JPH08312687A - 車輌用シフト操作制御装置 - Google Patents

車輌用シフト操作制御装置

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JPH08312687A
JPH08312687A JP11756395A JP11756395A JPH08312687A JP H08312687 A JPH08312687 A JP H08312687A JP 11756395 A JP11756395 A JP 11756395A JP 11756395 A JP11756395 A JP 11756395A JP H08312687 A JPH08312687 A JP H08312687A
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JP
Japan
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speed
shift
clutch
vehicle
signal
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Application number
JP11756395A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuzo Moroto
脩三 諸戸
Masao Kawai
正夫 川合
Masakazu Kamiya
昌和 神谷
Hideki Ariga
秀喜 有賀
Mitsugi Yamashita
貢 山下
Shinichi Takagi
真一 高木
Toshihiro Shiimado
利博 椎窓
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】変速装置入力軸が極端な回転数となる変速段に
対しては、シフトレバーがその変速段に入らないように
し、もってエンジンの過回転及びエンストを防止する。 【構成】車輌の高速走行中、シフトレバーを操作して低
速用変速段にシフトしようとする場合、該変速段に対応
する中間位置(例えばN2)に位置する(S20)。す
ると、車速及び変速段から、該変速段にシフトされた場
合の変速装置入力軸の回転数を演算して、該予測回転数
が極大値より大きいと(S24)、クラッチ係合信号を
発信し(S25)、該変速段にシフト操作されることが
阻止される。また、車輌の低速走行中、シフトレバーを
操作して高速用変速段(例えば5速段)にシフトしよう
とする場合、該変速段にシフトされた場合の変速装置入
力軸の回転数を演算して、該予測回転数が極小値より小
さいと(S26)、クラッチ係合信号を発信し(S2
5)、該変速段にシフト操作されることが阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シフトレバー等の手動
シフト手段により、クラッチ手段を自動的に断・接操作
すると共に変速装置を変速操作する、いわゆる自動クラ
ッチを備えた車輌に係り、詳しくは変速装置の入力軸の
回転数が極端に大きく又は小さくならないように制御す
る車輌用シフト操作制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃エンジンを搭載している自
動車にあっては、その出力特性に起因して変速装置が配
置されており、かつエンジン出力軸と変速装置の入力軸
との間には、車輪発進時及び変速時に機能するクラッチ
又はトルクコンバータ等の発進装置が介在されている。
【0003】従来、手動変速装置を搭載した車輌にあっ
ては、発進装置として乾式単板摩擦クラッチが用いられ
ており、該単板摩擦クラッチは、クラッチプレート、プ
レッシャ(押圧)プレート及びプレッシャ(押圧)スプ
リングを有しており、プレッシャスプリングにより、ク
ラッチプレートがフライホィール及びプレッシャプレー
トに挟圧されることにより、クラッチ係合状態(動力伝
達状態)になり、またフットペダルにてプレッシャスプ
リングの押圧力を解除することにより、クラッチ切断状
態(動力非伝達状態)になる。該クラッチの操作は、足
の踏み量を微妙に調整することにより、クラッチ切断位
置から、クラッチを滑動状態で接触して(いわゆる半ク
ラッチ状態)徐々に伝達トルクを高め、そして完全に係
合する状態にする面倒で熟練を要する操作を必要として
いる。
【0004】また、自動変速装置を搭載した車輌にあっ
ては、発進装置としてトルクコンバータが搭載されてお
り、該トルクコンバータは、自動的に車輌の負荷に応じ
て伝達するトルクが変更され、上述した面倒なクラッチ
操作等を必要としないが、エンジンからの出力が流体を
介して伝達されるので、伝達効率が上述したクラッチに
比して悪く、かつ常にオイルポンプを駆動する必要があ
り、この面からも効率が低下している。
【0005】一方、上述したクラッチは、車輌の通常走
行中、プレッシャスプリングにより係合しているので、
走行駆動力以外に動力を必要とせず、かつ発進時の半ク
ラッチ状態等の一部を除いて、スリップ状態とはならな
いので、伝達効率は高い。そこで、発進装置としての該
クラッチの効率の良さを維持しつつ、上記面倒なクラッ
チペダル操作を省いて、発進時及び変速時のクラッチ操
作を自動化するものが種々提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】該自動化したクラッチ
は、従来の乾式摩擦クラッチを用い、油圧制御により必
要時にクラッチの切断及び半クラッチ状態を現出するも
の、またパウダー式電磁クラッチを用い、電気制御によ
りクラッチを制御するもの等があるが、そのいずれのも
のも、変速装置入力軸が極端な回転数になるような変速
操作に対する規制手段がなく、充分な信頼性及び耐久性
を備えていない。
【0007】例えば、高速走行状態で比較的高いギヤ比
の(低速用)変速段にシフトレバーを入れると、変速装
置入力軸及びエンジンの回転数は過大回転になり、エン
ジン、変速装置及びクラッチに過大な負担を生じてしま
う。
【0008】また、低速走行状態で比較的低いギヤ比の
(高速用)変速段にシフトレバーを入れると、エンジン
出力軸の回転が低くなり過ぎ、エンジンストップを発生
してしまう。
【0009】そこで、本発明は、変速装置入力軸が極端
な回転数となる変速段に対しては、その変速段にならな
いようにし、もって上述課題を解消した車輌用シフト操
作制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本第1の発明は、上述事
情に鑑みなされたものであって、手動シフト手段(7
6)の操作により複数の変速段に切換わる変速装置
(1)と、エンジン出力軸(5)と該変速装置の入力軸
(2)との間に介装されるクラッチ手段(6)と、を備
え、前記手動シフト手段による変速操作に基づき前記ク
ラッチ手段を断・接制御してなる、車輌用シフト操作制
御装置において、前記手動シフト手段(76)がニュー
トラル位置(N)、前記複数の各変速段位置(1、2、
3、4、5、R)及び前記ニュートラル位置(N)と前
記各変速段位置の間の各中間位置(N1、N2、N3、
N4、N5、R)を検出し得るシフトポジションセンサ
(67)と、前記車輌の速度を検出する車速センサ(6
6)と、前記手動シフト手段(76)が前記各中間位置
のいずれかに位置する前記シフトポジションセンサ(6
7)からの信号と、前記車速センサ(66)からの車速
信号とにより、前記いずれかの中間位置に対応する変速
段に変速された状態での前記変速装置入力軸(2)の回
転数を演算し、かつ該演算した予測回転数を、予め設定
された極大回転数と比較して(S24)、前記予測回転
数が前記極大回転数よりも小さい場合、原則として前記
クラッチ手段(6)を切断する切断信号を発信し(S2
7)、また前記予測回転数が前記極大回転数よりも大き
い場合、前記クラッチ手段(6)を係合する係合信号
