JP3362766B2 - 魚釣用電動リール - Google Patents

魚釣用電動リール

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JP3362766B2
JP3362766B2 JP07328597A JP7328597A JP3362766B2 JP 3362766 B2 JP3362766 B2 JP 3362766B2 JP 07328597 A JP07328597 A JP 07328597A JP 7328597 A JP7328597 A JP 7328597A JP 3362766 B2 JP3362766 B2 JP 3362766B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプール駆動モー
タの保護を図った魚釣用電動リールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来周知のように、魚釣用電動リール
(以下、「電動リール」という)は、リール本体やスプ
ール内に装着したスプール駆動モータ(以下、「モー
タ」という)によって、繰り出した釣糸をスプールに巻
き取るもので、船釣り等、一般に深場の魚層を対象とし
た魚釣りを行う場合に広く用いられている。
【0003】そして、モータの焼損を防止するため、従
来、実開平4−124073号公報等に開示されるよう
にモータ電流値を電流検出器で検出し、モータにとって
過負荷な電流が所定時間に亘って通電されたとき、ブレ
ーカーを作動させてモータへの通電を停止するモータ保
護装置が提案されている。
【0004】図12は実開平4−124073号公報で
開示されたモータ保護装置を示し、このモータ保護装置
はマイクロコンピュータ1によって制御され、マイクロ
コンピュータ1は全体を制御するCPU3と、モータ制
御のためのプログラムを格納するROM5、そして、C
PU3での演算結果等のデータを格納するRAM7と入
力インターフェース9及び出力インターフェース11と
を備え、これらはバス13を介してCPU3に接続され
ている。
【0005】そして、入力インターフェース9に、リー
ル本体の操作パネル上に配設したオートスイッチ15や
マニュアルスイッチ17が接続され、又、出力インター
フェース11にはモータ駆動回路19が接続されてお
り、モータ駆動回路19にモータ21が接続されてい
る。更に、モータ21の電気回路には、モータ電流値を
検出する電流検出器23が接続されており、電流検出器
23で検出したモータ電流値がA/D変換器25でデジ
タル量に変換されてマイクロコンピュータ1にフィード
バックされるようになっている。
【0006】而して、マイクロコンピュータ1は、図1
3に示すように初期通電によって釣りを開始する状態を
定常モード27となる。そして、マイクロコンピュータ
1内のタイマ(図示せず)の計測により、この定常モー
ド27に於て、例えばモータ21にとって過負荷な5ア
ンペア以上の電流が2sec連続で通電したときに監視
モード29に移行し、そして、以下に述べるように監視
モード29で定められた設定条件のいずれかに合致した
とき、次のブレーカー作動モード31に移行するように
なっている。
【0007】そして、更に、このブレーカー作動モード
31で設定されたブレーカー作動条件に合致すると、モ
ータ21の焼損を防止するため、モータ駆動回路19内
のブレーカー(図示せず)を作動させてモータ21を一
定時間停止させるようになっている。
【0008】即ち、ROM5には、先ず、監視モード2
9の設定条件として、 5アンペア以上 100sec累積 6アンペア以上 50sec累積 7アンペア以上 25sec累積 8アンペア以上 5sec累積 9アンペア以上 2sec累積 10アンペア以上 0.1sec累積 が、モータ制御のプログラムとして格納されている。
【0009】尚、各条件〜に於けるモータ電流値が
モータ21にとって過負荷なモータ電流規定値である。
そして、監視モード29が開始してから2時間の間に、
例えば5アンペア以上の電流が連続して100sec間
通電されたか、或いは5アンペア以上の電流が10se
c流れ、これが10回繰り返されて2時間以内に100
secがタイマで計測されて累積されたときに次のブレ
ーカー作動モード31に移行し、又、2時間内に5アン
ペア以上の電流が100sec累積されないときには定
常モード27に戻るようになっている。
【0010】更に、ROM5には、ブレーカー作動モー
ド31のブレーカー作動条件として、
[1] 5アンペア以上 5sec累積 [2] 7アンペア以上 2sec累積 [3]10アンペア以上 0.1sec累積 が設定されている。
【0011】このブレーカー作動モード31は、ブレー
カー作動モード31の開始後1時間内のモータ電流規定
値の通電時間の累積値を監視するもので、1時間内にブ
レーカー作動条件[1] 〜[3] のいずれにも合致しないと
きには定常モード27に戻り、監視モード29及びブレ
ーカー作動モード31に加算されている通電時間の累積
値は0となる。
【0012】そして、1時間内に上記ブレーカー作動条
件[1] 〜[3] のいずれかに合致したときは、マイクロコ
ンピュータ1からの指令でモータ駆動回路19内のブレ
ーカーを作動させて、モータ21を停止させるようにな
