JP3360309B2 - 保持機能付き電動アクチュエータ - Google Patents

保持機能付き電動アクチュエータ

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JP3360309B2
JP3360309B2 JP08800392A JP8800392A JP3360309B2 JP 3360309 B2 JP3360309 B2 JP 3360309B2 JP 08800392 A JP08800392 A JP 08800392A JP 8800392 A JP8800392 A JP 8800392A JP 3360309 B2 JP3360309 B2 JP 3360309B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速機の摩擦クラッチ
の係脱制御等を行うために用いられる電動タイプのアク
チュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】変速機の摩擦クラッチの係脱制御は、従
来、クラッチペダルの操作により行ったり、油圧力を用
いて行ったりしている。クラッチペダル操作により行う
ものはマニュアル変速機に主として用いられ、油圧力に
より行うものは自動変速機に用いられるのが一般的であ
った。但し、最近ではマニュアル変速機におけるクラッ
チペダル操作や、変速レバー操作を、油圧力等を用いて
自動的に行わせるようにした自動変速機も実用化されつ
つある。このため、この自動変速機はその構造自体は従
来のマニュアル変速機と同じで、これにクラッチ操作お
よび変速操作を自動的に行わせる機構が付加された構成
となっている。
【0003】ところでこのような従来の自動変速機にお
いてはクラッチ作動制御は油圧力を用いて行うのが一般
的であったが、最近においては、電動アクチュエータに
より油圧力に代えて電力を利用して摩擦クラッチの係脱
制御を行うことも提案されている。例えば、特開昭63
−203958号公報には、電気モータの回転トルクを
ボールネジ機構によりスラスト力に変換し、このスラス
ト力により摩擦クラッチを係脱制御する電動アクチュエ
ータが開示されている。この摩擦クラッチにはこれを解
放側に付勢するバネが設けられており、この摩擦クラッ
チは通常は解放状態となる。そして、電気モータの回転
トルクがボールネジ機構によりスラスト力に変換されて
摩擦クラッチに伝達されると、摩擦クラッチはこのスラ
スト力を受けて係合される。
【0004】また、特開平2−180375号公報に
は、このような摩擦クラッチ係脱制御用の電動アクチュ
エータにおいて、電気モータの回転軸を所定位置で固定
保持する電磁ブレーキを設けるとともに電磁ブレーキと
摩擦クラッチとの間に弾性部材を配設した電動アクチュ
エータが提案されている。電気モータを回転させて摩擦
クラッチを係合状態に保持するには、電気モータをその
間駆動させる必要があり、電気モータ駆動のために大き
な電力を必要とする。このため、この電動アクチュエー
タにおいては、摩擦クラッチが係合した状態で電気モー
タの回転軸を電磁ブレーキにより固定保持し、電気モー
タの駆動電力を低減させるようにしている。但し、電磁
ブレーキによる保持だけでは、連結系のわずかなガタな
どにより摩擦クラッチの係合力が低下するという問題が
あるため、電磁ブレームと摩擦クラッチとの間に弾性部
材を配設し、この弾性部材の弾性変形力により摩擦クラ
ッチの係合力を維持するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成の電動アクチュエータの場合には、電磁ブレーキ
による回転軸の固定保持により電気モータの駆動電力を
低減させることはできるのであるが、その間は電磁ブレ
ーキに駆動電力を供給する必要があり、電磁ブレーキ駆
動用電力が必要であるという問題がある。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みたもので、
電動アクチュエータを作動させる間のみ駆動電力を必要
とし、消費電力を大幅に低減することができる構成の電
動アクチュエータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明においては、ハウジングに回転自在に支持さ
れた回転軸と、駆動電力を受けてこの回転軸を回転駆動
する電動手段と、回転軸の回転運動を軸方向運動に変換
する運動変換手段と、前記回転軸の固定保持を可能とす
る電力ブレーキ手段とにより保持機能付き電動アクチュ
エータを構成し、運動変換手段における軸方向運動を行
う部分に摩擦クラッチが連結され、この軸方向運動を受
けて摩擦クラッチの係合作動が行われるようになってお
り、電力ブレーキ手段は、非通電時に回転軸を固定保持
し、通電されて発生する電磁力により回転軸の固定保持
を解放するように構成されている。そして、電力ブレー
キ手段に通電して回転軸の固定保持を解放してこの回転
軸を回転自在とした状態で電動手段により回転軸の回転
制御を行って摩擦クラッチの係合作動を行わせる制御を
行い、摩擦クラッチを所定係合状態としたときに、電力
ブレーキ手段を非通電として回転軸を固定保持して摩擦
クラッチを所定係合状態で保持した後、電動手段への電
力供給を停止する制御を行うように構成されている。
【0008】なお、運動変換手段を、回転軸に形成され
た雄ネジと、この雄ネジに螺合する雌ネジを有して回転
軸上に配設されたスライダーとから構成し、回転軸の回
転に応じてスライダーを回転軸上で軸方向に移動させる
ように構成しても良い。また、電力ブレーキ手段を非通
電時制動タイプの電磁ブレーキからし、非通電時にはス
プリング力によりブレーキ作動を行わせ、通電時に電磁
力によりブレーキ力を解放するように構成するのが好ま
しい。さらに、摩擦クラッチとして内蔵スプリングの付
勢力により係合される形式の摩擦クラッチを用い、この
摩擦クラッチ手段のレリーズ部材にレリーズフォークを
介してスライダーを連結し、このスライダーの軸方向移
動によりレリーズ部材に加えられる押圧力により、摩擦
クラッチを解放するように構成するのが好ましい。
【0009】
【作用】上記構成の保持機能付き電動アクチュエータを
用いると、電動手段(例えば電気モータ)に駆動電力を
供給して回転軸を回転駆動すると、この回転軸の回転運
動は運動変換手段により軸方向運動に変換される。この
軸方向運動は、運動変換手段における軸方向運動を行う
部分に連結された摩擦クラッチに伝達され、軸方向運動
に伴うスラスト力が摩擦クラッチに作用し、摩擦クラッ
チの係合が制御される。この電動アクチュエータにおい
ては、回転軸は電力ブレーキ手段により固定保持される
ようになっているため、上記のように電動手段による回
転軸の回転駆動が行われる時には電力ブレーキ手段にも
駆動電力が供給され、これによる回転軸の保持が解除さ
れ、回転軸は回転可能な状態とされる。
【0010】上記のようにして電動アクチュエータによ
り摩擦クラッチが係合状態から解放状態まで作動される
と、まず電力ブレーキ手段への駆動電力供給が断たれて
電力ブレーキ手段により回転軸が固定保持される。この
ように回転軸が固定保持されて摩擦クラッチが解放状態
で保持された後、所定時間をおいて電動手段への駆動電
力供給も断たれる。このようにして摩擦クラッチは解放
状態で保持され、この状態が続く間は電動アクチュエー
タへの駆動電力供給は不要である。すなわち、この電動
アクチュエータの場合には、摩擦クラッチを作動させる
場合、具体的には摩擦クラッチの係脱状態を変化させる
場合にのみ駆動電力が必要で、係脱状態を維持している
間は駆動電力は不要である。ここで、摩擦クラッチの係
脱状態を変化させる時間(クラッチ操作時間)は係脱状
態を維持する時間(クラッチを係合状態、半クラッチ状
態もしくは解放状態に維持する時間)に較べ極く短い。
このため、本発明の場合には電動アクチュエータの消費
電力が非常に小さい。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好ましい実施
例について説明する。なお、図において矢印Uが上方
を、矢印Rが右方をそれぞれ示す。本発明に係る保持機
能付き電動アクチュエータは、従来のマニュアル変速機
と同一構造の自動変速機におけるメインクラッチ(エン
