JP3366690B2 - 粘性物の塗布装置 - Google Patents
粘性物の塗布装置Info
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- Coating Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はグリース等の粘性物を
ワークの被塗布面に均一に塗布する方法及び装置に関す
るものである。 【０００２】 【従来の技術】円筒形のワークの外径面に潤滑、防錆等
の目的で、グリースを塗布することが従来から行なわれ
ている。この場合、従来は指先にグリースを付着させ、
そのグリースをワークの所定の面に塗り付けるという方
法がとられていた。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法によると、多量のワークにグリースを塗布する場合
に作業性が悪く、また作業者の手が汚れる等の不都合が
あった。 【０００４】そこで、この発明は、グリース等の粘性物
を能率よく塗布できる塗布方法及び塗布装置を提供する
ことを課題とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの塗布方法の発明は、円筒状の被塗布面を有するワー
クを一定位置で回転させ、そのワークの回転軸と平行の
回転軸を有する塗布ローラを上記被塗布面に接近させ、
該塗布ローラを回転させながら、粘性物を上記ワークの
被塗布面に一定間隔で噴射させて供給し、該塗布ローラ
により該粘性物を引伸ばし被塗布面に均一に塗布するよ
うにしたものである。 【０００６】また、上記の課題を解決するための塗布装
置の発明は、円筒状の被塗布面を有するワークを支持
し、これを一定位置で回転させるワーク支持回転装置、
上記ワーク支持回転装置と平行の回転軸を有する塗布ロ
ーラ装置及び上記ワークの被塗布面に粘性物を一定間隔
で噴射させて供給する粘性物供給装置とからなる構成に
したものである。 【０００７】 【実施例】図１乃至図３は塗布装置の発明の実施例であ
ると共に、塗布方法を実施する際に用いる装置の実施例
である。 【０００８】この塗布装置は、ワーク支持回転装置１、
塗布ローラ装置２及び粘性物供給装置３とにより構成さ
れる。ワーク支持回転装置１は、上下動と従動回転機能
を有した垂直のガイド棒４と、そのガイド棒４の上方の
同軸位置に設けられた駆動スピンドル５を有する。 【０００９】上記のガイド棒４はつば６を有し、ワーク
７の中心孔８にその下方から挿入される。上記のつば６
を中心孔８の段部９に当て、ワーク７を回転可能な状態
で支持する。上記のつば６よりも上部方のガイド棒４の
部分は中心穴８に最少のすき間をもって回転可能に挿入
され、ワーク７の径方向の位置決めを行なう。 【００１０】前記ガイド棒４により支持されたワーク７
の上面が駆動スピンドル５の下面に押圧されて拘束さ
れ、駆動スピンドル５が回転するとワーク７が回転し、
そのワーク７を介してガイド棒４は従動回転する。 【００１１】塗布ローラ装置２は、垂直の回転軸１０の
上端に同軸の塗布ローラ１１を取付け、その回転軸１０
を支持アーム１２により回転自在に支持すると共に、該
回転軸１０の下端のプーリ１３と駆動装置１４のプーリ
１５との間にベルト１６を掛けたものである。上記の塗
布ローラ１１はワーク７の円筒状の被塗布面１７に所定
のすき間ｃをもって接近する位置に配置される。なお、
支持アーム１２は水平面内で自由に移動することができ
る。 【００１２】粘性物供給装置３は、前記の塗布ローラ１
１と反対側において被塗布面１７に接近して設けられ、
そのノズル１８から粘性物１９が被塗布面１７に対して
噴射される（図２参照）。 【００１３】実施例の塗布装置は以上のごときものであ
り、次にその装置の作用について説明する。 【００１４】所定の位置にあるガイド棒４の上端にワー
ク７の中心穴８を差込み、該ガイド棒４を所定の高さに
上昇させワーク７を駆動スピンドル５の下面に押し当て
る。 【００１５】更に、塗布ローラ装置２の支持アーム１２
を水平面間で移動させてその塗布ローラ１１をワーク７
の被塗布面１７にすき間ｃをおいて接近させる。 【００１６】上記の駆動スピンドル５及び塗布ローラ１
１を相互に反対向きに回転させると共に、粘性物供給装
置３のノズル１８から粘性物１９を一定間隔で噴射させ
ると、その粘性物１９はワーク７の被塗布面１７に一定
量付着し、その状態でワーク７と共に回転する際に、粘
性物供給装置３と反対側に位置する塗布ローラ１１に接
触して引伸ばされ、被塗布面１７に均一に塗布される。 【００１７】被塗布面１７への塗布が完了すると、前記
と逆の手順で塗布ローラ１１及びガイド棒４を当初の状
