JP3161585B2 - 魚釣用電動リール - Google Patents

魚釣用電動リール

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用電動リール
に係り、主として釣糸の巻取りに伴う竿先保護を図った
魚釣用電動リールに関する。
【0002】
【従来の技術】船釣り等、一般に深場の魚層を対象とし
た魚釣りを行う場合、電動の魚釣用リールが広く用いら
れている。周知のようにこの魚釣用電動リールは、リー
ル本体に装着したスプール駆動モータ(以下、「スプー
ルモータ」という)を作動させて釣糸の巻取り操作を行
うもので、釣人は所定のポイントに仕掛けを繰り出し、
そして、手元のスイッチ操作でスプールモータを作動さ
せて釣糸を巻き取り、船べり近傍でスプールモータを停
止した後、仕掛けを手元に引き寄せて魚を取り込んだり
餌を付けて、再度仕掛けを所定のポイントに投入する作
業を繰り返している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、実釣に於け
るスプールモータでの釣糸の巻取り操作時に、仕掛けは
水中で大きな抵抗を受けているが、水中抵抗のない水面
上に仕掛けが引き上げられると、大幅な釣糸の張力変化
によって釣糸の巻取り速度が急速に速まり、その結果、
釣人のスプールモータ停止操作のタイミングが遅れて竿
先を折損させてしまう虞があった。
【0004】又、昨今、この種の魚釣用電動リールにあ
っては、特開平2−119734号公報等に開示される
ように、釣糸の巻取りや繰出しで回転する回転体(例え
ば、スプールに巻回された釣糸の外周面に圧接する回転
ローラやスプール自体)の回転数を計測することによ
り、釣糸の繰出し量を演算,計測する糸長計測装置を装
着して、この糸長計測装置の計測値を基に、釣糸が所定
の船べり停止位置まで巻き取られた処でスプールモータ
を自動的に停止させる船べり自動停止装置を備えたもの
が多用化されている。
【0005】然し、この種の魚釣用電動リールにあって
も、釣糸の巻取り張力の変化や釣糸の伸び等の影響で糸
長計測装置の計測値に誤差が生ずるため、所定の船べり
停止位置でスプールモータが停止せずに竿先まで仕掛け
を巻き込んで竿先を折損させてしまう虞が指摘されてい
る。又、釣糸の外周面に回転ローラを圧接させる糸長計
測装置にあっては、回転ローラがスリップして回転しな
い虞もあり、更に又、スプール自体の回転数から釣糸の
繰出し量を計測する糸長計測装置にあっては、空巻き時
のように巻取り張力の小さいと、スプールの回転数と船
べり停止位置との間に誤差が生じて船べり停止位置が変
化し、その結果、所定の船べり停止位置でスプールモー
タが停止しないで竿先まで仕掛けを巻き込んでしまう虞
もあった。
【0006】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、釣糸の巻取りに伴う竿先保護を図った魚釣用電動リ
ールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に支
持したスプールを、当該リール本体に装着したスプール
モータで回転駆動させる魚釣用電動リールに於て、上記
スプールモータの電流値を検出する電流検出手段と、釣
糸の巻取り時の張力変化により異常状態と見なす電流の
所定時間に於ける変化値を記憶する記憶手段と、電流検
出手段からの検出値を基に、所定時間に於ける電流変化
値が記憶手段に設定,記憶された変化値以上となったと
き、スプールモータを停止させる制御手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0008】そして、請求項2に係る発明は、請求項1
に係る魚釣用電動リールに於て、制御手段によって制御
され、釣糸の繰出し及び巻取りで回転する回転体の回転
数を検出して糸長を計測する糸長計測装置と、当該糸長
計測装置の計測値を基に、所定の船べり停止位置でスプ
ールモータを自動停止させる船べり自動停止装置とを備
えたことを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1に係る魚釣用電動リールによれば、ス
プールモータによって釣糸がスプールに巻き取られる
が、水中抵抗を受けていた仕掛けが水面上に引き上げら
れて釣糸の巻取り速度が急速に速まると、スプールモー
タの電流値は急激に上昇する。
【0010】然し、制御手段が、電流検出手段からの検
出値を基に、所定時間に於ける電流変化値が記憶手段に
