JP3366560B2 - プレス機械 - Google Patents

プレス機械

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JP3366560B2
JP3366560B2 JP24963797A JP24963797A JP3366560B2 JP 3366560 B2 JP3366560 B2 JP 3366560B2 JP 24963797 A JP24963797 A JP 24963797A JP 24963797 A JP24963797 A JP 24963797A JP 3366560 B2 JP3366560 B2 JP 3366560B2
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    • B30PRESSES
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    • B30B1/00Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen
    • B30B1/32Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by plungers under fluid pressure
    • B30B1/34Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by plungers under fluid pressure involving a plurality of plungers acting on the platen

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  • Control Of Presses (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、往復動機構が有する
複数のシリンダ室のいずれかへ作動油を供給して型を
復動作させることにより、ワークを加圧して曲げ加工な
どを行うプレスブレーキのようなプレス機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の典型的なプレスブレーキでは、テ
ーブル上にV字溝を有する下型が、ラムの下端にホルダ
を介して上型が、それぞれ対向させた状態で取り付けら
れる。下型上には板状のワークが支持され、このワーク
に対し、ラムと一体に上型が昇降動作する。上型の下降
時、上型による加圧力がワークに作用してワークが前記
V字溝に押し込まれ、これによりワークは所定の曲げ角
度だけ折り曲げられる。ワークの曲げ角度は、上型の下
降終端位置により決まり、この下降終端位置、すなわち
上型のストロークを変更すれば、ワークの曲げ角度を所
望の値に設定できる。
【0003】このような曲げ加工において、曲げ作業の
高速化と曲げ加工の高精度化とを同時に実現するものと
して、ラムの駆動源として油圧シリンダが用いられた油
圧駆動方式のプレスブレーキと、ラムの駆動源としてサ
ーボモータが用いられたモータ駆動方式のプレスブレー
キとがある。
【0004】油圧駆動方式のプレスブレーキでは、油圧
ポンプより油圧シリンダへ作動油を供給するための油圧
回路中に、サーボ弁やリリーフ弁が介装されている。前
記サーボ弁を動作させて、油圧シリンダに対する作動油
の供給経路や供給量を制御することにより、上型の昇降
動作を実現すると同時に、上型の速度制御や位置制御を
行う。
【0005】一方、モータ駆動方式のプレスブレーキで
は、ラムを昇降動作させるための送りねじが、特定の減
速比に形成されてサーボモータに連結されている。サー
ボモータの回転数や回転方向を制御することにより、上
型の昇降動作を実現すると同時に、上型の速度制御や位
置制御を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、プレスブレーキ
の性能向上が強く要望されており、曲げ作業の一層の高
速化と曲げ加工の一層の高精度化とを実現するために、
この発明の発明者は、種々の試みを行った。油圧駆動方
式のプレスブレーキについては、油圧シリンダとして、
上型を低速動作させるための断面積の大きな第1のシリ
ンダ室と、上型を高速動作させるための断面積の小さな
第2のシリンダ室とを備えた二重シリンダを用いること
を検討した。
【0007】またモータ駆動方式のプレスブレーキにつ
いては、前記送りねじの回転数を高速、低速の2段階に
設定するための2種類の減速機構と、減速機構を切り換
えるためのクラッチ機構とを駆動系に組み込むことを検
討した。
【0008】いずれの試みも、プレスブレーキの性能を
向上する上で一応の成果は得られるものの、油圧駆動方
式のプレスブレーキについては、ラムの位置決め精度の
確保や位置決め時間の短縮を実現するために、油圧回路
の応答性を高めなければならず、そのためにサーボ弁に
作動油が流入する一次側と、サーボ弁から作動油が流出
する二次側との差圧を大きく保つ必要があり、その結果
としてエネルギーロスが大きなものとなる。このエネル
ギーロスは、作動油がサーボ弁を通過するときに発生す
ると同時に、一次側の余分の作動油がリリーフ弁からタ
ンクへ戻る際にも発生する。前記エネルギーロスは、熱
エネルギーに変換されて作動油の温度上昇や粘度変化を
招来し、サーボ制御に悪影響を及ぼすという問題があ
る。
【0009】またモータ駆動方式のプレスブレーキにつ
いては、駆動機構中に2種類の減速機構とクラッチ機構
とを組み込む必要があるため、駆動機構の構造が著しく
複雑化し、駆動機構の大型化やコスト高を招くという問
題があった。
【0010】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、エネルギーロスの問題も駆動機構の構造の複雑
化や大型化の問題も生じさせることがなく、曲げ作業の
一層の高速化と曲げ加工の一層の高精度化とを同時に実
現できるプレス機械を提供することを目的とする。これ
に加えて、この発明が他に目的とするところは、ワーク
を精密に曲げ加工するために、ワークに型を当接してワ
ークの板厚を検出することにより板厚の誤差分だけ型の
動作終端位置を補正する場合において、たとえ薄いワー
クであっても当接時の加圧力でワークが変形することが
ないプレス機械を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明によるプレス機
械は、ワークを型により加圧して所定の曲げ角度に曲げ
加工するものであって、断面積が異なる往動用の第1,
第2のシリンダ室と復動用のシリンダ室とを備えて成る
往復動機構と、前記の各シリンダ室に対して作動油を供
給するための経路をもつ油圧回路と、前記油圧回路へ作
動油を送り出すための油圧ポンプと、前記油圧ポンプの
回転駆動源としてのサーボモータと、前記往復動機構に
よる往復動作位置を検出する位置検出手段と、前記型の
ワークに対する加圧力を検出する加圧力検出手段と、前
記加圧力検出手段による加圧力の検出値を所定のしきい
値と比較することにより前記型のワークへの当接を判別
すると共に、当接判別時の前記位置検出手段の位置検出
