JP3506340B2 - 電子ドラム - Google Patents

電子ドラム

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JP3506340B2
JP3506340B2 JP09112594A JP9112594A JP3506340B2 JP 3506340 B2 JP3506340 B2 JP 3506340B2 JP 09112594 A JP09112594 A JP 09112594A JP 9112594 A JP9112594 A JP 9112594A JP 3506340 B2 JP3506340 B2 JP 3506340B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は各種の楽曲を演奏する
ことに用いられる電子ドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は平成5年3月19日付で特願
平5−60332号、名称「電子楽器」を提案した。こ
の先に提案した電子楽器は電子ドラムのような打楽器か
らピアノのような鍵盤楽器、吹奏楽器等を含む電子楽器
の全般を提案している。この先に提案した電子楽器の特
徴とする点は振動が可能な物体に振動ピックアップを取
付け、この振動ピックアップによって物体に与えられた
衝撃を衝撃波信号として取り出し、この取り出した衝撃
波信号を共振回路に与え、この共振回路により衝撃波信
号から任意の周波数成分の信号を取り出し、この信号を
楽器信号として利用する構成としたものである。
【0003】図12にその一例を示す。図中10は衝撃
波信号を生成する信号源を示す。信号源10はこの例で
はドラムを信号源とした場合を示す。ドラムの皮(以下
ドラムヘッドと称す)1に振動ピックアップ2を取付け
信号源10を構成する。信号源10で生成した衝撃波信
号SU(図13)は共振回路15に入力され、共振回路
15で所望の周波数の信号を取り出し、その取り出した
信号11を拡声装置12に入力し、音として放音する。
共振回路15は入力信号SUに帰還信号を加え合わせる
加算回路18と、遅延時間を変化させることができる可
変遅延回路16と、移相器19と、各種フイルタ(ロー
パス、ハイパス、バンドパスの何れか)20と、乗算器
(増幅器)17とによって閉ループを形成して構成する
ことができる。
【0004】この構成により、信号源10を構成するド
ラムヘッド1を叩くことにより、振動ピックアップ2か
ら衝撃波信号SUが生成される。この衝撃波信号SUは
共振回路15に入力され、共振回路15の共振周波数に
合致した周波数の信号及びこの共振周波数の倍音信号が
取り出され、拡声装置12に入力され、スピーカ12A
から音として放音される。この電子ドラムの特徴は例え
ばドラムヘッド1の一部分を手で抑えた状態でドラムヘ
ッド1を叩くと音色が変化し、また抑える圧力を変えて
も音を変化させることができる特性を持っている点であ
る。この特性によって通常のアコースティック打楽器と
同等の演奏表現が可能な電子ドラムを提供することがで
きる。なお、共振回路15は複数の共振回路15を並
列、または縦続接続し、各共振回路から異なる周波数の
信号を取り出して加え合わせる等することにより各種の
音色の信号を得ることができる。つまり小ドラムの音、
大ドラムの音、ハンドドラムの音、スティック(棒)で
叩いたドラムの音、金属打楽器の音等の各種の音の信号
を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先に提案した電子楽器
の特に打楽器の実施例では、図12に示したようにドラ
ムヘッドの部分に振動ピックアップ2を取付けた構造を
示した。しかしながら現実に電子ドラムを作る場合、振
動ピックアップ2をドラムヘッド1のほぼ中央に配置し
たとすると、振動ピックアップ2はスティック等で叩か
れ破損する事は明らかである。
【0006】このため振動ピックアップ2をドラムヘッ
ド1の縁の近くに配置し、スティック等で叩かれる率を
低減することが考えられる。しかしながら、このように
振動ピックアップ2をドラムヘッド1の縁の部分に近接
させて配置した場合、ドラムヘッド1を叩く位置と振動
ピックアップ2との間の距離の差が大きく出るため、叩
く位置によって出力される楽音信号のレベルがその距離
