JP3360894B2 - 逆流防止装置 - Google Patents

逆流防止装置

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JP3360894B2
JP3360894B2 JP24569193A JP24569193A JP3360894B2 JP 3360894 B2 JP3360894 B2 JP 3360894B2 JP 24569193 A JP24569193 A JP 24569193A JP 24569193 A JP24569193 A JP 24569193A JP 3360894 B2 JP3360894 B2 JP 3360894B2
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幹夫 越智
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健 高木
吉広 松本
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日本ユプロ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽等から上水道等へ
の逆流を防止する水路の逆流防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記を目的とした逆流防止装置と
して実開平4-36551号公報に記載の逆流防止装置Gがあ
り、同装置は、実質的に、図8に示す構造を有する。
【0003】即ち、逆流防止装置Gは、実質的に、水路
50に装着され該水路50を上流側水路50a と下流側水路50
b とに分離するホッパーからなる逆流防止室51と、同逆
流防止室51を前記上流側水路50a に接続する上孔52と、
逆流防止室51を前記下流側水路50に接続する下孔53と、
逆流防止室51をドレン路54に接続する側孔55と、給水圧
がかかると側孔55を閉じ給水圧がなくなると開く圧力作
動弁56と、上流側水路50a に配設され、圧力作動弁56よ
りも高い圧力で開く逆止弁57とからなる。
【0004】また、上記構成において、圧力作動弁56
は、ダイヤフラム58で2室に区画されており、一方の室
59は水圧を受けるよう上流側水路50a に接続され、他方
の室60は大気開放となっている。そして、ダイヤフラム
58には、その変位と連動し、前記側孔23を開閉する弁体
61が取付けられている。なお、62はダイヤフラム58を室
59側へ押圧するバネである。
【0005】なお、図8において、63は一次圧限度設定
弁である。
【0006】かかる構成によって、浴槽が満水時になっ
て給湯を停止する時や、給水源が断水した時は、水道圧
がかからなくなるため、圧力作動弁56のバネ62が押され
て弁体61が作動し、側孔55を開き、逆流防止室51内に溜
まっていた側孔23より上方の湯はドレン路54に流れだ
し、逆流防止室51は大気と連通され、上流側水路50a へ
の浴湯等の逆流を防止することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記逆流防止
装置Gは、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。
【0008】即ち、上記した構成では、断水等により上
流側水路側圧力P1が逆流防止室51の内部圧力P2より低下
した場合に圧力作動弁56による大気開放を確実に行うた
めに、大気開放弁シール面積A2をダイヤフラム有効面積
A1より大きめに設定して、開弁力F2( =A2×P2) > 閉
弁力F1( =A1×P1) となるようにする必要があった。
【0009】しかしながら、上記のようにA2>A1とする
と、通常の通水中、すなわちP1> P2の場合にも、開弁力
F2<閉弁力F1とならずに、逆流防止室51が大気開放され
たままとなり、ドレンの発生が継続するという問題があ
った。
【0010】このような通水中のドレン発生は、上流側
水路50a と逆流防止室51間に圧損を設け、P1 ≫P2 と
