JP3363428B2 - 型紙の立体作図法 - Google Patents

型紙の立体作図法

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JP3363428B2 JP2000109495A JP2000109495A JP3363428B2 JP 3363428 B2 JP3363428 B2 JP 3363428B2 JP 2000109495 A JP2000109495 A JP 2000109495A JP 2000109495 A JP2000109495 A JP 2000109495A JP 3363428 B2 JP3363428 B2 JP 3363428B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衣服用布地の裁
断に用いる型紙を作成する方法に関し、より詳細には、
着用者のワンバスト(上胸囲)寸法を一基準として原型
を作成するとともに、この原型を基にして衣服用の型紙
を作成するための方法及びその方法を実施するプログラ
ムを備えた記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】平面状の布地を用いて、人間の立体的な
身体に適合する衣服を作成するには、布地を身頃や袖等
の適切な形状のパーツに分けて裁断し、各パーツを適切
に縫合しなければならない。その際、見栄えがよく且つ
所望のフィット性のある衣服を作成するためには、各パ
ーツの形状を適切に決定する必要がある。そこで、衣服
を作成する基となるこれらパーツを布地から裁断するた
めに、型紙という道具が使用されてきた。この型紙は、
所望のデザインや着用者のサイズ及び体型に合わせて予
め作成された紙製の道具であり、これを布地にあて、そ
の外形に沿って裁断することにより上記パーツを簡単に
切り出すことができる。
【0003】ところで、人体の上半身にはバストの膨ら
み等の凹凸が特に多いため、上衣用の型紙を作成するの
は比較的困難であるとされ、従来より、類似デザイン
の既製の型紙をアレンジする方法、立体裁断法や、
平面製図法等の型紙作成法が考案されてきた。
【0004】の類似デザインの既製の型紙をアレンジ
する方法は、作成しようとしている衣服と類似のデザイ
ンの衣服を作成するのに用いられる既製の型紙を、着用
者のサイズや体型等に合わせて適宜変更するものであ
る。この場合、型紙を一から作成する手間が省けるので
作業は簡単であるが、この方法によって作成された衣服
は、元となった既製の型紙のデザインに依存する傾向に
あり、実際の所望のデザインを得ることはできないし、
また、既存の型紙に変更を加えることで調整をおこなっ
ているので、所望のフィット性を有する衣服を得るのは
困難である。
【0005】の立体裁断法は、着用者の寸法体型と類
似した人台を準備し、これにシーチングという布地をあ
てて適宜裁断していくことにより型紙を作成する方法で
ある。これによれば、立体状の人台から直接型紙を得る
という点で、より立体的で且つ所望のフィット性を有す
る衣服を作成することができる。しかし、この立体裁断
法では、計算によって型紙を得るのではなく、型紙作成
者が自身の勘に頼って作業をおこなうため、高度な技能
を要する。したがって短時間のうちに簡単に型紙を作成
することができない。
【0006】一方、の平面製図法では、一般に、(1)
採寸対象者(つまり着用者)のバスト・背丈・袖丈等の
採寸寸法とJIS規格の標準寸法とを基にした計算によ
り、デザイン分やゆとり分を含まず着用者の実際の寸法
体型を平面上に展開した「原型」を作成し、(2)この原
型にデザイン分やゆとり分を紙面上でおおまかに書き加
えていく。したがって、全ての製図作業を紙面上でおこ
なうことができるので簡単であり、短時間で原型及び型
紙を作成することができる。しかし、この方法により作
成した型紙を使用した場合、得られた各パーツを一旦仮
縫いし、組立てた状態をチェックして、サイズのずれを
補正するという面倒な作業を要する一方で、得られた衣
服が結局は立体感に欠けるものであったりした。
【0007】これは具体的にはこういうことである。
の平面製図法にて衣服の上衣を作成する際には、採寸対
象者(つまり着用者)の胸の最も高い位置(バストポイ
ント(B・P))をメジャーが水平に通るようにして測
定した寸法を着用者のバスト寸法として採用している。
(本願では、このように採寸したバスト寸法を特に「ツ
ウバスト(2B)寸法」と呼称する。)そしてこの2B
寸法を基にして原型を作成する。ところが、特に着用者
が女性である場合、この2B寸法は必ずしも着用者の体
格を表す指標とはならない。例えば、2B寸法が同じ8
6cmであっても、バストの膨らみが小さく骨格のしっ
かりした筋肉質の女性と、膨らみは大きいが痩身で骨格
の細い女性とでは、当然、作成すべき原型は全く異なる
ものとなるはずである。しかし、2B寸法を基にして原