値からワークの板厚を検出する板厚検出手段と、前記位
置検出手段による位置検出値に基づいて前記油圧回路に
おける経路の切換とサーボモータの回転とを制御して前
記往復動機構の位置制御および速度制御を行う制御手段
とを備えて成るものである。前記制御手段は、型がワー
クに当接する直前の速度切換位置までは断面積が小さい
方の往動用の第2のシリンダ室へ作動油を送り込むよう
に油圧回路の経路を設定し、型が前記速度切換位置に到
達した後はサーボモータの回転速度を下げて 型をワーク
に当接させ、前記板厚検出手段による板厚検出値に応じ
て前記型の動作終端位置を決定した後、断面積が大きい
方の往動用の第1のシリンダ室へ作動油を送り込むよう
に油圧回路の経路を設定するようにしている。
【0012】請求項2の発明では前記往復動機構は、
往動用の第1,第2のシリンダ室と復動用のシリンダ室
とを備えた1個の油圧シリンダを駆動源とするものであ
る。
【0013】請求項3の発明では前記往復動機構は、
往動用の第1,第2のシリンダ室と復動用のシリンダ室
とを備えた2個の油圧シリンダを駆動源とするものであ
り、各油圧シリンダを機械の左右両側の対称位置にそれ
ぞれ配置するとともに、各油圧シリンダに対して油圧回
路と油圧ポンプとサーボモータと位置検出手段と加圧力
検出手段とを個別に設けて成るものである。
【0014】
【作用】によりワークを曲げ加工するプレス機械にお
いて、ワークに型が当接する直前の速度切換位置まで
、油圧ポンプより断面積小さい方の往動用の第2の
シリンダ室へ作動油を送り込み、ワークに対して型を高
速で相対移行させる。型が速度切換位置に到達した後は
サーボモータの回転速度を下げ、型を低速度で移行させ
てワークに当接させる。
【0015】板厚検出手段は、加圧力検出手段による加
圧力の検出値が所定のしきい値に達したとき、型がワー
クに当接したものと判別する。そして、この当接判別時
の位置検出手段の位置検出値からワークの板厚を検出
し、その板厚検出値に応じて型の動作終端位置を決定す
るので、たとえワーク毎に板厚のばらつきがあっても、
すべてのワークについて同じ曲げ角度が得られる
【0016】型は低速下降時にワークに当接するもの
で、この低速下降時、作動油は断面積が小さい方の往動
用の第2のシリンダ室へ供給されているので、型のワー
クへの当接時、ワークに作用する加圧力は小さな値であ
る。その結果、たとえ薄いワー クであっても、当接時の
加圧力でワークが変形する、という不都合が解消され
る。 板厚検出手段による板厚検出値に応じて型の動作終
端位置を決定した後、油圧ポンプより断面積が大きい方
の往動用の第1のシリンダ室へ作動油を送り込み、ワー
クに対して型を低速で相対移行させる。
【0017】
【実施例】図1は、プレスブレーキの外観を示すもの
で、床面上に設置される機械本体1の一方の側面に電気
制御ボックス2が一体に設けられて成る。前記機械本体
1は、前面のベッド3上に下型5を支持するためのテー
ブル4が取り付けられ、このテーブル4の上方にラム6
がガイド7,7に沿って昇降可能に設けられる。前記ラ
ム6の下端には、ホルダ9を介して上型8が取り付けら
れ、下型5上に支持された板状のワークに対し、上型8
を下降動作させて加圧力を作用させることにより、ワー
クを曲げ加工する。前記ベッド3の前面下部にはフット
スイッチ19が配備され、作業者がフットスイッチ19
を踏み操作することにより、ラム6が昇降動作する。
【0018】なお、図示例のプレスブレーキは、上型8
が昇降動作する方式のものであるが、この発明はこれに
限らず、下型5が昇降動作する方式のプレスブレーキに
も実施できる。またこの発明は、板状のワークを曲げ加
工するプレスブレーキに限らず、ワークを加圧して加工
するものであれば、その他のプレス機械にも適用でき
る。
【0019】前記ラム6と機械本体1のフレーム10と
の間には、ラム6の昇降動作位置を検出するための位置
検出器11が設けてある。この実施例では、位置検出器
11としてリニアセンサが用いてあり、フレーム10の
側にスケール11aが、またラム6の側に可動ヘッド1
1bが、それぞれ取り付けられる。前記可動ヘッド11
bは、スケール11a上をラム6と一体に昇降動作し、
位置検出信号としてパルス信号を出力する。位置検出信
号は、前記電気制御ボックス2内の制御装置(詳細は後
述する)に取り込まれて計数され、その計数値によりラ
ム6の昇降動作位置が求められる。
【0020】前記ラム6は、油圧シリンダ12を駆動源
とする往復動機構13により昇降動作される。前記油圧
シリンダ12は、機械本体1のフレーム10に支持さ
れ、下方に突出するシリンダロッド14の下端にラム6
が連結される。なお、図示例の往復動機構13は、1個
の油圧シリンダ12を駆動源としているが、後述するよ
うに、2個以上の油圧シリンダを駆動源としてもよい。
【0021】前記油圧シリンダ12は、図2に示すよう
に、4本の油圧配管30a〜30dを介してマニホール
ドブロック15に接続される。前記マニホールドブロッ
ク15には、後述する各種の弁が組み込んであり、この
マニホールドブロック15に一体に取り付けられたタン
ク16に、油圧ポンプ17と、この油圧ポンプ17の駆
動源である交流サーボモータ18とを取り付けて、後述
する油圧回路40を構成している。前記タンク16には
作動油が溜められ、マニホールドブロック15に設けら
れた3本の油圧配管30e〜30gをタンク16内へ突
出させて、それぞれ先端を作動油中へ浸漬させてある。
【0022】前記油圧シリンダ12は、図3に示すよう
に、筒状外壁21Aの内側に筒状内壁21Bを備えたシ
リンダ筒21と、このシリンダ筒21の内部に往復動可
能に配備されたピストン22と、このピストン22に一
体形成されたピストンロッド23とで構成される。
【0023】前記ピストン22は、リング形状のもので
あり、その外径はシリンダ筒21の筒状外壁21Aの内
径に、また内孔22aの内径は筒状内壁21Bの外径
に、それぞれほぼ一致する。前記ピストンロッド23
は、外径がシリンダ筒21の筒状外壁21Aの直径より
小さく形成してあり、シリンダ筒21の下端面より下方
へ突出する。
【0024】前記シリンダ筒21の内部には、前記ピス
トン22の上方位置であって筒状外壁21Aと筒状内壁
21Bとの間に断面積が大きな往動用の第1のシリンダ
室24が、またピストン22の内孔22a内に断面積が
小さな往動用の第2のシリンダ室25が、さらにピスト
ン22の下方位置であってピストンロッド23の外周に
復動用のシリンダ室26が、それぞれ形成される。ラム
6を高速で下降させるときは、往動用の第2のシリンダ
室25へ作動油が供給される。ラム6を低速で下降させ
るときは、往動用の第1,第2の各シリンダ室24,2
5へ作動油が供給される。ラム6を上昇させるときは、
復動用のシリンダ室26へ作動油が供給される。
【0025】図2に戻って、前記油圧シリンダ12とマ
ニホールドブロック15とを結ぶ4本の油圧配管30a
〜30dのうち、第1の油圧配管30aは、油圧シリン
ダ12の第2のシリンダ室25へ作動油を供給するため
のもの、第2の油圧配管30bは、油圧シリンダ12の
往動用の第1のシリンダ室24へ作動油を供給するため
のもの、第3の油圧配管30cは、油圧シリンダ12の