なるようにすれば解決するが、そうすると逆流防止室51
の下流の通水流量が著しく減少するため、例えば浴槽へ
の湯張りを行うような場合では、湯張り時間が長くなっ
てしまうという問題があった。
【0011】さらに、上記した逆流防止装置Gにおいて
は、例えば、P2>P1>0のように上流側水路50a への逆
流の可能性が低い状態、及び、例えば、P1<P2<0のよ
うに上流側水路50a への逆流の可能性が高い状態、のい
ずれの場合においても圧力作動弁56が開弁し、等しい量
のドレンが発生していた。
【0012】本発明は、上記した課題を解決することが
できる逆流防止装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上流側水路と
下流側水路間に装着した逆流防止室と、この逆流防止室
を大気に連通させる大気連通口と、この大気連通口より
も大径で逆流防止室を大気に連通させる大気開放口と、
上流側水路と逆流防止室内の圧力差に基づき、大気連通
口を開閉する大気連通口開閉手段と、逆流防止室内と大
気の圧力差に基づき、前記大気開放口を開閉する大気開
放口開閉手段とを備え、大気開放口開閉手段を大気開放
口が開く方向へ付勢する大気開放口開付勢弾性体を備え
たことを特徴とする逆流防止装置に係るものである。
【0014】また、本発明は、上流側水路と下流側水路
間に装着した逆流防止室と、この逆流防止室を大気に連
通させる大気連通口と、この大気連通口よりも大径で逆
流防止室を大気に連通させる大気開放口と、上流側水路
と逆流防止室内の圧力差に基づき、大気連通口を開閉す
る大気連通口開閉手段と、逆流防止室内と大気の圧力差
に基づき、前記大気開放口を開閉する大気開放口開閉手
段とを備え、一面を上流側水路の圧力に面し、他面を逆
流防止室内の圧力に面する密閉面を設け、この密閉面の
移動によって大気連通口を開閉せしめ、大気開放口開閉
手段と大気連通口とを一体化するとともに、密閉面の一
面を大気開放口よりも大径に構成したことにも特徴を有
する。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【作用】例えば、通常動作のように、上流側水路側圧力
P1が逆流防止室の内部圧力P2より高い場合は (P1>P2)
、大気連通口を閉めることができる。一方、断水時の
ようにP1<P2の場合は、連通孔を開くことができるとと
もに、一つの密閉面に対して直接P1, P2が作用するた
め、従来と異なり、P2側密閉面の面積を大きくする必要
がなく、通水中のドレン継続発生を防止できる。
【0020】また、P1, P2が直接作用する密閉面は、小
さな差圧でも移動可能であるために、上流側水路と逆流
防止室間に圧損を設けてP1≫P2とする必要がなく、逆流
防止室の下流の通水流量の減少を防止できる。
【0021】圧力変動応答性が早い大気連通口開閉手段
と、縁きり効果が大きい大気開放口開閉手段とを併用す
ることにより、例えば、P2>P1>0のように、上流側水
路への逆流の可能性が低い場合には、大気連通口を開い
て逆流を防止しつつ、ドレンの発生を最小限にすること
ができ、例えば、P1<P2≦0のように、上流側水路への
逆流の可能性が高い場合には、大気連通口と大気開放口
とを開いて確実に逆流を防止することができる。
【0022】仮に密閉面が破損した場合でも、逆流防止
室上部の浄水と上流側水路の浄水が接触するに過ぎず、
上流側水路の浄水と汚水が接触しないため安全である。
【0023】P1<P2とならない場合でも、P1=P2付近で
大気連通口を開くことが可能となるため、圧力変動応答
性が高く、上流側水路への逆流を確実に防止することが
できる。P2<大気圧とならない場合でも、P2=大気圧付
近で大気開放口を開くことが可能になるため、圧力変動
応答性が高く、上流側水路への逆流をより確実に防止す
ることができる。
【0024】大気開放口開閉手段を大気連通口と別体で
構成すると、例えば、P1>0>P2の場合、逆流の可能性
がないにもかかわらず、大気開放口が開いてしまい、余
分なドレンが発生するが、大気開放口開閉手段を大気連
通口とを一体的に構成した場合には、以下のような作用
