JP3367837B2 - 絶縁コイルの製造方法 - Google Patents

絶縁コイルの製造方法

Info

Publication number
JP3367837B2
JP3367837B2 JP23486396A JP23486396A JP3367837B2 JP 3367837 B2 JP3367837 B2 JP 3367837B2 JP 23486396 A JP23486396 A JP 23486396A JP 23486396 A JP23486396 A JP 23486396A JP 3367837 B2 JP3367837 B2 JP 3367837B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mica tape
coil
taping head
taping
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23486396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1079320A (ja
Inventor
勝彦 吉田
憲之 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP23486396A priority Critical patent/JP3367837B2/ja
Publication of JPH1079320A publication Critical patent/JPH1079320A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3367837B2 publication Critical patent/JP3367837B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Of Coils (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイル導体に絶縁
テープをテーピングして絶縁層を形成する絶縁コイルの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気機器、例えば回転電機の絶縁コイル
は、コイル導体に絶縁テープをテーピングした後、絶縁
テープ間に熱硬化性樹脂を含浸硬化して絶縁層とし、絶
縁コイルを形成している。通常、高電圧の回転電機で
は、絶縁テープとして耐コロナ性に優れたマイカテープ
を1/2重ねでテーピングしているが、最近では高速な
テーピング・マシンを利用して正確なマイカテープの重
ねピッチが実現されるようになり、絶縁コイルの品質と
生産性が高めらるようになってきた。
【0003】このようなテーピング・マシンの従来例を
図4を参照して説明する。図に示すように、テーピング
・ヘッド1には、1個または2個のマイカテープ・ホル
ダ2が設けられており、テーピング・ヘッド1がその回
転軸方向コイル導体3の長手方向へ進みながら回転し、
マイカテープ・ホルダ2に装着したマイカテープ4をコ
イル導体3へ巻付けていく。この際、テーピング・ヘッ
ド1に装着するマイカテープ4が1個の場合(一層巻
き)には、コイル導体3に作用するマイカテープ4の張
力が一方向へ片寄るので、剛性の低いコイル導体3で
は、テーピング・ヘッド1の回転に伴って振れを生じ、
テーピング張力が不均一になり、最悪の場合にはマイカ
テープ4が切断したりする恐れがある。
【0004】これを解決するには、例えば図5のように
テーピング・ヘッド1の面上、互いに約180°離れた
位置に2個のマイカテープ・ホルダ2を設け、各々のマ
イカテープ・ホルダ2に装着したマイカテープ4を同時
にコイル導体3へ巻付ける二層巻き方法が採用されてい
る。この二層巻き方法によれば、コイル導体3に作用す
る各マイカテープ4の張力は互いに相殺し合うので、テ
ーピング・ヘッド1の回転に伴うコイル導体3の振れは
ほとんどなくなる。また2個のマイカテープ4を同時に
テーピングするので、マイカテープ4が1個の一層巻き
の場合より生産性が高くなるという長所がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、マイ
カテープは通常1/2重ねでテーピングされている。二
層巻き方法の場合でも各マイカテープは各々1/2重ね
でテーピングされるのが一般的である。2個のマイカテ
ープ・ホルダはテーピング・ヘッドの面上、互いに約1
80°離れた位置に設けられているので、二層巻きにあ
っては、マイカテープ・ホルダ同士をコイル導体の長手
方向にマイカテープの幅の1/8ピッチだけずらして配
置し、各マイカテープ・ホルダに装着したマイカテープ
同士を、相対的にマイカテープ幅の1/4ピッチずらし
て図5のようにテーピングする方法が一般的に採用され
ている。
【0006】このようなテーピング方法、例えば3回テ
ーピング(マイカテープでは6層)した例を図6に示
す。この3回テーピング方法によればコイル導体の振れ
がなくなり、一層巻きの場合よりも生産性が高くなると
いう長所があるが、図7に示す一層巻きのテーピング方
法と比較すると、次のような違いがある。
【0007】すなわち、一層巻きと二層巻きを比較する
ためマイカテープ二層を1組と考えると、マイカテープ
の層間を縫いながら絶縁最内層から最外層に至る沿層距
離Lは、マイカテープの幅をWとしてn組の場合、二層
巻きによる方法では下記(1)式となる。 L=(3/4)・W・n+(1/8)・W・(n−1)・・・(1) また、一層巻きによる方法では下記(2)式となる。 L=(5/4)・W・n+(1/4)・W・(n−1)・・・(2)
【0008】ここで、両者の沿層距離Lを比較すると、
前者の沿層距離<後者の沿層距離、であり、図8のグラ
フからも分るようにその差は下記(3)式となる。 (1/2)・W・n+(1/8)・W・(n−1)・・・・・(3) したがって、この(3)式から組数が増えるに従ってそ
の差は大きくなることが分る。
【0009】ところで、マイカテープをテーピングした
後、マイカテープ間に熱硬化性樹脂を含浸硬化して得ら
れる絶縁層の電気強度は、一般にマイカテープの貫層方
向より沿層方向の方が弱いため、絶縁破壊経路はマイカ
テープの層間を縫うような傾向がある。このように2個
のマイカテープを互いにコイル導体の長手方向にテープ
幅の1/4ピッチだけずらしてテーピングする方法(1
/4幅ずらし二層巻きする方法)は、従来のように1個
のマイカテープを1/2重ねでテーピングする方法に比
較して沿層距離が短くなることから、絶縁層の電気強度
が低下する傾向があった。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、テーピング・マシンによる絶縁コイル
の生産性に優れ、かつ一層巻と同等の高い電気強度を実
現し得る二層巻きテーピングによる絶縁コイルの製造方
法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1は、マイカテープ・ホルダはテー
ピング・ヘッドの同一面上でかつ当該テーピング・ヘッ
ドの回転軸となるコイル導体に対して点対称位置にそれ
ぞれ1個設けられており、前記テーピング・ヘッドが前
記コイル導体の長手方向へ進みながら回転し、前記マイ
カテープ・ホルダに装着されたマイカテープを前記コイ
ル導体へ巻付けて絶縁コイル形成する絶縁コイルの製
造方法において、一方のマイカテープ・ホルダを他方の
マイカテープ・ホルダより前記テーピング・ヘッドの
記コイル導体の長手方向へ、マイカテープ幅の9/8ピ
ッチだけずらして取付け、前記各マイカテープ・ホルダ
に装着したマイカテープ同士を、相対的に前記マイカテ
ープ幅の5/4ピッチだけずらして同時に前記コイル導
