JP3360295B2 - ゼラチンコーテイング錠剤用装置のための指標付けおよび供給システム - Google Patents

ゼラチンコーテイング錠剤用装置のための指標付けおよび供給システム

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JP3360295B2 JP01226794A JP1226794A JP3360295B2 JP 3360295 B2 JP3360295 B2 JP 3360295B2 JP 01226794 A JP01226794 A JP 01226794A JP 1226794 A JP1226794 A JP 1226794A JP 3360295 B2 JP3360295 B2 JP 3360295B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、製品の上にコーティング物を生
じさせる方法および装置に関するものであり、より詳細
には、錠剤の上にゼラチン状物質を含むコーティング物
を生じさせる方法および装置に関する。本発明は更に、
処理用コーティング装置の中に錠剤を充填する方法およ
び装置に関する。
【0002】この出願は、共通譲渡しそしてそれにより
参照に入れられそして本文中で充分に説明するところ
の、1990年11月5日付けで出願した表題が「ゼラチンコ
ーティング物の作成方法および装置」(Methods and Ap
paratus for Creating a Gelatin Coating)である、私
の共出願連続番号609,482の部分的継続出願である。
【0003】本発明は、1990年5月1日に発行された私の
従来特許米国特許第4,921,108号;1989年9月19日に発行
された同4,867,983号;1989年4月11日に発行された同4,
820,524号および1990年10月30日に発行された同4,966,7
71号、並びに1990年2月22日に出願した私の米国特許出
願第483,154号に関係しており、これらは、本出願の譲
受人に譲渡され、そして本文中で充分に述べるように参
照に入れられる。
【0004】本発明はまた、私の米国特許出願第
および にも関係しており、こ
れらの全てはこれと同時出願であり、これらの全ては、
本出願の譲受人に譲渡され、そして本文中で充分に述べ
るように参照に入れられる。
【0005】
【発明の背景】数多くの製品、即ち処方された薬剤から
通常に入手可能なビタミン錠剤そしてキャンディーに至
る製品は、「錠剤」として記述され得る形態で製造され
ている。錠剤が示す主要な機能は、単一用量を与える
か、或は製造、包装および消費に便利な様式でその製品
を「提供する」ことである。上で言及した私の前の特許
および出願の中で指摘したように、特定の個人は、錠剤
を飲み込む能力が妨げられている生理学的および心理学
的問題に苦しんでいる。滑らかなコーティング物、例え
ばゼラチンまたはゼラチン状物質で出来ているコーティ
ング物などが備わっている錠剤を提供することによっ
て、錠剤の「飲み込み性」が大きく増強されることも見
い出した。上記コーティング物およびそれらの投与に伴
う一般的考慮、例えば製造および乾燥時間などは、通常
の技術者によく知られている。
【0006】錠剤の上にコーティング物を与えることの
望ましさには、飲み込み性が増強されることに加えて、
他の数多くの理由が存在している。上記コーティング物
は、その下に存在している製品を悪化から保護し、そし
てまた、その製品のデザインの上に識別用カラーまたは
マーキングを組み込むことを可能にする働きをしてお
り、その結果として、製品の差別化および商標識別が助
長される。私の前の特許および出願の中で指摘したよう
に、ある場合には、2層以上のコーティング物を重ね合
わせることで継目を生じさせることにより、コートされ
た固体状(従っていたずら避け)製品を与えならが硬質
ゼラチンカプセル外観を呈することも望ましい。
【0007】錠剤形態の製品にゼラチン状コーティング
物または他のコーティング物を塗布する方法および装置
は、通常の技術者によく知られている。上記方法には、
錠剤の上にコーティング材料をなべ浸漬(pan dippin
g)または真空噴霧することが含まれ得る。しかしなが
ら、上記方法は粗雑であり、商業的使用には一般的に許
容されない不均一なコーティング物をもたらす。従来技
術を改良する努力の中で、私の前の特許および出願で開
示した発明において、個々の製品を部分的にスリーブも
しくは「コレット(collet)」の中に保持しそしてこの
製品の暴露部分を正確に下げて浸漬用タンクの中に入れ
る方法および装置を提供した。開示したように、浸漬す
べき製品を多数含んでいるバーまたはプレートを運んで
回転させた後、その製品それ自身を操作して、高い品質
と一貫性を示す均一なコーティング物を大量に生じさせ
る。しかしながら、これらの発明は、全ての種類の製
品、例えば特定のスタイルを有する錠剤および薬剤など
のコーティングを可能にするものでないか、或は少なく
とも、特別な様式のコーティングを可能にするものでは
ない。例えば、直径に比べて比較的小さい寸法の高さを
有する本質的に筒状の錠剤が示す円形面を浸漬するの
は、特に周辺継目が望まれている場合、私の従来特許お
よび出願で開示した装置を用いたのでは困難である。他
の例には、もろい製品をコーティングするか或はもろい
コーティング組成物を塗布することの困難さが含まれ
る。該コレットまたは同様な保持用装置内の摩擦擦り合
わせにより、特定のコーティング物が傷付けられる結果
として、私の従来発明の装置でこれらを用いるのは不適
切であることを見い出した。
【0008】個々の錠剤またはカプセルを個々の真空チ
ューブの上にこれらの錠剤を保持しながら、浸漬コーテ
ィング浴を通してこれらを輸送することは知られてい
る。例えば、米国特許第3,896,762号−Bankerには、固
体状薬学投薬形態のための回転コーティング装置が開示
されている。このコーティング物の表面は水平であるこ
とから、これは、この錠剤の経路に対して接線方向にあ
り、従って、Bankerは、均一なコーティングを達成する
には、その錠剤を保持している真空チューブを、それの
縦軸の回りに回転させる必要があると開示している。し
かしながら、この開示されている装置には数多くの実用
上の欠点が存在している。1番目として、ドライヤーお
よびエジェクターが開示されているが、このシステム全
体それ自身は、大量生産に向くものではないか、或は乾
燥時間または検査などの修飾を与えるものではない。2
番目として、Bankerが開示したシステムは、この錠剤の
全浸漬深さの半分またはそれ以上をコーティング溶液に
通すことを意図したものである。その後、その錠剤はラ
ンダムに排出されており、この錠剤を整列させるか或は
この錠剤と存在している(もしあれば)未コート部分と
の配向を調節するための方策は全く備わっていない。更
に、多色コートされているか或はカプセル様コートされ
ている製品を得るための、これらのコーティング物を調
整する方策も全く存在していない。従って、Bankerが開
示したシステムは、一貫性と高い品質が必要とされてい
ると共に大量生産と柔軟性が重要とされている現在の製
造環境において、その使用が制限されていることは、通
常の技術者に理解されるであろう。
【0009】従って、個々の製品の上にコーティング材
料を一貫して正確に限定された量で置くことができる方
法および装置に対する必要性が存在している。上記方法
および装置は、コートされた製品を大量生産することが
できるべきであると共に、過度の再位置決め(retoolin
g)を行うことなく、新しいデザインおよび型のコーテ
ィング物を組み込むことを可能にする固有の柔軟性を示
すべきである。更に、これらのコーティング物を正確に
塗布することを可能にするには、高度に調節された様式
でそれらの製品をこのシステムの中に導入することが極
めて重要である。
【0010】
【発明の要約】本発明は、錠剤にゼラチンをコーティン
グする種々の処理点に運ぶためのキャリアープレートの
上に固体状錠剤薬剤を挿入するのを正確に調節するため
の、新規な製品充填装置および方法を提供するものであ
る。本発明には、フィーダー装置を通して多数の製品キ
ャリアープレートを増分的に進行させるための指標付け
手段が備わっている。このプレート指標付け手段にはま
た、これらのキャリアープレートがこの進行操作全体を
通して常に正のコントロール下にあることを保証する手
段が含まれている。1つの具体例において、ボックスカ
ム機構が、第一プレートかみ合わせバーを4つの方向に
動かして該キャリアープレートを進行させ、そして2方
向カム機構が、第二プレートかみ合わせバーを2つの方
向に動かして、これらのプレートを交互に束縛しそして
束縛を解く。該プレート指標付け手段を該フィーダー装
置に連結することにより、これらのプレートの進行に協
力させて、該キャリアープレート内のホルダーの上に錠
剤を充填するのを調整する。整置ピンをプレート指標付
け手段に連結することにより、その充填された錠剤が別
の処理点に進むに先立って、それらを個々のホルダーの
中に適切に位置させる。1つの具体例において、キャリ
アープレートの動きによって錠剤を該ホルダーの上に充
填する受動的充填機構を記述する。別の具体例におい
て、該フィーダー装置から錠剤を取り上げてそれらを製
品ホルダーの上に置く回転可能真空ピックアップヘッド
システムを用いて、これらの錠剤の充填を行う。このフ
ィーダー装置にはまた、不完全な錠剤片をふるい分けす
るための選択手段が備わっている。本発明に従う、該製
品キャリアープレートの正確な指標付け、並びに該プレ
ート上への錠剤充填および整置により、ゼラチンコーテ
