JP3365060B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP3365060B2
JP3365060B2 JP16662794A JP16662794A JP3365060B2 JP 3365060 B2 JP3365060 B2 JP 3365060B2 JP 16662794 A JP16662794 A JP 16662794A JP 16662794 A JP16662794 A JP 16662794A JP 3365060 B2 JP3365060 B2 JP 3365060B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、蒸着法によって金属磁
性薄膜が成膜される,蒸着タイプの磁気記録媒体に関
し、特に短波長領域における特性の改善に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、磁気記録媒体としては、非磁
性支持体上に酸化物磁性粉末あるいは合金磁性粉末等の
粉末磁性材料を塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体,ポ
リエステル樹脂,ウレタン樹脂,ポリウレタン樹脂等の
有機バインダー中に分散せしめた磁性塗料を塗布,乾燥
することで磁性層が形成される,いわゆる塗布型の磁気
記録媒体が広く使用されている。 【0003】一方、高密度記録への要求の高まりととも
に、Co−Ni合金,Co−Cr合金,Co−Ni−
O,Co−O等の金属磁性材料をメッキや真空薄膜形成
手段(真空蒸着法,スパッタリング法,イオンプレーテ
ィング法等)によって、ポリエステルフィルムやポリア
ミド、ポリイミドフィルム等の非磁性支持体上に直接被
着することで磁性層が形成される,いわゆる金属磁性薄
膜型の磁気記録媒体が提案され注目を集めている。 【0004】この金属磁性薄膜型の磁気記録媒体は、保
磁力や角形比等に優れ、短波長での電磁変換特性に優れ
るばかりでなく、磁性層の厚みを極めて薄くできるた
め、記録減磁や再生時の厚み損失が著しく小さいこと、
磁性層中に非磁性材であるバインダーを混入する必要が
ないため、磁性材料の充填密度を高めることができる
等、数々の利点を有している。 【0005】特に、金属磁性材料を斜め方向から蒸着し
た,斜方蒸着タイプの磁気記録媒体は、電磁変換特性に
優れ、大きな再生出力が得られることから既に実用化さ
れている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、磁気
記録の分野では、高画質化等を目的として記録信号のさ
らなる短波長化が進行しており、媒体に対しても短波長
記録領域で大きな出力が得られることが求められるよう
になっている。 【0007】このため、例えば上記蒸着タイプの磁気記
録媒体では、雰囲気に酸素ガスを導入しながら蒸着を行
う反応性蒸着法を採用し、酸素を混入した形の金属磁性
薄膜を形成する等の工夫がなされている。 【0008】しかしながら、短波長領域での出力を増加
させるには、磁性層の組成の制御も重要であるが、これ
だけでは不足し、磁性粒子の配向性を向上させることも
必須である。ところが、このような観点からの検討は十
分になされていないのが実情である。 【0009】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、磁性粒子の配向性が良
く、短波長記録領域で大きな再生出力が得られる磁気記
録媒体を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、非磁性支持体上に、蒸着法によって成
膜された金属磁性薄膜が形成されてなる磁気記録媒体に
おいて、上記非磁性支持体と上記金属磁性薄膜との間
に、膜厚が4〜25nmのGe下地膜が設けられ、上記
金属磁性薄膜はCo−Niよりなり、その保磁力分布Δ
Hc/Hcの値が0,25未満で磁化容易軸が膜法線方
向に対して0〜70°傾いているとともに膜厚が100
〜200nmであることを特徴とするものである。 【0011】本発明は、金属磁性薄膜が蒸着法によって
成膜された,蒸着タイプの磁気記録媒体に適用される。 【0012】本発明では、このような蒸着タイプの磁気