復動用のシリンダ室26へ作動油を供給するためのも
の、第4の油圧配管30dは、ラム6を高速で下降させ
る際にタンク16より往動用の第1のシリンダ室24へ
作動油を吸い込むためのものである。
【0026】またマニホールドブロック15よりタンク
16内へ突出する3本の油圧配管30e〜30gのう
ち、第5の油圧配管30eは、タンク16内の作動油を
油圧ポンプ17により送り出すためのもの、第6の油圧
配管30fは、タンク16内の作動油を吸い上げるため
のもの、第7の油圧配管30gは、タンク16内へ作動
油を戻すためのものである。なお図中、31,32は第
5,第6の各油圧配管30e,30fの先端に取り付け
られたストレーナである。
【0027】図3は、上記したプレスブレーキの油圧回
路40を示す。図示例の油圧回路40は、油圧ポンプ1
7により作動油を送り出すための油供給路41に対し、
第1の電磁切換弁50を介して第1,第2の各経路4
2,43が接続されている。前記油圧ポンプ17の駆動
は、交流サーボモータ18の回転制御により制御され
る。前記油供給路41には、リリーフ弁51を有する分
岐路44が設けてあり、前記リリーフ弁51には、油圧
回路40の最高圧力が設定されている。
【0028】前記第1の電磁切換弁50は、ニュートラ
ル位置ではPポートに流入した作動油が最も圧力の低い
Tポートへ流れてタンク16内へ戻される。第1の電磁
切換弁50は、2個の電磁ソレノイド50a,50bに
より切り換え動作する。第1の電磁ソレノイド50aが
付勢されると、作動油はPポートからAポートへ流出し
て第1経路42へ流れ込む。第2の電磁ソレノイド50
bが付勢されると、作動油はPポートからBポートへ流
出して第2経路43へ流れ込む。
【0029】前記第1経路42は、油圧シリンダ12の
往動用第2のシリンダ室25に連通する第3経路44
と、油圧シリンダ12の往動用の第1のシリンダ室24
に連通する第4経路45とに分岐している。第4経路4
5には第2の電磁切換弁52が介装されており、第2の
電磁切換弁52の電磁ソレノイド52aが付勢される
と、第3経路44のみが油圧シリンダ12と連通する。
この第3経路44を経て往動用の第2のシリンダ室25
へ作動油が供給されると、ラム6は高速で下降する。
【0030】ラム下降時には、油圧シリンダ12の復動
用のシリンダ室26から作動油が流出するが、この流出
した作動油は、第5経路46へ流れ込み、リリーフ弁5
3を経てタンク16へ戻る。なお、リリーフ弁53は、
ラム6,ホルダ9,および上型8の重量を十分に支える
ことができる圧力に設定される。またラム6が高速で下
降するとき、油圧シリンダ12の往動用の第1のシリン
ダ室24は真空状態となるが、第1のシリンダ室24に
連通する第6経路47に介装されたパイロット式の逆止
弁54はクラッキング圧が大気圧より十分小さな値に設
定されているので、この逆止弁54を通じてタンク16
から必要量の作動油が第1のシリンダ室24に流入す
る。なお図中、49はパイロットラインである。
【0031】一方、第2の電磁切換弁52の電磁ソレノ
イド52aが消勢されると、第3,第4の各経路44,
45が油圧シリンダ12と連通し、第3,第4の各経路
44,45を経て往動用の第1,第2の各シリンダ室2
4,25へ作動油が供給され、これによりラム6は低速
で下降する。
【0032】つぎに前記第1の電磁切換弁50の第2の
電磁ソレノイド50bが付勢されると、作動油はPポー
トからBポートへ流出して第2経路43へ流れ込み、さ
らに第5経路46を経て油圧シリンダ12の復動用のシ
リンダ室26へ流入する。この場合、前記した第6経路
47のパイロット式の逆止弁54は、パイロット圧が上
昇して開き、油圧シリンダ12の往動用の第1のシリン
ダ室24より作動油が流出し、逆止弁54を通ってタン
ク16へ戻る。
【0033】図4は、プレスブレーキの電気的な構成例
を示す。図中、60は、前記電気制御ボックス2に組み
込まれた制御装置である。制御装置60はマイクロコン
ピュータにより構成され、制御および演算の主体である
CPU61と、機械制御用のプログラムなどが格納され
るROM62と、演算結果その他のデータやユーザプロ
グラムを記憶するRAM63とを有する。前記電気制御
ボックス2の外面には、操作部64やCRT表示部65
が設けられており、前記操作部64には機械動作やデー
タ入力に供される各種スイッチや各種キーなどが配備さ
れる。
【0034】前記CPU61は、交流サーボモータ18
への出力をサーボアンプ66へ与え、サーボアンプ66
はこれを増幅して交流サーボモータ18に与える。この
交流サーボモータ18にはトルク検出器67が接続され
る。トルク検出器67は、上型8のワークに対する加圧
力を検出する加圧力検出手段を構成するもので、モータ
電流を監視して、交流サーボモータ18のトルクを検出
する。前記CPU61には、前記位置検出器11より位
置検出信号としてのパルス信号が入力され、CPU61
は、パルス数を計数してラム6の昇降動作位置を検出す
る。またCPU61は、前記した第1の電磁切換弁50
の電磁ソレノイド50a,50bや第2の電磁切換弁5
2の電磁ソレノイド52aの駆動を制御するための駆動
制御信号を出力する。
【0035】図5は、前記制御装置60による制御の流
れを示すもので、同図中、「ST」は各ステップを示
す。同図のST1において、曲げ作業に先立ち、作業者
は、ワークの曲げ角度に応じたラム6の下降終端位置Y
や速度切換位置Yなどの所定のデータを操作部64
より入力して初期設定を行う。これら入力データはCP
U61に取り込まれて、RAM63に格納される。
【0036】待機状態では、図6に示すにように、上型
8およびラム6は最上端の待機位置Yに位置してお
り、作業者がフットスイッチ19を踏み操作すると、交
流サーボモータ18が回転して油圧ポンプ17が駆動
し、上型8が下降動作を行う(ST2,3)。
【0037】ラム6の下降動作において、上型8がワー
クWに当接する直前までの間は、油圧ポンプ17から供
給される作動油は、油圧回路40の油供給路41,第1
経路42,および第3経路44を経て油圧シリンダ12
の往動用の第2のシリンダ室25へ送り込まれるため、
上型8は高速に下降動作する。この場合に、上型8の下
降動作位置Yは位置検出器11により常時監視されてお
り、制御装置60のCPU61は、位置検出器11より
位置検出信号を取り込んで、サーボモータ18の回転を
制御し、これにより位置制御および速度制御を行う。
【0038】上型8がワークWに当接する直前の速度切
換位置Yに達したことを、位置検出器11の位置検出
信号によりCPU61が検出すると、CPU61は、第
2の電磁切換弁52を切り換え動作させる(ST4,
5)。これにより油圧ポンプ17から供給される作動油
は、第1経路42から第3,第4の両経路44,45へ
流れ込んで油圧シリンダ12の往動用の第1,第2の両
シリンダ室24,25へ送り込まれ、その結果、上型8
は高速の下降動作から低速の下降動作に切り換わる。こ
の低速の下降動作に移行した直後に上型8がワークWに
当接し、その後、上型8の加圧力と下型5からの加圧反
力とでワークWが折り曲げられる。
【0039】上型8の下降動作位置Yが下降終端位置Y
に達したことを、位置検出器11の位置検出信号によ
