JP3361965B2 - 流量計 - Google Patents

流量計

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JP3361965B2
JP3361965B2 JP23591997A JP23591997A JP3361965B2 JP 3361965 B2 JP3361965 B2 JP 3361965B2 JP 23591997 A JP23591997 A JP 23591997A JP 23591997 A JP23591997 A JP 23591997A JP 3361965 B2 JP3361965 B2 JP 3361965B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2個のセンサを
用いて流量積算と瞬時流量を検出して表示する流量計に
関する。
【0002】
【従来の技術】図8の(a)は例えば特開平6−5078
7号公報に示された従来の流量計の構成を示すブロック
図である。1は第1のセンサ、2は第2のセンサであ
り、図8の(b)に電気角で90位相がずれるように一方
のセンサを他方のセンサに対して回転方向に位置をずら
して配置され、被計量液体の流量に比例して回転される
永久磁石の極性の変化を検出している。
【0003】3は正逆判定部、4は積算部、5は位相検
出部、6は電源部、7は電源供給制御部であり、第1の
センサ1へ一定周期のサンプリングパルスを供給してい
る。
【0004】図9は上述の流量計に瞬時流量の計測と、
これらの表示をする表示部を付加した他の従来例の流量
計の構成を示すブロック図である。図において、1〜7
は上述したものと同様である。8は第1のサンプリング
波形整形部、9は第2のサンプリング波形整形部、10
は瞬時値演算部であり、積算部4および瞬時値演算部1
0はマイコン11の内部に構成される。
【0005】12はマイコン11の動作を制御する発振
回路、13は積算値および瞬時流量値を表示する表示部
であり、積算部4および瞬時値演算部10の演算結果に
基づいてマイコン11からの制御で流量の積算値および
瞬時流量値を表示する。
【0006】次に動作について説明する。正逆判定部3
は第1のセンサ1と第2のセンサ2の出力信号の位相を
比較してどちらのセンサの出力信号の位相が進んでいる
かにより正流か逆流かを判別する。積算部4は第2のセ
ンサ2の信号の立ち上がりまたは立ち下がりを検出する
度に積算値を変化させる。また積算部4が積算値を変化
させるときに加算するか減算するかは正逆判定部3が判
別した正流または逆流の結果に基づいて、正流であれば
積算値を加算し逆流であれば積算値を減算していく。
【0007】一般に、このような流量計は商用電源から
離れて設置されるため、電源部6は電池が使用されるた
め、消費電流を減らして電池の寿命を長くする必要があ
った。そこで、特に消費電力の大きいセンサの消費電力
を低減するため、センサに印加する電源電圧を間欠的に
短時間ずつかけるようにして平均電流を減らしたサンプ
リング方式を採用したり、また流量が一定以下の場合や
逆流の起こり得ない一定値以上の場合では、一方のセン
サに電源を供給せず、待機時や大電流時のセンサでの消
費電力を約半分にすることができる非常時逆流検知方式
等を採用してる。
【0008】位相検出部5は第2のセンサ2の信号が論
理0から論理1になったときにパルスを出力し電源供給
制御部7に伝達する。電源供給制御部7は、位相検出部
5からパルスが出力されている間だけ第1のセンサ1に
電源を供給する。電源供給制御部7からは間欠的に第1
のセンサ1および第2のセンサ2に電源を供給し、セン
サ波形をサンプリングしている。間欠動作させることに
より、電池で構成された電源部6の電力消費を少なくし
ている。
【0009】また図9の流量計において、第1のサンプ
リング波形整形部8は、第1のセンサ1から出力された
パルス信号を整形し、正逆判定部3に伝達する。第2の
サンプリング波形整形部9は、第2のセンサ2から出力
されたパルス波形を整形し、正逆判定部3、積算部4お
よび瞬時値演算部10に伝達する。正逆判定部3は、第
1のサンプリング波形整形部8の信号と第2のサンプリ
ング波形整形部9の信号の位相を比較し、正流と逆流の
判定を行い、マイコン11の積算部4および瞬時値演算
部10に伝達する。
【0010】積算部4は第2のサンプリング波形整形部
9の信号の立ち上がりで積算動作を行う。このとき正逆
判定部3が正流と判定していれば積算部4は加算の積算
動作を、正逆判定部3が逆流と判定していれば減算の積
算動作を行う。瞬時値演算部10は、一定時間例えば5
秒間に入力される第2のサンプリング波形整形部9の信
号の立ち上がりをカウントし瞬時流量を算出する。この
とき正逆判定部3が正流と判定していれば瞬時値演算部
10は正の瞬時流量値として、正逆判定部3が逆流と判
定していれば負の瞬時流量値として演算を行う。
【0011】表示部13は、マイコン11の制御により
流量の積算値または瞬時流量値を表示する。瞬時流量値
は瞬時値演算部10が瞬時値を演算するために設定され
た一定時間、例えば5秒ごとに更新される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の流量計では、処理速度を落とした低消費電力形
のマイコン11を使用しているために、瞬時流量の計測
を一定時間における第2のサンプリング波形整形部9の
信号の立ち上がりのみに基づいて行うので、流量が少な
いときは一定時間内の第2のサンプリング波形整形部9
の信号の立ち上がり回数が少なく、極端に流量が少ない
ときは、一定時間に第2のサンプリング波形整形部9の
信号の立上りが1回も瞬時値演算部10に入力されない