っている。そして、所定時間経過後、モータ21への通
電が再開されて再びブレーカー作動モード31で累積値
を監視し、1時間内にブレーカー作動条件のいずれにも
合致しないときは定常モード27に戻り、又、ブレーカ
ー作動条件に合致すると、再びマイクロコンピュータ1
の指令でブレーカーが作動してモータ21が停止するよ
うになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電動リール
の使用に伴いモータ性能は次第に劣化していくが、劣化
の程度が著しくなるとモータが作動しなくなったり巻取
り駆動力が不足してしまう。そして、実釣時にモータが
作動しなくなったり巻取り駆動力が不足すると、釣人は
手動のハンドル操作で釣りを継続することとなるが、深
場の釣りであると釣人への負担は大きく電動リールの利
点が損なわれてしまうこととなる。
【0014】そして、モータの劣化は全ての電動リール
が避けて通れない課題であり、モータの劣化状態やモー
タの使用頻度を釣人が確認できれば、モータのトラブル
を未然に防止することが可能となるが、従来の電動リー
ルにあってはモータの劣化状態や使用頻度を確認し得る
具体的な手段がないのが実情であった。又、図12の如
くブレーカー作動条件を設定してモータの保護を図る従
来例にあっては、新品時のモータの性能に合わせてブレ
ーカー作動条件を高めに設定してしまうと、モータの劣
化時にモータが焼損してしまう虞がある。
【0015】そのため、従来、ブレーカー作動条件はあ
る程度低めに設定せざるを得ず、この結果、新品時のモ
ータ性能を十分に発揮させることができない問題があっ
た。本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、モー
タの保護を図りつつモータ性能を最大限引き出すことの
できる電動リールを提供することを第一の目的とする。
【0016】そして、本発明の第二の目的は、モータの
劣化状態や使用頻度を釣人が確認できるようにして、モ
ータのトラブルの発生を未然に防止することのできる電
動リールを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に支
持されたスプールを、スプール駆動モータで回転させる
魚釣用電動リールに於て、スプール駆動モータの駆動状
態を検出する駆動状態検出手段と、スプール駆動モータ
の電気回路を遮断するブレーカーと、スプール駆動モー
タの仕事量を検出する仕事量検出手段と、仕事量検出手
段で検出された仕事量を累積してこれをスプール駆動モ
ータの総仕事量として記憶すると共に、スプール駆動モ
ータのブレーカー作動条件を記憶した記憶手段と、上記
総仕事量を基にブレーカー作動条件を変更し、駆動状態
検出手段の検出値に基づきブレーカー作動条件でブレー
カーを作動させる制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0018】そして、請求項2に係る発明は、請求項1
記載の電動リールに於て、ブレーカー作動条件は、駆動
状態検出手段で検出されたモータ電流値と、駆動状態検
出手段で計測されたモータ電流値毎の通電時間とからな
り、制御手段は、記憶手段に累積,記憶された総仕事量
を基に、ブレーカー作動条件のモータ電流値とモータ電
流値毎の通電時間の少なくともいずれか一方を減じてい
くことを特徴とし、請求項3に係る発明は、請求項1又
は請求項2記載の電動リールに於て、仕事量がモータ電
流値と電圧及び当該モータ電流値の通電時間の積である
ことを特徴としている。
【0019】又、請求項4に係る発明は、リール本体に
回転可能に支持されたスプールを、モータで回転させる
電動リールに於て、モータの仕事量を検出する仕事量検
出手段と、仕事量検出手段で検出された仕事量を累積し
てこれをモータの総仕事量として記憶すると共に、モー
タの安全総仕事量を予め記憶した記憶手段と、総仕事量
が安全総仕事量に達したとき、リール本体に装着した報
知手段を作動させる制御手段とを備えたことを特徴と
し、請求項5に係る発明は、請求項4記載の電動リール
に於て、モータ電流値と電圧及び当該モータ電流値の通
電時間の積であることを特徴とする。
【0020】そして、請求項6に係る発明は、リール本
体に回転可能に支持されたスプールを、モータで駆動す
る電動リールに於て、モータのモータ電流値を検出する
電流検出手段と、モータのモータ出力値を検出する出力
検出手段と、電流検出手段で検出したモータ電流値のう
ち、モータにとって過負荷なモータ電流値とモータ出力
値に基づいて設定したモータ許容駆動範囲を記憶した記
憶手段と、モータ電流値とモータ出力値とで得られるモ
ータの駆動状態がモータ許容駆動範囲外のとき、リール
本体に装着した報知手段を作動させる制御手段とを備え
たことを特徴とし、請求項7に係る発明は、請求項6記
載の電動リールに於て、モータ出力値がモータの回転数
であることを特徴としている。
【0021】(作用)請求項1に係る発明によれば、モ
ータの駆動で釣糸がスプールに巻回されるが、駆動状態
検出手段の検出値に基づきモータの駆動状態がブレーカ
ー作動条件に合致すると、制御手段の指令でブレーカー
が作動してモータが停止する。又、記憶手段は、仕事量
検出手段で検出されたモータの仕事量を累積してこれを
モータの総仕事量として記憶するが、制御手段は斯かる
