JP3366424B2 - カラー陰極線管ディスプレイ装置 - Google Patents

カラー陰極線管ディスプレイ装置

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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/06Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
    • H01J29/07Shadow masks for colour television tubes
    • H01J29/076Shadow masks for colour television tubes characterised by the shape or distribution of beam-passing apertures
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/10Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
    • H04N3/16Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical by deflecting electron beam in cathode-ray tube, e.g. scanning corrections
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  • Details Of Television Scanning (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシャドウマスクを有す
るカラー陰極線管を用いたディスプレイ装置に関し、詳
しくはインライン電子銃型カラー陰極線管とその電子ビ
ーム走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、シャドウマスク式カラー
陰極線管は、蛍光面の電子銃側に無数の透孔が規則正し
い配列で形成されたシャドウマスクが配置されていて、
電子ビームはこの透孔を通過して蛍光面に到達するよう
に構成されている。他方、電子ビーム自身もほぼ等間隔
の走査線を形成しているため、これら2種類の規則模様
が干渉しあって蛍光面上に見苦しい干渉縞いわゆるモア
レ縞が現れることがある。
【0003】以下に先ずシャドウマスク式陰極線管とそ
れを用いた従来のディスプレイ装置におけるモアレ縞の
発生について説明する。図12はシャドウマスク式陰極
線管の要部斜視図である。図において、1は蛍光面、2
は蛍光面1に向かい合って配置された色選択電極である
シャドウマスク、3は電子銃、4は電子銃3からの電子
ビームを偏向するための偏向ヨークである。
【0004】以下の説明には、図のごとく互いに直交す
るXY2方向を定めておく。シャドウマスク2には無数
の規則正しい電子ビーム透孔10が設けられている。こ
の透孔には種々のタイプのものがあるが、ここでは透孔
の長辺がY方向に平行に配置されたほぼ長方形の場合に
ついて説明する。このような電子ビーム透孔10は、Y
方向に等間隔(孔ピッチ)に配置された電子ビームの不
透過部であるブリッジ11を介して連なって列をなし、
複数個の列がX方向にほぼ等間隔に配置されてシャドウ
マスク2の全面を覆っている。ここで、相隣合う列上で
はブリッジ11の位置が上記孔ピッチの2分の1だけず
れている。
【0005】電子銃3はX軸に平行に一列に配置された
複数本(一般に3本)の電子ビームを発射させることが
できる。このような電子銃をインライン電子銃という。
電子銃3を出た電子ビーム100(図12(B)参照)
の一部は、シャドウマスク透孔10を通り抜け蛍光面1
に到達し、ここを発光させる。この発光部分を20とす
ると、これはシャドウマスク透孔10の配置模様の拡大
された模様で生じ、ブリッジ11の影としての非発光部
21をY方向に等間隔に生ずる。
【0006】偏向ヨーク4は電子ビームを偏向させ蛍光
面全体を走査させるための磁界を発生する。磁界発生用
にX偏向コイル41及びY偏向コイル42が設けられ、
それぞれ必要な電流が流される(図ではコイル類は模式
的に描いている)。X偏向コイル41の電流は電子ビー
ムをX方向に高速に往復走査させ、蛍光面上に走査線を
描かせる。またY偏向コイル42の電流は電子ビームを
Y方向に比較的ゆっくり往復させフレームを描かせる。
【0007】さて、蛍光面1上にはこのような発光部2
0と非発光部21が交互に配列されているため、これを
平均化したY値とともに変化する平均発光効率分布のよ
うなものを考えることができる。これはブリッジ11の
配列から明かなごとく、相隣合う2列の平均発光効率を
もって代表することができる。これをTA(Y)とす
る。このTA(Y)は図13に示すような形をなし、こ
れをフーリエ級数展開すると次の式(1)で表すことが
できる。
【0008】
【数式1】 ここで、PAはこの関数のY方向の周期(ピッチ)であ
って、図13に示すように、同じ列に属する相隣合う透
孔間隔(孔ピッチ)の2分の1である。そしてこのPA
は平均発光効率の実効値的な意味を有するので、以下実
