JP3363560B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料Info
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Description
く、保存性も良好なハロゲン化銀写真感光材料に関する
ものであり、特に高感度で現像進行の迅速であり、かつ
取扱い性の良好なハロゲン化銀乳剤を提供することであ
る。
す)の現像工程は高温迅速処理が急速に普及し、各種感
材の自動現像機による処理時間は大幅に短縮されてき
た。この迅速処理には、短時間で十分な感度を達成する
ための現像液と、現像進行性に優れ短時間で十分な黒化
度を与え、水洗後短時間で乾燥する感材の膜特性が必要
である。感材の乾燥性改良方法としては、感材の塗布工
程で予め十分な量の硬膜剤(ゼラチン架橋剤)を添加し
ておき、現像−定着−水洗工程での乳剤層や親水性コロ
イド層の膨潤量を小さくし乾燥開始前の感材含水量を減
少させるのが一般的である。この方法では硬膜剤使用量
の増加により乾燥時間を短縮できるが、現像液中の膨潤
量減少による現進の遅れ、低感、軟調化、カバーリング
パワーの低下、さらに、定着遅れによる残留銀、残留ハ
イポ、増感色素の残色、ローラーマークの悪化などの多
くの問題が処理時間短縮の障害となる。
現像液中の現像主薬や補助現像主薬の増量、現像液の高
pH化、高温化が有効である。しかし、これらの方法は
いずれも処理液の経時安定性悪化、軟調化、カブリ増加
を伴う。以上述べてきた観点を改良する目的で、平板状
粒子を利用する技術が米国特許第4,439,520
号、同4,425,425号等に記載されている。ま
た、特開昭58−111933号には平板状粒子を用い
て親水性コロイド層の膨潤を200%以下にすることで
高いカバーリングパワーを有し、処理時に硬膜を追加す
る必要のないラジオグラフィー用写真要素が開示されて
いる。さらに、特開昭63−305343号、特開平1
−77047号には(111)面を有するハロゲン化銀
粒子の現像開始点を粒子の頂点および/または陵とその
近傍に制御することにより現像進行性と感度/カブリ比
を改良する技術が開示されている。これらの公知技術は
感材の現像進行性を改良するうえでそれぞれに優れた技
術であり利用価値の高いものである。上記の技術を用い
て10秒以下の短い現像時間で十分な黒化度を与えるハ
ロゲン化銀粒子を得るためには、現像開始点を制御する
ために分光増感色素などハロゲン化銀へ吸着する物質を
多く必要とする。しかしながら dry to dry 35秒以下
の処理時間では残色、定着不良が顕在化する。
速処理においても残色に全く支障がなく、かつ鮮鋭度が
良好な感材を提供することにある。
上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層を有するハロ
ゲン化銀写真感光材料において、乳剤層中に含まれるハ
ロゲン化銀粒子の沃化銀含有率が1mol%以下であ
り、かつ該粒子表面近傍の沃化銀含有率が最大であり、
かつ、該表面近傍の沃化銀含有率はハロゲン化銀粒子内
部の沃化銀含有率の内、その含有率が最低である含有率
の8倍以上の平板状粒子であり、該平板状粒子の表面に
少なくとも一つの下記一般式Iで表される化合物が吸着
されていることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料
によって達せられた。
中、R1 、R2 は置換または無置換のアルキル基を表
す。このうち少なくとも一方は置換アルキル基であるこ
とが好ましく、置換アルキル基として好ましいものは、
アルコキシアルキル基(炭素数は2から20まで、好ま
しくは2から8まで、さらに好ましくは2から5までで
ある。具体的には、メトキシメチル基、メトキシプロピ
ル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基などであ
る。)、アルキルチオアルキル基(メチルチオアルキル
基、メチルトイエチル基、メチルチオプロピル基、エチ
ルチオメチル基、エチルチオエチル基など)、アルキル
カルボニルアルキル基(メトルカルボニルメチル基、メ
チルカルボニルエチル基、エチルカルボニルメチル基、
エチルカルボニルエチル基など)、シアノアルキル基
(シアノメチル基、シアノエチル基など)、およびフッ
素置換アルキル基(2,2−ジフルオロエチル基、2,
2,2−トリフルオロエチル基、2,2,3,3−テト
ラフルオロプロピル基など)から選ばれるものであり、
特に好ましいものとしては少なくとも一方はアルコキシ
アルキル基あるいはフッ素置換アルキル基である。ま