によって、余分なドレンの発生を防止することができ
る。
【0025】即ち、例えば、P1>0>P2の場合、大気開
放口開閉手段は、P2<0に基づき、大気開放口から大気
開放口を開く方向へ力を受ける一方、P1>P2の基づき、
密閉面から大気連通口を閉める方向、すなわち、大気開
放口を閉める方向の力を受ける。
【0026】ここで、大気開放口よりも密閉面の方が大
径であるから、大気開放口を閉める方向の力が勝り、大
気開放口を閉めることができ、余分なドレンの発生を防
止することができる。
【0027】
【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して、本発
明に係る逆流防止装置Aを説明する。
【0028】なお、本実施例は、逆流防止装置Aを、い
わゆる1缶2回路式給湯機に用いた場合である。
【0029】まず、1缶2回路式給湯機の構成につい
て、図1を参照して簡単に説明すると、同1缶2回路式
給湯機は、実質的に、加熱部Bの一端を給水源に、他端
をシャワーノズルや台所の蛇口等の給湯栓に接続して給
水を加熱する給湯路10と、加熱部Bと風呂Cとを往路管
11a と戻し管11b で中途に循環ポンプPを設けて接続し
て循環により浴湯を加熱する循環路11と、前記給湯路10
と循環路11とで共有する加熱フィン12を具備する単一の
熱交換器Dとからなる。
【0030】なお、図1におけるその他の構成について
説明すると、14は燃焼バーナ、15は電磁弁、16は比例
弁、17は切替弁、18はバーナ14へ空気を送るための送気
ファンである。
【0031】上記した構成を有する1缶2回路式給湯機
において、本発明の要旨をなす逆流防止装置Aは、給湯
路10と循環路11とを連絡する連絡水路13の中途に設けら
れている。
【0032】以下、逆流防止装置Aの構成を、図1及び
図6を参照して具体的に説明する。
【0033】図1に示すように、連絡水路13の中途に、
凹状の下部ケーシング20と、平板状の上部ケーシング21
とからなる逆流防止ケーシング22が取付けられており、
同逆流防止ケーシング22内には、逆流防止室23が形成さ
れている。
【0034】逆流防止室23は、その上部ケーシング21に
筒状流入部24を設けるとともに、同筒状流入部24の略直
下をなす位置で、下部ケーシング20の側壁に筒状流入部
25を設けている。
【0035】そして、筒状流入部24は、連絡水路13の上
流側水路13a と連通しており、一方、筒状流出部25は連
絡水路13の下流側水路13b と連通している。
【0036】また、逆流防止ケーシング22は、その底板
22a の一側隅部に大気と連通する大径かつ筒状の大気開
放口26を具備するとともに、同大気開放口26の上方に、
ダイヤフラム取付開口27を設けており、同ダイヤフラム
取付口27には、本発明の密閉面に対応する可撓性を有す
るダイヤフラム28が水密状態に装着されている。
【0037】そして、同ダイヤフラム28の上部には、上
部ケーシング21の上面に取付けた蓋体29によって圧力室
30が形成されており、同圧力室30は、圧力伝達水路31を
介して、給湯路10と連絡している。
【0038】従って、圧力室30内には、給湯路10の水
圧、即ち、上流側水圧P1が伝達され、同上流側水圧P1
ダイヤフラム28の上面側密封面の全体にわたって作用す
ることになる。
【0039】一方、ダイヤフラム28の下面側密封面の全
体には、逆流防止室22内に充満される水の水圧、即ち、
逆流防止室22の内圧P2が作用することになる。
【0040】さらに、このダイヤフラム28と大気開放口
26との間には、変動する上流側水圧P1と内圧P2との相対
関係によって上下するダイヤフラム28の動きに連動し
て、開放口26及び後述する大気連通口34を開閉する大気
開閉弁32が介設されている。
【0041】以下、図6を参照して、大気開閉弁32の構
成について説明する。
【0042】図中、33は筒状の開放口開閉用弁体であ
り、本発明における大気開放口開放手段に対応し、同弁
体33は、その上端に小径の大気連通口34を設けている。
【0043】また、開放口開閉用弁体33は、その下部周