ことがある。
【0013】したがって、流量が一定にもかかわらず瞬
時流量値の表示が表示更新ごとに大きく変動し、極端に
流量が少ない場合は瞬時流量値の表示が0になったり0
以外であったりし、流量が大きく変化していると勘違い
するという問題があった。
【0014】この問題を解決するためには瞬時流量の計
測時間を長くする方法が考えられるが、この方法では、
瞬時流量の表示の更新時間が長くなり、流量の急激な変
化に表示が追従できないという問題がある。
【0015】上記問題を解決する他の方法として、第2
のサンプリング波形整形部9の信号の立ち上がりだけで
なく、立ち下がりも検出し、瞬時値演算部10が瞬時流
量を演算するための基準となるパルスを2倍にする方法
が考えられる。しかし、この方法では、瞬時値演算部1
0が2倍の速度で演算を行う必要があり、このため発振
回路12の周波数を上げマイコン11の動作速度を上げ
る必要があり、マイコン11の消費電力が増加する問題
がある。
【0016】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、マイコンの動作周波数を上げる
ことなく、したがって消費電力を低く抑え、かつ流量が
少ないときでも瞬時流量値の表示が円滑に行われる流量
計を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、この
発明の第1の発明は、位相が相互に異なるパルス状の出
力信号を発生する、流量と流れの向きとを検出するため
の第1および第2のセンサ手段と、これらの第1および
第2のセンサ手段に一定周期で間欠的に短時間の電源電
圧のサンプリングパルスを与える電源供給制御手段と、
上記第1および第2のセンサ手段の出力信号の位相比較
から流れの向きを判別する正逆判定手段と、上記第1お
よび第2センサ手段の一方のセンサ手段の出力信号の変
化点間で上記電源供給制御手段において発生される上記
サンプリングパルスの数に基づいて流量に従って複数種
の流量域を定める流量判定手段と、この複数種の流量域
の流量の多い流量域程、低い生成比になるように、各流
量域でそれぞれ所定の生成比で上記一方のセンサ手段の
出力信号の変化点において積算用パルスを生成するパル
ス生成手段と、上記複数の流量域毎に上記パルス生成手
段でのパルス生成比の逆数のパルスレートを設定するパ
ルスレート切替手段と、上記積算用パルスを上記正逆判
定手段の判定に従って加減算して計数した積算用パルス
数と上記パルスレートとの乗算値を累積して流量積算値
を演算する積算手段と、所定時間内の上記積算用パルス
を上記正逆判定手段の判定に従って加減算して計数した
積算用パルス数と上記パルスレートとの乗算値から瞬時
流量値を演算する瞬時値演算手段と、上記積算手段の積
算値および上記瞬時値演算手段の瞬時流量値を表示する
表示手段と、を備えたことを特徴とする流量計にある。
【0018】この発明の第2の発明は、上記流量判定手
段が流量域を高流量域と低流量域に分け、上記パルス生
成手段が上記高流量域では上記センサ手段の出力信号の
立ち上がり時または立ち下がり時のいずれか一方で積算
用パルスを生成し、上記低流量域では上記センサ手段の
出力信号の立ち上がり時および立ち下がり時の両方で積
算用パルスを生成することを特徴とする請求項1に記載
の流量計にある。
【0019】この発明の第3の発明は、上記流量判定手
段が流量域をN段階の流量域に分け、上記パルス生成手
段が段階Nの流量域での上記積算用パルスの生成比を1
/2N-2としたことを特徴とする請求項1に記載の流量
計にある。
【0020】この発明の第4の発明は、出力信号の位相
が相互に異なり、流量と流れの向きとを検出するための
第1および第2のセンサ手段と、これらの第1および第
2のセンサ手段に一定周期で間欠的に短時間の電源電圧
のサンプリングパルスを与える電源供給制御手段と、上
記第1および第2のセンサ手段の出力信号の位相比較か
ら正流、逆流の流れの向きを判別する正逆判定手段と、
上記第1および第2センサ手段の一方のセンサ手段の出
力信号の変化点間で上記電源供給制御手段において発生
される上記サンプリングパルスの数に基づいて流量に従
って高流量域と低流量域およびこれに重ねて流量に従っ
て複数種の流量域を定める流量判定手段と、上記一方の
センサ手段の出力信号の立ち上がり時および立ち下がり
時で積算用パルスを生成するパルス生成手段と、このパ
ルス生成手段の積算用パルスを入力とし、上記正逆判定
手段の判別結果に従い正流のときに正流積算用パルスと
して上記積算用パルスを出力する正流パルス生成手段
と、上記パルス生成手段の積算用パルスを入力とし、上
記正逆判定手段の判別結果に従い逆流のときに逆流積算
用パルスとして上記積算用パルスを出力する逆流パルス
生成手段と、上記正流および逆流パルス生成手段の積算
用パルスを入力し、上記低流量域では上記正流積算用パ
ルスが2つ続いた時に1つの正流パルスを割り当て、上
記逆流積算用パルスが2つ続いた時に1つの逆流パルス
を割り当て、上記高流量域では上記一方のセンサ手段の
出力信号の1周期ごとに、上記正流積算用パルスが2つ
続いた時に1つの正流パルスを割り当て、上記逆流積算
用パルスが2つ続いた時に1つの逆流パルスを割り当
て、高流量域および低流量域において上記正流パルスお
よび逆流パルスを、上記複数種の流量域の流量の多い流
量域程、低い生成比になるように、各流量域でそれぞれ
所定のレートで発生する正流パルス逆流パルス加算手段
と、上記複数の流量域毎に上記正流パルス逆流パルス加
算手段でのパルス生成比の逆数のパルスレートを設定す
るパルスレート切替手段と、上記正流パルスを正、逆流
パルスを負としてこれらを加減算して計数したパルス数
と上記パルスレートとの乗算値を累積して流量積算値を
演算する積算手段と、所定時間内の上記正流パルスを
正、逆流パルスを負としてこれらを加減算して計数した
パルス数と上記パルスレートとの乗算値から瞬時流量値
を演算する瞬時値演算手段と、上記積算手段の積算値お
よび上記瞬時値演算手段の瞬時流量値を表示する表示手
段と、を備えたことを特徴とする流量計にある。
【0021】この発明の第5の発明は、上記流量判定手
段が高流量域と低流量域を定めると共に、全体の流量域
をN段階の流量域に分け、上記正流パルス逆流パルス加
算手段は段階Nの流量域での上記正流パルスおよび逆流
パルスの生成比を1/2N-2とし、上記パルスレート切
替手段では上記段階Nの流量域に1/2N-2の逆数のパ
ルスレートを設定することを特徴とする請求項4に記載
の流量計にある。
【0022】この発明の第6の発明は、上記流量判定手
段の流量域の切り替えタイミングを上記センサ手段の出
力信号の立ち上がりまたは立ち下がりに合わせたことを
特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の流量計
にある。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1の流量計
のブロック図である。図2はこの流量計の動作を説明す
るためのタイムチャート図、図3はフローチャート図で
ある。図において、1は第1のセンサ、2は第2のセン
サ、3は正逆判定部、4は積算部、5は位相検出部、6
は電源部、7は電源供給制御部、8は第1のサンプリン
グ波形整形部、9は第2のサンプリング波形整形部、1
0は瞬時値演算部、11はマイコン、12は発振回路、
13は表示部であり、これらの基本的な動作は従来のも
のと同様である。
【0024】14は流量に従って高流量域、低流量域等
を定める流量判定部であり、第2のサンプリング波形整
形部9を介して第2のセンサ2からの信号数を判定し
て、現在の計量状態が流量が高流量域であるか低流量域
であるかを判定する。その判定方法については後述す
る。15は流量判定部14の判定結果に基づいてパルス
数を切り替えてパルスを積算用パルスとして出力するパ
ルス生成部、16は流量判定部14の判定結果に基づい
てパルスレートを切り替えて設定するパルスレート切替
部である。
【0025】なお、パルスレート切替部16、積算部4
および瞬時値演算部10はマイコン11内に構成され
る。また、図2中のMR1、MR2は第1のセンサ1と
第2のセンサ2のオン、オフ状態を示す。
【0026】また、第1のセンサ1および第1のサンプ
リング波形整形部8が第1のセンサ手段を構成し、第2
のセンサ2および第2のサンプリング波形整形部9が第
2のセンサ手段を構成し、正逆判定部3が正逆判定手段
を構成し、積算部4が積算手段を構成し、電源供給制御
部7が電源供給制御手段を構成し、瞬時値演算部10が
瞬時値演算手段を構成し、表示部13が表示手段を構成
し、流量判定部14が流量判定手段を構成し、パルス生
成部15がパルス生成手段を構成し、パルスレート切替
部16がパルスレート切替手段を構成する。
【0027】次に動作について説明する。流量が高流量
の時すなわち高流量域では第2のサンプリング波形整形
部9の出力信号の立ち上がりから次の立ち上がりまでの
時間が短いので、この間の電源供給制御部7からのサン
プリングパルスの数が少なく、流量が低流量の時すなわ
ち低流量地域では第2のサンプリング波形整形部9の出
力信号の立ち上がりから次の立ち上がりまでの時間が長
いのでこの間に電源供給制御部7から発生するパルスの
数が多い。
【0028】第2のサンプリング波形整形部9の出力信
号の立ち上がりから次の立ち上がりまでの間に流量判定
部14でカウントされる電源供給制御部7からのサンプ
リングパルスの数によって高流量であるか低流量である
かの判定を行う。すなわち、センサ出力の立ち上がりを
検出し(ステップS1)、ここからサンプリングパルスを
カウントを開始し(ステップS2)、次のセンサ出力の立
ち下がりでカウントを停止する(ステップS3)。そして
例えば、サンプリングパルスのカウント値が判定基準数
である16個未満のときは高流量と判定し、パルス生成
部15に論理0(高流量域)を出力し、パルスの数が16
個以上になったときは低流量と判定しパルス生成部15
に論理1(低流量域)を出力する(ステップS4)。
【0029】電源供給制御部7から出力されるサンプリ
ングパルスの周期は予め決められていて、例えば4ms
ecに固定されている。したがって、第2のサンプリン
グ波形整形部9の出力波形の1周期の間にカウントされ
る電源供給制御部7から出力されるサンプリングパルス
の数をカウントすれば、第2のサンプリング波形整形部
9出力波形の周期がわかる。したがって、流量判定部1
4での判定は、第2のサンプリング波形整形部9の出力
波形の1周期の間にカウントされたサンプリングパルス
数と判定基準数の対比により判定できる。
【0030】パルス生成部15は、流量判定部14の信
号が論理1のときには低流量の生成比を選択し(ステッ
プS5)、第2のサンプリング波形整形部9の出力の変
化点である立ち上がりと立ち下がり時に積算用パルスを
出力し(ステップS6)、流量判定部14の信号が論理0
のときには高流量の生成比を選択し(ステップS7)、第
2のサンプリング波形整形部9の出力の立ち下がり時に
積算用パルスを出力する(ステップS8)。
【0031】パルスレート切替部16は、流量判定部1
4の出力信号が論理1の場合、パルスレートを0.5に
設定し、論理0の場合、パルスレートを1に設定したも
のから選択する。すなわち、パルスレートは第2のサン
プリング波形整形部9の出力の1周期にパルス生成部1
5が生成出力する積算用パルス数の逆数、すなわちパル
ス生成部15でのパルスの生成比の逆数となる。
【0032】積算部4はパルス生成部15から入力した
積算用パルス数にパルスレートを乗算した結果に基づい
て流量を積算累計して流量積算値を算出する(ステップ
S9)。また瞬時値演算部10は、所定時間内のパルス
生成部15から入力した積算用パルス数にパルスレート
を乗算した結果に基づいて瞬時流量を算出する(ステッ
プS10)。これらの流量積算値および瞬時流量値は表
示部13に表示される(ステップS11)。そして1サイ
クルが終了するとカウンタはリセットされ、次のサイク
ルが開示される(ステップS12)。
【0033】例えば、高流量のとき瞬時値演算部10に
5秒間に100発のパルスが入力された場合、瞬時流量
は、100×1÷5=20となる。低流量のとき瞬時値
演算部10に5秒間に2発のパルスが入力された場合、
瞬時流量は、2×0.5÷5=0.2となる。従来、5
秒間に1発のパルスが入力されるか0発のパルスが入力
されるような流量があった。このとき、瞬時流量は、1
×1÷5=0.2と0×1÷5=0の2通りのいずれか
になり、課題の欄で説明した不具合が発生していた。
【0034】これに対しこの実施の形態では、低流量の
ときは2倍の積算用パルス入力になり、1発入力または
2発入力になるので、瞬時流量は、2×0.5÷5=
0.2と1×0.5÷5=0.1になる。このように構
成された流量計では、流量が一定以下の低流量になると
瞬時流量演算用のパルスの数が2倍となり、瞬時流量表
示が従来より精度良く表示できる。しかも、マイコン1
1の動作を制御する発振回路12の周波数を増加させな
いので、消費電力の増加を伴わず、瞬時流量の計測精度
向上が可能である。
【0035】実施の形態2.上記実施の形態1では、高
流量であることの判定は必ず第2のサンプリング波形整
形部9の出力信号の立ち上がりで行われるが、低流量で
あることの判定は、第2のサンプリング波形整形部9の
出力信号の立ち上がりから次の立ち上がりまでのどのポ
イントで行われるか不定である。したがって、流量判定
部14の出力が論理1から論理0に切り替わるタイミン
グが、第2のサンプリング波形整形部9の信号が立ち下
がる前に行われた場合、パルス生成部15の出力が1発
少なくなる。
【0036】この問題を解決するための方法としての、
実施の形態2を説明する。図4はこの発明の実施の形態
2における動作を説明するフローチャート図である。こ
の動作は特に流量判定部14で追加の動作として行われ
る。流量判定部14の出力信号を論理0から論理1に、
または、論理1から論理0に切り替えるタイミングを第
2のサンプリング波形整形部9の信号波形の立ち上がり
に同期させる。これは第2のサンプリング波形整形部9
の信号波形のちょうど1周期分ごとに高流量なのか低流
量なのかを判定することになる。
【0037】すなわち、電源供給制御部7の信号の立ち
上がりが入力すると(ステップS1)、第2のサンプリン
グ波形整形部9の出力信号の立ち上がりの検出を行い
(ステップS2)、立ち上がりが検出されなければ、カウ
ント値を1インクリメントする(ステップS7)。また、
第2のサンプリング波形整形部9の出力信号の立ち上が
りを検出すると(ステップS2)、カウント値と判定基準
数の例えば16とを比較し(ステップS3)、16未満で
あれば高流量として論理0が設定され(ステップS4)、
16以上であれば低流量として論理1が設定され(ステ
ップS5)、その後、カウント値をリセットする(ステッ
プS6)。
【0038】このように構成された流量計では、積算部
4で行われる流量積算値の演算および瞬時値演算部10
で行われる瞬時流量値の演算が、第2のサンプリング波
形整形部9の信号波形の周波数に比例するので、実際の
流量に対する流量積算値および瞬時流量値のそれぞれの
誤差の発生を防止できる。
【0039】実施の形態3.上記実施の形態1では、流
量を高流量と低流量の2段階に分けたが、高流量を更
に、標準、高流量、最高流量の3段階に分け、標準の流
量ではパルス生成部15から出力される積算用パルスの
数(第2のサンプリング波形整形部9の出力波形の1周
期ごとの積算用パルスの生成比)を1に、高流量では標
準の1/2に、最高流量ではパルス生成部15の積算用
パルスの数を標準の1/4にする。低流量では2である
ことを考慮すると、一般に流量に従ってN段階に分けた
場合の段階Nでのパルス生成部15から出力される積算
用パルスの生成比は1/2N-2で表される。
【0040】このように高流量と低流量の区分けを多段
階にすることで、低流量域での計量精度を維持して、最
高流量域に至る間でパルス生成部15からの積算用パル
スを、その流量判定の段階に対応させた数に減少させる
ので、低消費電力形のマイコン11で計量レンジが大き
く、かつ精度の良い流量計を得ることができる。
【0041】図5はこの発明の実施の形態3における動
作を説明するフローチャート図である。この動作は特に
流量判定部14での追加の動作として行われる。流量判
定部14における第2のサンプリング波形整形部9の信
号の立ち上がりから次の立ち上がりまでの間にサンプリ
ングパルスが何回入力されるかによって流量の大小を数
段階(N段階)に分類する。
【0042】すなわち、図5においてステップS1、S
2は図4のものと同じである。そして、第2のサンプリ
ング波形整形部の出力信号の立ち上がりを検出すると、
各判定基準数との比較を行い(ステップS3、3a、3
b)、4回以下のカウントであれば最高流量(ステップS
4c)、5回から8回のカウントであれば高流量(ステッ
プS4b)、9回から16回のカウントであれば標準(ス
テップS4a)に設定される。またステップS2で第2
のサンプリング波形整形部の出力波形の立ち上がりが検
出されなければ、カウンタ値を1インクリメントし(ス
テップS7)、次にカウンタ値が16回を越えていれば
(ステップS3c)、低流量に設定される(ステップS
5)。この判定基準数は上記数値に限定されることな
く、大小関係が明確であれば任意の数に設定してよい。
【0043】パルス生成部15においては、低流量の場
合、第2のサンプリング波形整形部9の信号波形の立ち
上がりと立ち下がり時に積算用パルスを出力し、標準の
場合、第2のサンプリング波形整形部9の信号波形の立
ち下がり時に積算用パルスを出力し、高流量の場合、第
2のサンプリング波形整形部9の信号波形の2周期で1
回、積算用パルスを出力し、最高流量の場合、第2のサ
ンプリング波形整形部9の信号波形の4周期で1回、積
算用パルスを出力する。
【0044】パルスレート切替部16では、低流量の場
合、パルスレートを0.5に設定し、標準の場合、パル
スレートを1に設定し、高流量の場合、パルスレートを
2に設定し、最高流量の場合、パルスレートを4に設定
する。すなわち、第2のサンプリング波形整形部9の信
号波形の1周期の間にパルス生成部15から出力される
積算用パルスの生成比(段階Nの流量域での生成比を1
/2N-2とした)と、パルスレート切替部16でのパルス
レートとは逆数の関係に設定される。
【0045】このように構成された流量計では、流量が
多くなっても積算部4および瞬時値演算部10に入力さ
れるパルスの数が増えないので、積算部4および瞬時値
演算部10が演算を行う回数が少なくてよい。従って、
発振回路12の周波数を下げてマイコン11の動作速度
を落とすことができ、マイコン11の消費電力を下げる
ことができる。
【0046】実施の形態4.上記実施の形態1では、正
流量であるか逆流量であるかの判定を、第1のサンプリ
ング波形整形部8が第2のサンプリング波形整形部9に
対し位相が進んでいるか遅れているかによって正逆判定
部3が判定し、マイコン11に伝達している。このた
め、被計量流体が振動して微小の正流、逆流を繰り返
し、回転磁石(図8の(b)参照)を高速で1回転以内の正
転逆転をさせて、センサ1、2のいずれかの極性だけを
変化させる、「ゆらぎ現象」を示す可能性がある。
【0047】ゆらぎ現象状態では、例えば第1のサンプ
リング波形整形部8の出力波形は変化せず、第2のサン
プリング波形整形部9の出力波形のみ変化する。このと
き、流量判定部14が高流量と判定していると、パルス
生成部15は第2のサンプリング波形整形部9の出力波
形の立ち下がりのみ検出しパルスを出力するため、ゆら
ぐ度に積算用パルスが出力される。このため、積算部4
および瞬時値演算部10は、ゆらぎ状態を誤加算してし
まう問題がある。
【0048】図6はこの発明の実施の形態4の流量計を
示すブロック図である。図7は、実施の形態4の動作を
説明するタイムチャート図である。図において1〜16
は、図1に示す実施の形態1で説明したものと基本的な
部分は同様のものである。17は、パルス生成部15か
ら入力したパルスのうち正逆判定部3の判定に基づいて
正流のときだけ正流積算用パルスを出力する正流パルス
発生部、18はパルス生成部15から入力したパルスの
うち正逆判定部3の判定に基づいて逆流のときだけ逆流
積算用パルスを出力する逆流パルス発生部である。
【0049】19は流量判定部14の判定結果に基づい
て正流パルス発生部17から入力された正流積算用パル
スと逆流パルス発生部18から入力された逆流積算用パ
ルスを加算し出力するか加算しないで出力するかを決定
する正流パルス逆流パルス加算部である。
【0050】なお、正流パルス発生部17が正流パルス
発生手段を構成し、逆流パルス発生部18が逆流パルス
発生手段を構成し、正流パルス逆流パルス加算部19が
正流パルス逆流パルス加算手段を構成する。
【0051】次に動作について説明する。低流量のと
き、パルス生成部15は第2のサンプリング波形整形部
9の出力信号の波形の立ち上がりおよび立ち下がりを検
出してパルスを出力する。正流パルス発生部17は、パ
ルス生成部15から入力したパルスのうち正逆判定部3
が正流と判断したときだけ正流積算用パルスを出力す
る。逆流パルス発生部18は、パルス生成部15から入
力したパルスのうち正逆判定部3が逆流と判断したとき
だけ逆流積算用パルスを出力する。
【0052】正流パルス逆流パルス加算部19は、流量
判定部14が低流量と判断しているときは、正流パルス
発生部17から入力された積算用パルスと逆流パルス発
生部18から入力された積算用パルスをそのまま出力す
る。また、高流量と判断しているときは、第2のサンプ
リング波形整形部9の1周期ごとに正流パルス発生部1
7から入力された積算用パルスと逆流パルス発生部18
から入力された積算用パルスを加算して出力する。
【0053】低流量時の加算のやり方は、正流積算用パ
ルスが1発と逆流積算用パルスが1発入力されたとき、
0.5+(−0.5)=0とし、パルスを出力せず、正
流積算用パルスが2発入力されたとき(2回続いたと
き)、0.5+0.5=1とし、正流パルスFPを1発
出力し、逆流積算用パルスが2発入力されたとき(2回
続いたとき)、−0.5+(−0.5)=−1とし、逆
流パルスIPを1発出力する。積算部4と瞬時値演算部
10は、正流パルス逆流パルス加算部19からの正流パ
ルスFPを正、逆流パルスIPを負として加減算を行
い、流量積算値および瞬時流量値をそれぞれ演算する。
【0054】低流量でゆらぎが発生した場合は、積算部
4および瞬時値演算部10に正流パルスFPと逆流パル
スIPが交互に入力されるのでトータルの積算量および
瞬時値は0となる。
【0055】高流量でゆらぎが発生した場合は、第2の
サンプリング波形整形部9の出力信号の波形の1周期当
たり、正流パルス発生部17から1発、逆流パルス発生
部18から1発それぞれ出力されるので、正流パルス逆
流パルス加算部19からは正流パルスと逆流パルスは発
生されない。したがって、積算部4および瞬時値演算部
10で積算値および瞬時値は変化しない。
【0056】このように構成された流量計では、高流量
でもマイコン11に入力されるパルスの数を増やすこと
なく、ゆらぎ現象が発生した時の誤計量を防止すること
ができる。
【0057】なお、正流パルス逆流パルス加算部19で
の正流パルスFPおよび逆流パルスIPの生成比は実施
の形態1で説明したように高流量時と低流量時で切り替
えられ、パルスレート切替部16でのパルスレートは正
流パルス逆流パルス加算部19でのパルスの生成比の逆
数となる。
【0058】また、この実施の形態のものにおいても、
実施の形態3のように流量域をN段階に分けることが可
能で、この場合には、流量判定部14が高流量域と低流
量域を定めると共に、これに重ねて全体の流量域をN段
階の流量域に分け、正流パルス逆流パルス加算部19は
段階Nの流量域での正流パルスFPおよび逆流パルスI
Pの生成比を1/2N-2とし、パルスレート切替部16
では段階Nの流量域に1/2N-2の逆数のパルスレート
を設定するようにする。
【0059】さらに実施の形態2のように、流量判定部
14の流量域の切り替えタイミングを第2のサンプリン
グパルス波形整形部9の出力信号の立ち上がりまたは立
ち下がりに合わせるようにすることができることは言う
までもない。
【0060】
【発明の効果】上記のようにこの発明の第1の発明で
は、位相が相互に異なるパルス状の出力信号を発生す
る、流量と流れの向きとを検出するための第1および第
2のセンサ手段と、これらの第1および第2のセンサ手
段に一定周期で間欠的に短時間の電源電圧のサンプリン
グパルスを与える電源供給制御手段と、上記第1および
第2のセンサ手段の出力信号の位相比較から流れの向き
を判別する正逆判定手段と、上記第1および第2センサ
手段の一方のセンサ手段の出力信号の変化点間で上記電
源供給制御手段において発生される上記サンプリングパ
ルスの数に基づいて流量に従って複数種の流量域を定め
る流量判定手段と、この複数種の流量域の流量の多い流
量域程、低い生成比になるように、各流量域でそれぞれ
所定の生成比で上記一方のセンサ手段の出力信号の変化
点において積算用パルスを生成するパルス生成手段と、
上記複数の流量域毎に上記パルス生成手段でのパルス生
成比の逆数のパルスレートを設定するパルスレート切替
手段と、上記積算用パルスを上記正逆判定手段の判定に
従って加減算して計数した積算用パルス数と上記パルス
レートとの乗算値を累積して流量積算値を演算する積算
手段と、所定時間内の上記積算用パルスを上記正逆判定
手段の判定に従って加減算して計数した積算用パルス数
と上記パルスレートとの乗算値から瞬時流量値を演算す
る瞬時値演算手段と、上記積算手段の積算値および上記
瞬時値演算手段の瞬時流量値を表示する表示手段と、を
備えたので、流量が一定以下の低流量になると瞬時流量
演算用のパルスの数が2倍となり、瞬時流量表示が従来
より精度良く表示でき、しかもマイコンの動作を制御す
る発振回路の周波数を増加させないので、消費電力の増
加を伴わない流量計を提供できる等の効果が得られる。
【0061】またこの発明の第2の発明では、上記流量
判定手段が流量域を高流量域と低流量域に分け、上記パ
ルス生成手段が上記高流量域では上記センサ手段の出力
信号の立ち上がり時または立ち下がり時のいずれか一方
で積算用パルスを生成し、上記低流量域では上記センサ
手段の出力信号の立ち上がり時および立ち下がり時の両
方で積算用パルスを生成するようにしたので、流量が一
定以下の低流量になると瞬時流量演算用のパルスの数が
2倍となり、瞬時流量表示が従来より精度良く表示で
き、しかもマイコンの動作を制御する発振回路の周波数
を増加させないので、消費電力の増加を伴わない流量計
を提供できる等の効果が得られる。
【0062】またこの発明の第3の発明では、上記流量
判定手段が流量域をN段階の流量域に分け、上記パルス
生成手段が段階Nの流量域での上記積算用パルスの生成
比を1/2N-2としたので、流量が多くなっても積算手
段および瞬時値演算手段に入力されるパルスの数が増え
ないので、積算手段および瞬時値演算手段が演算を行う
回数が少なく、従って発振回路の周波数を下げてマイコ
ンの動作速度を落とすことができ、マイコンの消費電力
を下げることができる流量計を提供できる等の効果が得
られる。
【0063】またこの発明の第4の発明では、出力信号
の位相が相互に異なり、流量と流れの向きとを検出する
ための第1および第2のセンサ手段と、これらの第1お
よび第2のセンサ手段に一定周期で間欠的に短時間の電
源電圧のサンプリングパルスを与える電源供給制御手段
と、上記第1および第2のセンサ手段の出力信号の位相
比較から正流、逆流の流れの向きを判別する正逆判定手
段と、上記第1および第2センサ手段の一方のセンサ手
段の出力信号の変化点間で上記電源供給制御手段におい
て発生される上記サンプリングパルスの数に基づいて流
量に従って高流量域と低流量域およびこれに重ねて流量
に従って複数種の流量域を定める流量判定手段と、上記
一方のセンサ手段の出力信号の立ち上がり時および立ち
下がり時で積算用パルスを生成するパルス生成手段と、
このパルス生成手段の積算用パルスを入力とし、上記正
逆判定手段の判別結果に従い正流のときに正流積算用パ
ルスとして上記積算用パルスを出力する正流パルス生成
手段と、上記パルス生成手段の積算用パルスを入力と
し、上記正逆判定手段の判別結果に従い逆流のときに逆
流積算用パルスとして上記積算用パルスを出力する逆流
パルス生成手段と、上記正流および逆流パルス生成手段
の積算用パルスを入力し、上記低流量域では上記正流積
算用パルスが2つ続いた時に1つの正流パルスを割り当
て、上記逆流積算用パルスが2つ続いた時に1つの逆流
パルスを割り当て、上記高流量域では上記一方のセンサ
手段の出力信号の1周期ごとに、上記正流積算用パルス
が2つ続いた時に1つの正流パルスを割り当て、上記逆
流積算用パルスが2つ続いた時に1つの逆流パルスを割
り当て、高流量域および低流量域において上記正流パル
スおよび逆流パルスを、上記複数種の流量域の流量の多
い流量域程、低い生成比になるように、各流量域でそれ
ぞれ所定のレートで発生する正流パルス逆流パルス加算
手段と、上記複数の流量域毎に上記正流パルス逆流パル
ス加算手段でのパルス生成比の逆数のパルスレートを設
定するパルスレート切替手段と、上記正流パルスを正、
逆流パルスを負としてこれらを加減算して計数したパル
ス数と上記パルスレートとの乗算値を累積して流量積算
値を演算する積算手段と、所定時間内の上記正流パルス
を正、逆流パルスを負としてこれらを加減算して計数し
たパルス数と上記パルスレートとの乗算値から瞬時流量
値を演算する瞬時値演算手段と、上記積算手段の積算値
および上記瞬時値演算手段の瞬時流量値を表示する表示
手段と、を備えたので、瞬時流量表示が従来より精度良
く表示でき、かつ高流量でもマイコンに入力されるパル
スの数を増やすことなく、ゆらぎ現象が発生した時の誤
計量を防止することができる流量計を提供できる等の効
果が得られる。
【0064】またこの発明の第5の発明では、上記流量
判定手段が高流量域と低流量域を定めると共に、全体の
流量域をN段階の流量域に分け、上記正流パルス逆流パ
ルス加算手段は段階Nの流量域での上記正流パルスおよ
び逆流パルスの生成比を1/2N-2とし、上記パルスレ
ート切替手段では上記段階Nの流量域に1/2N-2の逆
数のパルスレートを設定するので、ゆらぎ現象が発生し
た時の誤計量を防止でき、さらに流量が多くなっても積
算手段および瞬時値演算手段に入力されるパルスの数が
増えないので、積算手段および瞬時値演算手段が演算を
行う回数が少なく、従って発振回路の周波数を下げてマ
イコンの動作速度を落とすことができ、マイコンの消費
電力を下げることができる流量計を提供できる等の効果
が得られる。
【0065】またこの発明の第6の発明では、上記流量
判定手段の流量域の切り替えタイミングを上記センサ手
段の出力信号の立ち上がりまたは立ち下がりに合わせた
ことにより、積算手段で行われる流量積算値の演算およ
び瞬時値演算手段で行われる瞬時流量値の演算が、第2
のサンプリング波形整形手段の信号波形の周波数に比例
するので、実際の流量に対する流量積算値および瞬時流
量値のそれぞれの誤差の発生を防止できる流量計を提供
できる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の流量計のブロック
図である。
【図2】 実施の形態1の流量計の動作を説明するタイ
ムチャート図である。
【図3】 実施の形態1の流量計の動作を説明するフロ
ーチャート図である。
【図4】 この発明の実施の形態2の流量計の動作を説
明するフローチャート図である。
【図5】 この発明の実施の形態3の動作を説明するフ
ローチャート図である。
【図6】 この発明の実施の形態4の流量計を示すブロ
ック図である。
【図7】 実施の形態4の動作を説明するタイムチャー
ト図である。
【図8】 従来の流量計の構成を示すブロック図であ
る。
【図9】 他の従来の流量計の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 第1のセンサ、2 第2のセンサ、3 正逆判定
部、4 積算部、5 位相検出部、6 電源部、7 電
源供給制御部、8 第1のサンプリング波形整形部、9
第2のサンプリング波形整形部、10 瞬時値演算
部、11 マイコン、12 発振回路、13 表示部、
14 流量判定部、15 パルス生成部、16 パルス
レート切替部、17 正流パルス発生部、18 逆流パ
ルス発生部、19 正流パルス逆流パルス加算部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 章 長野県松本市和田3967番地10 東洋計器 株式会社内 (72)発明者 福島 文隆 長野県松本市和田3967番地10 東洋計器 株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−206917(JP,A) 特開 昭58−223021(JP,A) 特開 平2−110321(JP,A) 特開2001−59752(JP,A) 特開 平3−262928(JP,A) 実開 昭60−29234(JP,U) 実開 平5−36318(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/00 G01F 15/075 G01P 13/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相が相互に異なるパルス状の出力信号
    を発生する、流量と流れの向きとを検出するための第1
    および第2のセンサ手段と、 これらの第1および第2のセンサ手段に一定周期で間欠
    的に短時間の電源電圧のサンプリングパルスを与える電
    源供給制御手段と、 上記第1および第2のセンサ手段の出力信号の位相比較
    から流れの向きを判別する正逆判定手段と、 上記第1および第2センサ手段の一方のセンサ手段の出
    力信号の変化点間で上記電源供給制御手段において発生
    される上記サンプリングパルスの数に基づいて流量に従
