JP3361998B2 - リニアリティコイル - Google Patents

リニアリティコイル

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JP3361998B2
JP3361998B2 JP21059898A JP21059898A JP3361998B2 JP 3361998 B2 JP3361998 B2 JP 3361998B2 JP 21059898 A JP21059898 A JP 21059898A JP 21059898 A JP21059898 A JP 21059898A JP 3361998 B2 JP3361998 B2 JP 3361998B2
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drum core
coil
flat
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豊 池田
祐二 井田
晃 佐藤
彦 太田
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エフ・ディ−・ケイ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機やCRTディスプレイの水平偏向回路などにおいて直
線性の改善のために用いられるリニアリティコイルに関
し、特に、生産性及び実装性の改善を目指した構造改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的なリニアリティコイルの構
造としては、例えば図1に示すように、ドラムコア1と
コイル巻線2と永久磁石3と端子台4とを備えている。
より具体的には、以下のようになっている。
【0003】ドラムコア1は、フェライトの円柱を旋削
加工して形成したもので、2枚のフランジ部6と、両フ
ランジ部6の中心を連結する巻軸部7からなる。そし
て、旋削加工により形成されているので、フランジ部6
の外形は円形であり、また巻軸部の横断面形状も円形で
ある。
【0004】永久磁石3は、前記フランジ部6とほぼ同
じ寸法の円形の厚板磁石であり、ドラムコア1の一方の
フランジ部6(図では下側)の外面側に接合されてい
る。そして、図示するようにドラムコア1の巻軸部7の
軸方向(上下方向)に磁界を発生させている。
【0005】端子台4は、永久磁石3よりすこし大きな
円形の外形の絶縁性厚板であり、複数本の端子ピン5が
下面側に突出して植設されている。そして、ドラムコア
1が接合された永久磁石3の下面側が、当該端子台4の
上面側に接合されている。
【0006】コイル巻線2はドラムコア1の巻軸部7に
巻かれており、その両端部が前記フランジ部6,永久磁
石3,端子台4の外面に沿うように配線されて、前記端
子ピン5にからげて接続されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のリニア
リティコイルは、図示するようにドラムコア1の上方及
び側周縁に漏れ磁束が膨らみ出るという問題があった。
そして、CRT装置の高密度実装に伴い、リニアリティ
コイルがCRTにごく近接して実装されることも多い
が、その場合にリニアリティコイルから放出される漏れ
磁束の影響でCRTの走査線が歪むことがある。
【0008】そこで係る問題を解決するため、横置き型
のリニアリティコイルを開発した。すなわち、図2,図
3に示すようにコイル巻線2を施したドラムコア1を横
に倒した状態で、端子台4′に収納する。このとき、端
子台4′は、上部開放した箱状となり、横にしたドラム
コア1の半分が端子台4内に収納されるようになってい
る。そして、永久磁石3′は、円筒形を半割した形状と
し、一対のフランジ部6間に掛け渡すように取り付けら
れている。つまり、永久磁石3′の内径はフランジ部6
の外径と略一致し、符合するようにしている。
【0009】係る構成にすると、ドラムコア1の上方が
永久磁石3′で覆われるので、フランジ部6から外部に
放出された磁束は、そのまますぐに永久磁石3′内に入
るし、永久磁石3′3′から放出された磁束は直下のフ
ランジ部6からドラムコア1内に進入する。従って、漏
れ磁束が周囲に広がることがなくなる。
【0010】しかしながら、図示した構成のものでは半
割筒状の永久磁石3′を製造するには一旦円筒状の永久
磁石を製造し、それを半分に分割する必要があり製造工
程が煩雑となる。また、フランジ部6と永久磁石3′と
の接合面は円弧状となるため、接合面で面接触しにくく
なる。その結果、接触面積がばらつき、その接合部分で
の磁気抵抗のばらつきを招く。従って、特性のばらつき
が大きくなるという新たな問題を有する。
【0011】さらに、図1に示す従来品と、図2,3に