型を作成した場合、このような体格差は原型に反映され
ないので、得られた各パーツを一旦組み立ててサイズの
補正を行わうという面倒な作業が必要だった。
【0008】そこで、本願発明者らは、上記それぞれの
型紙作成法に固有の問題、すなわち、所望のデザイン
や、所望のフィット性を有する衣服を実現できないとい
う問題や、型紙の作成に高度の技術を要し且つ時間がか
かるという立体裁断法の問題や、仮縫いや補正等の面倒
な作業を要するという平面製図法の問題のいずれも有さ
ない、新規な原型及び型紙の作成方法を模索してきた。
そしてその過程で、上記2B寸法だけを用いた場合には
バストの膨らみ分の差異により正確な型紙を作成するこ
とができないという点に鑑み、誤差を生じるもととなる
膨らみ分を含まない、着用者の体格の指標となりうる
「ワンバスト(1B)寸法」(あるいは「上胸囲寸
法」)という新たな概念を創出した。
【0009】この1B寸法とは、着用者のバストポイン
トより約5cm〜約6cm上方に位置する点と両脇下と
を結ぶ直線の上をメジャーが通過するようにして測定し
た胸部周りの寸法である。そしてこの1B寸法は、上記
2B寸法とは異なり、バストの膨らみ部分(および肩胛
骨)を避けるように測定されるため、着用者のバストの
膨らみの大小に左右されず、その体幹部の骨格の大きさ
を把握するのに利用できる。また、いわゆるアンダーバ
ストとは異なり、大胸筋上を通るように測定されるの
で、着用者の筋肉量も大まかに把握することができるの
である。
【0010】そして、上記1B寸法を基準として着用者
の骨格および筋肉量に応じた基本原型を作成し、この基
本原型を切開してバストや肩胛骨の膨らみ分に相当する
部分を加えて上半身用原型を作成して、これを基にして
型紙を作成するこの方法は、特許第1470786号お
よび特許第1615558号で本願発明者らに特許され
ている。上記特許発明によれば、タンクトップ、上半身
用カットソー、キャミソール等、ウエストラインよりも
上部に着用する上衣については、見栄えがよくて所望の
フィット性のあるものを作成することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
ワンピース、水着、ジャケット、コート等のように、布
地が着用者の上半身部分だけでなく腰下部分も覆うよう
な衣服を作成する場合、上記特許発明にかかる上半身用
原型及び上衣用型紙だけでは不十分である。そこで本発
明は、所望のフィット性を有するとともにデザイン性に
富み、なおかつ上半身から下半身にかけて一体感のある
バランスのよい衣服を、仮縫いや補正等の面倒な作業を
必要とせずに作成するために、上記上半身用原型のウエ
ストラインに下半身用原型を適切に取り付けて胴体原型
を作成し、これに基づいて衣服の型紙を作成する技術を
提供するものとする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる衣服を作
成する際に用いる型紙の作成法は、着用者のバストポイ
ントより約5cm〜約6cm上方に位置する点と、着用
者の両脇下とを結ぶ直線の上を測定用器具が通過するよ
うにして測定した1B寸法測定値と、着用者の身体の他
の箇所の寸法値とを基にした計算により、着用者のバス
トや肩胛骨等の膨らみ分を含まない基本原型を作成し、
前記基本原型を切開して前記膨らみ分に相当する部分を
加えて上半身用原型を作成し、この上半身用原型に、腰
部に対応する原型となるヨーク原型を取り付けて胴体原
型を作成して、この胴体原型に衣服のゆとり分やデザイ
ン分に相当する部分を加えて型紙を作成するものであ
る。また、本発明は、上記型紙作成法を実行するための
プログラムを備えた記憶媒体にも関する。
【0013】
【発明の実施の形態】衣服用原型とこの原型を基にした
衣服用型紙とを作成する本発明の方法を好適な実施例を
あげて以下詳述する。
【0014】===測定箇所の説明=== 本実施例の型紙作成法では、図1に示した測定箇所
(1)〜(13)の寸法値を用いる。 (1)「ワンバスト(1B)」は、上述したように、着用
者のバストポイントより約5cm〜約6cm上方に位置
する点と、着用者の両脇下とを結ぶ直線の上を測定用器
具(メジャー等)が通過するようにして測定した寸法値
である。 (2)「ツウバスト(2B)」は、一般に使われている胸
囲寸法のことであり、バストポイントを通る水平面で測
定した胸部周径の寸法値である。 (3)「ウエスト」は胴部の最も細い部分を通る水平面で
測定した寸法値である。 (4)「中ヒップ(ミドルヒップ)」は、ウエストとヒッ
プとの中間点を通る水平面で測定した寸法値である。 (5)「ヒップ」は腰部の最も太い部分を通る水平面で測
定した寸法値である。 (6)「ヒップ丈」はウエストからヒップまでの距離を身
体の脇で測定した寸法値である。 (7)「前丈」は、サイドネックポイント(ネックライン
と僧坊筋上部線前縁との交点(JIS規格))からバス