総仕事量を基にブレーカー作動条件を変更していくこと
となる。
【0022】そして、請求項2に係る発明によれば、制
御手段は、記憶手段に累積,記憶された総仕事量を基
に、ブレーカー作動条件のモータ電流値とモータ電流値
毎の通電時間の少なくともいずれか一方を減じてブレー
カー作動条件を変更する。
【0023】又、請求項3に係る発明によれば、モータ
電流値と電圧及び当該モータ電流値の通電時間の積でモ
ータの仕事量が演算,検出されることとなる。一方、請
求項4に係る発明によれば、記憶手段は、仕事量検出手
段で検出されたモータの仕事量を累積してこれをモータ
の総仕事量として記憶していくが、制御手段は斯かる総
仕事量と記憶手段に予め記憶されているモータの安全総
仕事量とを比較し、総仕事量が安全総仕事量に達したと
き、リール本体に装着した報知手段を作動させて釣人に
モータの劣化を知らせることとなる。
【0024】そして、請求項5に係る発明によれば、同
様にモータ電流値と電圧及び当該モータ電流値の通電時
間の積でモータの仕事量が演算,検出される。又、請求
項6に係る発明によれば、モータ電流値とモータ出力値
とで得られるモータの駆動状態がモータ許容駆動範囲外
のとき、制御手段はリール本体に装着した報知手段を作
動させて釣人にモータの劣化を知らせることとなる。
【0025】そして、請求項7に係る発明では、モータ
回転数がモータ出力値として利用される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。
【0027】図1乃至図7は請求項1乃至請求項3に係
る電動リールの一実施形態を示し、図1に於て、33は
リール本体35のフレーム、37,39は当該フレーム
33の左右に取り付く側板で、両側板37,39間にス
プール軸41を介してスプール43が回転可能に支持さ
れており、スプール軸41はスプール43の軸心を貫通
し、軸受45,47を介して側板37,39間に回転可
能に支持されている。
【0028】スプール43は、モータ51の駆動やハン
ドル53の巻取り操作で釣糸が巻回されるようになって
おり、モータ51は、スプール43前方の側板37,3
9間のフレーム33に一体成形されたモータケース55
内に収納されている。
【0029】そして、側板37内には、実開平7−74
42号公報で開示された駆動力伝達機構と同一構造の駆
動力伝達機構57が装着されており、モータ51のモー
タ軸51aに装着した太陽歯車に噛合する遊星歯車や複
数枚の歯車57a,57b,57c等からなるこの駆動
力伝達機構57によって、モータ51の駆動力がスプー
ル軸41に伝達されるようになっている。
【0030】スプール軸41は、スプール43の中央を
貫通してその他端側が側板39内に突出しているが、そ
の突出端にはハンドル53の回転をスプール43に伝達
する駆動力伝達機構59が装着されている。この駆動力
伝達機構59も、実開平7−7442号公報で開示され
た駆動力伝達機構と同様、スプール軸41の突出端に装
着された太陽歯車やこれに噛合する複数の遊星歯車、ス
プール43の側面の内周に刻設された内歯歯車等からな
り、当該内歯歯車に遊星歯車が噛合している。そして、
遊星歯車は取付ピンによって遊星歯車支持体61に取り
付けられており、遊星歯車支持体61はスプール43に
取り付けたブラケットに嵌合し、スプール軸41に軸受
を介して回転可能に支持されている。
【0031】そして、遊星歯車支持体61には、スプー
ル軸41と同軸上に配置したピニオン軸63に回転可能
且つその軸方向へ移動可能に支持されたピニオンギヤ6
5がクラッチ係合しており、当該ピニオンギヤ65と遊
星歯車支持体61との間に、クラッチレバー67の操作
で両者のクラッチ結合を係脱する従来周知のクラッチプ
レート69が配置されている。
【0032】又、図中、53はスプール巻上げ用のハン
ドルで、当該ハンドル53は、側板39に挿着したハン
ドル軸71の突出端に連結されている。そして、ハンド
ル軸71にはラチェット73が固着され、更に上記ピニ
オンギヤ65と噛合するドライブギヤ75が回転可能に
取り付けられている。そして、ドライブギヤ75とハン
ドル軸71間は、ハンドル軸71にセットしたドラグ装
置77で摩擦結合されて、ハンドル53の回転がドライ
ブギヤ75に伝達できるようになっている。
【0033】更に又、スプール43の一側面には複数個
のマグネット79が装着されると共に、当該マグネット
79に対向してフレーム33に一対の磁気センサ81が
装着されており、磁気センサ81はリール本体35上部
の側板37,39間に設けた制御ユニット83内のマイ
クロコンピュータに接続されている。マイクロコンピュ
ータは、特開平5−103567号公報で開示された電
動リールと同様の糸長計測装置が組み込まれており、磁
気センサ81から出力されるスプール43の正転,逆転
の判定信号を図2に示すCPU85に取り込んで釣糸の
繰出しか巻取りかを判定すると共に、磁気センサ81か
ら取り込むスプール43の回転パルス信号をアップ・ダ
ウンカウンタでカウントして、この計数値を基にROM
87に記憶された糸長計算式をCPU85で演算実行す
るようになっている。
【0034】そして、その演算結果が釣糸の繰出し糸長
として、制御ユニット83上の操作パネル89に設けた
デジタル表示器91に表示されるようになっている。
又、リール本体35の右側部前方には、本出願人が実開