の差によって大きく変動する欠点が見つかった。
【0007】また、ドラムヘッドを抑えながら叩くと音
色を変えることができるが、その変化量が小さいため、
演奏表現に制約を受ける不都合もある。更にスティック
で演奏する場合、ドラムヘッドとリムの双方或いはリム
だけを叩くリムショットと呼ばれる奏法を行うとき、リ
ムを叩く音を出すことはできない。更に、ドラムヘッド
1の裏側にスポンジ状の緩衝材を接触させた構造として
いるため、ドラムヘッド1の振動が吸収され、アコース
ティックなドラムに近い音が出難い欠点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明では振動ピック
アップをドラムヘッドの端に配置する構造とすると共
に、振動ピックアップとドラムヘッドの中央とを結ぶ線
と交差して緩衝帯を設けた構成を提案する。この緩衝帯
を設けたことによりドラムヘッドの振動は緩衝帯で反射
し、反射した振動波はドラムヘッドの端に達して再びド
ラムヘッドの前面を伝播し、波の平均化(レベル)が行
われ、ピックアップに伝播する。この結果、ドラムヘッ
ドのどの位置を叩いても振動ピックアップから生成され
る衝撃波信号のレベルが安定し、ドラムヘッドを叩く位
置によって音に強弱が付くことを除去することができ
た。
【0009】更に、この発明ではドラムヘッドと対向し
て響板を配置し、この響板に複数の振動ピックアップの
位置を異ならせて配置し、これら複数の振動ピックアッ
プから生成される衝撃波信号をドラムヘッドに接して設
けた振動ピックアップの衝撃波信号に加えて共振回路に
入力する構成を提案する。響板に複数の振動ピックアッ
プを配置することにより、叩く位置の違いから来る信号
の強弱を更に一層均一化することができる。
【0010】また、この発明ではドラムヘッドに接して
設けた振動ピックアップの上部に、フープから延長して
形成した保護カバーを配置する構造を提案する。この構
造によりドラムヘッドに接して設けた振動ピックアップ
がスティック等で直接叩かれることがない。よって振動
ピックアップの打撃により破壊を防ぎ、長期にわたって
安全に使用することができる電子ドラムを提供すること
ができる。
【0011】また、この発明では響板と緩衝材との間、
または緩衝材の表側の何れか一方に感圧センサを介挿
し、この感圧センサにドラムヘッドを通じて押圧力を与
えることにより、感圧センサによって例えば音量の制御
または音質制御等を行うことができる電子ドラムを提案
する。更にまた感圧センサを複数に分割して設け、この
複数に分割した感圧センサによって種類の異なる、例え
ば音量、音質、トレモロ、ピッチベンド、ミュートディ
ケイ(減衰時間)等を各別にリアルタイム或いは同時に
制御することができる電子ドラムを提案する。
【0012】また、この発明では響板とこの響板を支持
するシェルの取付部との間に弾性材を挿入し、この弾性
材の圧縮変形量を調整して響板に支持した緩衝材とドラ
ムヘッドとの間の空隙寸法を調整できる電子ドラムを提
案する。この空隙寸法を調整することにより空隙を大き
く採るとヘッドが振動し易くなり、叩いた瞬時の音の高
音の倍音が出し易くなる。つまりアコースティックなド
ラムの音に近くなる。またドラムヘッドと緩衝材との間
を狭くするとその逆となる。従って空隙を調整すること
によりアコースティックなドラムに近い音を出すことが
でき、均一な音色に調整された電子ドラムを製造するこ
とができる利点が得られる。
【0013】
【実施例】図1にこの発明による電子ドラムの要部の構
造を示す。図中20は円筒状のシェルを示す。このシェ
ル20は例えば強化プラスチック或いはアルミのダイキ
ャスト法又は木材によって形成することができる。円筒
状のシェル20の一端側には外向きに突出したフランジ
21が形成され、このフランジ21にテンション金具2
2が螺合し、テンション金具22を締め込むことにより
フープ23を押し下げ、ドラムヘッド24に張力を与え
る構造とされる。なお、フランジ21の下面側は底板2
6で閉塞される。
【0014】ドラムヘッド24は皮またはプラスチック
のシート等で構成され、このドラムヘッド24がシェル
20の開口端に被せられる。ドラムヘッド24の周縁に
は外縁リング25が取付けられており、この外縁リング
25がフープ23と係合し、フープ23を通じて下向き
に偏倚力が与えられてドラムヘッド24に張力が与えら