トポイントを通過してウエストラインまでの距離を測定
した寸法値である。 (8)「バスト下がり」は、サイドネックポイントからバ
ストポイントまでの距離を測定した寸法値である。 (9)「バストポイント幅」は、両バストポイント間の距
離を測定した寸法値である。 (10)「胸幅」は左右の腕の付け根の間の距離を直線的に
測定した寸法値である。 (11)「背幅」は左右の腕の付け根間の距離を背面で直線
的に測定した寸法値である。 (12)「肩幅」は、両肩のショルダーポイント(側面から
見て上腕上部の幅を2等分する垂線とアームサイライン
との交点(JIS規格))の間の距離を測定した寸法値
である。 (13)「背丈」は、背面の中心線上において、バックネッ
クポイント(第7頚椎のきょく突起の先端(JIS規
格))からウエストラインまでの距離を測定した寸法値
である。
【0015】もちろん、上記測定箇所の寸法値をそれぞ
れ実際に測定してもよい。しかし、人間の身体には弾力
があるため測定は比較的困難なので、着用者の1B寸法
のみを実際に測定し、この寸法を基準として図2に示す
ようなサイズ表群から適切なサイズ表を選択して、そこ
に記載された標準寸法を各測定箇所の寸法値として用い
ても良く、本実施例では後者のサイズ表を用いることと
した。
【0016】===原型の作り方=== 《1.基本原型の作成》以下〜において、左上半身
用の基本原型を作成する手順について説明する。なお、
ここでいう「基本原型」とは、着用者の骨格および筋肉
量を表し、バスト・肩胛骨の膨らみ分を含まない原型の
ことである。
【0017】 各部位の採寸寸法の決定 まず、着用者のバストポイントより約5cm〜約6cm
上方に位置する点と、両脇下とを結ぶ直線の上をメジャ
ーが通過するようにして1B寸法を測定する。本実施例
では、測定の結果、着用者の1B寸法が80cmで、着
用者が標準体型であるものとし、図2の「標準(A)体
型サイズ表郡」から「9号」のサイズ表を選択し、そこ
に記載された標準寸法を以下採用するものとする。
【0018】 基本線の設定 図3に示すように、ある程度の大きさの紙に、高さ(左
右辺)がサイズ表中の「背丈」寸法に相当し、幅(上下
辺)が{(「1B」寸法÷2)+5}cmとなるような
長方形を描く。即ち本実施例では、この長方形の大きさ
は37×45cmとする。そして、この長方形の上辺か
ら(「1B」寸法÷4)cmの位置、つまり本実施例で
は上から20cmのところに上下辺に対して平行な直線
1を描く。図3中、長方形の左辺が前中心(C・F)
側、右辺が後中心(C・B)となる。
【0019】 脇線の設定 図4に示すように、直線1上に、C・F側から(「胸
幅」寸法÷2)cmの位置、つまり本実施例では13.
5cmのところに点アを設定する。次に、C・B側から
(「背幅」寸法÷2)cmの位置、つまり15.75c
mのところに点イを設定する。次いで、点アと点イとの
中点(点ウ)から下辺に向かって垂直線2を描く。点ウ
の両側(「1B」寸法÷16)cmの位置、つまり5c
mのところに、点エおよび点オを設定し、それぞれから
長方形の上辺に向かって垂直線3および4を描く。この
垂直線3および4と上辺とが交わった点をそれぞれ点カ
および点キとする。
【0020】 衿ぐりの設定 図5に示すように、長方形の左辺(C・F側)と点カと
の中点を点クとする。この点クから、C・F側に向かっ
て(「1B」寸法÷12)cmの位置、つまり6.6c
mのところに点ケを、また、長方形の左上端から「乳下
がり(バスト下がり)」寸法分、つまり23cmの位置
に点コを設定する。そして点ケと点コとを結んで直線5
とする。次に、直線5上に、点ケから(「1B」寸法÷
12)cmの位置、つまり6.6cmのところに点サを
設定する。そして、点クと点サとを図示したようなカー
ブで結び、これを曲線6とする。一方、長方形の右辺
(C・B)から(「1B」寸法÷12)cmの位置、つ
まり6.6cmのところに点シを設定する。この点シか
ら上方に向かって垂直線7を描き、この垂直線7上の、
点シから{(「背幅」寸法−「胸幅」寸法)÷2}c
m、つまり点シから2.25cm上方の位置に点スを設
定する。そして点スと長方形の右上端とを図示したよう
なカーブで結び、これを曲線8とする。即ち、曲線6は
前衿ぐり、曲線8は後衿ぐりとなる。
【0021】 肩線の設定 図6に示すように、長方形の上辺から(「1B」寸法÷
36)cm、つまり2.2cmの位置に、直線3と直線
4とを結ぶように上辺と平行な線9を描き、線9と直線
3との交点を点セとし、直線4との交点を点ソとする。
図6および7に示すように、直線3上の、点セから
{(「背幅」寸法−「胸幅」寸法)÷2}cm下方、つ
まり2.25cm下方の位置に点タを設定し、この点タ
と点クとを結んで、これを直線10とする。一方、直線
4の延長線上の、点ソから{(「背幅」寸法−「胸幅」
寸法)÷2}cm上方、つまり2.25cm上方の位置
に点チを設定し、この点チと点スとを結んで、これを直
