JPH02180375A - 摩擦係合装置用アクチュエータ - Google Patents

摩擦係合装置用アクチュエータ

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Publication number
JPH02180375A
JPH02180375A JP33125788A JP33125788A JPH02180375A JP H02180375 A JPH02180375 A JP H02180375A JP 33125788 A JP33125788 A JP 33125788A JP 33125788 A JP33125788 A JP 33125788A JP H02180375 A JPH02180375 A JP H02180375A
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JP
Japan
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torque
actuator
clutch
engagement device
frictional engagement
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Pending
Application number
JP33125788A
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English (en)
Inventor
Shiro Sakakibara
史郎 榊原
Masahiro Hasebe
正広 長谷部
Masashi Hattori
雅士 服部
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、摩擦クラッチ、摩擦ブレーキ等の摩擦係合装
置を作動するアクチュエータに係り、特に2個の摩擦係
合装置の相反する動きにより1つの作用を行う、例えば
前後進切換え装置又は低高速モード切換え装置に用いて
好適なアクチュエータに係り、詳しくはモータ等の駆動
源からの回転力を機械的にスラスト力に変換してなる摩
擦係合装置用アクチュエータに関する。
(ロ) 従来の技術 近時、本出願人は、油圧に起因する諸問題を解消ずべく
、電気モータ等の電気エネルギをトルクに変換するトル
ク発生機構からのトルクを、ボールネジ装置等のトルク
−スラスト変換機構に伝達し、該トルク−スラスト変換
機構によるスラスト力にて摩擦係合装置を操作する摩擦
係合装置用アクチュエータを提案した(特開昭63−2
03958号公報参照) そして、該摩擦係合装置用アクチュエータは、ばね手段
により常に一方への付勢力か作用しており、トルク発生
機構の非通電状態にあっては該ばね手段に基づき摩擦係
合装置が解放状B(又は係合状態)にあり、そしてトル
ク発生機構への通電に基づきトルク−スラスト変換機構
の可動部を軸方向に移動して摩擦係合装置を係合状態(
又は解放状態)に操作している。
(ハ)発明が解決しようとする課題 従って、上述摩擦係合装置用アクチュエータは、摩擦係
合装置を係合状態に保持し続けるには、トルク発生機構
から所定トルクを発生し続ける必要があり、このため、
トルク発生機構に発熱を生じる等により耐久性及び信頼
性を低下する虞れがあり、またトルク音生機構に電気エ
ネルギを供給し続けるため、パワーロスが発生して効率
低下を招く虞れがある。
特に、前後進切換え装置や低高速モード切換え装置のよ
うに、2個の摩擦係合装置例えばフォワードクラッチ及
びリバースブレーキ、又はハイクラッチ及びローコース
ト及リバースブレーキの作動を切換え作動するアクチュ
エータにあっては、いずれかの位置に切換え・保持する
時間が圧倒的に長く、上述トルク発生機構の発生トルク
による保持では、上述問題点が顕著に表われる虞れがあ
る。
また、トルク発生機構を所定位置に保持すべくブレーキ
を作動することも考えられるが、このものにあっては、
トルク伝達装置及びトルク−スラスト変換機構更に連結
手段のガタにより、又はブレーキ作動の僅かな遅れ或い
はブレーキのゆるみにより、摩擦係合装置の押圧力低下
を生ずる可能性がある。
そこで、本発明は、トルク発生機構を所定停止位置に保
持すると共に、トルク又はスラスト力伝達手段の間に弾
性部材を介在して、もって上述課題を解消した摩擦係合
装置用アクチュエータを提供することを目的とするもの
