JP3362765B2 - 魚釣用電動リール - Google Patents

魚釣用電動リール

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JP3362765B2
JP3362765B2 JP06332597A JP6332597A JP3362765B2 JP 3362765 B2 JP3362765 B2 JP 3362765B2 JP 06332597 A JP06332597 A JP 06332597A JP 6332597 A JP6332597 A JP 6332597A JP 3362765 B2 JP3362765 B2 JP 3362765B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプール駆動モー
タの保護を図った魚釣用電動リールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に実開平4−12407
3号公報に於て、スプール駆動モータ(以下、「モー
タ」という)への通電を制御することで、モータの保護
を図りつつ巻上げ性能の向上を図った魚釣用の電動リー
ルを開示した。図15は上記電動リールの制御手段を示
し、この制御手段はマイクロコンピュータ1からなり、
全体を制御するCPU3と、モータ制御のためのプログ
ラムを格納するROM5、そして、CPU3での演算結
果等のデータを格納するRAM7と入力インターフェー
ス9及び出力インターフェース11とを備え、これらは
バス13を介してCPU3に接続されている。
【0003】そして、入力インターフェース9に、電動
リールの操作パネル上に配設したオートスイッチ15や
マニュアルスイッチ17が接続され、又、出力インター
フェース11にはモータ駆動回路19が接続されてお
り、モータ駆動回路19にリール本体に装着したモータ
21が接続されている。更に、モータ21の電気回路に
は、モータ電流値を検出する電流検出器23が接続され
ており、当該電流検出器23で検出したモータ電流値が
A/D変換器25でデジタル量に変換されてマイクロコ
ンピュータ1にフィードバックされるようになってい
る。
【0004】而して、上記マイクロコンピュータ1は、
図16に示すように初期通電によって釣りを開始する状
態を定常モード27としている。そして、マイクロコン
ピュータ1内のタイマ(図示せず)の計測により、この
定常モード27で、例えばモータ21にとって過負荷な
5アンペア以上の電流が2秒連続で通電したときに監視
モード29に移行し、そして、以下に述べるように監視
モード29で定められた設定条件のいずれかに合致した
とき、次のブレーカー作動モード31に移行するように
なっている。
【0005】そして、更に、このブレーカー作動モード
31で設定されたブレーカー作動条件に合致すると、モ
ータ21の焼損を防止するためモータ駆動回路19内の
ブレーカー(図示せず)を作動させて、モータ21を一
定時間停止させるようになっている。即ち、ROM5に
は、先ず、監視モード29の設定条件として、 5アンペア以上 100秒累積 6アンペア以上 50秒累積 7アンペア以上 25秒累積 8アンペア以上 5秒累積 9アンペア以上 2秒累積 10アンペア以上 0.1秒累積 が、モータ制御のプログラムとして格納されている。
【0006】尚、各条件〜に於けるモータ電流値が
モータ21にとって過負荷なモータ電流規定値である。
そして、監視モード29が開始してから2時間の間に、
例えば5アンペア以上の電流が連続して100秒間通電
されたか、或いは5アンペア以上の電流が10秒流れ、
これが10回繰り返されて2時間以内に100秒がタイ
マで計測されて累積されたときに次のブレーカー作動モ
ード31に移行し、又、2時間内に5アンペア以上の電
流が100秒累積されないときには定常モード27に戻
るようになっている。
【0007】更に、ROM5ではブレーカー作動モード
31のブレーカー作動条件として、 [1] 5アンペア以上 5秒累積 [2] 7アンペア以上 2秒累積 [3] 10アンペア以上 0.1秒累積 が、モータ保護のためのプログラムとして格納されてい
る。
【0008】このブレーカー作動モード31は、ブレー
カー作動モード31の開始後1時間内のモータ電流規定
値の通電時間の累積値を監視するもので、1時間内にブ
レーカー作動条件[1] 〜[3] のいずれにも合致しないと
きには定常モード27に戻り、監視モード29及びブレ
ーカー作動モード31に加算されている通電時間の累積
値は0となる。
【0009】又、1時間内に上記ブレーカー作動条件
[1] 〜[3] のいずれかに合致したときは、マイクロコン
ピュータ1からの指令でモータ駆動回路19内のブレー
カーを作動させて、モータ21を停止させるようになっ
ている。そして、所定時間経過後、モータ21への通電
が再開されて再びブレーカー作動モード31で累積値を
監視し、1時間内にブレーカー作動条件のいずれにも合
致しないときは定常モード27に戻り、又、ブレーカー
作動条件に合致すると、再び制御手段1の指令でブレー