た、R1 、R2 のうち残る一方についてはメチル基ある
いはエチル基が好ましい。一方、R1 、R2 がメチル基
あるいはエチル基から選ばれるものであることも好まし
い。R3 、R4 は置換または無置換のアルキル基を表
し、このうち少なくとも一方が、好ましくは炭素数1か
ら7までの、さらに好ましくは炭素数1から4までのス
ルホアルキル基である。また、R3 、R4 のうち残る一
方は炭素数1から18まで、好ましくは1から7まで、
さらに好ましくは1から4までのアルキル基、無置換ア
ルキル基(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、ヘキシル、オクチル、ドデシル、
オクタデシルなど)、置換アルキル基、例えば、アラル
キル基(ベンジル、2−フェニルエチルなど)、カルボ
キシアルキル基(カルボキシメチル、2−カルボキシエ
チル、3−カルボキシプロピル、4−カルボキシブチル
など)、アルコキシアルキル基(2−メトキシエチル、
2−(2−メトキシエトキシ)エチルなど)、スルホア
ルキル基(2−スルホエチル,3−スルホプロピル、3
−スルホブチル、4−スルホブチル、2−(3−スルホ
プロポキシ)エチル、2−ヒドロキシ−3−スルホプロ
ピル、3−スルホプロポキシエトキシエチルなど)、ス
ルファトアルキル基(3−スルファトプロピル、4−ス
ルファトブチルなど)、複素置換アルキル基((2−ピ
ロロジン−2−オン−1−イル)エチル、テトラヒドロ
フルフリル、2−モルホリノエチルなど)、2−アセト
キシエチル基、カルボキシメトキシメチル基、2−メタ
ンスルホニルアミノエチル基、アリル基、アリール基
(フェニル、2−ナフチル、4−カルボキシフェニル、
4−スルホフェニル、3−クロロフェニル、3−メチル
フェニルなど)、複素環基(2−ピリジル、2−チアゾ
リルなど)をあげることができる。X1 、X2 、X3 、
X4 は各々同じまたは異なっても良く、水素原子、ハロ
ゲン原子(塩素、臭素、フッ素など)、シアノ基、炭素
数6以下のアルキル基(メチル、エチル、プロピル、ブ
チル、シクロヘキシルなど)、炭素数4以下のアルコキ
シ基(メトキシ、エトキシ、ブトキシなど)、アリール
オキシ基(フェノキシなど)、アルキルチオ基(メチル
チオ、エチルチオなど)、炭素数6以下のアシル基(ア
セチル、プロピオニル、ベンゾイルなど)、炭素数3以
下のアシルオキシ基(アセトキシなど)、炭素数8以下
のアルコキシカルボニル基(メトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、フェノキシカルボニルなど)、炭素数
8以下のカルバモイル基(カルバモイル、N,N−ジメ
チルカルバモイル、モルホリノカルボニル、ピペリジノ
カルボニルなど)、炭素数8以下のスルファモイル基
(スルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、
ピペリジノスルファモイルなど)、ヒドロキシ基、ハロ
アルキル基(トリフルオロメチル、2,2−ジフルオト
エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,
3,3−テトラフルオロエチルなど)のいずれかであ
り、X1 、X3 については少なくとも一方が水素原子で
ある。X2 、X4 についてはシアノ基、ハロアルキル
基、ハロゲン原子のいずれかであることが好ましい。Y
は電荷を中和するのに必要なイオンを表し、nは1また
は2である。なお、分子内塩を形成するときにはnは1
である。一般式Iの化合物における置換基の具体例を表
1に示すが、本発明はこれらの化合物に限定されるわけ
ではない。
ては塗布工程以前であればどのように行っても良い。具
体的には、感光性乳剤層塗布溶液調製時に添加する方
法、ハロゲン化銀粒子形成時に添加する方法、ハロゲン
化銀乳剤脱塩工程で添加する方法、ハロゲン化銀乳剤化
学熟成工程直前に添加する方法、ハロゲン化銀乳剤化学
熟成時に添加する方法などがある。また、一般式Iの化
合物を25℃以上55℃未満の温度で添加したのち添加
温度より昇温して化学熟成を行うことで各ハロゲン化銀
粒子に均一につけることも可能である。好ましい添加時
期としては、感光性乳剤層塗布溶液調製時、ハロゲン化
銀乳剤化学熟成工程直前、およびハロゲン化銀乳剤化学
熟成時である。本発明の一般式Iの化合物の添加方法と
しては、水や有機溶剤の溶液として添加する方法、ゼラ
チン分散物として添加する方法、あるいはゼラチン分散
物を加熱溶解して添加する方法などがある。本発明の一
般式Iの化合物の添加量としては銀1molあたり0.