記録媒体において、短波長領域での再生出力の向上を図
るために、図1に示すように、非磁性支持体21上にG
e下地膜22を設け、この上に金属磁性薄膜23を蒸着
法で成膜するようにし、そして金属磁性薄膜の保磁力分
布ΔHc/Hcの値を0.25未満とする。 【0013】まず、Ge下地膜の作用と金属磁性薄膜の
配向性について以下に説明する。 【0014】Ge下地膜22上に蒸着法で金属磁性薄膜
23を成膜すると、蒸着粒子の配向性がこのGe下地膜
22の影響を受け、金属磁性薄膜23の異方性磁界Hk
分布が非磁性支持体21上に直接金属磁性薄膜を成膜す
る場合と異なったものになる。磁気記録媒体では、この
異方性磁界Hk分布が小さい場合程、短波長領域におい
て大きな出力が得られる。 【0015】このような磁性層のHk分布は、ΔHc/
Hcによって推定できることが、田河,中村による日本
応用学会誌 Vol.15,No2,155−158,
1991において報告されている。 【0016】ここで、従来、磁性層のHk分布の指標と
しては、SFD(反転磁界分布の半値幅)等が用いられ
ている。しかし、このSFDは磁性層の磁化容易軸が膜
面に対して平行に配向している面内媒体の場合には正確
な値が得られるが、斜方蒸着タイプの媒体のように、磁
化容易軸が膜面に対して傾いている媒体では反磁界の影
響でM−Hループが傾き正確な値が得られない。 【0017】一方、本発明で用いるΔHc/Hcは、磁
化容易軸の向きに関わらず正確な値が得られ、これを用
いることで、例えば斜方蒸着タイプの媒体であってもH
k分布を推定することが可能である。 【0018】すなわち、ΔHcとは、図2に示すよう
に、磁化容易方向M−Hループにおける、磁化容易方向
メジャーループと保磁力Hcから反転させたマイナー曲
線との間の,Ms/2における磁界の幅である。Hk分
布を正規分布で近似すると、ΔHc/Hcから、その標
準偏差σhkは次式で算出される。 【0019】 【数1】 【0020】この式からわかるように、Hk分布の標準
偏差σhkはΔHc/Hcが大きい程大きくなり、逆に
ΔHc/Hcが小さい程Hk分布の標準偏差σhkは小
さくなる。つまり、蒸着法で成膜された金属磁性薄膜で
は、蒸着粒子のHk分布は、ΔHc/Hcが小さい場合
程優れていることになる。 【0021】因みに、ΔHc/Hcと波長0.50μm
での再生出力の関係を図3に示す。なお、再生出力のd
B値は市販のMEテープの再生出力を0dBとした場合
の相対値である。このように、ΔHc/Hcと再生出力
には相関があり、ΔHc/Hcが小さくなる程、短波長
での再生出力が大きくなる。 【0022】そこで、本発明では、Ge下地膜22を設
け、これによって金属磁性薄膜23のΔHc/Hcを
0.25未満に調整する。金属磁性薄膜23のΔHc/
Hcをこのような範囲にすることにより、短波長記録領
域での特性に優れた磁気記録媒体がより確実に獲得され
ることになる。 【0023】この金属磁性薄膜23のΔHc/Hcは、
主にGe下地膜22の膜厚、金属磁性薄膜23の磁化容
易軸によって変化する。したがって、金属磁性薄膜23
のΔHc/Hcを0.25未満にするにはこれらパラメ
ータを適正化すれば良い。 【0024】すなわち、Ge下地膜22の膜厚を4〜2
5nmとし、金属磁性薄膜23の磁化容易軸を膜法線方
向に対して0〜70°とすることで、金属磁性薄膜23
のΔHc/Hcを0.25未満とすることができる。G
e下地膜22の膜厚が4nm未満であったり、25nm
を越える場合にはΔHc/Hcが0.25よりも大きく
なってしまい、短波長記録領域での出力が不足する。な
お、Ge下地膜22の膜厚は、より好ましくは10nm
以上、さらには20nm以下である。また、このときの
磁性層の保磁力Hcの適正範囲は、1200〜1600
Oeである。 【0025】さらに、金属磁性薄膜23の磁化容易軸の
膜法線方向に対する角度が70°を越える場合にも、当
該金属磁性薄膜23のΔHc/Hcが0.25を越え、
短波長記録領域において大きな出力が得られない。 【0026】なお、再生出力を増大させるには、ΔHc
/Hcに影響を与えるGe下地膜22の膜厚,金属磁性
薄膜23の磁化容易軸とともに、金属磁性薄膜23の膜