ジン出力軸と変速機入力軸との接続を断接するクラッ
チ)の作動制御用として用いられる。
【0012】この自動変速機ATの動力伝達系の概略構
成を図2に示している。自動変速機ATはエンジンEの
フライホイールWに取り付けられたメインクラッチMC
を有し、このメインクラッチMCが本発明に係る保持機
能付き電動アクチュエータにより作動制御がなされる。
【0013】メインクラッチMCは、図1に詳しく示す
ように、フライホイールWに取り付けられたカバー1
と、カバー1内にプレッシャープレート4とフライホイ
ールWとに挟まれて位置するフリンションディスク3
と、カバー1に支持されてプレッシャープレート4をフ
リクションディスク3の方に押圧するダイヤフラムスプ
リング2とを有する。通常はダイヤフラムスプリング2
の押圧力を受けてフリクションディスク3はフライホー
ルWとプレッシャープレート4とに挟持され、このフリ
クションディスク3はエンジンEの出力軸ESと一体回
転される。フリクションディスク3の内径ハブ3aは自
動変速機ATのメインシャフト10とスプライン結合さ
れており、この状態ではフリクションディスク3を介し
てメインシャフト10とエンジン出力軸ESが接続され
る。
【0014】ダイヤフラムスプリング5の内周端部には
レリーズベアリング6が側方から当接可能となってお
り、このレリーズベアリング6にはレリーズフォーク7
の一端7aが側方から当接している。レリーズフォーク
7は中間部7aにおいて変速機ハウジング8により揺動
自在に支持され、他端7cは電動アクチュエータ50の
スライダー55に連結されている。
【0015】電動アクチュエータ50においてスライダ
ー55が右に移動されると、これに連結されたレリーズ
フォーク7の他端7cも右に移動され、レリーズフォー
ク7は中間部7aを中心として時計回りに揺動される。
この揺動により、一端7aに押されてレリーズベアリン
グ6が左に移動され、ダイヤフラムスプリング5の内周
端部を左に押して、フレッシャープレート4の押圧が解
除される。これにより、フリクションディスク3はフリ
ーとなり、エンジン出力軸ESとメインシャフト10と
の接続が解放され、メインクラッチMCはオフ(断)状
態となる。逆に、スライダー55が左に移動されると、
上記と逆の作用がなされ、メインクラッチMCはオン
(接)状態となる。
【0016】この電動アクチュエータ50は、図3に詳
しく示すように、変速機ハウジング8に取り付けられた
電気モータ51と、この電気モータ51の軸51aにカ
ップリング52により連結されて同軸に延びるととも
に、ハウジング8により回転自在に支持された回転軸5
3と、電磁力により作動されて電気モータ51の軸51
aを固定保持可能な電磁ブレーキ60とを有する。回転
軸53には、ボールネジ53aが形成され、これと螺合
して回転軸53上にスライダー55が取り付けられてい
る。このため、電気モータ51により回転軸53を回転
させると、ボールネジ作用によりスライダー55は回転
軸53上を左右に移動される。すなわち、このボールネ
ジ機構により、回転軸53の回転運動がスライダー55
の軸方向運動に変換される。
【0017】スライダー55の係合溝55a内にレリー
ズフォーク7の他端7cが挿入されてこの他端7cがス
ライダー55に係止されており、このため、上記のよう
にしてスライダー55が軸方向に移動されると、レリー
ズフォーク7が揺動され、メインクラッチMCの係脱作
動制御がなされる。このスライダー55には連結プレー
ト56を介してストロークセンサー58のセンサー軸5
8aが連結されており、スライダー55の軸方向位置が
このストロークセンサー58により検出される。
【0018】電磁ブレーキ60は、ハウジング8内に固
設されたボディ61と、このボディ61内に配設された
電磁コイル62と、同じくボディ61内に配設された圧
縮バネ63と、ボディ61の側面に対向して配設され、
プレッシャープレート64とエンドプレート66との間
に配設されたブレーキディスク65とからなる。ブレー
キディスク65は、電気モータ51の軸51aにキー接
続されたハブ67に繋がれており、電磁コイル62が非
通電のときには、圧縮バネ63の付勢により、プレッシ