設定,記憶された変化値以上となったとき、スプールモ
ータを速やかに停止して釣人のモータ停止操作ミスによ
る竿先折損を防止する。又、釣糸の巻取り張力の変化や
釣糸の伸び等の影響で糸長計測装置の計測値に誤差が生
じると、所定の船べり停止位置でスプールモータが停止
せずに竿先まで仕掛けを巻き込んでしまう虞がある。
【0011】然し乍ら、請求項2に係る発明にあって
も、制御手段が、電流検出手段からの検出値を基に、所
定時間に於ける電流変化値が記憶手段に設定,記憶され
た変化値以上となったとき、スプールモータを速やかに
停止して、糸長計測装置及び船べり自動停止装置の測
定,作動誤差による竿先折損を防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。
【0013】図1は請求項1及び請求項2に係る魚釣用
電動リールの一実施形態を示し、図に於て、1はリール
本体、3,5はリール本体1の左右両側に固着した側
板、7は釣糸9を巻回したスプールで、スプール7は、
その一端が図示しないブラケットを介してリール本体1
に回転可能に支持され、他端はこれに固定したスプール
ギヤ11と、リール本体1に取り付けたセットプレート
13の軸受15によって回転可能に支持されている。
【0014】又、スプール7内には、これと軸線を一致
させてスプールモータ17が配置されており、当該スプ
ールモータ17の回転軸17aとスプール7間は減速歯
車機構19を介して互いに連結されている。そして、従
来と同様、制御ユニット21の操作パネル23上に、ス
プールモータ17を連続運転させるオートスイッチ25
とこれを断続運転させるマニュアルスイッチ27が夫々
配置されており、これら各スイッチ25,27の操作で
スプールモータ17が回転して、スプール7に釣糸9が
巻回されるようになっている。
【0015】29はスプール巻取り用のハンドルで、当
該ハンドル29は、セットプレート13に回転可能に取
り付けたハンドル軸31の側板5外突出端に連結されて
いる。そして、ハンドル軸31には、スプール逆転止め
用の爪車33が固着されると共にドライブギヤ35が回
転可能に取り付けられており、ドライブギヤ35とハン
ドル軸31間は、ハンドル軸31に装着したドラグ装置
(図示せず)により摩擦結合されて、ハンドル29の回
転がドライブギヤ35に伝達できるようになっている。
【0016】又、図2に於て、37は後述するクラッチ
プレート39を作動させるクラッチ作動プレートを示
し、当該クラッチ作動プレート37はリール本体1の上
部後方から下部前方に亘る長尺部材で、その中央にハン
ドル軸31が挿通する長孔41が形成され、更に、この
長孔41を挟んで2つのカム43が設けられている。
尚、図2中、45はクラッチ作動プレート37のガイド
部材である。
【0017】そして、図2に示すようにリール本体1の
下部前方にはクラッチ駆動モータ(以下、「クラッチモ
ータ」という)47が側板3,5間に装着されており、
当該クラッチモータ47の駆動でクラッチ作動プレート
37を矢印A,B方向へ移動させて、クラッチをON,
OFFに切り換えるようになっている。即ち、クラッチ
モータ47には減速機(図示せず)が装着されている
が、当該減速機のレバー49に取り付くピン51がクラ
ッチ作動プレート37の後端側に設けた長孔53に係合
している。そして、クラッチモータ47は、操作パネル
23上に配設されたクラッチスイッチ55の操作で正逆
両方向へ駆動するようになっており、図2の如きクラッ
チONの状態でクラッチスイッチ55を操作すると、ク
ラッチモータ47の回転によってレバー49が矢印C方
向へ移動し、これによりクラッチ作動プレート37が矢
印A方向へ移動してクラッチがOFFとなるようになっ
ている。
【0018】又、クラッチ作動プレート37の上方の一
側縁部にはマグネット57が装着されており、このマグ
ネット57でON/OFFされるリードスイッチ59,
61が、クラッチのON/OFFに対応してガイド部材
45に配置されている。そして、クラッチスイッチ55
の操作でクラッチ作動プレート37が矢印B方向へ移動
して図2の状態、即ち、クラッチONとなると、リード
スイッチ59がマグネット57によりONとなって、そ
の信号を入力した後述する制御手段63からの指令でク
ラッチモータ47が停止するようになっている。
【0019】同様に、クラッチスイッチ55の操作でク
ラッチ作動プレート37が矢印A方向へ移動してクラッ
チがOFFとなると、リードスイッチ61がマグネット