厚も重要である。この金属磁性薄膜23の膜厚が、余り
薄過ぎると上記パラメータが適正範囲であっても十分な
再生出力が得られない。したがって、金属磁性薄膜23
の膜厚は100nm以上とすることが望ましく、生産性
を考慮すると100〜200nmが適当である。 【0027】以上のような構成の磁気記録媒体は、非磁
性支持体21上にGe下地膜22、金属磁性薄膜23を
順次成膜することで製造される。 【0028】ここで、金属磁性薄膜は、蒸着タイプの磁
気記録媒体で、通常用いられる.例えば図4に示すよう
な構成の真空蒸着装置によって成膜される。 【0029】すなわち、図4に示す真空蒸着装置は、頭
部と底部にそれぞれ設けられた排気口15から排気され
た内部が真空状態となされた真空室1内に、図中の時計
回り方向に定速回転する送りロール3と、図中の時計回
り方向に定速回転する巻取りロール4とが設けられ、こ
れら送りロール3から巻取りロール4にテープ状に非磁
性支持体21とが順次走行するようになされている。 【0030】これら送りロール3から巻取りロール4側
に上記非磁性支持体21が走行する中途部には、上記各
ロール3,4の径よりも大径となされた冷却キャン5が
設けられている。この冷却キャン5は、上記非磁性支持
体21を図中下方に引き出すように設けられ、図中の時
計回り方向に定速回転する構成とされる。尚、上記送り
ロール3,巻取りロール4及び冷却キャン5は、それぞ
れ非磁性支持体21の幅と略同じ長さからなる円筒状を
なすものであり、また上記冷却キャン5には、内部に図
示しない冷却装置が設けられ、上記非磁性支持体21の
温度上昇による変形等を抑制し得るようになされてい
る。 【0031】したがって、上記非磁性支持体21は、送
りロール3から順次送り出され、さらに上記冷却キャン
5の周面を通過し、巻取りロール4に巻き取られていく
ようになされている。なお、上記送りロール3と上記冷
却キャン5との間及び該冷却キャン5と上記巻取りロー
ル4との間にはそれぞれガイドロール6,7が配設さ
れ、上記送りロール3から冷却キャン5及び該冷却キャ
ン5から巻取りロール4に亘って走行する非磁性支持体
21に所定のテンションをかけ、該非磁性支持体21が
円滑に走行するようになされている。また、上記真空室
1内には、上記冷却キャン5の下方にルツボ8が設けら
れ、このルツボ8内に金属磁性材料9が充填されてい
る。このルツボ8は、上記冷却キャンの長手方向の幅と
略同一の幅を有している。 【0032】一方、上記真空室1の側壁部には、上記ル
ツボ内に充填された金属磁性材料9を加熱蒸発させるた
めの電子銃10が取り付けられている。この電子銃10
は、当該電子銃10より放出される電子線が上記ルツボ
8内に金属磁性材料9に照射されるような位置に配設さ
れる。そして、この電子銃10によって蒸発した金属磁
性材料9が上記冷却キャン5の周面を定速走行する非磁
性支持体21上に磁性層として被着形成されるようにな
っている。また、上記冷却キャン5と上記ルツボ8との
間であって該冷却キャン5の近傍には、シャッタ13が
配設されている。このシャッタ13は、上記冷却キャン
5の周面を定速走行する非磁性支持体21の所定領域を
覆う形で形成され、このシャッタ13により上記蒸発せ
しめられた金属磁性材料9が上記非磁性支持体21に対
して所定の角度範囲で斜めに蒸着されるようになってい
る。さらに、このような蒸着に際し、上記真空室1の側
壁部を貫通して設けられる酸素ガス導入口14を介して
非磁性支持体21の表面に酸素ガスが供給され、磁気特
性,耐久性及び耐候性の向上が図られている。 【0033】この真空蒸着装置は、真空室1を例えば真
空度1×10-2Paに保ちながら、これらに真空室1内
にガス導入口14により酸素ガスを例えば0.25リッ
トル/minの割合で導入しながら行う。この場合、非
磁性支持体21に対する蒸発金属の入射角は例えば45
〜90°の範囲とする。 【0034】このような真空蒸着装置によって成膜され
る金属磁性材料としては、蒸着タイプの磁気記録媒体で
通常用いられているものがいずれも使用可能である。例
えば、Fe,Co,Ni等の強磁性金属、Fe−Co,
Co−Ni,Fe−Co−Ni,Fe−Cu,Co−C
u,Co−Au,Co−Pt,Mn−Bi,Mn−A