ャープレート64とエンドプレート66との間に挟持さ
れる。このため、電磁コイル62が非通電のときには、
ブレーキディスク65は固定保持され、電気モータ51
の軸51aは固定保持される。
【0019】電磁コイル62が通電されると、このコイ
ル62に発生する電磁力によりブレッシャープレート6
4が圧縮バネ63の付勢に抗して左動される。これによ
り、プレッシャープレート64とエンドプレート66に
よるブレーキディスク65の挟持が開放され、ブレーキ
ディスク65はフリーな状態となる。このため、電気モ
ータ51の軸51aも自由に回転可能な状態となる。
【0020】この電磁ブレーキ60は、電気モータ51
により回転軸53を回転させてメインクラッチMCの係
脱状態を変化させるときに通電されて回転軸53をフリ
ーな状態にする。一方、メインクラッチMCの係脱状態
を保持するとき、例えば、メインクラッチMCをオン
(接)状態、オフ(断)状態もしくは半クラッチ状態で
保持するときには、電磁ブレーキ60は非通電とされて
回転軸53は固定保持される。なお、このときには、電
気モータ51への通電をオフとして省電力化が図られ
る。
【0021】一方、変速機におけるメインシャフト10
には、図2に示すように、左から順に第1速駆動ギヤ1
1、リバース駆動ギヤ16、第2速駆動ギヤ12、第3
速駆動ギヤ13、第4速駆動ギヤ14および第5速駆動
ギヤ15が配設されている。ここで、第1速駆動ギヤ1
1、リバース駆動ギヤ16および第2速駆動ギヤ12が
メインシャフト10に結合されて配設され、第3速駆動
ギヤ13、第4速駆動ギヤ14および第5速駆動ギヤ1
5がメインシャフト10に回転自在に配設されている。
【0022】メインシャフト10の下方にはこれと平行
に延びるカウンターシャフト20が回転自在に配設され
ている。このカウンターシャフト20には、左から順
に、出力ギヤ26、第1速被動ギヤ21、リバース被動
ギヤ26、第2速被動ギヤ22、第3速被動ギヤ23、
第4速被動ギヤ24および第5速被動ギヤ25が配設さ
れている。ここで、出力ギヤ26、第3速被動ギヤ2
3、第4速被動ギヤ24および第5速被動ギヤ25がカ
ウンターシャフト20に結合されて配設され、第1速被
動ギヤ21および第2速被動ギヤ22がカウンターシャ
フト20に回転自在に配設されている。なお、リバース
被動ギヤ26は、第3ハブ29を介してカウンターシャ
フト20に結合されている。
【0023】第1速駆動ギヤ11、第2速駆動ギヤ1
2、第3速駆動ギヤ13、第4速駆動ギヤ14および第
5速駆動ギヤ15はそれぞれ、第1速被動ギヤ21、第
2速被動ギヤ22、第3速被動ギヤ23、第4速被動ギ
ヤ24および第5速被動ギヤ25と常時噛合しており、
これら互いに噛合する各ギヤ列により、第1速〜第5速
動力伝達経路が形成されている。
【0024】メインシャフト10における第3速駆動ギ
ヤ13と第4速駆動ギヤ14との間には第1ハブ27が
取り付けられ、これに左右から対向して第3速クラッチ
ギヤ13aおよび第4速クラッチギヤ14aが設けられ
ている。このため、第1ハブ27上に軸方向に移動自在
に取り付けられた第1スリーブ27aを左右に移動させ
ることにより、このスリーブ27aを両クラッチギヤ1
3a,14aのいずれかと噛合させ、第3速駆動ギヤ1
3もしくは第4速駆動ギヤ14をメインシャフト10と
結合させることができる。なお、図示しないが、両クラ
ッチギヤ13a,14aの部分に同期機構が配設され
る。
【0025】第5速駆動ギヤ15の右側には、第2スリ
ーブ28aを有した第2ハブ28が配設されており、第
2スリーブ28aを左動させて第5速クラッチギヤ15
aと噛合させることにより、第5速駆動ギヤ15をメイ
ンシャフト10と結合させることができる。なお、この
第5側クラッチギヤ15aにも同期機構が配設されてい
る。
【0026】同様に、カウンターシャフト20における
第1速被動ギヤ21と第2速被動ギヤ22との間には第
3スリーブ29aを有した第3ハブ29が取り付けられ
ている。この第3スリーブ29aを左右に移動させて、
第1速クラッチギヤ21aもしくは第2速クラッチギヤ
22aと第3スリーブ29aとを噛合させることによ