縁に環状シール部35を設けており、通常使用状態では、
環状シール部35は大気開放口26を水密状態に閉塞してい
る。
【0044】また、大気連通口34の上端には、本発明に
おける大気連通口開閉手段に対応する連通口開閉用弁体
36が当接状態に配設されている。
【0045】連通口開閉用弁体36とダイヤフラム28を取
付けたダイヤフラム支持体37との間には、閉弁方向付勢
用スプリング38が介設されている。
【0046】一方、開放口開閉用弁体33とダイヤフラム
支持筒37との間には中間スプリング受板39が介設されて
おり、同中間スプリング受板39と開放口開閉用弁体33と
の間には、連通口開閉用弁体36を開方向に付勢する本発
明における大気連通口開付勢弾性体である開弁方向付勢
用スプリング40が介設されている。
【0047】また、開放口開閉用弁体33の上部外周面に
は、スプリング受け支持スリーブ41が一体的に取付られ
ており、同支持スリーブ41の上端に設けたフランジ42と
底板22a との間には、本発明における大気開放口開付勢
弾性体である開弁方向付勢用スプリング43が介設されて
いる。
【0048】さらに、開放口開閉用弁体33の下部には、
流出用縦長スリット44が円周方向に間隔を開けて複数個
設けられている。
【0049】ついで、上記構成を有する逆流防止装置A
の作動について、図1〜図5を参照して具体的に説明す
る。
【0050】(2階に浴槽Cが設置されている場合)図1
に示すように、給湯路10の圧力が正常な場合、上流側水
圧P1と逆流防止室22の内圧P2との関係は、P1>P2>0で
あるから、大気連通口34と大気開放口26とは開かない。
【0051】図2に示すように、断水または他水栓使用
により上流側水圧P1が低下すると、P1=P2付近で、開弁
方向付勢用スプリング40の付勢力によって大気連通口34
が開き、大気連通口34からドレンが流出するが、逆流防
止室内圧P2は、P2>0であるから大気開放口36は開かな
い。
【0052】この状態が他水栓使用によるものである場
合、上流側水圧P1はそれ以上低下せず、大気連通口34か
らのドレン流出により低下する逆流防止室内圧P2は、や
がて上流側水圧P1以下となるから、大気連通口34が閉じ
てドレン流出も終了する。
【0053】一方、図2の状態が断水によるものである
場合、図3に示すように、上流側水圧P1がさらに低下す
るため、大気連通口34は閉まらず、大気連通口34からの
ドレン流出により逆流防止室内圧P2も低下し続け、やが
て、逆流防止室内圧P2が、P2=0 となる付近で、大気開
放口開付勢弾性体としての開弁方向付勢用スプリング43
の付勢力によって大気開放口26が開く。
【0054】大気開放口26が開くと、逆流防止室23内の
汚水が大気開放口26から排出されるとともに、大気開放
口26から吸引された大気が上流側水路13a に吸引される
ため、上流側水路13a への汚水の逆流は発生しない。
【0055】(浴槽Cが一階等の下方に配置されている
場合)図4に示すごとく、給湯路10の給水圧が正常な場
合、上流側水圧P1と逆流防止室22の内圧P2との関係は、
P1>P2>であるから、大気開放口26は開かない。
【0056】なお、大気開放口開付勢弾性体である開弁
方向付勢用スプリング43により、内圧P2<0と、大気開
放口26を開く方向の付勢力が発生するが、P1>P2による
大気開放口26を閉じる方向の付勢力の方が大きくなるよ
うに、開弁方向付勢用スプリング43の付勢力、及び、大
気連通口34と大気開放口26の面積比を設定しているた
め、大気開放口26は開かない。
【0057】また、断水または他水栓使用により、上流
側水圧P1が低下すると、図5に示すように、上流側水圧
P1と逆流防止室22の内圧P2とがP1=P2となる付近で、大
気連通口開付勢弾性体としての開弁方向付勢用スプリン
グ43によって、大気連通口34から排出されるとともに、
大気開放口26から吸引された大気が上流側水路13a に吸
引されるため、上流側水路13a への汚水の逆流は発生し
ない。
【0058】また、図6及び図7に、本発明に係る逆流
防止装置Aの変容例を示す。
【0059】図6に示すように、逆流防止装置Aは、ダ