1mmol以上10mmol未満が好ましく、0.2m
mol以上1.0mmol未満がさらに好ましい。ま
た、目的に応じて一般式Iの化合物を二種以上の併用、
あるいは他の構造の増感色素との併用することも好まし
い。
化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀のいづれでもよいが、粒子
全体としての沃化銀含有率は1mol%以下であり、か
つその表面近傍に沃化銀を多く含有するハロゲン化銀粒
子である。即ち、粒子表面での沃化銀含有率が粒子全体
に於て、最大であり、粒子表面の沃化銀含有率は粒子内
部に存在する沃化銀含有率が最小である含有率に比べて
8倍以上であることを特徴とする。ハロゲン化銀粒子表
面及び内部における沃化銀含有率分布を測定する方法と
しては、特願平5−127328号、WO92/107
85に記載のISS(低速イオン散乱分光法)を用いる
ことができる。沃化銀含有率は全てのハロゲン原子の測
定値の総和における沃素原子の割合であり、又、本発明
における表面近傍とは、表面より20原子層以内の領域
を言う。ハロゲン化銀粒子表面に沃素を添加する時期は
いかようでも良いが、粒子形成後塗布前に添加すること
が好ましい。沃素の添加方法としては沃化物塩(例えば
KI)の水溶液を添加する方法や沃化銀微粒子として添
加する方法などがあげ有られるが、沃化銀微粒子として
添加することが好ましい。
程において、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム
塩、イリジウム塩またはその錯塩、ロジウム塩またはそ
の錯塩、鉄塩またはその錯塩などを共存させてもよい。
また、必要により化学増感することができる。
ロゲン化銀粒子の形態は大多数のものが平板状であるこ
とが必要である。平板状粒子の含まれる割合としては、
乳剤層中に含まれるハロゲン化銀粒子のうち投影面積で
50%以上であることが好ましく、さらに好ましくは、
70%以上である。平板状粒子のアスペクト比は、平板
状粒子個々の粒子投影面積と等しい面積を有する円の直
径と平板粒子個々の粒子厚みの比の平均値で与えられ
る。本発明に於ける粒子形態としてはアスペクト比3以
上20未満が好ましく、さらに好ましくは4以上10未
満である。さらに、粒子の厚みは0.3μm以下が好ま
しく、特に0.2μm以下が好ましい。平板状ハロゲン
化銀乳剤は、特開昭58−127927号、特開昭58
−113927号、特開昭58−113928号に記載
された方法等を参照すれば容易に調製できる。また、p
Br1.3以下の比較的低pBr値の雰囲気中で平板状
粒子が重量で40%以上存在する種晶を形成し、同程度
のpBr値に保ちつつ銀およびハロゲン溶液を同時に添
加しつつ種晶を成長させることにより得られる。この成
長過程において、新たな結晶核が発生しないように銀お
よびハロゲン溶液を添加することが望ましい。平板状ハ
ロゲン化銀粒子の大きさは、温度調節、溶剤の種類や量
の選択、粒子成長時に用いる銀塩、およびハロゲン化物
の添加速度をコントロールすることにより調整できる。
0×10-3モル以上2.0×10-2モル未満のチオシア
ン酸化合物を含有していることが好ましい。チオシアン
酸化合物の添加は粒子形成、物理熟成、粒子成長、化学
増感、塗布のいかなる過程で行ってもよいが、化学増感
前の添加が好ましい。本発明でハロゲン化銀乳剤の調整
中に使用するチオシアン酸化合物としてはチオシアン酸
金属塩やアンモニウム塩などの水溶性塩を一般的に用い
ることができるが、金属塩の場合には写真性能に悪影響
を及ぼさない金属元素を用いるように注意すべきであ
り、カリウム塩やナトリウム塩が好ましい。また、Ag
SCNのような難溶性塩を微粒子の形態で添加してもよ
い。この場合、AgSCN微粒子のサイズとしては直径
0.2μm以下が好ましく、特に0.05μm以下が好
ましい。
増感を行うことができる。化学増感の方法としては硫黄
増感法、セレン増感法、錯塩類、ポリアミン等による還
元増感法、金化合物による金増感法、またはイリジウ
ム、白金、ロジウム、パラジウム等の金属による増感な
どの知られている方法は用いることができる。これらは
必要に応じて組み合わせて用いても良い。特に、含硫黄
化合物を用いる硫黄増感法および/または含セレン化合
物を用いるセレン増感法をハロゲン化銀へ吸着する化合
物の存在下に行うことが好ましい。ここでいう、ハロゲ
ン化銀へ吸着する化合物とは分光増感色素、もしくは写
真安定化剤の類を意味し、特開昭63−305343