れる。
【0015】シェル20の中間部には響板27を支持す
るための支持部28が内向きに突出形成される。響板2
7は例えば木屑を樹脂材で固めたパーティクルボード等
と呼ばれている材料で形成することができ、ビス29に
よって支持部28に締め付けて固定される。この場合、
響板27と支持部28との間にゴムのような弾性材31
を介挿し、弾性材31を圧縮変形させて響板27を固定
する。この構造によりドラムヘッド24と緩衝材32と
の間に形成される空隙Gの寸法を調整することができ
る。
【0016】響板27の上面側に例えばゴム或いはウレ
タンスポンジのような材料の緩衝材32を被着し、緩衝
材32を介してドラムヘッド24から発生する音波を響
板27に伝達させる。またこの例では緩衝材32と響板
27との間に感圧センサ33を介挿し、ドラムヘッド2
4を通じて押圧力が与えられたとき、その押圧力の強度
に応じて抵抗値が変化し、その抵抗値の変化に応じて音
響信号を制御するように構成する。音響信号を制御する
方法は後で説明する。
【0017】34はドラムヘッド24の振動を電気信号
に変換する振動ピックアップを示す。この振動ピックア
ップ34は、例えばピエゾ素子等によって構成すること
ができ、例えばゴムのようなクッション材35と共に緩
衝材32とドラムヘッド24との間に介挿し、緩衝材3
2とクッション材35の弾性反発力によって振動ピック
アップ34をドラムヘッド24の裏面に圧接させ、その
位置を固定させている。振動ピックアップ34の取付位
置の上面側にはフープ23と一体成形したカバー36を
設ける。このカバー36の存在により、振動ピックアッ
プ34がスティック等で直接叩かれることがない。この
ようにして振動ピックアップ34を保護することによ
り、耐久性の高い電子ドラムを提供することができる。
【0018】ここでこの発明では振動ピックアップ34
とドラムヘッド24の中心との間に緩衝帯37を設け
る。緩衝帯37は例えばゴムのような弾性体を細長く切
って構成することができ、図2に示すように振動ピック
アップ34とドラムヘッド24の中心部とを結ぶ線X−
Xと交差する方向にドラムヘッド24と緩衝材32との
間に挿入して固定する。
【0019】このように緩衝帯37を設けることにより
ドラムヘッド24のどの位置を叩いても、ドラムヘッド
24の振動は緩衝帯37で阻止されるから、ドラムヘッ
ド24の振動が振動ピックアップ34に直接伝播するこ
とはない。つまりシェル20との接合面で反射を繰り返
し、主に緩衝帯37が存在しない部分を通って振動ピッ
クアップ34に到達する。この結果、ドラムヘッド24
のどの位置を叩いても振動ピックアップ34から出力さ
れる衝撃波信号SUのレベルが均一化され、叩く位置の
違いによって音の強度に差が出ることを抑えることがで
きる。
【0020】この発明では更に響板27に複数の振動ピ
ックアップを取付ける。この実施例では図2に示すよう
に3個の振動ピックアップ38A,38B,38Cを設
けた場合を示す。これら3個の振動ピックアップ38A
〜38Cを均等に配置し、各振動ピックアップ38A〜
38Cの出力信号とドラムヘッド24の振動を電気信号
に変換する振動ピックアップ34の出力信号を加算する
ことにより、叩く位置の違いによる音の強度の差を更に
一層小さくすることができる。図3に各振動ピックアッ
プ34と38A〜38Cの出力信号の加算回路を示す。
この加算回路は各振動ピックアップ34,38A,38
B,38Cを並列接続し、その並列接続した一方の端子
を共通電位点に接続し、他方の端子からバッファ増幅器
39を通じて加算信号を取り出し、共振回路15(図1
2参照)に入力する回路構造とした場合を示す。このよ
うに各振動ピックアップ34,38A〜38Cを並列接
続することによりバッファ増幅器39から各振動ピック
アップ34,38A〜38Cを見たインピーダンスが低
下するため、電気的な外来雑音が混入する率を抑えるこ
とができる。また各振動ピックアップ34,38A,3
8B,38Cの相互が負荷として作用するから、最も近
い位置を叩かれた振動ピックアップが他より大きい電気
信号を出力しても、その電気信号は他の振動ピックアッ
プが負荷となるため他の電気信号より大きい電気信号が
存在しても、その電気信号は減衰される。この結果、電
気回路的にも信号の均一化を達することができ、叩く位