である。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、例え
ば第1図を参照して示すと、車輌に搭載される動力伝達
装置(例えば前後進切換え装置)(3)に介在し、かつ
制御部(C)からの電気信号に基づき制御される摩擦係
合装置用アクチュエータ(lla)であって、電気エネ
ルギをトルクに変換するトルク発生機構(例えば電気モ
ータ)(1)と、該トルク発生機構にて発生したトルク
をスラスト力に変換するトルクースラスト力変換機構(
例えばボールネジ装置)(9)と、該トルク−スラスト
力変換機構のスラスト力を摩擦係合装置(CI)、(B
2)に作用する連結手段(4)、(6)と、前記トルク
発生機構(1)を所定位置にて停止状態に保持する保持
機構(例えば電磁ブレーキ)(lb)と、該保持機構(
1b)と前記連結手段(4)との間に介在する弾性部材
(17)と、を備え、前記トルク発生機構(1)の作動
に伴う前記弾性部材(17)の変形に基づき、前記保持
機fil(lb)による該トルク発生機構(1)の停止
保持状態時に前記摩擦係合装置(C1)、(B2)を所
定係合状態に維持すること、を特徴とする。
一例として、前記弾性部材が、前記トルク発生機構(1
)から前記トルク−スラスト変換機構(9)へのトルク
伝達装置(15)に介在するトーションバー(17)で
ある。
(ホ)作用 上述構成に基づき、トルク発生機構(1)への通電に基
づき、該トルク発生機構からのトルクはトルク伝達装置
(15)を介してトルク−スラスト変換機構(9)に伝
達される。これにより、該トルク−スラスト変換機m 
(9)の可動部(9b)は、いずれか一方に移動し、連
結手段(4)、(6)を介して摩擦係合装置(C1)又
は(B2)を係合する。この際、トルク発生4ffi構
(1)の作動中において、弾性部材(17)が変形して
、該部材(17)内に所定弾性エネルギが貯えられる。
そして、該摩擦係合装置が係合すると、トルク発生機構
(1)への通電は断たれ、同時に保持手段(1b)が作
動する。この際、ガタ又は保持手段(1b)の作動遅れ
等により僅かに戻り方向の変位が生じても、前述した弾
性部材(17)内の弾性エネルギにより吸収され、摩擦
係合袋f(C1)、(B2)は所定係合状態を維持され
る。
なお、カッコ内の符号は、理解を容易にするために図面
と対照するものであり、同等構成を限定するものではな
く、また同じ符号であっても、特許請求の範囲に対応し
て上位概念で述べである関係上、以下に示す実施例のも
のとは名称の異なるものもある。
また、本摩係合合用アクチュエータは、上述前後進切換
え装置に限らず、プラネタリギヤ機構等の各要素を係合
又は解放して伝達経路を変更する変速装置等の他の動力
伝達装置にも適用できることは勿論である。
(へ)実施例 以下、図面に沿って本発明を車輌用自動無段変速機に適
用した実施例について説明する。
まず、第3図に沿って、本自動無段変速機の概略を説明
するに、本自動無段変速機Aは、ベルト式無段変速装置
! 31、シングルプラネタリギヤ機構40、トランス
ファー装置80、減速ギヤ装置71等とからなる出力部
材70、及びデュアルプラネタリギヤ機構からなる前後
進切換え装置3、更に流体継手101、遠心式ロックア
ツプクラッチ102及びスリップクラッチ103からな
る発進装置100を備えている。
そして、プラネタリギヤ機構40は、そのリングギヤ4
0Rが無段変速装置31のセカンダリシャフト33に連
動し、かつキャリヤ40Cが出力部材70に連動し、そ
してサンギヤ408かトランスファー装置80を介して
係止手段を構成するローワンウェイクラッチF及びロー
コーストシリバースブレーキB1に連結していると共に
、ハイクラッチC2を介して入力軸60に連結している
また、デュアルプラネタリギヤ機構3は、そのサンギヤ
3Sが入力軸60に連結し、かつキャリヤ3Cか無段変
速装置 31のブライマツシャフト32に連結すると共
にフォワードクラッチc1を介して入力軸60に連結し
、またリングギヤ3RがリバースブレーキB2に連結し
ている。
以上構成に基づき、本自動無段変速機Aにおける各クラ
ッチ、ブレーキ及びワンウェイクラッチは、各ポジショ
ンにおいて第4図に示すように作動する。なお、※はロ
ックアツプクラッチ102が遠心力により適宜作動し得
ることを示す。
詳述すると、Dレンジにおける低速モードLにおいて、
フォワードクラッチC1が接続している外、ローワンウ
ェイクラッチFが作動する。この状態では、エンジンク
ランク軸の回転は、ロックアツプクラッチ102及びス
リップクラッチ103を介して又は流体継手101を介
