JP3363880B2 - 米ベース流動食 - Google Patents

米ベース流動食

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な米ベース流
動食に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、咀しゃくができにくい病人、
あるいは手術後で体力が低下している患者等に対する栄
養補給のために、各種の流動食が開発されている。これ
らの流動食は、栄養補給の目的などから、一般に食用油
脂と蛋白質原料等を配合した高カロリー、高蛋白質の流
動食であって、消化吸収や経管投与をしやすくするため
に均質化して液状体となっている。しかしながら、上記
従来の流動食は、蛋白質原料として乳蛋白を使用してお
り、そのため風味が味付け牛乳のような画一的なものが
多い。このような状況下、米飯を主食とする我が国にお
いては、米風味の流動食の出現が病院関係者等から望ま
れている。ところが、単に米を原料として流動食を試作
しても、流動食の特性であるさっらとした飲み口をして
おり、同時に米独特の食味が味わえる食品を得ることは
難しい。米は澱粉を主成分とするので、高水分下でα化
するとドロリとする性状があるからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明はさら
っとした飲み口をしており、同時に米独特の食味を有す
る米ベース流動食を提供することを目的としてなされた
ものである。
【0004】本発明者等は、さまざまな試行錯誤の結
果、米をエクストルーダーで膨化させた後、これを粉砕
した米粉を用いれば所期の目的が達成されるとの知見に
至り、この知見に基づき本発明を完成したものであり、
その目的は、(1)膨化米の粉砕物を主成分とする液状
体が加熱殺菌・容器詰めされていることを特徴とする米
ベース流動食、(2)流動食に対して膨化米の粉砕物を
4〜18%、望ましくは5〜15%配合した(1)の米
ベース流動食、(3)70℃における流動食の粘度を3
0〜300mPa・s、望ましくは50〜160mPa・sとした
(1)又は(2)の米ベース流動食、によって達成され
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本発明において「%」は「質量%」をいう。本発
明の米ベース流動食において主原料とされる膨化米の粉
砕物とは、籾を除いた米を高温・高圧下に短時間保持し
た後、直ちに常温・常圧に戻して膨化させ、次ぎにこの
膨化米を粉砕して粉状にしたものをいう。上記膨化の具
体的な条件としては、米を雰囲気温度130〜400℃
の密閉室内で加熱しながら、室内の圧力を5〜60MP
aで10〜20秒間保持した後、直ちに常温・常圧に戻
すのがよく、その装置としては二軸エクストルーダーを
用いればよい。なお、膨化に用いる米は、玄米でも白米
でもよいが、玄米には白米にくらべてビタミン、蛋白質
及びミネラルが豊富に含まれているので、本発明では玄
米を使用することが望ましい。
【0006】本発明の流動食において、膨化米の粉砕物
を主原料とするのは、さらっとした飲み口で、かつ米独
特の食味を有する米ベース流動食を得るためである。こ
のような流動食を得るには、後述の試験例にも示すよう
に、流動食に対して膨化米の粉砕物を主原料として4〜
18%、望ましくは5〜15%配合する。これを流動食
の70℃における粘度からみると、後述の試験例にも示
すように30〜300mPa・s、望ましくは50〜160m
Pa・sである。ここで粘度について70℃を指標とするの
は、米を主原料とする流動食は、カユのように加熱して
供食するのが一般的であり、現に本発明の米ベース流動
食は、70℃程度に加熱すると米独特の食味が強くでる
からである。なお、膨化米の粉砕物が上記配合量より少
な過ぎる(流動食の粘度が低く過ぎる)と、流動食が米
独特の食味がしなくなり、また多過ぎる(流動食の粘度
が高過ぎる)と、飲み口が悪くなって流動食としての特
性を欠ってしまうので好ましくない。
【0007】本発明の米ベース流動食は、上記膨化米の
粉砕物の他に、栄養のバランスをとるために、流動食1
00g当り、蛋白質が2〜5g、脂肪2〜5g、糖質1
0〜20g、熱量80〜150kcalとなるように、
蛋白質原料、脂肪原料、糖質原料を配合し、その他所望
の原料として食塩、グルタミン酸ソーダ等の調味料、フ
レーバー等の香料、ビタミン等の栄養強化材等を配合す
る。
【0008】本発明の米ベース流動食を製造するには、
