JP3360925B2 - オイルレス打抜き性に優れた電気絶縁被膜を有する電磁鋼板 - Google Patents

オイルレス打抜き性に優れた電気絶縁被膜を有する電磁鋼板

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JP3360925B2 JP07879794A JP7879794A JP3360925B2 JP 3360925 B2 JP3360925 B2 JP 3360925B2 JP 07879794 A JP07879794 A JP 07879794A JP 7879794 A JP7879794 A JP 7879794A JP 3360925 B2 JP3360925 B2 JP 3360925B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁鋼板の絶縁被膜とし
て有機樹脂を含む電気絶縁被膜に関し、特に近年着目さ
れている環境にやさしい商品として打抜油を使用しない
でも打抜き性に優れた電磁鋼板の製品に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁鋼板の絶縁被膜に要求される特性
は、電気絶縁性、密着性、打ち抜き性、溶接性、耐食性
など数多く挙げられる。これらの諸要求を満たすため数
多くの研究がされており、電磁鋼板の表面に絶縁被膜を
形成させる方法や絶縁被膜組成物に関して数多くの技術
が提案されている。
【0003】特に、クロム酸塩系と有機樹脂の積層被膜
または複合被膜は、鋼板の打抜性を従来のリン酸塩系お
よびクロム酸塩系無機被膜に比べて格段に向上させるこ
とができるので大いに利用されている。例えば特公昭6
0−36476号公報には、少なくとも1種の2価金属
を含む重クロム酸塩系水溶液に、該水溶液中のCr
3 :100重量部に対し有機樹脂として酢酸ビニル/
ベオバ比が90/10〜40/60の比率になる樹脂エ
マルジョンを樹脂固形分で5〜120重量部および有機
還元剤を10〜60重量部の割合で配合した処理液を生
地鉄板の表面に塗布し、常法による焼付け工程を経て得
たものであることを特徴とする電磁鋼板の絶縁被膜形成
法が開示される。
【0004】また特開昭62−100561号公報に
は、アクリル系樹脂およびアクリル−スチレン系樹脂の
いずれか一方または両方から成る有機物系被膜形成樹脂
を乳化分散せしめたpH2〜8の水性エマルジョンとア
クリロニトリル系樹脂を分散せしめた実質的に乳化分散
剤を含有しないpH6〜8の水性分散液とを両者の不揮
発物の合計量に対して後者の不揮発物が10〜90重量
%となるように混合して得た混合樹脂液を、クロム酸塩
を第三成分とする無機質系被膜形成性物質の水溶液に該
水溶液中のクロム酸塩のCrO3 換算量100重量部に
対し、上記混合樹脂液の不揮発物が15〜120重量部
となるように添加混合し、かくして得られた電磁鋼板絶
縁被膜形成用組成物を電磁鋼板に塗布し、300℃〜5
00℃の温度で加熱して絶縁被膜を0.4〜2.0g/
2 の範囲に形成せしめることを特徴とする電磁鋼板絶
縁被膜形成方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のようなクロム酸
系薬剤に配合する有機樹脂として、従来から酢酸ビニル
樹脂、ベオバ(バーサテック アシド ビニル エステ
ルの略称)樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ア
クリロニトリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン
樹脂等の熱可塑性樹脂が用いられている。これらの熱可
塑性樹脂は焼き付け工程にて比較的低温度で熱分解反応
が開始するために、分解ガスによって被膜中の樹脂の残
存量が低下し、絶縁被膜付電磁鋼板の打抜き性が向上し
ない原因となっていた。また該樹脂の配合量を増大させ
ると被膜焼付時に樹脂同志が融着し合ってしまい焼付後
の被膜は良好な耐食性を示すが、750℃×2Hrの窒
素雰囲気中での歪取焼鈍を施すと樹脂の塊が炭化分解し
て被膜の強度を下げ被膜の密着性が低下する欠点があ
る。これらの問題点を解決するためには、架橋構造を有