して入力軸60に伝達され、更にデュアルプラネタリギ
ヤ装置3のサンギヤ3Sに直接伝達されると共にフォワ
ードクラッチC1を介してキャリヤ3Cに伝達される。
従って、該デュアルプラネタリギヤ機構3は入力軸60
と一体に回転し、正回転をベルト式無段変速装置31の
プライマリシャフト32に伝達し、更に該無段変速装置
31にて適宜変速された回転がセカンダリシャフト33
からシングルプラネタリギヤ装W、40のリングギヤ4
0Rに伝達される。一方、この状態では、反力を受ける
反力支持要素であるサンギヤ40Sはトランスファー装
置80を介してローワンウェイクラッチFにて停止され
ており、従ってリングギヤ40Rの回転は減速回転とし
てキャリヤ40Cから取出され、更に減速ギヤ装置71
等を介してアクスル軸73に伝達される。
また、Dレンジにおける高速モードHにおいては、フォ
ワードクラッチCIの外、ハイクラッチC2が接続する
。この状態では、前述同様に無段変速装置31にて適宜
変速された正回転がセカンダリシャフト33から取出さ
れてシングルプラネタリギヤ装置40のリングギヤ40
Rに入力される。一方、同時に、入力軸6oの回転がハ
イクラッチC2及びトランスファー装置8oを介してシ
ングルプラネタリギヤ機構40のサンギヤ40Sに伝達
され、これにより該プラネタリギヤ機構40にてリング
ギヤ40Rとサンギヤ408とのトルクが合成されてキ
ャリヤ40Cから出力される。なおこの際、サンギヤ4
0Sにはトランスファー装置80を介して反力に抗する
回転が伝達されるので、トルク循環が生じることなく、
所定のプラストルクがトランスファー装置8oを介して
伝達される。そして、該合成されたキャリヤ4゜Cから
のトルクは減速ギヤR771等を介してアクスル軸73
に伝達される。
なお、Dレンジにおける作動では、ワンウェイクラッチ
Fに基づき逆トルク作用時(エンジンブレーキ時)はフ
リーとなるが、Sレンジにおいては、ローワンウェイク
ラッチFに加えてローコーストルリバースブレーキB1
か作動し、逆トルク作用時も動力伝達する。
また、Rレンジにおいてはローコーストルリバースブレ
ーキB1と共にリバースブレーキB2が作動する。この
状態では、入力軸60の回転は、デュアルプラネタリギ
ヤ機構3にてリングギヤ3Rが固定されることに基づき
キャリヤ3Cから逆回転としてベルト式無段変速装置3
1に入力される。一方、ローコーストルリバースブレー
キB1の作動に基づきシングルプラネタリギヤ装置40
のサンギヤ40Sが固定されており、従って無段変速袋
[31からの逆回転はプラネタリギヤ機構40にて減速
され、出力部材70に取出される。
ついで、本発明を具体化した実施例を第2図に沿って説
明する。
本無段変速機Aは、3分割からなるトランスミッション
ケース49を有しており、該ケース49に入力軸60及
び無段変速装置31のプライマリシャフト32が同軸上
に回転自在に支持されて第1軸を構成していると共に、
無段変速装置31のセカンダリシャフト33とギヤ軸7
0aが同軸上に回転自在に支持されて第2軸を構成して
いる。
更に、第1軸上には発進装置100と、フォワードクラ
ッチC1、ハイクラッチC2、ローコーストルリバース
ブレーキB1、リバースブレーキB2、ローワンウェイ
クラッチFからなる操作部50と、前後進切換え装置を
構成するデュアルプラネタリギヤ機構3と、油圧ポンプ
61が配設されており、また第2軸上にはシングルプラ
ネタリギヤ機構40が配設されている。
発進装置100は、流体継手101、遠心クラッチから
なるロックアツプクラッチ102及びスリップクラッチ
103を有している。そして、スリップクラッチ103
は負荷トルクに対応した軸力な発生するカム機構105
を有しており、該カム機構105はスリップクラッチ1
03のクラッチプレート及びディスクに押圧・作用し、
該スリップクラッヂ103のトルク容量を負荷トルクの
増大に対応して増大する。
また、入力軸60のエンジン側にはケース49から突出
部49aが突出しており、該突出部49aにはトランス
ファー装置80の入カスブロケット81がベアリンクを
介して支持されている。更に、該スプロケット81のハ
ブ部81aはワンウェイクラッチFを介して前記ケース
突出部49aに連結しており、かつ該スプロケット81
から外径方向に向けて延設されているフランジにはその
内周面に多板クラッチからなるハイクラッチC2を介し
て入力軸60が連結されていると共に、その外周面とケ
ース49との間に多板ブレーキからなるローコーストル
リバースブレーキB1が介設されている。