平5−76273号公報等で開示した電動リールと同
様、モータ51のモータ出力を調節するパワーレバー9
3がハンドル53の回転方向と同方向へ回転操作可能に
取り付けられており、当該パワーレバー93の操作で、
モータ51のモータ出力がOFF状態から最大値(0〜
100%)まで連続的に増減するようになっている。
【0035】その他、図1に於て、95は操作パネル8
9上に配設されたON/OFFスイッチ、97はドラグ
装置77のドラグ力調節レバーで、コネクタを介してリ
ール本体35に接続した電源コードを鰐口クリップで船
上等に配置したバッテリに接続すると、制御ユニット8
3内の制御手段が起動するようになっている。而して、
本実施形態に係る電動リール99は、上述の如き従来と
同様の構成に加え、モータ51の焼損を防止するモータ
保護機能が備えられている。
【0036】即ち、図2に示すように電動リール99は
マイクロコンピュータ101によって制御され、マイク
ロコンピュータ101は、全体を制御するCPU85と
モータ制御のためのプログラムを格納するROM87、
そして、CPU85での演算結果等のデータを格納する
RAM103と入力インターフェース105及び出力イ
ンターフェース107を備え、これらはバス109を介
してCPU85に接続されている。
【0037】そして、入力インターフェース105に上
述した磁気センサ81やパワーレバー93,ON/OF
Fスイッチ95が接続され、又、出力インターフェース
107には、デジタル表示器91や報知回路111,モ
ータ駆動回路113等が夫々接続されており、報知回路
111には操作パネル89上に装着した表示灯115と
アラーム用スピーカ117が、そして、モータ駆動回路
113にはモータ51が接続されている。
【0038】又、モータ51の電気回路中には、図15
に示す従来例と同様、モータ電流値を検出する電流検出
器119が接続されており、当該電流検出器119で検
出したモータ電流値がA/D変換器121でデジタル量
に変換されてマイクロコンピュータ101にフィードバ
ックされるようになっている。更に又、CPU85に
は、後述するように予め設定したモータ電流規定値毎の
連続又は断続的なモータ通電時間を計測していくタイマ
123が接続されている。
【0039】ところで、一般に本実施形態の如き電動リ
ールにあっては、スプールの空巻き時に2.5アンペア
から3アンペアの電流が通電され、又、例えば1.5Kg
のマダイを釣り上げる場合には4アンペア程度の電流が
通電される。そして、5アンペア以上のモータ電流値は
モータにとって過負荷である。そこで、マイクロコンピ
ュータ101は、図3に示すように初期通電によって監
視モード125となり、モータ電流値が以下のブレーカ
ー作動条件のいずれかに合致したとき、モータ駆動回路
113に装着した図示しないブレーカーを作動させてモ
ータ51を一定時間停止させ、又、各モータ電流規定値
未満の電流が流れているときには、それまで累積してい
た全モータ電流規定値のモータ通電時間を減算させてブ
レーカーの無意味な作動を防止するようになっている。
【0040】即ち、ROM87には、ブレーカー作動条
件として、 10アンペア 90sec累積 9アンペア 100sec累積 8アンペア 115sec累積 7アンペア 130sec累積 6アンペア 150sec累積 5アンペア 180sec累積 が、モータ制御のプログラムとして格納されており、各
ブレーカー作動条件〜のモータ電流値がモータ51
にとって過負荷なモータ電流規定値である。
【0041】尚、このブレーカー作動条件〜は、新
品時のモータの性能に合わせたもので、本実施形態に於
ける当初のブレーカー作動条件は、従来のモータ保護装
置に設定されるブレーカー作動条件に比し極めて高めに
設定されている。そして、初期通電後、例えば10アン
ペアの電流が連続して90sec間通電されたか、或い
は10アンペア以上の電流が10sec流れ、これが9
回繰り返されて90secの通電時間がタイマ123で
計測されてマイクロコンピュータ101に累積される
と、マイクロコンピュータ101はモータ駆動回路11
3に指令を送ってブレーカーを作動し、同時に報知回路
111に指令を送って表示灯115を4sec間点灯
し、アラーム用スピーカ117から4sec間アラーム
を発振させるようになっている。そして、その後、2s
ec経過後にモータ51の駆動を再開させるようになっ
ている。
【0042】一方、監視モード125に於て、各モータ
電流規定値よりも低い例えば3アンペアの電流がモータ
51に通電されているときには、それまでに累積されて
いた総てのモータ電流規定値の通電時間の累積値から、
夫々、毎秒1/5secづつ減算していくように構成さ
れており、例えばモータ電流値10アンペアのモータ通
電時間の累積値が45secであったとすると、その
後、10sec間3アンペアの電流がモータ51に通電
されたならば、累積値45secから2secが減算さ
れて累積値は43secとなる。
【0043】この状態を示したのが図4及び図5で、従
来では図4に示すように過負荷の電流通電時間が累積さ
れる一方であるため、ブレーカー作動点への到達が早
く、ブレーカーの作動が敏感過ぎてすぐにモータが停止
してしまう。然し、本実施形態では、電流検出器119
で検知したモータ電流値がモータ電流規定値より低いと