し熱分解反応が開始する温度が高い熱硬化性有機樹脂の
利用が考えられる。しかしながら、未架橋の熱硬化性樹
脂は分子中に水酸基、エポキシ基等の反応基を多く含む
ものが大部分であるために、これをクロム酸塩系薬剤に
配合すると反応が生じる結果、ゲル化する。すなわち、
電気絶縁被膜を形成する前の塗布液の貯蔵安定性が劣化
するという工業的実施の上で重大な問題を新たに生じ
る。また、事前に熱硬化反応させた樹脂を用いるのは微
粒子として水性媒体に分散させることが難しく実用化さ
れていない。
【0006】このため本発明者らは、クロム酸塩系薬剤
に配合してもゲル化を生じない熱硬化性樹脂を見出し、
この樹脂を被膜に有する溶接性の良好な電磁鋼板を発明
し先に出願した。ところが、溶接性の良好な電磁鋼板は
必ずしも打抜き性が良いとは限らないので、打ち抜いて
成形する際には鋼板表面にオイルを塗布して打抜き性を
あげて打抜加工を行なっている。しかし、塗布されたオ
イルは打抜加工後製品とするまでに溶媒等に溶解して除
去しなければならずこれらの排液は環境汚染の原因とな
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するため、鋼板表面にオイルを塗布しなくても
打抜き性が高く環境汚染の問題がない電磁鋼板を発明し
た。
【0008】すなわち本発明は、表面に電気絶縁性の被
膜を有する電磁鋼板であって、第1の有機樹脂を固形分
とする液と、少なくとも1種類の2価金属を含むクロム
酸塩系水溶液と、有機還元剤とを含有する処理液を電磁
鋼板表面に塗布し、焼付し、第2の有機樹脂を固形分と
する液を該電磁鋼板の冷却工程中に塗布し、塗布後さら
に冷却することにより製造されることを特徴とするオイ
ルレス打抜き性に優れた電気絶縁被膜を有する電磁鋼板
を提供する。
【0009】前記第1または第2の有機樹脂が、酢酸ビ
ニル樹脂、ベオバ樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹
脂、アクリロニトリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリス
チレン樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアミ
ド・イミド樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂および
クレゾール樹脂からなる群から1種または2種以上選択
される有機樹脂または該群から2種以上選択されたもの
の共重合体である有機樹脂であるのが好ましい。
【0010】前記第1または第2の有機樹脂が、耐クロ
ム酸性を有する樹脂にて外層を被覆形成した架橋構造を
形成しうる樹脂粒子からなるエマルジョンであるのが好
ましい。
【0011】前記第1の有機樹脂が、耐クロム酸性を有
する樹脂にて外層を被覆形成した熱硬化性樹脂粒子から
なるエマルジョンであるのが好ましい。
【0012】前記第2の有機樹脂を固形分となす液を電
磁鋼板表面に塗布する量は、固形分として0.2から
1.0g/m2 であるのが好ましい。
【0013】前記第2の有機樹脂を固形分となす液を電
磁鋼板表面に塗布する工程は、該鋼板の板温度が60〜
300℃である内に塗布する工程であるのが好ましい。
【0014】本発明の電磁鋼板は、鋼板表面に塗布焼付
けされる第1の被膜と第1の被膜の焼付け工程後、第2
の被膜を第1の焼付けの冷却工程中に第1の被膜の上に
さらに形成し、2層の異なるまたは同一の被膜を有する
ことが特徴である。このような2層の被膜とすることに
より、被膜の密着性、溶接性を損なわずに、また電磁鋼
板として積層した際の鉄の有効厚みを小さくすることな
く、電磁鋼板の表面特性をさらに向上させることができ
る。このため打抜きオイルを用いないでも良好な打抜き
性を持つオイルレス打抜き性に優れた電気絶縁被膜を有
する電磁鋼板が得られる。
【0015】本発明の電磁鋼板は、表面被膜として2層
を有することを特徴とし、以下のようにして製造され
る。まず、第1の有機樹脂を固形分として有する液と、
少なくとも1種類の2価金属を含むクロム酸塩水溶液
と、有機還元剤とを含有する処理液を電磁鋼板表面に塗