置の違いによって音の強度に差が生じることを抑えるこ
とができる。
【0021】換言すれば各振動ピックアップ34,38
A〜38Cの電気出力を一旦バッファ増幅器で増幅し、
その増幅出力を加算回路(ミキサ)で加算する回路構造
を採った場合には、各振動ピックアップ34,38A〜
38Cの中の最も大きい信号がそのまま通過し、共振回
路15(図12参照)を介して出力される。この結果叩
く位置によって信号の大小が発生する不都合が生じる。
図3に示した回路構成により、この不都合を解消するこ
とができた。
【0022】フープ23は例えばアルミのダイキャスト
製法でフランジ状に作られる。フランジの上面側は外向
きに漸次厚みが薄くなる方向のテーパ面TPが付され
る。このテーパ面TPを形成することにより奏者の手に
フープ23の存在が邪魔になることがない。従って図1
に示す状態ではハンドドラムとして演奏することができ
る。
【0023】一方、フープ23に形成したテーパ面TP
には凹部42を形成し、この凹部42の底面に貫通孔を
形成し、この貫通孔にテンション金具22を挿通し、テ
ンション金具22の雄ネジをフランジ21に圧入したラ
グナットに螺合させ、フープ23の下向きの偏倚力を与
える構造としている。この構造によりテンション金具2
2の頭部を凹部42に収納し、テンション金具22の頭
部がフープ23の上面に突出しないようにしてハンドド
ラムの演奏時にテンション金具22の頭部が演奏の邪魔
をしない構造にしている。
【0024】この発明では更にフープ23の上面にネジ
孔43(図4参照)を設け、このネジ孔43によってリ
ム44を着脱自在に支持できる構造としている。リム4
4は水平方向に張り出したフランジ部44Aと、フラン
ジ部44Aの内縁から上方に突出した円筒部44Bとに
よって構成される。フランジ部44Aには取付ネジ41
が係合されている。この取付ネジ41はフランジ部44
Aの裏側においてリングを嵌着して抜け止めされ、フー
プ23から取り外されている状態で取付ネジ41が脱落
しない構造とし、取付ネジ41を紛失しないようにして
いる。取付ネジ41の取付位置に対向してフープ23に
ネジ孔43が設けられ、ネジ孔43に取付ネジ41を螺
入してリム44をフープ23の上に固定する。図5にそ
の取付け状況を示す。取付けた状態では円筒部44Bは
ドラムヘッド24の面より上部に突出し、円筒部44B
とドラムヘッド24を同時または別々に叩くことができ
る構造としている。つまりリム44を設ける理由は次の
2点にある。スティックドラムとして使用する場合
は、ドラムヘッド24及びシェル22のエッジ部分E
(図4参照)をスティックの打撃から保護することと、
リム44を叩いて演奏するリムショット奏法ができる
ようにするためである。
【0025】リムショット奏法を行う場合、リム44を
叩いたときに発生する振動はドラムヘッド24に接触し
た振動ピックアップ34または響板27の裏面に取付け
た複数の振動ピックアップ38A,38B,38Cで検
出することはできるが、この発明ではリム44にも専用
の振動ピックアップ45を取付けた場合を示す。つま
り、リム44を構成するフランジ部44Aの裏側に振動
ピックアップ45を貼り付ける。振動ピックアップ45
に近接してコネクタソケット46を設け、このコネクタ
ソケット46を通じて振動ピックアップ45の電気配線
を取り出し、図2に示した回路に振動ピックアップ45
を並列に接続する。この接続に供するコードとコネクタ
プラグは図4及び図5では省略している。尚、リム44
には振動ピックアップ45を複数個取付けるとよい。
【0026】リム44のフランジ部44Aにはテンショ
ン金具22の位置と対向して孔47を設け、この孔47
を通じてテンション金具22を回動操作できるように
し、リム44が取付けられている状態でもドラムヘッド
24の張力を調整できる構造としている。図1の実施例
では感圧センサ33を響板27と緩衝材32の間に挟み
込んだ実施例を示したが、図6に示すように緩衝材32
の上面側に配置してもよい。また図7に示すように、響
板27とシェル20とを例えば強化プラスチック等で一
体成形することもできる。また図8に示すように、カバ
ー36にクッション材35を介して振動ピックアップ3
4を取付け、振動ピックアップ34とドラムヘッド24
に押し当てる構造を採ることもできる。
【0027】図9は感圧センサ33を複数に分割し、分