態に戻して、ワーク７をガイド棒４から取外す。 【００１８】なお、被塗布面１７に段部がある場合は、
塗布ローラ１１もその形状にあわせて段部のあるものを
用いる。 【００１９】 【発明の効果】以上のように、この発明に係る塗布方法
及び塗布装置によれば、作業者の手に依らずにワークの
被塗布面にグリース等の粘性物を能率よく、しかも均一
厚さで塗布することができる。また、粘性物の供給間隔
を変えることにより、塗布厚さを変えることができる。
ワークの被塗布面に均一に塗布する方法及び装置に関す
るものである。 【０００２】 【従来の技術】円筒形のワークの外径面に潤滑、防錆等
の目的で、グリースを塗布することが従来から行なわれ
ている。この場合、従来は指先にグリースを付着させ、
そのグリースをワークの所定の面に塗り付けるという方
法がとられていた。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法によると、多量のワークにグリースを塗布する場合
に作業性が悪く、また作業者の手が汚れる等の不都合が
あった。 【０００４】そこで、この発明は、グリース等の粘性物
を能率よく塗布できる塗布方法及び塗布装置を提供する
ことを課題とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの塗布方法の発明は、円筒状の被塗布面を有するワー
クを一定位置で回転させ、そのワークの回転軸と平行の
回転軸を有する塗布ローラを上記被塗布面に接近させ、
該塗布ローラを回転させながら、粘性物を上記ワークの
被塗布面に一定間隔で噴射させて供給し、該塗布ローラ
により該粘性物を引伸ばし被塗布面に均一に塗布するよ
うにしたものである。 【０００６】また、上記の課題を解決するための塗布装
置の発明は、円筒状の被塗布面を有するワークを支持
し、これを一定位置で回転させるワーク支持回転装置、
上記ワーク支持回転装置と平行の回転軸を有する塗布ロ
ーラ装置及び上記ワークの被塗布面に粘性物を一定間隔
で噴射させて供給する粘性物供給装置とからなる構成に
したものである。 【０００７】 【実施例】図１乃至図３は塗布装置の発明の実施例であ
ると共に、塗布方法を実施する際に用いる装置の実施例
である。 【０００８】この塗布装置は、ワーク支持回転装置１、
塗布ローラ装置２及び粘性物供給装置３とにより構成さ
れる。ワーク支持回転装置１は、上下動と従動回転機能
を有した垂直のガイド棒４と、そのガイド棒４の上方の
同軸位置に設けられた駆動スピンドル５を有する。 【０００９】上記のガイド棒４はつば６を有し、ワーク
７の中心孔８にその下方から挿入される。上記のつば６
を中心孔８の段部９に当て、ワーク７を回転可能な状態
で支持する。上記のつば６よりも上部方のガイド棒４の
部分は中心穴８に最少のすき間をもって回転可能に挿入
され、ワーク７の径方向の位置決めを行なう。 【００１０】前記ガイド棒４により支持されたワーク７
の上面が駆動スピンドル５の下面に押圧されて拘束さ
れ、駆動スピンドル５が回転するとワーク７が回転し、
そのワーク７を介してガイド棒４は従動回転する。 【００１１】塗布ローラ装置２は、垂直の回転軸１０の
上端に同軸の塗布ローラ１１を取付け、その回転軸１０
を支持アーム１２により回転自在に支持すると共に、該
回転軸１０の下端のプーリ１３と駆動装置１４のプーリ
１５との間にベルト１６を掛けたものである。上記の塗
布ローラ１１はワーク７の円筒状の被塗布面１７に所定
のすき間ｃをもって接近する位置に配置される。なお、
支持アーム１２は水平面内で自由に移動することができ
る。 【００１２】粘性物供給装置３は、前記の塗布ローラ１
１と反対側において被塗布面１７に接近して設けられ、
そのノズル１８から粘性物１９が被塗布面１７に対して
噴射される（図２参照）。 【００１３】実施例の塗布装置は以上のごときものであ
り、次にその装置の作用について説明する。 【００１４】所定の位置にあるガイド棒４の上端にワー
ク７の中心穴８を差込み、該ガイド棒４を所定の高さに
上昇させワーク７を駆動スピンドル５の下面に押し当て
る。 【００１５】更に、塗布ローラ装置２の支持アーム１２
を水平面間で移動させてその塗布ローラ１１をワーク７
の被塗布面１７にすき間ｃをおいて接近させる。 【００１６】上記の駆動スピンドル５及び塗布ローラ１
１を相互に反対向きに回転させると共に、粘性物供給装
置３のノズル１８から粘性物１９を一定間隔で噴射させ
ると、その粘性物１９はワーク７の被塗布面１７に一定
量付着し、その状態でワーク７と共に回転する際に、粘
性物供給装置３と反対側に位置する塗布ローラ１１に接
触して引伸ばされ、被塗布面１７に均一に塗布される。 【００１７】被塗布面１７への塗布が完了すると、前記
と逆の手順で塗布ローラ１１及びガイド棒４を当初の状