また、入力軸60の先端部分にデュアルプラネタリギヤ
機構3のサンギヤ38(第3図参照)かスプライン結合
されていると共に、フランジが外径方向に延設されてい
る。また、入力軸60の先端はベルト式無段変速装置3
1のプライマリシャフト32をブツシュを介して被嵌、
整列しており、かつ該シャフト32にキャリヤ3Cがス
プライン結合されている。更に、該キャリヤ3Cには第
1ビニオン3P1及び第2ピニオン3P2が支持される
と共に、連結部材6,7が外径方向に延設されており、
該連結部材6,7の内径側と前記入力軸60からのフラ
ンジ60a (第1図)の外径側との間には多板クラッ
チからなるフォワードクラッチC1が介設されている。
また、リンクギヤ3Rを固定している支持部材の外周側
とケース49との間に多板ブレーキからなるリバースブ
レーキB2が介設されている。そして、前記操作部50
における前記ローコーストルリバースブレーキB1及び
ハイクラッチC2と、リバースブレーキB2及びフォワ
ードクラッチC1との間部分には摩擦係合装置用アクチ
ュエータユニット11か配設されている。
そして、該摩擦係合装置用アクチュエータユニット11
は、第1図に示すように、前後進切換え装置用アクチュ
エータllaと、低高速モード切換え装置用アクチュエ
ータllbとからなり、各アクチュエータlla、ll
bは周方向に所定間隔離れて前後進切換え装置用モータ
1及び低高速モード切換え装置用モータ2(図示せず)
を有している。これらモータ1,2は整流子モータ、ス
テップモータ等の回転磁界モータ、サーボモータ及び超
音波モータ等の電気モータからなり、かつモータの所定
回転位置に保持し得るように電磁ブレーキ等の保持手段
が設置されており、更に前記モータ1.2は制御部Cか
ら発せられる制御信号に基づき回転・停止するように構
成されている。
そして、前後進切換え装置用アクチュエータ11aにお
いて、電気モータ1は出力ギヤ1aを有しており、該出
力ギヤ1aのトルクは、カウンタギヤ15a、15b、
シャフト17及び該シャフト17に設けたギヤ15cか
らなるトルク伝達装置15を介して、後述するボールネ
ジ装置9に伝達されるように構成されている。また同様
に低高速モード切換え装置用アクチュエータllbにお
いても、電気モータ2のトルクは、前記トルク伝達装置
15とは異なるトルク伝達装置を介してボールネジ装置
10に伝達されるように構成されている。
更に、前後進切換え装置用アクチュエータ11aと低高
速モード切換え装置用アクチュエータ11bはそれぞれ
クラッチC1,C2操作用の連結部材6,7が背中合せ
になるように並んで配設されており、かつそれぞれ雌ネ
ジ部9a、10a及び雄ネジ部9b、10bを有するボ
ールネジ装置9.10を備えている。そして、これら両
ボールネジ装置9,10の雌ネジ部9a、10aはケー
ス49に回転及び軸方向移動不能に保持されており、ま
たその中間部分には中央部にてスナップリング59によ
り軸方向移動を阻止された多数の皿ばね19,20が左
右に延びて配設されている。
そして、左方即ち前後進切換え装置側の皿ばね19の先
端にはクラッチC1用の連結部材6が当接しており、ま
た右方即ち低高速モード切換え装置側の皿ばね20の先
端にはクラッチC2用の連結部材7が当接している。更
に、これら連結部材6,7の内径側端はボールベアリン
グ97.98に連結されており、これらベアリングはニ
ードルベアリングを介して入力軸60に回転自在に支持
されていると共に、それぞれクラッチ作動用の皿ばね2
3,24に当接している。また、該皿ばね23.24は
それぞれ支持部材26.27の支端部にてその中間部が
支持されており、連結部材6.7から力が作用しない自
然状態において、前後進切換え装置側の皿ばね23はフ
ォワードクラッチC1を接続するように付勢しており、
かつ低高速モード切換え装置側の皿ばね24はハイクラ
ッチC2を接続するように付勢している。なお、これら
皿ばね23,24より前記連結部材6,7の外径側に位
置している戻し周器ばね19,20の付勢力が大きくな
るように設定されており、従ってボールネジ装置の雄ネ
ジ部9b、10bから戻し周器ばね19,20にスラス
ト力が作用していない無負荷状態(ホームポジション)
にあっては、戻し周器ばね19,20が係合用皿ばね2
3.24に打勝って、フォワードクラッチC1及びハイ
クラッチC2は解放状態に保持される。
一方、前記ボールネジ装置9.10の可動部となる雄ネ
ジ部9b、10bには、前後進切換え装置3のトルク伝
達装置15を構成するギヤ15C1低高速モード切換え