きには、累積していたそれまでの全モータ電流規定値毎
の通電時間の累積値を毎秒1/5secづつ減算してい
くので、図5の如く従来に比しブレーカー作動点への到
達が遅れることとなる。
【0044】そして、このように各モータ電流規定値の
通電時間の加,減算を繰り返し乍ら、ブレーカー作動条
件のいずれかに合致すると、マイクロコンピュータ10
1の指令でブレーカーが作動してモータ51が停止し、
同時に表示灯115が4sec間点灯し、アラーム用ス
ピーカ117が4sec間アラームを発振する。そし
て、その後、2sec経過後にモータ51の駆動が再開
して、再び電流検出器119からマイクロコンピュータ
101にフィードバックされたモータ電流値を基に、再
びモータ電流規定値よりも低いか否かが判定されてモー
タ電流規定値の通電時間の加,減算が繰り返され、ブレ
ーカー作動条件に合致すると、再びブレーカーが作動し
てモータ51が停止することとなる。
【0045】このように、本実施形態は、モータ51の
保護を図りつつブレーカー作動点への到達を遅らせてモ
ータ51の頻繁な停止を防止したが、更に本実施形態
は、上記構成に加え、モータ51の仕事量を検出,累積
し、その使用開始以降の総仕事量を基にブレーカー作動
条件を制御してモータ51の性能を最大限引き出したこ
とを特徴としている。
【0046】尚、本明細書に於て、「仕事量」とはモー
タ51の「使用量」をいい、この仕事量(使用量)の増
加に伴いモータ51は劣化する。即ち、本実施形態に於
て、モータ51の仕事量wは、 仕事量w=モータ電流値×モータ通電時間×電圧 の式で演算,検出され、本実施形態では、モータ51の
仕事量を電力量で求めている。
【0047】そして、この検出値がマイクロコンピュー
タ101に順次累積される。尚、一般に電動リールの電
圧Vは12ボルトで一定であるので、以下、仕事量wの
算出に電圧は省略する。そして、マイクロコンピュータ
101は斯かる仕事量wを累積,記憶して、その総仕事
量Wが、所定値「21600(ワット)」になると、上
記ブレーカー作動条件〜の通電時間を減じて、 (1)10アンペア以上 70sec累積 (2) 9アンペア以上 77sec累積 (3) 8アンペア以上 88sec累積 (4) 7アンペア以上 100sec累積 (5) 6アンペア以上 117sec累積 (6) 5アンペア以上 140sec累積 の新たなブレーカー作動条件(1)〜(6)に変更するように
なっている。
【0048】尚、上述した所定値「21600(ワッ
ト)」は、例えば6アンペアのモータ電流値が3600
sec通電される(6アンペア×3600sec)毎に
モータ51の劣化が進行するとして設定されたもので、
仮に5アンペアのモータ電流規定値が4320sec通
電されると、この所定値に達してモータ51の劣化が進
行することとなる。
【0049】そして、マイクロコンピュータ101は、
各モータ電流規定値の通電時間の加,減算を繰り返し乍
ら、ブレーカー作動条件(1)〜(6)によってモータ51を
監視し乍ら、モータ51の仕事量wを再び検出,累積し
ていく。
【0050】尚、新たなブレーカー作動条件(1)〜(6)に
変更されると、今まで累積してきた総仕事量Wは「0」
にリセットされて新たな総仕事量Wが累積されていく。
そして、以下、同様にマイクロコンピュータ101はモ
ータ51の仕事量wを累積,記憶して、その総仕事量W
が再び所定値「21600(ワット)」になると、モー
タ51が更に劣化したとして上記ブレーカー作動条件
(1)〜(6)の通電時間を減じ、各モータ電流規定値毎の通
電時間が更に短い新たなブレーカー作動条件に変更し
て、このブレーカー作動条件によってモータ51を監視
し乍ら、モータ51の仕事量wを再び検出,累積してい
くようになっている。
【0051】このように、本実施形態は、新品時のモー
タ51の性能に合わせて当初のブレーカー作動条件〜
を高めに設定し、そして、モータ51の劣化に応じマ
イクロコンピュータ101がブレーカー作動条件を低く
変更,設定していくことを特徴としている。そして、既
述したように、いずれかのブレーカー作動条件に合致す
ると、マイクロコンピュータ101からの指令でブレー
カーが作動してモータ51が停止し、同時に表示灯11
5が4sec間点灯し、アラーム用スピーカ117が4
sec間アラームを発振する。そして、その後、2se
c経過後にモータ51の駆動が再開して、再び電流検出
器119からマイクロコンピュータ101にフィードバ
ックされたモータ電流値を基に、再びモータ電流規定値
よりも低いか否かが判定されてモータ電流規定値の通電
時間の加,減算が繰り返され、ブレーカー作動条件が満
たされるとブレーカーが作動してモータ51が停止する
ようになっている。
【0052】本実施形態はこのように構成されており、
本実施形態の動作を図6のフローチャートで説明する
と、初期通電によって監視モードが開始する(ステップ
S1)。そして、魚の当たりがあった場合に釣人がパワ
ーレバー93を操作すると、モータ51が作動してスプ
ール43に釣糸が巻き取られるが、この時、電流検出器
119からマイクロコンピュータ101にフィードバッ
クされたモータ電流値が上記ブレーカー作動条件〜
の各モータ電流規定値より低いか否かがステップS2で
判定される。そして、ステップS2でモータ電流規定値
以上の電流が流れたと判定されると、ステップS3に移