示す改良品を比較すると明らかなように、両者間での共
通部品は、ドラムコア1とコイル巻線2となり、永久磁
石や端子台の共通化を図れなかった。よって、コスト高
を招くことになる。
【0012】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、簡単な形状の部品により構成することができ、製造
・組み立てが容易となり、大量生産も可能となり、安定
したリニアリティ特性を得ることができ、縦型と横型の
部品の共通化を図ることができ、漏れ磁束の周囲への広
がりも可及的に抑制することのできるリニアリティコイ
ルを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係るリニアリティコイルでは、次の要件
(1)〜(4)を備えて構成した(請求項1)。 (1)ドラムコアと、コイル巻線と、永久磁石と、端子
台とを有する。 (2)前記ドラムコアはフェライトコアであり、2枚の
フランジ部と、両フランジ部の中心を連結する巻軸部か
らなる。この巻軸部に前記コイル巻線が巻かれている。 (3)前記フランジ部の側面の少なくとも一部が平坦面
になるように形成した。 (4)前記永久磁石は、接合面が平坦であり、前記フラ
ンジ部の平坦面と接合されている。
【0014】係る構成にすると、永久磁石とフランジ部
との接合面が平坦となるので、確実に面接触させること
ができる。よって、接合部分での磁気抵抗のばらつきも
少ない。
【0015】そして、上記構成を前提とし、前記巻軸部
の軸方向が、前記端子台の取り付け面と平行に配置して
もよい(請求項2)。これにより横置きタイプのリニア
リティコイルが構成される。係る構成をとると、ドラム
コアや永久磁石などのリニアリティコイル構成部品が、
横に並ぶため、低重心化される。
【0016】さらに、前記永久磁石は、前記2枚のフラ
ンジ部に跨るように配置されるように構成するとよい
(請求項3)。係る構成にするとまた、実施の形態でも
詳細に説明したように、ドラムコアの周囲に永久磁石が
存在するため、漏れ磁束の広がりが可及的に抑制され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図4は、本発明の第1の実施の形
態によるリニアリティコイルの構成を示している。同図
に示すように、ドラムコア1はフェライトの一体成型部
品であり、2枚の円形フランジ部6と、両フランジの中
心を連結する細い巻軸部7からなる。この巻軸部7にコ
イル巻線2が巻かれている。
【0018】端子台4は、プラスチック成型部品であ
り、その下面に突出するように複数の端子ピン5が一様
に植設されている。各端子ピン5は、平行であり、その
突出長さも等しくしている。そして、この端子台4に対
し、ドラムコア1が横置き状に取り付けられる。すなわ
ち、ドラムコア1の巻軸部7が、端子台4の取り付け面
と平行になり、両フランジ部6の側面がそれぞれ端子台
4に接合されるようにしている。
【0019】ここで本形態では、フランジ部6の側面に
平坦部6aを設けている。より具体的には、フランジ部
6の形状は、略正方形の4角を面取りした扁平な八角柱
に形成している。そして、両フランジ部6の平坦部6a
同士を跨ぐようにして横置きのドラムコア1の上方及び
下方に永久磁石3を取り付ける。
【0020】この永久磁石3は、従来と同様に平板状の
ものを用いている。平板であるため容易に製造でき、し
かも、フランジ部6との接合面も共に平坦面となるの
で、確実に面接触することができる。その結果、接合部
での磁気抵抗のばらつきもなく、所望のリニアリティ特
性を得ることができる。さらに、永久磁石3から出射さ
れた磁束はそれに近接するフランジ部6を介してすぐに
ドラムコア1内に入り、反対側のフランジ部6から出射
された磁束はそれに近接する永久磁石3に至る。従っ
て、ドラムコア1からの漏れ磁束の広がりも可及的に抑
制できる。
【0021】なお、永久磁石3の設置位置および数は任
意であり、この実施の形態に限られるものではない。す
なわち、図示の例では上下に2枚設置したが、いずれか
一方でもよく、さらには、図中二点鎖線で示したように
左右両側(あるいは一方)に設けてもよい。
【0022】図5は本発明の第2の実施の形態を示して
いる。同図に示すように、本形態では図1に示した従来
の縦型タイプに適用した例を示している。すなわち、ド
ラムコア1の一方のフランジ部6を端子台4の上面に装
着する。そして、フランジ部6の側面の一部に平坦部6
aを設け、その平坦部6aに平板状の永久磁石3を取り
付けている。
【0023】係る構成にすると、上記した第1の実施の
形態で説明したのと同様の原理に従い、漏れ磁束の広が
りを可及的に抑制することができる。もちろん、フラン