りCPU61が検出すると、CPU61は、交流サーボ
モータ18の回転を停止させる(ST6,7)。下降終
端位置Yで交流サーボモータ18の回転を丁度停止さ
せるために、CPU61は上型8が下降終端位置Y
達する手前から、交流サーボモータ18の回転速度を徐
々に下げていく制御を行う。予め設定された下降終端位
置Yでの停止時間を経過した後、CPU61は、第1
の電磁切換弁50を切り換え動作させると同時に交流サ
ーボモータ18に回転指令を与える(ST8,9)。油
圧ポンプ17からの作動油は油供給路41から第2経路
43へ送り出され、さらに第5経路46を経て油圧シリ
ンダ12の復動用のシリンダ室26へ送り込まれる。こ
れにより上型8は上昇動作を行う。
【0040】かくして上型8が待機位置Yまで上昇し
たことを、位置検出器11の位置検出信号によりCPU
61が検出すると、CPU61はサーボモータ18の回
転を停止させて油圧ポンプ17による作動油の供給を停
止させた後、第1,第2の各電磁切換弁50,52を初
期状態に復帰動作させる(ST10〜12)。
【0041】上記の実施例では、同じワークについて、
同じ曲げ角度を得るために、上型8の下降終端位置Y
を一律に設定しているが、ワークの板厚がワーク毎にば
らつく場合には、上型8の下降終端位置Yを一律に設
定すると、すべてのワークについて、同じ曲げ角度が得
られない。図7は、板厚のばらつきによりワークの曲げ
角度が変化する状態を示す。同図中、5は下型、8は上
型であり、板厚tのワークW1が上型8の加圧力で下
型5のV字溝5a内へ押し込まれて曲げられている。こ
のときの曲げ角度はθである。これに対して、板厚t
(t<t)のワークW2(図中、鎖線で示す)の
場合は、板厚差(t−t)に相当する分だけ上型8
によるワークW2の押込み量が小さくなるから、その曲
げ角度θは前記のワークW1の曲げ角度θより大き
くなる。
【0042】かくして複数のワークに対して精密な曲げ
加工を施すためには、各ワークの板厚を検出して、板厚
の誤差分だけ上型8の下降終端位置を補正する必要があ
る。この発明の第実施例は、ワークの板厚検出機能お
よび上型8の下降終端位置の補正機能を有するものであ
り、図8に、第実施例における板厚検出の原理が、ま
た図9に、第実施例における前記制御装置60による
プレスブレーキの制御手順が、それぞれ示してある。な
お、第実施例の構成は図1〜図4と同様であり、ここ
では説明を省略する。
【0043】図8において、Yは上型8のワークへの
当接位置を、Yは上型8の下降終端位置を、それぞれ
示しており、上型8がワークへの当接位置Yへ達する
前の段階では交流サーボモータ18のトルクは小さな一
定値Tを示すが、上型8がワークに当接したときは、
トルクが急激に増大するものである。この第実施例で
は、前記トルクをトルク検出器67で検出し、この検出
値が所定のしきい値Tthに達したとき、CPU61は
上型8がワークに当接したものと判断する。そしてCP
U61はこの上型8の当接位置Yに、所望の曲げ角度
を得るための上型8の押込み量dを加算して、上型8の
下降終端位置Yを算出する。
【0044】またこの第実施例では、上型8がワーク
に当接する直前の速度切換位置Yまでの間は、油圧ポ
ンプ17から供給される作動油を、油圧回路40の油供
給路41,第1経路42,および第3経路44を経て油
圧シリンダ12の往動用の第2のシリンダ室25へ送り
込むことにより、上型8を高速度vで下降動作させ、
その後、上型8がワークに当接する直前の速度切換位置
に到達した後は、交流サーボモータ18の回転速度
を下げることにより、上型8を低速度vで下降動作さ
せている。
【0045】この低速下降時に上型8がワークに当接す
ることになるが、この低速下降時、作動油は断面積の小
さな往動用の第2のシリンダ室25へ供給されているの
で、上型8のワークへの当接時、ワークに作用する加圧
力は小さな値である。その結果、たとえ薄いワークであ
っても、当接時の加圧力でワークが変形する、という不
都合が解消される。
【0046】また上型8がワークに当接すると、上型8
はワークからの反力を受けて急激に失速し、上型8の下
降速度はゼロまたはゼロに近い値となるため、当接判別
の精度が高められる。その後、第2の電磁切換弁52の
切り換え動作により作動油が油圧シリンダ12の断面積
の大きな第1のシリンダ室24へ送り込まれることによ
り、ワークは大きな加圧力を受けて曲げ加工され、上型
8は再び下降を開始する。
【0047】つぎに第実施例の制御の流れを図9に従
って説明すると、曲げ作業に先立ち、作業者は、上型8
のワークへの当接を判別するためのしきい値Tthや所
望の曲げ角度を得るための上型8の押込み量dなどの所
定のデータを操作部64より入力して初期設定を行う
(ST1)。これら入力データはCPU61に取り込ま
れて、RAM63に格納される。
【0048】待機状態では、図10に示すように、上型
8およびラム6は最上端の待機位置Yに位置してお
り、作業者がフットスイッチ19を踏み操作すると、交
流サーボモータ18が所定の回転数N1で回転して油圧
ポンプ17が駆動し、上型8が下降動作を行う(ST
2,3)。
【0049】ラム6の下降動作において、上型8がワー
クWに当接する直前までの間は、油圧ポンプ17から供
給される作動油は、油圧回路40の油供給路41,第1
経路42,および第3経路44を経て油圧シリンダ12
の往動用の第2のシリンダ室25へ送り込まれるため、
上型8は高速に下降動作する。この場合に、サーボモー
タ18のトルクはトルク検出器67により、また上型8
の下降動作位置Yは位置検出器11により、それぞれ常
時監視されている。制御装置60のCPU61は、前記
位置検出器11より位置検出信号を取り込み、サーボモ
ータ18の回転を制御し、これにより位置制御および速
度制御を行う。
【0050】上型8がワークWに当接する直前の速度切
換位置Yに達したことを、位置検出器11の位置検出
信号によりCPU61が検出すると、CPU61は、サ
ーボモータ18の回転数をN1よりN2(N2<N1)
へ下げ、上型8の下降動作を高速から低速へ切り換える
(ST4,5)。この場合に、油圧ポンプ17から供給
される作動油は、これまでと同様、第1経路42から第
3経路44へ流れ込んで油圧シリンダ12の往動用の第
2のシリンダ室25へ送り込まれる。
【0051】かくして、この低速の下降動作に移行した
直後に上型8がワークWに当接すると、トルクが急激に
増大し、トルク検出器67による検出値Tが前記しきい
値Tthに達するため、ST6の判定が「YES」とな
り、CPU61は、上型8の現在の当接位置Yに前記
押込み量dを加算して上型8の下降終端位置Yを求
め、この値をRAM63の所定領域に格納する(ST
7)。この上型8の当接位置Yは、ワークの板厚が大
きければ上方へ、また小さければ下方へ、それぞれ位置
ずれするもので、従って上型8の下降終端位置Yはワ
ークの板厚の大小に応じて自動調整されることになる。
【0052】上型8のワークへの当接があると、ST8
でサーボモータの回転数をN2よりN1へ上げる一方
で、第2の電磁切換弁52を切り換え動作させることに
より、油圧ポンプ17から供給される作動油を、第1経
路42から第3,第4の両経路44,45を経て油圧シ
