JP3782583B2 - 逆流防止弁の排水部集水構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は配管途中に設置した逆流防止弁の排水口から吐き出される水を確実に集めることができる逆流防止弁の排水部集水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
共同住宅、学校、ホテル等の水道本管水圧では給水圧力が不足する建物への給水には、該水道本管と建物内の配管を給水管によって連結し、加圧給水するポンプ装置で加圧して給水する方法が採用されることが多い。この場合、給水ポンプ装置の上流又は下流側の配管の途中に逆流防止弁を設置し、建物内の配管の水が水道本管に逆流しないようにしている。
【0003】
図5はこの種の逆流防止弁の構造例を示す図である。図示するように、逆流防止弁10は、ばね11、12の力で弁体をシール材を介して弁座13、14に押し付ける構造の第1及び第2逆止弁15、16を直列に配置し、且つその間に中間室17を設けた構造である。1次側Aと中間室17の間にはダイヤフラム18とそれに連動する逃し弁19が設けてある。該逆流防止弁10の前後で逆圧が生じても、第1及び第2逆止弁15、16の逆流防止機能により逆流は生じない。
【0004】
また、通常の使用状態では、1次側Aの水圧は中間室17の水圧より高く、ダイヤフラム18がばね20に押し勝って逃し弁19を閉じるため、漏水することはない。1次側Aの水圧が低くなり、且つ第1逆止弁15にごみが挟まり閉止しない場合、或いは2次側Bの水圧が高くなり、且つ第2逆止弁16にごみが挟まり閉止しない場合等、1次側Aの水圧と中間室17の水圧が均衡したときには、ばね20がダイヤフラム18に押し勝って、逃し弁19を開けることにより中間室17又は2次側Bの水を外部に排出する。つまり、逆流防止弁10は、逆圧が発生し、更に第1及び第2逆止弁15、16が故障しても2次側Bの水が1次側Aに逆流することを防止できるもので、吐水口空間に匹敵する逆流防止機能を有している。
【0005】
上記構造の逆流防止弁10では、排水口21から汚濁水等の異物が入らないように排水口21と排水を受け入れる排水管の間に一定の空間(吐水口空間)が必要である。吐水口空間には規定があり、例えば口径が25mmの時は55mm以上、32mmの時は65mm以上、40mmの時は75mm以上、50mmの時は90mm以上と決められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記構造の逆流防止弁10には、図6に示すように、排水口21と排水管2の間に吐水口空間を有する連結部材3を設置するのが一般的であるが、排水口21内には排水を司る逃し弁19等が設置され、排水が複雑なうえ、圧力水が排出される場合があり、吐き出された水は真下に流れず連結部材3の吐水口空間から外に飛散する場合が多い。
【0007】
また、図7に示すように、排水口21から吐き出される水の飛散を防止するため、排水管2の受水部4の径を大きくする方法もあるが、連結部材3を伝って流れる水の飛散を防止するには十分でない。
【0008】
また、逆流防止弁10、連結部材3、排水管2等をポンプ装置に内蔵する場合は、ポンプ装置が肥大化しコンパクト性に欠ける場合が生じる。
【0009】
また、連結部材3を設置しないで排水口21と排水管2を独立させることも考えられるが、受水部4を含む排水管2の固定が独自に必要となり、逆流防止弁10を自由な位置に設置することが規制される。
【0010】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、配管途中に設置した逆流防止弁から排水された水を確実に集水すると共に、各構成部を最小限の大きさにとどめ配管設備のコンパクト性に配慮した逆流防止弁の排水部集水構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、配管途中に設置し、液体の逆流を防ぐ排水機構を具備する逆流防止弁の排水口に所定容積の吐水空間を有する連結部材を設け、該連結部材の底部に受水部を有する排水管を設けた構造の逆流防止弁の排水部集水構造であって、逆流防止弁の排水口に吐水空間に突出し、該排水口から吐き出される水の飛散を防止する止水板を設けたことを特徴とする。
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の逆流防止弁の排水部集水構造において、止水板は逆流防止弁の排水口の周囲を取り囲むように取り付けたことを特徴とする。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、配管途中に設置し、液体の逆流を防ぐ排水機構を具備する逆流防止弁の排水口に所定容積の吐水空間を有する連結部材を設け、該連結部材の底部に受水部を有する排水管を設けた構造の逆流防止弁の排水部集水構造であって、逆流防止弁の排水口と連結部材の間に該排水口から吐き出される水の流れを整流する所定長さの連結管を取り付けたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の逆流防止弁の排水部集水構造において、逆流防止弁の排水口と連結部材の間に設けた連結管の排水口の断面積を該連結管の断面積より小さくしたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は本発明の逆流防止弁の排水部集水構造例を示す図である。逆流防止弁10は内部構造が、図5に示す逆流防止弁10で配管1の途中に設置されている。該逆流防止弁10の排水口21に連結部材3を介して排水管2の受水部4が接続されている。該受水部4は逆流防止弁10の排水口21から直接飛散する水を集水するのに適切な大きさを有し、連結部材3には所定容積の吐水口空間が設けられている。
