JP3365177B2 - キャブオーバー型車両の吸気ダクト - Google Patents

キャブオーバー型車両の吸気ダクト

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JP3365177B2 JP30559195A JP30559195A JP3365177B2 JP 3365177 B2 JP3365177 B2 JP 3365177B2 JP 30559195 A JP30559195 A JP 30559195A JP 30559195 A JP30559195 A JP 30559195A JP 3365177 B2 JP3365177 B2 JP 3365177B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャブオーバー型
車両の吸気系の要部を成す吸気ダクト、特に、吸気中の
水分を分離させる構造部分を備えたキャブオーバー型車
両の吸気ダクトに関する。
【0002】
【従来の技術】キャブオーバー型車両はキャブの下方に
エンジンルームを配し、そのエンジンルーム内のエンジ
ンにはキャブの外側より外気を取入れるべく吸気ダクト
を接続する。この場合、エンジンはできるだけ温度の低
い外気を取り込み、体積効率を高め、出力向上を図るこ
とが望ましく、特に、キャブオーバー型車両ではキャブ
前壁に開口した吸気ダクト、或いはキャブ後壁に装着し
た縦向きの吸気ダクトを介し、エンジンルームや路面よ
り離れた位置の外気、即ち比較的低温の外気をエンジン
に供給するようにしている。
【0003】例えば、図16に示すキャブオーバー型車
両の吸気ダクトは、キャブ1の後壁に装着される縦向き
のシュノーケルダクト2と、その下端の弾性筒状体3の
下向き開口が連結されるロアダクト4と、ロアダクト4
の側壁開口が連通するエアクリーナ5と、エアクリーナ
5よりエンジン6の図示しない吸気ポートに連結される
吸気管7とで構成されている。この吸気ダクトは、エン
ジンの駆動時に、シュノーケルダクト2の上端の下向き
の吸気口8より外気を吸い込み、ロアダクト4で外気中
の水分を分離し、エアクリーナ5で最終的に水分を排除
した空気を吸気管7を介しエンジン6に供給している。
【0004】このように、吸気ダクトは外気をエンジン
に導くと共に外気中の水分を排除する機能を要求され、
特に、キャブオーバー型車両の吸気ダクトはシュノーケ
ルダクト2の下向き吸気口8と、ロアダクト4と、エア
クリーナ5とに水分分離機能を与えている。ところで、
ロアダクト4は気流の流動方向を屈曲させることによっ
て、水分と吸気を分離しており、このロアダクト4では
内部の低壁に分離された水が滞留し、同低壁の水は排水
弁9の開時に排除されている。なお、実公平6−387
41号公報にキャブオーバー型車両の吸気ダクトの一例
が開示される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図16に示
すようなキャブオーバー型車両の吸気ダクトでは、エン
ジン回転数の低い、低吸入空気量時には問題無いが、高
エンジン回転数の高吸入空気量時には次のような問題を
生じる。即ち、高吸入空気量時には吸気の流速が高ま
り、特に、ロアダクト4内で湾曲して流動方向を変更す
る気流より水分を分離する働が低下する。しかも、高吸
気流量時にはロアダクト4の低壁や他の流路内壁に付着
する水が吸気路下流側のエンジンに向かって吸引される
可能性があり、最悪の場合にはエンジンがウォータハン
マー現象を引越す可能性もあり、問題と成っている。
【0006】このような不具合を排除すべく、ロアダク
ト4の内室容積を十分に大きく確保すれば上述の問題を
解決できることになる。しかし、キャブオーバー型車両
の吸気ダクトの取付け域はその取付けスペースを確保す
る上で他部材との兼ね合いで規制を受けることが多く、
このレイアウト規制によりロアダクト4の内室容積を十
