JP3360211B2 - ダンパーを有しないスピーカ - Google Patents

ダンパーを有しないスピーカ

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JP3360211B2 JP36584999A JP36584999A JP3360211B2 JP 3360211 B2 JP3360211 B2 JP 3360211B2 JP 36584999 A JP36584999 A JP 36584999A JP 36584999 A JP36584999 A JP 36584999A JP 3360211 B2 JP3360211 B2 JP 3360211B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音響用に使用される
スピーカに係わり、より詳しくは、布製又は合成樹脂製
の既存のダンパーを使用しなくとも連続作動においても
安定した性能が得られるスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、スピーカは、コーン紙やボイス
コイルなどの振動系部材を、樹脂を含浸させた布あるい
はプラスティックを所定の形状に成形したダンパーと称
される中心保持部材によってフレームの中心に保持され
ている。
【0003】一方、特願平7−59193号公報におい
ては、非磁性体のダイヤフラム(振動板)に、ダンパー
用のマグネットを、非磁性体でダンパー専用のロッドを
中継して接続し、駆動用の大型マグネットの磁力線の余
った隙間に、適度の距離をおいてダンパー用の小型のマ
グネットをセットする構造の積層リボン方式プッシュプ
ル駆動ダイナミックスピーカシステムが開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の一般的な構成の
スピーカは、電圧入力を加えている間は振動系部材がス
ピーカの中心軸上で動作し、それに追従してダンパーも
動くが、電圧入力が無くなれば、電圧入力の加えてない
初期状態に振動系部品が戻るようにダンパーは考えられ
ている。しかしながら、電圧入力によるボイスコイルか
ら受けるコーン紙の振動は、絶えず中心保持部材である
ダンパーに伝達されており、連続作動においては、ダン
パーの布に含浸された樹脂特性、あるいは樹脂に対する
湿度、さらにはプラスティックの成形形状等が要因とな
り、該ダンパーにいわゆるヘタリが発生する。その結
果、スピーカ特性としては、共振周波数の低下、周波数
特性の不安定を招くという問題がある。さらに、振動板
がスピーカの中心軸に対しローリングを起こし、ボイス
コイルの磁気回路への接触による異音も発生させる。そ
れらを防ぐためには、定格入力を下げたり、性能が下が
るのにボイスコイル挿入スペースを広げる等の策を施す
必要が発生するという問題もある。
【0005】他方、前記公報に開示されたスピーカシス
テムは、同極同士(N極にはN極、S極にはS極を配置
する方式)の反発力を利用し、リニアモーターカーのよ
うに一方向に浮遊させることを目的としたもので、いく
つものマグネットを磁気空間内に浮遊させることは、マ
グネットの均一性や磁束密度などの要因などから実際に
は平衡が崩れやすく、大型マグネットの磁束内に小型の
マグネットのN,S極が混在するような状況では理論的
に可能としても実用化の点では難しく、解決すべき多く
の課題を有している。
【0006】本発明はかゝる現状に鑑み、共振周波数の
低下や周波数特性の不安定を招くことなく、構造が簡単
で、しかも振動系部材が常にスピーカの中心軸上で安定
して動作するスピーカを提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明のダンパーを有しないスピーカは、所要の径
と厚みとを有するリング状マグネットの内周部に磁束の
平衡する位置に常時安定するよう円柱状マグネットを可
動自在に配して磁気サスペンション機構を構成し、振動
板およびボイスコイルを巻回したボイスコイルボビンか
らなる振動系部材と、前記磁気サスペンション機構とを
ジョイントロッドによって一体的に連結し、前記振動系
部材を磁気回路の中心軸上に安定して保持するよう構成
したことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のダンパーを有しな
いスピーカの実施の形態について、添付の図面を参照し
て具体的に説明する。
【0009】図1は本発明のダンパーを有しないスピー