(S25)又は切断状態に保持する信号(S25′)を
発信する制御手段(U4 )と、を備えてなることを特徴
とする。
【0011】また、本第2の発明は、前記手動シフト手
段(76)が前記各中間位置のいずれかに位置する前記
シフトポジションセンサ(67)からの信号と、前記車
速センサ(72)からの車速信号とにより、前記いずれ
かの中間位置に対応する変速段に変速された状態での前
記変速装置入力軸(2)の回転数を演算し、かつ該演算
した予測回転数を、予め設定された極小回転数と比較し
て(S26)、前記予測回転数が前記極小回転数よりも
大きい場合、原則として前記クラッチ手段(6)を切断
する切断信号を発信し(S27)、また前記予測回転数
が前記極小回転数よりも小さい場合、前記クラッチ手段
を係合する係合信号(S25)又は切断状態に保持する
信号(S25′)を発信する制御手段(U4 )を備えて
なることを特徴とする。
【0012】更に、本第3の発明は、前記手動シフト手
段(76)が前記各中間位置のいずれかに位置する前記
シフトポジションセンサ(67)からの信号と、前記車
速センサ(66)からの車速信号とにより、前記いずれ
かの中間位置に対応する変速段に変速された状態での前
記変速装置入力軸(2)の回転数を演算し、かつ該演算
した予測回転数を、予め設定された極大回転数及び極小
回転数と比較して(S24,S26)、前記予測回転数
が前記極大回転数よりも小さくかつ極小回転数よりも大
きい場合、前記クラッチ手段(6)を切断する切断信号
を発信し(S27)、また前記予測回転数が前記極大回
転数よりも大きいか又は前記極小回転数よりも小さい場
合、前記クラッチ手段(6)を係合する係合信号(S2
5)又は切断状態に保持する信号(S25′)を発信す
る(S25)制御手段(U4 )を備えてなることを特徴
とする。
【0013】
【作用】以上構成に基づき、例えば、車輌の高速走行
中、手動シフト手段(76)を操作して比較的ギヤ比の
高い(低速用)変速段(例えば2速段)にシフトしよう
とする場合、手動シフト手段が該変速段に噛合する前
に、一旦該変速段に対応する中間位置(例えばN2)に
位置する。すると、前記制御手段(U4 )は、車速及び
変速段から、該変速段にシフトされた場合の変速装置入
力軸(2)の回転数を演算して、該予測回転数が極大値
より大きいと、クラッチ係合信号又はクラッチ切断保持
信号を発信する。これにより、クラッチ係合信号の場
合、クラッチ手段(6)は係合状態となって、該変速段
にシフト操作されることが阻止される。また、クラッチ
切断保持信号の場合、シフト手段(76)を該変速段に
操作することは可能であるが、クラッチ手段(6)は、
切断状態のままで係合することはなく、該変速段にて動
力伝達されることはない。
【0014】また例えば、車輌の低速走行中、手動シフ
ト手段(76)を操作して比較的ギヤ比の低い(高速
用)変速段(例えば5速段)にシフトしようとする場
合、手動シフト手段が該変速段に噛合する前に、一旦該
変速段に対応する中間位置(例えばN5)に位置する。
すると、前記制御手段(U4 )は、車速及び変速段か
ら、該変速段にシフトされた場合の変速装置入力軸
(2)の回転数を演算して、該予測回転数が極小値より
小さいと、クラッチ係合信号又はクラッチ切断保持信号
を発信する。これにより、クラッチ切断信号の場合、ク
ラッチ手段(6)は係合状態となって、該変速段にシフ
ト操作されることが阻止される。また、クラッチ切断保
持信号の場合、シフト手段(76)を該変速段に操作す
ることは可能であるが、クラッチ手段(6)は、切断状
態のままで係合することはなく、該変速段にて動力伝達
されることはない。
【0015】また 前記予測回転数が、極大値より小さ
く、又は極小値より大きい場合、制御手段(U4 )はク
ラッチ切断信号を発信する。これにより、クラッチ手段
(6)は切断状態となり、引続く手動シフト手段(7
6)による変速操作に備える。
【0016】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、本発明の構成を何等限定する
ものではない。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本第1の発明(請
求項1又は4)によると、制御手段がクラッチ係合信号
又はクラッチ切断保持信号を発信するだけの簡単な構成
でありながら、変速装置の入力軸が過大回転になるよう
な変速段は規制されるので、エンジン、変速装置及びク
ラッチ手段が過回転して、耐久性及び信頼性を損なうこ
とを防止できる。
【0018】本第2の発明(請求項2又は5)による
と、制御手段がクラッチ係合信号又はクラッチ切断保持
信号を発信するだけの簡単な構成でありながら、変速装
置の入力軸が過小回転になるような変速段は規制される
ので、エンジンストップを生じることを防止することが
できる。
【0019】本第3の発明(請求項3又は6)による
と、制御手段がクラッチ係合信号又はクラッチ切断保持
信号を発信するだけの簡単な構成でありながら、変速装
置の入力軸が過大回転及び過小回転になることを防止し
て、安定した変速操作を行うことができる。
【0020】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。
【0021】図1における符号1は、乗用車、トラック
等のあらゆる自動車に搭載可能な変速装置であって、平
行配置した2本の軸2,3を有しており、これら軸上に
複数個の常時噛合式シンクロメッシュ機構付の変速ギヤ
4…が設けられ、例えば前進5速、後進1速が得られ
る。なお、変速ギヤ4は、コンスタントロード型、イナ
ーシャロック型(ワーナー型)、サーボ型等のどのよう
なシンクロメッシュ機能のものでもよく、また場合によ
っては、選択摺動式変速ギヤ、常時噛合式変速ギヤ等の
シンクロメッシュ機能が付いていないものでもよい。更
に、該変速装置の入力軸2とエンジンクランク(出力)
軸5との間には発進装置を構成するクラッチ装置(手
段)6が介装されている。そして、該発進装置付き変速
装置1は、クラッチハウジング7a、ミッションケース
7b及びエンドケース7cからなる一体ケース(7)に
収納されている。
【0022】クラッチ装置6は、図2に詳示するよう
に、エンジンクランク軸5に回転自在に支持された中間
部材9と、該中間部材9とエンジンクランク軸5との間
に並列的に介在する磁気カップリング10及び発進クラ
ッチ(第1の摩擦クラッチ)11と、中間部材9と前記
変速装置1の入力軸2との間に介在する変速クラッチ
(第2の摩擦クラッチ)12とを備えており、かつ前記
クラッチハウジング7a内に収納されている。
【0023】磁気カップリング10は、クランク軸5先
端部に固定されたフライホィール15と、該フライホィ
ール15にベアリング16にて回転自在に支持されて前
記中間部材9を構成するエンドプレート17とにそれぞ
れ配置された磁力部材19及び導電性部材20とから構
成されている。即ち、鋳鉄製の円板形状からなるフライ
ホィール15の後側面には周方向にN極とS極が交互に
配列されてなる多数の永久磁石19が固定されており、
また前記プレート17の前側面には円環状のアルミ板か
らなる導電性部材20が固定されている。これら永久磁
石19及び導電性部材20は対面して配置され、フライ
ホィール15と一体の永久磁石19が回転して、プレー
ト17に固定されたアルミ板20が上記永久磁石による
磁束を相対的に横切ることにより、アルミ板19に誘導
渦電流が発生し、該誘導電流と永久磁石との相互作用に
よってフライホィール15とエンドプレート17との間
に磁気的抗力を発生する。なお、永久磁石19としては
フェライト磁石が一般的であるが、耐熱性の高いサマリ
ウムコバルト磁石等を用いると好ましい。
【0024】また、中間部材9は、前述したエンドプレ
ート17の外径部分に環状プレート21及びクラッチカ
バー22等が一体に固定されてドラム状部材を構成して