ジ部6と永久磁石3も確実に面接触させることができ
る。
【0024】さらに、図4と図5を比較すると明らかな
ように、本形態ではドラムコア1とコイル巻線2はもち
ろんのこと、永久磁石3や端子台4(端子ピン5付)の
各部品も共通化することができる。なお、その他の構成
並びに作用効果は上記した第1の実施の形態と同様であ
るので、その詳細な説明を省略する。
【0025】図6は、本発明の第3の実施の形態を示し
ている。本実施の形態では、横置き(横型)タイプに適
用した例を示し、第1の実施の形態と比較するとフラン
ジ部6の形状を変えている。すなわち、従来と同様に円
板状を基本形とし、その側面の一部に平坦部6aを設
け、その平坦部6aに永久磁石を取り付けている。この
ように必ずしも側面すべてを平坦部にする必要はない。
また、この構造は、従来の円板型のフランジ部の所定位
置を研磨して平坦部6aを製造することによりできる。
【0026】なお、その他の構成並びに作用効果は上記
した第1の実施の形態と同様であるので、同一符号を付
し、その詳細な説明を省略する。また、係る構造であっ
ても縦型タイプにも適用できるのはもちろんである。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のリ
ニアリティコイルは、フランジ部の側面に平坦面を設け
たため、そこに接合する永久磁石も平板状のものを用い
ることが可能となり、接合面を確実に面接触させること
ができる。これにより、接合面での磁気抵抗のばらつき
が小さくなり、所望のリニアリティ特性をばらつきを抑
えつつ発揮させることができる。
【0028】さらに、縦型/横型に関係なく確実に漏れ
磁束の周囲への広がりも可及的に抑制することができ
る。また永久磁石の形状を平板状にすることができるの
で、簡単な形状の部品により構成することができ、製造
・組み立てが容易となる。さらには、縦型と横型の部品
の共通化を図ることができ、大量生産も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の代表的なリニアリティコイルの構造を示
す図である。
【図2】本出願人が先に考えたリニアリティコイルの構
造を示す図である。
【図3】本出願人が先に考えたリニアリティコイルの構
造を示す図である。
【図4】本発明に係るリニアリティコイルの第1の実施
の形態を示す図である。
【図5】本発明に係るリニアリティコイルの第2の実施
の形態を示す図である。
【図6】本発明に係るリニアリティコイルの第3の実施
の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 ドラムコア 2 コイル巻線 3 永久磁石 4 端子台 5 端子ピン 6 フランジ部 7 巻軸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 彦 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電 気化学株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−120041(JP,A) 実開 平3−62446(JP,U) 実開 平4−116110(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/06 H01F 27/29 H01F 37/00 H04N 3/23

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムコアと、コイル巻線と、永久磁石
    と、端子台とを有するリニアリティコイルであって、 前記ドラムコアはフェライトコアであり、2枚のフラン
    ジ部と、両フランジ部の中心を連結する巻軸部とを備
    え、 前記巻軸部に前記コイル巻線が巻かれており、 前記フランジ部の側面の少なくとも一部が平坦面とな
    り、 前記永久磁石は、接合面が平坦であり、前記フランジ部
    の平坦面と接合され、前記端子台上に前記ドラムコアが
    直接又は間接的に実装されてなることを特徴とするリニ
    アリティコイル。
  2. 【請求項2】 前記巻軸部の軸方向が、前記端子台の取
    り付け面と平行に配置されたことを特徴とする請求項1
    に記載のリニアリティコイル。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石は、前記2枚のフランジ部
    に跨るように配置されたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載のリニアリティコイル。
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