リンダ12の往動用の第1,第2の両シリンダ室24,
25へ送り込む(ST8,9)。その結果、上型8は低
速の下降動作を維持し、上型8の加圧力と下型5からの
加圧反力とでワークWが折り曲げられる。
【0053】上型8が下降終端位置Yに達したこと
を、位置検出器11の位置検出信号によりCPU61が
検出すると、CPU61は、交流サーボモータ18の回
転を停止させる(ST10,11)。下降終端位置Y
で交流サーボモータ18の回転を丁度停止させるため
に、CPU61は上型8が下降終端位置Yに達する手
前から、交流サーボモータ18の回転速度を徐々に下げ
ていく制御を行う。予め設定された下降終端位置Y
の停止時間を経過した後、CPU61は、第1の電磁切
換弁50を切り換え動作させると同時に交流サーボモー
タ18に回転指令を与える(ST12,13)。油圧ポ
ンプ17からの作動油は油供給路41から第2経路43
へ送り出され、さらに第5経路46を経て油圧シリンダ
12の復動用のシリンダ室26へ送り込まれ、これによ
り上型8は上昇動作を行う。
【0054】かくして上型8が待機位置Yまで上昇し
たことを、位置検出器11の位置検出信号によりCPU
61が検出すると、CPU61はサーボモータ18の回
転を停止させて油圧ポンプ17による作動油の供給を停
止させた後、第1,第2の各電磁切換弁50,52を初
期状態に復帰動作させる(ST14〜16)。
【0055】図11は、他のプレスブレーキの構成を示
すもので、2個の油圧シリンダ12R,12Lを左右両
側の対称位置に配置して、ラム6の往復動機構13を構
成している。各油圧シリンダ12R,12Lは、前記
同様、断面積が異なる往動用の第1,第2のシリンダ室
24,25と復動用のシリンダ室26とを備えたもので
あり、右側位置の油圧シリンダ12Rの各シリンダ室2
4,25,26に対しては第1の油圧回路40Rを、ま
た左側位置の油圧シリンダ12Lの各シリンダ室24,
25,26に対しては第2の油圧回路40Lを、それぞ
れ接続して作動油の供給を行う。
【0056】第1,第2の各油圧回路40R,40L
図3に示したものと同様の構成のものであり、各油
圧回路40L,40Rについて、作動油を送り出すため
の油圧ポンプ17R,17L,各油圧ポンプの回転駆動
源としての交流サーボモータ18R,18Lなどが設け
られる。また図11において、11R,11Lは、ラム
6の昇降動作位置を左右両側位置で個別に検出するため
の位置検出器であり、各位置検出器11R,11Lによ
る左右両側位置での位置検出値に基づいて、第1,第2
の各油圧回路11R,11Lにおける経路の切り換えと
各サーボモータの18R,18Lの回転とが個別に制御
される。
【0057】図12は、上記したプレスブレーキの電気
的な構成例を示す。図中、60はマイクロコンピュータ
より成る制御装置であり、CPU61,ROM62,R
AM63を含んでいる。なお、64は操作部、65はC
RT表示部である。
【0058】このプレスブレーキでは、前記CPU61
は、油圧シリンダ12R,12L毎に各交流サーボモー
タ18R,18Lへの出力をそれぞれのサーボアンプ6
6R,66Lへ与え、各サーボアンプ66R,66Lは
これを増幅してそれぞれの交流サーボモータ18R,1
8Lに与える。各交流サーボモータ18R,18Lには
トルク検出器67R,67Lがそれぞれ接続される。各
トルク検出器67R,67Lは、上型8のワークに対す
る加圧力を検出する加圧力検出手段を構成するもので、
モータ電流を監視して、各交流サーボモータ18R,1
8Lのトルクをそれぞれ検出する。
【0059】前記CPU61には、左右両側の各位置検
出器11R,11Lより位置検出信号としてのパルス信
号が入力され、CPU61は、それぞれのパルス数を計
数してラム6の昇降動作位置を左右両側で検出する。ま
たCPU61は、第1,第2の各油圧回路40R,40
Lの第1の電磁切換弁50R,50Lの電磁ソレノイド
50a,50bや第2の電磁切換弁52R,52Lの電
磁ソレノイド52aの駆動を制御するための駆動制御信
号を出力する。
【0060】このプレスブレーキによれば、左右両側の
各油圧シリンダ12R,12Lの動作を個別に制御でき
るから、上型8の下降終端位置を左右両側で個別に設定
することが可能である。例えば図13に示すように、機
械中心cに対して一側へ偏った状態でワークWがセット
されて加圧されたとき、一側の加圧力Fが他側の加圧
力Fより大きな値となる結果、機械のサイドフレーム
や上型8の変形量が左右で相違し、ワークの曲げ角度は
一端で浅く、他端で深くなって、均一にならない。この
プレスブレーキでワークを曲げ加工する場合、加圧力と
機械や上型の変形量との関係を表す変形補正係数を、例
えば上型8と下型5とを直接当接させて加圧したときの
加圧力と上型8の移行距離とからあらかじめ求めてお
き、この変形補正係数とワークに対する両側位置での加
圧力とに基づいて上型8の下降終端位置を両側位置で個
別に補正するもので、これによりワークの全長にわたる
適正な曲げ角度を得る。
【0061】図14は前記制御装置60の制御の流れ
を示す。なお、同図には、上型8の下降終端位置の補正
処理のみが示してあるが、その他の処理は、図5と同様
であり、ここでは図示を省略してある。まず曲げ作業に
先立ち、作業者は、ワークの曲げ角度に応じたラム6の
下降終端位置(以下「初期目標値」という)Yや前記
した変形補正係数などの所定のデータを操作部64より
入力して初期設定を行う。これら入力データはCPU6
1に取り込まれて、RAM63に格納される。
【0062】つぎに作業者がフットスイッチ19を踏み
操作すると、各油圧シリンダ12R,12Lの交流サー
ボモータ18R,18Lが回転して油圧ポンプ17R,
17Lが駆動し、上型8が下降動作を行う。ラム6の下
降動作において、上型8がワークWに当接する直前まで
の間は、油圧ポンプから供給される作動油は、各油圧回
路40R,40Lを経て各油圧シリンダ12R,12L
の往動用の第2のシリンダ室25へ送り込まれるため、
上型8は高速に下降動作する。この場合に、上型8の下
降動作位置は左右両側の位置検出器11R,11Lによ
り常時監視されており、制御装置60のCPU61は、
各位置検出器11R,11Lより位置検出信号を取り込
んで、各サーボモータ18R,18Lの回転を制御し、
これにより位置制御および速度制御を行う。
【0063】上型8がワークWに当接する直前の速度切
換位置Yに達したことを、いずれかの位置検出器11
R,11Lの位置検出信号によりCPU61が検出する
と、CPU61は、第1,第2の各油圧回路40R,4
0Lの第2の電磁切換弁52R,52Lを切り換え動作
させる。これにより各油圧ポンプ17R,17Lから供
給される作動油は、各油圧シリンダ12R,12Lの往
動用の第1,第2の両シリンダ室24,25へ送り込ま
れ、その結果、上型8は高速の下降動作から低速の下降
動作に切り換わる。
【0064】この低速の下降動作に移行した直後に上型
8がワークWに当接し、その後、上型8の加圧力と下型
5からの加圧反力とでワークWが折り曲げられる。な
お、以上の制御の流れは、基本的には図5に示したもの
(ST1〜ST5)と同様である。
【0065】いま仮に、上型8が初期目標値Yに達し