カーが作動してモータ21が停止するようになってい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記電動リ
ールは、一度ブレーカー作動モード31に移行してしま
うと、上述したブレーカー作動条件のいずれにも合致し
ない状態が1時間継続しない限り定常モード27に復帰
することができない。そのため、ブレーカー作動モード
31中に、例えば餌を喰った瞬間だけ突っ走るような上
物の魚がかかったり予想以上の大物がかかると、直ぐに
ブレーカー作動条件に合致してブレーカーが作動し、モ
ータ21がその都度停止してしまうこととなる。
【0011】そして、モータ21が一旦停止してしまう
と、直ぐにモータ21の作動を復帰することができない
ため釣人は手動のハンドル操作で釣りを継続することと
なるが、深場の釣りであると釣人への負担は大きく、
又、モータ21停止直後に釣糸の張力が緩み、魚の針掛
かりが緩んでバラしてしまう虞があった。又、上記従来
例では、例えば5アンペア以上の電流が10秒間流れ、
これが10回繰り返されて2時間以内に通電時間が10
0秒累積されると次のブレーカー作動モード31に移行
してしまうというように過負荷の電流通電時間が累積さ
れる一方であるが、5アンペア以上の電流が10秒流れ
てこれが10回繰り返されても、その合間に低負荷又は
一時停止等があってモータ21がそれほど過熱していな
いこともある。
【0012】そのため、累積値がブレーカー作動条件に
合致したからといって直ちにブレーカー作動モード31
に移行させる必要のない場合もあるし、又、ブレーカー
作動条件に合致したとしても、モータ21にかかる負荷
を少し超えてでもモータ21を駆動させて大物ならば何
としてでも取り込みたいのが釣人の心情であるが、上述
したように従来の電動リールは実際にブレーカーが頻繁
に作動してしまうため、実情にそぐわないものであっ
た。
【0013】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、従前のモータ保護装置に改良を加え、モータの保護
を図りつつモータの性能を最大限引き出すことのできる
魚釣用電動リールを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に支
持されたスプールをモータで回転させる魚釣用電動リー
ルに於て、モータの駆動状態を検出する駆動状態検出手
段と、モータの電気回路を遮断するブレーカーと、モー
タの焼損限界条件及びブレーカー作動条件を記憶した記
憶手段と、焼損限界条件内でブレーカー作動条件を任意
に変更可能な作動条件設定手段と、上記駆動状態検出手
段の検出値に基づき、ブレーカー作動条件でブレーカー
を作動させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】そして、請求項2に係る発明は、請求項1
記載の魚釣用電動リールに於て、焼損限界条件及びブレ
ーカー作動条件は、モータの電気回路に装着した駆動状
態検出手段たる電流検出器で検出されたモータ電流値
と、駆動状態検出手段たるタイマで計測されたモータ電
流値毎の通電時間からなり、作動条件設定手段は、焼損
限界条件内でモータ電流値とモータ電流値毎の通電時間
を任意に変更可能であることを特徴としている。
【0016】又、請求項3に係る発明は、請求項1又は
請求項2記載の魚釣用電動リールに於て、モータの過負
荷時のデータを累積し、当該データを基にモータの消耗
具合を確認可能としたことを特徴とし、請求項4の発明
は、請求項3記載の魚釣用電動リールに於て、過負荷時
のデータは、電流検出器で検出したモータ電流値のう
ち、モータにとって過負荷なモータ電流値が所定時間内
に流れた回数の累積値で、この累積値が所定値を超えた
とき、制御手段がリール本体に装着した報知手段を作動
させることを特徴としている。
【0017】一方、請求項5に係る発明は リール本体
に回転可能に支持されたスプールを、モータで駆動する
魚釣用電動リールに於て、モータの駆動状態を検出する
駆動状態検出手段と、モータの電気回路を遮断するブレ
ーカーと、モータの焼損限界条件を記憶した記憶手段
と、焼損限界条件内でブレーカー作動条件を任意に設定
可能な作動条件設定手段と、上記駆動状態検出手段の検
出値に基づき、ブレーカー作動条件でブレーカーを作動
させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】そして、請求項6に係る発明は、請求項5
記載の魚釣用電動リールに於て、焼損限界条件及びブレ
ーカー作動条件は、モータの電気回路に装着した駆動状
態検出手段たる電流検出器で検出されたモータ電流値
と、駆動状態検出手段たるタイマで計測されたモータ電
流値毎の通電時間からなり、作動条件設定手段は、焼損
限界条件内でモータ電流値とモータ電流値毎の通電時間
を任意に設定可能であることを特徴としている。
【0019】又、請求項7に係る発明は、請求項5又は
請求項6記載の魚釣用電動リールに於て、モータの過負
荷時のデータを累積し、当該データを基にモータの消耗
具合を確認可能としたことを特徴とし、請求項8の発明
は、請求項7記載の魚釣用電動リールに於て、過負荷時
のデータは、電流検出器で検出したモータ電流値のう