態に戻して、ワーク７をガイド棒４から取外す。 【００１８】なお、被塗布面１７に段部がある場合は、
塗布ローラ１１もその形状にあわせて段部のあるものを
用いる。 【００１９】 【発明の効果】以上のように、この発明に係る塗布方法
及び塗布装置によれば、作業者の手に依らずにワークの
被塗布面にグリース等の粘性物を能率よく、しかも均一
厚さで塗布することができる。また、粘性物の供給間隔
を変えることにより、塗布厚さを変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例の一部を示す断面図
【図２】図１のII−II線の断面図
【図３】図１の塗布完了状態のII−II線の断面図
【符号の説明】
１ ワーク支持回転装置
２ 塗布ローラ装置
３ 粘性物供給装置
４ ガイド棒
５ 駆動スピンドル
６ つば
７ ワーク
８ 中心穴
９ 段部
１０ 回転軸
１１ 塗布ローラ
１２ 支持アーム
１３ プーリ
１４ 駆動装置
１５ プーリ
１６ ベルト
１７ 被塗布面
１８ ノズル
１９ 粘性物
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B05C 1/02 102
B05D 1/28
F16N 11/08
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 円筒状の被塗布面を有するワークを支持
し、これを一定位置で回転させるワーク支持回転装置、
上記ワーク支持回転装置と平行の回転軸を有する塗布ロ
ーラ装置及び上記ワークの被塗布面に粘性物を一定間隔
で噴射させて供給する粘性物供給装置とからなり、 上記ワーク支持回転装置は、上下動と従動回転機能を有
する垂直のガイド棒と、そのガイド棒の上方の同軸位置
に設けられた駆動スピンドルを有し、上記のガイド棒は
つばを有しワークの中心孔にその下方から挿入され、上
記つばを中心孔の段部に当て該ワークを回転可能な状態
で支持するとともに、径方向の位置決めを行い、該ワー
ク上面に上記駆動スピンドルの下面を押圧して該ワーク
とともにガイド棒を従動回転させ、 上記塗布ローラ装置は、その塗布ローラが上記ワークの
被塗布面に所定のすき間をもって接近した位置に配置さ
れ、 上記粘性物供給装置は、前記塗布ローラと反対面におい
て被塗布面に接近して設けられ、そのノズルから粘性物
が被塗布面に対して噴射されるようにした 粘性物の塗布
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16179893A JP3366690B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 粘性物の塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16179893A JP3366690B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 粘性物の塗布装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0716515A JPH0716515A (ja) | 1995-01-20 |
| JP3366690B2 true JP3366690B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=15742118
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16179893A Expired - Lifetime JP3366690B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 粘性物の塗布装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3366690B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5310475B2 (ja) * | 2009-10-19 | 2013-10-09 | 三菱自動車工業株式会社 | ワックス塗布装置および塗布方法 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP16179893A patent/JP3366690B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0716515A (ja) | 1995-01-20 |
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