l,Fe−Cr,Co−Cr,Ni−Cr,Fe−Co
−Cr,Co−Ni−Cr,Fe−Co−Ni−Cr等
の強磁性合金、さらにはCi−Ni−O,Co−O等が
挙げられる。このうち、特にCo−Ni,Co−Ni−
O,Co−Oが適している。なお、金属磁性薄膜は、こ
れらの単層膜であってもよいし、多層膜であってもよ
い。 【0035】一方、金属磁性薄膜の下面に形成するGe
下地膜は、スパッタリング法,真空蒸着法,CVD法,
イオンプレーティング法等によって成膜される。 【0036】このうち、例えば、真空蒸着法で成膜する
場合には、金属磁性薄膜を成膜するのと同構成の蒸着装
置を用い、蒸着源のみをGeに変えて蒸着を行えば良
い。また、スパッタリングで成膜する場合には、図5に
示すようなスパッタリング装置が用いられる。 【0037】上記スパッタリング装置は、図5に示すよ
うに、頭部と底部にそれぞれ設けられた排気口45から
排気された内部が真空状態となされた真空室31内に、
図中の時計回り方向に定速回転する送りロール33と、
図中の時計回り方向に定速回転する巻取りロール34と
が設けられ、これら送りロール33から巻取りロール3
4に、金属磁性薄膜が形成されたテープ状の非磁性支持
体21が順次走行するようになされている。 【0038】これら送りロール33から巻取りロール3
4側に上記非磁性支持体21が走行する中途部には、上
記各ロール33,34の径よりも大径となされたスパッ
タアノード用キャン35が設けられている。このスパッ
タアノード用キャン35は、グロー放電を起こさせるた
めのアノードとして機能するものであり、上記非磁性支
持体21を図中下方に引き出すように設けられ、図中の
時計回り方向に定速回転する構成とされる。 【0039】なお、上記ロール33,巻取りロール34
及びスパッタアノード用キャン35は、それぞれ非磁性
支持体21の幅と略同じ長さからなる円筒状をなすもの
であり、また上記スパッタアノード用キャン35には、
内部に図示しない冷却装置が設けられ、上記非磁性支持
体21の温度上昇による変形等を抑制し得るようになさ
れている。 【0040】そして、さらに上記送りロール34と上記
スパッタアノード用キャン35との間及び該スパッタア
ノード用キャン35と上記巻き取りロール34との間に
は、それぞれガイドロール36,37が配設され、上記
送りロール33からスパッタアノード用キャン35及び
該スパッタアノード用キャン35から巻取りロール34
に亘って走行する非磁性支持体21に所定のテンション
をかけ、該非磁性支持体21が円滑に走行するようにな
されている。 【0041】また、上記真空室31内には、直流電源4
6と接続された板状のスパッタカソード部38が上記ス
パッタアノード用キャン35の下方にこれと対向して設
けられている。このスパッタカソード部38の上面には
ターゲット39となるGeが接着固定されている。 【0042】このスパッタリング装置では、真空室31
内にガス導入口44を通じてスパッタガスが導入される
とともに、上記スパッタカソード部38と上記スパッタ
アノード用キャン35の間に電圧が印加されることで、
グロー放電が起こる。これにより、真空室31内に導入
されたスパッタガスがイオン化して、スパッタカソード
部38上に接着固定されたターゲット39表面に衝突
し、スパッタ粒子がたたき出される。このたたき出され
たスパッタ粒子が金属磁性薄膜上に堆積し、スパッタ膜
が形成される。 【0043】Ge下地膜と金属磁性薄膜とは、このよう
に独立に構成されたスパッタリング装置と真空蒸着装置
とを用いた場合には、一旦、Ge下地膜を非磁性支持体
全面に成膜した後、この上に金属磁性薄膜を成膜すると
いったように2ラインで形成される。ここで、図6に示
すように、Ge下地膜成膜用の蒸着室81aと金属磁性
薄膜成膜用の蒸着室81bの両方が並設された2室タイ
プの真空蒸着装置、あるいは、図7に示すようにGe下
地膜成膜用のスパッタリング室101と金属磁性薄膜成
膜用の蒸着室102とが上下に設けられたスパッタリン
グ−蒸着装置を用いればインラインで2層を連続して成
膜することができる。 【0044】すなわち、図6に示す2室タイプの蒸着装
置は、真空排気口83から排気されて内部が真空蒸着と
なされた真空室92が間仕切り板82によって左右に仕