効ピッチと称するものとする。
【0009】一方、電子ビームは、もしシャドウマスク
がないものとすればそのまま蛍光面に射突し、ここの小
さい範囲を刺激する。この刺激点は偏向ヨーク4の働き
によって蛍光面1全面を走査する。即ち、刺激点はX方
向に移動して走査線を形成し、これが繰り返されること
によって画像が形成される。従って蛍光面上にY値とと
もに変化する刺激密度(電子ビーム密度)分布を考える
ことができる。これをTB(Y)(図14参照)とす
る。先ほどTA(Y)を考えた場所で、X方向に狭い一
定幅の帯状部分を考えると、TB(Y)はY方向に周期
性を有している。これをフーリエ級数展開すると次の
(2)式のように表すことができる。
【0010】
【数式2】 ここで、PBは等間隔に配置されている走査線間隔であ
る。実際の蛍光面では、その手前にシャドウマスクが配
置されているので、今考えている場所でY値と共に輝度
が変化するが、その分布(輝度分布)L(Y)は、
(1)式で表される平均発光率と(2)式で表される刺
激密度分布の積であって、次の(3)式で表すことがで
きる。
【0011】
【数式3】
【0012】この(3)式で、第2項は発光部分20の
モザイク模様そのものであり、第3項は走査線模様その
ものの成分を表す。また、第4項はさらに次の(4)式
に変形することができる。
【数式4】
【0013】この(4)式の第1項は発光部分20のモ
ザイク模様及び走査線模様のいずれよりも小さいピッチ
の周期関数であるため問題にならないが、第2項は非常
に大きな空間周期(ピッチ)になる可能性のある周期関
数であり、ピッチと振幅によっては肉眼ではっきり分か
る大きな縞模様になって非常に見苦しいものとなる。こ
の模様をモアレ縞と称し、この第2項をモアレの項と称
する。このモアレの項を取り出すと、次の(5)式で表
すことができる。
【0014】
【数式5】
【0015】即ち、光の強弱の振幅がAmBn/2であ
り、ピッチがPAPB/(mPB−nPA)である。こ
の模様はmとnの値によって異なり、(m、n)が決め
られたとき一つ定まる。今、あるm、nの組に対応する
モアレ縞をモード(m、n)のモアレ縞と称することと
する。モアレ縞が目立って見苦しくなる条件の一つは、
このピッチが大きくなることであって、そのためにはm
PB−nPAが小さな値になる。即ち、mPB=nPA
が大ざっぱにでも成り立つことが条件である。他方、A
m、Bnの値はm+n≦5に対して特に大きいのが普通
である。
【0016】従って、通常のカラー陰極線管装置にあっ
ては、これらのm、nに対してmPB=nPAが近似的
にでも成り立たないように、与えられた走査線間隔PB
に対して、PAの値、即ち蛍光面モザイクのY方向の間
隔及びシャドウマスクの透孔のピッチを選び、どのモー
ドモアレ縞もそのピッチ(空間周期)が大きくならない
ように留意するのが普通である。
【0017】しかし、走査線数がまちまちに設計されて
いるコンピュータに共用することを前提としているディ
スプレイ装置などにあっては、走査線間隔PBを必ずし
も一定と考えることができない。このようなディスプレ
イ装置にあっては、使用予定走査線数、即ち走査線間隔
の全てに対して、たとえm+n≦5の範囲であっても、
いずれの組み合わせモードのモアレ縞も目立たないよう
にするには、シャドウマスクの透孔のピッチPAが著し
く小さくなって暗い画面になるか、逆に著しく大きくな
ってモザイク模様そのものが粗くなり((3)式の第2
項が問題になりはじめる)、著しく画面が汚くなった
り、シャドウマスクの必要な強度の維持ができなくなる
などの問題が生じてくる。
【0018】この対策として本来等しい幅であるべき走
査線配置を一本おきには同じであるが、相隣合うもの同
士では僅かに異なるように本来の幅から僅かにずらせ、
特定のモードのモアレ縞のみを消去する方法が考え出さ
れた。この方法は米国特許第4887010号にDis
play Device Using Shadowm
ask CRTとして公開されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記公知文献記
載の方法は、走査線を所定の位置からずらせ、走査線間
隔を不均一にするものである以上、僅かとはいえ当該デ
ィスプレイ装置の(モアレ縞以外で評価される)画質の
劣化を伴うことが避けられず、また、走査線を所定の位
置からずらせる方法については原理的な説明しかなされ
ておらず、さらに、場合によっては非常に周波数帯域の
広い電流源回路装置を必要とする等の問題点があった。
【0020】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、蛍光面上でモアレが大きく出やす
いがY方向領域の解像度は十分にある領域で、重点的に
走査線の位置を本来予定してしていた場所から僅かにず
らせることを提案すると共に、それを実現する周波数帯
域の比較的狭くて済む回路を提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明によるシャドウマ
スク式カラー陰極線管を用いたディスプレイ装置にあっ
ては、走査線を少なくとも蛍光面上の一部で等間隔から
ずらせるように配置し(以下「オフセット」を与えると
呼ぶ)、このオフセット量を蛍光面上の場所によって異