カ1(以下、スピーカ1と略す。)の代表的な実施の形
態を示すものであって、スピーカ1は、フレーム2と、
中心部に頂面からほぼ中央部に達する小径の孔と、該小
径の孔と連通して裏面に貫通する大径の孔とからなる中
空部を形成した円筒状のセンターポール3aを有するボ
トムヨーク3bと、永久磁石からなるリング状のマグネ
ット3cおよびトッププレート3dからなる磁気回路3
と、外周縁を前記フレーム2に取り付けたコーン型の振
動板4と、該振動板4の内周部にその上縁部が固着され
たボイスコイルを有するボイスコイルボビン5、および
前記ボトムヨーク3bの裏面に開口した大径の孔を囲繞
して設けた所要の厚みを有するリング状マグネット6a
と、該リング状マグネット6a内にリング状マグネット
6aの極性と逆極となるようにして上下動自在に設けた
円柱状マグネット6bとからなる磁気サスペンション機
構6とから構成したもので、センターポール3aの中心
部に形成した中空部内の中央部に非磁性体からなるジョ
イントロッド7を配置し、このジョイントロッド7の上
端部を前記ボイスコイルボビン5に、下端部を前記円柱
状マグネット6bにそれぞれ一体的に固着したものであ
る。なお、図中8は、振動板4の振動に追従してジョイ
ントロッド7がスムーズに上下動できるようにするた
め、センターポール3aの小径の孔内に装着したプラス
チック製ブッシュからなる滑動部材である。
【0010】前記ジョイントロッド7によるボイスコイ
ルボビン5と円柱状マグネット6bとの連結は、図7に
示すようにボイスコイルボビン5の上部開口部に設けら
れた保持部材5aにジョイントロッド7の先端部を適宜
手段(たとえば、接着剤による固着など)によって取り
付けると共に、その他端部を磁気サスペンショ機構6を
構成する円柱状マグネット6bの上面中央部に取り付け
るものである。
【0011】前記保持部材5aの形状については特別な
限定はないが、たとえば、中心部にジョイントロッド7
の先端部をねじ係合させることが可能な小径のリング
を、その外側に外周縁の一部がボイスコイルボビン5の
上部開口縁と係合可能な大径のリングを同心円上に配
し、両者を複数のアームで一体的に連結したもの、ある
いは中心部にジョイントロッド7の先端部をねじ係合さ
せることが可能な孔を有すると共に、外周縁の一部がボ
イスコイルボビン5の上部開口縁と係合可能となるよう
形成した円板状のものであってもよい。
【0012】この保持部材5aは耐熱性を有し、かつ強
度のある軽量な材質で形成することが望ましく、ジョイ
ントロッド7の係合に際して、ジョイントロッド7の保
持部材5aに対する固定具合を調節可能とすることによ
って、低音域から高音域まで対応させることができる。
すなわち、両者の係合度合い(硬さ)を強くすることに
よって低音域の再生を良好にすることができ、弱くする
ことによって高音域の再生を可能とすることができる。
【0013】なお、前記のジョイントロッド7は、たと
えば、輪ゴムのように伸縮するものを使用した場合に
は、円柱状マグネットがボイスコイルや振動板に与える
影響がほとんどなくなってしまうことからも分かるよう
に、その材質、距離や位置、長さ、さらには質量など様
々な要因によって、さらには、ジョイントロッドと保持
部の接する面積が変化しても振動板とボイスコイルとに
与える影響が変化するので、これらを適宜選択すること
によってより所望の品質のスピーカを得ることが可能で
ある。
【0014】かゝる構成のスピーカ1は、磁気サスペン
ション機構6を構成するリング状マグネット6aに対
し、円柱状マグネット6bをその極性が逆極となるよう
リング状マグネット6a内に配し、リング状マグネット
6a内周部の磁束の平衡する位置に常に安定するよう構
成しているので、リング状マグネット6aから抜け出す
方向(図1においては下方)に一定の力を作用させたの
ち、この力を取り除くと円柱状マグネット6bは瞬時に
リング状マグネット6a内周部の磁束の平衡する位置に
戻るものである。
【0015】したがって、ボイスコイルに電圧が入力さ
れると、ボイスコイルボビン5が上下方向に動き、その
動きに追従して振動板4とジョイントロッド7も同時に
上下動するため円柱状マグネット6bもリング状マグネ
ット6aに対して出没を繰り返すが、入力が止まれば前
記の作用によって円柱状マグネット6bは瞬時に図1に
示された磁束の平衡位置に戻り、もって振動系部材を常
に磁気回路3の中心軸上に保持するものである。
【0016】図2に示す実施の形態のスピーカ11は、