イヤフラム28の上面側に、ダイヤフラム移動規制ブロッ
ク50を取付けている。圧力室30内の上流側水圧P1が低下
すると、同ブロック50の上面が蓋体29の内面に当接する
ので、ダイヤフラム28が過剰に上方移動して、その後の
下方移動が困難になるのを確実に防止している。
【0060】また、図7に示すように、大気開放口26の
周縁をなす底板22a の上面には、環状溝51が設けられて
おり、同環状溝51内に、開弁方向付勢用スプリング43の
座巻部43a を収納することができる。
【0061】従って、座巻部43a が大気開放口26内を通
して流れる空気や水の流れを邪魔すするのを可及的に防
止することができる。
【0062】さらに、図7に示すように、大気開放口26
の先端を斜切している。従って、流下する水がバランス
を崩しやすく、空気と水との入れ替えが容易となる。
【0063】なお、図示しないが、本発明では、以下の
変容例も考えられる。
【0064】ダイヤフラムの両面に差圧を発生する方
法としては以下の手段がある。
【0065】i)検圧管分岐部と逆流防止室の間に逆止弁
を入れて、その開弁圧で差圧を派生させる。
【0066】ii)温水電磁弁よりも上流側から検圧を分
岐させることで、止水中に安定して大きな差圧が得られ
る。
【0067】iii)給湯熱交換器よりも上流側で分岐させ
ることで、通水中は元々存在している熱交換器の圧損を
利用して差圧が得られるので、器具全体の圧損は増加せ
ず、また、逆止弁を不要とすることができる。
【0068】大気連通口をベンチュリ構造とすること
で、小さな開口 (シール径) で大量の排水能力を持たせ
ることができる。
【0069】ダイヤフラムの代わりに外周部をシール
されたピストンを用いることもできる。
【0070】
【効果】以上説明してきた構成により、本発明は、以下
の効果を奏する。
【0071】 i) 通常動作のように、上流側水路側圧
力P1が逆流防止室の内部圧力P2より高い場合は (P1
P2) 、大気連通口を閉めることができる。一方、断水時
のようにP1<P2の場合は、連通口を開くことができると
ともに、一つの密閉面に対して直接P1, P2が作用するた
め、従来と異なり、P2側密閉面の面積を大きくする必要
がなく、お湯はり時間を長くすることなく、通水中のド
レン継続発生を防止できる。
【0072】ii) 上流側水路側圧力P1と逆流防止室の内
部圧力P2とが直接作用する密閉面は、小さな差圧でも移
動可能であるために、上流側水路と逆流防止室間に圧損
を設けてP1≫P2とする必要がなく、逆流防止室の下流の
通水流量の減少を防止できる。
【0073】圧力変動応答性が早い大気連通口開閉手
段と、縁きり効果が大きい大気開放口開閉手段とを併用
することにより、例えば、P2>P1>0のように、上流側
水路への逆流の可能性が低い場合には、大気連通口を開
いて逆流を防止しつつ、ドレンの発生を最小限にするこ
とができ、例えば、P1<P2≦0のように、上流側水路へ
の逆流の可能性が高い場合には、大気連通口と大気開放
口とを開いて確実に逆流を防止することができる。
【0074】仮に密閉面が破損した場合でも、逆流防
止室上部の浄水と上流側水路の浄水が接触するに過ぎ
ず、上流側水路の浄水と汚水が接触しないため安全であ
る。
【0075】P1<P2とならない場合でも、P1=P2付近
で大気連通口を開くことが可能となるため、圧力変動応
答性が高く、上流側水路への逆流を確実に防止すること
ができる。
【0076】P2<大気圧とならない場合でも、P2=大
気圧付近で大気開放口を開くことが可能になるため、圧
力変動応答性が高く、上流側水路への逆流をより確実に
防止することができる。
【0077】大気開放口開閉手段を大気連通口と別体
で構成すると、例えば、P1>0>P2の場合、逆流の可能
性がないにもかかわらず、大気開放口が開いてしまい、
余分なドレンが発生するが、以下のような作用によっ
て、余分なドレンの発生を防止することができる。
【0078】即ち、例えば、P1>0>P2の場合、大気開
放口開閉手段は、P2<0に基づき、大気開放口から大気