ならせたもので、特に、インライン電子銃型カラー陰極
線管にあっては、かかる効果の得られる場所が蛍光面上
|X|の比較的大きい部分であることから、この場所で
オフセット量を大きくするようにしている。
【0022】さらに、オフセット量を|Y|の比較的大
きい部分では、そうでない部分よりも減らすようにし、
またその実現を具体化したものである。
【0023】また、インライン型カラー陰極線管にあっ
て、上のオフセットを実現するために、電子ビームのX
方向走査周波数の0.5倍と1.5倍の周波数成分を有
する微少な電流リップルを、相互の位相を特定な関係に
保って、Y方向の偏向電流中に混合させることを提案す
るものである。
【0024】
【作用】本発明では、走査線のオフセットは蛍光面の必
要部分に重点的に与えられるので、モアレ縞の発生を抑
えると共にディスプレイ装置の(モアレ以外で評価され
る)画質の損失を最小限にとどめることができる。
【0025】また、モアレの出やすい部分はY方向の解
像度が十分にあるという現象に着目してオフセット量を
定めているので、オフセットを与えたために最も問題に
なるY方向の解像度の損失が小さくなる。
【0026】さらに、インライン電子銃型カラー陰極線
管において、上記の特徴を有する蛍光面上の場所を偏向
の原理に関連して特定したので、オフセットを与えるた
めに最も問題となるY方向の解像度の損失が具体的に小
さくできる。
【0027】また、インライン電子銃型カラー陰極線管
において、上記を実現するために電子ビームのX方向の
走査線の0.5倍と1.5倍の周波数成分を有する微少
な電流リップルを、Y方向の偏向電流中に混合させるよ
うにしたため、回路の帯域問題が小さくその実現が容易
である。
【0028】
【実施例】実施例1. 図1はこの発明の一実施例を示すカラー陰極線管の要部
斜視図及び走査線装置のブロック図を示す。カラー陰極
線管は基本的には図12に示したものと同じである。偏
向ヨーク4はX偏向コイル41及びY偏向コイル42を
有する。X偏向コイル41には、電子銃3からの電子ビ
ームをX方向に偏向し走査線を描かせるための高速の鋸
歯状の繰り返し電流(X偏向電流)がX偏向電源43か
ら供給される。以下この繰り返し周波数をfxとする。
【0029】一方、Y偏向コイル42には、同じく電子
ビームをY方向に偏向しフレームを描かせるための比較
的周波数の低い鋸歯状の繰り返し電流(Y偏向電流)が
Y偏向電源44から供給される。以下この繰り返し周波
数をfyとする。50は本発明で新たに追加した波形発
生装置である。波形発生装置50には適当なルートでX
偏向電流の位相を検知するための信号が取り込まれ、こ
れに同期した少なくとも0.5fx及び1.5fxの周
波数成分を含む波形の電流を発生することができる。こ
の電流は結合装置51によってY偏向電流中にリップル
として混合され、電子ビームのY方向偏向量に僅かなず
れ(オフセット)を与える。
【0030】以下では、Y偏向電流中に混合される上記
0.5fx及び1.5fxの周波数成分の電流をそれぞ
れ第1電流、及び第2電流と呼ぶこととする。これらの
電流は典型的にはそれぞれが同じピーク値を有してお
り、且つ第1電流のピークがこれと逆符号の第2の電流
のピークに一致する位相関係に保たれている。
【0031】図2はX偏向電流、第1の電流、及び第2
の電流の間の位相関係をX偏向電流の2サイクルにわた
って示した図である。X偏向電流の2周期(時間2/f
x)の間に第1の電流は1サイクルの正弦波状の増減を
行い、同じ周期に第2の電流は3サイクルの正弦波状の
増減を繰り返す。X偏向電流1周期(時間1/fx)は
走査線の描かれる描画時間Tの中央に第1及び第2の電
流の正または負の半サイクルの中央がくるようになされ
ている。第1の電流及び第2の電流はY偏向電流に混合
され、これによってY偏向電流は図3に示すように微妙
なリップルを含んだものとされる。なお、図3にはその
リップルの一部しか描いていない。
【0032】このような偏向電流で描かれる走査線の様
子を図4に示す。蛍光面1には従来は点線で示すよう
に、その全面にわたって、間隔PBの走査線が等間隔に
描かれていたものである。このY偏向電流に図3に示す
ように第1及び第2の電流によるリップルが含まれてい
る結果、個々の走査線101は元の位置(点線)からず
れる(オフセットする)。このオフセットは図4から明
らかなごとく、相隣合う走査線同士は元の位置から互い
に逆方向でる。
【0033】図4から相隣合う2本の走査線部分を取り
出し拡大したものを図5に示す。いずれの走査線におい
ても、蛍光面のX=0付近では第1の電流と第2の電流
が打ち消し合う結果オフセットは起きていないが、|X
|の増加と共にオフセットが生じ、|X|=0.75X
max(ただしXmaxは蛍光面1のX端)の付近で最
大値αになり、|X|=Xmaxのところでは0.7α
程度のオフセットとなる。ここで、0.75とか0.7
といった数字がでてくるのは、先に述べたX偏向電流、
第1の電流及び第2の電流の間の関係と、X偏向の1周
期(=T+T1)の中で描画時間(T)の占める割合が
普通の動作装置では0.8前後の数値であるためであ
る。オフセットが最大値αとなっている付近の走査線配
置は局部的には図6の実線のようになされている。
【0034】次に、モード(m、n)で発生するモアレ