割した複数の感圧センサ33A〜33Fによって音の制
御を行う構成を付加した場合を示す。中央に配置した感
圧センサ33Aは、例えばピッチベント用の感圧センサ
として働き、感圧センサ33Bと33Eは音色制御用の
感圧センサとし、感圧センサ33Cと33Dはミュート
用、33Fはビブラート乃至はトレモロ用として利用す
る。これら感圧センサ33A〜33Fの存在位置を例え
ばドラムヘッド24の表面に図示してもよい。
【0028】図10は他の分割構造を示す。この例では
感圧センサ33A〜33Fを直径が異なる円盤状に形成
し、この円盤状の感圧センサ33A〜33Fを積層し、
中央を押圧した場合は全ての感圧センサ33A〜33F
に圧力が与えられて、全ての制御を一度に実行すること
ができる。なお、円盤状に積み重ねる構造でなく、感圧
センサ33A〜33Fを同心円状に配置することもでき
る。
【0029】図11にこれらの各感圧センサ33A〜3
3Fで発生した感圧センサ出力を利用して音を制御する
一例を示す。この例では感圧センサ33Aで発生した電
圧変化を拡声装置12の前段に設けた乗算回路3に与
え、トレモロを掛ける制御を行わせるようにした場合を
示す。また感圧センサ33Bの出力変化も乗算回路3に
与え、音量制御を行わせる。感圧センサ33Cの出力変
化は共振回路15を構成する可変遅延回路16に与え、
可変遅延回路16の遅延時間を変化させてピッチ・コン
トロールを行わせるように構成した場合を示す。また感
圧センサ33Dの出力変化は共振回路15を構成する乗
算器17に与え、ディケイコントロール(信号の減衰時
間)を行わせるように構成した場合を示す。感圧センサ
33Eの出力変化は移相器19に与え、これによりピッ
チコントロール(又は音色コントロール)を掛ける制御
を行わせるように構成した場合を示す。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
緩衝帯37を設けた構成としたから、ドラムヘッド24
のどの位置を叩いても、位置の違いにより音量に違いが
生じることがない。よって演奏感のよい電子ドラムを提
供することができる。またドラムヘッド24と緩衝材3
2との間に空隙を設けた構造のドラムヘッド24の振動
を信号源として利用する構造としたから、限りなくアコ
ースティックの演奏表現に近い表現が可能となる。更に
リム44を着脱自在としたから、ハンドドラムでもステ
ィックドラムでも何れのドラムにも対応することができ
る。更に感圧センサを装着したから音色制御等の各種の
制御を行うことができるため、電子ドラムでありながら
アコースティック楽器と同等の演奏表現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図。
【図2】この発明の一実施例を示す平面図。
【図3】図2に示した実施例に用いる振動ピックアップ
の電気的な接続構造の一例を示す接続図。
【図4】この発明による電子ドラムの具体的な外観構造
を説明するための斜視図。
【図5】図4と同様の斜視図。
【図6】この発明の要部の変形例を示す断面図。
【図7】図6と同様の断面図。
【図8】図6と同様の断面図。
【図9】図1に示した感圧センサの配置の一例を示す平
面図。
【図10】図9に示した感圧センサの配置の他の例を示
す平面図。
【図11】図9または図10に示した感圧センサによる
制御の一例を示すブロック図。
【図12】先に提案した電子ドラムの動作を説明するた
めのブロック図。
【図13】先に提案した電子ドラムの動作を説明するた
めの波形図。
【符号の説明】
20 シェル 21 フランジ 22 テンション金具 23 フープ 24 ドラムヘッド 25 外縁リング 26 底板 27 響板 28 支持部 29 ビス 31 弾性材 32 緩衝材 33 感圧センサ 34 振動ピックアップ 35 クッション材 36 カバー 37 緩衝帯 38A〜38C 振動ピックアップ 41 取付ネジ 42 凹部 43 ネジ孔 44 リム 45 振動ピックアップ 46 コネクタソケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本橋 春彦 東京都杉並区下高井戸1丁目15番12号 株式会社コルグ内 (72)発明者 浜浦 巖 東京都杉並区下高井戸1丁目15番12号 株式会社コルグ内 (72)発明者 稲村 千治 東京都杉並区下高井戸1丁目15番12号 