おり、該ドラム状部材に中間プレート23及び圧力プレ
ート25が所定量軸方向に移動自在に連結されている。
更に、クラッチカバー22の先端部分にはダイヤフラム
スプリング26が支持されており、該スプリング26の
外周端は前記圧力プレート25に当接して、前記発進ク
ラッチ11及び変速クラッチ12に所定圧接力(係合
力)を付与している。
【0025】前記発進クラッチ11は、乾式単板摩擦ク
ラッチからなり、前記フライホィール15と共にエンジ
ンクランク軸5にボルトにて共締めされたハブ28に固
定されたクラッチディスク27を有しており、該クラッ
チディスク27の両側面には摩擦材29,29が固着さ
れている。そして、前記ディスク27はバネ綱よりな
り、所定量軸方向移動を許容し得るとと共に、前記摩擦
材29は前記中間部材9のエンドプレート17及び中間
プレート23に接触し得る。また、前記変速クラッチ1
2は、同様に乾式単板摩擦クラッチからなり、両側面に
摩擦材31,31が固着されているクラッチディスク3
0を有しており、該クラッチディスク30の基端は、ダ
ンパ32を介して、前記変速装置入力軸2の先端部にス
プライン嵌合しているボス部33に連結されている。な
お、該クラッチディスク30も所定量の軸方向移動が許
容されると共に、前記摩擦材31は前記圧力プレート2
5及び中間プレート23に接触し得る。
【0026】そして、クラッチハウジング7aの入力軸
支持部分7a′には鍔部材35が固定されており、該鍔
部材35にレリーズベアリング36が所定量軸方向移動
自在に支持されている。該ベアリングのインナレース3
6a前端面には前記ダイアフラムスプリング26の基端
部が当接しており、また該ベアリングのアウタレース3
6b後端面にはレリーズフォーク37の一端部が当接し
ている。更に、該フォーク37は、その中間部分をクラ
ッチハウジング7aの隔壁部に設けられた支点球体39
に支持され、かつその他端部はハウジング7aを突出し
て外部に延びている。なお、該フォーク37の突出部は
ハウジング7aとの間に設けられたレリーズフォークカ
バー40にて閉塞されている。
【0027】また、クラッチハウジング7aの外部一側
にはレリーズ油圧アクチュエータ41を構成するシリン
ダ42が固定されており、該シリンダ42にはピストン
43に固定されたピストンロッド43aがその開放側か
らロッドカバー45を介して突出しており、該ロッド4
3の先端は前記クラッチフォーク37の他端に当接して
いる。更に、シリンダ42の閉塞端とピストン43との
間により油圧室46が構成されており、該油圧室46に
は後述する油圧回路から所定油圧が供給又はドレーンさ
れると共に、円錐バネ47が縮設されている。
【0028】なお、板バネ等により支持されている中間
プレート23の抗力等により、変速クラッチ12は、発
進クラッチ11と比較して、常に押圧力が大きく作用す
るように設定されており、従ってダイヤフラム型の押圧
(プレッシャ)スプリング26に基づく圧力プレート2
5からの押圧力に対して、変速クラッチ12は比較的小
さな押圧力により接合し、かつ発進クラッチ11は比較
的大きな押圧力により滑動しそして接合するように、両
クラッチの係合特性が異なるように設定されている。
【0029】ついで、図3に沿って、本実施例の制御装
置(手段)について説明する。
【0030】制御装置Uは、ソレノイドバルブである減
圧(第2の)バルブ50及び増圧(第1の)バルブ51
からなるバルブ手段を有する油圧回路U1 と、これらバ
ルブに電気信号を発信する電子制御部(ECU)U2
からなる。更に、油圧回路U1 は、リザーバ52、電動
オイルポンプ53、該ポンプを挟んで設けられた2個の
逆止弁55,56、リリーフバルブ57、圧力スイッチ
59及びアキュムレータ60を備えており、オイルポン
プ53からの高圧油路61が前記増圧バルブ51及び油
路62を介して前記油圧アクチュエータ41の油圧室4
6に連通し、また該油圧室への油路62は分岐して、減
圧バルブ50及びドレーン油路63を介してリザーバ5
2に連通している。
【0031】また、変速装置1には、フライホィール1
5に近接してエンジンの回転数を検出するセンサ65、
所定ギヤに近接して車速を検出する車速センサ66、変
速シフタの位置によりシフトポジションを検出するシフ
トポジションセンサ67、クラッチフォーク37の位置
によりクラッチストロークを検出するセンサ69が設置
されており、これら各センサからの信号は、電子制御部
2 に入力されている。更に、該電子制御部U2 には、
前記圧力スイッチ59、アクセルペダル71の位置から
アクセル開度に基づきアクセルオン(踏)状態を検知す
るアクセルセンサ72、ブレーキペダル73の操作、非
操作を検知するスイッチ75、シフト操作レバー76に
設けられたシフト操作スイッチ77、サイドブレーキ7
9の操作を検知するスイッチ80等からの各信号が入力
している。また、該電子制御部U2 は、前記減圧バルブ
50及び増圧バルブ51のソレノイド及びオイルポンプ
53の電動モータに所定信号を出力する。
【0032】また、前記シフトポジションセンサ67
は、シフトレバー76の操作に連動して位置を検出する
リニアポジションメータからなり、図4に示す各レバー
位置に対応するように、ニュートラル位置N、1速
[1]、2速[2]、3速[3]、4速[4]、5速
[5]及び後進[R]の各ポジションの外に、ニュート
ラル位置Nと各変速段位置[1〜5、R]の間に、各変
速段位置に向かっている状態を検知する各中間位置[N
1、N2、N3、N4、N5、NR]を検出し得る。即
ち、各変速段位置[1〜5、R]にあっては、各変速ギ
ヤが完全に噛合が完了した位置にあり、また各中間位置
は、各変速ギヤが噛合いを開始しようとする浅い状態か
ら中間噛合い状態の各段階にて検知し得る。
【0033】そして、前記電子制御部U2 はシフト(過
回転及びエンスト防止)操作制御手段U4 を有してお
り、該制御手段は、シフトレバー76が前記各中間位置
(N1、N2、N3、N4、N5、NR)、のいずれか
に位置するシフトポジションセンサ67からの信号と、
車速センサ66からの車速信号とにより、前記いずれか
の中間位置に対応する変速段に変速された状態での変速
装置入力軸2の回転数を演算し、かつ演算した予測回転
数を、予め設定された極大回転数及び極小回転数と比較
して、前記予測回転数が前記極大回転数よりも小さくか
つ極小回転数よりも大きい場合、前記クラッチ手段6を
切断する切断信号を発信し、また前記予測回転数が前記
極大回転数よりも大きいか又は前記極小回転数よりも小
さい場合、前記クラッチ手段6を係合する係合信号を発
信する。
【0034】なお、図示していないが、環状プレート2
1に近接して配置され、前記中間部材9の回転数を検出
するセンサ及び変速装置の入力軸2に連動するギヤに近
接して配置され、該入力軸の回転数を直接検出するセン
サを設けると望ましい。これにより、エンジン回転数即
ちエンジン出力軸2の回転数を検出するセンサ65と相
俟って、クラッチ装置6の入力部材、中間部材及び出力
部材の各回転数を検知して、変速クラッチ12、発信ク
ラッチ11及び磁気カップリング10の接合、切断及び
滑動状態を判断し得る。
【0035】ついで、図5ないし図10に沿って、本実
施例の作用について説明する。
【0036】電気制御部U2 からの駆動指令に基づき、
電気オイルポンプ53が駆動され、比較的高い油圧がア
キュムレータ60に蓄えられる。そして、該アキュムレ
ータ60の油圧が所定圧に達すると、圧力スイッチ59
からの信号に基づき電気オイルポンプ53の駆動が停止
される。更に、後述するバルブ手段の切換えにより、ア
キュムレータ60の油圧が消費され、所定圧以下になる
と、圧力スイッチ59からの信号に基づき再び電気オイ
ルポンプ53が駆動される。即ち、電気オイルポンプ5
3は、間歇的に駆動されて、その消費電力が少ないと共
に、アキュムレータ60からのオイル(油圧)の消費も
少なく(後述)、電気オイルポンプ53の駆動時間は更