布する。塗布は、連続的に電磁鋼板表面にロールコータ
ー等で均一に塗布した後に通常行なわれているような、
300〜700℃の乾燥炉雰囲気温度で短時間焼付硬化
させることによって目的とする良好な電気絶縁被膜が形
成される。このとき、焼付後の被膜付着量は0.2〜4
g/m2 であるが、より好ましくは0.3〜3g/m2
である。0.2g/m2 未満では絶縁被膜の被覆率が低
下し、4g/m2を超えると絶縁被膜の密着性が劣化す
るからである。
【0016】次に、該電気絶縁被膜用処理液を基地鋼板
表面に塗布し常法による焼付を行い、その冷却工程で該
処理鋼板の板温が300〜60℃の間に第2の有機樹脂
を固形分とする液を塗布する。塗布する方法は特に限定
されないが、スプレー塗布、静電塗装、粉体塗装、浸漬
塗装等があるがスプレー塗布が好ましい。300℃超で
あると樹脂微粒子が鋼板表面で濡れ拡がる間もなく造粒
してしまい付着性が低下して発粉し易くなり、粉吹きに
よるスリット時のテンションパット粉付着による汚れ発
生の不具合を生じる。60℃未満であると樹脂微粒子が
鋼板表面での乾燥不十分となりベトツキトラブルを生じ
る。鋼板は第2の有機樹脂を固形分とする液を塗布され
た後、さらに室温まで冷却する。塗布される量は、固形
分換算で0.2〜1.0g/m2 とする。0.2g/m
2 未満であるとオイルレス打抜き性能が発揮出来ず1.
0g/m2 超になると板温下限での焼付が不十分にな
り、ベトツキを生じる。
【0017】かくして得られた絶縁被膜は、オイルレス
打抜き性に優れているだけではなく該被膜として要求さ
れる他の諸特性、例えば密着性、電気絶縁性、耐食性、
耐熱性、耐化学薬品性などの面で十分満足のいくもので
あることも確かめられている。本発明の鋼板表面に塗布
焼付けされる第1の被膜には以下の処理液が用いられ
る、 (a)第1の有機樹脂を固形分とする液 (b)少なくとも1種類の2価金属を含むクロム酸系水
溶液 (c)有機還元剤 を含有する。その具体的組成として、成分(a)と成分
(b)の割合は、好ましくはクロム酸塩系薬剤中のCr
3 100重量部に対して、第1の有機樹脂を固形分と
する液は、樹脂固形分として5〜120重量部、より好
ましくは20〜80重量部となるように添加する。成分
(c)の添加量は、好ましくはクロム酸系薬剤中のCr
3 100重量部に対して10〜60重量部、より好ま
しくは20〜50重量部となるようにする。
【0018】第1の有機樹脂は、いかなるものであって
もよいが、架橋構造を形成しうる熱硬化性樹脂を含有
し、耐クロム酸性を有するものが好ましい。このような
樹脂は、均質な一層で微粒子を構成してもよいが複層構
造をとって微粒子を構成してもよい。
【0019】樹脂の熱分解性をコントロールするのには
微粒子内部に架橋構造を生成させればよい。したがっ
て、熱硬化性樹脂を利用すればよいが、通常は架橋構造
を形成しうる熱硬化性樹脂は、未架橋の状態では分子中
に水酸基、エポキシ基等の官能基を多く含み耐クロム酸
性が劣り、クロム酸によりゲル化しやすいので、クロム
酸と接する面に耐クロム酸性を有する樹脂層が存在すれ
ばよい。
【0020】このような樹脂微粒子としては、架橋構造
を形成しうる熱硬化性樹脂からなる内層(コア)と耐ク
ロム酸性を有する樹脂からなる外層(シェル)とからな
るのが好ましい。
【0021】すなわち、内層(コア)を形成する熱硬化
性樹脂としてフェノール樹脂(フェノール・ホルムアル
デヒド樹脂、キシレノール・ホルムアルデヒド樹脂、ク
レゾール・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ホルム
アルデヒド樹脂等)、エポキシ樹脂(ビスフェノール型
エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ノボラック型エポ
キシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、エポキシ化ウレタン樹
脂等)、フルフラール樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、アミノ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミ
ドイミド樹脂等が該当するが、これらの樹脂以外でも架
橋構造を有するものが利用できる。
【0022】さらに、コアの外側を被覆する耐クロム酸
性を有する樹脂はコア部の熱硬化性樹脂と一体化してエ
マルジョンとなることが必須である。この条件を満たす
ものとして、エチレン性不飽和カルボン酸とこれに共重
合可能な単量体から形成される樹脂が該当する。ここで
採用されるエチレン性不飽和カルボン酸としては、アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸のようなエチレン性
不飽和一塩基カルボン酸、イタコン酸、マレイン酸、フ
マール酸のようなエチレン性不飽和二塩基カルボン酸
や、エチレン性不飽和単量体としては、(メタ)アクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アク
リル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸
またはメタクリル酸のアルキルエステルや、これと共重
合し得るエチレン性不飽和結合を有する他の単量体、例
えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
t−ブチルスチレン、エチレン、プロピレン、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、(メタ)アクリル酸ジメチル
アミノエチル、ビニルピリジン、アクリルアミドなどが
あり、これら単量体は2種類以上用いてもよい。
【0023】以下に本発明で使用される樹脂微粒子のコ
ア・シェル型水性エマルジョンの好適な製造方法につい
ては、特開昭64−4662号、特公平2−12964
号公報等に開示されているが、その製造方法を以下に詳
しく説明する。乳化重合は、コア部樹脂粒子を形成させ
るための第1段乳化重合と、その形成されたコア部樹脂
粒子の表面にシェル共重合体の被覆を形成させるための
第2段重合の少なくとも2段の多段乳化重合が用いられ
る。まず、最初の第1段目の乳化重合において、コア部
を形成する。すなわち、コア部を構成する微粒子として
用いられる熱硬化性樹脂は、水不溶性熱硬化性樹脂を乳
化重合に用いるエチレン性不飽和単量体に溶解した後
に、公知の方法で乳化重合することにより容易に得られ
る。他の方法としては乳化剤を含む水相中に水不溶性熱
硬化性樹脂を加えて分散した後に、エチレン性不飽和単
量体を加えつつ乳化重合することもできる。水不溶性熱
硬化性樹脂としては、市販のフェノール樹脂、エポキシ
樹脂、フルフラール樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、アミノ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド
イミド樹脂の中から水に不溶ないし難溶性のものを選択
すればよい。
【0024】次に第2段目の乳化重合では前記コア部を
被覆するシェル部を形成する。その生成する樹脂粒子を
2層構造とするために、第2段乳化重合においては、新
たに乳化剤を全く添加しないか、あるいは乳化剤を添加
しても新しい樹脂粒子が形成されない程度の少量にとど
めて、第1段乳化重合において形成させた樹脂粒子の表
面において重合が実質的に進行するようにする。第2段
目の乳化重合で形成されるシェル部は親水性であること
が必須であるので、エチレン性不飽和単量体としてアミ
ノ基含有エチレン性不飽和単量体が好ましく、N−メチ
ルアミノエチルアクリレートまたはメタクリレート、ビ
ニルピリジンのようなモノピリジン類、ジメチルアミノ
エチルビニルエーテルのようなアルキルアミノ基を有す
るビニルエーテル類、N−(2−ジメチルアミノエチ
ル)アクリルアミドまたはメタクリルアミドのようなア
ルキルアミノ基を有する不飽和アミド類などが好適に利
用される。これらのアミノ基含有エチレン性不飽和単量
体は、単独重合体でも利用可能であるが、他のエチレン
性不飽和単量体との共重合体が最も有用である。
【0025】なお、第2段目の乳化重合において、エチ
レン性不飽和単量体の一部としてエチレン性不飽和カル