体へ巻付けて絶縁コイルとすることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項2は、請求項1記載の絶縁
コイルの製造方法において、テーピング・ヘッドの同一
面上でかつ回転軸となるコイル導体に対して点対称位置
取付けられたそれぞれのマイカテープ・ホルダの、テ
ーピング・ヘッド面への取付け角度を、マイカテープの
コイル導体への巻付け角度となるように取り付けたこと
を特徴とする。
【0013】本発明の請求項3は、請求項1記載の絶縁
コイルの製造方法において、それぞれのマイカテープ・
ホルダとコイル導体との間テーピング・ヘッド面上
に、各マイカテープの当該マイカテープ・ホルダからの
引出し角度がコイル導体への巻付け角度となるように、
その軸を傾けた中間ピンを配置したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は本発明の第1実施例(請求項
1及び請求項2対応)の断面図である。同図は、本実施
例によるテーピング・ヘッド1に設けられたマイカテー
プ・ホルダ2に装着したマイカテープ4が、コイル導体
3にテーピングされている状態を示したものである。
【0015】マイカテープ・ホルダ2はテーピング・ヘ
ッド1の同一面上でかつ当該テーピング・ヘッドの回転
軸となるコイル導体3に対して点対称位置、すなわち回
転軸となるコイル導体3に対して180°離れた位置に
それぞれ1個設けられている。そして、マイカテープ・
ホルダ2は、互いにテーピング・ヘッド1の回転軸方向
(コイル導体3の長手方向)へマイカテープ幅の9/8
ピッチだけずらして取付けられている。これによって、
両マイカテープ・ホルダ2に装着された各マイカテープ
4同士は、相対的にマイカテープ幅の5/4ピッチだけ
ずれた位置関係を保ちつつ、テーピング・ヘッド1の回
転とともに、コイル導体3へ巻付けられるので、5/4
幅ずらした二層巻きが形成される。この際、各マイカテ
ープ・ホルダ2のテーピング・ヘッド1面への取付角度
は、図に示すように、マイカテープ4のコイル導体3へ
の巻付け角度に合わせておくと、良好なテーピング効果
が得られる。
【0016】本実施例によれば、各マイカテープ・ホル
ダ2に装着されたマイカテープ4は、それぞれ独立に1
/2重ねでテーピングされている。これによりマイカテ
ープ・ホルダ2を1個を装着したテーピング・ヘッド1
によるテーピング(一層巻き)動作を2回繰り返したの
と同じ結果(図7参照)が得られる。この場合のマイカ
テープ4の層間を縫いながら絶縁最内層から最外層に至
る沿層距離は、(2)式で表され、従来の1/4幅ずら
し二層巻きの場合より(3)式に示す値だけ長くなる。
したがって、テーピング作業性は従来の二層巻きと全く
変わらず、電気強度は一層巻きの場合と同等まで向上す
ることができる。
【0017】図2は本発明の第2実施例(請求項3対
応)の断面図、図3は図2のA−A矢視図である。同図
に示すように、本実施例では、2個のマイカテープ・ホ
ルダ2は、テーピング・ヘッド1面上の互いに約180
°離れた位置に設けられ、互いにテーピング・ヘッド1
の回転軸方向(コイル導体の長手方向)へマイカテープ
4の幅の9/8ピッチだけずらして取付けられている。
【0018】本実施例では、マイカテープ・ホルダ2の
テーピング・ヘッド1面への取付け角度は、テーピング
・ヘッド1の面上、各マイカテープ・ホルダ2とコイル
導体3との間に、各マイカテープ4の引出し角度が略コ
イル導体3への巻付け角度となるように、その軸を傾け
た中間ピン5を配置している。このような構成により上
記第1実施例のようにマイカテープ・ホルダ2を傾けな
くてもよい。したがって、実施例も上記第1実施例と同
じ効果、すなわちテーピング作業性は従来の二層巻きと
全く変わらず、電気強度は一層巻きの場合と同等まで向
上することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、沿
層距離を従来の一層巻きと全く同じにして絶縁層の電気
強度を低下させることなく、従来の二層巻き(1/4幅
ずらし二層巻き)と同等のテーピング作業性が得られる
絶縁コイルの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の断面図。
【図2】本発明の第2実施例の断面図。
【図3】図2のA−A矢視図。
【図4】従来のテーピング法を示す平面図。
【図5】図4の断面図。
【図6】従来の二層巻きの断面図。
【図7】従来の一層巻きまたは本発明の二層巻きの断面
図。
【図8】異なるテーピング方法により沿層距離の違いを
示すグラフ。
【符号の説明】
1…テーピング・ヘッド、2…マイカテープ・ホルダ、
3…コイル導体、4…マイカテープ、5…中間ピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 41/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイカテープ・ホルダはテーピング・ヘ
    ッドの同一面上でかつ当該テーピング・ヘッドの回転軸
    となるコイル導体に対して点対称位置にそれぞれ1個設
    けられており、前記テーピング・ヘッドが前記コイル導
    体の長手方向へ進みながら回転し、前記マイカテープ・
    ホルダに装着されたマイカテープを前記コイル導体へ巻
    付けて絶縁コイル形成する絶縁コイルの製造方法にお
    いて、一方のマイカテープ・ホルダを他方のマイカテー
    プ・ホルダより前記テーピング・ヘッドの前記コイル導
    体の長手方向へ、マイカテープ幅の9/8ピッチだけず
    らして取付け、前記各マイカテープ・ホルダに装着した
    マイカテープ同士を、相対的に前記マイカテープ幅の5
    /4ピッチだけずらして同時に前記コイル導体へ巻付け
    て絶縁コイルとすることを特徴とする絶縁コイルの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の絶縁コイルの製造方法に
    おいて、テーピング・ヘッドの同一面上でかつ回転軸と
    なるコイル導体に対して点対称位置に取付けられたそれ
    ぞれのマイカテープ・ホルダの、テーピング・ヘッド面
    への取付け角度を、マイカテープのコイル導体への巻付
    け角度となるように取り付けたことを特徴とする絶縁コ
    イルの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の絶縁コイルの製造方法に
    おいて、それぞれのマイカテープ・ホルダとコイル導体
    との間テーピング・ヘッド面上に、各マイカテープの
    当該マイカテープ・ホルダからの引出し角度がコイル導
    体への巻付け角度となるように、その軸を傾けた中間ピ
    ンを配置したことを特徴とする絶縁コイルの製造方法。
JP23486396A 1996-09-05 1996-09-05 絶縁コイルの製造方法 Expired - Fee Related JP3367837B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23486396A JP3367837B2 (ja) 1996-09-05 1996-09-05 絶縁コイルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23486396A JP3367837B2 (ja) 1996-09-05 1996-09-05 絶縁コイルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1079320A JPH1079320A (ja) 1998-03-24
JP3367837B2 true JP3367837B2 (ja) 2003-01-20