フレーム12と、中心部に円筒状の中空部を形成したセ
ンターポール13aを有するボトムヨーク13bと、永
久磁石からなるリング状のマグネット13cおよびトッ
ププレート13dからなる磁気回路3と、外周縁を前記
フレーム12の開口部に取り付けたコーン型の振動板1
4と、該振動板14の内周部にその上縁部が固着された
ボイスコイルを有するボイスコイルボビン15とからな
るものであって、前記円筒状のセンターポール13aを
リング状マグネット(16a)とし、このリング状マグ
ネット(16a)内に磁束の平衡する位置に常時安定す
るよう円柱状マグネット16bを配して磁気サスペンシ
ョン機構16を構成したものである。
【0017】この図2に示すスピーカ11はセンターポ
ール13aを円筒状に形成することによって図1に示す
リング状マグネット6aの代用とし、このセンターポー
ル13a(16a)内に円柱状マグネット16bを配置
したので、図2の状態ではセンターポール13a(16
a)の外側にあたる部分はすべてN極となるため、円柱
状マグネット16bのN極と反発して平衡にならないよ
うにみえるが、円柱状マグネット16bのN極は磁束密
度が低く、平衡は円筒状マグネット16bのS極側で行
われ図示の状態を常時保持するものである。
【0018】図3に示す実施の形態は、図2に示すスピ
ーカ11のボトムヨーク13bの裏面に補助マグネット
19を取り付けると共に、センターポール13a(16
a)と円柱状マグネット16bとの間にプラスチック製
ブッシュからなる滑動部材18を介在させたもので、前
記補助マグネット19は振動系部材を磁気回路13の中
心軸上に安定して保持するための効果を調整するための
役目を果たすものであって、最適条件のチューニングを
するには、使用する補助マグネット19の大きさを適宜
選択することによって果たすことができる。また、滑動
部材18は、ローリングのさらなる軽減に効果を発揮す
る。
【0019】図4に示すスピーカ11は、図3に示すス
ピーカ11において、ボトムヨーク13bの裏面に補助
マグネット19を取り付けるに際し、ボールブッシュな
どの滑動部材20を介在させることによって、磁束の平
衡する位置を変化させたものである。
【0020】図5に示すスピーカ21は、所要の厚みと
径とを有するリング状マグネット26aと、該リング状
マグネット26a内において磁束の平衡する位置に常時
安定するよう配された円柱状マグネット26bとで構成
した磁気スペンション機構26の複数を、非磁性体から
なるスペーサ29を介してフレーム22の底面上に所要
の間隔を存して配置し、各磁気サスペンショ機構26の
円柱状マグネット26bの上端面の中央部に一端を固着
したジョイントロッド27の他端をそれぞれ振動板24
の裏面に適宜手段(たとえば、接着手段)によって固着
し、振動系部材を磁気回路23の中心軸上に保持したも
のである。なお、図5において、23aはセンターポー
ル、23bはボトムヨーク、23cはリング状のマグネ
ット、23dはトッププレート、25はボイスコイルボ
ビンである。
【0021】図6に示したスピーカ31は、フレーム3
2の内面部に振動板34の外周縁部を一体的に設けたい
わゆる逆コーン型スピーカであって、前記フレーム32
の内面部中央に非磁性体からなる円筒状のハウジング3
5を配置し、該ハウジング35の中央部にボイスコイル
の代わりに巻線コイル36aを設けると共に、該巻線コ
イル36aを挟んでその上部及び下部にそれぞれリング
状マグネット36b,36cを配置して磁気回路を構成
し、該磁気回路の中央部にハウジング35の高さとほぼ
同一の長さを有する円柱状マグネット36dを、その極
性が前記リング状マグネット36b,36cと逆極とな
るよう配し、円柱状マグネット36dをリング状マグネ
ット36b,36c内の磁束の平衡する位置に常時安定
させ、かつ、円柱状マグネット36dの上端面の中央部
に設けたジョイントロッド37の一端を前記振動板34
の底面中央部に固着し、前記巻線コイル36aで円柱状
マグネット36dを可動させるよう構成したものであ
る。
【0022】前記各実施の形態に示したスピーカは、い
ずれもリング状マグネットと円柱状マグネットとからな
る磁気サスペンション機構を使用し、リング状マグネッ
トの内周部に磁束の平衡する位置に常時安定するよう円
柱状マグネットを配し、振動板の振動に対応して前記円
柱状マグネットをリング状マグネット内周部において上
下動させ、ボイスコイルへの入力が止まれば、円柱状マ