ィング処理システムの効率が上昇し、その結果として、
生産性が大きくなると共にコスト軽減がもたらされる。
【0011】
【好適な具体例の詳細な説明】本発明の好適な具体例で
用いる装置の一般的表示を図1に示す。この述べる説明
は数多くの型および形状の製品に適用可能であることは
理解されるであろう。説明する錠剤の型および示す順序
は、説明の目的のみである。
【0012】コートすべき多数の製品10をフィーダー
手段80の中に置く。好適には、このフィーダーには、
ホッパー82と1組のフィーダーチューブ84が備わっ
ており、これらは、この製品10を適当な様式で整列さ
せ、配向させた後、分配する。最初に該フィーダーチュ
ーブ84の下に直接配置されそしてそれとの整合が行わ
れるのは、プレート50である。このプレート50に
は、多数の錠剤ホルダー30が備わっており、これら
は、以下に説明するように、このコーティング過程の特
定部分を通してこの製品を保持する。これらの錠剤ホル
ダー30は、好適には、該フィーダーチューブ84に相
当しており、従って、最も好適には、各チューブ84
が、単一製品10を単一錠剤ホルダー30に供給する。
【0013】コンベアー手段が、該プレート50をフィ
ーダー80から真空チャンバ60に運ぶ。図1に示す好
適な具体例において、この真空チャンバ60は、2つの
プレート50を受け取ってそれらを真空気密連結させる
に適合している。矢印で示すように、この真空チャンバ
60は更に、操作手段が備わっており、それによって、
それを動かして上下させることができると共に、ピボッ
ト点62の回りを回転させることができる。
【0014】第一浸漬タンク120を該真空チャンバ6
0の下に位置させ、そしてこれに多量のコーティング材
料を入れる。好適には、ゼラチンの如きコーティング材
料を用い、最も好適には、この浸漬タンク120には、
このコーティング材料を連続的に循環させるポンプと導
管が備わっている。示すように、この浸漬タンクは、最
も好適には、該コーティング材料をポンプで内部タンク
124(これは、より大きなタンク120の中に溢れ出
させることを可能にしている)の中に輸送することによ
って、この浸漬タンクがメニスカス表面122を形成す
るように作られている。このようなシステムを用いるこ
とで、この装置の使用時に該コーティング材料が固化す
るのを防止すると共に、このコーティング材料がその浸
漬すべき製品に均一で本質的に平均した同じ表面を常に
与えることを保証する補助が得られる。
【0015】操作する場合、該プレート50を動かして
該真空チャンバ60とのかみ合わせを生じさせた後、該
チャンバ60と該プレート50を半回転させる。以下に
説明するように、この真空チャンバ60は、この製品1
0を適当な場所および正確な浸漬位置に保持する錠剤ホ
ルダー30内の真空を作り出す。次に、この真空チャン
バ60を下げて浸漬タンク120の中に、予め決めた深
さまで入れた後、取り出す。次に、この真空チャンバ6
0を一回転半させて、このプレート50をそれの元の配
向に戻す。必要とされる以上の追加的完全回転によりド
ウェル時間が得られ、これによってそのコーティング物
を最初に「硬化」させることが可能になり、そしてま
た、製品10を一定して再配向させることによってその
コーティング物が重力で流れ出すか或は垂れ下がるのを
防止している。しかしながら、ある場合には、半回転の
如き回転でも充分であり得る。この時点で、このプレー
ト50を該コンベアー手段に戻して、該真空チャンバ6
0から取り外してもよい。
【0016】該真空チャンバ60のデザインおよび説明
した浸漬タンク120の位置により、幅広い種類のコー
ティング物を有効かつ高効率で得ることが可能になる。
周辺に継目が備わっているコーティング物を生じるよう
な凹面を有する本質的に筒状の錠剤を浸漬することを説
明して来たが、この開示した装置を用いて他の数多くの
形状を有する製品、並びに他のコーティング方策を実施
することが可能であることは、通常の技術者に理解され
るであろう。以下に説明するように、該錠剤ホルダー3
0の形状および該真空チャンバ60に備わっている副次
的構成要素のデザインは、容易に、特別な要求に適合さ
せ得る。また、図1に説明したように、該真空チャンバ
60を回転させる毎に、既に下方に下がっていて該浸漬
タンク120の中に入っているプレート50をそのコン
ベアー手段に戻す目的で、更に一層のプレート50との
真空気密シールが生じるように該真空チャンバ60を設
計することで、生産量を上昇させることができる。
【0017】その部分コートされた製品10を含んでい
るプレート50をその真空チャンバ60から取り出した
後、このコーティング材料の硬化を行う目的で、ドライ
ヤー手段130にそのプレートを通してもよい。通常の
技術者が理解するであろうように、このドライヤー13
0は、用いるコーティング材料の加熱および水分要求に
相当するように選択される。これらの種類の中で、輻射
熱、強制熱風、マイクロ波ドライヤー、並びに上記種類
の組み合わせが利用できる。選択するドライヤー130
の種類に応じて、該プレート50を該ドライヤー130
の中に入れて取り出すためのコンベアーおよび他の装置
が1個以上必要であり得る。
【0018】このコーティング物を硬化させた後、この
プレート50を再びコンベアー手段に戻し、好適には別
の位置に移す。この時点で、個々の製品10各々のコー
トされている部分は一部のみであるが、この製品10を
排出させてこの工程が完結していると見なすのが望まし
い可能性がある。例えばこの製品が予めコートされてい
て、この製品の一部に2番目の色を加える目的で上記工
程を実施する場合などはその通りであり得る。
【0019】しかしながら、好適な具体例において、本
発明は、製品10の未コート部分のコーティングを可能
にする方法および装置を提供するものである。最初に、
図1に示すように、第一プレート50の上に含まれてい
る製品との整合状態で2番目のプレート50’を位置さ
せる。この第二プレート50’の錠剤ホルダー30’内
にその製品10のコートされた側が配置されるまで、こ
の第二プレート50’を降下させる。この得られる第一
プレート50と製品10と第二プレート50’の「サン
ドイッチ」を、次に、コンベアー/マニピュレーター手
段で半回転させる。従って、示すように、プレート5
0、50’の位置が反転し、そしてこの第一プレート5
0が取り出される時、この製品10の未コート部分が暴
露される。次に、この第二プレート50’を、この浸漬
過程の出発点に移して、同じコーティング材料または異
なるコーティング材料を用い、同じ装置か或は更に一層
の装置を用いて、上に記述したコーティングを生じさせ
るに必要な一連の操作を受けさせる。
【0020】この製品10の未コート部分の上にコーテ
ィング物を置く目的で同じ装置を用いる場合、この第二
プレート50’を、好適には、真空チャンバ60直前の
位置、即ち図1に示す真空チャンバ60とフィーダー8
0の間にある位置に、運ぶか或は輸送してもよい。この
第二プレート50’は、簡単に該真空チャンバ60との
かみ合わせの中に挿入され、そして上述した装置は、こ
の製品10の浸漬、適宜コーティング物硬化などの意味
で本質的に同じ一連の機能を実施する。この製品10が
充分にコートされそして硬化した後、これを該第一およ
び第二プレート50、50’の間の配置転換段階に先立
って排出させてもよい。
【0021】本発明の別の具体例において、この部分コ
ートされた製品をその第二プレート50’に移した後、
図1を参照して上に記述したように、2組の装置の中に
入れてもよい。言い換えれば、2番目の真空チャンバ、
浸漬タンク、ドライヤー、並びに操作および運搬装置を
備えてもよい。この2番目の組の装置を用いて製品10
をコートしそして硬化させた後、その完成した製品を排
出させる。
【0022】ここに図2を参照して、上に記述した真空
チャンバ60の更に詳しい図を示す。上で説明したよう
に、好適な具体例において、該真空チャンバ60の上の
真空気密シールの中に2つのプレート50(または5
0’)を保持することにより、この装置の上昇および下
降、そして該真空チャンバ60からのプレート50のイ
ンフィードとアウトフィードの間の指標付けをより有効
にする。
【0023】示すように、このチャンバ全体を上昇させ
るか下降させることで、該コーティング材料122の表
面にその製品10を接触させてもよい。この垂直な動き
はまた、好適には、図2中のファントム(phantom)で
示すように、真空チャンバ60とコンベヤー手段の間の
配置転換を与えている。この後者の垂直な動きはまた、
図1を参照して上で説明した浸漬過程の間にその真空チ
ャンバ60が回転する時の間隙を与えている。
【0024】この真空チャンバ60の更に一層の詳述を
図3に示し、これは、該プレート50および真空チャン
バ60を部分的に壊した断面を示している。断面図で見
られるように、このプレート50には、1組の開口部の
中に挿入されている錠剤ホルダー30が多数備わってい
る。このプレート50は該真空チャンバ60の上に載っ
ており、それとのシールを形成している。多数の真空チ
ューブ100が該錠剤ホルダー30を貫いて伸びてお
り、そしてこれらは使用時、製品10とかみ合って、示
す如く、該錠剤ホルダー30からこの製品10を若干持
ち上げる。この真空チャンバ60の中に作り出される真
空は、多岐管または類似手段により、真空チューブ10
0を通って通じており、それによって、この製品10の
表面が真空チューブ100に接触した時これに真空を作
用させる。その真空チャンバ60に対してその真空チュ
ーブ100を上昇させそして降下させるための真空チュ
ーブアクチュエーター手段102を設けることにより、