【0016】
また、排水口21から吐き出された水が受水部4の外へ飛散しないように止水板5がその先端が連結部材3の吐水口空間に突出して設けられている。該止水板5は図2に示すように、排水口21を取り囲むように設置している。このように止水板5を設けることにより、排水口21から吐き出された水は該止水板5の端面で下部へ落下し、連結部材3を経由して外部へは飛散しない。これにより、排水管2の上端に設けられる受水部4の径を最小限の大きさに留めることが可能となる。なお、図2は図1のA−A断面矢視図である。
【0017】
図3は本発明の逆流防止弁の排水部集水構造例を示す図である。本排水部集水構造は、逆流防止弁10と連結部材3の間に所定長さの連結管6を設けている。ここで、逆流防止弁10の排水口21の径より連結管6の排水口7の径が大きくなっている。連結管6の排水口7から吐き出された水が受水部4の外へ飛散しないように止水板5がその先端が連結部材3の吐水口空間に突出して設けられている。
【0018】
逆流防止弁の排水部集水構造を上記のように構成することにより、流路が複雑な逆流防止弁10の排水口21から出た排水は連結管6により整流され、排水口7より略真下に落下する。これにより排水管2の上端に設ける受水部4の径を更に小さくすることが可能となる。
【0019】
図4は本発明の逆流防止弁の排水部集水構造例を示す図である。本排水部集水構造は、図示するように連結管6の排水口7の径を該連結管6の断面積より小さくすることにより、該排水口7から吐き出される水の飛散面積を更に制限している。このように連結管6の排水口7を小さくすることにより、排水管2の上端に設ける受水部4の径を更に小さくすることが可能となる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように各請求項に記載の発明によれば、下記のような優れた効果が得られる。
【0021】
請求項1又は2に記載の発明によれば、逆流防止弁の排水口に吐水空間に突出する止水板を設けたので、排水口から吐き出される水の飛散が防止され、該水は該止水板の端面で下部へ落下し、水を受水部で確実に集水できると共に、排水管の上端に設けられる受水部の径を最小限の大きさに留めることができ、排水部集水構造を小型化することができる。
【0022】
請求項3に記載の発明によれば、逆流防止弁の排水口と連結部材の間に所定長さの連結管を取り付けので、流路が複雑な逆流防止弁の排水口から吐き出された水は連結管により整流され、該連結管の排水口より略真下に落下し、水を受水部で確実に集水できると共に、排水管の上端に設けられる受水部の径を最小限の大きさに留めることができ、排水部集水構造を小型化することができる。
【0023】
請求項4に記載の発明によれば、逆流防止弁の排水口と連結部材の間に設けた連結管の排水口の断面積は該連結管の断面積より小さくしたので、該連結管の排水口から吐き出される水の飛散面積は更に制限され、水を受水部で確実に集水できると共に、排水管の上端に設けられる受水部の径を最小限の大きさに留めることができ、排水部集水構造を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の逆流防止弁の排水部集水構造例を示す図である。
【図2】 図1のA−A断面矢視図である。
【図3】 本発明の逆流防止弁の排水部集水構造例を示す図である。
【図4】 本発明の逆流防止弁の排水部集水構造例を示す図である。
【図5】 逆流防止弁の構造例を示す図である。
【図6】 従来の逆流防止弁の排水部集水構造例を示す図である。
【図7】 従来の逆流防止弁の排水部集水構造例を示す図である。
【符号の説明】
1 配管
2 排水管
3 連結部材
4 受水部
5 止水板
6 連結管
7 排水口
10 逆流防止弁
11 ばね
12 ばね
13 弁座
14 弁座
15 第1逆止弁
16 第2逆止弁
17 中間室
18 ダイヤフラム
19 逃し弁
20 ばね
21 排水口
Claims (4)
- 配管途中に設置し、液体の逆流を防ぐ排水機構を具備する逆流防止弁の排水口に所定容積の吐水空間を有する連結部材を設け、該連結部材の底部に受水部を有する排水管を設けた構造の逆流防止弁の排水部集水構造であって、
前記逆流防止弁の排水口に前記吐水空間に突出し、該排水口から吐き出される水の飛散を防止する止水板を設けたことを特徴とする逆流防止弁の排水部集水構造。 - 請求項1に記載の逆流防止弁の排水部集水構造において、
前記止水板は前記逆流防止弁の排水口の周囲を取り囲むように取り付けたことを特徴とする逆流防止弁の排水部集水構造。 - 配管途中に設置し、液体の逆流を防ぐ排水機構を具備する逆流防止弁の排水口に所定容積の吐水空間を有する連結部材を設け、該連結部材の底部に受水部を有する排水管を設けた構造の逆流防止弁の排水部集水構造であって、
前記逆流防止弁の排水口と前記連結部材の間に該排水口から吐き出される水の流れを整流する所定長さの連結管を取り付けたことを特徴とする逆流防止弁の排水部集水構造。 - 請求項3に記載の逆流防止弁の排水部集水構造において、
前記逆流防止弁の排水口と前記連結部材の間に設けた連結管の排水口の断面積を該連結管の断面積より小さくしたことを特徴とする逆流防止弁の排水部集水構造。
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