号、特開平1−77047などに開示されている化合物
を用いることができる。
くは0.5〜5g/m2(片面あたり)、より好ましくは
1.4〜3.2g/m2(片面あたり)である。迅速処理
適性としては5g/m2をこえないことが好ましい。
加剤等については前記以外にも特に制限はなく、例えば
以下の該当箇所に記載のものを用いることができる。 項目 該当箇所 1)ハロゲン化銀乳剤とその製法 特開平2−68539号公報第8頁右下欄下 から6行目から同第10頁右上欄12行目、 同3−24537号公報第2頁右下欄10行 目ないし第6頁右上欄1行目、同第10頁左 上欄16行目ないし第11頁左下欄19行目 、特願平2−225637号。 2)化学増感法 特開平2−68539号公報第10頁右上欄 13行目から同左上欄16行目、特願平3− 105035号。 3)カブリ防止剤、安定剤 特開平2−68539号公報第10頁左下欄 17行目から同第11頁左上欄7行目および 同第3頁左下欄2行目から同第4頁左下欄。 4)色調改良剤 特開昭62−276539号公報第2頁左下 欄7行目から同第10頁左下欄20行目、特 開平3−94249号公報第6頁左下欄15 行目から第11頁右上欄19行目。 5)分光増感色素 特開平2−68539号公報第4頁右下欄4 行目から同第8頁右下欄。 6)界面活性剤、帯電防止剤 特開平2−68539号公報第11頁左上欄 14行目から同第12頁左上欄9行目。 7)マット剤、滑り剤、可塑剤 特開平2−68539号公報第12頁左上欄 10行目から同右上欄10行目、同第14頁 左下欄10行目から同右下欄1行目。 8)親水性コロイド 特開平2−68539号公報第12頁右上欄 11行目から同左下欄16行目。 9)硬膜剤 特開平2−68539号公報第12頁右上欄 17行目から同第13頁右上欄6行目。 10)支持体 特開平2−68539号公報第13頁右上欄 7行目から20行目。 11)クロスオーバーカット法 特開平2−264944号公報第4頁右上欄 20行目から同第14頁右上欄。 12)染料、媒染剤 特開平2−68539号公報第13頁左下欄 1行目から同第14頁左下欄9行目。同3− 24539号公報第14頁左下欄から同第1 6頁右下欄。 13)ポリヒドロキシベンゼン類 特開平3−39948号公報第11頁左上欄 から同第12頁左下欄、EP特許第4527 72A号公報。 14)層構成 特開平3−198041号公報。 15)現像処理法 特開平2−103037号公報第16頁右上 欄7行目から同第19頁左下欄15行目、お よび特開平2−115837号公報第3頁右 下欄5行目から同第6頁右上欄10行目。
が、現像液補充量が4つ切(10×12インチ)1枚あ
たり25ml以下である低廃液環境保護型自動現像機にお
ける処理で特に効果が大きい。処理時間と補充量の下記
式Aで表される関係を満たしていることが特に好まし
い。 (式A) 300≦S×T≦1000 ここで、Sは4つ切1枚あたりの現像液補充量(ml)、
TはDry to Dryの処理時間(秒)を表す。また、定着液
の補充量としては25ml以下が好ましい。
一般の黒白片面感材に主として用いられる。好ましくは
直接撮影用X線フィルム、間接撮影用X線フィルム、C
RT用フィルム等人体などの被写体にX線等を照射し、
被写体を通過したX線を可視光に変換して感光せしめる
システムに用いられる。例えば、医療用または工業用X
線写真材料、X線用デュープ写真材料、医療CRT画像
用写真材料などを挙げることができる。
15,000)6.2g、臭化カリウム6.9gの40
℃に保った水溶液中へ、攪拌しながら硝酸銀4.0gの
水溶液と臭化カリウム5.9gを含む水溶液をダブルジ
ェット法により37秒で添加した。続いてゼラチン1
8.6gを含む水溶液を添加した後、硝酸銀9.8gを
含む水溶液を22分かけて添加しながら60℃に昇温し
た。さらに、25%アンモニア水溶液5.9mlを添加
し、その10分後に5.5gの酢酸を含む水溶液を添加
した。引き続き硝酸銀151gの水溶液と臭化カリウム
の水溶液を、電位をpAg8.8に保ちながらコントロ
ールダブルジェット法で35分間で添加した。このとき
の流量は添加終了時の流量が、添加開始時の流量の14
倍となるよう加速した。また、この臭化カリウム水溶液
には添加量が25μgとなるようにヘキサクロロイリジ
ウム酸(III)カリウムを溶解しておいた。添加終了後2
Nチオシアン酸カリウム溶液を15ml添加した。この
あと温度を35℃に下げ沈降法により可溶性塩類を除去
した後、40℃に温度を上げてゼラチン35gとプロキ