装置5のトルク伝達装置を構成するギヤ21にそれぞれ
噛合するギヤ28.29が固定されており、またその内
径側にボールベアリング30.34を介して連結部材4
゜8が連結されている。そして、これら連結部材4.8
はそれぞれリバースブレーキB2、ローコースト脂リバ
ースブレーキB1に向けて軸に平行に延びる突出部4a
、8aを有しており、これら突出部4a、8aは雄ネジ
部9b、10bの軸方向移動に基づき、それぞれブレー
キB2.Blの皿ばね14,18に接触して該ブレーキ
を係止し得る。即ち、連結部材4はその一方向の軸方向
移動により前記フォワードクラッチC1を係合し、かつ
他方向の軸方向移動により前記リバースブレーキB2を
係合し、また連結部材8はその一方向の軸方向移動によ
りハイクラッチC2を係合し、かつ他方向の軸方向移動
により前記ローコースト脂リバースブレーキB1を係合
する。
また、前記電気モータ1には該モータを所定位置に保持
する電磁ブレーキ1bが付設されており、該電磁ブレー
キ1bは電流がオフされるとブレーキを解放し、かつ電
流がオンされるとブレーキを作動するように設定されて
おり、従って電気モータへの非通電時、即ちエンジンか
回転していない状態において、電気モータ1,2はホー
ムポジションにある。
更に、前記トルク伝達装置15を構成するシャフト17
はトーションバーからなり、かつ該シャフト17は電気
モータ1の駆動に伴う変形に基づき、電磁ブレーキlb
による該電気モータ1の停止保持状態時に前記リバース
ブレーキB2.フォワードクラッチC1を所定係合状態
に維持する。
また、電気モータ1,2のホームポジションにあっては
、雄ネジ部9b、10bは戻し周器ばね19.20が戻
り位置になると共に連結部材4゜8の突出部4a、8a
がブレーキ操作用皿ばね14.18に当接しない位置に
あり、従って前後進切換え装置3は、フォワードクラッ
チC1及びリバースブレーキB2が共に解放状態にある
ニュートラル位INにあり、また低高速モード切換え装
置5は、ハイクラッチC2及びローコースト脂リバース
ブレーキB1が共に解放状態にあって、ローワンウェイ
クラッチFか作動する低速モード位置しにある。
一方、無段変速装置31は、第2図に示すように、プラ
イマリプーリ35、セカンダリプーリ36及びこれら両
フーりに巻掛けられたベルト37からなり、かつ両ブー
りはそれぞれ固定シーブ35a、36a及び可動シーブ
35b、36bからなる。また、ベルト37は金属製の
多数の駒を有してなり、これら駒がプライマリ及びセカ
ンダリの両プーリ35,36に潤滑状態にて接触してト
ルク伝達される。また、調圧カム機構39は、前記プラ
イマリシャフト32にスプライン結合しかつ2ランチ部
にて軸方向移動を規制されている固足側カム部39aと
、固定シープ35aにスプライン結合していると共に皿
ばねを介して圧接している可動側カム部39bと、両カ
ム部に介在するローラとからなり、伝達トルクに対応し
た軸力を固定シーブ35bに付与する。そして、固定シ
ーブ35aのボス部は可動シーブ35b側に延びており
、その内周面がプライマリシャフト32に嵌合している
と共に、その外周面には複数列のホールスプライン機構
(リニアボールベアリング)66を介して可動シーブ3
5bのボス部が軸方向のみ移動自在に支持されている。
即ち、可動シーツ35bは固定シーブボス部にボールの
みを介して摺動摩擦抵抗を受けることなく嵌合している
。また、可動シーブ35bの背部にはボールネジ装置4
2が配設されており、該ボールネジ装置42は雄ネジ部
及び雌ネジ部及びボールからなり、かつボールがリター
ン通路にて循環されるサーキュレットタイプからなる。
なお、図中50は調節部材である。
また、該ボールネジ装置42の雌ネジ部には自動調芯機
構62が固定されている。更に、プライマリシャフト3
2の先端部にはフランジ部67がネジ結合により固定さ
れており、該フランジ部には自動調芯機構53が連結さ
れている。一方、セカンダリプーリ36はその固定シー
ツ36aがセカンダリシャフト33と一体にケース49
に回転自在に支持されており、更に該可動シーブ36b
の背面にはプライマリ側と同様にボールネジ装置43等
が配設されている。
そして、ケース49の外部において変速操作用の電気モ
ータ45が固定されており、かつ該電気モータ45は、
前述した操作部50における電気モータと同様に、該モ
ータの非通電時に所定位置にホールドし得る電磁ブレー
キ145を有している。そして、該モータ45の出力歯
車は減速装置143を介して、前述した両ボールネジ装