分に拡大することは困難な状況にあり、改善が望まれて
いる。本発明の目的は、レイアウト規制を受けること無
く、十分な水分分離機能を発揮できるキャブオーバー型
車両の吸気ダクトを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、キャ
ブ側の吸気ダクトと、該吸気ダクトの下端部に設けら
れ、かつエアクリーナの入口に連設される開口部を有す
るロアダクトとを備えたキャブオーバー型車両の吸気ダ
クトにおいて、上記ロアダクトの底壁及び側壁にスポン
ジ材で形成された水分分離装置を取り付け、上記ロアダ
クトの底壁には排水用の溝が形成されていることを特徴
とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載のキャブ
オーバー型車両の吸気ダクトにおいて、上記スポンジ材
からなる水分分離装置がロアダクトの排水口に向かって
傾斜するように形成されていることを特徴とする。
【0009】なお、請求項2記載のキャブオーバー型車
両の吸気ダクトにおいて、上記排水口は排水弁を備える
ことが好ましい
【0010】
【0011】また、キャブオーバー型車両の吸気ダクト
において、上記スポンジ材が上記ロアダクトの内壁側全
面に取り付けられていることが好ましい
【0012】請求項3の発明は、請求項1記載のキャブ
オーバー型車両の吸気ダクトにおいて、上記スポンジ材
は上記ロアダクトの内壁面に対して複数層を成して取り
付けられていることを特徴とする。
【0013】
【実施例】図1乃至図3には本発明の一実施例としてキ
ャブオーバー型車両の吸気ダクトを示した。このキャブ
オーバー型車両の吸気ダクトは図示しないトラックのエ
ンジンに外気を導入するもので、サイドレール11及び
同サイドフレームにチルト作動可能に取り付けられたキ
ャブ12とにわたって装着される。
【0014】ここで、キャブオーバー型車両の吸気ダク
トはキャブ12の後壁に複数のブラケット13,14を
介し固定される吸気ダクトとしてのシュノーケル15
と、同シュノーケル15の下部に一体結合されるゴム製
の蛇腹状の上弾性筒体16と、上弾性筒体16の下向き
開口161が帽着するロアダクト17と、ロアダクト1
7の側方開口171(図7参照)を形成する側方筒17
2にゴム製の蛇腹状の下弾性筒体18と、下弾性筒体1
8に連結されるエアクリーナ19と、エアクリーナ19
と図示しないエンジン側を接続する吸気管20とを備え
る。
【0015】シュノーケル15は樹脂成形品であり、図
1、図3に示すように扁平状の膨出容器状をなし、その
後方壁151及び車外側側方壁152とにわたって水分
分離機能を備えたブラインド状の気水分離枠体21が一
体的に取付けられている。なお、シュノーケル15はこ
の気水分離枠体21は水平方向に長い下向き吸入口を上
下方向に順次並設したもので、これによりキャブ上部側
の外気を吸入し、吸入空気を下方に連通する上弾性筒体
16を介しロアダクト17に流下させている。上弾性筒
体16は、その上端部がシュノーケル15の下縁部にベ
ルト22で締付固定され、その下端縁はロアダクト17
の後述する環状傾斜壁173に圧接可能に形成される。
なお、上弾性筒体16はその中間部分が蛇腹状に形成さ
れ、これによって、キャブ側のシュノーケル15とサイ
ドレール11側のロアダクト17との相対変位を吸収す
ると共に両者を連通させている。
【0016】図6乃至図10に示すように、ロアダクト
17は樹脂成形品であり、扁平矩形容器状をなし、その
上方に流入開口174(図8参照)が形成され、前向き
壁176上に側方筒172が延出形成される。図8に示
すように、ロアダクト17の流入開口174は平面視で
略楕円型をなし、その周縁は環状傾斜壁173とその先
端のフランジ175とで形成され、ここには樹脂製の枠
体として形成されるガイド部材23が嵌着される。この
ガイド部材23は、上弾性筒体16の下向き開口161
