JP3367563B2 - 鍵盤楽器の筬中支持構造 - Google Patents
鍵盤楽器の筬中支持構造Info
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Description
造に関し、打鍵時に棚板から発生する機械的雑音を防止
したものである。
中支持構造は、鍵盤板21と棚板22との間にあって、
この棚板22に金属製の鍵盤筬23を介して木ネジで筬
中24を固定するものであった。そして、打鍵すると、
鍵盤板21に加えられた力は、バランスキーピン25や
筬中24を介して棚板22に伝播し、棚板22が機械的
に振動するものである。
による消音演奏が可能な鍵盤楽器の筬中支持構造では、
打弦による演奏音がないとき、鍵盤板と棚板との間で発
生する機械的振動音が演奏者の周囲の人に雑音として伝
わり、この周囲の人に不快感を与えてしまうという課題
があった。すなわち、演奏者はヘッドフォン等で打鍵に
対応して電子音源から発生する電子音を聞いているの
で、気づかなかったが、演奏者の周囲の人にとっては、
弦の発音がないので、打弦演奏のとき目だたなかった棚
板の機械的振動が、騒音として耳ざわりになってしまっ
た。
する機械的雑音を防止した鍵盤楽器の筬中支持構造を提
供することを、その目的としている。
は、鍵盤を揺動自在に支持する筬中を棚板に支持する鍵
盤楽器の筬中の支持構造であって、上記棚板の上下に対
して、音響インピーダンスが急変するように第1の部材
と第2の部材とが組み合わされて構成される防振部材を
設け、締結部材によってこれらの第1の部材と第2の部
材とが締結されることで上記筬中を支持する鍵盤楽器の
筬中支持構造である。また、請求項2に記載の発明は、
上記締結手段は、その締結力を調整可能とした請求項1
に記載の鍵盤楽器の筬中支持構造である。
部および下側小径部を有する段付貫通孔を棚板に形成
し、この段付貫通孔の大径部側に上防振部材を設け、こ
の上防振部材上に筬中を載置し、上記段付貫通孔の下側
小径部に下防振部材を嵌合し、この下防振部材、上記筬
中、および、上記上防振部材を締結する締結部材を設け
ることにより、該筬中を該棚板に支持する鍵盤楽器の筬
中支持構造である。
中支持構造にあっては、棚板と筬中を防振部材を介して
支持しているため、打鍵時の力が防振部材で減衰し、棚
板に伝播しない。このため、打鍵時に筬中と棚板との間
で機械的雑音が発生することを防止できる。特に、防振
部材を第1の部材と第2の部材とを組み合わせて構成
し、これらにより音響インピーダンスを急変させる。
器の筬中支持構造にあっては、打鍵すると、その時の力
が筬中に伝播する。この筬中の機械的振動は、締結され
た上防振部材および下防振部材を介して、減衰する。こ
のため、筬中の振動は、棚板に伝播することがない。し
たがって、打鍵時の棚板の機械的振動が防止される。よ
って、鍵盤楽器を非打弦状態で消音演奏しても周囲に耳
障りな雑音の発生を抑制できる。
の実施例について、図面を参照して説明する。図1は、
本発明の第1実施例に係る鍵盤楽器の筬中支持構造を示
す断面図である。
図1に示すように、棚板1に上側大径部および下側小径
部を有する段付貫通孔2が穿設されている。この段付貫
通孔2の上段には、鉄製の円板5,6に挟まれた防振ゴ
ム、フェルト、クロス、発泡ゴム等の上クッション材7
が載置されている。この上クッション材7は、円筒状で
あり、上クッション材7、円板5,6には、同心円状に
孔が形成されている。この円板6上には、木製の筬中3
が載置されている。この筬中3には、円板板5等と同心
円状に段付貫通孔4が穿設されている。この段付貫通孔
4の上段は、ボルト11の頭部用座ぐりである。
下方より防振ゴム、フェルト、クロス、発泡ゴム等の下
クッション材8が嵌合されている。この下クッション材
8には、円板板5等と同心円状に貫通孔9が設けられて
いる。この貫通孔9にはナット10が埋め込まれてい
る。
11を通して、このボルト11をナット10に螺着させ
ることによって、筬中3は棚板1にフローティング支持
されるものである。このフローティング支持構造によっ
て、筬中3の振動は吸収され、棚板1に伝播しにくいも
のである。これは、振動エネルギが筬中3から上クッシ
ョン材7、下クッション材8を介して、棚板1へ伝達さ
れる過程で、上クッション材7、下クッション材8が筬
中3の振動を熱エネルギに変換するので、棚板3に伝わ
る振動が減少するためである。
は、バランスキーピン12,12および鍵盤筬3を介し
て棚板1に伝播し難いものである。したがって、鍵盤板
に加えられた力に起因する棚板1の機械的振動は、大幅
に低減されるものである。また、上クッション材7およ
び下クッション材8の材質、形状等、ボルト11および
ナット10による締め付け力を変更することにより、筬
中3を棚板1に支持する力は調節できるものである。こ