に減少される。
【0037】クラッチ装置6を切断する場合、シフトレ
バー76の操作時又はブレーキペダル73を踏むことに
より、電子制御部U2 にシフト操作信号(77)又はブ
レーキ信号(75)が入力すると、該電子制御部U2
ら増圧バルブ51及び減圧バルブ50にON(通電)信
号が出力する(図5参照)。すると、該増圧バルブ51
は、スプリング51aに抗してプラグ51bが移動して
両油路61,62を連通すると共に、減圧バルブ50
は、スプリング50aに抗してプラグ50bが移動して
閉塞状態になる。従って、アキュムレータ60からの油
圧が、油路61、連通位置の増圧バルブ51及び油路6
2を介してレリーズ油圧アクチュエータ41の油圧室4
6に供給される。これにより、図6に示すように、該ア
クチュエータ41のピストンロッド43aが伸長し、レ
リーズフォーク37を揺動して、レリーズベアリング3
6を介してダイヤフラムスプリング26の基端部を図中
右方向に移動する。そしてこの状態、即ちクラッチスト
ロークセンサ69からの信号がクラッチ切断位置を検知
することに基づき、増圧バルブ51にOFF信号が出力
されて(図4参照)、該バルブ51も閉塞状態となり、
油圧アクチュエータ41は、油圧室46に油圧が閉じ込
められた状態に保持される。
【0038】この状態では、ダイヤフラムスプリング2
6による押圧荷重は解放され、変速クラッチ12及び発
進クラッチ11が共に切断される。従って、図5(a) 及
び(c) に示すように、エンジンクランク軸5の回転は、
磁気カップリング10により中間部材9に伝達される
が、変速クラッチ12が切断されているため、該中間部
材9は発進クラッチ11と共に空転するだけで、変速装
置入力軸2には何等トルクが伝達されることはない。即
ち、図6(b) に示すように、本実施例によるクラッチ
(実線A参照)にあっては、従来のクラッチ(鎖線B参
照)に比して、磁気カップリング10に基づくトルク部
分だけレリーズストロークが延びており、かつ該クラッ
チ切断状態にあっては、上記延びた部分よりも更にスト
ロークした部分E(点部分)に位置する。
【0039】磁気カップリング10による引きずりトル
ク(クリープ)を発生する磁気的連係状態の場合、例え
ばシフトレバー76を1速又は2速状態にする等により
上記切断状態から該磁気的連係状態にする場合、電子制
御部U2 から、増圧バルブ51にOFF信号を発信する
と共に減圧バルブ50にOFF信号を発信する(図4参
照)。反対に、クラッチが係合状態(半クラッチ状態)
側から該磁気的連係状態にする場合、電子制御部U2
ら、増圧バルブ51にON信号を発信すると共に減圧バ
ルブ50にON信号を発信する(図4参照)。この際、
センサ69に基づきクラッチ(レリーズ)ストロークを
監視することにより、図6(b) のF範囲になるように、
OFF、ON信号を発信して、レリーズ油圧アクチュエ
ータ41の油圧室46が所定範囲になるように制御さ
れ、そして該所定範囲Fにて、該油圧室46の所定圧
は、前記増圧バルブ51がOFF信号により遮断される
と共に前記減圧バルブ51がON信号により遮断される
ことにより閉じ込められ、油圧アクチュエータ41は保
持される。
【0040】この状態では、図7の(a) 及び(c) に示す
ように、油圧アクチュエータ41によりレリーズフォー
ク37に作用する荷重も中間状態となり、レリーズベア
リング36を介してダイヤフラムスプリング26による
作用荷重を所定量減じ、これにより変速クラッチ12を
接合するが、発進クラッチ11を解放状態に保持する。
従って、変速クラッチ11の接合により、変速装置入力
軸2と中間部材9とは一体回転状態になり、エンジンク
ランク軸5の回転トルクは、磁気カップリング10の磁
気抗力により中間部材9に伝達され、該トルクは前記変
速クラッチ11により変速装置入力軸2に伝達される。
この状態は、図7(b) に示すように、本実施例のトルク
線図Aにおける水平部分Fとなり、該磁気カップリング
10の磁気抗力によるトルク部分Fは、エンジンアイド
ルトルクDと略々一致していると共に、所定範囲の(ク
ラッチ)レリーズストロークに対して略々一定に維持さ
れる。従って、前述した増圧バルブ51及び減圧バルブ
50によるレリーズ油圧アクチュエータ41の油圧が少
々変化しても、該磁気的連係状態は保持され、かつ該状
態にあっては、車輌は、変速装置1の前進シフト位置又
は後進シフト位置に基づく所定の引きずりトルクによ
り、前進方向又は後進方向に車輌を付勢するクリープ状
態となっている。なお、油圧の洩れ等により、レリーズ
ストロークが前記範囲Fから外れそうになると、センサ
69によるクラッチ(レリーズ)ストロークの監視に基
づき、増圧バルブ51に瞬間的なON信号が発信され
て、油圧アクチュエータ41の油圧室46の油圧は、再
び所定範囲Fの上限値近傍まで高められる。
【0041】クラッチ装置6を係合する場合、変速装置
1を前進1速ないし5速位置として、シフトスイッチ7
7をOFFすると共にアクセルペダル71を踏んでアク
セル開度(72)が所定値以上になると、電子制御部U
2 から、増圧バルブ51及び減圧バルブ50の両方にO
FF信号が発進される(図5参照)。すると、増圧バル
ブ51は、プラグ51bがスプリング51aにより閉塞
された状態のままで、減圧バルブ50は、スプリング5
0aによりプラグ50bが開放されたドレーン状態にな
り、レリーズ油圧アクチュエータ41の油圧室46の油
圧は、油路62、減圧バルブ50及びドレーン油路63
を介してリザーバ52に排出される。従って、レリーズ
油圧アクチュエータ41によるシフトフォーク37への
押圧力は最低となり、レリーズベアリング36を介して
のダイヤフラムスプリング26のレリーズ力は解放され
る。
【0042】この状態では、図8の(a) 及び(c) に示す
ように、ダイヤフラムスプリング26による押圧プレー
ト25の押圧により、変速クラッチ12が接合すると共
に、発進クラッチ11が接合する。なおこの状態では、
発進クラッチ11の係合に基づき中間部材9のエンドプ
レート17とフライホィール15とが一体に回転するこ
とにより、磁気カップリング10を介してのトルク伝達
はない。従って、エンジンクランク軸5のトルクは、発
進クラッチ11のクラッチディスク27及び摩擦材29
を介して中間部材9に伝達され、更に変速クラッチ12
の摩擦材31、クラッチディスク30、ダンパ32及び
ハブ33を介して変速装置入力軸2に伝達される。この
際、図8(b) に示すように、レリーズストロークは、ク
ラッチトルク容量がエンジン最大トルクCより大きい範
囲G内にあり、エンジン出力は、両乾式摩擦クラッチ
(発進クラッチ、変速クラッチ)11,12を介して入
力軸2に完全に伝達される。
【0043】クラッチ装置を半クラッチ状態にする場
合、例えば車輌発進状態にあって、磁気的連係状態(即
ち切断側)から該半クラッチ状態にする場合、電子制御
部U2から、増圧バルブ51にOFF信号、減圧バルブ
50にOFF信号を発し(図4参照)、増圧バルブ51
は遮断状態のままで、減圧バルブ50は連通状態とな
り、従って油圧アクチュエータ41の油圧室46は、油
路63を介して所定量ドレーンされる。反対に、係合状
態側から該半クラッチ状態にする場合、電子制御部U2
から、増圧バルブ51にON信号、減圧バルブ50にO
N信号を出力し、減圧バルブ50を遮断した状態で、増
圧バルブ51を連通して、油路61からの油圧を油圧ア
クチュエータ41の油圧室46に所定量供給する。この
際、クラッチレリーズストロークセンサ69からの信号
を監視しつつ、レリーズストロークが、図8(b) におけ
る所定範囲H内の所定値になった時点で、電気制御部U
3 から、増圧バルブ51にOFF信号が、減圧バルブ5
0にON信号が出力されて、両バルブが遮断されて油圧
室46の油圧が閉じ込められ、油圧アクチュエータ41
は保持される。
【0044】この状態では、図9の(a) 及び(c) に示す