セル85mg、ならびに増粘剤を添加して、苛性ソーダ
と臭化カリウム、硝酸銀水溶液にてpH6.1、pAg
7.8に調整した。温度を56℃に昇温しエチルチオス
ルホン酸ナトリウム3mgを添加した後直径0.07μ
mのAgI微粒子を全銀量に対して0.1モル%添加し
た。その後、二酸化チオ尿素0.04mgを添加し、4
−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラ
ザインデン1.1×10-3モル/モルAgと色素7.2
×10-4モル/モルAgを添加した。10分後にセレン
化合物−Iを0.52×10-5モル/モルAg、チオ硫
酸ナトリウム1.03×10-5モル/モルAg、チオシ
アン酸カリウム30mg、塩化金酸6mgを添加し50
分間熟成した。この後、急冷し固化させた。得られた乳
剤は、全粒子の投影面積の総和の93%がアスペクト比
3以上の粒子からなり、アスペクト比3以上のすべての
粒子についての平均投影面積直径は0.83μm標準偏
差15%、厚みの平均は0.14μmで平均アスペクト
比は6.2であった。上記乳剤において本発明の色素I
−1、I−3、I−15および比較色素−IIを用いたも
のをそれぞれ乳剤A−1〜4とした。また、AgI微粒
子を添加しない以外はA−2と同様に作成した乳剤をA
−5とし、AgI微粒子を全銀量に対して2モル%添加
したものをA−6、1モル%添加したものをA−7とし
た。さらに、コントロールダブルジェット法で添加する
臭化カリウム水溶液に全銀量に対して1モル%となるよ
うに沃化カリウムを添加する以外は、A−5と同様に作
成した乳剤をA−8とした。
ロゲン化銀1モル当り下記の薬品を添加して塗布液a−
1〜8を作成した。 ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4− ジエチルアミノ−1,3,5−トリアジン 72.0mg ・デキストラン(平均分子量3.9万) 3.9g ・ポリスチレンスルホン酸カリウム(平均分子量60万) 0.7g ・添加剤−I 7.0mg ・添加剤−II 16.0mg ・ハイドロキノンモノスルホン酸ナトリウム 8.2g ・スノーテックスC(日産化学(株)) 10.5g ・アクリル酸エチル/メタクリル酸(97/3) 共重合体ラテックス 9.7g ・ゼラチン 乳剤層の塗布量が2.6g/m2になるよう調整した。 ・硬膜剤(1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン) 膨潤率が190%になるよう調整した。
の塗布量となるように調整した。 ・ゼラチン 650 mg/m2 ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量40万) 18 ・アクリル酸ブチル/メタクリル酸(4/6) 共重合体ラテックス(平均分子量12万) 120 ・塗布助剤−I 18 ・塗布助剤−II 45 ・塗布助剤−III 0.9 ・塗布助剤−IV 0.61 ・塗布助剤−V 26 ・添加剤−III 1.3 ・ポリメチルメタクリレート(平均粒径2.5μm) 87 ・プロキセル 0.5 ・ポリスチレンスルホン酸カリウム(平均分子量60万) 0.9 (NaOHでpH7.4に調整)
チル50ccに溶解したものをドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム1.5gおよびp-ヒドロキシ安息香酸メチ
ルを0.18g含む8%ゼラチン水溶液90gと60℃
で混合し、ホモジナイザーで高速攪拌した。高速攪拌終
了後、エバポレーターを用いて60℃で減圧処理し、酢
酸エチルを92wt%除去した。これにより平均粒径
0.18μmの染料分散物Lを得た。 (2)塗布液の調整 各成分が下記の塗布量となるように調整した。 ・ゼラチン 1.5 g/m2 ・デキストラン(分子量39,000) 0.3 g/m2 ・リン酸 5.2mg/m2 ・スノーテックスC 0.5 g/m2 ・アクリル酸エチル/メタクリル酸(97/3) 共重合体ラテックス 0.5 g/m2 ・プロキセル 4.2mg/m2 ・染料分散物L 8.0 g/m2 ・染料−II 75 mg/m2 ・染料−III 27 mg/m2 ・染料−IV 23 mg/m2 ・硬膜剤 ・1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 40 mg/m2