たことを、まず右側の位置検出器11Rの位置検出信号
によりCPU61が検出すると、上型8の右側での下降
動作位置YはY=Yとなって図14のST100
の判定が「YES」となり、CPU61は、そのときの
加圧力をトルク検出器67Rから取り込み、その加圧力
と前記変形補正係数とを乗じて得た値(補正値)を初期
目標値Yに加算して、目標とする新たな下降終端位置
(以下「新目標値」という)Yc1を算出する(ST1
02)。
【0066】つぎのST103で、上型8が初期目標値
に達したことを、左側の位置検出器11Lの位置検
出信号によりCPU61が検出すると、上型8の左側で
の下降動作位置YはY=YとなってST103の
判定が「YES」となり、CPU61は、そのときの加
圧力をトルク検出器67Lから取り込み、その加圧力と
前記変形補正係数とを乗じて得た補正値を初期目標値Y
に加算して、新目標値Yc2を算出する(ST10
4)。なお、前記のST103が「YES」となる前
に、もし上型8が新たな目標値Yc1に達したことを、
右側の位置検出器11Rの位置検出信号によりCPU6
1が検出した場合は、ST105の判定が「YES」と
なり、CPU61はサーボモータ18Rの回転を停止さ
せる(ST106)。
【0067】一方、上型8が初期目標値Yに達したこ
とを、まず左側の位置検出器11Lの位置検出信号によ
りCPU61が検出した場合には、ST100の判定が
「NO」、ST101の判定が「YES」となり、CP
U61は、そのときの加圧力をトルク検出器67Lから
取り込み、その加圧力と前記変形補正係数とを乗じて得
た補正値を初期目標値Yに加算して、新目標値Yc2
を算出する(ST107)。
【0068】つぎのST108で、上型8が初期目標値
に達したことを、右側の位置検出器11Rの位置検
出信号によりCPU61が検出すると、ST108が
「YES」であり、CPU61は、そのときの加圧力を
トルク検出器67Rから取り込み、その加圧力と前記変
形補正係数とを乗じて得た補正値を初期目標値Yに加
算して、新目標値Yc1を算出する(ST109)。な
お、前記のST108が「YES」となる前に、もし上
型8が新目標値Y に達したことを、左側の位置検出
器11Lの位置検出信号によりCPU61が検出した場
合は、ST110の判定が「YES」となり、CPU6
1はサーボモータ18Lの回転を停止させる(ST11
1)。
【0069】つぎに、いずれのサーボモータ18R,1
8Lも停止していない状態では、続くST112,11
3はともに「NO」であり、CPU61はST114,
115で上型8が新目標値Yc1,Yc2に達するのに
待機する。この待機状態で、上型8が新目標値Yc1
達したことを、右側の位置検出器11Rの位置検出信号
によりCPU61が検出すると、ST114の判定が
「YES」となり、CPU61はサーボモータ18Rの
回転を停止させる(ST116)。つぎに上型8が新目
標値Yc2に達したことを、左側の位置検出器11Lの
位置検出信号によりCPU61が検出すると、ST11
7の判定が「YES」となり、CPU61はサーボモー
タ18Lの回転を停止させる(ST118)。
【0070】ST114,115の待機状態で、上型8
が新目標値Yc2に達したことを、左側の位置検出器1
1Lの位置検出信号によりCPU61が検出した場合
は、ST115の判定が「YES」となり、CPU61
はサーボモータ18Lの回転を停止させる(ST11
9)。つぎに上型8が新目標値Yc1に達したことを、
右側の位置検出器11Rの位置検出信号によりCPU6
1が検出すると、ST120の判定が「YES」とな
り、サーボモータ18Rの回転を停止させる(ST12
1)。
【0071】なお、前記のST104の新目標値Yc2
の設定前にST106でサーボモータ18Rが停止した
場合は、ST104からST112を経てST122へ
進み、上型8が新目標値Yc2に達したとき、ST12
2が「YES」となり、ST123でサーボモータ18
Lが停止する。また、ST109の新目標値Yc1の設
定前にST111でサーボモータ18Lが停止した場合
は、ST109からST112,113を経てST12
4へ進み、上型8が新目標値Yc1に達したとき、ST
124が「YES」となり、ST125でサーボモータ
18Rが停止する。
【0072】両サーボモータ18R,18Lの停止によ
りラム6の下降が停止し、予め設定された停止時間を経
過すると、CPU61は、第1の電磁切換弁50R,5
0Lを切り換え動作させると同時に各交流サーボモータ
18R,18Lに回転指令を与える。各油圧ポンプ17
R,17Lからの作動油は各油圧回路40R,40Lを
経て各油圧シリンダ12R,12Lの復動用のシリンダ
室26へ送り込まれ、これにより上型8は上昇動作を行
う。
【0073】かくして上型8が待機位置Yまで上昇し
たことを、いずれかの位置検出器11R,11Lの位置
検出信号によりCPU61が検出すると、CPU61は
両サーボモータ18R,18の回転を停止させて油圧ポ
ンプ17R,17Lによる作動油の供給を停止させた
後、第1,第2の各電磁切換弁50R,50L,52
R,52Lを初期状態に復帰動作させる。なお、サーボ
モータ18R,18Lの停止後の制御の流れは、基本的
には図5に示したもの(ST8〜ST12)と同様であ
る。
【0074】つぎに、この発明の第実施例は、左右両
側に油圧シリンダ12R,12Lを有するタイプのプレ
スブレーキであって、ワークの板厚検出機能および上型
8の下降終端位置の補正機能を有するものであり、図1
5に、第実施例における前記制御装置60のCPU6
1によるプレスブレーキの制御手順が示してある。な
お、第実施例の構成は、図11〜図12と同様であ
り、ここでは説明を省略する。なお、図15には、説明
を簡単にするために、ワークの板厚検出および板厚のば
らつきに起因する誤差の補正についての制御手順のみが
示してあるが、図14で詳述した偏荷重に起因する誤差
の補正についても併せて実施できることはいうまでもな
い。
【0075】この第実施例におけるCPU61の制御
の流れを図15に従って説明すると、曲げ作業に先立
ち、作業者は、上型8のワークへの当接を判別するため
のしきい値Tthや所望の曲げ角度を得るための上型8
の押込み量dなどの所定のデータを操作部64より入力
して初期設定を行う(ST1)。これら入力データはC
PU61に取り込まれて、RAM63に格納される。
【0076】つぎに作業者がフットスイッチ19を踏み
操作すると、各油圧シリンダ12R,12Lの交流サー
ボモータ18R,18Lが所定の回転数N1でそれぞれ
回転して油圧ポンプ17R,17Lが駆動し、上型8が
下降動作を行う(ST2,3)。
【0077】ラム6の下降動作において、上型8がワー
クWに当接する直前までの間は、各油圧ポンプ17R,
17Lから供給される作動油は、第1,第2の各油圧回
路40R,40Lを経て各油圧シリンダ12R,12L
の往動用の第2のシリンダ室25へ送り込まれるため、
上型8は高速に下降動作する。この場合に、各サーボモ
ータ18R,18Lのトルクはそれぞれのトルク検出器
67R,67Lにより、また上型8の下降動作位置Y
1,Y2は左右両側の各位置検出器11R,11Lによ
り、それぞれ常時監視されている。制御装置60のCP