株式会社コルグ内 (72)発明者 立石 耕司 東京都杉並区下高井戸1丁目15番12号 株式会社コルグ内 (72)発明者 伏見 俊之 東京都杉並区下高井戸1丁目15番12号 株式会社コルグ内 (56)参考文献 特開 昭61−18994(JP,A) 特開 昭58−118699(JP,A) 特開 平6−95673(JP,A) 特開 平6−149254(JP,A) 特開 平7−287568(JP,A) 実開 平4−135787(JP,U) 実開 昭63−92398(JP,U) 実公 昭58−37110(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のシェルの一方の開口部にドラム
    ヘッドを被せ、ドラムヘッドの周縁に取付けた外縁リン
    グにフープを係合させ、このフープを上記シェルの軸芯
    方向に偏倚させて上記ドラムヘッドに張力を与える構造
    のドラムにおいて、 上記シェルの中間部に上記ドラムヘッドと対向して響板
    を配設し、この響板に緩衝材を支持させて緩衝材と上記
    ドラムヘッドとの間に空隙を形成し、上記ドラムヘッド
    の上記シェルの縁に近接した位置に振動ピックアップを
    接触させると共に、上記空隙内において振動ピックアッ
    プとドラムヘッドの中心との間に緩衝帯を設け、ドラム
    ヘッドに発生した振動が上記振動ピックアップに直接伝
    播することを上記緩衝帯で阻止させ上記振動ピックア
    ップから発生する衝撃波信号の中から所望の周波数の信
    号を共振回路によって選択的に取り出し、この取り出し
    た信号を楽音信号として出力する構造としたことを特徴
    とする電子ドラム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子ドラムにおいて、上
    記振動ピックアップの取付位置の上部に上記フープから
    突出形成した保護カバーを配置した構造を特徴とする電
    子ドラム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子ドラムにおいて、響
    板に複数の振動ピックアップを取付け、この複数の振動
    ピックアップから発生する衝撃波信号を上記ドラムヘッ
    ドに接触して配置した振動ピックアップから発生する衝
    撃波信号に加えて共振回路に入力する構造としたことを
    特徴とする電子ドラム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電子ドラムにおいて、響
    板と緩衝材の間か緩衝材の表側の何れか一方に感圧セン
    サを配設し、この感圧センサに上記ドラムヘッドを介し
    て圧接力を与えることにより感圧センサの抵抗値を変化
    させ、この抵抗値の変化により出力される楽音信号を制
    御する構造としたことを特徴とする電子ドラム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電子ドラムにおいて、感
    圧センサを複数の領域に分割し、分割した各感圧センサ
    によって種類の異なる制御を行う構造としたことを特徴
    とする電子ドラム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の電子ドラムにおいて、上
    記フープに対して円筒状のリムを着脱自在に装着すると
    共に、このリムに振動ピックアップを装着し、この振動
    ピックアップで発生した衝撃波信号を上記ドラムヘッド
    の振動を電気信号に変換する振動ピックアップの衝撃波
    信号に加えて各種電子共振回路に与える構造としたこと
    を特徴とする電子ドラム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の電子ドラムにおいて、響
    板とこの響板を支持するシェルの取付部との間に弾性材
    を挿入してドラムヘッドと緩衝材との間に空隙を形成
    し、この空隙の寸法を上記弾性材の圧縮変形量によって
    調整できるように構成したことを特徴とする電子ドラ
    ム。
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