縞は、nの値に対してαを適当に選ぶことによって、少
なくとも蛍光面上のオフセットαを生じさせている部分
(図6)では消去できることを説明する。走査線が等間
隔に配置されているとき、モード(m、n)のモアレ縞
が問題になるのは、(1)〜(4)式の考察から、Yの
周期関数である平均発光効率TA(Y)(基本周期P
A)の第m高調波成分と、同じくYの周期関数である走
査線により蛍光面に与えられる刺激密度(電子ビーム密
度)TB(Y)(基本周期PB)の第n高調波成分が干
渉し合って、(5)式のような光の強弱模様が生じるか
らである。本実施例において相隣合う走査線を互いに逆
方向にαだけオフセットさせるのは、そうすることによ
ってTB(Y)の第n高調波の大きさ、即ちBnを消滅
させることができるからである。
【0035】このことを、今、具体例としてn=2の場
合について考察する。B2が0でないということは、図
14に示した刺激密度TB(Y)を(2)式に示すよう
にフーリエ級数展開を行ったとき、その中に図7に示す
ような周期PB /2、振幅±B2なる高調波としての
余弦波成分が含まれていることを示している。ところ
で、今、PBの間隔で並んでいる走査線の配列から走査
線を一本おきに取り出し、この中に含まれている周期P
B/2の高調波成分を考えてみると、図のようにその振
幅は、±B2/2になるはずである。なぜなら、図に示
した本来の走査線の配列は、図8に示した一本おきの走
査線の配列を2組Y方向にPBだけずらせて重ね合わせ
たものに相当し、このとき周期PBの高調波成分である
余弦波は位相が同じになるため重なり合って、図7に示
すように振幅±B2の余弦波となるためである。
【0036】そこで、図8に示した一本おきの走査線の
配列を2組、Y方向にPBだけオフセットさせた位置、
即ち図14に示した従来の位置から図6に示すようにα
=PB/8だけ互いに逆方向にオフセットさせて重ね合
わせたとすると、先に述べた周期PB/2の高調波成分
はちょうど打ち消し合って0となる。従ってB2の関係
するモアレ縞即ちモード(m、2)のモアレ縞は少なく
とも蛍光面上のこの部分では消滅する。この重ね合わせ
の際、各走査線にオフセットを与える方向は、相隣合う
2本の走査線同士で互いに逆でさえあればY方向の正負
はどちらでもよい。以上はn=2の場合について述べた
が、これを他のnの値についても調べると、先と同様な
考察から、 n=1 ; α=PB/4 n=2 ; α=PB/8 n=3 ; α=PB/12 となり、一般のnに対してはα=PB/4nとすればよ
いことになる。
【0037】次に、本実施例では、蛍光面1上の|X|
=0.75Xmax付近でオフセットαを最大とし、他
の部分ではこれよりオフセットを小さくし、特に蛍光面
の中央部では0としている。これは、インライン型カラ
ー陰極線管にあっては蛍光面1の上記部分でモアレ縞が
特に目立ち易く、総合的な画質の点から、この部分のモ
アレ消去が特に効果が大きいためである。このことを説
明する。
【0038】図9において、(A)はインライン型カラ
ー陰極線管の中心軸を含むX方向断面図、(B)は同じ
くY方向断面を示す。なお、図において、5はカラー陰
極線管本体の真空容器である。また、これらの図では説
明に必要のないその他の部材は描くのを省略している。
図9(A)において、電子銃3から発せられる3本の電
子ビーム100B、100G、100Rは、蛍光面1の
中心Oで集中する(コンバージェンスがとれる)ように
作られている。今、偏向ヨークが一様で均一な磁界を作
り出すものとし、この磁界で電子ビームをX方向に偏向
するものとする。
【0039】電子ビームは偏向ヨークの実効的な中心で
あるS点(偏向中心と呼ぶ)付近で曲げられ、蛍光面1
の方向に向かうが、偏向磁界が一様分布であると蛍光面
1のかなり手前のC点で集中してしまう。このため画面
にはいわゆるミスコンバージェンスが生じてしまう。こ
れを防ぐため、電子ビームをX方向に偏向するための偏
向磁界を、一様でなく、今考えている偏向面内で発散作
用のあるピンクッション分布にすることが行われてい
る。
【0040】電子ビームを図9(B)のようにY方向偏
向した場合でも、偏向磁界が一様分布であると、電子ビ
ームは蛍光面1の手前C’で集中してしまい、そのまま
では画面上にミスコンバージェンスが生じてしまう。こ
のため電子ビームをY方向に偏向する偏向磁界を、一様
分布でなく、偏向方向と直角の方向に発散作用のあるバ
レル分布とすることが行われている。C、C’は共にパ
ネル2の内面中心を通る軌跡を描くが、高次の項を省略
した近似計算によってCは図に示すごとく半径L/2の
円を描き、C’は同じく半径Lの円を描くことを示すこ
とができる。ただしここでLは偏向中心Sから蛍光面1
の中心Oまでの距離である。
【0041】このことは、一様分布の偏向磁界によって
生じるミスコンバージェンスはたとえ偏向角が同じであ
ってもX方向(即ち3本の電子ビームが並んでいる方
向)の偏向の場合の方がY方向の偏向の場合よりも相当
に大きいことを示している。上記ミスコンバージェンス
をなくするために偏向磁界をピンクッション分布及びバ
レル分布とするわけであるが、もしこのピンクッション
の程度とバレルの程度を同じスケールで表現するならば
(この表現方法はここでは述べない)、X方向の偏向の