U61は、各位置検出器11R,11Lより位置検出信
号をそれぞれ取り込み、各サーボモータ18R,18L
の回転を制御し、これにより位置制御および速度制御を
行う。
【0078】上型8がワークWに当接する直前の速度切
換位置Yに達したことを、いずれかの位置検出器11
R,11Lの位置検出信号によりCPU61が検出する
と、CPU61は、各サーボモータ18R,18Lの回
転数をN1よりN2(N2<N1)へ下げ、上型8の下
降動作を高速から低速へ切り換える(ST4〜6)。こ
の場合に、各油圧ポンプ17R,17Lから供給される
作動油は、これまでと同様、第1経路42から第3経路
44へ流れ込んで各油圧シリンダ12R,12Lの往動
用の第2のシリンダ室25へ送り込まれる。
【0079】かくして、この低速の下降動作に移行した
直後に上型8がワークWに当接すると、トルクが急激に
増大し、いずれかのトルク検出器67R,67Lの検出
値T1,T2が前記しきい値Tthに達するため、ST
7,8のいずれかの判定が「YES」となり、CPU6
1は、上型8の現在の当接位置Yに前記押込み量dを
加算して上型8の下降終端位置Yを求め、この値をR
AM63の所定領域に格納する(ST9)。この上型8
の当接位置Yは、ワークの板厚が大きければ上方へ、
また小さければ下方へ、それぞれ位置ずれするもので、
従って上型8の下降終端位置Yはワークの板厚の大小
に応じて自動調整されることになる。
【0080】上型8のワークへの当接があると、ST1
0で各サーボモータ18R,18Lの回転数をN2より
N1へ上げる一方で、第2の電磁切換弁52R,52L
を切り換え動作させることにより、各油圧ポンプ17
R,17Lから供給される作動油を、各油圧シリンダ1
2R,12Lの往動用の第1,第2の両シリンダ室2
4,25へ送り込む(ST10,11)。その結果、上
型8は低速の下降動作を維持し、上型8の加圧力と下型
5からの加圧反力とでワークWが折り曲げられる。
【0081】上型8が下降終端位置Yに達したこと
を、いずれかの位置検出器11R,11Lの位置検出信
号によりCPU61が検出すると、CPU61は、交流
サーボモータ18R,18Lの回転を停止させる(ST
12〜14)。予め設定された下降終端位置Yでの停
止時間を経過した後、CPU61は、第1の電磁切換弁
50R,50Lを切り換え動作させると同時に各交流サ
ーボモータ18R,18Lに回転指令を与える(ST1
5,16)。各油圧ポンプ17R,17Lからの作動油
は各油圧シリンダ12R,12Lの復動用のシリンダ室
26へ送り込まれ、これにより上型8は上昇動作を行
う。
【0082】かくして上型8が待機位置Yまで上昇し
たことを、いずれかの位置検出器11R,11Lの位置
検出信号によりCPU61が検出すると、CPU61は
サーボモータ18R,18Lの回転を停止させて各油圧
ポンプ17R,17Lによる作動油の供給を停止させた
後、第1,第2の各電磁切換弁50R,50L,52
R,52Lを初期状態に復帰動作させる(ST17〜2
0)。
【0083】図16は、この発明の第実施例にかかる
プレスブレーキの構成を示すもので、大小4個の油圧シ
リンダ12R,12L,12R,12Lを左右
両側の対称位置にそれぞれ2個づつ配置して、ラム6の
往復動機構13を構成している。4個の油圧シリンダ1
2R,12L,12R,12Lのうち、油圧シ
リンダ12R,12Lは、断面積の大きな往動用の
シリンダ室24と復動用のシリンダ室26aとを備え、
一方、他の油圧シリンダ12R,12Lは、前記油
圧シリンダ12R,12Lの往動用のシリンダ室2
4より断面が小さく形成された往動用のシリンダ室25
と復動用のシリンダ室26bとを備えている。右側位置
の油圧シリンダ12R,12Rの各シリンダ室2
4,25,26a,26bに対しては第1の油圧回路4
0Rが、また左側位置の油圧シリンダ12L,12L
の各シリンダ室24,25,26a,26bに対して
は第2の油圧回路40Lが、それぞれ接続されて作動油
の供給を行う。
【0084】第1,第2の各油圧回路40R,40L
図3に示したものと同様の構成のものであり、各油
圧回路40L,40Rについて、作動油を送り出すため
の油圧ポンプ17R,17L,各油圧ポンプの回転駆動
源としての交流サーボモータ18R,18Lなどが設け
られる。また図16において、11R,11Lは、ラム
6の昇降動作位置を左右両側位置で個別に検出するため
の位置検出器であり、各位置検出器11R,11Lによ
る左右両側位置での位置検出値に基づいて、第1,第2
の各油圧回路40R,40Lにおける経路の切り換えと
各サーボモータ18R,18Lの回転とが個別に制御さ
れる。この第実施例のプレスブレーキについても、左
右両側の油圧シリンダ12R,12Lの動作を個別に制
御できるから、ワークの偏荷重による機械や上型のたわ
みに起因する誤差を補正することが可能であり、さらに
ワークの板厚の検出および板厚のばらつきに起因する誤
差の補正機能をもたせることもできる。
【0085】なお、往復動機構13は、機械の中央部に
設けるタイプのものであれば、断面積が異なる往動用の
第1,第2のシリンダ室24,25と復動用のシリンダ
室26とを備えていれば、図17〜図19に示すような
構成のものであってもよく、また機械の左右両側に設け
るタイプのものであれば、断面積が異なる往動用の第
1,第2のシリンダ室24,25と復動用のシリンダ室
26とのそれぞれを機械の左右両側の対称位置に備えて
いれば、図20および図21に示すような構成のもので
あってもよい。
【0086】図17に示す往復動機構13は、3個の油
圧シリンダ12C,12D,12Eより成るもので、中
央の油圧シリンダ12Cには、断面積の大きな往動用の
シンリダ室24と断面積の小さな往動用のシリンダ室2
5とが設けられ、また両側の各油圧シリンダ12D,1
2Eには、復動用のシリンダ室26がそれぞれ設けられ
ている。
【0087】図18に示す往復動機構13も、3個の油
圧シリンダ12C,12D,12Eより成るもので、中
央の油圧シリンダ12Cには、断面積の大きな往動用の
シンリダ室24が設けられ、また両側の各油圧シリンダ
12D,12Eには、断面積の小さな往動用のシリンダ
室25と復動用のシリンダ室26とがそれぞれ設けられ
ている。
【0088】図19に示す往復動機構13も、3個の油
圧シリンダ12C,12D,12Eより成るもので、中
央の油圧シリンダ12Cには、断面積の大きな往動用の
シリンダ室24と復動用のシリンダ室26とが設けら
れ、また両側の各油圧シリンダ12D,12Eには、断
面積の小さな往動用のシリンダ室25がそれぞれ設けら
れている。
【0089】図20に示す往復動機構13は、大小4個
の油圧シリンダ12R,12L,12R,12L
を左右両側の対称位置にそれぞれ2個づつ配置して成
るもので、これら油圧シリンダのうち、油圧シリンダ1
2R,12Lには、断面積の大きな往動用のシリン
ダ室24と復動用のシリンダ室26とがそれぞれ設けら
れ、また他の各油圧シリンダ12R,12Lには、
断面積の小さな往動用のシリンダ室25がそれぞれ設け
られている。
【0090】図21に示す往復動機構13も、大小4個
の油圧シリンダ12R,12L,12R,12L
を左右両側の対称位置にそれぞれ2個づつ配置して成