るように調整した。 ・ゼラチン 1300 mg/m2 ・ポリメチルメタクリレート(平均粒径6.6μm) 20 (平均粒径0.75μm) 81 ・塗布助剤−I 20 ・塗布助剤−II 40 ・塗布助剤−III 6 ・塗布助剤−IV 9 ・塗布助剤−VI 1.7 ・塗布助剤−VII 13 ・プロキセル 1.3 ・ポリスチレンスルホン酸カリウム(平均分子量60万) 2 ・NaOH 2.5
3μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上にコロ
ナ放電を行い、下記の組成より成る第一下塗り液を塗布
量が5.1cc/m2となるようにワイヤーバーコーターに
より塗布し、175℃にて1分間乾燥した。次に反対面
も同様にして第一下塗り層を設けた。使用したポリエチ
レンテレフタレートには染料−Iが0.04wt%含有
されているものを用いた。 ・ブタジエン−スチレン共重合体ラテックス溶液 (固形分40% ブタジエン/スチレン重量比=31/35) 79 cc ・2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン ナトリウム塩4%水溶液 20.5 ・蒸留水 900.5 ※ラテックス溶液には下記乳化分散剤をラテックス固形
分に対して0.4wt%用いた。
支持体上に先のバック面ハレーション防止層と表面保護
層を塗布したのち、反対側に乳剤層a−1と表面保護層
を同時押し出し法により塗布し写真材料a−1を作成し
た。乳剤面の塗布銀量は2.8g/m2とした。同様にし
て、乳剤層a−2〜8を用いて写真材料a−2〜8を作
成した。
S−Mの駆動モーターとギア部を改造して搬送スピード
を速めた。 <現像液濃縮液> 水酸化カリウム 56.6g 亜硫酸ナトリウム 200 ジエチレントリアミン五酢酸処理 6.7 炭酸カリ 16.7 ホウ酸 10 ハイドロキノン 83.3 ジエチレングリコ−ル 40 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル− 3−ピラゾリドン 22 5−メチルベンゾトリアゾール 2 処理助剤−I 0.6 水で1リットルとする(pH10.60に調整)。
に以下のごとき処理液を満たした。 現像タンク:上記現像液濃縮液333cc、水667ccお
よび臭化カリウム2gと酢酸1.8gとを含むスタータ
ー10ccを加えてpHを10.25とした。 定着タンク:上記定着液濃縮液200ccおよび水800
cc。 処理スピード ・・・Dry to Dryが30秒になるように
調整した。 現像温度 ・・・35℃ 定着温度 ・・・35℃ 乾燥温度 ・・・45℃ 補充量 ・・・現像液 22cc/10×12イン
チ 定着液 30cc/10×12インチ
に以下のごとき処理液を満たした。 現像タンク:上記現像液補充液1リットルに臭化カリウ
ム4.0gと酢酸3.5gを加えた。 定着タンク:上記定着液補充液1リットル。 処理スピード ・・・Dry to Dryが45秒になるように
調整した。 現像温度 ・・・35℃ 定着温度 ・・・32℃ 乾燥温度 ・・・45℃ 補充量 ・・・現像液 15cc/10×12イン
チ 定着液 20cc/10×12インチ
チカメラ用CRT(発光体P−45)に濃度傾斜を持つ
ように発光させ乳剤面側から1秒露光したあと、上記処
理を行い感度の評価を行った。感度はそれぞれの処理で
の写真材料a−4を基準とし、かぶりに加えて1.0の
濃度を与える露光量の比の逆数で示した。
定し、I/総ハロゲン量の最大値を最小値で割った値。
即ち、粒子表面の沃化銀含有率が粒子内部の沃化銀含有
率最小値に比べて何倍であるかを示す値。ただし、最大
値が表面近傍でないときは0とする。
25.4cmに裁断して水洗水5℃にしてそれぞれの処
理を行い、感材の残色度合いを目視にて下記の基準で評
価した。 ◎……ほとんど残色しない。 ○……微かに残色しているが気にならない。 △……残色しているが実用的に許容される。 ×……残色が多く不可。
のいずれにおいても本発明が良好であることがわかる。
15,000)7.8g、臭化カリウム6.9gの55
℃に保った水溶液中へ、攪拌しながら硝酸銀4.0gの
水溶液と臭化カリウム5.9gを含む水溶液をダブルジ
ェット法により37秒で添加した。続いてゼラチン1
8.6gを含む水溶液を添加した後、硝酸銀9.8gを
含む水溶液を22分かけて添加しながら70℃に昇温し
た。さらに、25%アンモニア水溶液4.7mlを添加
し、その10分後に4.4gの酢酸を含む水溶液を添加
した。引き続き硝酸銀151gの水溶液と臭化カリウム
の水溶液を、電位をpAg8.8に保ちながらコントロ
ールダブルジェット法で35分間で添加した。このとき