り、第1速被動ギヤ21もしくは第2速被動ギヤ22を
カウンターシャフト20と結合させることができる。
【0027】また、メインシャフト10と平行にリバー
スシャフト17が固設されており、このリバースシャフ
ト17に回転自在且つ左右に移動自在にリバースアイド
ラギヤ18が配設されている。このリバースアイドラギ
ヤ18は図示の状態から左方向に移動することによりリ
バース駆動および被動ギヤ16,26と噛合し、これら
ギヤ列によりリバース動力伝達経路が形成される。
【0028】以上の構成の変速機において、第1〜第3
スリーブ27a,28a,29aおよびリバースアイド
ラギヤ18を選択的に軸方向に移動させることにより、
第1速〜第5速動力伝達経路、リバース動力伝達経路の
いずれかを選択し、変速を行われせることができる。こ
の変速作動は、従来のマニュアル変速機と同様に、第1
〜第3スリーブ27a,28a,29aおよびリバース
アイドラギヤ18にそれぞれ係合するシフトフォークを
軸方向に移動させて行われる。
【0029】但し、マニュアル変速機ではこの変速作動
はシフトレバーを手動操作してなされるが、この自動変
速機ATにおいては、図4に示すように、シフト作動モ
ータ31と、セレクト作動モータ32とを有しており、
これら両モータ31,32により従来の手動操作と同様
な操作を行わせる。この変速作動時には、メインクラッ
チMCの作動も関連して行われる。なお、メインクラッ
チMCは発進、停止時等にもその係脱制御が行われる。
【0030】このような、変速制御、発進、停止制御を
行う制御装置について、図4を参照して説明する。この
制御は、コントローラCUから送られる制御信号によ
り、電動アクチュエータ50の電気モータ51、電磁ブ
レーキ60、シフト作動モータ31、セレクト作動モー
タ32およびスロットルアクチュエータ33の作動を制
御して行われる。コントローラCUには、シフト作動モ
ータ31の作動位置信号S1と、セレクト作動モータ3
2の作動位置信号S2と、メインシャフト回転センサ4
1からのメインシャフト回転数信号Nmと、カウンター
シャフト回転センサ42からのカウンターシャフト回転
数信号Ncと、スロットル開度センサ43からのスロッ
トル開度信号θthと、エンジン回転センサ44からのエ
ンジン回転信号Neと、アクセル開度センサ45からの
アクセル開度信号θacと、ストロークセンサー58から
のメインクラッチ係脱位置信号Clpとが入力される。
【0031】コントローラCUにおいては、これら入力
信号に基づいて、電気モータ51および電磁ブレーキ6
0の作動を制御してメインクラッチMCの作動制御を行
い、シフト作動モータ31およびセレクト作動モータ3
2の作動を制御して変速制御を行う。
【0032】次に、本発明の電動アクチュエータ50に
よるメインクラッチMCの作動制御について詳しく説明
する。この作動制御は、図5〜図8に示すフローに従っ
てなされる。この制御においては、まず、運転状態であ
るか否かを判断する(ステップS1)。この判断は、エ
ンジン回転数Neがアイドリング回転以上か否かを判断
してなされる。運転状態で無い場合には、このまま制御
は行わない。
【0033】運転状態であるときには、ステップS2に
進み、クラッチ係脱モードの判別を行う。クラッチ係脱
モードとしては、メインクラッチMCをオフ(断)状態
とするモード(MODE=1)と、メインクラッチMC
を半クラッチ状態とするモード(MODE=2)と、メ
インクラッチMCをオン(接)状態とするモード(MO
DE=3)とがある。どのモードが必要となる状態であ
るかは、コントローラCUに入力される信号に基づいて
判断される。
【0034】例えば、カウンターシャフト回転数Ncか
ら算出される車速V=0であり(すなわち停車状態であ
り)、ブレーキが作動されている場合や、変速が必要と
される場合等にはMODE=1であると判断され、ステ
ップS10の制御がなされる。この制御では、まず、モ
ードフラグF(M=1)をオンにし(ステップS1
1)、電気モータ51および電磁ブレーキ60が作動可
能状態であるか否か、すなわち、これらに断線等の不良
がないか否かのチェックおよびこれらが使用中ではない