の調節により、打鍵時の棚板1の機械的振動を増減する
こともできる。よって、鍵盤楽器を演奏しても不要な雑
音のない鍵盤楽器本来の演奏音だけを楽しむことができ
る。また、非打弦演奏が可能な鍵盤楽器にあっては、打
鍵時に棚板から機械的雑音が発生しないので、演奏者の
周囲の人に不快感を与えることがない。
る鍵盤楽器の筬中支持構造を説明する。この図はその支
持構造を示す断面図である。この実施例は、防振ゴム、
フェルト、クロス、発泡ゴム等の下クッション材15の
下面に設けた鉄製の円板16を介してナット10でボル
ト13を締め付けるものである。このため、筬中3は棚
板1に、上記第1実施例と同じように、フローティング
支持されるものである。また、第2実施例のものでは、
鉄製の円板16の挿入により、音響インピーダンスの急
変、すなわち、振動の反射を実現できる。さらに、第2
実施例のものは、第1実施例のものに比べて、ナット1
0を操作し易いので、筬中3を棚板1に支持する力の強
弱がつけ易いものである。その他の構成および作用は第
1実施例のものと同じである。
2,3に記載の発明によれば、打鍵時に棚板から機械的
雑音が伝播することを防止できる。さらに、鍵盤楽器本
来の演奏音のみを楽しむことができる。
持構造を示す断面図である。
持構造を示す断面図である。
側面図である。
材)、8 下クッション材(下防振部材)、10 ナッ
ト(締結部材)、11 ボルト(締結部材)
Claims (3)
- 【請求項1】 鍵盤を揺動自在に支持する筬中を棚板に
支持する鍵盤楽器の筬中の支持構造であって、 上記棚板の上下に対して、音響インピーダンスが急変す
るように第1の部材と第2の部材とが組み合わされて構
成される防振部材を設け、締結部材によってこれらの第
1の部材と第2の部材とが締結されることで上記筬中を
支持することを特徴とする鍵盤楽器の筬中支持構造。 - 【請求項2】 上記締結手段は、その締結力を調整可能
としたことを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の筬
中支持構造。 - 【請求項3】 上側大径部および下側小径部を有する段
付貫通孔を棚板に形成し、 この段付貫通孔の大径部側に上防振部材を設け、 この上防振部材上に筬中を載置し、 上記段付貫通孔の下側小径部に下防振部材を嵌合し、 この下防振部材、上記筬中、および、上記上防振部材を
締結する締結部材を設けることにより、該筬中を該棚板
に支持することを特徴とする鍵盤楽器の筬中支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04045293A JP3367563B2 (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 鍵盤楽器の筬中支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04045293A JP3367563B2 (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 鍵盤楽器の筬中支持構造 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002257042A Division JP3685164B2 (ja) | 2002-09-02 | 2002-09-02 | 鍵盤楽器の筬中支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06230771A JPH06230771A (ja) | 1994-08-19 |
JP3367563B2 true JP3367563B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=12581034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04045293A Expired - Fee Related JP3367563B2 (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 鍵盤楽器の筬中支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3367563B2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-04 JP JP04045293A patent/JP3367563B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06230771A (ja) | 1994-08-19 |
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