これらの真空チューブを、選択的に、その説明した上昇
位置に位置させることができる。このアクチュエーター
102は、ギア、カムまたはプーリーシステムで動く通
常のバーまたは取り付け構造物であってもよい。
【0025】この説明した位置にある時、上述したよう
に、機械作動クランプを用いることによる摩擦なしに、
製品10を反転させるか或は操作することができる。本
発明で開示する真空取り扱いシステムは、このコーティ
ング物または製品10それ自身を傷付ける可能性を最小
限にしながら、この製品のしっかりとした保持を与える
ものである。上に説明したように、本発明の方法および
装置は、数多くの形状および大きさを有する製品10に
有効性を示すが、しかしながら、最も好適には、この製
品10は、説明したように湾曲した表面を一箇所以上有
している。この表面が湾曲していることにより、これら
のチューブ100をステンレス鋼の如き硬質材料で作る
ことが可能になる。しかしながら、通常の技術者は、適
切に設計された真空チューブを用いることで、ほとんど
如何なる形状および如何なる配向の製品も保持すること
が可能であることを認識するであろう。最後に、特定の
場合として、充分な握りを保証する目的で、この真空チ
ューブの遠方末端にクッションか或は弾性を示す先端を
取り付けるのが望ましいであろう。
【0026】ここに図4を参照して、錠剤ホルダー30
の1つの具体例を説明する。この錠剤ホルダーの第一末
端の所にショルダー32を作成することで、正のストッ
プを設ける。2番目の末端の所に溝を作成し、この中
に、「O」リングなどをかみ合わせることで、該プレー
ト50の中にその錠剤ホルダー30を保持してもよい。
通常の技術者によって理解されるであろうように、この
錠剤ホルダー30とプレート50は、特定の場合とし
て、一体となった構成要素として作られていてもよい。
図4はまた、引き抜かれた位置にある真空チューブ10
0を説明している。この真空チューブ100が引き抜か
れた位置にある場合、該錠剤ホルダー30の中に作られ
ているくぼみが、その製品10を拘束するただ1つの手
段である(図4には示されていない)。
【0027】図7aおよび7bは、プレート50の中で
用いる錠剤ホルダーに関する2番目の具体例を示してい
る。図7aおよび7bに示す錠剤ホルダー31には、弾
性を示すフィンガー35を形成している多数のスロット
33が備わっている。図7aは、スロット33を貫通し
て取った断面図であり、図7bは、このホルダー31を
図7aの位置から90度回転させて取った断面図であ
る。図7aおよび7bに示す具体例において、1対のス
ロット33が備わっており、それによって、1対の弾性
を示すフィンガー35が作られている。ホルダー31の
壁に沿って縦方向にスロット33を配置する。ホルダー
31は、一般に、中心の穴37が備わっているシリンダ
ーの形態である。錠剤ホルダー31は、1つの末端上の
ショルダー部分41と2番目の末端上にある角度の付い
たフランジ43によって、プレート50の開口部39の
中に保持されている。備え付けを容易にする目的で、こ
の角度の付いたフランジ43の上部表面45の大きさ
は、図7aに示すように、スロット33に直接隣接して
位置している側壁部分の所で有意に小さくなっていても
よい。このフランジ43は、図7bに示すように、スロ
ット33から90度の所に位置しているそれの最大表面
積に向かって徐々に大きくなっていてもよい。このホル
ダー31にはまた、そこに錠剤を受け取るための座台4
7が備わっていてもよい。保持すべき製品の形状に適合
させるに適切な形状を該座台47が有していてもよいこ
とは、通常の技術者に理解されるであろう。
【0028】このホルダー31は、摩耗および裂けに敏
感なOリングなどを必要としない「プッシュイン」ホル
ダーである。このホルダー31を該プレート50の中に
しっかりと入れる目的で、ホルダー31のシリンダーを
形成している弾性を示す環状フィンガー35の外部直径
は、プレート50内の開口部39の直径よりも若干大き
い必要がある。フランジ43の角度により、その開口部
39を通してこのホルダー31を挿入することが可能で
あり、そしてこのホルダーがそのプレート50を通る
時、これらのフィンガー35が互いに若干圧縮され得
る。このフランジ43がその開口部39およびプレート
50を離れる時、この弾性を示すフィンガー35は、そ
れらの元の位置に撥ね戻ることで、フランジ43がプレ
ート50とかみ合い、このホルダー31がしっかりとそ
の中に入る。
【0029】図8は、多数の製品ホルダー30または3
1を保持するためのキャリアープレート50の平面図を
示している。図8のキャリアープレート50には、個々
の製品ホルダー31の縦列が多数含まれている。これら
のプレート50の幅は好適には4から5インチであり、
その厚さは半インチから1インチである。1つの具体例
において、このプレート50の長さは約23から24イ
ンチであり、このプレートには、各々が33個のホルダ
ーを含んでいる7列を含ませることが可能であり、全体
で231個のホルダーが含まれ得る。
【0030】本発明のキャリアープレート50の好適な
具体例は、工具用プレートアルミニウムから機械加工し
たものである。このアルミニウムに保護コーティング物
を備えるのも好適であり、例えばその表面に陽極処理コ
ーティング物を取り付けるのが好適である。このプレー
ト50は長方形で対称的であり、そしてこれには、該コ
ンベアーおよび/または保持手段にかみ合う4隅近くに
配置されている、間を開けるのが容易なスロット51が
4個備わっている。また、該プレート50が該フィーダ
ー手段80そして他の処理点を通って進行する時、この
プレート50を操作する目的で用いられる、保持用はめ
輪53が含まれている整列および輸送用穴52が両末端
に備わっている。
【0031】本発明はまた、本発明に従って製品10を
コーティングする方法も提供する。本発明の方法の好適
な具体例を、図5の中に示す一連の図で説明する。示し
て説明する目的で、プレート50の如き他の装置を部分
破壊したものと一緒に、単一の製品10、真空チューブ
100および錠剤ホルダー30を示す。図1の左上断面
図で見られるように、錠剤ホルダー30が含まれている
プレート50が、上述した錠剤を供給するためのフィー
ダー手段80の下に位置しており、そして製品10は、
その錠剤ホルダー30内に位置している。次に、個々の
製品10が入っているプレート50が、該真空チャンバ
60の隣に動き、ここで、これから粉じんおよび粒子状
物質が取り除かれる。簡潔さの目的で、この真空チャン
バ60の表示は、図5に示す他の図から排除してある。
次に、個々の真空チューブ100が適当な位置に入り、
そして製品10の近くに存在するか或はそれに接触す
る。この時点で、この真空チューブ100の中に作り出
された真空が、製品10を「ピックアップ」するか或は
それとかみ合う。個々の製品10が該真空チューブ10
0とかみ合った後、このプレート50全体が半回転し
て、その真空チューブ100が製品10を宙づりにす
る。この真空チューブ100とそれに付いている製品1
0が、ここで適当な位置に動くと共に下降して、コーテ
ィングタンク120の中に入ってもよい。この製品10
が降下する深さは、真空チューブ100とプレート50
が示す動きの関数であり、これは、油圧アクチュエータ
ー、ギアトレイン、またはこの真空チューブ100を作
動させそして/またはプレート50を動かす他の手段に
よって正確に調節され得る。次に、この真空チューブ1
00と部分コートされた製品10は、そのコーティング
タンク120から取り出されるが、この製品10は、そ
のホルダー30の中に充分には戻らない。その代わり
に、このプレート50と部分伸長した真空チューブ10
0は、1回転半して、そのプレート50をそれの初期配
向に戻す。追加的回転によりドウェル(dwell)が得ら
れ、その結果として、このコーティング物の初期硬化が
生じると共に、このコーティング物が重力の影響で流れ
出すのを防止することによって、このコーティング物に
均一さを与える補助となり得る。しかしながら、特定の
具体例において、このようなドウェルは不必要である可
能性があり、このプレートは半回転するのみでよい。こ
のプレート50がそれの初期位置に戻った後、この製品
10が該プレート50内のホルダー30の中に再び収ま
るまで、この真空チューブ100は引き抜かれていても
よい。この真空チューブ100が充分に引き抜かれた時
点で、この製品10に対する真空連結が壊され、そして
重力とホルダー30がこの製品10を拘束する。
【0032】図5の左下部分に示すように、これらの個
々の製品10が真空の影響から解放された時点で、その
部分コートされた個々の製品10を保持しているプレー
ト50をドライヤー130の中に移動させてもよい。コ
ンベアーまたは他の通常手段を用い、これらのプレート
をそのドライヤー130の中に押し込んで、乾燥させ
る。このコーティング物が硬化し、そしてそのプレート
50がドライヤー130から出た後、2番目のプレート
50’が適当な位置に動く結果として、この第二プレー
ト50’内の錠剤ホルダー30’は、その部分コートさ
れた製品10が入っている第一プレート50内の錠剤ホ
ルダー30と共に、レジストリー(registry)状態にな
る。この第二プレート50’は、この第二プレート5
0’内の錠剤ホルダー30’が第一プレート50内に保
持されている製品とかみ合うまで、この第一プレート5
0に向かって降下する。従って、示すように、この製品
10は、第一プレートと第二プレート50、50’の間
で「サンドイッチ」される。この対になったプレート5
0、50’は、次に半回転して、この第一プレートと第
二プレート50、50’の相対的位置が反転する。次