ボン酸を用いてもよい。すなわち、エチレン性不飽和カ
ルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸のようなエチレン性不飽和一塩基性カルボン酸、イ
タコン酸、マレイン酸、フマル酸のようなエチレン性不
飽和二塩基性カルボン酸があり、これらの1種または2
種以上が用いられる。
【0026】次いで、前記の第1段目で得られた乳化重
合体を水相に加え、同様にエチレン性不飽和単量体混合
物およびラジカル生成開始剤を加えて公知の方法で乳化
重合することにより本発明の樹脂微粒子の水性エマルジ
ョンが製造される。この際に、凝集物が生成するのを防
止したり、重合反応の安定化のために乳化剤を加えても
よい。本発明で用いる乳化剤として、アルキルベンゼン
スルホン酸ソーダなどのアニオン性乳化剤、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルなどの非イオン性乳化剤など
通常の乳化重合に用いられるものが利用できる。また、
乳化重合において用いられるラジカル生成開始剤とし
て、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、アゾビスイ
ソブチロニトリルなどが使用される。なお、乳化重合時
の濃度は、一般に最終の水性エマルジョン中の樹脂が2
5〜65重量%の固形分濃度になるようにするのがよ
い。また、乳化重合時の温度も、公知の方法にて実施さ
れている範囲でよく、圧力は、通常は常圧下で行なわれ
る。以上のように第1層の樹脂を熱硬化性樹脂とするこ
とによって被膜中に均一分散するため、歪取り焼鈍後に
樹脂が分解したあとも均一な被膜を保持することができ
る。
【0027】なお、樹脂微粒子の水性エマルジョンを構
成するコア部の熱硬化性樹脂とシェル部の耐クロム酸性
を有する樹脂の配合量は熱硬化性樹脂100重量部に対
して耐クロム酸性を有する樹脂として2〜100重量部
が好適である。すなわち、耐クロム酸性を有する樹脂の
配合量が2重量部以下ではコア部の熱硬化性樹脂を完全
に被覆することが不可能なので、クロム酸系薬剤に配合
するとゲル化を生じる。また、耐クロム酸性を有する樹
脂の配合量が100重量部以上では硬化が不十分とな
る。
【0028】本発明で用いる処理液の成分(b)は、好
ましくは少なくとも1種類の2価金属を含むクロム酸塩
を用いるが、無水クロム酸、クロム酸塩および重クロム
酸塩の少なくとも1種を主剤に用いた水溶液である。ク
ロム酸塩としてはナトリウム、カリウム、マグネシウ
ム、カルシウム、マンガン、モリブデン、亜鉛、アルミ
ニウム等の塩を用いることができる。溶解せしめる2価
の金属酸化物として例えばMgO、CaO、ZnO等を
用い、水酸化物としては例えばMg(OH)2 、Ca
(OH)2 、Zn(OH)2 等を用い、炭酸塩としては
MgCO3 、CaCO3 、ZnCO3 等を用いることが
できる。これらを無水クロム酸、クロム酸塩および重ク
ロム酸塩の少なくとも1種を主剤に用いた水溶液に溶解
させて所望のクロム酸塩系水溶液とする。
【0029】処理液には、さらに成分(c)として、被
膜を不溶性化するための有機還元剤を用いる。有機還元
剤は、6価クロムの還元剤として、グリセリン、エチル
グリコール、ショ糖などの多価アルコール類が好まし
い。このときこれら有機還元剤の添加量はCrO3 10
0重量部に対して好ましくは10〜60重量部とする
が、特に限定されるものではない。有機還元剤の配合量
が10重量部より少ないと、被膜の耐水性が劣化し、一
方60重量部より多いと処理液中で還元反応が進行し、
処理液がゲル化する不利が生じるからである。なお、被
膜の耐熱性を一層向上させるために硼酸、リン酸塩等を
配合したり、歪取り焼鈍後の層間抵抗を向上させるため
にコロイダルシリカなどのコロイド状物質やシリカ粉末
などの無機微粒子を配合するなどをしてもよい。
【0030】第2の有機樹脂を固形分とする液で用いる
樹脂は所期の目的を達成するものであれば特に限定する
ものではない。例えば、酢酸ビニル樹脂、ベオバ樹脂、
アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、アクリロニトリル樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹
脂、フェノキシ樹脂、ポリアミド・イミド樹脂、ウレタ
樹脂、フェノール樹脂またはクレゾール樹脂が挙げら
れ、これらの混合物やこれらの樹脂の共重合樹脂であっ
てもよい。樹脂溶液としては、これらの樹脂をシンナー
やトルエン等の汎用溶剤に溶解せしめたもの、該樹脂を
水溶性化したものあるいは界面活性剤によりエマルジョ
ン化したものやデスパージョンを用いることができ、
塗布、特に吹付けられるものであれば特に溶液の種類と
配合を限定するものではない。
【0031】以上の説明は第1の有機樹脂を固形分とす
る液と第2の有機樹脂を固形分とする液について、それ
ぞれ好適なものを例としてあげて説明したが、これらに
限定されるものではなく、第1の有機樹脂と第2の有機
樹脂を同じものを用いてもよいし、これらの任意の組合
せであってもよい。特に、第1の有機樹脂を固形分とす
る液で例を挙げた(メタ)アクリル系共重合体によって
被覆された熱硬化性樹脂を第2の有機樹脂として用いれ
ば耐熱性が高い第2の被膜を得ることができる。
【0032】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例により限定されるもの
ではない。 (参考例1)本発明に用いる樹脂エマルジョン(E1)
を下記の原料と製造方法で製造した。攪拌機、還流コン
デンサー、滴下ロートおよび温度計を取りつけた1.5
Lの反応容器に下記の原料を仕込み溶解した。 脱イオン水 3240部 エマルゲン031(花王(株)ノニオン乳化剤) 10.0部 ネオゲンR(第一工業製薬(株)アニオン乳化剤) 4.0部 次いで、第1段目の乳化重合として下記の混合物を滴下
ロートに入れた。 ビスフェノール型エポキシ樹脂 100部 アクリル酸ブチル 200部 メタクリル酸メチル 100部 アクリル酸 8.0部 窒素ガスを流入しつつ、撹拌下に、反応装置内の温度を
60℃に昇温し、脱イオン水に溶解した2%濃度の過硫
酸カリウム水溶液を40部添加し、次いで滴下ロートに
入れたエポキシ樹脂とアクリル酸ブチル、メタクリル酸
メチルおよびアクリル酸の単量体の混合物の20%を加
えた。重合熱による温度上昇をウォーターバスにより制
御し、内温を80℃に保ちつつ、続いてエポキシ樹脂・
単量体混合物の残りと2%過硫酸カリウム水溶液80部
を2時間かけて滴下し、重合した。さらに80℃で2時
間保持した後、室温まで冷却して200メッシュ濾布で
濾過し、取り出して種粒子となる乳化重合体を得た。こ
のものは不揮発分濃度50.3wt%、pH2.8であ
った。同様な1.5Lの反応装置に上記で得た乳化重合
体452部および水125部を仕込んだ。次に第2段目
の乳化重合として、下記のエチレン性不飽和単量体を調
整し滴下ロートに入れた。 アクリル酸エチル 60部 メタクリル酸メチル 30部 ジメチルアミノエチルメタクリレート 2.0部 アクリル酸 1.0部 窒素ガスを流入しつつ、撹拌しながら反応装置内温を7
0℃に昇温し、別の滴下ロートに準備した2%過硫酸カ
リウム水溶液60部および上記単量体混合液を滴下して
重合した。これらの滴下は内温を70℃に保ちつつ2時
間で行なった。さらに、同温度で2時間保持後、室温ま
で冷却して200メッシュ濾布で濾過し、本発明に用い
る重合体エマルジョンを得た。得られた重合体エマルジ
ョンの樹脂固形分は48wt%であった。
【0033】(参考例2)本発明に用いる樹脂エマルジ
ョン(E2)を下記の原料と製造方法にて製造した。 第1段目に下記の混合物を使用した。 ビスフェノール型エポキシ樹脂 100部 アクリル酸エチル 300部 メタクリル酸メチル 100部 メタクリル酸 8.0部 第2段目に下記の混合物を使用した。 アクリル酸エチル 50部 メタクリル酸メチル 30部 メタクリル酸 2.0部 アクリル酸ブチル 2.0部 その他の製造方法は参考例1と同様とした。得られたエ
マルジョンの樹脂固形分は、52wt%であった。
【0034】(参考例3)本発明に用いる樹脂エマルジ
ョン(E3)を下記の原料と製造方法にて製造した。第
1段目に下記の混合物を使用したこと以外は参考例1と