に嵌合し、その際に下向き開口161が環状傾斜壁17
3にずれなく当接できるようガイドするという機能を備
える。即ち、キャブ12がチルト状態より定常状態に戻
る際に上弾性筒体16の下向き開口161がロアダクト
17のガイド部材23に向けて降下し、ガイド部材23
に遊嵌した後はガイド部材23に沿って環状傾斜壁17
3に確実に当接し、その際環状の重合部がシール性を保
って当接できるように配慮されている。
【0017】なお、ガイド部材23は上方向に尖端を向
けたマスク状の枠体として形成され、フランジ175及
び環状傾斜壁173の複数個所に図示しない係止部によ
って係止されている。ロアダクト17の前向き壁176
には側方筒172が延出形成され、側方筒172内に
は、図10、図11に示すような樹脂性の補強及び気水
分離を目的とした筒29が嵌着され、両者は密にずれな
く嵌合する。前向き壁176はその中央部に上下にほぼ
当間隔で3つの内向き突部24(図8,図9参照)が形
成され、各突部24の尖端は後向き壁177の内壁面に
一体結合される。各突部24と後向き壁177との結合
部分にはロアダクト17の成形時においてボルト25の
頭部が埋め込まれる。さらに、後向き壁177には各突
部24より横方向に所定量離れた位置にもボス部178
が形成され、ここにも成形時においてボルト25の頭部
が埋め込まれる。これら成形時に埋め込まれた各ボルト
25のねじ部は外部に突出し、これによって、図2に示
すようなロアダクト17の固定ブラケット26をねじ止
めしている。
【0018】ここで、固定ブラケット26の車両中央側
の端部はダクト支持用の水平基枠27に一体結合され
る。図3に示すように、水平基枠27は互いに並設され
る一対の直状ブラケットであり、その他端はサイドレー
ル11より車側端側に延出する縦向き基枠28の上方の
水平延出部281に一体結合されている。なお、図1に
示すように、水平基枠27はその上部にロアダクト17
及びエアクリーナ19を固定し、これらを縦向き基枠2
8を介しサイドレール11に取付けている。
【0019】ロアダクト17の低壁179は、図5、図
6,図10に示すように、傾斜壁として形成され、その
一側端である低位置側端には排水筒29が下方に延出形
成され、ロアダクト17の最下部となる位置に排水口3
0が設けられる。排水筒29には軟質のゴム材から成る
排水弁31が取り付けられる。排水弁31はパイプ状を
成すと共に下端が開口を閉じるようにつぶされた形状を
成し、ロアダクト17の内室32が吸気負圧を受けてい
ると図4に実線で示すように閉弁し、内室32が大気圧
化すると図4に破線で示すように開弁し、即ち、下端の
幅Dを広げ、排水口30を開き、滞留する水を外部に排
除できる。
【0020】ロアダクト17の低壁179には、図1
0、図11に示すように、厚さTのスポンジ材331か
らなる水分分離装置33が配備される。この水分分離装
置33は内室32内の水滴を受けると、その吸い込んだ
水を下方の低壁179側に導くように作用するものであ
れば良い。スポンジ材331は低壁179上に一様に重
合載置され、ずれの無いように複数の係止部34に係止
される。このような、キャブオーバー型車両の吸気ダク
トは、エンジン駆動時に外気をシュノーケル15、上弾
性筒体16、ロアダクト17、下弾性筒体18、エアク
リーナ19及び吸気管20を介し図示しないエンジン側
に供給する。
【0021】この場合、エンジン回転数の低い、低吸入
空気量時にはロアダクト17の内室32に達した比較的
低速の気流が流動方向を変更し、図10、図11に示す
ように、旋回して旋回気流Sとして側方開口171側に
流下する。この際、旋回気流S中の空気は旋回して側方
開口171側にスムーズに流動し、水分は旋回時に遠心
力を大きく受け、ロアダクト17の各側壁部分や低壁側
に飛散する。ロアダクト17の側壁部分や低壁側に飛散
し付着した水分は下方に流動し、スポンジ材331に吸