グネットが磁束の平衡状態の位置に復帰して振動系部材
を常に磁気回路の中心軸上に保持するもので、図示した
滑動部材に代えて、磁気サスペンション機構を構成する
いずれか一方のマグネットに四ふっ化エチレン樹脂層な
どの樹脂層を設けて互いの摩擦係数などを低減させ、振
動板の振動を円滑にすることができ、円柱状マグネット
が磁束の平衡する位置に戻る強さは、円柱状マグネット
の大きさや、補助マグネットの大きさを変え、磁場の大
きさを調整することで自由に変えることができる。
【0023】また、磁気サスペンション機構の構成に際
しては、適用せんとするスピーカにおける振動板の最大
振幅よりも、円柱状マグネットの高さを高くすることに
よって、リング状マグネットから円柱状マグネットが離
脱することが防止でき、円柱状マグネットを常に安定し
て磁束の平衡位置に復帰させることができる。
【0024】さらに、磁気サスペンション機構を構成す
る円柱状マグネットの重さが振動板に対して作用するの
で、円柱状マグネットを軽くすることによって全帯域の
再生を向上させることができ、最低共振周波数を下げる
ことによって低域を伸ばすことができ、音圧を上げるこ
とができる。
【0025】以上、本発明の実施の態様について説明し
たが、本発明は、前記の構成要件を具備し、前記した構
成要件に基づく作用及び効果を奏する限りにおいて、適
宜改変して実施しうるものである。
【0026】
【発明の効果】スピーカのダンパーを有しないスピーカ
は、所要の厚みと径とを有するリング状マグネットの内
周部に磁束の平衡する位置に常時安定するよう円柱状マ
グネットを配して磁気サスペンション機構を構成し、該
磁気サスペンション機構によって振動系部材を磁気回路
の中心軸上に保持するようにしたので、従来の布製ダン
パーのようにヘタリがなく、磁気サスペンション機構を
構成する円柱状マグネットが振動板の振動に的確に対応
するため、スピーカへの入力負荷が制限されず、リニア
性が向上し、円柱状マグネットの動きは、マグネットの
磁束密度が、ほとんど変化を招来しないので、安定し、
良好なスピーカ特性及び、耐久性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す代表的なスピーカ
の概略説明図。
【図2】この発明の実施の形態を示す他のスピーカの概
略説明図。
【図3】さらに他の実施の形態を示すスピーカの概略説
明図。
【図4】さらに他の実施の形態を示すスピーカの概略説
明図。
【図5】さらに他の実施の形態を示すスピーカの概略説
明図。
【図6】さらに他の実施の形態を示すスピーカの概略説
明図。
【図7】この発明の振動系部材と磁気サスペンション機
構との関係を示す説明図。
【符号の説明】
1 スピーカ 2 フレーム 3 磁気回路 4 振動板 5 ボイスコイルボビン 6 磁気サスペンション機構 6a リング状マグネット 6b 円柱状マグネット 7 ジョイントロッド 8 滑動部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−130698(JP,A) 特開 平7−59193(JP,A) 特開 平4−219493(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 9/02 103 H04R 9/02 102

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要の径と厚みとを有するリング状マグ
    ネットの内周部に磁束の平衡する位置に常時安定するよ
    う円柱状マグネットを可動自在に配して磁気サスペンシ
    ョン機構を構成し、振動板およびボイスコイルを巻回し
    たボイスコイルボビンからなる振動系部材と、前記磁気
    サスペンション機構とをジョイントロッドによって一体
    的に連結し、前記振動系部材を磁気回路の中心軸上に安
    定して保持するよう構成したことを特徴とするダンパー
    を有しないスピーカ。
  2. 【請求項2】 前記リング状マグネットと円柱状マグネ
    ットとは、互いにその極性が逆極となる磁場を構成する
    よう配したことを特徴とする請求項1に記載のダンパー
    を有しないスピーカ。
  3. 【請求項3】 前記磁気回路は、センターポールを有す
    るボトムヨークと、該ボトムヨーク上に配置される永久
    磁石からなるリング状のマグネットと、該マグネット上