ち、モータにとって過負荷なモータ電流値が所定時間内
に流れた回数の累積値で、この累積値が所定値を超えた
とき、制御手段がリール本体に装着した報知手段を作動
させることを特徴としている。
【0020】(作用)請求項1に係る発明によれば、モ
ータの駆動で釣糸がスプールに巻回されるが、駆動状態
検出手段の検出値に基づきモータの駆動状態がブレーカ
ー作動条件に合致すると、制御手段の指令でブレーカー
が作動してモータが停止する。そして、作動条件設定手
段によってブレーカー作動条件を焼損限界条件内で任意
に変更すれば、ブレーカーの作動が速まったり遅くな
る。
【0021】そして、請求項2に係る発明によれば、作
動条件設定手段が焼損限界条件内でモータ電流値とモー
タ電流値毎の通電時間を任意に変更することで、ブレー
カーの作動時期が変更される。又、請求項3に係る発明
によれば、モータの過負荷時の累積したデータを基にモ
ータの消耗具合が確認でき、請求項4の発明では、電流
検出器で検出したモータ電流値のうち、モータにとって
過負荷なモータ電流値が所定時間内に流れた回数の累積
値が所定値を超えたとき、制御手段が報知手段を作動さ
せることとなる。
【0022】一方、請求項5に係る発明によれば、作動
条件設定手段によってブレーカー作動条件を焼損限界条
件内で任意に設定され、駆動状態検出手段の検出値に基
づきモータの駆動状態が斯かるブレーカー作動条件に合
致すると、制御手段の指令でブレーカーが作動してモー
タが停止する。そして、作動条件設定手段によってブレ
ーカー作動条件を焼損限界条件内で新たに設定すれば、
ブレーカーの作動が更に速まったり遅くなる。
【0023】そして、請求項6に係る発明によれば、作
動条件設定手段が焼損限界条件内でモータ電流値とモー
タ電流値毎の通電時間を任意に設定することで、ブレー
カーの作動時期が変更される。又、請求項7に係る発明
によれば、モータの過負荷時の累積したデータを基にモ
ータの消耗具合が確認でき、請求項8の発明では、電流
検出器で検出したモータ電流値のうち、モータにとって
過負荷なモータ電流値が所定時間内に流れた回数の累積
値が所定値を超えたとき、制御手段が報知手段を作動さ
せることとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。図1乃至図9は請求項1及び請
求項2に係る魚釣用電動リールの一実施形態を示し、図
1に於て、33はリール本体35のフレーム、37,3
9は当該フレーム33の左右に取り付く側板で、両側板
37,39間にスプール軸41を介してスプール43が
回転可能に支持されており、スプール軸41はスプール
43の軸心を貫通し、軸受45,47を介して側板3
7,39間に回転可能に支持されている。
【0025】スプール43は、モータ51の駆動やハン
ドル53の巻取り操作で釣糸が巻回されるようになって
おり、モータ51は、スプール43前方の側板37,3
9間のフレーム33に一体成形されたモータケース55
内に収納されている。そして、側板37内には、実開平
7−7442号公報で開示された駆動力伝達機構と同一
構造の駆動力伝達機構57が装着されており、モータ5
1のモータ軸51aに装着した太陽歯車に噛合する遊星
歯車や複数枚の歯車57a,57b,57c等からなる
この駆動力伝達機構57によって、モータ51の駆動力
がスプール軸41に伝達されるようになっている。
【0026】スプール軸41は、スプール43の中央を
貫通してその他端側が側板39内に突出しているが、そ
の突出端にはハンドル53の回転をスプール43に伝達
する駆動力伝達機構59が装着されている。この駆動力
伝達機構59も、実開平7−7442号公報で開示され
た駆動力伝達機構と同様、スプール軸41の突出端に装
着された太陽歯車やこれに噛合する複数の遊星歯車、ス
プール43の側面の内周に刻設された内歯歯車等からな
り、当該内歯歯車に遊星歯車が噛合している。そして、
遊星歯車は取付ピンによって遊星歯車支持体61に取り
付けられており、遊星歯車支持体61はスプール43に
取り付けたブラケットに嵌合し、スプール軸41に軸受
を介して回転可能に支持されている。
【0027】そして、遊星歯車支持体61には、スプー
ル軸41と同軸上に配置したピニオン軸63に回転可能
且つその軸方向へ移動可能に支持されたピニオンギヤ6
5がクラッチ係合しており、当該ピニオンギヤ65と遊
星歯車支持体61との間に、クラッチレバー67の操作
で両者のクラッチ結合を係脱する従来周知のクラッチプ
レート69が配置されている。
【0028】又、図中、53はスプール巻上げ用のハン
ドルで、当該ハンドル53は、側板39に挿着したハン
ドル軸71の突出端に連結されている。そして、ハンド
ル軸71にはラチェット73が固着され、更に上記ピニ
オンギヤ65と噛合するドライブギヤ75が回転可能に
取り付けられている。そして、ドライブギヤ75とハン
ドル軸71間は、ハンドル軸71にセットしたドラグ装
置77で摩擦結合されて、ハンドル53の回転がドライ
ブギヤ75に伝達できるようになっている。
【0029】更に又、スプール43の一側面には複数個
のマグネット79が装着されると共に、当該マグネット
79に対向してフレーム33に一対の磁気センサ81が