ように、油圧アクチュエータ41からレリーズフォーク
37に比較的小さい押圧力が作用し、従ってダイヤフラ
ムスプリング26へのレリーズ力も小さく、該スプリン
グ26は、押圧プレート25に比較的大きな荷重を作用
して、変速クラッチ12を接合すると共に、発進クラッ
チ11を滑動状態とする。すると、エンジン出力軸5の
トルクは、上記発進クラッチ11の滑動により所定トル
クが中間部材9に伝達されると共に、エンドプレート1
7とフライホィール15との上記滑動に基づく相対回転
により磁気カップリング10も所定トルクを伝達し、更
に中間部材9から変速クラッチ12を介して変速装置入
力軸2に伝達される。
【0045】なお実際には、微妙な位置調整を必要とす
る場合、例えば上記半クラッチ状態のような場合、増圧
バルブ51又は減圧バルブ50を、ON・OFFを一定
状態で繰返すデューティ制御にて制御して、行き過ぎ
(ハンチング)等の無駄なバルブ操作をなくして、滑ら
かで効率のよい制御を行なっている。また、通常、半ク
ラッチ状態は、発進時において磁気的連係状態の後に続
いて現出するので、増圧バルブ51をOFF信号により
閉塞したままで、減圧バルブ50をOFF,ONしなが
ら徐々にドレーンして、発進クラッチ11を、解離→滑
動→接合の順に制御する。これにより、クラッチ装置6
は、磁気的連係状態から半クラッチ状態を経由して係合
状態となる。
【0046】そして、上述したクラッチ装置6における
切断(図6)、磁気抗力(図7)、半クラッチ(図9)
及び係合(図8)の各制御は、図10に示す操作により
行なわれる。
【0047】即ち、エンジンの始動は、ブレーキペダル
73を踏む(スイッチ75;ON)、シフトレバー76
をニュートラルにする(ポジションセンサ67のニュー
トラル位置検知)、イグニッションスイッチをONす
る、ことにより行なわれる。この際、クラッチ装置6
は、それぞれ係合、切断、係合に制御される。更に、発
進準備に際しては、ブレーキペダル73を踏む、サイド
ブレーキ79を戻す(スイッチ80;OFF)、シフト
レバー76を1速、2速又は後進にする(ポジションセ
ンサ67の1速、2速又は後進位置検知)。この際、ク
ラッチ装置は、それぞれ係合、切断、磁気的連係に制御
される。
【0048】そして、この状態あっては、クラッチ装置
6は、磁気カップリング10により引きずりトルクが与
えられた状態(磁気的連係;図7参照)にあり、ブレー
キペダルを離すことにより、車輌は、シフト位置に基づ
き前進又は後進方向にクリープする。従って、車庫入れ
操作等にあっては、運転者はシフトレバーを後進位置に
して、ブレーキペダル73及びアクセルペダル71の両
方を離した状態で、クリープによりゆっくりと車輌を後
進しながら容易に行なうことができる。なおこの際も、
ブレーキペダル又はアクセルペダルを操作することによ
り、車輌速度は調整し得る。
【0049】また、上記クリープ状態において、アクセ
ルペダル71を踏むと、エンジントルクが上昇すると共
に、クラッチ装置6は前記半クラッチ状態(図9参照)
になり、その伝達トルクが徐々に増大し、そして発進ク
ラッチ11が完全に接合して係合状態となる。更に、前
進走行状態で変速するには、まずアクセルペダル71を
戻し(開度センサ72;所定値以下)、シフトレバー7
6を操作し(スイッチ77;ON)、そして再びアクセ
ルペダルを踏む。この際、クラッチ装置は、係合状態か
ら切断状態になり、この間にシフト操作が行なわれ、再
び係合される。
【0050】そして、通常、所定高速段(4速又は5
速)にて車輌は走行される。該車輌の通常走行中は、ク
ラッチ装置は係合状態にあり、この状態での使用時間が
1番長いが、この際、図5に示すように、減圧バルブ5
0及び増圧バルブ51への信号は共にOFF状態にあ
り、バルブ及び制御部への負担は少ない。更に、車輌を
減速するには、アクセルペダルを戻してエンジンブレー
キを作動し、そしてブレーキペダルを踏む。この際、ク
ラッチ装置は係合状態に保持される。
【0051】そして、ブレーキペダルを踏んで車輌が停
止状態になると、クラッチ装置は前述した磁気カップリ
ング10による磁気的連係状態となる。なお、変速装置
1が3速ないし5速状態にあっては、クラッチ装置は切
断される。また、駐車するには、シフトレバーを1速又
は後進にする、サイドブレーキ79を引く(スイッチ8
0;ON)、ブレーキペダル73を離す(スイッチ7
5;OFF)、そしてイグニッションスイッチをOFF
する。この際、クラッチ装置は、磁気的連係状態に保持
され、エンジン停止に伴い係合状態となる。
【0052】ついで、図11ないし図17に沿って、本
実施例の各制御について説明する。図11は、メインフ
ローを示す図で、ニュートラル位置によるエンジンスタ
ート制御S1と、エンジン停止時における(キー)OF
F制御S2と、駐車時におけるパーキング(P)制御S
3と、変速時におけるシフト制御S4と、そして前述し
たクラッチ制御S5とを有する。
【0053】図12は、エンジンスタート時の制御を示
す図で、シフトポジションセンサ67から信号がニュー
トラル位置N(図4参照)であるか否かを判断し(S
6)、ニュートラル位置であればスタータ電源リレーを
オンとして、キースイッチによるスタータの回転を可能
とし(S7)、ニュートラル位置以外であれば、スター
タ電源リレーをオフとして、スタータの回転を不能とす
る(S9)。なおこの際、クラッチ装置6は切断位置に
保持されるが、エンジン始動後はクラッチ装置6を係合
状態としてもよく、またブレーキを踏む、サイドブレー
キを戻す等の発進準備信号があるまで、切断位置のまま
にして、変速装置を1速等に入れても不意に発進しない
ようにしてもよい。
【0054】図13は、エンジン停止操作時の制御(O
FF制御)を示す図で、キースイッチがOFFとなった
信号と、センサ65からのエンジン回転数の零信号と、
車速センサ66からの停止信号(車速=0)とが電子制
御部U2 に入力すると(S10)、車輌の使用停止と判
断し、バルブ手段51,50にクラッチ係合信号(OF
F,OFF)を発信する(S11)。そして、センサ6
9からのクラッチストローク信号に基づき、クラッチ装
置6が係合状態(図8参照)になったことを確認して
(S12)、電子制御部(ECU)U2 の電源リレーを
OFFする(S13)。
【0055】これにより、キースイッチのOFFに基づ
きエンジンの停止後、クラッチの係合指令が出力されて
キーOFF直後のクラッチ係合によるショックの発生を
防止し、そして車輌不使用状態にあっては、クラッチ装
置を確実に係合状態に保持する。また、この際、変速装
置はどの位置例えばニュートラル位置にあっても、上述
したOFF制御を行い得るようにしてもよいが、シフト
レバー76が1速又は後進位置にある場合のみに該OF
F制御が可能になるように制御してもよく、この場合、
車輌不使用時、確実に1速又は後進状態として、坂道等
による車輌の妄動を防止し得る。また、シフトレバーに
自動変速機にあるようなパーキング位置を設けて、該パ
ーキング位置にある場合のみ上記OFF制御が可能にな
るようにしてもよい。
【0056】図14は、車輌を停止(駐車)状態に保持
するパーキング制御を示す図である。センサ67からの
シフトポジション信号がニュートラル位置Nであり、か
つセンサ66からの車速信号が零である場合であって、
更にセンサ80からのサイドブレーキ79の作動信号が
ON状態にあるか、又はキースイッチがONからOFF
に切換わった場合、パーキング(P)状態と判断して
(S15)、Pフラグを1にする(S16)。また、シ
フトレバー76の操作に際してONされるシフトスイッ
チ77のON信号と、フットブレーキ73を踏圧するこ
とに基づくブレーキON信号とにより、又はセンサ66
からの車速信号が零以外又は5km/h以上の場合、又
はエンジンストップ状態である信号に基づき、上記パー
キング(P)状態が解除されたものと判断して(S1
7)、Pフラグを0にする(S18)。そして、Pフラ