57でONとされて、クラッチモータ47が制御手段6
3の指令で停止するようになっている。一方、図1に於
て、65はドライブギヤ35に噛合するピニオンギヤ
で、当該ピニオンギヤ65はスプール7の軸線上に於
て、ギヤキャリィ67のボス部67aの中心と側板5間
に横架したピニオン軸69に回転可能且つその軸方向へ
移動可能に支持されており、ピニオンギヤ65とこれに
対向するギヤキャリィ67のボス部67a間に、両者の
クラッチ結合を係脱するクラッチプレート39が設けら
れている。
【0020】クラッチプレート39はスプールモータ1
7及びハンドル29の巻取り動力をスプール7に伝達/
遮断させるもので、図2に示すコイルバネ71によって
クラッチ作動プレート37方向へ付勢されている。そし
て、上述したようにクラッチモータ47によってクラッ
チ作動プレート37が矢印A,B方向へ移動すると、カ
ム43との係脱で当該クラッチプレート39がピニオン
ギヤ65とボス部67aとのクラッチ結合を係脱させ
て、スプール7への巻取り動力を遮断又は伝達させるよ
うになっている。
【0021】又、図1中、73はスプール7の一側面に
埋設されたマグネット、75は当該マグネット73に対
向して配置されたリードスイッチで、これらはスプール
7の回転を電気信号に変換してその回転速度に比例した
パルスを発生するエンコーダ77を構成するもので、図
3に示すようにこのパルス信号が周知の糸長計測装置を
組み込んだ制御手段63に入力,演算されて、その演算
結果が釣糸9の繰出し量や巻取り量として操作パネル2
3上のデジタル表示部79に表示されるようになってい
る。
【0022】制御手段63は制御ユニット21内に収納
されてリール本体1に組み付けられている。そして、図
3に示すように制御手段63の入力側には、既述したオ
ートスイッチ25やマニュアルスイッチ27,リードス
イッチ59,61を始め、操作パネル23上に配設した
メインスイッチ81やリセットスイッチ83,監視モー
ド切換えスイッチ85が接続され、又、制御手段63の
出力側にはデジタル表示部79や各モータ17,47の
モータ駆動回路87,89が夫々接続されている。又、
スプールモータ17の電源ラインには、スプールモータ
17の電流値を検出する電流検出器91が接続されてお
り、当該電流検出器91で検出した検出値がA/D変換
器93でデジタル量に変換されて、制御手段63にフィ
ードバックされるようになっている。
【0023】そして、制御手段63には、従来と同様、
釣糸9の巻取りに伴う竿先保護を考慮して船べり自動停
止装置が組み込まれており、上述した糸長計測装置の計
測値を基に、釣糸9が所定の船べり停止位置(本実施形
態では、デジタル表示部79の糸長表示値「0.0」の
手前2メートル)まで巻き取られた処で、制御手段63
がスプールモータ17のモータ駆動回路87に指令を送
ってスプールモータ17を自動的に停止させるようにな
っている。
【0024】尚、上述した船べり停止位置は、工場出荷
段階で予め図3の記憶手段95に記憶されているが、リ
ール本体1の操作パネル23上に停止位置設定スイッチ
(図示せず)を別途配設して、このスイッチによる外部
操作で記憶手段95の船べり停止位置を設定,変更でき
るようにしてもよい。又、上記記憶手段95には、釣糸
9の巻取り時の張力変化により異常状態と見なす設定電
流変化値が設定,記憶されており、制御手段63は釣人
が監視モード切換えスイッチ85を操作して「電流変化
値監視モード」に切り換えると、釣糸9の巻取り操作時
に、電流検出器89の検出値を基に内蔵のタイマ(図示
せず)で所定時間に亘るスプールモータ17の電流変化
値と記憶手段95に記憶した設定電流変化値とを比較し
て、これが設定電流変化値以上となるとスプールモータ
17を停止させるようになっている。
【0025】即ち、一般にスプールモータ17は空巻き
時に3A/s、そして、魚掛り時には通常6A/s程度
の電流が流れるが、水中抵抗を受けていた仕掛けが水面
上に引き上げられて釣糸9の巻取り速度が急速に速まる
と、既述したように、釣人のスプールモータ停止操作の
タイミングが遅れて竿先を折損させてしまう虞がある。
そして、このとき、スプールモータ17の電流値は急激
に上昇している。
【0026】そこで、本実施形態は、斯様なスプールモ
ータ17の急激な電流変化が「10A/s」以上である
とこれを異常状態と見なして、1/10秒(0.1s)
に於ける設定電流変化値「1A/0.1s」を予め記憶
手段95に記憶させている。そして、図4に示すよう
に、例えば空巻き状態で仕掛け97が1/10秒毎にS