上記原料をミキサー等でよく混合した後、均質機にかけ
て均質化する。そして、均質化して得られる液状体を耐
熱性容器に充填・密封した後加熱殺菌し、しかる後冷却
すれば目的の製品を得ることができる。なお、アセプテ
ィック殺菌充填法により均質化した液状体を加熱殺菌
し、これを無菌処理した容器に、無菌的に充填・密封し
ても目的の製品を得ることができる。
【0009】以下、本発明の実施例と試験例を述べる。
【実施例】実施例1 (1)膨化米の粉砕物の調整 玄米をニ軸型エクストルーダー(スクリュー回転数11
0rpm、バレル温度70℃)へ投入し、圧力10MP
aで原料を加熱・混練し、次いでこの混練原料をエクス
トルーダーのダイ部に設けた直径2mmの孔部から押し
出し、棒状の膨化米を得た。そして、この膨化米を粉砕
機にかけて粉末化して粉砕物(米粉)を得た。 (2)次の原料を用意した。 (1)で製した米粉 10% デキストリン 7% なたね油 3% 乾燥卵白 2% 乳酸カルシウム 0.5% 塩化マグネシウム 0.2% ビタミンミックス 0.1% 和風調味料 0.05%清水 残余 合計 100% (3)流動食の製造 (2)の原料をミキサーで混合した後、高圧ホモゲナイ
ザーで圧力20MPaで処理して均質化した液状体を得
た。次いで、この液状体を300cc用合成樹脂製バッ
クに300gずつ充填・密封した後、116℃で30分
間レトルト殺菌し、しかる後冷却して寝たきり患者用の
米ベース流動食を製した。この流動食は、100g当
り、蛋白質3g、脂肪3g、糖質16gを含み熱量は1
00kcalであった。
【0010】実施例2 実施例1で用いた玄米の代りに白米(うるち米)を用
い、他は実施例1に準じて流動食を製造したが、実施例
1とほぼ同じ米ベース流動食が得られた。
【0011】
【試験例】試験例1 次ぎのサンプルを用意した。 発明品:実施例1で得られたバック詰め米ベース流動食 比較品(1):実施例1(1)の膨化米の粉砕物の代わ
りに玄米を粉砕した粉砕物を用いた他は実施例1と同じ
配合、同じ製法で作成したバック詰め米ベース流動食 比較品(2):実施例1(1)の膨化米の粉砕物の代り
に玄米を焙煎(150℃で10分間)した後粉砕した粉
砕物を用いた他は実施例1と同じ配合、同じ製法で作成
したバック詰め米ベース流動食 上記各サンプルを70℃に加熱して粘度を測定した後、
ただちに試食して飲み口と食味を観察したところ、表1
の結果が得られた。
【0012】
【表1】 表1より、発明品は飲み口がさらりとしており、かつ米
独特の食味を有することが理解できる。
【0013】試験例2 実施例1(1)の膨化米の粉砕物を流動食に対して、表
1の配合量になるようにした他は、実施例1と同じ配
合、同じ製法で粉砕物の配合量の異なる6種類のバック
詰め米ベース流動食を試作した。各サンプルについて、
試験例1と同じテストをしたところ表2の結果が得られ
た。
【0014】
【表2】 表2より、流動食に対して膨化米の粉砕物を4〜18
%、望ましくは5〜15%配合すれば飲み口、食味共に
良好な米ベース流動食が得られることが理解できる。ま
た、その70℃における粘度を30〜300mPa・s、望
ましくは50〜160mPa・sとすれば同様の米ベース流
動食が得られることが理解できる。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の米ベース流
動食はさらりとした飲み口をしているので、流動食とし
て好適であるばかりでなく、米独特の食味を有するの
で、日本人の味覚を満たすものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/10 A23L 1/29 JICSTファイル(JOIS) 食品関連文献情報(食ネット)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨化米の粉砕物を主原料とする均質化し
    た液状体が加熱殺菌・容器詰めされていることを特徴と
    する米ベース流動食。
  2. 【請求項2】 流動食に対して膨化米の粉砕物を4〜1
    8%、望ましくは5〜15%配合した請求項1記載の米
    ベース流動食。
  3. 【請求項3】 70℃における流動食の粘度を30〜3
    00mPa・s、望ましくは50〜160mPa・sとした請求項
    1又は請求項2記載の米ベース流動食。
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