JP3362365B2 - ステッピングモータの極歯ヨークの製造方法 - Google Patents

ステッピングモータの極歯ヨークの製造方法

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JP3362365B2
JP3362365B2 JP05648593A JP5648593A JP3362365B2 JP 3362365 B2 JP3362365 B2 JP 3362365B2 JP 05648593 A JP05648593 A JP 05648593A JP 5648593 A JP5648593 A JP 5648593A JP 3362365 B2 JP3362365 B2 JP 3362365B2
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修 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステッピングモータの
極歯アッセンブリを構成するために軸方向に対向される
極歯ヨークの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなステッピングモータ
は、例えば図3に示すように構成されている。図におい
て、ステッピングモータ1は、ケース2内の周囲に配設
された中空の極歯アッセンブリ3と、この極歯アッセン
ブリ3の中空部内で回動し得るように、支持され且つ環
状に配設されたマグネットを固定したロータ4とを含ん
でいる。ここで、このロータ4は、その回転軸5が、ケ
ース2に対して固定された軸受6により回転可能に支持
されている。
【0003】上記極歯アッセンブリ3は、それぞれ二つ
づつ対向して配置された、四個の極歯ヨークに対して、
インサート成形等により樹脂成形することにより、コイ
ル7の巻線部を備えたボビンが、一体的に形成されてい
る。これにより、二つの巻線が巻回されるべき巻線部8
a,8bが画成される。
【0004】ここで、上記各極歯ヨークは、例えば図4
に示すように、形成されている。図4において、極歯ヨ
ーク9は、平坦な環状のフランジ部9aと、このフラン
ジ部9aの内周縁から、それぞれ軸方向内側に向かっ
て、等角度間隔で突出した複数枚、図示の場合、4枚の
極歯9bを有している。
【0005】このような構成の極歯ヨーク9は、図5に
示すようにして、形成される。すなわち、図5におい
て、極歯ヨーク9は、比較的薄い円板を、打ち抜き加工
によって、黒く塗りつぶした部分9cを除去することに
より、各極歯9bを形成する。このようにして形成され
た極歯9bが、図5の折曲げ線9dに沿って、折曲げ加
工することにより、極歯ヨーク9が完成する。
【0006】また、他の方法によれば、極歯ヨーク9
は、図6に示すようにして、形成される。図において、
極歯ヨーク9は、比較的厚い円板(図6(A)参照)を
使用して、その中央の極歯に対応する部分を、図6
(B)に示すように、深絞り加工によって、上方に膨ら
ませる。その後、打抜き加工によって、軸方向に黒く塗
りつぶした部分9cを除去することにより、極歯9bが
形成されて、極歯ヨーク9が完成することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された極歯ヨーク9においては、図5に示すよ
うに、平面円板を打抜き加工する場合には、各極歯9b
の長さ、すなわち極歯9bを折曲げ加工した後の高さ
が、その形状によって、最大でも、半径以下に制限され
てしまうことになる。
【0008】したがって、図3に示すように、極歯アッ
センブリ3を構成したとき、この極歯アッセンブリ3の
軸方向長さが、比較的短いために、このコイル7の巻回
数が比較的少なくなる。このため、ステッピングモータ
1は、そのトルクをあまり強くすることができないとい
う問題があった。
【0009】また、図6に示すように、深絞り加工によ
って、円板を軸方向に膨らませた後に、極歯9bの打ち
抜き加工を行なう場合には、各極歯9bの長さは、図5
の場合に比較して、長くすることが可能である。しか
し、この極歯9bは、深絞りのために、軸方向に関して
曲率を有することになる。このため、ステッピングモー
タ1のロータの円滑な回転を妨げることになると共に、
振動が生じ易く、清粛性の点で問題がある。
【0010】また、深絞り加工のために、極歯9bの肉
厚が比較的薄くなってしまう。これにより、断面積が小
さくなって、この極歯9bを通過する磁束が少なくな
り、ステッピングモータ1のトルクが弱くなってしまう
という問題があった。
【0011】本発明は、以上の点に鑑み、極歯ヨークの
極歯の長さが任意に選定されると共に、この極歯の形状
が任意に設定されるようにした、ステッピングモータの
極歯ヨークの製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明によれば、平坦な金属板を、この金属板について仮
想される真っ直ぐな基準線に関し一側に、複数の極歯
が、またこの基準線に関し他側に、所定間隔毎に設けた
スリットにより分割された複数部分からなるフランジ部
が、それぞれ各基端部が一体とされた状態で並ぶよう
に、打ち抜き加工し、上記基準線よりフランジ部側の折
曲げ線に沿って、各極歯を直立するように折曲げ、次い
で、上記フランジ部が円形になるように、カーリング加
工する、ステッピングモータの極歯ヨークの製造方法に
より、達成される。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記フランジ部の自由端の断面積が、極歯の根元部
分の断面積よりも大きくなるようにすることを特徴とす
る。
【0014】
【作用】上記構成によれば、極歯ヨークの極歯は、展開
された状態で、金属板を打ち抜き加工することにより、
形成されている。したがって、各極歯を折曲げ線に沿っ
て起こすことにより、軸方向に向かって直立させると共
に、好ましくは、このフランジ部を、金属板の平面内
で、カーリングさせることにより、環状のフランジ部
と、このフランジ部の内周縁から軸方向に向かって突出
する極歯とから成る、極歯ヨークが形成されることにな
る。
【0015】このように形成された極歯ヨークによれ
ば、各極歯の高さを十分高くすることができると共に、
その形状も自由に設定されることになる。
【0016】ここで、フランジ部の自由端の断面積が、
極歯の根元部分の断面積よりも大きく選定されている場