ためのピンクッションの程度はY方向の偏向のためのバ
レルの程度よりも(絶対値どうしの比較において)相当
に強くせねばならないことが分かる。
【0042】ところで、偏向磁界をピンクッション分布
やバレル分布とすることはコンバージェンスとは別に個
々の電子ビームのフォーカス特性に微妙な影響を与えて
しまう。電子銃からの電子ビームが蛍光面上にフォーカ
ススポットを作る様子を図10に示す。蛍光面上のフォ
ーカススポット100Sは、電子銃3の中の電子発生源
近くに形成される見かけのクロスオーバー100Cの像
である。従って、フォーカススポットの大きさを決定す
る大きな因子は、像を作り出す電子光学系の倍率であ
る。この倍率は、電子ビームが偏向を受けていないとき
はb/aで計算できる(図10(A))。ただしここで
aは見かけのクロスオーバー100Cから(電子銃3の
中の)電子レンズ3Aまでの距離、bは電子レンズ3A
から蛍光面1までの距離である。
【0043】しかし、この電子ビームが偏向されると、
この電子銃中の電子レンズに偏向磁界のレンズ作用が加
わり、偏向方向とスポット径を問題にする方向によって
は著しく像倍率、従ってスポット径が異なってしまうの
である。偏向ヨークによるこのレンズ作用を示すための
仮想レンズを図10中に4Aで示す。
【0044】具体的に、(XX) 電子ビームをX方向
に偏向したときのフォーカススポット100SのX方向
の径は、偏向磁界が発散作用を有し、凹レンズとして働
くため、倍率mはb/aより大きくなる(図10
(B))。ここで発散作用を示すことはX偏向磁界がピ
ンクッション分布とされているためである。
【0045】(XY) 電子ビームをX方向に偏向した
ときのフォーカススポットのY方向の径は、偏向磁界が
集束作用を有し、凸レンズとして働くため、倍率はb/
aより小さくなる(図10(C))。ここで集束作用を
示すことは、この直角方向に上で述べた発散作用をもた
せた結果として本質的に避けられない現象である。
【0046】(YX) 電子ビームをY方向に偏向した
ときにフォーカススポットのX方向の径は、偏向磁界が
発散作用を有し、凹レンズとして働くため、倍率はb/
aより大きくなる(図10(B))。ここで発散作用を
示すことはY偏向磁界がバレル分布とされているためで
ある。
【0047】(YY) 電子ビームをY方向に偏向した
ときのフォーカススポットのY方向の径は、偏向磁界が
集束作用を有し、凸レンズとして働くため、倍率はb/
aより小さくなる(図10(C))。ここで集束作用を
示すことはこの直角方向に(YX)で述べた発散作用を
もたせた結果として本質的に避けられない現象である。
【0048】なお、図10(B)及び(C)では、偏向
されて曲がっているはずの電子ビームをまっすぐに描い
ている。また、電子レンズ3Aから蛍光面1までの距離
は、偏向された電子ビームに対しては、無偏向の場合よ
りも大きくなるはずであるが、図には描いていない。こ
れらのものを考慮したとしても、結局蛍光面上でのフォ
ーカススポット径は、概略が図11に示すような大きさ
関係になる。図において、スポット径Dに付した添え字
は、上の4つのケースに対応している。
【0049】ここで結論的にいえることは、電子ビーム
をX方向に偏向したときのスポットのY方向径は著しく
小さくなるということである。Y方向に対してもスポッ
ト径に同じような傾向が現れるが、先に述べたように、
Y偏向磁界のバレルの程度の方がX偏向磁界のピンクッ
ションの程度より(絶対値どうしの比較において)小さ
いのと、一般のカラー陰極線管では蛍光面がX方向に長
い長方形をなしている(従ってY方向には偏向角が小さ
い)ことから、Y方向の偏向に対してはこの傾向はそれ
ほど著しくはない。
【0050】さて、先に述べたごとく、モアレ縞はかか
るスポットの配列によって生ずる電子ビーム刺激密度の
繰り返し分布の基本波またはその高調波成分によって生
ずるわけであるが、かかる成分量は、一般的にいって、
分布が一様分布から離れている程大きくなる。簡単にい
えば、それぞれが裾を引いて分布している個々のスポッ
トの刺激密度の裾が、重ならず急峻に立ち上がっている
ほど大きくなるのである。つまりモアレ縞は蛍光面1上
の|X|の比較的大きいところで生じ易い。一方、スポ
ット径が小さいということは(その方向の)解像度が良
いということでもある。つまり|X|の大きいところは
普通Y方向の解像度は十分によい。
【0051】本実施例で述べているような走査線のオフ
セットは、Y方向の解像度を多少損なうものであるが、
モアレ縞の強く出る部分と解像度の良い部分が一致する
ことに着目したので、オフセットを加えてもそのことに
よる画質の低下を最小限にとどめることができるのであ
る。
【0052】ところで、モアレ縞の点からのオフセット
量の最適値については図6に関連して既に述べたが、必
ずしもこの通りでなくてもそれなりの効果がある。例え
ば先の例で述べたn=2の場合は、α=PB/8が最適
値であるが、これより少なくても効果はそれなりにあ
る。その程度は、先の二つの余弦波の重ね合わせ原理か
ら容易に計算でき、α=PB/16ではB2(即ちモア
レ縞のコントラストの強さ)はオフセットのない場合の
約0.71倍(もし問題のモアレ縞にn=4のモードが
関係していればその分は完全除去)、α=PB/32に
おいては同じく約0.29倍となる。