行してタイマ123で計測されたモータ電流規定値毎の
通電時間が順次加算,累積されていく。
【0053】そして、斯様にモータ電流規定値の通電時
間が加算され累積されても、未だブレーカー作動条件の
いずれも満たしていないとステップS4で判定される
と、ステップS2に戻って再びモータ電流値が計測さ
れ、モータ電流規定値よりも低い例えば3アンペアの電
流がモータ51に通電されているときには、それまで累
積されていた全モータ電流規定値の通電時間の累積値か
ら、夫々、毎秒1/5秒づつ減算する(ステップS
5)。
【0054】例えば、上述したようにステップS4から
ステップS2に戻ったときに、モータ電流規定値10ア
ンペアの通電時間の累積値が45秒であって、このと
き、3アンペアの電流がモータ51に10秒間通電され
たならば、累積値45秒から2秒が減算されて累積値は
43秒となる。そして、このように各モータ電流規定値
の通電時間の加,減算を繰り返し乍ら、ブレーカー作動
条件のいずれかを満たしたとステップS4で判定される
と、マイクロコンピュータ101からの指令でブレーカ
ーが作動してモータ51が停止し(ステップS6)、同
時に表示灯115が4秒間点灯し、アラーム用スピーカ
117が4秒間アラームを発振する。そして、その後、
2秒経過後にモータ51の駆動が再開して(ステップS
7)、ステップS2に戻る。
【0055】ステップS2に戻ると、再び電流検出器1
19からマイクロコンピュータ101にフィードバック
されたモータ電流値がブレーカー作動条件のモータ電流
規定値よりも低いか否かが判定されてモータ電流規定値
の通電時間の加,減算が繰り返され、ブレーカー作動条
件が満たされるとブレーカーが作動してモータ51が停
止することとなる。
【0056】そして、ON/OFFスイッチ95のOF
F操作でマイクロコンピュータ101が停止するが(ス
テップS8)、上述したようにマイクロコンピュータ1
01は、上記フローチャートによる制御と同時に、図7
のフローチャートに従い、モータ電流値とモータ通電時
間,電圧からモータ51の使用開始以降の仕事量wを演
算,検出して、これをモータの総仕事量Wとして累積し
ていく(ステップS1,9〜12)。
【0057】そして、マイクロコンピュータ101はス
テップS13に於て、累積しているモータ51の総仕事
量Wが、所定値「21600(ワット)」に達したか否
かを判定し、総仕事量Wが斯かる所定値に達したと判定
すると、上記ブレーカー作動条件〜の通電時間を減
じて、既述した新たなブレーカー作動条件(1)〜(6)に変
更することとなる(ステップS14)。
【0058】以下、マイクロコンピュータ101は、図
6のフローチャートに従い各モータ電流規定値の通電時
間の加,減算を繰り返すと共に、ステップS9に戻って
ブレーカー作動条件(1)〜(6)でモータ51を監視し乍
ら、モータ51の仕事量wを再び検出,累積していく。
そして、マイクロコンピュータ101はモータ51の総
仕事量Wが再び所定値「21600(ワット)」になる
と、モータ51が更に劣化したとして上記ブレーカー作
動条件(1)〜(6)の通電時間を減じ、各モータ電流規定値
毎の通電時間が更に短い新たなブレーカー作動条件に変
更して、このブレーカー作動条件によってモータ51を
監視し乍ら、モータ51の仕事量wを再び検出,累積し
ていくこととなる。
【0059】以上述べたように、本実施形態は、モータ
51の劣化に応じマイクロコンピュータ101がブレー
カー作動条件を低く変更,設定していくから、新品時の
モータ51の性能に合わせて当初のブレーカー作動条件
〜を高めに設定することが可能となり、この結果、
本実施形態によれば、モータ51の保護を図りつつ、従
来に比しモータ性能を最大限引き出すことが可能となっ
た。
【0060】尚、既述したように、上記実施形態ではモ
ータ51の仕事量を電力量で求めたが、その他の例とし
て、例えば磁気センサ81から出力されるスプール43
の正転,逆転の判定信号から釣糸の巻取り状態を判定
し、スプール43の巻取り方向の回転数からモータ51
の回転数を演算,累積して、これをモータ51の仕事量
(使用量)とすることも可能である。
【0061】図8は請求項4及び請求項5の一実施形態
に係る電動リールの制御ブロック図、図9はその制御の
フローチャートを示し、本実施形態は、マイクロコンピ
ュータにモータの安全総仕事量を予め記憶させて、モー
タの総仕事量がこの安全総仕事量に達したとき、報知手
段を作動させて釣人にモータの劣化状態を知らせるよう
にしたもので、以下、本実施形態を図面に基づき説明す
るが、上記実施形態と同一のものは同一符号を以って表
示する。
【0062】本実施形態に係る電動リールもマイクロコ
ンピュータによって制御され、図8に示すようにマイク
ロコンピュータ101-1の入力インターフェース105
に磁気センサ81やパワーレバー93,ON/OFFス
イッチ95が接続され、出力インターフェース107に
デジタル表示器91や報知回路111,モータ駆動回路
113等が接続されている。
【0063】又、モータ51の電気回路中にはモータ電
流値を検出する電流検出器119が接続されており、当
該電流検出器119で検出されたモータ電流値がマイク
ロコンピュータ101-1にフィードバックされ、又、C
PU85にはモータ51の通電時間を計測するタイマ1