線11とする。
【0022】 肩線の調整 図8に示すように、長方形の右辺(C・B)から
{(「肩幅」寸法÷2)+1.0}cmの位置、つまり
19.5cmの位置に、垂直線12を描く。そして直線
11を延長して、垂直線12との交点を点ツとする。延
長した直線11が後肩線となり、点ツと点スとの間の長
さを☆cmとする。次いで、直線10の長さが☆cmと
なるように、これを右下方向へ延長し、この直線10の
延長した側の端点を点テとする。延長した直線10が前
肩線となる。
【0023】 アームホールの設定 図9に示すように、直線3と直線10との交点は点タで
あるが、この点タと点エとの間の中点を点トとする。そ
して、点テと、点トと、点ウとを通る図示のようなカー
ブを描く。一方、点キと点オとの間の中点を点ナとし、
点ツと、点ナと、点ウとを通る図示のようなカーブを描
く。即ち、点テ、点ト、点ウ、点ナおよび点ツを通る図
示したような曲線12が得られる。次いで、この曲線1
2よりも1.0cm内側に図示したような曲線13を描
く。これがアームホールとなる。なお、図10に示すよ
うに、曲線12と点エとの距離は約2.0cm、点オと
の距離は約3.0cmであるのが好ましい。
【0024】 バストラインおよびウエストダーツの
設定 図11に示すように、長方形の上下辺に平行で、点コを
通る直線14を描き、(「乳幅(バストポイント幅)」
寸法÷2)cm、つまり8.5cmの位置に点ヌを設定
して、これをバストポイント(B・P)とする。この点
ヌから長方形の下辺に向けて垂直線をひき、下辺との交
点を点ネとし、この左右1.0cmの位置に点ノおよび
点ハを設定する。そして点ヌと、点ノおよび点ハとを結
んで図示したような二等辺三角形を描き、この部分を前
ダーツとする。また、長方形の右辺(C・B)と点オと
の中点を点ヒとし、ここから長方形の下辺に向けて垂直
線をひく。この垂直線と下辺との交点を点フとし、この
左右1.5cmの位置に点ヘおよび点ホを設定する。そ
して点ヒと、点ヘおよび点ホとを結んで図示したような
二等辺三角形を描き、この部分を後ダーツとする。次
に、長方形の下辺上の、左辺(C・F側)から{(「ウ
エスト」寸法÷4)+2.0}cm、つまり18cmの
位置に点マを設定し、この点マと点ウとを結んだ直線1
5を脇線とする。また、長方形の下辺上の、右辺(C・
B)から{(「ウエスト」寸法÷4)+3.0}cm、
つまり19cmの位置に点ミを設定し、この点ミと点ウ
とを結んだ直線16を脇線とする。
【0025】 基本原型の完成 上記の通り作成した図形を切り抜くことにより、図12
に示す上半身用の基本原型が得られる。C・F側が前身
頃、C・B側が後身頃となる。
【0026】《2.上半身用原型の作成 》上記《1》
で作成した基本原型を切開し、バストおよび肩胛骨の膨
らみ分を加えて上半身用原型を作成する手順について以
下説明する。
【0027】 切開線の設定 図13に示すように、前肩線(直線10)を三等分し、
衿ぐり側の三等分点と点ヌ(B・P)とを結んで直線1
7とする。また、点ヌを通るように下辺と平行な直線1
8をひき、これをバストライン(B・L)とする。そし
て、前身頃の外周線と、直線17および18とで囲まれ
た各領域をそれぞれ(i)、(ii)、(iii)および(i
v)とする。また、直線18と直線15との交点を点ム
とする。
【0028】 前身頃の調整 まず、前身頃を直線18に沿って切り分ける。そして、
図14に示すように、直線5(つまり線分サコ)が下辺
に対して垂直になるように、点コを回転中心として身頃
の(ii)・(iii)の領域を上方へずらす。このとき、
点ヌおよび点ムは二分されるので、便宜上、(ii)・
(iii)側を点ヌおよび点ム、(i)・(iv)側を点
および点ムとする。このとき点ヌがバストポイ
ント(B・P)となる。次に、図15に示すように、身
頃の(i)・(iv)と、(ii)・(iii)との間に(「前
丈」寸法−「背丈」寸法)cm、つまり4cmの間隔が
開くように、(i)・(iv)を下方にずらす。次いで、
図16に示すように、(ii)と(iii)とを直線17に
沿って切り分け、直線17の上端を中心として{(「2
B」寸法−「1B」寸法)÷2}cm、つまり1.25
cmだけ(iii)の下辺を外方へずらす。そして、点ヌ
と点ムとを結ぶ線上に(iv)の上辺が重なるととも
に、点ム上に点ムがくるように(iv)をずらす。こ
こで、(iv)の下辺を直線19とし、右辺を直線20と
するとともに、(i)の下辺を直線21とする。図17
およびその拡大図である図18に示すように、点ヌ
点ノとを結ぶ直線上の、点ヌから1.5cm下方の位
置に点メを設定する。この点メと点ハとを図示したよう
なカーブで結ぶ。また、点メと点ノとを直線で結ぶ。最
後に、直線5と、(i)の左辺とを直線で結んで、図1
9の上半身用原型の前身頃を得る。
【0029】 後身頃の調整 図20に示すように、後肩線(直線11)を三等分し、