か否かのチェックを行う(ステップS12)。そして、
電磁ブレーキ60の電磁コイル62に通電し(ステップ
S13)、回転軸53の回転運動の拘束を解除する。
【0035】このようにして回転軸53を回転自在とし
た状態で、電気モータ51を通電駆動してスライダー5
5を右方に移動させる回転軸の駆動を行わせる(ステッ
プS14)。これにより、ダイヤフラムスプリング2の
内周端部が左方に押され、メインクラッチMCはオフ状
態に移行する。このとき、ステップS15において、ス
トロークセンサ58により検出したスライダー55の位
置信号からメインクラッチMCの係脱状態を判断し、こ
れが完全にオフ(断)となったときに、まず電磁ブレー
キ60を非通電としてこれにより回転軸53を固定保持
し、メインクラッチMCをオフ状態で保持する(ステッ
プS16)。そしてこれより所定の時間遅れをおいて、
電気モータ51を非通電にし(ステップS17)、モー
ドフラグF(M=1)をオフにする(ステップS1
8)。
【0036】このようにしてMODE=1となるモード
でのメインクラッチMCの係脱制御がなされるのである
が、上記制御から分かるように、メインクラッチMCを
オンからオフ状態に移行させる間(係脱状態を変化させ
る間)、電気モータ51および電磁ブレーキ60が通電
駆動されるだけである。そして、メインクラッチMCが
オフ状態になると、電磁ブレーキ60が非通電となって
回転軸53が固定され、メインクラッチMCはオフ状態
で保持される。このため、電気モータ51も非通電とし
ても問題はなく、電気モータ51および電磁ブレーキ6
0はともにオフとなって消費電力が大幅に低減する。
【0037】一方、車速Vが小さく、且つアクセルペダ
ルが踏み込まれており、且つ変速段がニュートラル以外
(例えば、第1速もしくは第2速)である場合、すなわ
ち、車両が発進しようとしている場合にはMODE=2
であると判断され、ステップS20の制御がなされる。
この制御はステップS10の制御と類似し、まず、モー
ドフラグF(M=2)をオンにし(ステップS21)、
電気モータ51および電磁ブレーキ60が作動可能状態
であるか否かのチェックを行った後(ステップS2
2)、電磁ブレーキ60の電磁コイル62に通電し(ス
テップS23)、回転軸53の回転運動の拘束を解除す
る。次いで、電気モータ51を通電駆動してスライダー
55を移動させる回転軸の駆動を行わせ(ステップS2
4)、メインクラッチMCを半クラッチ状態に移行させ
る(ステップS25)。
【0038】半クラッチ状態か否かの判断は、ストロー
クセンサ58により検出したスライダー55の位置信号
から行ってもよいが、エンジン回転数とメインシャフト
回転数とに基づいてこの判断を行ってもよい。そして、
半クラッチ状態となったときには、電磁ブレーキ60を
非通電としてメインクラッチMCをこの状態で保持し
(ステップS26)、これより所定の時間遅れをおい
て、電気モータ51を非通電にし(ステップS27)、
モードフラグF(M=1)をオフにする(ステップS2
8)。この場合においても、メインクラッチMCをオン
もしくはオフ状態から半クラッチ状態に移行させる間
(係脱状態を変化させる間)、電気モータ51および電
磁ブレーキ60が通電駆動されるだけであり、半クラッ
チ状態となると、電気モータ51および電磁ブレーキ6
0はともにオフとなって消費電力が大幅に低減する。
【0039】また、車速Vが所定以上で、変速段がニュ
ートラル以外である場合、ブレーキが作動されていない
ような場合、すなわち、車両が走行中である場合にはM
ODE=3であると判断され、ステップS30の制御が
なされる。この制御もステップS10の制御と類似し、
まず、モードフラグF(M=3)をオンにし(ステップ
S31)、電気モータ51および電磁ブレーキ60が作
動可能状態であるか否かのチェックを行った後(ステッ
プS32)、電磁ブレーキ60の電磁コイル62に通電
し(ステップS33)、回転軸53の回転運動の拘束を
解除する。次いで、電気モータ51を通電駆動してスラ
イダー55を左方に移動させる回転軸の駆動を行わせ
(ステップS34)、メインクラッチMCをオン(接)