の流量は添加終了時の流量が、添加開始時の流量の14
倍となるよう加速した。添加終了後2Nチオシアン酸カ
リウム溶液を45ml添加した。このあと温度を35℃
に下げ沈降法により可溶性塩類を除去した後、40℃に
温度を上げてゼラチン35gとプロキセル85mg、な
らびに増粘剤を添加して、苛性ソーダと臭化カリウム、
硝酸銀水溶液にてpH6.1、pAg7.8に調整し
た。温度を56℃に昇温しエチルチオスルホン酸ナトリ
ウム3mgを添加した後直径0.07μmのAgI微粒
子を全銀量に対して0.1モル%添加した。その後、二
酸化チオ尿素0.04mgを添加し、4−ヒドロキシ−
6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン2.
0×10-4モル/モルAgと色素8.6×10-4モル/
モルAgを添加した。10分後にセレン化合物−IIを
0.42×10 -5モル/モルAg、チオ硫酸ナトリウム
0.91×10-5モル/モルAg、チオシアン酸カリウ
ム30mg、塩化金酸6mgを添加し50分間熟成し
た。この後急冷し固化させたものを乳剤Aとした。得ら
れた乳剤は、全粒子の投影面積の総和の97%がアスペ
クト比3以上の粒子からなり、アスペクト比3以上のす
べての粒子についての平均投影面積直径は1.38μm
標準偏差15%、厚みの平均は0.14μmで平均アス
ペクト比は10.1であった。上記乳剤において本発明
の色素I−3、I−8、I−12、I−21および比較
色素−IIを用いたものをそれぞれ乳剤B−1〜5とし
た。また、AgI微粒子を添加しない以外はA−1と同
様に作成した乳剤をB−6とした。さらに、コントロー
ルダブルジェット法で添加する臭化カリウム水溶液に全
銀量に対して0.1モル%となるように沃化カリウムを
添加する以外は、B−6と同様に作成した乳剤をB−7
とした。
にハロゲン化銀1モル当り下記の薬品を添加して塗布液
b−1〜6とした。 ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4− ジエチルアミノ−1,3,5−トリアジン 72mg ・トリメチロールプロパン 9g ・デキストラン(平均分子量3.9万) 18.5g ・ポリスチレンスルホン酸カリウム(平均分子量60万) 1.8g ・ハイドロキノンモノスルホン酸ナトリウム 4.8g ・スノーテックスC(日産化学(株)) 29.1g ・ゼラチン 片側に塗布される全量が2.4g/m2になるよう調整した。 ・硬膜剤(1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン) 膨潤率が190%になるよう調整した。 <表面保護層塗布液の調製>各成分が下記の塗布量とな
るように調整した。 ・ゼラチン 966 mg/m2 ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量40万) 23 ・塗布助剤−I 13 ・塗布助剤−II 45 ・塗布助剤−VI 65 ・塗布助剤−III 3 ・塗布助剤−VII 1 ・ポリメチルメタクリレート(平均粒径3.7μm) 87 ・プロキセル 0.5 (NaOHでpH7.4に調整)
ールミル処理した。
(登録商標)界面活性剤(TX−200(登録商標))
の6.7%水溶液791ccとを2リットルのボールミル
に入れた。染料20gをこの溶液に添加した。酸化ジル
コニウム(ZrO2 )のビーズ400ml(2mm径)
を添加し、内容物を4日間粉砕した。この後、12.5
%ゼラチン160gを添加した。脱泡した後、ろ過によ
りZrO2 ビーズを除去した。得られた染料分散物を観
察したところ、粉砕された染料の粒径は0.37μmで
あった。さらに、遠心分離操作を行うことで0.9μm
以上の大きさの染料粒子を除去した。こうして染料分散
物Kを得た。 (2)下塗り層の塗布 実施例1と同様に調製した支持体両面の第1下塗層上に
下記の組成からなる第2の下塗層を塗布量が下記に記載
の量となるように片面ずつ、両面にワイヤー・バーコー
ダー方式により150℃で塗布・乾燥した。 ・ゼラチン 160 mg/m2 ・染料分散物K(染料固形分として) 26 ・塗布助剤−VIII 8 ・プロキセル 0.27 ・マット剤 (平均粒径2.5μmのポリメチルメタクリレート) 2.5
支持体上に先の乳剤層b−1と表面保護層とを組み合わ
せ同時押し出し法により両面に塗布したものを写真材料
b−1とした。b−2〜7を用いたものを写真材料b−
2〜7とした。また、いずれの写真材料とも片面当りの