Family

ID=16977532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23486396A Expired - Fee Related JP3367837B2 (ja) 1996-09-05 1996-09-05 絶縁コイルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3367837B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6084543B2 (ja) * 2013-10-02 2017-02-22 株式会社東芝 テーピング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1079320A (ja) 1998-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5379550B2 (ja) 電機子
JP3566559B2 (ja) 固定子コイル巻線
US7051770B2 (en) Coil-winding method and coil unit formed by the method
US6107719A (en) Rotor for an automotive alternator
KR880002519B1 (ko) 다층코일 및 그 권선(卷線)방법
JP2005348496A (ja) 回転電機の固定子
JP5943995B2 (ja) 回転電機の電機子
DE3629423C2 (ja)
US7834732B2 (en) Ignition coil, in particular for an internal combustion engine of a motor vehicle
JP3367837B2 (ja) 絶縁コイルの製造方法
JP2006074943A (ja) 電動機の固定子
US20160181895A1 (en) Method for manufacturing a stator for a rotating electrical machine
JP2002027694A (ja) モータおよび巻線方法
US11183897B2 (en) Stator of rotating electric apparatus
JP2022043581A (ja) コイル基板とモータ用コイル基板
JPS61177134A (ja) コロナシ−ルド層
JPH06204058A (ja) コイル部品
JPH05328651A (ja) コイルボビン
US20220352778A1 (en) Preformed coil assembly for a stator of an electric motor, comprising coil centering insulation films
JP3495621B2 (ja) リニアモータ
JP2743455B2 (ja) 電動機の固定子
WO2023042677A1 (ja) コイル基板、モータ用コイル基板及びモータ
WO2023145752A1 (ja) コイル基板、モータ用コイル基板及びモータ
WO2023145751A1 (ja) コイル基板、モータ用コイル基板及びモータ
CN111200329A (zh) 旋转电机的定子

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071108

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081108

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081108

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091108

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091108

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101108

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees