JP3361931B2 - 自然石保持ユニットの製造方法 - Google Patents

自然石保持ユニットの製造方法

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JP3361931B2
JP3361931B2 JP10731296A JP10731296A JP3361931B2 JP 3361931 B2 JP3361931 B2 JP 3361931B2 JP 10731296 A JP10731296 A JP 10731296A JP 10731296 A JP10731296 A JP 10731296A JP 3361931 B2 JP3361931 B2 JP 3361931B2
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功 行本
聖記 長谷川
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02BHYDRAULIC ENGINEERING
    • E02B3/00Engineering works in connection with control or use of streams, rivers, coasts, or other marine sites; Sealings or joints for engineering works in general
    • E02B3/04Structures or apparatus for, or methods of, protecting banks, coasts, or harbours
    • E02B3/12Revetment of banks, dams, watercourses, or the like, e.g. the sea-floor
    • E02B3/122Flexible prefabricated covering elements, e.g. mats, strips
    • E02B3/123Flexible prefabricated covering elements, e.g. mats, strips mainly consisting of stone, concrete or similar stony material

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  • Retaining Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多自然型の河川や
湖沼の護岸、又は擁壁の築造に使用される自然石保持ユ
ニットの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】護岸等の施工方法には、護岸等に植物を
生えさせ魚の巣を作れるようにするべく、護岸法面等に
複数の自然石保持ユニットを敷設するものがある。この
自然石保持ユニットは、所要大の網状片の一面側に自然
石が配置され、該自然石が該網状片に対して接着剤を介
して接着されるものとなっている。この自然石保持ユニ
ットを用いれば、複数の自然石を護岸法面等に簡単に搬
送することができ、搬送後は、護岸法面等が急勾配であ
っても、自然石は転がり落ちることが防止できることに
なる。これにより、護岸等の施工性を向上させることが
できると共に、その施工後の護岸等を長期に亘って維持
できることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記自然石保
持ユニットにおいては、自然石が網状片に対して接着剤
を介して接着されることになっており、単純に、自然石
と網状片とを接着したのでは、十分に強固な固着関係を
得ることが困難となるばかりでなく、硬化した接着剤が
網状片の他面側から突出して、自然石保持ユニットを護
岸法面等に安定的に敷設することが困難となる。
【0004】本発明は上記のような問題点を改善するべ
くなされたもので、その目的は、自然石と網状片との固
着関係を向上させることができると共に護岸法面等に安
定させて敷設することができる自然石保持ユニットを製
造する自然石保持ユニットの製造方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明(請求項1の発明)にあっては、接着剤に対し
て剥離性のよい剥離面上に所要大の網状片を敷設し、前
記網状片上に接着剤を介して自然石を載置して、該接着
剤をその内部に該網状片を包み込んだ状態で硬化させ、
前記接着剤の硬化後、前記網状片を前記剥離面から剥離
させる、ことを特徴とする自然石保持ユニットの製造方
法とした構成としてある。
【0006】上記請求項1の好ましい態様としては、請
求項2〜5、12、13に記載した通りとなる。
【0007】上記目的を達成するために本発明(請求項
6の発明)にあっては、略水平方同に伸びる平坦面とさ
れた作業面上に、接着剤に対して剥離性の良い剥離シー
トを敷設すると共に、該剥離シート上に所要大の網状片
を敷設し、前記網状片上に接着剤を介して自然石を載置
して、該接着剤をその内部に該網状片を包み込んだ状態
で硬化させ、前記接着剤の硬化後、前記網状片と前記剥
離シートとを剥離させる、ことを特徴とする自然石保持
ユニットの製造方法とした構成としてある。
【0008】上記請求項6の好ましい態様としては、請
求項7、8、10、11に記載した通りとなる。
【0009】上記目的を達成するために本発明(請求項
9の発明)にあっては、略水平方同に伸びると共に接着
剤に対して剥離性の良い状態とされた作業面上に、所要
大の網状片を敷設し、前記網状片上に接着剤を介して自
然石を載置して、該接着剤をその内部に該網状片を包み
込んだ状態で硬化させ、前記接着剤の硬化後、前記網状
片を持ち上げて該網状片と前記剥離シートとを剥離す
る、ことを特徴とする自然石保持ユニットの製造方法と
した構成としてある。
【0010】上記請求項9の好ましい態様としては、請
求項10、11に記載した通りとなる。
【0011】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、剥離面上にお
いて、網状片上に接着剤を介して自然石を載置して、該
接着剤をその内部に該網状片を包み込んだ状態で硬化さ
せることから、硬化した接着剤内部に網状片を埋設させ
た状態とすることができ、しかも、剥離面が接着剤を網
状片の他面側に大きく突出することを防いで、該接着剤
が網状片と剥離面との間の隙間を広がらせ、硬化した接
着剤内部に埋設される網状片部分を増大させることがで
きることになる。また、上述のように、剥離面が接着剤
の突出を規制して、接着剤が網状片と剥離面との間の隙
間に広げることから、硬化した接着剤が、網状片の他面
側に大きく突出することを防ぎ、その硬化した接着剤
は、網状片の他面側において平坦面を形成することにな
る。さらに、接着剤の硬化後、網状片を剥離面から剥離
させることから、網状片と剥離面との剥離を簡単に行う
ことができることになる。したがって、これらにより、
網状片と自然石との固着が著しく高められ、しかも、容
易に護岸法面等に安定させて敷設できる自然石保持ユニ
ットを簡単に製造できることになる。
【0012】請求項2の発明によれば、網状片上への自
然石の載置前に、所定形状に自己保持できる接着剤を、
塊状にして網状片上に置くことから、自然石に邪魔され
ずに、接着剤を網状片上に効率良く置くことができるこ
とになる。しかも、上記性状を有する接着剤上に自然石
を載置することから、その載置に伴い、不用意に接着剤
が広がってしまうことを防止して、自然石の凹凸に対し
て接着剤を十分になじませることができ、広い固着面積
の下で、網状片と自然石との強固な固着を確保できるこ
とになる。
【0013】請求項3の発明によれば、網状片上に、接
着剤を互いに間隔をあけて、予め多数置いた後、該各接
着剤上に自然石をそれぞれ載置することから、多数の自
然石を保持する自然石保持ユニットに対しても、上記請
求項2と同様の作用効果を得ることができることにな
る。
【0014】請求項4の発明によれば、網状片上への自
然石の載置前に、所定形状に自己保持できる接着剤を、
塊状にして自然石に付着させることから、自然石と網状
片との接着に際して、接着剤を的確な位置に位置させる
ことができることになる。しかも、接着剤を塊状にして
付着した自然石が網状片上に載置されることから、その
載置に伴い、不用意に接着剤が広がってしまうことを防
止して、自然石の凹凸に対して接着剤を十分になじませ
ることができ、広い固着面積の下で、網状片と自然石と
の強固な固着を確保できることになる。
【0015】請求項5の発明によれば、剥離面が、薄い
シート状部材によって構成されていることから、そのシ
ート状部材を簡単に交換できることになり、常に良好な
剥離性を確保できることになる。このため、自然石保持
ユニットの製造において、剥離面と網状片との剥離作業
を常に円滑かつ簡単に行うことができることになる。
【0016】請求項6の発明によれば、前述の請求項5
の作用効果を具体的且つ的確に得ることができることに
なる。
【0017】請求項7の発明によれば、剥離シートの少
なくとも一部を、略水平方向において網状片から外部へ
突出させ、剥離シートの突出部分を押さえつつ、網状片
を持ち上げることにより該網状片と該剥離シートとを剥
離することから、持ち上げ力を網状片と剥離シートとの
剥離に的確に利用できることになり、剥離シートが、網
状片と共に持ち上げられてしまう事態を防止できること
になる。このため、自然石保持ユニットの製造におい
て、剥離面と網状片との剥離作業を容易にすることがで
きることになる。
【0018】請求項8の発明によれば、網状片を剥離シ
ートと一体のまま全体的に持ち上げ、その持ち上げ状態
で、該剥離シートを該網状片から剥離することから、網
状片の下方に大きな作業空間を確保しつつ剥離作業を行
えることになる。このため、自然石保持ユニットの製造
において、剥離面と網状片との剥離作業を円滑に行うこ
とができることになる。
【0019】請求項9の発明によれば、剥離性の良い状
態とされた作業面上において接着作業等を行うことか
ら、作業面がそのまま剥離面となり、別途、剥離シート
を用意することをなくすことができると共に、網状片の
持ち上げにより、作業面を構成する作業台の重量を利用
して、簡単に、剥離面と網状片とを剥離することができ
ることになる。
【0020】請求項10の発明によれば、網状片をクレ
−ン等の持ち上げ装置によって持ち上げることから、網
状片等の持ち上げを具体的且つ的確に行うことができる
ことになり、一連の作業を円滑に行うことができること
になる。
【0021】請求項11の発明によれば、網状片を、そ
の一端部側から他端部側へ順次剥離させることから、網
状片の撓み性を有効に利用して、剥離させることができ
ることになり、剥離作業を容易にすることができること
になる。
【0022】請求項12の発明によれば、隣合うことに
なる自然石との干渉を未然に防ぎつつ、各自然石を網状
片に接着できることになり、網状片に対する各自然石の
接着力を高くすることができることになる。
【0023】請求項13の発明によれば、上記請求項1
2と同様の作用効果を得る他に、自然石保持ユニット全
体としてのバランス等、すなわち網状片上における複数
の自然石の配置バランス等を予め確認することができる
ことになり、自然石保持ユニットの品質を常に高い状態
に維持できることになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付の
図面に基づいて説明する。図1〜図8は第1実施形態を
示すものである。その図1において、aは、護岸法面に
敷設されて互いに連結される複数の自然石保持ユニット
の一つで、この自然石保持ユニットaは、所要大の網状
片としての金網3の表面側(一面側)に自然石5(図1
においては、自然石5の一部が省略されている)が接着
剤4を介して接着される構成とされている。
【0025】上記金網3は、矩形形状(実施形態におい
ては正方形状(例えば一辺2m程度))に形成されてお
り、その周縁部には枠線2が備えられ、その内部におい
ては、複数の目として網目が形成されている。勿論、上
記金網3に代えて、合成樹脂ネット、ワイヤ、鉄筋等を
枠線2内に水平に張設して、複数の目として、網目又は
メッシュを形成するようにしてもよいし、上記枠線2に
代えて、鋼製アングル、剛性の高いプラスチックコンク
リ−ト等の枠体を用いるようにしてもよい。
【0026】上記自然石5としては、玉石、割石等が用
いられており、その大きさは、直径が100〜500m
m程度とされている。このような自然石5は、複数用意
され、その複数の自然石5は、本実施形態においては、
前述の枠線2周縁からはみださないようにして上記金網
3に接着されている。
【0027】上記接着剤4は、上記各自然石5と上記金
網3とを接着する機能を有しており、本実施形態におい
ては、その接着剤として、その硬化前に所定形状に自己
保持できるチクソトロピック性を有し、且つある程度の
粘性を有するものが用いられる。具体的には、例えば、
エポキシ樹脂系接着剤が用いられる。そして、この接着
剤4は、単に、各自然石5と金網3表面とを接着するだ
けでなく、その接着剤4の硬化部分が、図2、図3に示
すように、該各自然石5が位置する付近の金網3を包み
込み、その硬化部分は、金網3の裏面側(図2中、下
側)において平坦面4aを形成することになっている。
【0028】したがって、上記自然石保持ユニットaに
おいては、図2、図3に示すように、接着剤4が、金網
3のうち自然石5が位置する付近を包み込んだ状態で硬
化し、その硬化した接着剤4内部に金網3が埋設された
状態で保持されることになり、自然石5と金網3との固
着関係を向上させることができることになる。しかも、
接着剤4が、金網3の裏面側から大きく突出することな
く該金網3面に沿うように硬化されて、平坦面4aを形
成することから、本自然石保持ユニットaを、簡単に、
護岸法面等に安定させて敷設することができることにな
る。尚、上記接着剤4が、金網3のうち自然石5が位置
する付近を包み込んだ状態で硬化とは、完全に金網3を
包み込んでいる場合に限らず、金網3を部分的に包み込
み、その金網3の下部が外部に露出しているものをも含
むものである。
【0029】次に、上記自然石保持ユニットaの製造方
法(第2実施形態)について、図4〜図8に基づいて説
明する。この実施形態は、概略的には、剥離シ−ト1上
における金網3上に接着剤4を載置し、その接着剤4上
に自然石5を置き(接着工程)、その後、金網3と剥離
シ−トとを剥離する(剥離工程)ものであるが、具体的
に説明すると、下記の通りとなる。
【0030】先ず、図4に示すように、作業台6の作業
面(上面)6a上に、剥離シ−ト1を敷設すると共に、
その剥離シ−ト1の上に前記金網3を敷設する。この後
の接着工程と、その接着工程の後の剥離工程とを円滑に
行うためである。
【0031】この場合、上記剥離シ−ト1の敷設に際し
て、図4に示すように、剥離シ−ト1の一部(図4中、
右端部)が、作業面6a上において、金網3よりも外部
に突出される。これは、接着工程の後の剥離工程におい
て、剥離シート1の突出部分1aを作業面6aに押さえ
つつ、金網3を持ち上げるようにすることを可能とする
ためである(図7参照)。
【0032】上記作業台6としては、比較的重量物が用
いられ、その作業面6aは、略水平方向に延びる平坦面
とされている。作業台6を比較的重量物とするのは、接
着工程、剥離工程中等において、作業台6が移動するこ
とを防ぐためであり、作業面6aが略水平方向に延びる
平坦面とされているのは、接着工程中、自然石5が移動
しないようにするためである。上記剥離シ−ト1として
は、剥離工程が円滑に行われるようにすべく、前記接着
剤4に対して剥離性の良いものがものが用いられること
になっており、そのようなものとしては、例えば、ポリ
プロピレンシ−ト等が用いられる。勿論、剥離シ−ト1
に代えて、プラスチック平板等、剥離性を有するシ−ト
状部材を用いてもよい。
【0033】次に、図5、図8に示すように、上記金網
3上に、多数の接着剤4を互いに間隔をあけて載置す
る。この後の接着工程において、各接着剤4上に自然石
5を置くだけで各自然石5と金網3とを接着可能とする
ためである。
【0034】この場合、上記接着剤4としては、前述の
如く、その硬化前に所定形状に自己保持できるチクソト
ロピック性を有し、且つある程度の粘性を有するもの、
例えば、エポキシ樹脂系接着剤が用いられ、その性状に
基づき、接着剤4は、山形状、団子状等の塊状にして金
網3上に載置される。これは、所定形状に自己保持でき
る接着剤を塊状にして金網5上に置くことにより、自然
石5に邪魔されずに、接着剤4を金網3上に効率良く置
けるようにし、しかも、自然石5との接着に際しては、
上記接着剤4の性状の利用により、不用意に接着剤4が
広がってしまうことを防止し、自然石5の凹凸に対して
接着剤4が十分になじむようにするために行われる。
【0035】次に、図6に示すように、上記接着剤4上
に自然石5を載置する。自然石5の重量を接着剤4に作
用させることにより、接着剤4の一部を金網3の網目を
介して該金網3の表面側から裏面側にはみ出させて、そ
の接着剤4が当該自然石5の下方領域において金網3部
分を包み込むようにし、これにより、金網3に対する自
然石5の接着力を高めるようにするためである。また、
この場合、前記剥離シ−ト1が、接着剤4が金網3の裏
面側に大きく突出することを防いで、接着剤4が金網3
と剥離シ−トとの間の隙間に適度に広がるようにする。
このため、接着剤4内部に埋設される金網3部分が増大
されると共に、その接着剤4が、金網3の裏面側におい
て平坦面4aを形成(剥離シ−トが規制、案内して、接
着剤4が平坦面を形成することを助ける)することにな
り、この状態で接着剤4が硬化することによって、金網
3と自然石5との接着が著しく高められると共に、その
硬化した接着剤4により、護岸法面等への敷設に際し
て、支障(硬化した接着剤の突出)が与えられるような
ことはなくなる。勿論、上記工程に先立ち、必要に応じ
て、自然石5の接着面に接着剤4と同種のプライマ−を
塗布してもよく、これにより、接着関係がより一層向上
されることは言うまでもない。
【0036】次に 図7に示すように、上記金網3上の
接着剤4が硬化すると、上記金網3を剥離シ−ト1から
剥離させる。剥離シ−ト1を除去して、製品としての自
然石保持ユニットaを得るためである。この場合、剥離
作業は、押圧装置(図示略)による押さえ力により前記
剥離シ−ト1の突出部分1aを作業面6aに対して押さ
えつつ、クレ−ン等の持ち上げ装置(図示略)により金
網3の一端部(図7中、右端部)に持ち上げ力を作用さ
せることにより行われる。これにより、金網3は、その
一端部側から他端部側(図7中、右側)へ順次、剥離さ
れることになり、剥離作業はスム−ズに行われることに
なる。この場合、金網3の持ち上げに伴って、作業台6
を移動させようとする力が該作業台に作用することにな
るが、作業台6は、前述したように比較的重量物として
形成されていることから、該作業台6が移動するような
ことはなく、剥離作業に支障を与えることはない。
【0037】以上の工程を経ることにより、前述の自然
石保持ユニットa、すなわち、金網3と自然石5との接
着が著しく高められ、容易に護岸法面等に安定させて敷
設できる自然石保持ユニットaが簡単に製造できること
になる。
【0038】上記第2実施形態においては、複数の自然
石5のセット前に、金網3上に多数の接着剤4を互いに
間隔をあけて載置したが、金網3に対して各自然石5を
接着する個々の時点で、その接着すべき自然石用の接着
剤4を金網3上に個々に置くようにしてもよいし、先
ず、金網3上に、接着剤4を載置することなく、載置す
べき全ての複数の自然石5を載置し、次に、個々に自然
石5を持ち上げて、その各自然石5下方の金網3上に接
着剤4を載置し、その後、再び、その各自然石5を金網
3上に降ろすようにしてもよい。前者の場合には、隣合
うことになる自然石5との干渉を未然に防ぎつつ、各自
然石5を金網3に接着でき、金網3に対する各自然石5
の接着力を高くすることができることになる。後者の場
合には、前者と同様の作用効果を得る他に、自然石保持
ユニットa全体としてのバランス等、すなわち金網3上
における複数の自然石5の配置バランス等を予め確認す
ることができることになる。
【0039】図9は第3実施形態、図10は第4実施形
態、図11は第4実施形態を示すものである。この各実
施形態において、前記第1、第2実施形態と同一構成要
素については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】第3実施形態においては、接着剤4の硬化
後、図9に示すように、金網3を剥離シ−ト1と一体の
まま全体的に作業面から水平状態を維持しつつ持ち上
げ、その後、剥離シ−ト1を金網3から剥離するように
したものとなっている。
【0041】これにより、金網3の下方に大きな作業空
間7を確保できることになり、その作業空間7の下で、
剥離シ−ト1の剥離作業が行えることになる。
【0042】第4実施形態においては、作業台6の作業
面6a自体が、接着剤4に対して剥離性が良い機能を有
しており、この作業面6a上において、図10に示すよ
うに、直接、接着、剥離工程が行われることになってい
る。
【0043】これにより、作業面6aがそのまま剥離面
となり、別途、剥離シート1を用意することをなくすこ
とができると共に、金網3の持ち上げにより、作業面6
aを構成する作業台1の重量を利用して、簡単に、金網
3を作業面6aから剥離することができることになる。
【0044】第5実施形態においては、各自然石5の下
部に予め前記接着剤4を団子状に付着しておき、その自
然石5を接着剤4を介して金網3上に載置することにな
っている。
【0045】これにより、自然石5と金網3との接着に
際して、前述の第2実施形態同様、不用意に接着剤が広
がってしまうことを防止して、自然石5の凹凸に対して
接着剤4を十分になじませることができるだけでなく、
常に、接着剤4を接着のための的確な位置に位置させる
ことができ、隣合うことになる自然石5との干渉に基づ
く接着力の低下等を防止できることになる。
【0046】上記第5実施形態の変形例として、複数の
自然石5を作業面6a上に並べて、その各自然石5の上
部に予め接着剤4を団子状に付着しておき、その複数の
自然石5の上に金網3を置くようにすることが考えられ
るが、各自然石5に対する接着剤4のなじみ効果、接着
剤4における前述の平坦面4aの確保等の観点から、複
数の自然石5の上に金網3を置くのではなく、金網3の
上に複数の自然石5を置く方が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る自然石保持ユニットを示す
平面図。
【図2】金網と自然石との接着を説明する拡大正面図。
【図3】図2の底面図。
【図4】第2実施形態に係る自然石保持ユニットの製造
方法を説明する説明図。
【図5】図4からの動作状態図。
【図6】図5からの動作状態図。
【図7】図6からの動作状態図。
【図8】図5の平面図。
【図9】第3実施形態を説明する説明図。
【図10】第4実施形態を説明する説明図。
【図11】第5実施形態を説明する説明図。
【符号の説明】
1 剥離シ−ト 1a 突出部分 3 金網 4 接着剤 4a 平坦面 5 自然石 6作業台 6a 作業面 a 自然石保持ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/12 E02D 29/02 308

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤に対して剥離性のよい剥離面上に
    所要大の網状片を敷設し、 前記網状片上に接着剤を介して自然石を載置して、該接
    着剤をその内部に該網状片を包み込んだ状態で硬化さ
    せ、 前記接着剤の硬化後、前記網状片を前記剥離面から剥離
    させる、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記接着剤として、その硬化前に所定形状に自己保持で
    きる性状を有するものを用意し、 前記接着剤を、塊状にして前記網状片上に置いた後、該
    接着剤上に前記自然石を載置する、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記網状片上に、前記接着剤を互いに間隔をあけて、予
    め多数置いた後、該各接着剤上に自然石をそれぞれ載置
    する、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記接着剤として、その硬化前に所定形状に自己保持で
    きる性状を有するものを用意し、 前記接着剤を、塊状にして前記自然石に付着させた後、
    該自然石を該接着剤を介して網状片上に載置する、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかにお
    いて、 前記剥離面が、薄いシート状部材によって構成されてい
    る、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの製造方法。
  6. 【請求項6】 略水平方同に伸びる平坦面とされた作業
    面上に、接着剤 に対して剥離性の良い剥離シートを敷設
    すると共に、該剥離シート上に所要大の網状片を敷設
    し、 前記網状片上に接着剤を介して自然石を載置して、該接
    着剤をその内部に該網状片を包み込んだ状態で硬化さ
    せ、 前記接着剤の硬化後、前記網状片と前記剥離シートとを
    剥離させる、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記剥離シートの少なくとも一部を、略水平方向におい
    て前記網状片から外部へ突出させ、 前記剥離シートの前記突出部分を押さえつつ、前記網状
    片を持ち上げることにより該網状片と該剥離シートとを
    剥離する、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6において、 前記網状片を剥離シートと一体のまま全体的に持ち上
    げ、その持ち上げ状態で、該剥離シートを該網状片から
    剥離する、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの製造方法。
  9. 【請求項9】 略水平方同に伸びると共に接着剤に対し
    て剥離性の良い状態とされた作業面上に、所要大の網状
    片を敷設し、 前記網状片上に接着剤を介して自然石を載置して、該接
    着剤をその内部に該網状片を包み込んだ状態で硬化さ
    せ、 前記接着剤の硬化後、前記網状片を持ち上げて該網状片
    と前記作業面とを剥離する、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし請求項9のいずれかに
    おいて、 前記網状片を、クレ−ン等の持ち上げ装置によって持ち
    上げる、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項6または請求項9において、 前記網状片を、その一端部側から他端部側へ順次剥離さ
    せる、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項2において、 前記接着剤を、塊状にして前記網状片上に置くとは、前
    記自然石が複数の場合にあっては、該網状片に対して各
    自然石を接着する個々の時点で、その接着すべき自然石
    用の接着剤を該網状片上に置くことである、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項2において、 前記接着剤を、塊状にして前記網状片上に置くとは、前
    記自然石が複数の場合にあっては、網状片上に複数の自
    然石を一旦、載置し、その後、その各自然石を個々に持
    ち上げて、その各自然石下方の網状片上に接着剤を載置
    することである、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの製造方法。
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