衿ぐり側の三等分点を点モとする。この点モと点ヒとを
結ぶ直線上の、点モから約9.0cm下方の位置を点ヤ
とする。また、直線11の左端点から約7.5cm下方
の位置に点ユを設定して、点ヤと点ユとを結ぶ。次に、
図21に示すように、線分ヤモを切り分け、直線11上
の点モにおいて、幅が{(「背幅」寸法−「胸幅」寸
法)÷2}cm、つまり2.25cmの切欠部ができる
ように、点ヤを回転中心としてずらす。その際、アーム
ホール側で紙が重なる部分ができるので、これは折り重
ねてたたむ。最後に、アームホールがなめらかな曲線と
なるように描き直し、図22の上半身用原型の後身頃を
得る。図23に、上記手順により得られた上半身用原型
を示した。図中の斜線部が、基本原型に加えたバストお
よび肩胛骨の膨らみ部分に相当する。
【0030】《3.上半身用原型にヨーク原型をつけて
胴体原型を完成させる》上記《2》で作成した上半身用
原型に、腰部用の原型であるヨーク原型を合わせて、図
24に示すような胴体原型を完成する手順を以下記載す
る。
【0031】 胴体原型の前身頃の作成 図25に示すように、上記で作成した上半身用原型の前
身頃において、直線19の中点を点aとし、直線20と
ほぼ平行な直線22を点aからひき、この直線22と曲
線13との交点を点bとする。そして点bと点メとを結
んで直線23とする。
【0032】一方、着用者のヒップ部分に該当するヨー
ク原型を作成するために、高さが「ヒップ丈」寸法で、
幅が{(「ヒップ」寸法)÷4)−0.5}cmとなる
長方形を描く。つまりここでは22.375cm×20
cmとなる。この長方形においては、上辺がウエストラ
イン(W・L)、下辺がヒップライン(H・L)に相当
する。そして、ウエストラインとヒップラインとの中間
に、これと平行な直線24をひく。この直線24が、中
ヒップライン(M・H・L)に相当する。
【0033】次に、図26に示すように、長方形の上辺
上の、左辺から直線21の長さ(図中、○で表した長
さ)に相当する位置に点cを設定する。一方、直線24
上の、左辺から直線21の長さに1.0cm足した位置
に点dを設定する。そして点cと点dとを結んで直線2
5とする。
【0034】他方、長方形の上辺上の、左辺から(「ウ
エスト」寸法÷4)cm、つまり16cmの位置に点e
を設定し、この点eと、長方形の右上端点との中点を点
fとする。そして、この点fと、長方形の右下端点とを
結んで直線26とする。
【0035】次いで、図27に示すように、まず直線2
3を切開しておき、上半身用原型およびヨーク原型のそ
れぞれの左辺(C・F側)を一直線上に配置するととも
に、点メを回転中心として上半身用原型の右下部分をず
らし、上半身用原型の下辺とヨーク原型のウエストライ
ンとを合わせる。この状態では、点ノと点cとが重なっ
ている。また、上半身用原型は点bの位置で二分される
ので、便宜上、それぞれの点を図示したように点b
点bとした。そして、点ノと点ハとの距離が2.0c
mとなるように上半身用原型をずらし、点ハと点dとを
結んでこれを直線27とする。直線25および27に沿
ってヨーク原型を切って三角形の紙片を切り取ると、点
メ、点ハ、点cおよび点dに囲まれたダーツ部ができ
る。
【0036】次に、図28に示すように、直線22を切
開し、上半身用原型の点マとヨーク原型の点fとが重な
り合うように、点bを回転中心として図中の斜線部分
をずらす。このとき、上半身用原型は点aの位置で二分
されるので、便宜上、それぞれの点を図示したように点
および点aとした。一方、ヨーク原型の点dと直
線26との中間点を点gとし、点aおよび点aと、
点gとをそれぞれ結んだ直線に沿ってヨーク原型を切っ
て三角形の紙片を切り取ると、点b、点a、点a
および点gに囲まれたダーツ部ができる。なお、M・H
・L上において直線26から約0.5cm外方の位置を
通るようなカーブを描いて、これを脇線とする。以上の
ようにして、図29に示すような胴体原型(前身頃)を
得る。
【0037】 胴体原型の後身頃の作成 図30に示すように、《2》で作成した上半身用原型の
後身頃において、左側の下辺部を直線28とするととも
に、左辺部を直線29とする。直線28の中点を点hと
し、直線29とほぼ平行な直線30を点hからひき、こ
の直線30と曲線13との交点を点iとする。一方、ヨ
ーク原型を作成するために、高さが「ヒップ丈」寸法
で、幅が{(「ヒップ」寸法)÷4)+0.5}cmと
なる長方形を描く。つまりここでは23.375cm×
20cmとなる。この長方形においては、上辺がウエス
トライン(W・L)、下辺部がヒップライン(H・L)
に相当する。そして、ウエストラインとヒップラインと
の中間に、これらと平行な直線31をひく。この直線3
1が、中ヒップライン(M・H・L)に相当する。さら
に、直線31より2.0cm下方に直線32を描く。
【0038】次に、図31に示すように、ヨーク原型の
長方形の上辺上において、右辺から上半身用原型の右側