グが1であれば、クラッチ係合指令を発信し、Pフラグ
が0であれば、クラッチ切断指令を発信する(S1
9)。
【0057】これにより、パーキング(P)状態にある
場合、クラッチを係合状態に保持して、シフトレバー7
6がニュートラル位置Nから各変速段(1速〜5速、後
進)入ることを防止し、またフットブレーキ73を踏込
んだ状態でシフトスイッチ77をオンすると、パーキン
グ状態は解除されたと判断して、クラッチを切断状態に
切換え、次の変速操作に備える。
【0058】図15は、シフト制御を示す図であり、該
シフト制御は、大きく分けてシフト操作制御、マップ制
御及び半クラッチ制御を有し、更にシフト操作制御は、
ダブルクラッチ制御U3 及び本発明に係る過回転及びエ
ンスト防止制御U4 がある。まず、センサ67からの信
号に基づき、シフトレバー76がニュートラル位置N
か、各変速段位置(1、2、3、4、5、R)か、又は
各変速中間位置(N1、N2、N3、N4、N5、N
R)(図4参照)かを判断し(S20)、ニュートラル
位置Nであれば、ダブルクラッチ制御U3 に導かれ、各
変速段位置であれば、マップ制御に導かれ、各中間位置
であれば、本発明に係る過回転・エンスト防止制御に導
かれる。
【0059】ダブルクラッチ制御U3 、即ちシフトレバ
ー76がニュートラル位置Nにある場合、基本的には
(即ち車速が5km/h以下か又はアクセル信号OFF
状態)バルブ手段50,51にはクラッチ切断又は保持
指令(ON,OFF又はOFF,ON)が発信されてい
る(S21)。この状態では、次のシフトレバー76の
変速操作に備え、クラッチ装置6は切断状態にあり、例
えば、1速→2速、2速→3速…、5速→4速…、2速
→1速等の隣接する変速操作は、シンクロメッシュ付変
速ギヤと相俟って、容易かつ確実に行なわれる。しか
し、1速→5速、5速→2速等の飛び変速を行う場合、
シンクロメッシュ付変速ギヤがあるとしても、入出力側
の回転差が大き過ぎ、シフトレバー76による変速操作
は困難である。
【0060】この場合、運転者は、シフトレバー76の
ニュートラル位置Nにおいてアクセルペダル71を所定
量踏込んで、エンジン回転数を所定量アップすると共
に、アクセルセンサ72をON状態とする。すると、該
ダブルクラッチ制御は、センサ68からの車速信号が走
行状態(5km/h以上)であり、かつアクセル信号が
ONであることを判断して(S22)、クラッチ係合指
令(OFF,OFF)を発する(S23)。これによ
り、アップされたエンジンクランク軸5の回転は、係合
状態のクラッチ装置6を介して変速装置の入力軸2に伝
達され、所定変速ギヤ4の入力側と出力側の回転差を少
なくし、更にこの状態で、アクセルペダル71を戻して
アクセル信号をOFFとすると、前述したようにクラッ
チ切断指令(ON,ON)信号が発せられ(S21)、
クラッチ装置6は切断されて、この状態、即ち所定変速
ギヤの入出回転差が少なく、かつクラッチが切断されて
いる状態において、シフトレバー76による飛び変速が
行なわれる。なお、該ダブルクラッチ制御は、上述した
飛び変速以外でも、運転者は必要に応じて行うことがで
きる。
【0061】一方、本発明に係る過回転及びエンスト防
止制御U4 、即ちシフトレバー76が前記各中間位置
(N1、N2、N3、N4、N5、NR)にある場合、
センサ66からの車速信号と、センサ67からのシフト
ポジション信号に基づき、該中間位置に対応する変速段
に変速された場合、変速装置の入力軸2の回転数がどの
くらいになるか演算され、該予測回転数が極大値例えば
7000rmpを越えるかを判断し(S24)、越える
場合、クラッチ係合指令が発せられ(S25)。これに
より、クラッチ装置6は係合状態となって、シフトレバ
ーの該変速段への変速操作は阻止される。例えば、高速
走行中に5速から2速に変速しようとする場合、該車速
のまま2速になると、入力軸がどのような回転数になる
か演算され、それが予め設定された極大値を越えている
場合、クラッチは係合状態のままで、2速への変速は阻
止される。
【0062】また、上記シフトレバー76の中間位置が
N3、N4、又はN5であって、即ち比較的高速段での
走行中であって、かつ上述と同様に、車速及びシフトポ
ジションに基づき演算される所定変速段への変速後にお
ける入力軸2の予測回転数が極小値例えば400rmp
と比較され(S26)、該予測回転数が予め設定された
極小値以下ならば、クラッチ係合指令が出力される(S
25)。これにより、クラッチ装置6は係合状態となっ
て、シフトレバー76の該変速段への変速操作は阻止さ
れ、これによりエンスト(エンジンストップ)が防止さ
れる。例えば、低速走行中に5速へ変速しようとする場
合、該5速段変速後の入力軸2の回転数が演算され、そ
れがエンストを生ずる極小値以下となる場合、クラッチ
は係合状態のままで5速への変速操作は阻止される。
【0063】そして、前記予測回転数が極大値(700
0rmp)以下でかつ極小値(400rmp)以上の場
合、クラッチ切断指令が発せられ(S27)、引続くシ
フトレバーによる変速操作に備える。
【0064】図18は、上記過回転及びエンスト防止制
御U4 の他の実施例を示すものであり、シフトレバー7
6が前記各中間位置(N1、N2、N3、N4、N5、
NR)にある場合、センサ66からの車速信号と、セン
サ67からのシフトポジション信号に基づき、該中間位
置に対応する変速段に変速された場合、変速装置の入力
軸2の回転数がどのくらいになるか演算され、該予測回
転数が極大値例えば7000rmpを越えるかを判断し
(S24)、越える場合、クラッチ切断保持指令が発せ
られ(S25′)、即ち、電子制御部U3 から、増圧バ
ルブ51にON信号、減圧バルブ50にON信号が発せ
られ、クラッチ装置6が切断状態になり、更に該切断状
態を保持すべく、増圧バルブ51にOFF信号が発せら
れて、油圧アクチュエータ41の油圧室46に油圧が閉
じ込められ、該切断状態に保持される。これにより、シ
フトレバー76は、該変速段にシフトされるが、クラッ
チ装置6は該切断状態のままで、動力伝達されることは
ない。例えば、高速走行中に5速から2速に変速しよう
とする場合、該車速のまま2速になると、入力軸がどの
ような回転数になるか演算され、それが予め設定された
極大値を越えている場合、シフトレバー76は2速位置
に入っても、クラッチ装置6は切断状態のままで、エン
ジン出力軸5の回転が伝達されることはなく、エンジン
は空ふかし状態となって運転者はそのシフト操作の誤り
に気づき、例えば3速又は4速等の他の変速段に操作を
仕直す。
【0065】また、上記シフトレバー76の中間位置が
N3、N4、又はN5であって、即ち比較的高速段での
走行中であって、かつ上述と同様に、車速及びシフトポ
ジションに基づき演算される所定変速段への変速後にお
ける入力軸2の予測回転数が極小値例えば400rmp
と比較され(S26)、該予測回転数が予め設定された
極小値以下ならば、クラッチ切断保持指令が出力される
(S25′)。これにより、クラッチ装置6は切断状態
に保持され、シフトレバー76が該変速段へ操作されて
も、動力伝達されることはなく、エンスト(エンジンス
トップ)が防止される。例えば、低速走行中に5速へ変
速しようとする場合、該5速段変速後の入力軸2の回転
数が演算され、それがエンストを生ずる極小値以下とな
る場合、クラッチは切断状態のままで5速への変速操作
は阻止される。
【0066】そして、前記予測回転数が極大値(700
0rmp)以下でかつ極小値(400rmp)以上の場
合、クラッチ切断指令が発せられ(S27)、引続くシ
フトレバーによる変速操作に備える。
【0067】また、マップ制御、即ちシフトレバー76
が各変速段位置(1、2、3、4、5、R)に入って変
速ギヤが完全に噛合いが完了した状態にあっては、図1
7に示すようなマップに基づき、アクセル開度及びエン
ジン回転数によりクラッチのミットポイントを読取り
(S26)、各変速段における現在のアクセル開度及び