1→S2→S3→S4→S5へと順次巻き取られるに伴
い、制御手段63には各段階での電流検出器91の検出
値(例えば、図4のS1での検出値は3.0A、S2で
の検出値は3.2A、S3での検出値は2.8Aであ
る)が入力されているが、上述したように制御手段63
は、1/10秒毎のスプールモータ17の電流変化値
(S1→S2の電流変化値は0.2A、S2→S3→S
4の電流変化値は夫々0.4A,0.1Aである)と記
憶手段95に記憶した設定電流変化値「1A/0.1
s」とを比較して、これらが設定電流変化値以上となっ
たときに、スプールモータ17を速やかに停止するよう
になっている。そして、この状態で釣人がオートスイッ
チ25やマニュアルスイッチ27等を操作すると、モー
タ停止状態が解除されてスプールモータ17が再び作動
するようになっている。
【0027】その他、図1中、99はコネクタ101を
介してリール本体1に接続された電源コードで、この電
源コード99を鰐口クリップ等で船上に配置したバッテ
リ等の直流電流に接続してメインスイッチ81を操作す
ると、スプールモータ17やクラッチモータ47,制御
手段63等が起動するようになっている。本実施形態は
このように構成されているから、魚釣りをするに当た
り、メインスイッチ81を操作してスプールモータ17
やクラッチモータ47,制御手段63等を起動させた
後、クラッチスイッチ55を操作すれば、図2に示すよ
うにクラッチモータ47の矢印C方向への回転でクラッ
チ作動プレート37が矢印A方向へ移動してクラッチが
OFFとなり、リードスイッチ61がマグネット57で
ONとされて、その信号を入力した制御手段63の指令
でクラッチモータ47が停止する。
【0028】而して、このとき、スプール7はフリーの
状態であるから、釣糸9は仕掛け97の重量でスプール
7から繰り出され、スプール7の回転はエンコーダ77
により釣糸9の繰出し長さに応じたパルスに変換されて
制御手段63に入力,演算され、その演算結果に基づく
繰出し糸長がデジタル表示部79に表示されることとな
る。
【0029】そして、仕掛け97を水面まで繰り出した
処でリセットスイッチ83を操作して、デジタル表示部
79の表示値を「0.0」とする。この後、釣人はデジ
タル表示部79の表示を見乍ら、釣糸9を繰り出して予
定の棚位置でクラッチスイッチ55を再び操作すればよ
い。すると、制御手段63からの指令でクラッチモータ
47が図2の矢印D方向へ回転し、これに伴いクラッチ
作動プレート37が矢印B方向へ移動するので、クラッ
チがONとなってリードスイッチ61がマグネット59
でONとされ、その信号を入力した制御手段63からの
指令でクラッチモータ47が停止する。
【0030】この状態で魚の当たりを待つ。そして、魚
の当たりがあった場合或いは空巻き状態でオートスイッ
チ25やマニュアルスイッチ27を操作すれば、スプー
ルモータ17が作動してスプール7に釣糸9が巻き取ら
れることとなる。そして、本実施形態には船べり自動停
止装置が組み込まれているから、釣糸9が船べり停止位
置(糸長表示値「2.0」)まで巻き取られると、制御
手段63の指令でスプールモータ17が停止するが、既
述したように長期に亘る使用で、例えば釣糸9に伸びが
生じて糸長計測装置の計測値に誤差が生じてくると、船
べり停止位置が変化して竿先に仕掛け97を巻き込んで
しまう虞がある。
【0031】そこで、制御手段63は、釣人が監視モー
ド切換えスイッチ85を操作して「電流変化値監視モー
ド」に切り換えると、釣糸9の巻取り操作時に、電流検
出器89の検出値を基に1/10秒毎のスプールモータ
17の電流変化値と記憶手段95に記憶した設定電流変
化値「1A/0.1s」とを比較する。そして、仕掛け
97が船べり停止位置で停止せずに水面上に引き上げら
れたために、スプールモータ17の電流値が急激に上昇
してこれが設定電流変化値以上になると、制御手段63
はスプールモータ17を速やかに停止して仕掛け97が
竿先まで巻き取られることを防止する。
【0032】そして、スプールモータ17の停止後、オ
ートスイッチ25やマニュアルスイッチ27等を操作す
れば、モータ停止状態が解除されてスプールモータ17
が再び作動することとなる。以上述べたように本実施形
態は、仕掛け97が船べり停止位置で停止せずに水面上
に引き上げられたために、スプールモータ17の電流値
が急激に上昇してこれが記憶手段95の設定電流変化値
以上になると、制御手段63がスプールモータ17を速
やかに停止させるようにしたので、本実施形態によれ