【0053】先の実施例で蛍光面1のX端(|X|=X
max)においては、オフセット量がそのやや内側の部
分よりも減少しているが、この程度でも相当に効果はあ
るのである。しかも実際には、先に述べた蛍光面1上の
電子ビームスポットの大きさDXYは、|X|がある値
を過ぎてXmaxに近づくと、ここでは述べなかった高
次の偏向収差や、電子銃3の電極に印加するフォーカス
(電圧)の調整が、X端よりやや内側に着目してなされ
る等のため、逆に増加傾向を示し、Y方向の解像度の減
少と共に、モアレ縞も出にくくなる傾向を示し、αの減
少はむしろ好ましい場合が多いのである。
【0054】また、本実施例では、それぞれが正弦波で
ある第1の電流と第2の電流を含む電流リップルを波形
発生装置50で作り、Y偏向電流中に混合して実現する
としている。このような方法によれば、上記蛍光面1上
でのオフセット分布をほぼ最適に実現できるだけでな
く、相隣合う2本の走査線では互いに方向の異なるオフ
セットを、連続した正弦波で実現できるところに著しい
特徴がある。従って、帯域問題を殆ど生ぜず、回路的に
も簡単に実現することができる。
【0055】具体的には、上記電流は、X偏向電流が同
期している同期信号を分周または逓倍して作った矩形波
を、必要量前もって位相をずらせておき、簡単なフィル
タ回路を通せば簡単に得ることができる。このとき周波
数によって移相量が異なっても、二つの正弦波のみを扱
えば良いことは回路実現上都合がよい。
【0056】実施例2. 図11において、スポット径DYYはDYXより小さい
ものの、Y偏向磁界のバレル程度が小さいためにその程
度はたいしたことがなく、さらに、これがX方向に偏向
されても対角方向への偏向に伴う複雑な偏向収差が加わ
り、スポット径のY方向径は|Y|が小さいところに比
べて一般に大きくモアレ縞はあまり問題にならない(こ
のことはY方向解像度が悪くなるということでもあ
る)。
【0057】かかる場合、オフセットによる画質の劣化
を最小限にとどめるためには、蛍光面1上で|Y|の大
きいところではオフセット量を小さくするか全く生じな
いようにする方が好ましい。本実施例はかかるオフセッ
ト量の分布を簡単に実現するのに有用である。
【0058】このようなオフセット量の分布を簡単に実
現するために図1の結合装置51を利用する。結合
51はコア52、一次コイル53、二次コイル54から
なるトランスを用いており、ここで一次コイル53は波
形発生装置50の出力側に接続され、二次コイル54
は、Y偏向電源44とY偏向コイル42とを結ぶ出力回
路55に接続されている。そして、上記トランスのコア
52に電流飽和特性を示すコアを用いる。このようにす
ると、Y偏向電流の大きいところではコア51が飽和
し、波形発生装置50からの電流波形がY偏向電流中に
混合されなくなり、|Y|の大きいところでオフセット
量を抑えることができる。
【0059】実施例3. 第1の電流と第2の電流は、振幅が同じであるとした
が、必ずしもそうでなければならないというものではな
い。第1の電流をやや大きくしてその分だけ蛍光面1の
中央でもオフセットが生じるようにしてもよい。
【0060】実施例4. オフセット量は、最大値が問題のモアレ縞を消すのにち
ょうど良い値である必要はない。先に述べたように、少
ないオフセット量でもそれなりの効果は期待でき(モア
レ縞以外の)、画質とのバランスを考えて決定してもよ
い。場合によっては、蛍光面1で部分的にオフセットが
最適値より大きくてもかまわない。
【0061】実施例5. 図1に示す波形発生装置50は、Y偏向の繰り返しを通
じて常に連続した第1及び第2の電流を発生させるので
はなく、Y偏向電流の同期信号とX偏向電流の同期信号
の両方を検出してこれら信号の関係においてY偏向開始
時の最初の蛍光面1に描かれる走査線に常に一定位相の
オフセットを与えるようにしてもよい。
【0062】一般の走査型のディスプレイ装置において
は、一枚のフレームを描き終わった後、次のフレームを
描き始めるため、電子ビームのスポットを蛍光面1のY
方向の他端に戻すための帰線期間が必要であり、この期
間もX方向の走査は行われている(この期間、電子ビー
ムはカットオフにされているため画面に出ない)。これ
らの表立って見えない走査線を含んだ1フレーム当たり
の走査線の総数は、偶数の場合と奇数の場合とがある。
これまでに述べた実施例は、前者の場合は問題がない
が、後者の場合、そのままでは1枚目のフレームと2枚
目のフレームとで走査線が完全に重ならず、見苦しいち
らつきが画面に現れることがある。このような場合、各
フレームの画面に現れる有効走査開始以前に走査線の順
番とリップル電流の位相を合わせる何らかの機能を波形
発生装置50にもたせておくことが考えられる。本実施
例はかかる場合に有効である。なお、1枚目と2枚目の
フレームで、オフセット方向が逆になっても、その量が
小さいときはちらつきは生ぜず、Y方向解像度の十分あ
る場合は画質としてかえってよくなる場合もあることを
付記しておく。
【0063】実施例6. 本発明によりオフセットを蛍光面1上で部分的に変化さ
せる手法は、走査がいわゆる飛び越し走査のときも適用
可能である。もちろんこの場合は波形発生装置50の構
成は、それに適したものにする。
【0064】実施例7. 走査線を従来の等間隔位置から変位させる手段は、偏向