切られ、図中左側がGe下地膜成膜用の蒸着室81a,
右側が金属磁性薄膜成膜用の蒸着室81bとなされてい
る。 【0045】この蒸着装置では、送りロール84がGe
下地膜成膜用の蒸着室81aに配設され、巻き取りロー
ル85が金属磁性薄膜成膜用の蒸着室81bに配設され
ている。そして、これら2つの蒸着室81a,81bを
仕切る間仕切り板82には、窓部93が設けられ、この
窓部93に対応する位置にガイドロール86が配設され
ている。したがって、非磁性支持体21は送りロール8
4,ガイドロール86,巻き取りロール85に沿って走
行し、その際にGe下地膜成膜用の蒸着室81a,金属
磁性薄膜成膜用の蒸着室81bの両方に順次移送される
ことになる。 【0046】このように非磁性支持体が移送される上記
Ge下地膜成膜用の蒸着室81a,金属磁性薄膜成膜用
の蒸着室81bには、いずれも冷却キャン87a,87
bが設けられている。これら冷却キャン87a,87b
は、非磁性支持体21が、送りロール84からガイドロ
ール86側に走行する中途部と、このガイドロール86
から巻き取りロール85側に走行する中途部で、それぞ
れ非磁性支持体21を下方に引き出すように設けられて
いる。 【0047】さらに、Ge下地膜成膜用の蒸着室81
a,金属磁性薄膜成膜用の蒸着室81bには、冷却キャ
ン87a,87bの下方にルツボ88a,88bが設け
られ、これらルツボ88a,88bには、それぞれの蒸
着源,すなわちGe下地膜成膜用の蒸着室ではGeが、
金属磁性薄膜成膜用の蒸着室では金属磁性材料が充填さ
れている。そして、各蒸着室81a,81bには、上述
した蒸着装置の場合と同様に、蒸着源を加熱するための
電子銃89a,89b,シャッタ90a,90b,酸素
導入口91a,91bがそれぞれ設けられている。 【0048】このような2室タイプの蒸着装置では、非
磁性支持体21が送りロール84から送り出され、巻き
取りロール85に巻き取られる間にGe下地膜成膜用の
蒸着室81aと金属磁性薄膜成膜用の蒸着室81bを順
次通過する。Ge下地膜成膜用の蒸着室81aでは、電
子銃によって蒸発されたGeが非磁性支持体21上に下
地膜として被着形成され、次いで金属磁性薄膜成膜用の
蒸着室81bでは、Ge下地膜上に金属磁性材料が磁性
層として被着形成される。すなわち、Ge下地膜と金属
磁性薄膜とがインラインで連続して形成されることにな
る。なお、この複数の蒸着室81a,81bを有する蒸
着装置は、金属磁性薄膜を2層構成とするような場合に
用いるようにしても良い。 【0049】一方、図7に示すスパッタリング−蒸着装
置は、図4に示す蒸着装置を基本構成とするものであ
り、この蒸着装置が、冷却キャンを挟んで左右に中間室
120が設けられることで上下に分けられた構成とされ
ている。但し、冷却キャン122は、この場合、スパッ
タリングの際のスパッタアノードとしての機能を備えて
いる。 【0050】この上下に分けられた室のうち下方は、金
属磁性薄膜を成膜するための蒸着室124となされてい
る。この蒸着室124では、冷却キャン122の下半分
が上側から張り出しており、金属磁性材料109が充填
されたルツボ108、電子銃110,シャッター11
3,酸素導入口114が図4の蒸着装置と同じように配
設されている。 【0051】一方、この装置の上方は、Ge下地膜を成
膜するためのスパッタリング室125となされている。
このスパッタリング室125では、冷却キャン122が
下側から張り出しており、送りロール103,巻き取り
ロール104及びガイドロール106,107が図4の
蒸着装置と同じように配設されるとともに、ターゲット
となるGe126が固定されたスパッタカソード119
とAr等のスパッタガスを導入するためのスパッタガス
導入管117が設けられている。スパッタカソード11
9は、冷却キャン122の送りロール103側の近傍
に、スパッタガス導入管117は真空室の側壁を貫通す
るようにしてそれぞれ設けられている。また、このスパ
ッタリング室125の排気口115にはコンダクタンス
バルブ121が設けられている。 【0052】また、これら蒸着室124とスパッタリン
グ室125の間の中間室120は、真空室101を上下
に仕切るとともに蒸着室124とスパッタリング室12