置を連動するトルク伝達装置63に動力伝達している。
また、シングルプラネタリギヤ機構40は第2軸を構成
するギヤ軸70a上に配設されており、そのリングギヤ
40Rがベルト式無段変速装置31のセカンダリシャフ
ト33のフランジ部46に連結されている。また、ギヤ
軸70aにはサンギヤ408と一体にスプロケット82
が回転自在に支持されており、更に該ギヤ軸70aに、
ピニオン40Pを回転自在に支持しているキャリヤ40
Cが固定されている。更に、前記第2軸上のサンギヤ4
03と一体のスプロケット82と前記ローワンウェイク
ラッチFにて支持されているスプロケット81との間に
はサイレントチェーン83が巻掛けられており、これら
スプロケット及びチェーンにてトランスファー装置80
を構成している。また、前記ギヤ軸70aはギヤ71a
を一体に構成して出力部材70を構成しており、かつギ
ヤ71aは中間軸72に固定されているギヤ71Cと噛
合している。更に、中間軸72には小ギヤ71dが形成
されており、かつ該ギヤ71dは差動歯車装置75に固
定されているリングギヤ75aと噛合して、減速装置7
1を構成している。また、差動装置75から左右フロン
トアクスル軸73が延びている。
ついで、本実施例の作用を説明する。
操作部50において、エンジン停止時、即ちイグニッシ
ョンスイッチがオフ位置にあっ°C電気モータ1.2が
非通電状態にある場合、電磁ブレーキは解放状態にあっ
て、ボールネジ装置9,10の雌ネジ部9a、10aが
皿ばね19.14並びに20.18にスラスト力を作用
させない状態にある。従って、前後進切換え装置3はニ
ュートラル位置にあり、この状態にあっては、戻し周囲
ばね19の付勢力が作動用皿ばね23の付勢力に打勝っ
て、フォワードクラッチC1は解放状態にあると共に、
連結部材4の突出部4aは皿ばね14に当接せず、リバ
ースブレーキB2も解放状態にある。また、低高速モー
ド切換え装置5は、同様に、戻し周囲ばね20の付勢力
が作動用皿ばね24の付勢力に打勝って、ハイクラッチ
C1は解放状態にあると共に、連結部材8はその突出部
8aを皿ばね18に当接せず、ローコーストルリバース
ブレーキB1は解放状態にあり、ローワンウェイクラッ
チFのみが作動状態にあるDレンジの低速モートL状態
にある。
この状態でエンジンを始動すると、電気モータ1.2は
非通電のままで、セルモータによりエンジンが回転する
。該エンジンの回転に基づき、流体継手を介して入力軸
60が回転しても、前後進切換え装置3はニュートラル
状態であって、無段変速装置31に動力か伝達されるこ
とはなく、かつハイクラッチC2からトランスファー装
置80に動力か伝達されることはなく、従って自動無段
変速機31の出力部材70は回転することはない。更に
、エンジンクランク軸の回転は、車輌発進時には流体継
手101を介して、またその後は遠心式ロックアツプク
ラッチ102及びスリップクラッチ103を介して入力
軸60に伝達される。そして、該入力軸60の回転は、
前後進切換え装置用アクチュエータllaに基づくフォ
ワードクラッチCI又はリバースブレーキB2の作動に
より前後進切換え装置3が切換えられることにより、正
回転又は逆回転が調圧カム機構39の固定側カム部39
aに伝達される。
即ち、シフトレバーをD(又はS)レンジに操作し、該
操作に基づく制御部Cの信号により前後進切換え装置用
電気モータ1を一方向に回転すると、該トルクはトルク
伝達装置15を介してギヤ28即ちボールネジ装置9に
伝達され、その雄ネジ部9bが回転する。すると、該雄
ネジ部9bは固定状態にある雌ネジ部9aに螺合して第
1図において右方向に移動し、これにより該雄ネジ部9
bは(他方の連結部材4を介して)一方の連結部材6に
当接して、戻し周器ばね19ど作動用皿ばね23の差に
抗して、連結部材6を右方向に移動する。そして、所定
位置に達すると、作動用皿ばね23がフォワードクラッ
チC1に作用し始め、その後は作動用皿ばね23は該ク
ラッチC1の係合力を付与し、従って雄ネジ部9bは戻
し周器ばね19に抗した大きなスラスト力により移動す
る。更に、雄ネジ部9bが一方向に移動すると、クラッ
チC1は完全に係合し、戻し周器ばね19の所定特性に
抗するオーバシュート状態となる。
そして、Dレンジ(及びSレンジ)にあっては、電気モ
ータ1は該フォワードクラッチC1の係合状態にて電磁
ブレーキ1bがオンして該状態に保持される。
また、シフトレバ−をリバース(R)レンジに操作する
と、該操作に基づく制御部Cの信号により前後進切換え