装着されており、磁気センサ81はリール本体35上部
の側板37,39間に設けた制御ユニット83内のマイ
クロコンピュータに接続されている。マイクロコンピュ
ータは、特開平5−103567号公報で開示された電
動リールと同様の糸長計測装置が組み込まれており、磁
気センサ81から出力されるスプール43の正転,逆転
の判定信号を図2に示すCPU85に取り込んで釣糸の
繰出しか巻取りかを判定すると共に、磁気センサ81か
ら取り込むスプール43の回転パルス信号をアップ・ダ
ウンカウンタでカウントして、この計数値を基にROM
87に記憶された糸長計算式をCPU85で演算実行す
るようになっている。
【0030】そして、その演算結果が釣糸の繰出し糸長
として、制御ユニット83上の操作パネル89に設けた
デジタル表示器91に表示されるようになっている。
又、リール本体35の右側部前方には、本出願人が実開
平5−76273号公報等で開示した魚釣用電動リール
と同様、モータ51のモータ出力を調節するパワーレバ
ー93がハンドル53の回転方向と同方向へ回転操作可
能に取り付けられており、当該パワーレバー93の操作
で、モータ51のモータ出力がOFF状態から最大値
(0〜100%)まで連続的に増減するようになってい
る。
【0031】その他、図1に於て、95は操作パネル8
9上に配設されたON/OFFスイッチ、97はドラグ
装置77のドラグ力調節レバーで、コネクタを介してリ
ール本体35に接続した電源コードを鰐口クリップで船
上等に配置したバッテリに接続すると、制御ユニット8
3内の制御手段が起動するようになっている。而して、
本実施形態に係る魚釣用電動リール99は、上述の如き
従来と同様の構成に加え、モータ51の焼損を防止する
モータ保護機能が備えられている。
【0032】即ち、図2に示すように制御手段はマイク
ロコンピュータ101からなり、全体を制御するCPU
85と、モータ制御のためのプログラムを格納するRO
M87、そして、CPU85での演算結果等のデータを
格納するRAM103と入力インターフェース105及
び出力インターフェース107を備え、これらはバス1
09を介してCPU85に接続されている。
【0033】そして、入力インターフェース105に上
述した磁気センサ81やパワーレバー93,ON/OF
Fスイッチ95等が接続され、又、出力インターフェー
ス107には、デジタル表示器91と報知回路111,
モータ駆動回路113が夫々接続されており、報知回路
111には操作パネル89上に装着した表示灯115と
アラーム用スピーカ117が、そして、モータ駆動回路
113にはモータ51が接続されている。
【0034】又、モータ51の電気回路中には、図15
に示す従来例と同様、モータ電流値を検出する電流検出
器119が接続されており、当該電流検出器119で検
出したモータ電流値は、A/D変換器121でデジタル
量に変換されてマイクロコンピュータ101にフィード
バックされるようになっている。更に又、CPU85に
は、後述するように予め設定したモータ電流規定値毎の
連続又は断続的な通電時間を計測していくタイマ123
が接続されている。
【0035】ところで、一般に本実施形態の如き魚釣用
電動リールにあっては、スプールの空巻きに2.5アン
ペアから3アンペア程度の電流が通電され、例えば1.
5Kgのマダイを釣り上げる場合には4アンペア程度の電
流が通電される。そして、5アンペア以上のモータ電流
値はモータにとって過負荷である。
【0036】そこで、上記マイクロコンピュータ101
は、図3に示すように初期通電によって監視モード12
3となる。そして、モータ51に流れるモータ電流値が
以下のブレーカー作動条件のいずれかに合致したとき、
モータ51の焼損を防止するため、モータ駆動回路11
3に装着した図示しないブレーカーを作動させてモータ
51を一定時間停止させ、又、各モータ電流規定値未満
の電流が流れているときには、それまで累積していた全
モータ電流規定値の通電時間を減算させてブレーカーの
無意味な作動を防止するようになっている。
【0037】即ち、ROM87には、監視モード123
に於けるブレーカー作動条件として 、 5アンペア以上 100秒累積 6アンペア以上 50秒累積 7アンペア以上 25秒累積 8アンペア以上 5秒累積 9アンペア以上 2秒累積 10アンペア以上 0.1秒累積 が、モータ制御のプログラムとして格納されており、各
ブレーカー作動条件〜のモータ電流値がモータ51
にとって過負荷なモータ電流規定値である。
【0038】そして、初期通電で監視モード123が開
始してから、例えば5アンペア以上の電流が連続して1
00秒間通電されたか、或いは5アンペア以上の電流が
10秒流れ、これが10回繰り返されて100秒の通電
時間がタイマ123で計測されて累積されると、マイク
ロコンピュータ101はモータ駆動回路113に指令を
送ってブレーカーを作動し、同時に報知回路111に指
令を送って表示灯115を4秒間点灯し、アラーム用ス
ピーカ117から4秒間アラームを発振させるようにな
っている。そして、その後、2秒経過後にモータ51の
駆動を再開させるようになっている。
【0039】一方、監視モード123に於て、各モータ