5とで差圧を持たせるためのものである。すなわち、こ
の装置では冷却キャン122を挟んで左右に中間室12
0が設けられ、これら中間室120にはそれぞれ中間室
排気口116が連結されている。蒸着室124の排気
は、図中左側の中間室120を介してそれと連結されて
いる中間室排気口116からなされ、スパッタリング室
125の排気は、図中右側の中間室120を介してそれ
と連結されている中間室排気口116からなされる。し
たがって、これら中間室排気口116からの排気をそれ
ぞれ別々に制御することにより蒸着室124内とスパッ
タリング室125内の真空度を異ならしめることができ
る。例えば、蒸着室は10-3Pa台,スパッタリング室
はコンダクタンスバルブ閉時で10-1Pa台に調整する
ことが可能である。 【0053】このようなスパッタリング−蒸着装置で
は、非磁性支持体21が送りロール103から巻き取り
ロール104に巻き取られる間にスパッタリング室12
5と蒸着室124を順次通過する。スパッタリング室1
25では、Geターゲットから叩き出されたターゲット
粒子が非磁性支持体21上に下地膜として被着形成さ
れ、次いで蒸着室124では電子銃によって蒸発された
金属磁性材料が磁性層といて被着形成される。すなわ
ち、Ge下地膜と金属磁性薄膜とがインラインで連続し
て形成されることになる。 【0054】なお、以上のようなGe下地膜22,金属
磁性薄膜23が成膜される非磁性支持体21としては、
通常、磁気記録媒体において用いられているものがいず
れも使用可能である。例えば、ポリエチレンテレフタレ
ート等のポリエステル類、ポリエチレン,ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン類、セルローストリアセテート,
セルロースダイアセテート,セルロースブチレート等の
セルロース誘導体、ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデ
ン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート,ポリイミド,
ポリアミドイミド等のプラスチックが挙げられる。 【0055】これら非磁性支持体21には、層状作用に
よる媒体の表面性制御を目的として、複数の微細な表面
突起を形成するようにしても良い。これら表面突起は、
上記非磁性支持体の原材料(チップ)内に所定の大きさ
のフィラーを分散させ、所定の密度で凝集させて上記非
磁性支持体の表面に浮き出させることによって上記非磁
性支持体の表面を凹凸状とする方法や、上記非磁性支持
体上に所定の粒径を有する微粒子を所定の密度で分散さ
せ、これをバインダー樹脂等により定着させる方法等に
よって形成される。フィラーとしては、SiO2 粒子や
水溶性ラテックス等が挙げられる。 【0056】また、以上が本発明の磁気記録媒体の基本
的な構成であるが、この場合にも通常の蒸着タイプの磁
気記録媒体と同様に、金属磁性薄膜上に潤滑剤,防錆剤
等のトップコート層を設けたり、非磁性支持体の金属磁
性薄膜を形成した側と反対側の面にバックコート層を設
けることで、さらなる特性の改善を図るようにしても良
い。潤滑剤,防錆剤及びバックコート層を構成する材料
は、通常用いられているものがいずれも使用可能であ
る。 【0057】 【作用】非磁性支持体上に、蒸着法によって成膜された
金属磁性薄膜が形成されてなる磁気記録媒体において、
上記非磁性支持体と金属磁性薄膜との間にGe下地膜を
設け、金属磁性薄膜のΔHc/Hcの値を0.25未満
にすると、短波長領域における出力が増大する。 【0058】金属磁性薄膜のΔHc/Hcの値は、Ge
下地膜の膜厚,金属磁性薄膜の磁化容易軸によって制御
される。このGe下地膜の膜厚を4〜25nm,金属磁
性薄膜の磁化容易軸を膜法線方向に対して0〜70°と
することでΔHc/Hcの値が適正な値0.25未満に
なる。 【0059】また、このように金属磁性薄膜のΔHc/
Hcの値を0.25未満とするとともに金属磁性薄膜の
膜厚を100nm以上にするとより一層再生出力が増大
する。但し、生産性を考慮すると金属磁性薄膜の膜厚の
上限は200nmとするのが望ましい。 【0060】 【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、実験