収される。ここで吸い込まれた水は下方の低壁179側
に達し、更に排水口30に向かって傾斜する低壁179
に沿って流動し、排水口30近傍に滞留する。そして、
エンジンの運転域が変動し内室32が大気圧化した際
に、排水弁31が開作動して排水口30より排水口30
近傍に滞留する水が排除される。
【0022】一方、エンジン回転数の高い、大吸入空気
量時にはロアダクト17の内室32に達した気流の流速
が大きく、流動方向を変更した旋回気流S中の水分が受
ける遠心力も大きく、旋回気流Sより分離した水分は側
壁部分や低壁側に飛散し、スポンジ材331に吸収さ
れ、その吸い込まれた水は排水口30に向かって傾斜す
る低壁179に沿って流動し、排水口30近傍に滞留す
る。この場合、一旦気流Sより分離し、スポンジ材33
1に吸収された水分は内室32の旋回気流Sに再度接す
ること無く、低壁179に沿って流動できる。このた
め、ロアダクト17の内壁に付着した水分の一部が再度
旋回気流Sに乗って側方開口171側に流下するという
不具合を防止でき、結果として、大吸入空気量時にあっ
ても、ロアダクト17の水分分離機能が確実に働く。な
お、この大吸入空気量時に排水口30近傍に滞留した水
は、エンジンの運転域が変動し内室32が大気圧化した
際に、排水弁31が開作動して排水口30より排除され
る。
【0023】上述のところにおいて、低壁179に載置
されるスポンジ材からなる水分分離装置33は単一の厚
さTのスポンジ材331であったが、これに代えて、図
12に示すような二層スポンジ材を備える水分分離装置
33aをロアダクト17aに装着しても良い。この図1
2に示した水分分離装置33aは、低壁179に載置さ
れる下スポンジ層aと、その上側に一体的に積層された
上スポンジ層bとで成る。ここで下スポンジ層aは比較
的粗な素材で成形され、これによって吸収した水分を低
壁179にすみやかに流下させ、しかも排水口30側に
すみやかに流動させるという特性を備えたものが採用さ
れる。一方、上スポンジ層bは比較的密な素材で成形さ
れ、これによって内室32内の水滴を受けると、すみや
かに吸収すると共に再度水滴が旋回気流Sと接っしない
ような特性を備えたものが採用される。
【0024】このような、二層スポンジ材からなる水分
分離装置33aをロアダクト17aの低壁179に載置
したキャブオーバー型車両の吸気ダクトでは、特に、エ
ンジン回転数の高い、大吸入空気量時に旋回気流S中の
水分を水滴として受けると、その上スポンジ層bがすみ
やかに水滴を吸収し、旋回気流Sとの接触を防止し、水
滴が再度旋回気流Sに乗って側方開口171側に流下す
るという不具合を防止できる。しかも、上スポンジ層b
より下スポンジ層aに達した水は低壁179側にすみや
かに流下し、次いで排水口30側にすみやかに流動で
き、的時に開いた排水弁31によって排水口30より排
除される。
【0025】このため、二層スポンジ材からなる水分分
離装置33aを用いた場合、大吸入空気量時にあって
も、ロアダクト17aの水分分離機能がより確実に働
く。
【0026】図1及び図12に示したロアダクト17,
17aは各水分分離装置33、33aを載置する低壁1
79を単に傾斜した平坦板状に形成していたが、ここで
はこの低壁179に代えて、図13,図14に示すよう
な低壁179bを備える水分分離装置33bを用いた場
合を説明する。この水分分離装置33bは、ロアダクト
17bの低壁179bの最下部に排水管29を延出形成
し、更に、排水管29内の排水口30に向けて傾斜する
低壁179bに傾斜方向沿って直状溝34を複数並設し
た。なお、各直状溝34の最下部は排水口30に連通す
るように形成される。更に、このロアダクト17bの内
室32の全内壁面の内、流入開口174及び側方開口1
71を除く部分にはすべてスポンジ材331bが一様の
厚さを保って重合支持されている。なおスポンジ材33
1bはロアダクト17bの内周壁より突出する図示しな