電流規定値よりも低い例えば3アンペアの電流がモータ
51に通電されているときには、それまでにタイマ12
3で計測されて累積されていた総てのモータ電流規定値
の通電時間の累積値から、夫々、毎秒1/5秒づつ減算
していくように構成されており、例えばモータ電流規定
値5アンペア以上の通電時間の累積値が45秒であった
とすると、その後、10秒間3アンペアの電流がモータ
51に通電されたならば、累積値45秒から2秒が減算
されて累積値は43秒となる。
【0040】この状態を示したのが図4及び図5で、従
来では図4に示すように過負荷の電流通電時間が累積さ
れる一方であるため、ブレーカー作動点への到達が早
く、ブレーカーの作動が敏感過ぎてすぐにモータが停止
してしまう。然し、本実施形態では、電流検出器119
で検知したモータ電流値がモータ電流規定値より低いと
きには、タイマ123で計測し累積していたそれまでの
全モータ電流規定値の通電時間の累積値を毎秒1/5秒
づつ減算していくので、図5の如く従来に比しブレーカ
ー作動点への到達が遅れることとなる。
【0041】そして、このように各モータ電流規定値の
通電時間の加,減算を繰り返し乍ら、ブレーカー作動条
件のいずれかに合致すると、マイクロコンピュータ10
1からの指令でブレーカーが作動してモータ51が停止
し、同時に表示灯115が4秒間点灯し、アラーム用ス
ピーカ117が4秒間アラームを発振する。そして、そ
の後、2秒経過後にモータ51の駆動が再開して、再び
電流検出器119からマイクロコンピュータ101にフ
ィードバックされたモータ電流値を基に、再びモータ電
流規定値よりも低いか否かが判定されてモータ電流規定
値の通電時間の加,減算が繰り返され、ブレーカー作動
条件が満たされるとブレーカーが作動してモータ51が
停止することとなる。
【0042】このように、本実施形態は、モータ51の
保護を図りつつブレーカー作動点への到達を遅らせてモ
ータ51の頻繁な停止を防止したが、更に本実施形態
は、モータ51の焼損限界条件内で上述したブレーカー
作動条件を任意に変更可能として、モータ51の性能を
最大限引き出すことができるようにしている。
【0043】即ち、図1及び図6に示すように操作パネ
ル89上には、モード切換えスイッチ125と選択スイ
ッチ127が設けられており、これらはマイクロコンピ
ュータ101の入力インターフェース105に接続され
ている。そして、デジタル表示器91は、通常、繰出し
糸長を表示する糸長表示モードに設定されているが、モ
ード切換えスイッチ125を操作すると、マイクロコン
ピュータ101の指令で図6の如きブレーカー設定モー
ドに切り替わって、先ず、ブレーカー作動条件のモータ
電流規定値(例えば、ブレーカー作動条件〜のう
ち、最大電流規定値10アンペア)が表示されて点滅す
るようになっている。
【0044】而して、このブレーカー設定モードになる
とパワーレバー93は変更スイッチとして機能し、釣人
が図7の如くパワーレバー93を操作すると、モータ電
流規定値が他のブレーカー作動条件〜のモータ電流
規定値に順次切り替わり、所定のモータ電流規定値にな
った処で選択スイッチ127を操作すると、斯かるモー
タ電流規定値が設定されて、次に図8の如くブレーカー
作動条件の累積値が点滅するようになっている。そし
て、この状態で釣人がパワーレバー93を同様に操作す
ると、その累積値が変更できるようになっている。
【0045】そして、マイクロコンピュータ101のR
OM87には、モータ51の焼損限界条件(MAX)と
して、例えば10アンペアでは110秒累積,9アンペ
アでは120秒累積,又、8アンペアでは140秒累積
というように、各ブレーカー作動条件〜のモータ電
流値に対応した限界累積値がモータ焼損防止の焼損限界
条件として記憶されており、釣人がこの焼損限界条件に
ブレーカー作動条件を変更すると、図8の如くデジタル
表示器91に「MAX」が表示されると共に、この焼損
限界条件を超えてブレーカー作動条件を変更することが
できないようになっている。そして、釣人がブレーカー
作動条件を変更した後、モード切換えスイッチ125を
操作して通常の糸長表示モードに切り換えると、変更後
のブレーカー作動条件によってモータ51が制御される
ようになっている。
【0046】本実施形態はこのように構成されており、
本実施形態の動作を図9のフローチャートで説明する
と、初期通電によって監視モードが開始する(ステップ
S1)。そして、魚の当たりがあった場合に釣人がパワ
ーレバー93を操作すると、モータ51が作動してスプ
ール43に釣糸が巻き取られるが、この時、電流検出器
119からマイクロコンピュータ101にフィードバッ
クされたモータ電流値が上記ブレーカー作動条件〜
の各モータ電流規定値より低いか否かがステップS2で
判定される。そして、ステップS2でモータ電流規定値
以上の電流が流れたと判定されると、ステップS3に移
行してタイマ123で計測されたモータ電流規定値毎の
通電時間が順次加算,累積されていく。
【0047】そして、斯様にモータ電流規定値の通電時
間が加算され累積されても、未だブレーカー作動条件の
いずれも満たしていないとステップS4で判定される
と、ステップS2に戻って再びモータ電流値が計測され