開放口を開く方向へ力を受ける一方、P1>P2に基づき、
密閉面から大気連通口を閉める方向、すなわち、大気開
放口を閉める方向の力を受ける。ここで、大気開放口よ
りも密閉面の方が大径であるから、大気開放口を閉める
方向の力が勝り、大気開放口を閉めることができ、余分
なドレンの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 1缶2回路式給湯機に用いた場合の本発明に
係る逆流防止装置の作動状態説明図である。
【図2】 1缶2回路式給湯機に用いた場合の本発明に
係る逆流防止装置の作動状態説明図である。
【図3】 1缶2回路式給湯機に用いた場合の本発明に
係る逆流防止装置の作動状態説明図である。
【図4】 1缶2回路式給湯機に用いた場合の本発明に
係る逆流防止装置の作動状態説明図である。
【図5】 1缶2回路式給湯機に用いた場合の本発明に
係る逆流防止装置の作動状態説明図である。
【図6】 同逆流防止装置の変容例の拡大構造説明図で
ある。
【図7】 同逆流防止装置の変容例の要部拡大説明図で
ある。
【図8】 従来の逆流防止装置の構造説明図である。
【符号の説明】
A 逆流防止装置 B 加熱部 C 浴槽 10 給湯路 11 循環路 13 連絡水路 13a 上流側水路 13b 下流側水路 23 逆流防止室 26 大気開放口 28 ダイヤフラム (密閉面) 30 圧力伝達室 31 圧力伝達水路 34 大気連通口 33 大気開放口開閉用弁体 (大気開放口開閉手段) 36 大気連通口開閉用弁体 (大気連通口開閉手段) 40 開弁方向付勢用スプリング (大気連通口開付勢弾性
体) 43 開弁方向付勢用スプリング (大気開放口開付勢弾性
体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 健 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日本ユプロ株式会社内 (72)発明者 松本 吉広 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日本ユプロ株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−111852(JP,U) 実開 平4−36551(JP,U) 実公 平2−24027(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/12 F24H 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側水路と下流側水路間に装着した逆
    流防止室と、この逆流防止室を大気に連通させる大気連
    通口と、この大気連通口よりも大径で逆流防止室を大気
    に連通させる大気開放口と、上流側水路と逆流防止室内
    の圧力差に基づき、大気連通口を開閉する大気連通口開
    閉手段と、逆流防止室内と大気の圧力差に基づき、前記
    大気開放口を開閉する大気開放口開閉手段とを備え、大
    気開放口開閉手段を大気開放口が開く方向へ付勢する大
    気開放口開付勢弾性体を備えたことを特徴とする逆流防
    止装置。
  2. 【請求項2】 上流側水路と下流側水路間に装着した逆
    流防止室と、この逆流防止室を大気に連通させる大気連
    通口と、この大気連通口よりも大径で逆流防止室を大気
    に連通させる大気開放口と、上流側水路と逆流防止室内
    の圧力差に基づき、大気連通口を開閉する大気連通口開
    閉手段と、逆流防止室内と大気の圧力差に基づき、前記
    大気開放口を開閉する大気開放口開閉手段とを備え、一
    面を上流側水路の圧力に面し、他面を逆流防止室内の圧
    力に面する密閉面を設け、この密閉面の移動によって大
    気連通口を開閉せしめ、大気開放口開閉手段と大気連通
    口とを一体化するとともに、密閉面を大気開放口よりも
    大径に構成したことを特徴とする逆流防止装置。
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