合には、この極歯を通過する磁束が大きくなる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図
2を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる
実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に
好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0018】図1は、本発明により製造されるステッピ
ングモータの極歯ヨークの実施例の組立前の状態を示し
ている。図1において、極歯ヨーク10は、環状のフラ
ンジ部11と、このフランジ部11の内周縁から、それ
ぞれ起立するように等角度間隔で突出した複数枚、図示
の場合、4枚の極歯12を有している。
【0019】ここで、上記極歯ヨーク10は、以下のよ
うにして、形成される。すなわち、平坦な金属板13
が、図2に示すように、長手方向に沿って真っ直に延び
る仮想の基準線14の一側に、図示の場合、手前側に、
複数個の極歯12が並んでいる。またこの基準線14の
他側に、図示の場合、向こう側に、複数個のフランジ部
11を構成すべきフランジ片15が並んでいる。
【0020】具体的には、これらの極歯12とフランジ
片15は、交互に並ぶように、打ち抜き加工される。こ
の際、各極歯12及びフランジ片15が、基準線14の
位置で、一部分が重なることにより、一体に連結されて
いる。
【0021】そして、好ましくは、この極歯12の根元
部分、すなわち基準線14に沿う部分の断面積をS1と
し、上記フランジ片14の断面積をS2としたとき、こ
のS2が、S1より大きくなるように、構成されてい
る。また、このフランジ片15は、その長手方向に沿っ
て延びる側縁が、極歯12側に対して凹状に湾曲するよ
うに形成されている。
【0022】次に、このように打抜き加工された金属板
13は、上述した基準線よりフランジ片15側にて、こ
の基準線14に平行に延びる折曲げ線16に沿って、各
極歯12を直立するように折曲げられる。そして、この
フランジ片15を、その平面内にて、上記折曲げ線16
が円形になるように、カーリング加工する。かくして、
図1に示すように、極歯ヨーク10が完成することにな
る。
【0023】本実施例による極歯ヨーク10は、以上の
ように製造され、極歯アッセンブリを構成する場合に
は、各極歯12の高さが、形状に基づいて制限されるよ
うなことがなく、任意に選定されるので、軸方向に長い
ボビンが画成されることになり、コイルの巻回数が多く
されるので、ステッピングモータのトルクが増大され
る。
【0024】また、各極歯12は、フランジ片15のカ
ーリング加工の際に、同時にロータの回転軸の周囲方向
に関して、湾曲されるように構成する。これにより、極
歯アッセンブリを構成して、ステッピングモータに組み
込んだとき、このステッピングモータのロータに取り付
けられたマグネットに対するギャップが、回転方向に沿
って均一になるので、より円滑な回転が得られることに
なり、振動や騒音が低減され、清粛性に優れたステッピ
ングモータが構成される。
【0025】したがって、本実施例により製造されるス
テッピングモータでは、極歯ヨークの各極歯の高さが、
形状に制限されるようなことなく、十分高くすることが
でき、且つその形状も自由に設定されることになるの
で、極歯アッセンブリを構成したとき、この極歯アッセ
ンブリの軸方向長さが、比較的長くなり、コイルの巻回
数を多くすることが可能になる。したがって、ステッピ
ングモータに組み込んだ場合、このステッピングモータ
のトルクが、増大されることになる。
【0026】また、この極歯の形状は、任意に設定され
るので、ステッピングモータに組み込んだ場合、ロータ
の円滑な回転が実現され、振動や騒音が低減される。し
たがって、ステッピングモータの清粛性が向上されるこ
とになる。さらに、フランジ部の自由端の断面積が、極
歯の根元部分の断面積よりも大きく選定されている場合
には、この極歯を通過する磁束が大きくなる。かくし
て、ステッピングモータのトルクが、より一層増大され
ることとなる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の製造方法に
よりステッピングモータを製造すれば、極歯ヨークの極
歯の長さが任意に選定されると共に、この極歯の形状が
任意に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造されたステッピングモータの
極歯ヨークの一実施例を示す概略斜視である。
【図2】図1の極歯ヨークを構成する金属板を打抜き加
工した状態を示す展開図である。
【図3】従来のステッピングモータの一例の構成を示す
一部破断側面図である。
【図4】図3のステッピングモータの極歯ヨークを示す
概略斜視図である。
【図5】図4の極歯ヨークの製造途中の状態を示す平面
図である。
【図6】図4の極歯ヨークの他の製造方法による工程を
順次に示す斜視図である。
【符号の説明】
10 極歯ヨーク 11 フランジ部 12 極歯 13 金属板 14 基準線 15 フランジ片 16 折曲げ線
フロントページの続き (72)発明者 豊永 清豪 東京都板橋区成増2丁目10番11号 株式 会社豊永電機研究所内 (56)参考文献 特開 平3−218248(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 37/00 - 37/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な金属板を、この金属板について仮
    想される真っ直ぐな基準線に関し一側に、複数の極歯
    が、またこの基準線に関し他側に、所定間隔毎に設けた
    スリットにより分割された複数部分からなるフランジ部
    が、それぞれ各基端部が一体とされた状態で並ぶよう
    に、打ち抜き加工し、 上記基準線よりフランジ部側の折曲げ線に沿って、各極
    歯を直立するように折曲げ、次いで、上記フランジ部が円形になるように、カーリン
    グ加工する ことを特徴とする、ステッピングモータの極
    歯ヨークの製造方法。。
  2. 【請求項2】 前記フランジ部の自由端の断面積が、極
    歯の根元部分の断面積よりも大きく選定されていること
    を特徴とする、請求項1に記載のステッピングモータの
    極歯ヨークの製造方法。
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