下辺部と同じ長さ(図中、○で表した長さ)に相当する
位置に点jを設定する。一方、直線32上において、右
辺から上記「○」で表した長さに1.5cm足した位置
に点kを設定する。そして点jと点kとを結んで直線3
3とする。他方、長方形の上辺上の、右辺から(「ウエ
スト」寸法÷4)cm、つまり16cmの位置に点lを
設定し、この点lと、長方形の左上端点との中点を点m
とする。そして、この点mと、長方形の左下端点とを結
んで直線34とする。
【0039】次いで、図32に示すように、上半身用原
型およびヨーク原型のそれぞれの右辺(C・B側)を一
直線上に配置するとともに、上半身用原型の下辺とヨー
ク原型のウエストラインとを合わせる。この状態では、
点ホと点jとが重なり合っている。そして、点ヘと点ホ
との距離が3.0cmとなるように点ヒを回転中心とし
て上半身用原型をずらし、点ヘと点kとを結んでこれを
直線35とする。直線33および35に沿ってヨーク原
型を切って三角形の紙片を切り取ると、点ヒ、点ヘ、点
ホおよび点kに囲まれたダーツ部ができる。
【0040】次に、図33に示すように、直線30を切
開し、上半身用原型の点ミとヨーク原型の点mとが重な
り合うように、点iを回転中心として図中の斜線部分を
ずらす。このとき、上半身用原型は点hの位置で二分さ
れるので、便宜上、それぞれの点を図示したように点h
および点hとした。一方、ヨーク原型の点kと直線
34との中間点を点nとし、点hおよび点hと、点
nとをそれぞれ結んだ直線に沿ってヨーク原型を切って
三角形の紙片を切り取ると、点i、点h、点hおよ
び点nに囲まれたダーツ部ができる。なお、M・H・L
上において直線34から約0.5cm外方の位置を通る
ようなカーブを描いて、これを脇線とする。以上のよう
にして、図34に示すような胴体原型(後身頃)を得
る。
【0041】図35に示したのが、本発明の一実施形態
にかかる、デザイン分やゆとり分を含まず着用者の実際
の寸法体型を平面上に展開した胴体原型(前後身および
後身頃)の全体図である。(ただしこの胴体原型には、
実際には呼吸時の胸の膨らみに由来する「呼吸ゆとり
分」が含まれている。)◎なお、ダーツを入れる箇所
は、図35の原型に示した位置に限定されるものではな
く、例えば図36に示すような位置に入れても良い。ま
た、着用者の1B寸法と、標準体型サイズ表に記載され
た標準寸法とをコンピュータに入力し、上記手順を実行
可能なプログラムをこのコンピュータ上で起動すること
により得られた胴体原型を図37に示した。得られた胴
体原型の形状は図35のものとは多少異なるが、いずれ
も本発明の趣旨にしたがうものである。
【0042】===型紙の作り方=== 図37に示した胴体原型に対して、図38の表に示した
ゆとり量を入れることにより、上半身部分と腰部のヨー
ク部分とからなるジャケット用の型紙を作成する手順の
一実施例を以下〜において説明する。図38の表
中、「身幅」および「衿ぐり」の項目には「(1/
4)」という記載があるが、これは、本実施例では作成
する衣服に対して全体として8cmの身幅のゆとりを入
れたいので、前後左右の合計4枚ある胴体原型のうちの
1枚に入れるゆとり量は全体のゆとり量の1/4(つま
り2cm)に相当するという意味である。
【0043】 衿ぐりのゆとり→ 図39に、説明を簡
単にするため、胴体原型の上半身用原型部分のみを示
す。まず、胴体原型の後身頃部分の点Aから後衿ぐりに
向けて直線を引き、この直線に沿って切る。次に、図3
8の表によれば衿ぐり(1/4量)に1cmのゆとりを
入れることになっているので、点Aを回転中心とし、図
中のBの幅が1cmとなるようにずらす。ここで、図中
点Cから後中心(C・B)までの距離(天幅)を便宜上
「△」cmと表す。次に、図39にある胴体原型(の上
半身部分)の前身頃部分において、点D(B・P)から
前衿ぐりに向かって直線を引き、この直線に沿って切
る。そして、前中心(C・F)から図中の点Eまでの距
離(天幅)が△cmとなるように、点Dを回転中心とし
て原型をずらす。
【0044】 身幅のゆとり→ 図38の表には、身幅
(1/4量)は2cmのゆとりを入れるとあるが、ここ
では図40に示すように、前身頃および後身頃をそれぞ
れ二箇所で縦方向に切断し、それぞれの切断箇所の幅が
1cmとなるように開いて、ゆとりを二箇所に分けて入
れることとする。
【0045】 肩パットのゆとり→ 図38の表に、肩
パッド分のゆとりを1.5cm入れるとあるので、図4
1に示すように、前身頃および後身頃のそれぞれについ
て、アームホール(A・H)のカーブを肩先から1.5
cm上方へ延長してそれぞれ点Fおよび点Gとし、点E
および点Fと、点Cおよび点Gとをそれぞれ結んで、図
中の斜線部分を肩パット分のゆとり量とする。ここでも
説明を簡単にするため、図41には胴体原型の上半身用
原型部分のみを示した。
【0046】 アームホールのゆとり→ 現段階で、前