エンジン回転数に対応してクラッチ装置の切断、磁気的
連係、係合の各指令を発する(S27)。
【0068】更に、半クラッチ制御が行なわれる。即
ち、クラッチの係合指令状態で(S28)、センサ65
に基づくエンジン回転数と変速装置入力軸2の回転数が
非同期であれば(S29)、半クラッチ指令が出力され
る(S30)。なお、入力軸2の回転数は、センサ66
からの車速とセンサ67からのシフトポジションとによ
り演算しても、また入力軸2に連動しているギヤの回転
数から直接検出してもよい。該半クラッチ制御は、セン
サ69からのクラッチレリーズストロークを監視しつ
つ、上記エンジン回転数が目標値になるようにバルブ手
段にON・OFF信号を出力して、フィードバックをか
けながら、エンジン回転数と入力軸2が同期してクラッ
チ係合状態になるまで続けられる(S31)。なおこの
際、加速及び定常走行時にあっては、エンジン回転数<
変速装置入力軸回転数である場合、クラッチ切断方向の
指令が発せられ、また減速時にあっては、エンジン回転
数>変速装置入力軸回転数の場合、クラッチ切断方向の
指令が発せられる。
【0069】また、シフトレバー76の操作時にONさ
れるスイッチ77がONで、かつアクセルセンサ72が
踏圧解除状態でOFFの場合(S32)、クラッチ切断
指令が発せられる(S33)。これにより、クラッチ装
置は切断されて、シフトレバー76による次の変速操作
に備える。
【0070】図16は、磁気カップリング加熱防止制御
5 を示す図である。なお、該加熱防止制御は、前記シ
フト制御の終了(S34)に続くものであって、図11
のメインフローにあってはシフト制御S4に含まれてい
る。クラッチが磁気的連係状態(図7参照)にある場
合、即ち増圧バルブ51をOFF、減圧バルブ50をO
Nに保持している状態であって、センサ80からサイド
ブレーキ79の作動(ON)信号が入力され、かつセン
サ66から停止信号(車速=0)が入力されると(S3
5)、加熱防止カウンタがインクリメントする(S3
6)。この状態が連続して10秒経過すると(S3
7)、クラッチ切断指令、即ち増圧バルブ51をONに
切換える指令が発せられる(S38)。なお、この状態
が解除される場合、例えばサイドブレーキ79が戻され
る場合、加熱防止カウンタはリセットされる(S3
9)。
【0071】これにより、磁気カップリング10は、車
輌停止状態で磁気的連係状態を維持されると、その磁気
抗力により過熱されるが、上記磁気カップリング加熱防
止制御U5 により、上述した磁気抗力による負荷が所定
時間(例えば10秒)以上連続して作用することはない
ので、磁気カップリング10の過熱は阻止される。な
お、該磁気カップリング加熱防止制御は、上記サイドブ
レーキの操作時に限らず、例えばセンサ76からの信号
に基づくフットブレーキ73を連続して所定時間(例え
ば1分間)踏み続けたことを検出した場合、又はセンサ
66からの信号に基づき車速が連続して所定時間零であ
る場合等、車輌停止状態で磁気的連係状態が所定時間連
続する場合を検知することにより作動し得る。
【0072】なお、前記実施例は、クラッチ装置を磁気
カップリング、発進クラッチ及び変速クラッチにて構成
したが、これに限らず、1個の乾式単板クラッチ又は湿
式多板クラッチを用いたもの、パウダー式電磁クラッチ
等の電気作動クラッチを用いたもの等、他のものでもよ
いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発進装置を設けた変速装置を示す
全体断面図。
【図2】その発進装置を構成するクラッチ装置(手段)
を示す全体断面図。
【図3】本発明に係る発進装置の制御装置(手段)を示
す図。
【図4】手動シフト手段(シフトレバー)の各ポジショ
ンを示す図。
【図5】前バルブ手段への電気信号を示す作動図。
【図6】発進装置の切断状態を示す図で、(a) はクラッ
チ装置の断面図、(b) はレリーズストロークに対するト
ルク容量を示す図、(c) はその作動を示すブロック図。
【図7】発進装置の磁気的連係状態を示す図で、(a) は
クラッチ装置の断面図、(b) はレリーズストロークに対
するトルク容量を示す図、(c) はその作動を示すブロッ
ク図。
【図8】発進装置の係合状態を示す図で、(a) はクラッ
チ装置の断面図、(b) はレリーズストロークに対するト
ルク容量を示す図、(c) はその作動を示すブロック図。
【図9】発進装置の半クラッチ状態を示す図で、(a) は
クラッチ装置の断面図、(b) はレリーズストロークに対
するトルク容量を示す図、(c) はその作動を示すブロッ
ク図。
【図10】各運転状況における発進装置の作動状態を示
す。
【図11】本実施例のメインフローを示す図。
【図12】そのニュートラルスタート制御を示す図。
【図13】そのOFF制御を示す図。
【図14】そのパーキング制御を示す図。
【図15】そのシフト制御を示す図。
【図16】その磁気カップリング加熱防止制御を示す
図。
【図17】マップの一例を示す図。
【図18】一部変更したシフト制御を示す図。
【符号の説明】
1 (手動)変速装置 2 変速装置入力軸 5 エンジン出力軸 6 クラッチ手段 9 中間部材 10 磁気カップリング 11 第1の摩擦クラッチ(発進クラッチ) 12 第2の摩擦クラッチ(変速クラッチ) 66 車速センサ 67 シフトポジションセンサ 71 アクセルペダル 72 アクセルセンサ 76 手動シフト手段(シフトレバー) U4 ,S24,S25,S25′,S26,S27
制御手段(シフト操作制御手段、ダブルクラッチ制御)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:44 59:70 (72)発明者 神谷 昌和 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 有賀 秀喜 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 山下 貢 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 高木 真一 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 椎窓 利博 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動シフト手段の操作により複数の変速
    段に切換わる変速装置と、エンジン出力軸と該変速装置
    の入力軸との間に介装されるクラッチ手段と、を備え、
    前記手動シフト手段による変速操作に基づき前記クラッ
    チ手段を断・接制御してなる、車輌用シフト操作制御装
    置において、 前記手動シフト手段がニュートラル位置、前記複数の各
    変速段位置及び前記ニュートラル位置と前記各変速段位
    置の間の各中間位置を検出し得るシフトポジションセン
    サと、 前記車輌の速度を検出する車速センサと、 前記手動シフト手段が前記各中間位置のいずれかに位置
    する前記シフトポジションセンサからの信号と、前記車
    速センサからの車速信号とにより、前記いずれかの中間
    位置に対応する変速段に変速された状態での前記変速装
    置入力軸の回転数を演算し、かつ該演算した予測回転数
    を、予め設定された極大回転数と比較して、前記予測回
    転数が前記極大回転数よりも小さい場合、原則として前
    記クラッチ手段を切断する切断信号を発信し、また前記
    予測回転数が前記極大回転数よりも大きい場合、前記ク
    ラッチ手段を係合する係合信号を発信する制御手段と、 を備えてなることを特徴とする車輌用シフト操作制御装
    置。
  2. 【請求項2】 手動シフト手段の操作により複数の変速
    段に切換わる変速装置と、エンジン出力軸と該変速装置
    の入力軸との間に介装されるクラッチ手段と、を備え、