結果に基づいて説明する。 【0061】実施例1 まず、厚さ10μm,幅150mmのポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に、アクリルエステルを主成分と
する水溶性ラテックスを分散させた微粒子分散液を塗布
することで密度1000万個/mm2 の表面突起を形成
した。 【0062】次に、このポリエチレンテレフタレートフ
ィルムの表面突起を形成した側の面に膜厚10nmのG
e下地膜をDCマグネトロンスパッタ法により成膜し
た。スパッタ条件は以下の通りである。 【0063】スパッタ条件 ターゲット:Ge スパッタ方式:DCマグネトロンスパッタ 投入パワー:11w/cm2 スパッタガス:Ar 真空度:0.5Pa 続いて、このGe下地膜上に、膜厚200nmのCo−
Ni蒸着膜を成膜した。蒸着条件は以下の通りである。 【0064】蒸着条件 蒸着源:Co80−Ni20インゴット(但し、数字は
各元素の含有率を重量%で示すものである) 入射角:45〜90° 非磁性支持体の走行速度:0.17m/秒 磁性層厚:0.2μm 酸素導入量:3.3×10-63 /秒 蒸着時真空度:7×10-2Pa 以上のようにしてGe下地膜,Co−Ni蒸着膜を成膜
した後、非磁性支持体のこれら各膜を形成した側とは反
対側の面にカーボンとウレタンバインダーよりなるバッ
クコート塗料を塗布厚0.6μmで塗布することでバッ
クコート層を形成した。 【0065】そして、Co−Ni蒸着膜上に潤滑剤とし
てパーフルオロポリエーテルを塗布してトップコート層
を形成し、8mm幅に裁断することで磁気テープを作製
した。 【0066】比較例1 Ge下地膜を形成しないこと以外は実施例1と同様にし
て磁気テープを作製した。なお、この構成は市販のME
テープと同構成である。 【0067】以上のようにして作製された磁気テープに
ついて、ΔHc/Hc及び波長0.50μmでの再生出
力を調べた。その結果を表1に示す。 【0068】なお、ΔHc及びHcは磁気振動型磁力計
(VSM)を用いて測定した。また、再生出力は8ミリ
VTRを評価用に改造した改造機を用いて測定した。但
し、表中のdB値は比較例1の再生出力を0dBとした
ときの相対値である。 【0069】 【表1】 【0070】表1で示すように、Ge下地膜を設けた実
施例1の磁気テープは、比較例1の磁気テープと比較し
てΔHc/Hcが0.15と小さく、再生出力が大きな
値になっている。 【0071】このことから、金属磁性薄膜をGe下地膜
上に形成することは、磁性層の配向性良くし、短波長領
域において大きな出力を発揮する磁気テープを得る上で
有効であることがわかった。 【0072】Ge下地膜の膜厚の検討 Ge下地膜の膜厚を表2に示すように変えたこと以外は
実施例1と同様にして磁気テープを作製し、ΔHc/H
c及び波長0.50μmでの再生出力を調べた。その結
果を、Ge下地膜の膜厚と併せて表2に示す。但し、表
中のdB値は比較例1の再生出力を0dBとしたときの
相対値である。 【0073】 【表2】 【0074】表2からわかるように、Ge下地膜の膜厚
が薄過ぎても厚過ぎてもΔHc/Hcが大きな値にな
り、再生出力が劣化する。そして、ΔHc/Hcが適正
範囲,すなわち0.25未満(未満)になるのは、Ge
下地膜の膜厚が4〜25nmの場合であると判断され
る。したがって、Ge下地膜の膜厚は4〜25nmとす
るのが適当である。 【0075】金属磁性薄膜の磁化容易軸の検討 Co−Ni蒸着膜を成膜する際の蒸着粒子入射角を制御
することで、当該Co−Ni蒸着膜の磁化容易軸を表3
に示すように変えたこと以外は実施例1と同様にして磁
気テープを作製した。そして、作製された磁気テープに
ついて、ΔHc/Hc及び波長0.50μmでの再生出
力を調べた。その結果を表3に示す。但し、表中のdB
値はCo−Ni蒸着膜の磁化容易軸を膜法線方向から8
0°とした磁気テープの再生出力を0dBとしたときの
相対値である。 【0076】 【表3】 【0077】表3からわかるように、Co−Ni蒸着膜
の磁化容易軸が小さくなる程、ΔHc/Hcは小さくな
り再生出力が大きくなる。そして、ΔHc/Hcが0.