後身頃のアームホール側に入っているダーツ(AHダー
ツ)にゆとり分を書き足して幅を縮小することにより、
アームホール、即ちバスト部分にゆとりを入れることが
できる。具体的にいうと、AHダーツを全く狭めなかっ
た場合、ダーツを縫い合わせたときには身体にフィット
するきつい衣服が得られる一方で、AHダーツにゆとり
分を書き足して幅を狭めると、書き足した分だけバスト
部分にゆとりのある衣服を作成することができる。図3
8の表には、AHダーツを1/2(50%)に狭めると
あるので、図42に示すように、前身頃および後身頃の
それぞれのAHダーツの幅が、現段階で開いている量の
半分となるように斜線部分を書き足す。ここでも説明を
簡単にするために、図42には胴体原型の上半身用原型
部分のみを示した。
【0047】 背中の切開→ においてAHダーツに
ゆとりを入れたことにより前後のアームホールのバラン
スが崩れてしまうので、これを補正するために後身頃を
水平方向に切開する。図38の表に、背中の切開量は前
身頃のAHダーツのゆとり分の1/2とあるので、図4
3に示すように後身頃を適宜な位置で水平に切開して、
AHダーツに書き足した分の半分量に相当するゆとりを
入れる。例えば図にあるように、AHダーツのゆとり量
が2cmであれば、背中の切開量は1cmとなるという
ことである。ここでも説明を簡単にするために、図43
には胴体原型の上半身用原型部分のみを示した。
【0048】 首傾斜分の書き足し→ 図44(a)に
示したように、衣服においては、前衿が下方に垂下する
のに対して、後衿は上方に持ち上がっているものであ
る。そこで、図44(b)に示すように、後身頃の肩線
から衿ぐりにかけて、斜線部分として示した首傾斜分の
ゆとりを書き足す。ここでも説明を簡単にするために、
図44(b)には胴体原型の上半身用原型部分のみを示
した。
【0049】 袖底の移動→ 図45(a)に示したよ
うに、袖底の位置は作成する衣服の種類に応じて変化す
るものである。したがって、図45(b)に示すよう
に、服種に応じてアームホールのカーブを書き直して適
宜袖底を移動させる。ここでも説明を簡単にするため
に、図45(b)には胴体原型の上半身用原型部分のみ
を示した。
【0050】以上の手順にしたがうことにより、図46
に示すようなジャケット用型紙を作成することができ
る。なお、上記〜に記したゆとり量は、作成する衣
服の種類によって異なるので、他の種類の衣服を作成す
る場合は、図47に示した服種別のゆとり量の一覧表等
を参考にされたい。しかしながら、この表に示したゆと
り量は単なる参考値であって、本発明を限定するもので
はない。
【0051】上記ジャケット用型紙に適合する袖用型紙
を作成し、これら型紙を使って布地を裁断して得られた
パーツを縫合すれば、所望のフィット性にて衣服を作成
することができる。
【0052】以上、本発明にかかる型紙を手作業で作成
する手順について詳細に説明したが、実際には、必要な
寸法値を入力するだけで自動的に型紙を作成することの
できるプログラムを実行可能なコンピュータ等を用いて
もよい。
【0053】
【発明の効果】本発明では、着用者の骨格の大きさおよ
び筋肉量の指標となる1B寸法を基準として作成した基
本原型を切開し、これにバストおよび肩胛骨等の膨らみ
分を加えて作成した上半身用原型に、腰部用のヨーク原
型を適切に取り付けて胴体原型を作成して、この胴体原
型に着用時のゆとり分や所望のデザイン分を加えて型紙
を作成した。この型紙を用いることにより、例えばワン
ピース、水着、ジャケット、コート等のように、布地が
着用者の上半身部分だけでなく腰下部分も覆うような衣
服を作成する場合であっても、上半身から下半身にかけ
て一体感がありバランスのよい衣服を作成することがで
きる。また、本発明の方法で作成した型紙によれば、所
望のフィット性を有するとともにデザイン性に富んだ衣
服を、仮縫いや補正等の面倒な作業を必要とせずに作成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する際に採寸する測定箇所
の一例を示す図である。
【図2】図1で示した測定箇所の標準寸法を列記したサ
イズ表郡およびサイズ表である。
【図3】本発明の一実施例にかかる基本原型を作成する
際の一手順を示す図である。
【図4】本発明の一実施例にかかる基本原型を作成する
際の一手順を示す図である。
【図5】本発明の一実施例にかかる基本原型を作成する
際の一手順を示す図である。
【図6】本発明の一実施例にかかる基本原型を作成する
際の一手順を示す図である。
【図7】図6の一部分を拡大した図である。
【図8】本発明の一実施例にかかる基本原型を作成する
際の一手順を示す図である。
【図9】本発明の一実施例にかかる基本原型を作成する
際の一手順を示す図である。
【図10】図9の一部分を拡大した図である。
【図11】本発明の一実施例にかかる基本原型を作成す
る際の一手順を示す図である。