ヨーク4のY偏向コイル42に流れるY偏向電流の制御
によらず、偏向ヨーク4とは別に、電子ビームをオフセ
ットさせるための磁界発生装置をカラー陰極線管の適当
な位置、特に偏向ヨーク4の電子銃3に近い側に設けて
もよい。この場合、この磁界発生装置に流す電流は種々
考えられるが、先の実施例で示した第1の電流及び第2
の電流と同等な波形を有する電流を流すことはもちろん
である。
【0065】実施例8. シャドウマスク式カラー陰極線管は、図12に示したよ
うな長方形の透孔を有するシャドウマスクを用いている
ものに限らず、円形の透孔が互いに60゜の角度をなし
て等間隔に引かれた3組の直線群の交点上に配列されて
いるタイプのものにも適用できるのはもちろんである。
【0066】補足として、以上に述べた実施例は、いず
れも全走査線にオフセットを与えるとしたが、本発明は
必ずしもこれに限るものではない。場合によっては1本
おきの走査線のみにオフセットを与えてもよい。この場
合その走査線に必要な理論オフセット量は図6に関連し
て述べた量の2倍になるべきである。そういう意味で本
発明の骨子は、走査線間隔に着目した方が説明し易い。
【0067】さらに「同じオフセットが交互に繰り返さ
れる」とする記述と、「オフセット量が蛍光面上の場所
によって異なる」とする記述とは厳密にいうと矛盾があ
ることになる。これらを考慮すると、走査線の配置に関
する本発明の基本的な考え方は、「相隣合う電子ビーム
走査線の間に生ずる走査線間隔の内、相隣合う二つの値
が、それらの平均値は蛍光面全面にわたって実質的に同
じになるように走査線を配置する」と述べることができ
る。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、蛍光面
上においてモアレ縞が目立つがY方向解像度は良好であ
る部分で重点的に走査線を等間隔の配置からずらせる
(オフセットさせる)こととしたので、モアレ縞の発生
を抑え且つモアレ縞以外の点での画質の劣化が少ないデ
ィスプレイ装置を実現することができる。
【0069】また、このようなオフセットを発生させる
のに、X偏向周波数の0.5倍と1.5倍の周波数を有
する正弦波成分をY偏向電流中に混合させることとした
ので、装置を簡単に実現できる。
【0070】また、波形発生回路とY偏向回路との間に
飽和特性を有する結合装置を用いるようにすれば、蛍光
面上で|Y|の大きいところでオフセット量を抑えるこ
とができ、簡単にオフセットによる画質の低下を最小限
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すカラー陰極線管の要
部斜視図及び動作装置のブロック図である。
【図2】 本発明の一実施例により、Y偏向電流中に加
えられるリップル電流のX偏向電流との関係を示す図で
ある。
【図3】 本発明の一実施例によるリップルの加えられ
たY偏向電流を示す図である。
【図4】 本発明の一実施例による走査線にオフセット
を加えた状態を示す図である。
【図5】 図4の走査線配置の部分拡大図である。
【図6】 図4の走査線配置の部分拡大図である。
【図7】 本発明によりモアレ縞が消去できる原理を説
明する図である。
【図8】 本発明によりモアレ縞が消去できる原理を説
明する図である。
【図9】 電子銃が一列に配置されている場合の画面上
でのフォーカススポット径の変化の発生原理を示す図で
ある。
【図10】 偏向磁界によるフォーカススポット径の変
化を説明する図である。
【図11】 電子銃が一列に配置されているカラー陰極
線管の蛍光面上でのスポット径の分布を示す図である。
【図12】 従来のカラー陰極線管の動作を説明するた
めの図である。
【図13】 蛍光面上の発光部分の配列と平均発光効率
の関係を示す図である。
【図14】 走査線の配列と刺激密度分布との関係を示
す図である。
【符号の説明】
1 蛍光面 2 シャドウマスク 3 電子銃 3A 電子レンズ 4 偏向ヨーク 4A 偏向ヨーク中に生ずる仮想レンズ 5 真空容器 10 電子ビーム透孔 11 ブリッジ 20 発光部 21 非発光部 41 X偏向コイル 42 Y偏向コイル 43 X偏向電源 44 Y偏向電源 50 波形発生装置 51 結合装置 52 コア 53 一次コイル 54 二次コイル 55 出力回路 100 電子ビーム 100R 電子ビーム 100G 電子ビーム 100B 電子ビーム 100C 見かけ上のクロスオーバー 100S 蛍光面上のスポット 101 走査線
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−246684(JP,A) 特開 平2−215294(JP,A) 特開 平1−220592(JP,A) 特開 昭56−168473(JP,A) 特開 平5−236290(JP,A) 特開 平5−260337(JP,A) 特開 平6−237391(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/16 H04J 29/72 H04N 3/16

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ長方形(長方形の長軸方向をX、短
    軸方向をYとする)からなる蛍光面と、この蛍光面に対