に、この第一プレート50が上昇し、この製品10の未
コート部分を暴露させた状態でその上部に残し、そして
コートされた側をその底部の上、即ちプレート50’の
錠剤ホルダー30の中に残す。
【0033】この時点で、説明する本方法の好適具体例
では、この製品10の約半分にコーティング物が完全に
塗布されていて硬化している。しかしながら、この説明
の右下部分に示すプレート50’を左上部分に移す、言
い換えれば、個々の製品10がプレート50の中に充填
された直後の本方法の開始点に移すことにより、上述し
た方法を繰り返してもよいことは理解されるであろう。
本発明のこの具体例において、上述した方法を繰り返す
ことで、この製品10の残存部分をコートする。しかし
ながら、如何なる場合でも、この錠剤の半分以上か或は
半分以下をコートして、全体的コーティング効果に差を
付けてもよいことも更に理解されるべきである。例え
ば、この錠剤が有する高さの半分以下を両「パス」コー
トすると、コートされていない製品の帯が暴露されたま
ま残る。他方、この錠剤が有する高さの本質的に半分以
上の深さで「パス」の片方または両方を実施すると、重
なった「継目」外観が作り出される。
【0034】ここに図6を参照して、本発明の特定具体
例の別の特徴を説明する。これらの具体例において、こ
の真空チューブ100は、図6の矢印aで示すように、
それの縦軸の回りを回転するように作られている。通常
の技術者が理解するであろうように、このような回転
は、ギアトレイン、ベルトおよびプーリーを用いるか、
或は回転する動きをシャフトに伝達する他の手段を用い
て達成され得る。この真空チューブ100は回転しなが
らまた、真空源、即ち上で考察した真空チャンバ60か
或は他の源の作用を受ける。このようにして、この製品
10は、示すように回転している真空チューブ100上
の適当な位置にしっかりと保持される。この製品10は
回転しながら、回転車210に接触するか或はコーティ
ング物を塗布する他の塗布手段に接触する。好適には、
この備わっている回転車210は、示す中心「エッジ」
のように、製品10の一部と密に隣接するような形状を
有しておりそしてそのように操作される。この車210
と製品10が回転すると、この車210はまた、多量の
コーティング材料222の中を通り、そして正確に、こ
の製品10の一部をコートする。この車210は、シャ
フト202の回りを、矢印bで示す方向に回転してお
り、そして適当な角度で、支持構造物200に取り付け
られている。
【0035】従って、本発明はまた、コーティング材料
を比較的狭い縞または帯で製品に塗布することが可能な
方法も開示する。より好適には、この製品およびこのコ
ーティング物を塗布する手段は、回転し、そして密に隣
接して位置している。このコーティング物を塗布する手
段は、好適には、多量のコーティング材料の中に少なく
とも部分的に浸漬され、そして回転しながらその中を通
る。図6に示す具体例を用いることで、異なる色の
「帯」または縞を与え得ることが可能なばかりでなく、
指定した部分内のコーティング厚を上昇させることによ
り継目または重なったゼラチンカプセルの外観を作り出
すことも可能である。
【0036】ここで図9を参照して、本発明の錠剤処理
システムのフィーダー手段80を通して多数の製品キャ
リアープレート50を増分的に進行させるための、新規
なプレート指標付け手段300を説明することができ
る。このプレート指標付け手段300には、この製品キ
ャリアープレート50の1個以上とかみ合う第一かみ合
わせ手段302、および該第一かみ合わせ手段302に
少なくとも2つの方向の動きを与える第一カム手段30
4が備わっている。この第一カム手段は、1つの方向の
動きとして、該第一かみ合わせ手段302を第一位置か
ら第二位置に動かすことで該製品キャリアープレート5
0を増分的に予め決めた距離だけ進行させる。この第一
カム手段304は、2番目の方向の動きとして、この第
一かみ合わせ手段302をその第一位置に戻す。この第
一かみ合わせ手段302は、該第一位置から第二位置に
動く間、その製品キャリアープレート50とかみ合って
いる。このプレート指標付け手段300は、80で部分
的に示すフィーダー手段を通して、その製品キャリアー
プレート50を増分的に進行させ、ここで、錠剤10
が、これらのプレート50内の個々のホルダーの上に分
配される。この第一カム手段の好適な具体例において、
該第一かみ合わせ手段に垂直な4つの方向の動きを与え
る。この好適な具体例において、この第一かみ合わせ手
段は第三および第四位置に動き、ここで該キャリアープ
レート50とのかみ合わせから解放されて、その第一か
み合わせ手段を第二位置から第一位置に戻す。
【0037】このプレート指標付け手段300の好適な
具体例には、該プレート手段50の1個以上とかみ合う
第二かみ合わせ手段306が備わっている。この第二か
み合わせ手段306は、該プレート手段50とかみ合う
第一位置と、このプレート手段50とのかみ合わせから
解放される第二位置との間を動く。この第二かみ合わせ
手段306は、そのプレート手段50とかみ合うこと
で、その第一かみ合わせ手段がその第一位置から第二位
置に戻る間にプレート50が進行するのを防止してい
る。この間、キャリアープレート50は、その第一かみ
合わせ手段が第一位置に戻る時そのプレートと再びかみ
合うことができるような位置に維持されている必要があ
る。この戻る時のプレートが示す如何なる動きも、これ
らのプレートが再びかみ合わないことが原因となるこの
システムの停止を生じさせる可能性はない。この第二か
み合わせ手段306は、その第二位置に動き、そのプレ
ートとの接触から解放されることで、その第一かみ合わ
せ手段302によって調節された該プレートの進行が可
能になる。
【0038】かみ合わせ手段302には、多数のプレー
ト50が有する幅全体に渡って縦方向に伸びているかみ
合わせバー310が含まれている。図9に示す説明的具
体例において、このかみ合わせバー310は、6個のプ
レートの一部または全体に渡って伸びている。多数のか
み合わせピン312が、かみ合わせバー310の底表面
に固定されている。これらのピン312は、キャリアー
プレート50の保持用はめ輪53の中にぴったりとはま
るに適合している。カム手段304がかみ合わせバー3
10の上部表面上に取り付けられている。図9に示すよ
うに、カム手段304は、カム従動部314と1対のカ
ム開口部318の中に位置している1対のカム316で
構成されているボックスカムである。以下により完全に
説明するように、図9に示すカム手段304の好適な具
体例は、同じ平面内にある4つの垂直方向の動きをかみ
合わせバー302に与えており、それによって「ボック
ス」モーションが作り出される。このような「ボック
ス」モーションにより、カム316が360度動く毎
に、かみ合わせピン312は、第一位置から、第二、第
三および第四位置を通ってその第一位置に戻る増分的動
きをする。この「ボックス」モーションは、カム316
および開口部318の形状によって与えられる。図9で
分かるように、開口部318の形状は一般に正方形であ
る。カム316が90度動く毎に、該カム従動部、従っ
てそのかみ合わせバーが、その4つの垂直方向の1つに
動く。従って、完全に360度動くことにより、4つの
垂直方向全部の動きが得られる。
【0039】かみ合わせ手段306は、かみ合わせ手段
302に類似しており、従って底部表面に固定されてい
るかみ合わせピン322を有するかみ合わせバー320
が備わっている。カム手段308はかみ合わせバー32
0に取り付けられており、そしてこれは、1対のカム開
口部328の中に位置している1対のカム326を有す
るカム従動部324で構成されている。図9に示す好適
な具体例において、これらのカム326と開口部328
は、かみ合わせバー320に向かって同じ平面の中を2
つの方向のみに動くように設計されている。これらの開
口部328の形状は、該カム開口部318が正方形の形
状を有しているのとは対称的に長方形である。図9の説
明的具体例において、開口部318と328の垂直寸法
は同じであるが、328の水平寸法は、開口部318の
水平寸法よりも長い。カム316と326が有する大き
さおよび形状は同じである。しかしながら、カム326
がかみ合わせバー320を動かすには、180度回転す
る必要がある。カム326が180度動く毎に、この垂
直平面に沿った2方向の動きの1つのみがかみ合わせバ
ー320に与えられる。従って、かみ合わせバー320
が、図9に示す位置(ここでは、これらのピン322は
プレート50とのかみ合わせから解放されている)から
第二位置(ここでは、これらのピン322はプレート5
0とのかみ合わせ状態にある)に動く。かみ合わせバー
320は、プレート50とのかみ合わせ状態にある間、
キャリアープレート50の動きを防止していることで止
め機構として働く。カム従動部324にはまた、図10
に示す位置決めバー331を受け取るための開口部33
0が含まれており、これは、止め車333と一緒に、か
み合わせバー320が水平方向に動くのを防止してい
る。これらの車333は、シャフト337に取り付けら
れており、そしてシャフト337と共に回転してカム従
動部324と一緒に上下運動する。上に示したように、
本発明の装置は、多数の錠剤のコーティングを行うのを
容易にすることを意図したものである。上に記述した具
体例において、プレート50には、33個の錠剤ホルダ
ーを含んでいる7つの列が含まれている。従って、この
フィーダー手段は、33個の錠剤を含んでいる1つの列
を同時にそのキャリアープレートの上に分配することが
できる必要がある。従って、このプレート指標付け手段