て、モータ電流規定値よりも低い例えば3アンペアの電
流がモータ51に通電されているときには、それまで累
積されていた全モータ電流規定値の通電時間の累積値か
ら、夫々、毎秒1/5秒づつ減算されていく(ステップ
S5)。
【0048】例えば、上述したようにステップS4から
ステップS2に戻ったときに、モータ電流規定値5アン
ペア以上の通電時間の累積値が45秒であって、このと
き、3アンペアの電流がモータ51に10秒間通電され
たならば、累積値45秒から2秒が減算されて累積値は
43秒となる。そして、このように各モータ電流規定値
の通電時間の加,減算を繰り返し乍らブレーカー作動条
件のいずれかを満たしたとステップS4で判定される
と、マイクロコンピュータ53からの指令でブレーカー
が作動してモータ51が停止し(ステップS6)、同時
に表示灯115が4秒間点灯し、アラーム用スピーカ1
17が4秒間アラームを発振する。そして、その後、2
秒経過後にモータ51の駆動が再開して(ステップS
7)、ステップS2に戻る。
【0049】ステップS2に戻ると、再び電流検出器1
19からマイクロコンピュータ101にフィードバック
されたモータ電流値がブレーカー作動条件のモータ電流
規定値よりも低いか否かが判定されてモータ電流規定値
の通電時間の加,減算が繰り返され、ブレーカー作動条
件が満たされるとブレーカーが作動してモータ51が停
止することとなる。
【0050】そして、ON/OFFスイッチ95のOF
F操作でマイクロコンピュータ101が停止するが(ス
テップS8)、上述したように依然として監視モード1
23中にブレーカーが頻繁に作動して都合が悪いと感じ
るとき、釣人はモード切換えスイッチ125を操作して
図6の如きブレーカー設定モードに切り換え、パワーレ
バー93を操作して、焼損限界条件内でブレーカー作動
条件のモータ電流規定値毎の累積値を変更すればよく、
変更後、モード切換えスイッチ125を操作して通常の
糸長表示モードに切り換えればよい。
【0051】そして、電流検出器119からマイクロコ
ンピュータ101にフィードバックされたモータ電流値
が新たなブレーカー作動条件のモータ電流規定値よりも
低いか否かが判定されてモータ電流規定値の通電時間の
加,減算が繰り返され、当該ブレーカー作動条件が満た
されるとブレーカーが作動してモータ51が停止するこ
ととなる。
【0052】このように、本実施形態は、マイクロコン
ピュータ101にブレーカー作動条件と焼損限界条件を
予め記憶させてモータの保護を図ると共に、モータ51
の焼損限界条件内で斯かるブレーカー作動条件を任意に
変更可能としたので、不意に大物の魚がかかっても、従
来に比しブレーカーの作動タイミングを遅らせることが
でき、この結果、釣人は余裕を持って魚とのやりとりを
行うことができると共に、ブレーカーが頻繁に作動する
ことがないため、釣糸の張力変化で魚をばらしてしまう
ことがなくなった。
【0053】尚、上記実施形態の構成に加え、請求項1
乃至請求項4に係る発明の一実施形態のように、モータ
51の過負荷時のデータを累積して、モータ51の消耗
具合を確認できるようにすると、過負荷によるモータ5
1の損傷程度の確認が可能となる。以下、本実施形態の
構成と動作を図10のフローチャートで説明すると、O
N/OFFスイッチ95の操作で監視モード123が開
始されると同時に(ステップS9)、電流検出器119
が1秒毎にモータ電流値を検出してマイクロコンピュー
タ101にフィードバックするようになっている(ステ
ップS10)。
【0054】そして、マイクロコンピュータ101には
LoカウンタとHiカウンタが内蔵されており、モータ
51にとって過負荷な6アンペア以上のモータ電流値が
検出されると(ステップS11)、Loカウンタに1秒
につき1カウント累積し(ステップS12)、更に検出
されたモータ電流値が8アンペア以上となったとステッ
プS13で判定されると、ステップS14に進んでLo
カウンタに1秒につき1カウント累積すると共に、Hi
カウンタに1秒につき1カウント累積するように構成さ
れている。
【0055】又、図11に示すように操作パネル89上
には、表示切換えスイッチ129が設けられており、通
常の糸長表示モードで当該表示切換えスイッチ129を
操作すると、デジタル表示器91にLoカウンタとHi
カウンタの累積値が表示されるようになっている。そし
て、ステップS15でLoカウンタの累積値が4000
以上、又はHiカウンタの累積値が2000以上になる
と、マイクロコンピュータ101は報知回路111に指
令を送ってアラーム用スピーカ117を鳴らすようにな
っている。
【0056】而して、本実施形態によれば、上述した実
施形態の効果に加え、釣人は過負荷によるモータ51の
損傷程度を確認することができるので、モータ51のト
ラブルを未然に防止することが可能となる。尚、図12
に示すように上記デジタル表示器91の形状を変えてデ
ジタル表示器91-1を側板37に沿った縦長表示にする
と、その開口部131が大きく開口するので、レベルワ
インド機構に釣糸が通し易く、又、スプール43に親指
を押し当ててのサミング操作がし易くなる利点を有す
る。
【0057】図13及び図14は請求項5乃至請求項8