い係止部材によってずれなく支持される。
【0027】このようなロアダクト17bを用いた場
合、特に、エンジン回転数の高い、大吸入空気量時に旋
回気流S中の水分を水滴として内室32の全内壁面で受
けると、大部分の水滴をスポンジ材からなる水分分離装
置33bが確実に吸収し、水滴が再度旋回気流Sに乗っ
て側方開口171側に流下するという不具合を防止でき
る。しかも、スポンジ層より直状溝34に達した水は溝
に案内されすみやかに排水口30側に流動でき、的時に
排水口30より排除される。このため、内室32の全内
壁面にスポンジ材331bを有し、低壁179bに直状
溝34を複数並設した水分分離装置33cを用いた場
合、大吸入空気量時にあっても、ロアダクト17の水分
分離機能が極めて確実に働く。
【0028】なお、図15にはスポンジ材及び排水溝か
らなる水分分離装置を備えない従来例としてのキャブオ
ーバー型車両の吸気ダクトの水分分離効率(破線η1と
して示す)と、図13に示す第2実施例であるスポンジ
材331c及び直状溝34からなる水分分離装置33c
を備えたキャブオーバー型車両の吸気ダクト(図1乃至
図11参照)の水分分離効率(実線η2として示す)と
を示した。このように、特に、スポンジ材331c及び
直状溝34を備えた場合、水分分離効率が十分に向上す
ることが明らかと成っている。なお、上述の二層スポン
ジ材からなる水分分離装置33aも下スポンジ層aが直
状溝34に準じた働きを示し、水分分離効率を向上させ
ることができる。
【0029】以上のように、図1及びその変形例の各キ
ャブオーバー型車両の吸気ダクトは、ロアダクト内で分
離された水がスポンジ材で形成された水分分離装置に吸
い込まれ、低壁面側に移動するので、ロアダクト内の気
流によって滞留する水がエアクリーナの入口側に吸引さ
れることを防止でき、ロアダクトの容積を変えること無
く、十分な水分分離機能を発揮できる。更に、水分分離
装置33,33a,33bがロアダクト17の排水口3
0に向かって傾斜するように形成されるようにすれば、
ロアダクトの低壁179,179b側に移動した滞留水
を排水口30に確実に導き排除でき、十分な水分分離機
能を発揮できる。
【0030】更に、排水口30が排水弁31を備えれ
ば、排水口近傍の水を開弁時に確実に排除でき、十分な
水分分離機能を発揮できる。更に、ロアダクト17bの
低壁179bに排水用の直状溝34が形成されても良
い。この場合、ロアダクトの低壁179b側に移動した
水を直状溝34を介しすみやかに排水口30に導き排除
でき、十分な水分分離機能を発揮できる。更に、水分分
離装置33bを成すスポンジ材がロアダクト17bの内
壁側全面に取り付けられても良い。この場合、ロアダク
ト17b内の旋回気流Sによって滞留する水がエアクリ
ーナ19の入口側に向かうことをより確実に防止でき、
十分な水分分離機能を発揮できる。
【0031】更に、水分分離装置33aを成すスポンジ
材はロアダクト17aの内壁面に対して複数層a,bを
成して取り付けられても良い。この場合、旋回気流Sよ
り分離された水がロアダクト17aの底部のスポンジ材
の表層bに吸い込まれ、順次スポンジ材の表層bより裏
側であるロアダクトの低壁面側の層aに移動するので、
ロアダクト17b内の旋回気流Sによって滞留する水が
エアクリーナの入口側に向かうことをより確実に防止で
き、十分な水分分離機能を発揮できる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれは、キャブ側の吸気ダクト
の下端部より流入し、エアクリーナの入口に向かう気流
中の水分がロアダクト内で分離すると、その分離された
水がロアダクトの底部のスポンジ材で形成された水分分
離装置に吸い込まれる。ここで、水分分離装置に吸い込
まれた水はロアダクトの低壁面側に移動してしまい、ロ
アダクト内の気流によってロアダクトの内壁面に滞留す
る水がエアクリーナの入口側に吸引されることを防止で