は、33個の錠剤ホルダーを含んでいる各列が進行し
て、該フィーダーチューブとの適当な整合状態になる結
果として、この列の中の全ての錠剤がそのホルダーの中
に適当に位置することを保証している。本発明の好適な
具体例において、プレート50の各側面上に1つ、1対
のプレート指標付け手段300を設置する。図8に示す
ように、プレート50には、かみ合わせピンを各側に収
容する目的で、各横方向側に1列のかみ合わせはめ輪5
3が含まれている。両方のプレート指標付け手段300
が有するカム316および318を通って伸びている1
対の駆動軸が、プレート50の両側に同じ動きを与えて
いる。これにより、ホルダーの列全体が正確に進行して
フィーダーチューブの列全体との整合状態に入ることが
保証される。
【0040】図9に示すプレート指標付け手段300
は、正確に調節された様式で該キャリアープレートを増
分的に進行させる働きをしている。1つの重要な特徴
は、本発明の装置は常にそのキャリアープレートを正の
コントロール下に維持することである。これは、プレー
ト50内のかみ合わせはめ輪53の横方向の列との、か
み合わせ状態と、かみ合わせから解放された状態の、ピ
ン312と322が示す協力した動きを通して達成され
る。図8に示すように、各々の末端上に、かみ合わせは
め輪53の一列が存在している。従って、これらのピン
312および322は1列のはめ輪53とかみ合う必要
がある。これを達成するには、これらのかみ合わせバー
310および320は、相補的な形状を有していると共
に、上記様式で協力することにより、両組のピン31
2、322が単一縦軸に沿って位置することができる必
要がある。ここで図11を参照して、かみ合わせバー3
10および320の平面図を示す。分かるように、バー
310と320は、ピン312および322の組の各々
が単一縦軸に沿って存在することを可能にする舌と溝の
ような適合かみ合わせを有している。加うるに、この
「舌」332の幅は、かみ合わせバー310および32
0が有する「溝」334の幅よりも狭く、それによっ
て、かみ合わせバー320に関係してかみ合わせバー3
10が縦方向に動くことを可能にしている。簡潔さの目
的で、かみ合わせバー320に関係したかみ合わせバー
310の相対的な縦方向の動きを、図11の最左側上に
位置させたピン312でのみ、ファントムで示す。ファ
ントムで示す位置1は、プレートが進行する前のピン3
12の位置である。位置2は、プレートが進行した後の
ピン312の位置である。かみ合わせバー320は、そ
の水平平面の中を動くことはなく、従ってピン322
は、この示す位置の中に残存している。ピン312と3
22が示す相対的な動きを充分に説明する目的で、図1
2に言及する。
【0041】ここで図12(a)−(e)を参照して、
プレート50を増分的に進行させるための、プレート指
標付け手段300の逐次的運転を説明する。図12
(a)は、位置1にあるかみ合わせピン312を示して
おり、ここで、このピンはプレート50の中でかみ合っ
ている一方、同時に、ピン322は、プレート50との
かみ合わせから解放された位置1’にある。カム316
と326が90度回転すると、プレート50がその予め
決められた距離だけ進み、この距離は、プレート50内
の横列になった製品ホルダー各々の間の中心線から中心
線の距離に等しい。図12(b)に示すように、ピン3
12は、製品流れの方向に位置2の所まで進むことで、
各プレート50がその予め決められた距離だけ進む。図
12(b)に示すように、ピン322は、プレート50
とのかみ合わせから解放された位置1’に残存してい
る。上に説明したように、カム326が最初に90度動
く時、カム326がカム従動部324に接触することは
なく、その結果として、かみ合わせバー320は如何な
る動きも生じない。図12(c)に示すように、カム3
16とカム326が2番目の90度回転を生じた時点
で、ピン312が位置3に動いて、プレート50とのか
み合わせから解放される。このカム326が2番目の9
0度回転を生じると、かみ合わせバー320が動く結果
として、ピン322が下方方向に位置2’にまで動き、
プレート50とかみ合う。次に、図12(d)に示すよ
うに、カム316と326が3番目の90度回転を生じ
ると、ピン312が製品流れとは逆の方向に動いて、位
置4の所に来る。カム326がこのように90度回転し
ている間、かみ合わせバー320は全く動かず、従っ
て、ピン322は、プレート50とかみ合っている位置
2’の所に残存している。前に示したように、位置決め
バーはカム従動部324との接触状態にあると共にこの
処理装置のフレームアセンブリに連結していることで、
かみ合わせバー320が示す縦方向の動きが防止され
る。このように、ピン312がプレート50とのかみ合
わせから解放されている間ピン322がプレート50と
のかみ合わせ状態のままであることにより、プレート5
0が常に正のコントロール下にあることが保証される。
図12(e)に示すように、カム316と326が4番
目の90度回転を生じると、ピン312が下方向に動
き、プレート50と再びかみ合う位置1の所に来る。カ
ム326が4番目の90回転をする結果として、かみ合
わせバー320が上方に動き、ピン322が位置1’の
所に戻って、プレート50とのかみ合わせから解放され
る。
【0042】上述したように、カム316、326およ
びカム開口部318、328の相対的形状により、かみ
合わせバー310と320の相補的な動きが得られる。
図9に戻ってそれを参照し、第一ボックスカム304に
は、カム従動部ハウジング314の中で360度回転し
得る偏心カム316が含まれており、これが90度回転
する毎に、かみ合わせバー310に関して予め決めたモ
ーション時間と予め決めたドウェル時間が得られる。図
9に示す説明的具体例において、カム316が90度回
転する毎に、その回転の約72度でモーション期間が与
えられ、そしてその回転の約18度でドウェル時間が与
えられることにより、かみ合わせバー310がその4つ
の方向の各々に動く。同様に、カム326もまた360
度回転し得る偏心カムであり、180度回転する毎に、
かみ合わせバー320に関して予め決めたモーション時
間と予め決めたドウェル時間が得られる。図9に示す説
明的具体例において、カム326が180度回転する毎
に、その回転の約72度でモーション時間が与えられ、
そしてその回転の約108度でドウェル時間が与えられ
ることにより、かみ合わせバー320がその2つの方向
の各々に動く。
【0043】上に記述したプレート指標付け手段300
は、該フィーダー手段を通してプレート50を正確に増
分進行させることで、該キャリアープレート上への錠剤
の正確な供給および充填が得られる。これらのプレート
上への錠剤の充填に関する高い正確さは、このシステム
を用いて所望の種々のコーティング配置でその製品の正
確なコーティングを行うに必要とされている。カム31
6および326を回転させるにはモーター、駆動軸など
が備わっている通常の駆動構成要素が必要であるが、こ
れらの全ては本分野の技術者によく知られており、これ
らの要素の詳細を示す必要はない。
【0044】ここで図1および13を参照して、フィー
ダー手段80には、ホッパー82と多数のフィーダーチ
ューブ84が備わっている。フィーダー手段80にはま
た、好適には、完全な大きさを有する錠剤のみをホッパ
ー82の中に導入する目的で、壊れた錠剤を除去するた
めの分離手段86が備わっている。フィーダー手段80
には更に、1個以上の製品をその製品キャリアープレー
ト50の上に配向させて位置させるための分配手段88
が備わっている。この分離手段86には、図14に示す
穴開きプレート81が備わっており、これは、振動手段
83で振動する。コートすべき製品である供給物が入っ
ているプラスチック製運搬皿または他の容器85を、シ
ュート87に取り付ける。図13に示すように、運搬皿
85内の錠剤10をシュート87の中に供給することに
より、この製品を、角度の付いたシュート89の中で移
動させる。これらの錠剤10は、本質的に単一層でシュ
ート89の中を移動して穴開きプレート81の所に来
る。この穴開きプレート81とシュート89は、振動装
置83に取り付けられていると共に角度が付いて位置し
ており、それによる振動によって、これらの錠剤がその
穴開きプレートを横切って「歩いて」、シュート91の
中に落下する。穴開きプレート81には1組の穴93が
備わっており、これらの穴は、コートすべき錠剤が有す
る直径よりも若干小さい大きさを有している。この製品
がその穴開きプレートを横切って歩くにつれて、不完全
な錠剤または壊れた錠剤はその穴93を通って落下し、
一方、完全な大きさを有する錠剤は、このプレートを完
全に横切って、シュート91の中に落下する。この穴開
きプレート81の下方にビン95を位置させて、壊れた
片を集める。
【0045】シュート91は、完全な錠剤10をフィー
ダー手段80のホッパー82の所に運ぶ。往復駆動手段
90により、ホッパー82が上下方向に動く結果とし
て、錠剤10がフィーダーチューブ84の中に入る。分
配手段88が、錠剤10をプレート手段50の上に配向
させて分配する。この分配手段88は、プレート50を
一度に1列づつ充填する。本発明の好適な具体例におい
て、フィーダーチューブ84には、線状に配置されてい
る、堆積させるべき製品10が多数含まれている。図1
3は部分的断面を示す側面図であり、従ってこの製品の
1つの「コラム」のみが見えることは理解されるであろ
う。しかしながら、好適な具体例において、製品10の
コラムは、プレート50が有する空の列に渡って各製品
ホルダーの上に位置している。図9および13に示す好
適な具体例において、この分配手段には、平行な連結9