ば、糸長計測装置及び船べり自動停止装置の測定,作動
誤差による竿先折損のトラブルが確実に防止できること
となった。
【0033】尚、上記実施形態では、1/10秒に於け
る設定電流変化値「1A/0.1s」が予め記憶手段9
5に記憶されているが、操作パネル23上に設定スイッ
チを装着して、この値を当該設定スイッチによる外部操
作で設定,変更可能としてもよいし、又、上記監視モー
ド切換えスイッチ85は必須のものではなく、釣糸9の
巻取り操作時に、常時、スプールモータ17の電流変化
値を監視するようにしてもよい。
【0034】又、船べり自動停止装置を備えるに当た
り、使用経過に伴う糸長誤差を考慮して、例えば水面
(糸長表示値「0.0」)の手前10mを予め監視区域
に設定し、この監視区域でスプールモータ17の電流変
化値を監視してスプールモータ17の停止機能を働かせ
てもよいし、監視区域を外部のキー操作で任意に設定可
能としてもよい。
【0035】そして、本出願人は、先に実開平3−91
775号公報(実公平6−47269号公報)に於て、
操作パネル上に空巻き専用の空巻きスイッチを装着し
て、この空巻きスイッチの操作により魚の取込み速度を
超えた巻取り速度で連続巻取りを行うようにスプールモ
ータを制御する魚釣用電動リールを開示したが、斯かる
空巻きスイッチを本実施形態に設けてもよいことは勿論
である。
【0036】更に又、上記実施形態の魚釣用電動リール
には糸長計測装置と船べり自動停止装置が組み込まれて
いるが、斯かる装置を装備しない魚釣用電動リールに本
発明を適用することができることは勿論である。而し
て、斯かる魚釣用電動リールにあっても、実釣の釣糸巻
取り時の急激な電流変化による竿先折損等のトラブルを
未然に防止することができるので、安心して仕掛けの取
込み操作が行えることとなる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る魚釣
用電動リールによれば、実釣の釣糸巻取り時の急激な電
流変化による竿先折損等のトラブルを未然に防止するこ
とができるので、安心して仕掛けの取込み操作が行える
こととなった。そして、請求項2に係る発明によれば、
糸長計測装置及び船べり自動停止装置の測定,作動誤差
による竿先折損のトラブルが確実に防止できる利点を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2に係る魚釣用電動リール
の一実施形態の一部切欠き平面図である。
【図2】図1に示す魚釣用電動リールの一部切欠き側面
図である。
【図3】図1に示す魚釣用電動リールの制御ブロック図
である。
【図4】仕掛けの巻取り操作に伴う電流変化値を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 リール本体 7 スプール 9 釣糸 17 スプールモータ 21 制御ユニット 63 制御手段 85 監視モード切換えスイッチ 91 電流検出器 95 記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 89/017

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に支持したスプー
    ルを、当該リール本体に装着したスプール駆動モータで
    回転駆動させる魚釣用電動リールに於て、 上記スプール駆動モータの電流値を検出する電流検出手
    段と、 釣糸の巻取り時の張力変化により異常状態と見なす電流
    の所定時間に於ける変化値を記憶する記憶手段と、 電流検出手段からの検出値を基に、所定時間に於ける電
    流変化値が記憶手段に設定,記憶された変化値以上とな
    ったとき、スプール駆動モータを停止させる制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする魚釣用電動リール。
  2. 【請求項2】 制御手段によって制御され、 釣糸の繰出し及び巻取りで回転する回転体の回転数を検
    出して糸長を計測する糸長計測装置と、 当該糸長計測装置の計測値を基に、所定の船べり停止位
    置でスプール駆動モータを自動停止させる船べり自動停
    止装置と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の魚釣用電動リ
    ール。
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