23が接続されている。そして、本実施形態にあって
も、モータ51の使用開始以降の仕事量wが、 仕事量w=モータ電流値×モータ通電時間 の式で演算,検出されて、この検出値がマイクロコンピ
ュータ101-1に順次累積されてこれがモータ51の総
仕事量Wとして記憶されるようになっている。
【0064】又、マイクロコンピュータ101-1のRO
M87-1には、モータ51の性能に合わせた安全総仕事
量「864000(ワット)」が記憶されており、マイ
クロコンピュータ101はモータ51の仕事量wを累
積,記憶して、その総仕事量Wが安全総仕事量に達する
と、表示灯115を点灯させると共に、アラーム用スピ
ーカ117を発振するようになっている。
【0065】尚、上述した安全総仕事量「864000
(ワット)」は、例えばモータ51に6アンペアのモー
タ電流値が40時間に亘って通電されると、モータ51
が寿命により交換を要するとして設定された総仕事量
(=6アンペア×40時間×3600sec)で、仮に
10アンペアのモータ電流規定値が21時間強通電され
るとこの安全総仕事量に達してモータ51の寿命とな
る。
【0066】本実施形態はこのように構成されており、
その動作を図9のフローチャートで説明すると、初期通
電後、モータ51を駆動すると、モータ電流値とモータ
通電時間からモータ51の仕事量wが演算,検出され
て、マイクロコンピュータ101-1にモータ51の総仕
事量Wとして順次累積されていく(ステップS15〜1
9)。
【0067】そして、マイクロコンピュータ101-1は
ステップS20に於て、累積しているモータ51の総仕
事量Wが、安全総仕事量「864000(ワット)」に
達したか否かを判定し、総仕事量Wがこの安全総仕事量
に達したと判定すると、表示灯115を点灯させると共
に、アラーム用スピーカ117を発振して釣人にモータ
51の寿命を知らせることとなる。
【0068】従って、本実施形態によれば、実釣時にモ
ータ51が作動しなくなったり巻取り駆動力が不足して
しまうといったトラブルの発生前に、釣人はモータ51
の寿命を予め知ることができるので、事前にモータ交換
等の対応が可能となり、この結果、実釣時のモータ51
のトラブル発生を未然に防止することができることとな
った。
【0069】図10及び図11は請求項6及び請求項7
の一実施形態を示し、本実施形態は、電動リールを制御
するマイクロコンピュータ101-2のROM87-2に、
電流検出器119で検出したモータ電流値のうち、モー
タ51にとって過負荷なモータ電流値と、磁気センサ8
1で検出したモータ回転数とで設定したモータ許容駆動
範囲(図11中、A域)を記憶し、モータ電流値とモー
タ回転数とで得られるモータ51の駆動状態がモータ許
容駆動範囲外のとき、モータ51の劣化によってモータ
51にトラブルの兆候があるとして表示灯115を点灯
させると共に、アラーム用スピーカ117を発振するよ
うにしたもので、例えばモータ51にとって過負荷な6
アンペアが通電されているとき、モータ51の回転数が
図11中、B点にあるとき、モータ51は正常とされ
る。
【0070】然し、モータ51の劣化によって回転数が
落ちたり(図11中、C点)、モータ51の劣化でショ
ートしている場合(図11中、D点)には、マイクロコ
ンピュータ101-2が表示灯115を点灯させると共
に、アラーム用スピーカ117を発振して釣人にモータ
51の寿命を知らせることとなる。尚、その他の構成は
図8に示す実施形態と同様であるので、同一のものには
同一符号を付してそれらの説明は省略する。
【0071】而して、本実施形態によっても、実釣時に
モータ51が作動しなくなったり巻取り駆動力が不足し
てしまう前に、釣人はトラブルの兆候に予め知ることが
できるので、事前にモータ交換等の対応が可能となり、
実釣時のモータ51のトラブル発生を未然に防止するこ
とが可能となった。尚、図1の実施形態では、モータ5
1の総仕事量Wが所定値になると、ブレーカー作動条件
〜のモータ通電時間を減じて新たなブレーカー作動
条件(1)〜(6)に変更したが、モータ電流規定値を減じて
新たなブレーカー作動条件に変更してもよいし、又、モ
ータ通電時間とモータ電流規定値の双方を減じて新たな
ブレーカー作動条件としてもよい。
【0072】更に又、図1の実施形態では、ブレーカー
作動条件を、モータ51の電気回路に装着した電流検出
器119で検出されたモータ電流値と、タイマ123で
計測されたモータ電流値毎の通電時間とで構成したが、
モータ電流値の他に、例えばモータ51の作動温度を温
度センサ等で検出して、この検出値と通電時間からブレ
ーカー作動条件を設定,変更することも可能である。
【0073】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1乃至請求項
3に係る電動リールによれば、モータの劣化に応じ制御
手段がブレーカー作動条件を低く変更,設定していくか
ら、新品時のモータの性能に合わせて当初のブレーカー
作動条件を高めに設定することが可能となり、この結
果、これらの発明によれば、モータの保護を図りつつ、
従来に比しモータ性能を最大限引き出すことが可能とな
った。
【0074】そして、請求項4乃至請求項7に係る電動
リールによれば、実釣時にモータが作動しなくなったり
巻取り駆動力が不足してしまう前に、釣人はトラブルの