状態に移行させる(ステップS35)。
【0040】ストロークセンサ58により検出したスラ
イダー55の位置信号からメインクラッチMCがオン状
態となったと判断されると、電磁ブレーキ60を非通電
としてメインクラッチMCをこの状態で保持し(ステッ
プS36)、これより所定の時間遅れをおいて、電気モ
ータ51を非通電にし(ステップS37)、モードフラ
グF(M=1)をオフにする(ステップS38)。この
場合においても、メインクラッチMCをオン状態に移行
させる間(係脱状態を変化させる間)、電気モータ51
および電磁ブレーキ60が通電駆動されるだけであり、
オン状態となると、電気モータ51および電磁ブレーキ
60はともにオフとなって消費電力が大幅に低減する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、電動手段(例えば電気モータ)に駆動電力を供給し
て回転軸を回転駆動すると、この回転軸の回転運動は運
動変換手段により軸方向運動に変換され、この軸方向運
動が運動変換手段における軸方向運動を行う部分に連結
された摩擦クラッチに伝達され、軸方向運動に伴うスラ
スト力が摩擦クラッチに作用してこの摩擦クラッチの作
動が制御されるようになっている。ここで、回転軸は電
力ブレーキ手段により固定保持されるようになっている
のであるが、電動手段による回転軸の回転駆動が行われ
る時には電力ブレーキ手段にも駆動電力が供給され、こ
れにより回転軸の保持が解除され、回転軸は回転可能な
状態とされるようになっている。上記のようにして電動
アクチュエータにより摩擦クラッチが、例えば、係合状
態から解放状態まで作動されると、まず電力ブレーキ手
段への駆動電力供給が断たれて電力ブレーキ手段により
回転軸が固定保持される。このように回転軸が固定保持
されて摩擦クラッチが解放状態で保持された後、所定時
間をおいて電動手段への駆動電力供給も断たれる。この
ようにして摩擦クラッチは解放状態で保持され、この状
態が続く間は電動アクチュエータへの駆動電力供給は不
要である。
【0042】このため、この電動アクチュエータの場合
には、摩擦クラッチの係脱状態を変化させる場合にのみ
駆動電力が必要で、係脱状態を維持している間は駆動電
力(電動手段および電力ブレーキ手段の駆動電力)は不
要である。ここで、摩擦クラッチの係脱状態を変化させ
る時間(クラッチ操作時間)は係脱状態を維持する時間
(クラッチを係合状態、半クラッチ状態もしくは解放状
態に維持する時間)に較べ極く短く、本発明の場合には
電動アクチュエータの消費電力を非常に小さくすること
ができる。また、電力ブレーキ手段に通電して回転軸を
回転自在とした状態で、電動手段により回転軸の回転制
御を行って摩擦クラッチの係合作動を行わせ、摩擦クラ
ッチを所定係合状態としたときに、電力ブレーキ手段を
非通電として回転軸を固定保持して摩擦クラッチを所定
係合状態で保持した後、電動手段への電力供給を停止す
る制御を行うことにより、確実に回転軸を固定でき、摩
擦クラッチも所定係合状態を確実に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に電動アクチュエータおよびこれにより
作動されるメインクラッチを示す断面図である。
【図2】上記メインクラッチを有した自動変速機の動力
伝達経路構成を示すスケルトン図である。
【図3】上記電動アクチュエータの構造を示す断面図で
ある。
【図4】上記自動変速機の制御装置構成を示す概略図で
ある。
【図5】上記制御装置によるメインクラッチの制御を示
すフローチャートである。
【図6】上記制御装置によるメインクラッチの制御を示
すフローチャートである。
【図7】上記制御装置によるメインクラッチの制御を示
すフローチャートである。
【図8】上記制御装置によるメインクラッチの制御を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