同様とした。 レゾール型フェノールホルムアルデヒド樹脂 100部 アクリル酸エチル 200部 メタクリル酸メチル 100部 メタクリル酸 8.0部
【0035】(参考例4)本発明に用いる樹脂エマルジ
ョン(E4)を下記の原料と製造方法にて製造した。第
2段目に下記の混合物を使用した。得られたエマルジョ
ンの樹脂固形分は、46wt%であった。 アクリル酸エチル 50部 メタクリル酸メチル 30部 ビニルピリジン 1.0部 アクリル酸 1.0部 その他の製造方法は参考例1と同様とした。
【0036】(参考例5)本発明に用いる樹脂エマルジ
ョン(E5)を下記の原料と製造方法にて製造した。第
2段目に下記の混合物を使用した。得られたエマルジョ
ンの樹脂固形分は、46wt%であった。 アクリル酸エチル 50部 メタクリル酸メチル 30部 アクリルアミド 1.0部 アクリル酸 1.0部 その他の製造方法は参考例1と同様とした。
【0037】(実施例および比較例)板厚0.5mmの
電磁鋼板の表面に表1の種々の成分からなる処理液を塗
布した後、450℃の熱風炉にて80秒間焼付けて前記
鋼板表面に絶縁被膜を形成した。この後該鋼板の温度が
120℃に冷却されたところで表1に示す後塗布樹脂液
を樹脂固形分で表1に示す塗布量で吹付けた。比較例1
〜3および比較例6では後塗布をしなかった。この時の
塗布作業性は実施例で用いた樹脂では極めて良好であ
り、所期の目的の被膜が得られた。
【0038】次いで得られた絶縁被膜付き電磁鋼板から
巾25mmの試験材を採取して15mmφスチールダイ
スにおいて、打抜油を使用しない状態でのかえり高さが
50μmに達するまでのオイルレス打抜数を測定した。
かえり高さが50μmに達するまでの打抜回数が多い程
打抜き性は良好である。実施例1の結果を比較例2とと
もに図1に示す。
【0039】(1)層間抵抗 JIS第2法で測定し
た。層間抵抗値が大きい程電気絶縁性がよい。 (2)密着性 焼鈍前:屈曲して被膜の剥離しない直径(cm)を測定
した。 焼鈍後:平版での被膜のテープ剥離の有無を観察した。 剥離が少ない程密着性がよい。 (3)耐食性 (3−1)製品板耐食性 塩水噴霧試験、7時間後の表面の発錆率を%で示した。
発錆率の少ない程耐食性がよい。 (3−2)歪取り焼鈍後耐食性 750℃×2hr N2 中で焼鈍後恒温恒湿試験(湿潤
率80%、50℃、14日)を行い発錆率を%で示し
た。 (4)耐冷媒性 フロン22:冷凍機油=9:1の混合物中に80℃×1
0日間放置し、重量減少量を測定した。重量減少が少な
い程耐冷媒性がよい。 (5)耐油性 1号絶縁油中に、120℃×72時間浸漬し、重量減少
量を測定した。重量減少が少ない程耐油性がよい。 (6)耐熱性 微分熱重量測定において試料を不活性雰囲気中で毎分2
0℃で加熱し、温度に対する試料の重量減少量を測定
し、重量変化量dG/dtが極大を示すピーク温度Dp
を求めた。Dpが高いほど耐熱性が高い。
【0040】 * 無水クロム酸100重量部に対する樹脂固形分
換算量 ** 無水クロム酸100重量部に対する量 *** 無水クロム酸100重量部に対する固形分換算
【0041】
【0042】 * 無水クロム酸100重量部に対する樹脂固形分
換算量 ** 無水クロム酸100重量部に対する量 *** 無水クロム酸100重量部に対する固形分換算
【0043】
【0044】 * 無水クロム酸100重量部に対する樹脂固形分
換算量 ** 無水クロム酸100重量部に対する量 *** 無水クロム酸100重量部に対する固形分換算
【0045】
【0046】
【表1】
【0047】その他使用樹脂 R1 ビスフェノール型エポキシ樹脂水性エマルジョン
(固型樹脂量40wt%) R2 酢酸ビニル樹脂水性エマルジョン(固型樹脂量4
5wt%) R3 レゾール型フェノール樹脂水性エマルジョン(固
型樹脂量53wt%)E6 ポリエステル樹脂水性エマルジョン(固型樹脂量
55wt%)E7 アクリル樹脂水性エマルジョン(固型樹脂量47
wt%)メチルアクリレート50重量部とブチルアクリ
レート30重量部の共重合物
【0048】 * 無水クロム酸100重量部に対する樹脂固形分
換算量 ** 無水クロム酸100重量部に対する量 *** 無水クロム酸100重量部に対する固形分換算
【0049】
【0050】