    向して設けられたシャドウマスクと、このシャドウマス
    クに対向して上記蛍光面の反対側に配置され、複数本の
    電子ビームを発生する電子銃と、この電子銃と上記シャ
    ドウマスクとの間に配置された偏向ヨークとを備えたカ
    ラー陰極線管ディスプレイ装置において、上記電子銃がX方向に一列に並んだ複数本の電子ビーム
    を発生し、この電子ビームの相隣合う走査線間隔の変化
    が、上記蛍光面上X=0(X方向の偏向角が0)の部分
    よりもX≠0の部分で大きくなされている ことを特徴と
    するカラー陰極線管ディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 ほぼ長方形(長方形の長軸方向をX、短
    軸方向をYとする)からなる蛍光面と、この蛍光面に対
    向して設けられたシャドウマスクと、このシャドウマス
    クに対向して上記蛍光面の反対側に配置され、複数本の
    電子ビームを発生する電子銃と、この電子銃と上記シャ
    ドウマスクとの間に配置された偏向ヨークとを備えたカ
    ラー陰極線管ディスプレイ装置において、上記電子銃がX方向に一列に並んだ複数本の電子ビーム
    を発生し、この電子ビームの相隣合う走査線間隔の変化
    が、上記蛍光面上のある特定のXで比較したときに、|
    Y|の大きいところでY=0(Y方向の偏向角が0)の
    付近よりも小さくなされている ことを特徴とするカラー
    陰極線管ディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 相隣合う走査線間隔の変化が、偏向ヨー
    クのY方向偏向電流にリップルを与えることによって作
    り出されることを特徴とする請求項1または2項記載の
    カラー陰極線管ディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 相隣合う走査線間隔の変化が、偏向ヨー
    クの電子銃側に取り付けられた磁界発生装置によって作
    り出されることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれか一項記載のカラー陰極線管ディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 電子銃がX方向に一列に並んだ複数本の
    電子ビームを発生し、この電子ビームをX方向に偏向す
    るために偏向ヨークが発生するX偏向磁界がピンクッシ
    ョン型分布になされていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項のいずれか一項記載のカラー陰極線管ディ
    スプレイ装置。
  6. 【請求項6】 ほぼ長方形(長方形の長軸方向をX、短
    軸方向をYとする)からなる蛍光面と、この蛍光面に対
    向して設けられたシャドウマスクと、このシャドウマス
    クに対向して上記蛍光面の反対側に配置され、複数本の
    電子ビームを発生する電子銃と、この電子銃と上記シャ
    ドウマスクとの間に配置されたX偏向コイル及びY偏向
    コイルを有する偏向ヨークと、X偏向コイルにX偏向電
    流を流して上記電子ビームをX方向に偏向させるX偏向
    電源と、Y偏向コイルにY偏向電流を流して上記電子ビ
    ームをY方向に偏向させるY偏向電源とを備えたカラー
    陰極線管ディスプレイ装置において、 上記電子ビームによる走査線の内、相隣合う二つの走査
    線間隔がX方向に沿って変化し、一つおきの走査線間隔
    が実質的に同じになされるような偏向を行う電流リップ
    ルを上記Y偏向電流中に含ませる波形発生装置を備え Y偏向電流中に含まれるリップルが、X偏向電流の繰り
    返しに同期した二つの正弦波電流、即ちX偏向電流の繰
    り返し周波数の0.5倍の周波数を有する第1の電流
    と、1.5倍の周波数を有する第2の電流からなり、 第1の電流のピーク値が、電子ビームがX=0付近を走
    査中に現れ、第1の電流のピーク位置に、その方向符号
    と反対の方向符号を有する第2の電流のピークがあるよ
    うに、第1と第2の電流及びX偏向電流の位相関係が保
    たれているようになされた ことを特徴とするカラー陰極
    線管ディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 一次側が波形発生装置に接続され、二次
    側がY偏向コイルとY偏向電源を結ぶ出力回路中に挿入
    されているトランスによって、波形発生回路によるリッ
    プルがY偏向電流中に生ぜしめられるようなされている
    ことを特徴とする請求項記載のカラー陰極線管ディス
    プレイ装置。
  8. 【請求項8】 トランスが飽和特性を有するコアを有
    し、このコアがY偏向電流の大きいところで磁気飽和を
    起こしてリップルを減少させるようになされていること
    を特徴とする請求項記載のカラー陰極線管ディスプレ
    イ装置。
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