に係る魚釣用電動リールを示し、上記各実施形態では、
マイクロコンピュータ101に予めモータ51の焼損限
界条件とブレーカー作動条件〜を記憶させて、焼損
限界条件内でブレーカー作動条件〜を任意に変更可
能としたが、本実施形態は、マイクロコンピュータ10
1に予めモータ51の焼損限界条件のみを記憶させてお
き、斯かる焼損限界条件内でブレーカー作動条件を任意
に設定可能としたもので、その設定方法は上述した実施
形態と略同一である。
【0058】即ち、図13に示すように操作パネル89
上には、ON/OFFスイッチ95,モード切換えスイ
ッチ125,選択スイッチ127、そして、表示切換え
スイッチ129が設けられており、これらは夫々マイク
ロコンピュータ101の入力インターフェース105に
接続されている。そして、デジタル表示器91は、通
常、繰出し糸長を表示する糸長表示モードに設定されて
おり、釣人がモード切換えスイッチ125を操作する
と、マイクロコンピュータ101の指令で図13の如き
ブレーカー設定モードに切り替わって、先ず、ブレーカ
ー作動条件のモータ電流規定値の表示部133が点滅す
るようになっている。
【0059】而して、このブレーカー設定モードになる
とパワーレバー93は設定スイッチとして機能し、釣人
が同様にパワーレバー93を操作すると、モータ電流規
定値が順次表示される。そして、例えば図13に示すよ
うに所定のモータ電流規定値「7アンペア」になった処
で釣人が選択スイッチ127を操作すると、モータ電流
規定値「7アンペア」が設定されて、次に図14の如く
ブレーカー作動条件の累積値の表示部135が点滅する
ようになっている。そして、この状態で釣人がパワーレ
バー93を同様に操作して累積値を設定できるようにな
っている。
【0060】そして、マイクロコンピュータ101のR
OM87には、モータ51の焼損限界条件(MAX)と
して、例えば10アンペアでは110秒累積,9アンペ
アでは120秒累積,又、8アンペアでは140秒累積
というように、各モータ電流規定値に対応した限界累積
値がモータ焼損防止の焼損限界条件として記憶されてお
り、釣人はこの焼損限界条件内でブレーカー作動条件を
任意に設定でき、又、この焼損限界条件を超えてブレー
カー作動条件を設定することができないようになってい
る。そして、釣人がブレーカー作動条件を設定した後、
モード切換えスイッチ125を操作して通常の糸長表示
モードに切り換えると、ブレーカー作動条件が設定され
ることとなる。
【0061】従って、モータ51は、以後、設定された
ブレーカー作動条件で保護が図られ、又、釣人は上述し
た手順に従って随時任意のブレーカー作動条件を設定す
ることで、モータ51の保護を図り乍ら、頻繁なモータ
51の停止といった事態を回避することが可能となる。
又、図11に示す実施形態と同様、本実施形態に係る魚
釣用電動リールも、モータ51の過負荷時のデータを累
積してモータ51の消耗具合を確認できるようになって
いる。尚、その構成は上記実施形態と同一であるのでそ
の説明は省略する。
【0062】而して、本実施形態によっても、上述した
効果に加え、過負荷によるモータ51の損傷程度を確認
することができるので、モータ51のトラブルを未然に
防止することが可能となる。尚、上述した各実施形態で
は、焼損限界条件やブレーカー作動条件を、モータ21
の電気回路に装着した電流検出器119で検出されたモ
ータ電流値と、タイマ123で計測されたモータ電流値
毎の通電時間とで構成して、これらを焼損限界条件内で
任意に設定,変更可能としたが、モータ電流値の他に、
例えばモータ21の作動温度を温度センサ等で検出し
て、この検出値と通電時間からブレーカー作動条件や焼
損限界条件を設定,変更することも可能である。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に係る魚釣
用電動リールによれば、従来に比しブレーカーの作動タ
イミングを任意に遅らせることができ、不意に大物の魚
がかかっても、釣人は余裕を持って魚とのやりとりを行
うことができると共に、ブレーカーが頻繁に作動するこ
とがないため、釣糸の張力変化で魚をばらしてしまうこ
とがなくなった。
【0064】そして、請求項3,4及び請求項7,8に
係る発明によれば、釣人は過負荷によるモータの損傷程
度を確認することができるので、モータのトラブルを未
然に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2の一実施形態に係る魚釣
用電動リールの平面図である。
【図2】図1に示す魚釣用電動リールの制御手段のブロ
ック図である。
【図3】図1に示す魚釣用電動リールのモータ監視体制
のブロック図である。
【図4】従来の魚釣用電動リールに於ける過負荷電流の
通電時間の累積状態を示すグラフである。
【図5】請求項1及び請求項2の一実施形態に於ける過
負荷電流の通電時間の累積状態を示すグラフである。
【図6】図1に示す魚釣用電動リールの操作パネルの平
面図である。
【図7】パワーレバーの操作状態を示す側面図である。
【図8】図1に示す魚釣用電動リールの操作パネルの平
面図である。
【図9】請求項1及び請求項2の一実施形態の動作を示