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明は、第1の有機樹脂を固形分とす
る液とクロム酸塩系水溶液と有機還元剤からなる処理液
を表面に塗布、焼付けし更にその上に第2の有機樹脂を
被覆した電気絶縁性の被膜を有する電磁鋼板であって、
電気絶縁性、密着性、オイルレス打ち抜き性および耐食
性に優れている。また第1の被膜の焼付け冷却工程中に
第2の被膜を形成するので2層の被膜を焼付け形成する
工程を一工程で行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1と比較例2の結果を比較するグラフ
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B32B 15/08 B32B 15/08 G C23C 22/28 C23C 22/28 22/74 22/74 (56)参考文献 特開 平5−44051(JP,A) 特開 平4−285178(JP,A) 特開 平2−12964(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 22/00 - 22/86 B05D 1/38 B05D 3/12 B05D 5/12 B32B 15/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に電気絶縁性の被膜を有する電磁鋼
    あって、第1の有機樹脂を固形分とする液と、少なく
    とも1種類の2価金属を含むクロム酸塩系水溶液と、有
    機還元剤とを含有する処理液を電磁鋼板表面に塗布し、
    焼付し、第2の有機樹脂を固形分とする液を該電磁鋼板
    の冷却工程中に塗布し、塗布後さらに冷却することによ
    り製造されることを特徴とするオイルレス打抜き性に優
    れた電気絶縁被膜を有する電磁鋼板。
  2. 【請求項2】前記第1または第2の有機樹脂が、酢酸ビ
    ニル樹脂、ベオバ樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹
    脂、アクリロニトリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリス
    チレン樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアミ
    ド・イミド樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂および
    クレゾール樹脂からなる群から1種または2種以上選択
    される有機樹脂または該群から2種以上選択されたもの
    の共重合体である有機樹脂である請求項1記載のオイル
    レス打抜き性に優れた電気絶縁被膜を有する電磁鋼板。
  3. 【請求項3】前記第1または第2の有機樹脂が、耐クロ
    ム酸性を有する樹脂にて外層を被覆形成した架橋構造を
    形成しうる樹脂粒子からなるエマルジョンである請求項
    または2に記載のオイルレス打抜き性の優れた電気絶
    縁被膜を有する電磁鋼板。
  4. 【請求項4】前記第1の有機樹脂が、耐クロム酸性を有
    する樹脂にて外層を被覆形成した熱硬化性樹脂粒子から
    なるエマルジョンである請求項1ないし3のいずれかに
    記載のオイルレス打抜き性の優れた電気絶縁被膜を有す
    る電磁鋼板。
  5. 【請求項5】前記第2の有機樹脂を固形分となす液を電
    磁鋼板表面に塗布する量は、固形分として0.2から
    1.0g/m2 である請求項1ないし4のいずれかに記
    載のオイルレス打抜き性に優れた電気絶縁被膜を有する
    電磁鋼板。
  6. 【請求項6】前記第2の有機樹脂を固形分となす液を電
    磁鋼板表面に塗布する工程は、該鋼板の板温度が60〜
    300℃である内に塗布する工程である請求項1ないし
    5のいずれかに記載のオイルレス打抜き性に優れた電気
    絶縁被膜を有する電磁鋼板。
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