装置用電気モータ1はホームポジションであるニュート
ラル位置Nから他方向に回転し、ボールネジ装置9の雄
ネジ部9bが第1図左方向に移動して、連結部材4の突
出部4aがリバースブレーキB2の皿ばね14に当接し
て圧縮する。そして、連結部材4は更に移動し、リバー
スブレーキB2を係合作動する。そして、Rレンジにあ
っては、電気モータ1はリバースブレーキB2の係合状
態にて電磁ブレーキ1bが作動し、該状態に保持される
そして、上述フォワードクラッチC1、リバースブレー
キB2を作動する際、電気モータ1の作動中においてト
ーションバーであるシャフト17が変形して、該シャフ
ト17内に所定弾性エネルギが貯えられているため、ガ
タ又は電磁ブレーキ1bの作動遅れ等により僅かに戻り
方向の変位が生じても、該変位は前記シャフト17内の
弾性エネルギにより吸収され、フォワードクラッチC1
、リバースブレーキB2は係合状態を維持される。
なお、DレンジからニュートラルレンジNに戻すと、電
磁ブレーキ1bが解放すると共に電気モータ1が皿ばね
19に順して逆方向に回転してホームポジションに戻さ
れ、またRレンジからニュートラルレンジNに戻した場
合においても、電磁ブレーキ1bが解放すると共に電気
モータ1はホームポジションに戻される。
一方、シフトレバ−がDレンジにあり、かつ車輌が低速
状愈にある場合、低高速モード切換え装置用電気モータ
2(図示せず)はホームポジションにあって、ハイクラ
ッチC2及びローコーストルリバースブレーキB1は共
に解放状態にあり、ローワンウェイクラッチFのみが作
動状態にある。そして、車輌が所定高速状態になると、
制御部Cの信号により電気モータ2は一方向に回転して
、ボールネジ装置10の雄ネジ部10bを(他方の連結
部材8を介して)一方の連結部材7に当接し、戻し周囲
ばね20と作動用皿ばね24との差に抗して該連結部材
7を第1図左方向に移動する。すると、作動用皿ばね2
4がハイクラッチC2に対して作用し、該クラッチC2
を係合する。
該クラッチC2が完全に係合した状態にて、電磁ブレー
キがオンして電気モータ2を該位置に保持し、入力軸6
0の回転がベルト式無段変速装置31及びトランスファ
ー装置80にて出力部材70に伝達される高速モードH
となる。なお、車輌か低速状態又は加速状態になると、
電気モータ2は電磁ブレーキがオフして解放されると共
に逆回転してホームポジションに戻る。
また、シフトレバ−をRレンジ又はSレンジに操作した
場合、低高速切換え装置用電気モータ2はホームポジシ
ョンから他方向に回転し、雄ネジ部10bを第1図右方
向に移動して、連結部材8の突出部8aをローコースト
象リバースブレーキB1の皿ばね18に当接し、該ブレ
ーキB1を係止作動する。そして、該ブレーキB1が完
全に係止した状態にて電磁ブレーキをオンして電気モー
タ2を保持する。
そして、上述ハイクラッチC2、ローコースト象リバー
スブレーキB1を作動する際には前述した前後進切換え
装置3側と同様に、電気モータ2の作動中において、低
高速モード切換え装置5側のトルク伝達装置に介在した
トーションバーなるシャフトが変形して、該シャフト内
に所定弾性エネルギが貯えられているため、ガタ又は電
磁ブレーキの作動遅れ等により僅かに戻り方向の変位が
生じても、該変位は前記シャフト内の弾性エネルギによ
り吸収され、ハイクラッチC2、ローコースト段リバー
スブレーキB1は係合状態を維持される。
なお、シフトレバ−がSレンジ状態にあり、かつ車輌が
所定高速状態になると、電気モータ2は、電磁ブレーキ
を解放されると共に逆方向に回転し、ローコースト象リ
バースブレーキB1を解放し、更にハイクラッチC1を
係合する。
なお、上述実施例は、前後進切換え装置用アクチュエー
タlla及び低高速モード切換え装置用アクチュエータ
llbに適用したものについて説明したが、これに限ら
ず、他の相反する作動を行う2個の摩擦係合装置用アク
チュエータ、更に1個の摩擦係合装置を操作するアクチ
ュエータにも適用できることは勿論である。また、弾性
部材としてトーションバー17を用いているが、他の弾
性部材、例えばボールネジ装置の可動部とクラッチ又は
ブレーキとの間に介在する大容量の皿ばねでもよい。
(ト)発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、弾性部材(17)
を用いて、保持機構(1b)によるトルク発生機構(1
)の停止保持状態時に摩擦係合装置(cl)、(B2)
を所定係合状態に維持するように構成したので、簡単な
構成からなるものでありながら、保持機構(1b)の作