すフローチャートである。
【図10】請求項1乃至請求項4に係る発明の一実施形
態の動作を示すフローチャートである。
【図11】請求項1乃至請求項4の一実施形態に係る魚
釣用電動リールの操作パネルの平面図である。
【図12】請求項1乃至請求項4の他の実施形態に係る
魚釣用電動リールの操作パネルの平面図である。
【図13】請求項5乃至請求項8の一実施形態に係る魚
釣用電動リールの操作パネルの平面図である。
【図14】請求項5乃至請求項8の一実施形態に係る魚
釣用電動リールの操作パネルの平面図である。
【図15】モータ保護装置を備えた従来の魚釣用電動リ
ールの制御手段のブロック図である。
【図16】従来のモータ監視体制のブロック図である。
【符号の説明】
35 リール本体 43 スプール 51 モータ 57,59 駆動力伝達機構 89,89-1 操作パネル 91,91-1 デジタル表示器 93 パワーレバー 99 魚釣用電動リール 101 マイクロコンピュータ 119 電流検出器 125 モード切換えスイッチ 127 選択スイッチ 129 表示切換えスイッチ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
    ールを、スプール駆動モータで回転させる魚釣用電動リ
    ールに於て、 スプール駆動モータの駆動状態を検出する駆動状態検出
    手段と、 スプール駆動モータの電気回路を遮断するブレーカー
    と、 スプール駆動モータの焼損限界条件及びブレーカー作動
    条件を記憶した記憶手段と、 焼損限界条件内でブレーカー作動条件を任意に変更可能
    な作動条件設定手段と、 上記駆動状態検出手段の検出値に基づき、ブレーカー作
    動条件でブレーカーを作動させる制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする魚釣用電動リール。
  2. 【請求項2】 焼損限界条件及びブレーカー作動条件
    は、スプール駆動モータの電気回路に装着した駆動状態
    検出手段たる電流検出器で検出されたモータ電流値と、
    駆動状態検出手段たるタイマで計測されたモータ電流値
    毎の通電時間からなり、 作動条件設定手段は、焼損限界条件内でモータ電流値と
    モータ電流値毎の通電時間を任意に変更可能であること
    を特徴とする請求項1記載の魚釣用電動リール。
  3. 【請求項3】 スプール駆動モータの過負荷時のデータ
    を累積し、当該データを基にスプール駆動モータの消耗
    具合を確認可能としたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の魚釣用電動リール。
  4. 【請求項4】 過負荷時のデータは、電流検出器で検出
    したモータ電流値のうち、スプール駆動モータにとって
    過負荷なモータ電流値が所定時間内に流れた回数の累積
    値で、この累積値が所定値を超えたとき、制御手段がリ
    ール本体に装着した報知手段を作動させることを特徴と
    する請求項3記載の魚釣用電動リール。
  5. 【請求項5】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
    ールを、スプール駆動モータで駆動する魚釣用電動リー
    ルに於て、 スプール駆動モータの駆動状態を検出する駆動状態検出
    手段と、 スプール駆動モータの電気回路を遮断するブレーカー
    と、 スプール駆動モータの焼損限界条件を記憶した記憶手段
    と、 焼損限界条件内でブレーカー作動条件を任意に設定可能
    な作動条件設定手段と、 上記駆動状態検出手段の検出値に基づき、ブレーカー作
    動条件でブレーカーを作動させる制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする魚釣用電動リール。
  6. 【請求項6】 焼損限界条件及びブレーカー作動条件
    は、スプール駆動モータの電気回路に装着した駆動状態
    検出手段たる電流検出器で検出されたモータ電流値と、
    駆動状態検出手段たるタイマで計測されたモータ電流値
    毎の通電時間からなり、 作動条件設定手段は、焼損限界条件内でモータ電流値と
    モータ電流値毎の通電時間を任意に設定可能であること
    を特徴とする請求項5記載の魚釣用電動リール。
  7. 【請求項7】 スプール駆動モータの過負荷時のデータ
    を累積し、当該データを基にスプール駆動モータの消耗
    具合を確認可能としたことを特徴とする請求項5又は請
    求項6記載の魚釣用電動リール。
  8. 【請求項8】 過負荷時のデータは、電流検出器で検出
    したモータ電流値のうち、スプール駆動モータにとって
    過負荷なモータ電流値が所定時間内に流れた回数の累積
    値で、この累積値が所定値を超えたとき、制御手段がリ
    ール本体に装着した報知手段を作動させることを特徴と
    する請求項7記載の魚釣用電動リール。
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