1が含まれている。この平行な連結91が、製品10を
1列に供給すると共に、開放されている製品ホルダー3
1の列の上の正確な場所に位置させる。製品制御ストッ
プ92、93を、該フィーダーチューブ84から入って
出る半径方向に伸びるように位置させる。ストップ制御
バー94および96を、各製品制御ストップ92、93
に取り付ける。今度は、これらの制御バー94、96を
平行な連結部97、98で連結させる。図11に示すよ
うに、平行な連結91を、配置転換モーション手段99
を通してかみ合わせバー310に連結する。運転する場
合、図9、11および13に示すように、矢印で示す製
品流れと逆の方向にかみ合わせバー310が動く時、連
結部97と98によって伝えられる動きにより、ストッ
プ制御バー92が錠剤10と接触してその錠剤を適当な
場所に保持することにより、その錠剤の上にある全ての
錠剤がチューブ84を通って更に落下するのを防止して
いる。同時に、ストップ制御バー93がそのチューブか
ら引き抜かれると、1個の製品がそのチューブを通って
落下してキャリアープレート50上の適当な場所に位置
する。かみ合わせバー310が製品流れの方向に動く
と、その動きが連結部97と98によってストップ制御
バー92と93に伝えられることにより、制御バー93
が再びフィーダーチューブ84の中に挿入されると共
に、ストップ制御バー92がそのチューブから解放され
る結果として、図9および13に示すように、製品10
が落下して適当な場所に位置する。かみ合わせバー31
0が製品流れの方向に動いている間に、連結91によっ
て前に解放された錠剤10が製品ホルダー30の上で配
向してその上に位置する。
【0046】実際に製品10をその製品ホルダーの上に
配向させて分配することに関するより詳しい図を図15
aと図15bに示す。図15aと15bの説明的具体例
において、開放されている製品ホルダー30の上に錠剤
10を配置させて配向させる手段は、受動的「ノックオ
ーバー(knock over)」機構である。示すように、この
フィーダーチューブの片側、即ち製品流れの下流側に、
開口部71を設ける。このフィーダーチューブ84の残
りの部分は、72で示すように、製品ホルダー30の上
部にほとんど触れる位置にまで伸びている。かみ合わせ
バー310が製品流れとは逆の方向に動く結果として、
錠剤10がフィーダーチューブ84の底に到達するまで
落下する時、この製品キャリアー50の位置は、前に堆
積させた錠剤の上にその錠剤が落下するような位置にあ
る。その結果として1番目に解放された錠剤の位置を図
15aに示す。好適には、この製品キャリアープレート
50は、その落下する錠剤10がその前に堆積した錠剤
の、中心とそれの末端との間にある、この錠剤の表面の
上に落下するように、該フィーダーチューブ84に関し
て中心から若干それた場所に位置している。このような
配置は、これらの錠剤10を直接その開放されている製
品ホルダーの上に落下させるよりも好適である、と言う
のは、錠剤を直接そのホルダーの上に落下させると、ひ
どい跳ね上がりが生じるか、これらの錠剤の配向がずれ
るか、或はそれらの損傷の原因となることが見いだされ
たからである。この錠剤を別の錠剤の上に落下させるこ
とにより、その跳ね上がりが押えられる。このかみ合わ
せバーが製品流れの方向に動く時、錠剤10の上半分が
開口部71の底部エッジとかみ合い、そしてこの錠剤1
0の下半分がその開口部を通って回転することにより、
この錠剤は、それが有する大きい方の水平直径方向に位
置して配向することで、この錠剤は、図15bに示すよ
うに、その方向で次の開放された製品ホルダーの上に着
地する。
【0047】本発明の好適な具体例において、このフィ
ーダー手段80にはまた、個々の製品ホルダーの中の錠
剤がそのフィーダーチューブから分配された後、これら
を適当に位置させる目的で、これらのフィーダーチュー
ブの製品流れ方向の下流に、錠剤整置手段400を設け
る。図9および11の中にこの製品整置手段400を見
ることができ、これは、図16の中の詳細断面図の中に
示されている。整置手段400には、錠剤10との接触
から解放されている第一位置から図16のファントムで
示す第二位置(ここでは、ヘッド402が錠剤10に接
触している)に向かってこの整置ヘッドを動かすため
の、往復するアーム手段404に連結している整置ヘッ
ド402が含まれている。このヘッドには、整置すべき
製品の形状に相補的な形状を有する開口部406が含ま
れている。この整置手段が示す往復運動を制御するため
の作動手段を設ける。図16に示す具体例において、こ
の整置手段400は、上下に往復運動して選択的にピン
322とかみ合うかみ合わせバー320に連結してい
る。この具体例において、この整置手段400が該錠剤
に接触する位置に動く毎に、このかみ合わせバーは、そ
の製品ホルダー31の中でピン322がかみ合う位置に
動く。図11および16に示すように、列になった製品
を一度に位置させ得るように列になった整置手段400
を設ける。
【0048】図17に示す如き本発明の代替具体例にお
いて、この分配手段には、それらのフィーダーチューブ
から製品を捕捉してこの製品を保持用固定具またはキャ
リアープレート手段の中に配置させるための配置転換手
段が含まれている。この具体例において、この分配手段
には真空手段500が含まれており、そしてこの真空手
段には、多数のピックアップ504に真空を送り込むた
めの真空源に連結している真空チャンバ502が含まれ
ている。この真空ピックアップヘッドを508で示す第
一位置から、フィーダーチューブ内の製品を捕捉するに
適した場所に位置させ、そして510に示した第二位置
にあるその捕捉された製品を解放してその製品を保持手
段の上に置くに適した場所に位置させる目的で、作動手
段506を設ける。この具体例において、このフィーダ
ーチューブのガイド手段には、配置転換すべき1個の製
品を保持するための捕捉用座台手段として働く座台51
2が含まれている。平行な連結514にはまた、任意
に、その捕捉用座台512の中に位置している錠剤の直
ぐ上に、錠剤に向かって進ませる、製品制御ストップ5
16が備わっていてもよい。この連結514を用いる結
果として、捕捉されるべき錠剤の上にかかる錠剤コラム
からの如何なる力(これは、この捕捉過程の障害になり
得る)も除去される。二者択一的に、図12に示すそれ
に類似した1対の製品ストップバーを用いることも可能
である。運転する場合、この作動手段506は、その真
空ヘッドを回転させて第一位置508に向かわせ、そし
て伸長手段516が、その真空チャンバ502と真空ヘ
ッド504を伸長させる結果として、これらのヘッドは
その捕捉用座台の中のその錠剤と接触する。この真空を
作動させることによって、真空ヘッド504にその錠剤
を保持させる。次に、これらのヘッド504が引っ込む
結果として、これらの錠剤をその座台から取り出す。次
に、その捕捉された錠剤が付いているその引っ込んだヘ
ッド504が回転して、2番目の位置に来るが、ここ
で、これらのヘッド504が再び伸びる結果として、こ
れらの錠剤が製品ホルダー31の空列の上に位置する。
この真空を解放すると、これらの真空ヘッド504が引
っ込む結果として、この錠剤がその製品ホルダーの上に
位置することになる。
【0049】図18に示すように、製品ピックアップ手
段504には、捕捉して配置させるべき製品に相補的な
形状を有する先端524が備わっている外側ピックアッ
プシェル522が含まれている。真空チューブ526を
シェル522の中に位置させ、そしてそれ自身をそのシ
ェル内で伸長および収縮させることにより、この製品に
かかる真空力が増減する。
【0050】図18に示すように、製品整置手段520
にはまた、真空フィーダー手段500が備わっていても
よい。この整置手段520はその真空チャンバ502に
取り付けられており、そしてその種々の位置全体を通っ
て回転しそして伸長および収縮すると同時に、その真空
ピックアップヘッド504が伸長および収縮する。この
ように、これらの真空ヘッド504が伸びて錠剤を錠剤
ホルダーの上に堆積させる時、この整置ヘッド520が
伸びて、これが、その堆積させる錠剤の下流にある1本
以上の列の中でこれらの錠剤を適当に位置させる。
【0051】本発明の方法および装置の特定具体例を上
に詳述して来たが、これらの実施例は説明の目的であり
制限を与えるものではない。本発明の原理に関する数多
くの変形および応用それ自身が直ちに通常の技術者に浮
かぶであろう。従って、本発明の範囲を確かめるには添
付請求の範囲を参照すべきである。
【0052】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0053】1. 製品キャリアープレート手段の1個
以上とかみ合う第一かみ合わせ手段;および上記第一か
み合わせ手段に少なくとも2方向の動きを与えて上記第
一かみ合わせ手段を第一位置から第二位置に動かすこと
で上記製品キャリアープレート手段を製品流れ方向に予
め決めた距離だけ進行させそして上記第一かみ合わせ手
段を上記第一位置に戻すための第一カム手段、が備わっ
ており、ここで、上記第一かみ合わせ手段は、上記第一
および第二位置にある間、上記製品キャリアープレート
手段とのかみ合わせ状態にある、製品処理システムのフ
ィーダー手段を通して多数の製品キャリアープレート手
段を増分的に進行させる装置。
【0054】2. 上記第一カム手段が、上記第一かみ
合わせ手段を上記第一位置に戻すとき上記第一かみ合わ
せ手段を第三および第四位置に動かす4方向の動きを与
えるボックスカムであり、ここで、上記第一かみ合わせ
手段は、上記第三および第四位置にある時、上記製品キ