きる。このため本発明の吸気ダクトはロアダクトの容積
を変えること無く、十分な水分分離機能を発揮でき、し
かも、ロアダクトの底壁に排水用の溝が形成されたの
で、スポンジ材により排水用の溝に達した水は溝に案内
され速やかに排除される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャブオーバー型車両の吸気ダク
トの側面図である。
【図2】図1のキャブオーバー型車両の吸気ダクトの後
面図である。
【図3】図1のキャブオーバー型車両の吸気ダクトの平
面図である。
【図4】図1の吸気ダクトで用いる排水弁の拡大側面図
である。
【図5】図1の吸気ダクトで用いるロアダクトの拡大後
面図である。
【図6】図1の吸気ダクトで用いるロアダクトの拡大正
面図である。
【図7】図1の吸気ダクトで用いるロアダクトの拡大平
面図である。
【図8】図6のB−B線位置での切欠断面図である。
【図9】図5のA−A線断面図である。
【図10】図1の吸気ダクトで用いるロアダクトの後方
視での切欠断面図である。
【図11】図1の吸気ダクトで用いるロアダクトの側方
視での切欠断面図である。
【図12】本発明の他の実施例で用いるロアダクトの部
分切欠断面図である。
【図13】本発明の他の実施例で用いるロアダクトの断
面図である。
【図14】図13のロアダクトの低壁の要部断面図であ
る。
【図15】本発明の吸気ダクトの各実施例における吸気
系水分離効率の特性線図である。
【図16】従来の吸気ダクトの概略図である。
【符号の説明】
15 シュノーケル 16 上弾性筒体 17,17a,17b ロアダクト 171 側方開口 174 流入開口 179,179b 低壁 18 下弾性筒体 19 エアクリーナ 20 吸気管 29 排水管 30 排水口 32 内室 33、33a,33b 水分分離装置 34 直状溝 b 上スポンジ層 a 下スポンジ層 S 旋回気流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−193960(JP,A) 実開 昭58−86468(JP,U) 実開 昭61−57160(JP,U) 実開 平6−34164(JP,U) 実開 平7−35750(JP,U) 実公 昭46−34633(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 35/08 - 35/10 F02M 35/16 B60K 13/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャブ側の吸気ダクトと、該吸気ダクトの
    下端部に設けられ、かつエアクリーナの入口に連設され
    る開口部を有するロアダクトとを備えたキャブオーバー
    型車両の吸気ダクトにおいて、 上記ロアダクトの底壁及び側壁にスポンジ材で形成され
    た水分分離装置を取り付け、上記ロアダクトの底壁には
    排水用の溝が形成されていることを特徴とするキャブオ
    ーバー型車両の吸気ダクト。
  2. 【請求項2】請求項1記載のキャブオーバー型車両の吸
    気ダクトにおいて、 上記スポンジ材からなる水分分離装置がロアダクトの排
    水口に向かって傾斜するように形成されていることを特
    徴とするキャブオーバー型車両の吸気ダクト。
  3. 【請求項3】請求項1記載のキャブオーバー型車両の吸
    気ダクトにおいて、上記スポンジ材は上記ロアダクトの内壁面に対して複数
    層を成して取り付けられていることを特徴とするキャブ
    オーバー型車両の吸気ダクト。
JP30559195A 1995-11-24 1995-11-24 キャブオーバー型車両の吸気ダクト Expired - Fee Related JP3365177B2 (ja)

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