2 ダイヤフラムスプリング 3 フリクションディスク 7 レリーズフォーク 10 メインシャフト 20 カウンターシャフト 50 電動アクチュエータ 51 電気モータ 53 回転軸 55 スライダー 60 電磁ブレーキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大貫 泰道 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社 本田技術研究所内 (72)発明者 嶋田 貴道 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社 本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平2−180375(JP,A) 実開 昭63−42939(JP,U) 実開 平3−107535(JP,U) 実開 平1−180321(JP,U) 特公 昭37−15058(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/26 - 61/36 F16H 63/00 - 63/38 F16D 27/00 - 29/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力伝達装置において動力伝達の断続制
    御を行う摩擦クラッチの作動を制御する電動アクチュエ
    ータであって、 ハウジングに回転自在に支持された回転軸と、駆動電力
    を受けて前記回転軸を回転駆動する電動手段と、前記回
    転軸の回転運動を軸方向運動に変換する運動変換手段
    、前記回転軸固定保持を可能とする電力ブレーキ手
    段とからなり、 前記運動変換手段における前記軸方向運動を行う部分に
    前記摩擦クラッチが連結され、前記軸方向運動を受けて
    前記摩擦クラッチの係合作動が行われるようになってお
    り、 前記電力ブレーキ手段は、非通電時に前記回転軸を固定
    保持し、通電されて発生する電磁力により前記回転軸の
    固定保持を解放するように構成され、 前記電力ブレーキ手段に通電して前記回転軸の固定保持
    を解放して前記回転軸を回転自在とした状態で前記電動
    手段により前記回転軸の回転制御を行って前記摩擦クラ
    ッチの係合作動を行わせる制御を行い、 前記摩擦クラッチを所定係合状態としたときに、前記電
    力ブレーキ手段を非通電として前記回転軸を固定保持し
    て前記摩擦クラッチを前記所定係合状態で保持した後、
    前記電動手段への電力供給を停止する制御を行うように
    構成されていることを特徴とする保持機能付き電動アク
    チュエータ。
  2. 【請求項2】 前記運動変換手段が、前記回転軸に形成
    された雄ネジと、この雄ネジに螺合する雌ネジを有して
    前記回転軸上に配設されたスライダーとからなり、前記
    回転軸の回転に応じてこのスライダーが前記回転軸上を
    軸方向に移動されるようになっており、前記摩擦クラッ
    チは前記スライダーに連結されることを特徴とする請求
    項1に記載の保持機能付き電動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記電力ブレーキ手段が電磁力を受けて
    作動される電磁ブレーキであり、この電磁ブレーキにお
    けるブレーキ力はスプリング力により得るとともに前記
    電磁力によりブレーキ力を解放するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の保持機
    能付き電動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記摩擦クラッチが内蔵スプリングの付
    勢力により係合される形式の摩擦クラッチであり、 この摩擦クラッチのレリーズ部材がレリーズフォークを
    介して前記スライダーに連結され、前記スライダーの軸
    方向移動に応じて前記レリーズ部材に加えられる押圧力
    により前記摩擦クラッチが解放されるようになっている
    ことを特徴とする請求項2に記載の保持機能付き電動ア
    クチュエータ。
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