【図12】本発明の一実施例にかかる基本原型を示す図
である。
【図13】本発明の一実施例にかかる上半身用原型を作
成する際の一手順を示す図である。
【図14】本発明の一実施例にかかる上半身用原型を作
成する際の一手順を示す図である。
【図15】本発明の一実施例にかかる上半身用原型を作
成する際の一手順を示す図である。
【図16】本発明の一実施例にかかる上半身用原型を作
成する際の一手順を示す図である。
【図17】本発明の一実施例にかかる上半身用原型を作
成する際の一手順を示す図である。
【図18】図17の一部分を拡大した図である。
【図19】本発明の一実施例にかかる上半身用原型を作
成する際の一手順を示す図である。
【図20】本発明の一実施例にかかる上半身用原型を作
成する際の一手順を示す図である。
【図21】本発明の一実施例にかかる上半身用原型を作
成する際の一手順を示す図である。
【図22】本発明の一実施例にかかる上半身用原型を作
成する際の一手順を示す図である。
【図23】本発明の一実施例にかかる上半身用原型を示
す図である。
【図24】本発明の一実施例にかかる胴体原型を組み立
てた状態を示す図である。
【図25】本発明の一実施例にかかる胴体原型を作成す
る際の一手順を示す図である。
【図26】本発明の一実施例にかかる胴体原型を作成す
る際の一手順を示す図である。
【図27】本発明の一実施例にかかる胴体原型を作成す
る際の一手順を示す図である。
【図28】本発明の一実施例にかかる胴体原型を作成す
る際の一手順を示す図である。
【図29】本発明の一実施例にかかる胴体原型の前身頃
を示す図である。
【図30】本発明の一実施例にかかる胴体原型を作成す
る際の一手順を示す図である。
【図31】本発明の一実施例にかかる胴体原型を作成す
る際の一手順を示す図である。
【図32】本発明の一実施例にかかる胴体原型を作成す
る際の一手順を示す図である。
【図33】本発明の一実施例にかかる胴体原型を作成す
る際の一手順を示す図である。
【図34】本発明の一実施例にかかる胴体原型の後身頃
を示す図である。
【図35】本発明の一実施例にかかる胴体原型を示す図
である。
【図36】本発明の異なる実施例にかかる胴体原型を示
す図である。
【図37】本発明の更に異なる実施例にかかる胴体原型
を示す図である。
【図38】本発明の一実施例にかかる胴体原型に対して
入れるべきゆとり量の一例を示す表である。
【図39】本発明の一実施例にかかる型紙を作成する際
の一手順を示す図である。
【図40】本発明の一実施例にかかる型紙を作成する際
の一手順を示す図である。
【図41】本発明の一実施例にかかる型紙を作成する際
の一手順を示す図である。
【図42】本発明の一実施例にかかる型紙を作成する際
の一手順を示す図である。
【図43】本発明の一実施例にかかる型紙を作成する際
の一手順を示す図である。
【図44】(a)は衣服の首傾斜分を示す図であり、
(b)は本発明の一実施例にかかる型紙を作成する際の
一手順を示す図である。
【図45】(a)は衣服の袖底の位置を示す図であり、
(b)は本発明の一実施例にかかる型紙を作成する際の
一手順を示す図である。
【図46】本発明の一実施例にかかる型紙を示す図であ
る。
【図47】本発明の一実施例にかかる胴体原型に対して
入れるべきゆとり量の他の例を示す表である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−302513(JP,A) 特開 平11−1814(JP,A) 特開 平7−210591(JP,A) 特開 昭61−86873(JP,A) 特公 昭63−14083(JP,B2) 特公 平2−29763(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41H 3/00 G06F 17/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣服を作る際に用いる型紙の作成方法で
    あって、 着用者のバストポイントより約5cm〜約6cm上方に
    位置する点と、着用者の両脇下とを結ぶ直線の上を測定
    用器具が通過するようにして測定した1B寸法測定値
    と、着用者の身体の他の箇所の寸法値とを基にした計算
    により、着用者のバストや肩胛骨等の膨らみ分を含まな
    い基本原型を作成し、 前記基本原型を切開して前記膨らみ分に相当する部分を
    加えて上半身用原型を作成し、 この上半身用原型に、腰部に対応する原型となるヨーク
    原型を取り付けて胴体原型を作成して、 この胴体原型に衣服のゆとり分やデザイン分に相当する
    部分を加えて型紙を作成する型紙作成法。
  2. 【請求項2】 請求項1の型紙作成法を実行するための
    プログラムを備えた記憶媒体。
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