動により摩擦係合装置(C1)、(B2)が所定係合状
態に保持されている状態において、ガタ又は保持機構(
1b)の作動遅れ等により戻り方向の変位が生じても、
弾性部材(17)の変形による所定弾性エネルギによっ
て前記変位を容易かつ確実に吸収して、摩擦係合装置を
係合状態に確実に保持することができ、耐久性及び信頼
性を大幅に向上することができる。
また、前記弾性部材が、トルク発生機構(1)からトル
ク−スラスト力変換機構(9)へのトルク伝達装置t(
15)に介在するトーションバー(17)であると、該
トーションバー(17)をトルク伝達装置(15)内に
介在するだけの簡単な構成により、保持機構(1b)の
作動遅れ等による戻り方向の変位を確実に吸収すること
ができ、摩擦係合装置用アクチュエータ(lla)(l
lb)の構造を簡略化してコンパクトにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る摩擦係合装置用アクチュエータを
示す断面図、第2図は該摩擦係合装置用アクチュエータ
を適用した自動無段変速機を示す全体断面図、第3図は
該自動変速機の概略を示す概略図である。そして、第4
図はその各ポジションにおける各要素の作動を示す図で
ある。 1・・・トルク発生機構(電気モータ)1b・・・保持
機構(電磁ブレーキ)3.5・・・動力伝達装置(前後
進切換え装置、低高速モード切換え装置)    4,
8,7.8・・・連結手段(連結部材)    9.1
0・・・トルク−スラスト力変換機構(ボールネジ装置
) 11a、llb・・・摩擦係合装置用アクチュエータ(
前後進切換え装置用アクチュエータ、低高速モード切換
え装置用アクチュエータ)15・・・トルク伝達装置 
  17・・・弾性部材(シャフト)    C・・・
制御部   C1,C2、Bl、B2・・・摩擦係合装
置(フォワードクラッチ、ハイクラッチ、ローコースト
シリバースブレーキ、リバースブレーキ)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、車輌に搭載される動力伝達装置に介在し、かつ制御
    部からの電気信号に基づき制御される摩擦係合装置用ア
    クチュエータであって、電気エネルギをトルクに変換す
    るトルク発 生機構と、 該トルク発生機構にて発生したトルクをス ラスト力に変換するトルク−スラスト力変換機構と、 該トルク−スラスト力変換機構のスラスト 力を摩擦係合装置に作用する連結手段と、 前記トルク発生機構を所定位置にて停止状 態に保持する保持機構と、 該保持機構と前記連結手段との間に介在す る弾性部材と、を備え、 前記トルク発生機構の作動に伴う前記弾性 部材の変形に基づき、前記保持機構による該トルク発生
    機構の停止保持状態時に前記摩擦係合装置を所定係合状
    態に維持することを特徴、とする、 摩擦係合装置用アクチュエータ。 2、前記弾性部材が、前記トルク発生機構から前記トル
    ク−スラスト変換機構へのトルク伝達装置に介在するト
    ーションバーである、 請求項1記載の摩擦係合装置用アクチュエ ータ。 3、前記摩擦係合装置を少なくとも2個備え、前記1個
    のトルク−スラスト変換機構の所定位置からの一方向の
    移動により前記摩擦係合装置のいずれか一方を係合し、
    かつ他方向の移動により他方を係合してなる、 請求項1記載の摩擦係合装置用アクチュエ ータ。 4、前記動力伝達装置が、前後進切換え装置を備え、か
    つ前記摩擦係合装置が、該前後進切換え装置のフォワー
    ドクラッチ及びリバースブレーキである、 請求項3記載の摩擦係合装置用アクチュエ ータ。 5、前記動力伝達装置が、低高速モード切換え装置を備
    え、かつ前記摩擦係合装置が、該低高速モード切換え装
    置のハイクラッチ及びローブレーキである、 請求項3記載の摩擦係合装置用アクチュエ ータ。 6、前記トルク発生機構が、電気モータであり、かつ前
    記保持機構が、電磁ブレーキである、 請求項1記載の摩擦係合装置用アクチュエ ータ。
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JP2009002409A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Aisin Ai Co Ltd 自動変速機の耐水構造
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