るもので、これら油圧シリンダのうち、油圧シリンダ1
2R,12Lには、断面積の大きな往動用のシリン
ダ室24と断面積の小さな往動用のシリンダ室25とが
それぞれ設けられ、また他の各油圧シリンダ12R
12Lには、復動用のシリンダ室26がそれぞれ設け
られている。
【0091】
【発明の効果】この発明は上記の如く、断面積が異なる
往動用の第1,第2のシリンダ室と復動用のシリンダ室
とを備えて成る往復動機構と、油圧ポンプの回転駆動源
としてのサーボモータとを用いると共に、位置検出器に
よる位置検出信号を前記サーボモータへフィードバック
してサーボモータの回転を制御し、往復動機構の位置制
御および速度制御を行うようにしたから、加圧作業の一
層の高速化と加工の一層の高精度化とを同時に実現でき
る。
【0092】またこれらの性能向上を実現するのに、サ
ーボ弁を必要とする油圧駆動方式のプレス機械のよう
に、エネルギーロスの問題を生じさせるおそれがなく、
さらにはエネルギーロスに伴って発生する作動油の温度
上昇や粘度変化という問題を招くこともない。仮に何ら
かの理由で作動油の温度が上昇したとしても、各シリン
ダ室へ送り込む作動油の量は、油圧ポンプの回転制御に
より制御しているので、作動油が通る経路の隙間の大き
さで作動油の量を調節するサーボ弁と比較して、作動油
の粘度変化の影響を受けにくく、安定した制御が行え
る。また2種類の減速機構やクラッチ機構を必要とする
モータ駆動方式のプレス機械のように、駆動系の構造の
複雑化や大型化の問題も生じさせるおそれもない。
【0093】さらに、型のワークへの当接を判別してワ
ークの板厚を検出するようにしたから、上記した効果に
加えて、ワークの板厚が変動しても、常に適切な曲げ角
度を得ることができる。
【0094】しかも、型のワークへの当接時、ワークに
作用する加圧力が小さいので、たとえ薄いワークであっ
ても、当接時の加圧力でワークが変形することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレスブレーキの外観を示す正面図である。
【図2】油圧シリンダとタンクとの接続状態を示すタン
クを破断した側面図である。
【図3】プレスブレーキの油圧回路を示す回路図であ
る。
【図4】プレスブレーキの電気的な構成を示すブロック
図である。
【図5】制御装置による制御の流れを示すフローチャー
トである。
【図6】上型とワークとの位置関係を示す正面図であ
る。
【図7】板厚のばらつきによりワークの曲げ角度が変化
する状態を示す説明図である。
【図8】板厚の検出原理を示す説明図である。
【図9】第実施例の制御装置による制御の流れを示す
フローチャートである。
【図10】第実施例の制御における上型とワークとの
位置関係を示す正面図である。
【図11】他のプレスブレーキの概略構成を示す正面図
である。
【図12】他のプレスブレーキの電気的な構成を示すブ
ロック図である。
【図13】偏荷重の状態を示す正面図である。
【図14】制御装置による制御の流れを示すフローチャ
ートである。
【図15】第実施例の制御装置による制御の流れを示
すフローチャートである。
【図16】第実施例の概略構成を示す正面図である。
【図17】往復動機構の他の実施例を示す正面図であ
る。
【図18】往復動機構の他の実施例を示す正面図であ
る。
【図19】往復動機構の他の実施例を示す正面図であ
る。
【図20】往復動機構の他の実施例を示す正面図であ
る。
【図21】往復動機構の他の実施例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
5 下型 8 上型 11,11R,11L 位置検出器 12,12R,12L 油圧シリンダ 13 往復動機構 17,17R,17L 油圧ポンプ 18,18R,18L 交流サーボモータ 24 往動用の第1のシリンダ室 25 往動用の第2のシリンダ室 26 復動用のシリンダ室 40,40R,40L 油圧回路 60 制御装置 61 CPU
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−164500(JP,A) 特開 昭60−250900(JP,A) 特開 平7−232216(JP,A) 特開 平2−235599(JP,A) 特開 平6−55220(JP,A) 特開 昭62−61800(JP,A) 特開 平10−52800(JP,A) 特開 昭58−205700(JP,A) 特公 平3−53047(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B30B 15/20 B21D 5/02 B30B 1/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを型により加圧して所定の曲げ角
    度に曲げ加工するプレス機械において、 断面積が異なる往動用の第1,第2のシリンダ室と復動
    用のシリンダ室とを備えて成る往復動機構と、前記の各
    シリンダ室に対して作動油を供給するための経路をもつ
    油圧回路と、前記油圧回路へ作動油を送り出すための油
    圧ポンプと、前記油圧ポンプの回転駆動源としてのサー
    ボモータと、前記往復動機構による往復動作位置を検出
    する位置検出手段と、前記型のワークに対する加圧力を
    検出する加圧力検出手段と、前記加圧力検出手段による
    加圧力の検出値を所定のしきい値と比較することにより
    前記型のワークへの当接を判別すると共に、当接判別時
    の前記位置検出手段の位置検出値からワークの板厚を検
    出する板厚検出手段と、前記位置検出手段による位置検
    出値に基づいて前記油圧回路における経路の切換とサー
    ボモータの回転とを制御して前記往復動機構の位置制御
    および速度制御を行う制御手段とを備えて成り、 前記制御手段は、型がワークに当接する直前の速度切換
    位置までは断面積が小さい方の往動用の第2のシリンダ
    室へ作動油を送り込むように油圧回路の経路を設定し、
    型が前記速度切換位置に到達した後はサーボモータの回
    転速度を下げて型をワークに当接させ、前記板厚検出手
    段による板厚検出値に応じて前記型の動作終端位置を決
    定した後、断面積が大きい方の往動用の第1のシリンダ
    室へ作動油を送り込むように油圧回路の経路を設定する
    ようにした プレス機械。
  2. 【請求項2】 前記往復動機構は、往動用の第1,第2
    のシリンダ室と復動用のシリンダ室とを備えた1個の油
    圧シリンダを駆動源とするものである請求項1に記載さ
    れたプレス機械。
  3. 【請求項3】 前記往復動機構は、往動用の第1,第2
    のシリンダ室と復動用のシリンダ室とを備えた2個の油
    圧シリンダを駆動源とするものであり、各油圧シリンダ
    を機械の左右両側の対称位置にそれぞれ配置するととも
    に、各油圧シリンダに対して油圧回路と油圧ポンプとサ
    ーボモータと位置検出手段と加圧力検 出手段とを個別に
    設けて成る請求項1に記載されたプレス機械。
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