兆候やモータの寿命を知ることができるので、事前にモ
ータ交換等の対応が可能となり、実釣時のモータのトラ
ブル発生を未然に防止することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至請求項3の一実施形態に係る電動
リールの平面図である。
【図2】図1に示す電動リールの制御ブロック図であ
る。
【図3】図1に示す電動リールのモータ監視体制のブロ
ック図である。
【図4】従来の電動リールに於ける過負荷電流の通電時
間の累積状態を示すグラフである。
【図5】請求項1乃至請求項3の一実施形態に於ける過
負荷電流の通電時間の累積状態を示すグラフである。
【図6】請求項1乃至請求項3の一実施形態に係る電動
リールの制御のフローチャートである。
【図7】請求項1乃至請求項3の一実施形態に係る電動
リールの制御のフローチャートである。
【図8】請求項4及び請求項5の一実施形態に係る電動
リールの制御ブロック図である。
【図9】請求項4及び請求項5の一実施形態に係る電動
リールの制御のフローチャートである。
【図10】請求項6及び請求項7の一実施形態に係る電
動リールの制御ブロック図である。
【図11】請求項6及び請求項7の一実施形態に係る電
動リールのモータ許容駆動範囲を示すグラフである。
【図12】モータ保護装置を備えた従来の電動リールの
制御ブロック図である。
【図13】従来のモータ監視体制のブロック図である。
【符号の説明】
35 リール本体 43 スプール 51 モータ 57,59 駆動力伝達機構 93 パワーレバー 99 電動リール 101,101-1,101-2 マイクロコンピュータ 119 電流検出器

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
    ールを、スプール駆動モータで回転させる魚釣用電動リ
    ールに於て、 スプール駆動モータの駆動状態を検出する駆動状態検出
    手段と、 スプール駆動モータの電気回路を遮断するブレーカー
    と、 スプール駆動モータの仕事量を検出する仕事量検出手段
    と、 仕事量検出手段で検出された仕事量を累積してこれをス
    プール駆動モータの総仕事量として記憶すると共に、ス
    プール駆動モータのブレーカー作動条件を記憶した記憶
    手段と、 上記総仕事量を基にブレーカー作動条件を変更し、駆動
    状態検出手段の検出値に基づきブレーカー作動条件でブ
    レーカーを作動させる制御手段とを備えたことを特徴と
    する魚釣用電動リール。
  2. 【請求項2】 ブレーカー作動条件は、駆動状態検出手
    段で検出されたモータ電流値と、駆動状態検出手段で計
    測されたモータ電流値毎の通電時間とからなり、 制御手段は、記憶手段に累積,記憶された総仕事量を基
    に、ブレーカー作動条件のモータ電流値とモータ電流値
    毎の通電時間の少なくともいずれか一方を減じていくこ
    とを特徴とする請求項1記載の魚釣用電動リール。
  3. 【請求項3】 仕事量は、スプール駆動モータのモータ
    電流値と電圧及び当該モータ電流値の通電時間の積であ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の魚釣用
    電動リール。
  4. 【請求項4】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
    ールを、スプール駆動モータで回転させる魚釣用電動リ
    ールに於て、 スプール駆動モータの仕事量を検出する仕事量検出手段
    と、 仕事量検出手段で検出された仕事量を累積してこれをス
    プール駆動モータの総仕事量として記憶すると共に、ス
    プール駆動モータの安全総仕事量を予め記憶した記憶手
    段と、 総仕事量が安全総仕事量に達したとき、リール本体に装
    着した報知手段を作動させる制御手段とを備えたことを
    特徴とする魚釣用電動リール。
  5. 【請求項5】 仕事量は、スプール駆動モータのモータ
    電流値と電圧及び当該モータ電流値の通電時間の積であ
    ることを特徴とする請求項4記載の魚釣用電動リール。
  6. 【請求項6】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
    ールを、スプール駆動モータで駆動する魚釣用電動リー
    ルに於て、 スプール駆動モータのモータ電流値を検出する電流検出
    手段と、 スプール駆動モータのモータ出力値を検出する出力検出
    手段と、 電流検出手段で検出したモータ電流値のうち、スプール
    駆動モータにとって過負荷なモータ電流値とモータ出力
    値に基づいて設定したモータ許容駆動範囲を記憶した記
    憶手段と、 モータ電流値とモータ出力値とで得られるスプール駆動
    モータの駆動状態がモータ許容駆動範囲外のとき、リー
    ル本体に装着した報知手段を作動させる制御手段とを備
    えたことを特徴とする魚釣用電動リール。
  7. 【請求項7】 モータ出力値は、スプール駆動モータの
    回転数であることを特徴とする請求項6記載の魚釣用電
    動リール。
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