ャリアープレート手段とのかみ合わせから解放されてい
る、第1項の装置。
【0055】3. 上記第一かみ合わせ手段に、第一か
み合わせバーに取り付けられている1個以上のピンが備
わっており、ここで、上記1個以上のピンは、上記第一
かみ合わせ手段がその第一位置に動く時、上記製品キャ
リアープレート手段が有する向かい合う側エッジの上に
位置している1個以上の穴とかみ合う、第1項の装置。 4. 上記製品キャリアープレート手段に、1本以上の
横方向列になった個々の製品ホルダーと、上記個々の製
品ホルダーを保持するに適合しているプレートとが含ま
れている、第1項の装置。
【0056】5. 第一カム手段に、上記横方向列にな
った個々の製品ホルダーの間の中心から中心の距離に等
しい距離だけ上記製品キャリアープレート手段を増分的
に進めるための手段が含まれている、第4項の装置。
【0057】6. 上記個々の製品ホルダーに、該製品
キャリアープレート手段の中に上記ホルダーを保持する
ための弾性を示すフィンガー手段が含まれている、第4
項の装置。
【0058】7. 上記弾性を示すフィンガー手段が、
上記弾性を示すフィンガー手段を限定している2個以上
の縦方向スロットと第一および第二末端を有する本質的
に筒状の部分を含んでいる、第6項の装置。
【0059】8. 上記個々の製品ホルダーが、上記第
一末端上のショルダー部分と上記第二末端上の先が細く
なったフランジを含んでいる、第7項の装置。
【0060】9. 上記製品キャリアープレート手段の
1個以上とかみ合う第二かみ合わせ手段;および上記製
品キャリアープレート手段とかみ合ってそれが進行する
のを防止する第一位置と、上記製品キャリアープレート
手段とのかみ合いから解放されてそれを進行させる第二
位置との間で、上記第二かみ合わせ手段を2方向に動か
す動きを与える第二カム手段、が更に含まれている、第
1項の装置。
【0061】10. 上記第二かみ合わせ手段に、第二
かみ合わせバーに取り付けられている1個以上のピンが
備わっており、ここで、上記1個以上のピンは、上記第
二かみ合わせ手段が上記第一位置に動く時、上記製品キ
ャリアープレート手段が有する向かい合う側エッジの上
に位置している1個以上の穴とかみ合う、第9項の装
置。
【0062】11. 上記第一ボックスカム手段が、ハ
ウジングの中で360度回転し得る偏心カムを含んでお
り、ここで、90度回転する毎に、予め決めたモーショ
ン時間と予め決めたドウェル時間が上記第一かみ合わせ
手段に与えられる、第9項の装置。
【0063】12. 上記偏心カムおよびハウジング
が、90度回転する毎に、約72度の回転でモーション
時間を与えそして約18度の回転でドウェル時間を与え
る、第11項の装置。
【0064】13. 上記第二ボックスカム手段が、ハ
ウジングの中で360度回転し得る偏心カムを含んでお
り、ここで、180度回転する毎に、予め決めたモーシ
ョン時間と予め決めたドウェル時間が上記第二かみ合わ
せ手段に与えられる、第9項の装置。
【0065】14. 上記偏心カムおよびハウジング
が、180度回転する毎に、約72度の回転でモーショ
ン時間を与えそして約108度の回転でドウェル時間を
与える、第13項の装置。
【0066】15. 上記第一および第二ボックスカム
手段の各々に1対の偏心カム装置が備わっている第9項
の装置。
【0067】16. 上記第二かみ合わせ手段のための
上記1対の偏心カム装置に、製品流れ方向に上記第二か
み合わせ手段が縦方向に動くのを防止するバー手段が含
まれている、第15項の装置。
【0068】17. 上記フィーダー手段に、1個以上
の製品を上記製品キャリアープレート手段の上に配向さ
せて置く分配手段が含まれており、ここで、上記装置に
更に、上記分配手段を上記第一カム手段に連結させる手
段が含まれていることにより、上記第一かみ合わせ手段
が示す1つ以上の動きに関連して上記製品が分配され
る、第1項の装置。
【0069】18. 上記フィーダー手段に、縦方向に
整列した配向で多数の製品を保持する1個以上のフィー
ダーチューブが含まれている、第17項の装置。
【0070】19. 上記製品キャリアープレート手段
に、1本以上の横方向列になった個々の製品ホルダーが
含まれている、第18項の装置。
【0071】20. 上記チューブ内の製品を、列にな
った上記ホルダーの上記個々の製品ホルダー各々に隣接
した位置に供給して位置させる、上記第一カム手段に連
結している平行な連結手段が、上記分配手段に含まれて
いる、第19項の装置。
【0072】21. 上記平行な連結手段が1個以上の
製品制御ストップと1個以上のストップ制御バーに連結
しており、これらが共同して働くことにより、1個の製
品を、列になった上記ホルダーの上記個々の製品ホルダ
ー各々に隣接して位置させる、第20項の装置。
【0073】22. 上記第一かみ合わせ手段が戻る動
きをするとき上記単一製品が隣接して位置するように、
上記平行な連結手段が上記第一カム手段に連結してい
る、第21項の装置。
【0074】23. 上記フィーダー手段に、1個以上
の製品を上記製品キャリアープレート手段の上に配向さ
せて置く分配手段が含まれており、ここで、上記装置に
更に、上記分配手段を上記第一カム手段に連結させる手
段が含まれていることにより、上記第一かみ合わせ手段
が示す1つ以上の動きに関連して上記製品が分配され
る、第9項の装置。
【0075】24. 上記フィーダー手段に更に、上記
製品キャリアープレート手段内の個々の製品ホルダーの
中に上記製品を適当に位置させるための上記第二カム手
段に連結している製品整置手段が含まれている、第23
項の装置。
【0076】25. 上記個々の製品ホルダー内の該製
品に接触してこれを適当に位置させるようにその整置ヘ
ッドを動かしそしてその製品との接触から解放させるよ
うにその整置ヘッドを動かすための、往復運動するアー
ム手段に連結している整置ヘッドが、上記整置手段に含
まれている、第24項の装置。
【0077】26. 上記フィーダー手段に、多数の製
品を入れるためのホッパー手段が含まれており、そして
更に、上記製品が上記フィーダーチューブの中に配置さ
れる以前に上記製品の不完全な片を除去するための、上
記ホッパー手段と共同して動く選択手段が含まれてい
る、第18項の装置。
【0078】27. ホッパー手段に、上記製品を撹拌
するための振動手段が含まれている、第26項の装置。
【0079】28. 上記製品を保持し、そして上記振
動手段に応答させて穴を通して上記製品の不完全片を落
下させる目的で、上記製品の直径よりも小さい予め決め
た度合の直径を有する、多数の穴が備わっている穴開き
プレートが、上記選択手段に含まれている、第27項の
装置。
【0080】29. 上記選択手段に更に、上記不完全
片を処分するための除去用シュートが備わっている、第
28項の装置。
【0081】30. 上記ホッパー手段に更に、上記穴
開きプレートに保持された適当な大きさを有する上記製
品を上記フィーダーチューブに移動させるための搬送手
段が含まれている、第29項の装置。
【0082】31. (a)製品を多数入れるためのホ
ッパー手段; (b)保持固定具に移動させる目的で上記製品を保持し
て配向させるための上記ホッパー手段に連結しているフ
ィーダーチューブガイド手段; (c)上記フィーダーチューブガイド手段から上記製品
を捕捉して上記製品を上記保持固定具の中に位置させる
ための配置転換手段;が備わっており、ここで、上記配
置転換手段に、 (i)真空源手段; (ii)上記真空源手段に連結している1個以上の真空
ピックアップヘッド、および (iii)上記フィーダーチューブガイド手段から1個
以上の製品を捕捉して取り出すように上記1個以上の真
空ピックアップ手段を位置させそして上記捕捉された製
品を解放して上記保持固定具の中に位置させるための、
作動手段、が備わっている、処理中の保持固定具の中に
多数の製品を挿入するためのフィーダー装置。
【0083】32. 上記フィーダーチューブガイド手
段に、縦方向に整列した配向で多数の製品を保持する1
個以上のフィーダーチューブと、配置転換すべき単一製
品を保持する1個以上の製品捕捉用座台手段が備わって
いる、第31項の装置。
【0084】33. 上記フィーダーチューブガイド手
段が更に、単一の製品が上記捕捉用座台手段の中に位置
するのを制御するための、1個以上の製品ストップバー
に連結している平行な連結手段を含んでいる、第32項
の装置。
【0085】34. 上記フィーダーチューブガイド手
段に、各フィーダーチューブ毎に1対の製品ストップバ
ーが備わっている、第33項の装置。
【0086】35. 上記保持固定具内の個々の製品ホ
ルダーの中に配置された上記製品を適当に位置させるた
めの製品整置手段が更に備わっている、第31項の装
置。
【0087】36. (a)製品を多数入れるためのホ
ッパー手段; (b)保持固定具に移動させる目的で上記製品を保持し
て配向させるための上記ホッパー手段に連結しているフ
ィーダーチューブガイド手段; (c)上記フィーダーチューブガイド手段から上記製品
を捕捉して上記製品を上記保持固定具の中に位置させる
ための配置転換手段;が備わっており、ここで、上記配
置転換手段に、 (i)真空源手段; (ii)上記真空源手段に連結している1個以上の真空
ピックアップヘッド、 (iii)上記保持固定具の中に配置された上記製品を
適当に位置させるための製品整置手段、および (iv)上記フィーダーチューブガイド手段から1個以
上の製品を捕捉して取り出すように上記1個以上の真空
ピックアップ手段を位置させ、上記捕捉された製品を解
放して上記保持固定具の中に位置させ、そして上記製品
整置手段を進行させそして引っ込ませるための、作動手
段、が備わっている、処理中の保持固定具の中に多数の