    って複数種の流量域を定める流量判定手段と、 この複数種の流量域の流量の多い流量域程、低い生成比
    になるように、各流量域でそれぞれ所定の生成比で上記
    一方のセンサ手段の出力信号の変化点において積算用パ
    ルスを生成するパルス生成手段と、 上記複数の流量域毎に上記パルス生成手段でのパルス生
    成比の逆数のパルスレートを設定するパルスレート切替
    手段と、 上記積算用パルスを上記正逆判定手段の判定に従って加
    減算して計数した積算用パルス数と上記パルスレートと
    の乗算値を累積して流量積算値を演算する積算手段と、 所定時間内の上記積算用パルスを上記正逆判定手段の判
    定に従って加減算して計数した積算用パルス数と上記パ
    ルスレートとの乗算値から瞬時流量値を演算する瞬時値
    演算手段と、 上記積算手段の積算値および上記瞬時値演算手段の瞬時
    流量値を表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする流量計。
  2. 【請求項2】 上記流量判定手段が流量域を高流量域と
    低流量域に分け、上記パルス生成手段が上記高流量域で
    は上記センサ手段の出力信号の立ち上がり時または立ち
    下がり時のいずれか一方で積算用パルスを生成し、上記
    低流量域では上記センサ手段の出力信号の立ち上がり時
    および立ち下がり時の両方で積算用パルスを生成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の流量計。
  3. 【請求項3】 上記流量判定手段が流量域をN段階の流
    量域に分け、上記パルス生成手段が段階Nの流量域での
    上記積算用パルスの生成比を1/2N-2としたことを特
    徴とする請求項1に記載の流量計。
  4. 【請求項4】 出力信号の位相が相互に異なり、流量と
    流れの向きとを検出するための第1および第2のセンサ
    手段と、 これらの第1および第2のセンサ手段に一定周期で間欠
    的に短時間の電源電圧のサンプリングパルスを与える電
    源供給制御手段と、 上記第1および第2のセンサ手段の出力信号の位相比較
    から正流、逆流の流れの向きを判別する正逆判定手段
    と、 上記第1および第2センサ手段の一方のセンサ手段の出
    力信号の変化点間で上記電源供給制御手段において発生
    される上記サンプリングパルスの数に基づいて流量に従
    って高流量域と低流量域およびこれに重ねて流量に従っ
    て複数種の流量域を定める流量判定手段と、 上記一方のセンサ手段の出力信号の立ち上がり時および
    立ち下がり時で積算用パルスを生成するパルス生成手段
    と、 このパルス生成手段の積算用パルスを入力とし、上記正
    逆判定手段の判別結果に従い正流のときに正流積算用パ
    ルスとして上記積算用パルスを出力する正流パルス生成
    手段と、 上記パルス生成手段の積算用パルスを入力とし、上記正
    逆判定手段の判別結果に従い逆流のときに逆流積算用パ
    ルスとして上記積算用パルスを出力する逆流パルス生成
    手段と、 上記正流および逆流パルス生成手段の積算用パルスを入
    力し、上記低流量域では上記正流積算用パルスが2つ続
    いた時に1つの正流パルスを割り当て、上記逆流積算用
    パルスが2つ続いた時に1つの逆流パルスを割り当て、
    上記高流量域では上記一方のセンサ手段の出力信号の1
    周期ごとに、上記正流積算用パルスが2つ続いた時に1
    つの正流パルスを割り当て、上記逆流積算用パルスが2
    つ続いた時に1つの逆流パルスを割り当て、高流量域お
    よび低流量域において上記正流パルスおよび逆流パルス
    を、上記複数種の流量域の流量の多い流量域程、低い生
    成比になるように、各流量域でそれぞれ所定のレートで
    発生する正流パルス逆流パルス加算手段と、 上記複数の流量域毎に上記正流パルス逆流パルス加算手
    段でのパルス生成比の逆数のパルスレートを設定するパ
    ルスレート切替手段と、 上記正流パルスを正、逆流パルスを負としてこれらを加
    減算して計数したパルス数と上記パルスレートとの乗算
    値を累積して流量積算値を演算する積算手段と、 所定時間内の上記正流パルスを正、逆流パルスを負とし
    てこれらを加減算して計数したパルス数と上記パルスレ
    ートとの乗算値から瞬時流量値を演算する瞬時値演算手
    段と、 上記積算手段の積算値および上記瞬時値演算手段の瞬時
    流量値を表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする流量計。
  5. 【請求項5】 上記流量判定手段が高流量域と低流量域
    を定めると共に、全体の流量域をN段階の流量域に分
    け、上記正流パルス逆流パルス加算手段は段階Nの流量
    域での上記正流パルスおよび逆流パルスの生成比を1/
    N-2とし、上記パルスレート切替手段では上記段階N
    の流量域に1/2N-2の逆数のパルスレートを設定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の流量計。
  6. 【請求項6】 上記流量判定手段の流量域の切り替えタ
    イミングを上記センサ手段の出力信号の立ち上がりまた
    は立ち下がりに合わせたことを特徴とする請求項1ない
    し5のいずれかに記載の流量計。
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