    前記手動シフト手段による変速操作に基づき前記クラッ
    チ手段を断・接制御してなる、車輌用シフト操作制御装
    置において、 前記手動シフト手段がニュートラル位置、前記複数の各
    変速段位置及び前記ニュートラル位置と前記各変速段位
    置の間の各中間位置を検出し得るシフトポジションセン
    サと、 前記車輌の速度を検出する車速センサと、 前記手動シフト手段が前記各中間位置のいずれかに位置
    する前記シフトポジションセンサからの信号と、前記車
    速センサからの車速信号とにより、前記いずれかの中間
    位置に対応する変速段に変速された状態での前記変速装
    置入力軸の回転数を演算し、かつ該演算した予測回転数
    を、予め設定された極小回転数と比較して、前記予測回
    転数が前記極小回転数よりも大きい場合、原則として前
    記クラッチ手段を切断する切断信号を発信し、また前記
    予測回転数が前記極小回転数よりも小さい場合、前記ク
    ラッチ手段を係合する係合信号を発信する制御手段と、 を備えてなることを特徴とする車輌用シフト操作制御装
    置。
  3. 【請求項3】 手動シフト手段の操作により複数の変速
    段に切換わる変速装置と、エンジン出力軸と該変速装置
    の入力軸との間に介装されるクラッチ手段と、を備え、
    前記手動シフト手段による変速操作に基づき前記クラッ
    チ手段を断・接制御してなる、車輌用シフト操作制御装
    置において、 前記手動シフト手段がニュートラル位置、前記複数の各
    変速段位置及び前記ニュートラル位置と前記各変速段位
    置の間の各中間位置を検出し得るシフトポジションセン
    サと、 前記車輌の速度を検出する車速センサと、 前記手動シフト手段が前記各中間位置のいずれかに位置
    する前記シフトポジションセンサからの信号と、前記車
    速センサからの車速信号とにより、前記いずれかの中間
    位置に対応する変速段に変速された状態での前記変速装
    置入力軸の回転数を演算し、かつ該演算した予測回転数
    を、予め設定された極大回転数及び極小回転数と比較し
    て、前記予測回転数が前記極大回転数よりも小さくかつ
    極小回転数よりも大きい場合、前記クラッチ手段を切断
    する切断信号を発信し、また前記予測回転数が前記極大
    回転数よりも大きいか又は前記極小回転数よりも小さい
    場合、前記クラッチ手段を係合する係合信号を発信する
    制御手段と、 を備えてなることを特徴とする車輌用シフト操作制御装
    置。
  4. 【請求項4】 手動シフト手段の操作により複数の変速
    段に切換わる変速装置と、エンジン出力軸と該変速装置
    の入力軸との間に介装されるクラッチ手段と、を備え、
    前記手動シフト手段による変速操作に基づき前記クラッ
    チ手段を断・接制御してなる、車輌用シフト操作制御装
    置において、 前記手動シフト手段がニュートラル位置、前記複数の各
    変速段位置及び前記ニュートラル位置と前記各変速段位
    置の間の各中間位置を検出し得るシフトポジションセン
    サと、 前記車輌の速度を検出する車速センサと、 前記手動シフト手段が前記各中間位置のいずれかに位置
    する前記シフトポジションセンサからの信号と、前記車
    速センサからの車速信号とにより、前記いずれかの中間
    位置に対応する変速段に変速された状態での前記変速装
    置入力軸の回転数を演算し、かつ該演算した予測回転数
    を、予め設定された極大回転数と比較して、前記予測回
    転数が前記極大回転数よりも小さい場合、原則として前
    記クラッチ手段を切断する切断信号を発信し、また前記
    予測回転数が前記極大回転数よりも大きい場合、前記ク
    ラッチ手段を切断状態に保持する信号を発信する制御手
    段と、 を備えてなることを特徴とする車輌用シフト操作制御装
    置。
  5. 【請求項5】 手動シフト手段の操作により複数の変速
    段に切換わる変速装置と、エンジン出力軸と該変速装置
    の入力軸との間に介装されるクラッチ手段と、を備え、
    前記手動シフト手段による変速操作に基づき前記クラッ
    チ手段を断・接制御してなる、車輌用シフト操作制御装
    置において、 前記手動シフト手段がニュートラル位置、前記複数の各
    変速段位置及び前記ニュートラル位置と前記各変速段位
    置の間の各中間位置を検出し得るシフトポジションセン
    サと、 前記車輌の速度を検出する車速センサと、 前記手動シフト手段が前記各中間位置のいずれかに位置
    する前記シフトポジションセンサからの信号と、前記車
    速センサからの車速信号とにより、前記いずれかの中間
    位置に対応する変速段に変速された状態での前記変速装
    置入力軸の回転数を演算し、かつ該演算した予測回転数
    を、予め設定された極小回転数と比較して、前記予測回
    転数が前記極小回転数よりも大きい場合、原則として前
    記クラッチ手段を切断する切断信号を発信し、また前記
    予測回転数が前記極小回転数よりも小さい場合、前記ク
    ラッチ手段を切断状態に保持する信号を発信する制御手
    段と、 を備えてなることを特徴とする車輌用シフト操作制御装
    置。
  6. 【請求項6】 手動シフト手段の操作により複数の変速
    段に切換わる変速装置と、エンジン出力軸と該変速装置
    の入力軸との間に介装されるクラッチ手段と、を備え、
    前記手動シフト手段による変速操作に基づき前記クラッ
    チ手段を断・接制御してなる、車輌用シフト操作制御装
    置において、 前記手動シフト手段がニュートラル位置、前記複数の各
    変速段位置及び前記ニュートラル位置と前記各変速段位
    置の間の各中間位置を検出し得るシフトポジションセン
    サと、 前記車輌の速度を検出する車速センサと、 前記手動シフト手段が前記各中間位置のいずれかに位置
    する前記シフトポジションセンサからの信号と、前記車
    速センサからの車速信号とにより、前記いずれかの中間
    位置に対応する変速段に変速された状態での前記変速装
    置入力軸の回転数を演算し、かつ該演算した予測回転数
    を、予め設定された極大回転数及び極小回転数と比較し
    て、前記予測回転数が前記極大回転数よりも小さくかつ
    極小回転数よりも大きい場合、前記クラッチ手段を切断
    する切断信号を発信し、また前記予測回転数が前記極大
    回転数よりも大きいか又は前記極小回転数よりも小さい
    場合、前記クラッチ手段を切断状態に保持する信号を発
    信する制御手段と、 を備えてなることを特徴とする車輌用シフト操作制御装
    置。
JP11756395A 1995-05-16 1995-05-16 車輌用シフト操作制御装置 Pending JPH08312687A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010025336A (ja) * 2008-06-18 2010-02-04 Ogura Clutch Co Ltd 電磁クラッチ
WO2012140777A1 (ja) 2011-04-15 2012-10-18 トヨタ自動車株式会社 手動変速機のシフト判定装置
FR3043045A1 (fr) * 2015-11-04 2017-05-05 Valeo Embrayages Procede de controle d'une boite de vitesses a actionnement manuel interagissant avec un embrayage

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