製品を挿入するためのフィーダー装置。
【0088】37. 上記フィーダーチューブガイド手
段に、縦方向に整列した配向で多数の製品を保持する1
個以上のフィーダーチューブと、配置転換すべき単一製
品を保持する1個以上の製品捕捉用座台手段が備わって
いる、第36項の装置。
【0089】38. 上記保持固定具が、1本以上の横
方向列になった個々の製品ホルダーと、上記個々の製品
ホルダーを保持するに適合したプレートとを含んでい
る、第37項の装置。
【0090】39. 上記ピックアップヘッドが上記製
品捕捉用座台手段と一緒に整列している第一位置と、上
記ピックアップヘッドが空の個々の製品ホルダーの列と
一緒に整列していると共に上記製品整置手段がそこに製
品が含まれている個々の製品ホルダーの列と一緒に整列
している第二位置との間を、上記真空ピックアップヘッ
ドと上記製品整置手段を回転させるための手段が、上記
作動手段に含まれている、第38項の装置。
【0091】40. その中にしっかり固定されている
多数の製品ホルダーが備わっている製品キャリアープレ
ート手段の1個以上とかみ合う第一かみ合わせ手段を準
備し、上記第一かみ合わせ手段を、第一位置から第二位
置に動かすことにより、上記製品キャリアープレート手
段を、製品の流れの方向に予め決めた増分距離だけ進行
させ、上記製品キャリアープレート手段を動かすことな
く、上記第一かみ合わせ手段を上記第一位置に戻し、繰
り返して、上記第一かみ合わせ手段を、上記第一位置か
ら上記第二位置に動かしそして上記第一位置に戻すこと
で、繰り返して、上記キャリアープレート手段内の1個
以上の製品ホルダーを、上記フィーダー手段の1個以上
のフィーダーチューブとの整合状態にし、そして上記ホ
ルダーが上記フィーダーチューブとの整合状態にある
時、1個以上の製品を上記1個以上の製品ホルダーの上
に位置させる、段階を含む、製品処理システムのフィー
ダー手段を通して多数の製品キャリアープレート手段を
増分的に進行させる方法。
【0092】41. 上記第一かみ合わせ手段を上記第
一位置に戻す段階が、上記製品キャリアープレート手段
とのかみ合わせから解放されている第三および第四位置
に上記第一かみ合わせ手段を動かすことを含む、第40
項の方法。
【0093】42. 上記第一かみ合わせ手段が、該第
一位置から第二、第三および第四位置に動きそしてその
第一位置に戻る時、4つの垂直方向に動く、第41項の
方法。 43. 上記製品キャリアープレート手段の1個以上と
かみ合う第二かみ合わせ手段を準備し、上記第一かみ合
わせがその第一位置および第二位置にあることで上記キ
ャリアープレートの進行を可能にしている時、上記第二
かみ合わせ手段を、上記製品キャリアープレート手段と
のかみ合わせから解放されている第一位置に動かし、上
記第一かみ合わせ手段が上記第三および第四位置にある
ことで上記キャリアープレート手段が進行するのを防止
している時、上記第二かみ合わせ手段を、上記製品キャ
リアープレート手段にかみ合う第二位置に動かし、繰り
返して、上記第一かみ合わせ手段が示す繰り返す動きと
協力させて、それの第一および第二位置の間で、上記第
二かみ合わせ手段を動かす、段階を更に含む、第42項
の方法。
【0094】44. 上記第一かみ合わせ手段が上記第
一位置から上記第二位置に動く時、製品が入っている1
個以上の製品ホルダーを増分的に進行させて製品整置手
段との整合状態にし、そして上記製品整置手段を作動さ
せる段階を更に含んでいる、第43項の方法。
【0095】45. 上記第二かみ合わせ手段がそれの
第二位置にある時、上記整置手段を作動させる、第44
項の方法。
【0096】46. 多数の製品を準備し、保持固定具
の所に移動させる目的で、フィーダーチューブガイド手
段内に上記製品の1個以上を保持して配向させ、上記1
個以上の製品との整合状態になるように1個以上の真空
ピックアップ手段を位置させ、上記1個以上の真空ピッ
クアップ手段を用いて上記フィーダーチューブガイド手
段から1個以上の製品を捕捉して取り出し、上記保持固
定具内の1個以上の製品ホルダーとの整合状態になるよ
うに上記1個以上の真空ピックアップ手段を位置させ、
そして上記1個以上の真空ピックアップ手段から上記保
持固定具の中に上記捕捉された製品を解放して位置させ
る、段階を含む、処理中の保持固定具の中に多数の製品
を挿入する方法。
【0097】47. 上記保持固定具内の上記製品ホル
ダーの中に配置されている上記製品を適当に位置させる
段階を更に含む、第46項の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコーティング装置の部分図解的で部分
図式的な表示である。
【図2】図1の装置の一部を部分破壊した部分断面側面
図である。
【図3】本発明の1つの具体例で用いる錠剤ホルダーお
よびプレートの断面図を表している。
【図4】図3のプレートを部分的に破壊した断面図であ
り、これは、本発明の1つの具体例で用いる錠剤ホルダ
ーおよび真空チューブを説明している。
【図5】本発明に従って錠剤をコーティングする好適な
工程段階を示す部分図解的で部分図式的な表示である。
【図6】コーティング材料の帯が製品に塗布されてい
る、本発明の別の具体例の一部を部分破壊した断面図で
ある。
【図7】本発明の錠剤ホルダーの別の具体例に関する断
面図である。
【図8】本発明の1つの具体例の製品キャリアープレー
トの平面図である。
【図9】本発明のプレート指標付け手段の部分側面図で
ある。
【図10】図9の線9−9に沿って取った断面図であ
る。
【図11】図9の線10−10に沿って取った断面図で
ある。
【図12】図9の指標付け手段のかみ合わせバーの逐次
的動きを示す図式的表示である。
【図13】本発明のフィーダー手段の図解的表示であ
る。
【図14】本発明のフィーダー手段の1つの具体例が有
する分離手段に備わっている穴開きプレートの図解的表
示である。
【図15】錠剤を製品ホルダーの上に分配する受動的手
段の断面図である。
【図16】本発明の整置手段の断面図である。
【図17】本発明の製品分配手段に備わっている真空取
り上げ装置の1つの具体例に関する断面図である。
【図18】整置手段が取り付けられている図16の分配
手段の別の具体例に関する断面図である。
【符号の説明】
10 コートすべき製品 30 錠剤ホルダー 50 プレート 60 真空チャンバ 62 ピボット点 80 フィーダー 84 フィーダーチューブ 120 浸漬タンク 122 メニスカス表面 124 内部タンク
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−255067(JP,A) 特開 昭62−266060(JP,A) 特開 昭59−163218(JP,A) 特開 昭61−213050(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61J 3/06 B05C 3/09 B05C 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品キャリアープレート手段(50)の
    1個以上とかみ合う第一かみ合わせ手段(302)、お
    よび上記第一かみ合わせ手段(302)を第一位置から
    第二位置に動かして上記製品キャリアープレート手段
    (50)を製品流れ方向に予め決めた距離だけ進行さ
    せ、且つ上記第一かみ合わせ手段(302)を、上記製
    品キャリアープレート手段(50)を動かすことなく、
    上記第一位置に戻すために、上記第一かみ合わせ手段
    (302)に少なくとも2方向の動きを与える第一カム
    手段(304);が備わっており、 上記第一かみ合わせ手段(302)は、上記第一および
    第二位置にある時、上記製品キャリアープレート手段
    (50)とかみ合わせ状態にある、 製品処理システムのフィーダー手段(80)を通して多
    数の製品キャリアープレート手段(50)を増分的に進
    行させる装置。
  2. 【請求項2】 その中にしっかり固定されている多数の
    製品ホルダーが備わっている製品キャリアープレート手
    段(50)の1個以上とかみ合う第一かみ合わせ手段
    (302)を準備し、 上記第一かみ合わせ手段(302)を、第一位置から第
    二位置に動かすことにより、上記製品キャリアープレー
    ト手段を、製品の流れの方向に予め決めた増分距離だけ
    進行させ、 上記製品ホルダー(30)がフィーダー手段(80)の
    フィーダーチューブ(84)と整合状態にある時に、1
    個以上の製品(10)を上記1個以上の製品ホルダー
    (30)の上に位置させ、 そして、上記第一かみ合わせ手段(302)を上記製品
    キャリアープレート手段(50)を動かすことなく上記
    第一位置に戻し、 繰り返して、上記第一かみ合わせ手段(302)を、上
    記第一位置から上記第二位置に動かし、そして上記第一
    位置に戻すことで、 繰り返して、上記キャリアープレート手段(50)内の
    1個以上の製品ホルダー(30)を、フィーダー手段
    (80)の1個以上のフィーダーチューブ(84)と整
    合状態にして、1個以上の製品(10)を上記1個以上
    の製品ホルダー( 30)の上に位置させる、 段階を含む、 フィーダーチューブ(84)を有する製品処理システム
    のフィーダー手段(80)を通して多数の製品キャリア
    ープレート手段(50)を増分的に進行させる方法。
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