25未満になるのはCo−Ni蒸着膜の磁化容易軸が膜
法線方向から70°以下の場合である。このことから、
金属磁性薄膜の磁化容易軸は膜法線方向から70°とす
るのが適当であることがわかる。 【0078】金属磁性薄膜の膜厚の検討 Co−Ni蒸着膜の膜厚を表4に示すように変えたこと
以外は実施例1と同様にして磁気テープを作製した。そ
して、作製された磁気テープについて、波長0.50μ
mでの再生出力を調べた。その結果を表4に示す。但
し、表中のdB値はCo−Ni蒸着膜の膜厚を300n
mとした磁気テープの再生出力を0dBとしたときの相
対値である。 【0079】 【表4】【0080】表4からわかるように、再生出力はCo−
Ni蒸着膜の膜厚が薄くなる程小さくなる。したがっ
て、大きな再生出力を得るにはCo−Ni蒸着膜の膜厚
が厚い程好ましいが、この膜厚が余り厚くなると成膜に
時間がかかり生産上問題がある。したがって、これらの
兼ね合いから、金属磁性薄膜の膜厚は100〜200n
mとするのが適当である。 【0081】 【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気記録媒体では、非磁性支持体上に、蒸着法によ
って成膜された金属磁性薄膜が形成されてなる磁気記録
媒体において、上記非磁性支持体と金属磁性薄膜との間
にGe下地膜を設け、金属磁性薄膜のΔHc/Hcの値
を0.25未満に規制するので、Hk分布が小さく、短
波長領域で大きな出力を得ることができる。したがっ
て、蒸着タイプの磁気記録媒体の高密度記録化に大いに
貢献することになる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を適用した磁気記録媒体の1構成例を示
す要部概略断面図である。 【図2】保磁力分布ΔHc/Hcを説明するためのM−
Hループを示す特性図である。 【図3】ΔHc/Hcと出力の関係を示す特性図であ
る。 【図4】金属磁性薄膜を成膜するための蒸着装置の1構
成例を示す模式図である。 【図5】Ge下地膜を成膜するためのスパッタリング装
置の1構成例を示す模式図である。 【図6】Ge下地膜と金属磁性薄膜を連続成膜するため
の2室タイプの蒸着装置を示す模式図である。 【図7】Ge下地膜と金属磁性薄膜を連続成膜するため
のスパッタリング−蒸着装置を示す模式図である。 【符号の説明】 21 非磁性支持体 22 Ge下地膜 23 金属磁性薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/66 G11B 5/73

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 非磁性支持体上に、蒸着法によって成膜
    された金属磁性薄膜が形成されてなる磁気記録媒体にお
    いて、 上記非磁性支持体と上記金属磁性薄膜との間に、膜厚4
    〜25nmのGe下地膜が設けられ、上記金属磁性薄膜
    はCo−Niよりなり、その保磁力分布ΔHc/Hcの
    値が0.25未満で磁化容易軸が膜法線方向に対して0
    〜70°傾いているとともに膜厚が100〜200nm
    であることを特徴とする磁気記録媒体。
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