塗布銀量は1.75g/m2とした。
イルム(株)社製のXレイオルソスクリーンHR−4を
使用して両側から0.05秒の露光を与えた。露光後、
実施例1の処理1を行い感度の評価を行った。感度は試
料b−5を基準とし、カブリに加えて1.0の濃度を与
える露光量の比の逆数で示した。
同様に行った。但し、残色については処理1のみ実施し
た。
のいずれにおいても本発明が良好であることがわかる。
Claims (4)
- 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化
銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、
乳剤層中に含まれるハロゲン化銀粒子の沃化銀含有率が
1mol%以下であり、かつ該粒子において表面近傍の
沃化銀含有率が最大であり、かつ、該含有率はハロゲン
化銀粒子内部の最低沃化銀含有率の8倍以上である平板
状粒子であり、該平板状粒子の表面に少なくとも一つの
下記一般式Iで表される化合物が吸着されていることを
特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 式中、R1 、R2 は置換、無置換のアルキル基を表し、
少なくとも一方はアルコキシアルキル基、アルキルチオ
アルキル基、アルキルカルボニルアルキル基、シアノア
ルキル基、およびフッ素置換アルキル基から選ばれるも
のであり、かつR3 、R4 は置換、無置換のアルキル基
を表し、少なくとも一方がスルホアルキル基であり、X
1 、X2 、X3 、X4 は各々水素原子、ハロゲン原子、
シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アシル基、アシルオキシ基、アルキルチオ基、アル
コキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル
基、ヒドロキシ基、ハロアルキル基のいずれかであり、
また、Yは電荷を中和するのに必要なイオンを表し、n
は1または2である。ただし、X1 、X3 のうち少なく
とも一方は水素原子である。 - 【請求項2】 請求項1において、R1 、R2 のうち少
なくとも一方はアルコキシアルキル基、フッ素置換アル
キル基から選ばれるものであり、X2 、X4がシアノ
基、ハロアルキル基、ハロゲン原子のいずれかであるこ
とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項3】 請求項1において、R1 、R2 のうち少
なくとも一方はアルコキシアルキル基、フッ素置換アル
キル基から選ばれるものであり、残りの一方がメチル基
あるいはエチル基であることを特徴とするハロゲン化銀
写真感光材料。 - 【請求項4】 請求項1において、R 1 、R 2 のうち少
なくとも一方はアルコキシアルキル基、フッ素置換アル
キル基から選ばれるものであり、残りの一方がメチル基
あるいはエチル基であり、かつ、X 2 、X 4 がシアノ
基、ハロアルキル基、ハロゲン原子のいずれかであるこ
とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP00025094A JP3363560B2 (ja) | 1994-01-06 | 1994-01-06 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07199388A JPH07199388A (ja) | 1995-08-04 |
JP3363560B2 true JP3363560B2 (ja) | 2003-01-08 |
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JP00025094A Expired - Fee Related JP3363560B2 (ja) | 1994-01-06 | 1994-01-06 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
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-
1994
- 1994-01-06 JP JP00025094A patent/JP3363560B2/ja not_active Expired - Fee Related
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