    に配置されるトッププレートとから構成されるものであ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のダンパーを
    有しないスピーカ。
  4. 【請求項4】 前記振動板およびボイスコイルを巻回し
    たボイスコイルボビンからなる振動系部材と磁気回路と
    を有するスピーカにおいて、前記磁気回路をセンターポ
    ールを有するボトムヨークと、該ボトムヨーク上に配置
    される永久磁石からなるリング状のマグネットと、該マ
    グネット上に配置されるトッププレートとで構成するに
    際し、前記センターポールを頂面からボトムヨーク底部
    に貫通する中空部を有する円筒体で形成し、ボトムヨー
    ク底部に開口する中空部の開口縁を囲繞してリング状マ
    グネットを設け、該リング状マグネット内に円柱状マグ
    ネットを配してサスペンション機構とし、該サスペンシ
    ョン機構の円柱状マグネットと前記振動系部材のボイス
    コイルボビンとをジョイントロッドによって一体的に連
    結したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載のダンパーを有しないスピーカ。
  5. 【請求項5】 前記磁気サスペンション機構のリング状
    マグネットは、磁気回路を形成するボトムヨークの中央
    部に突設された円筒状のセンターポールであって、該セ
    ンターポールに形成した中空部がボトムヨークの底部に
    開口したものであることを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載のダンパーを有しないスピーカ。
  6. 【請求項6】 前記磁気サスペンション機構のリング状
    マグネットは、ボトムヨークの中央部に突設された円筒
    状のセンターポールであって、該センターポールの中空
    部がボトムヨークの底部に開口したもので構成するに際
    し、前記ボトムヨーク底部の開口部にリング状の補助マ
    グネットを、その極性がボトムヨークの極性と逆極とな
    るよう設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載のダンパーを有しないスピーカ。
  7. 【請求項7】 前記磁気サスペンション機構のリング状
    マグネットは、ボトムヨークの中央部に突設された円筒
    状のセンターポールであって、該センターポールの中空
    部内にボトムヨークを貫通する円柱状マグネットを設け
    ると共に、ボトムヨークの裏面に突出した円柱状マグネ
    ットを覆ってボールブッシュを設け、このボールブッシ
    ュの外側に前記円柱状マグネットの極性と逆極となるリ
    ング状の補助マグネットを設けたことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載のダンパーを有しないスピ
    ーカ。
  8. 【請求項8】 前記磁気サスペンション機構のリング状
    マグネットは、ボトムヨークの中央部に突設された円筒
    状のセンターポールであって、該センターポールの中空
    部内にボトムヨークを貫通する円柱状マグネットを設け
    ると共に、センターポールの内周面と円柱状マグネット
    の外周面との間に円柱状マグネットの極性と逆極となる
    薄い円筒状のマグネットを介在せしめ、かつ、前記ボト
    ムヨークの裏面に突出した円柱状マグネットを覆ってボ
    ールブッシュを設け、このボールブッシュの外側に前記
    円柱状マグネットの極性と逆極となるリング状の補助マ
    グネットを設けたことを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載のダンパーを有しないスピーカ。
  9. 【請求項9】 前記磁気サスペンション機構は、リング
    状マグネットの内周部又は円柱状マグネットの外周部に
    円柱状マグネットの滑動を容易するための部材を設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のダ
    ンパーを有しないスピーカ。
  10. 【請求項10】 前記滑動を容易にするための部材は、
    合成樹脂製のブッシュであることを特徴とする請求項9
    に記載のダンパーを有しないスピーカ。
  11. 【請求項11】 前記滑動を容易にするための部材は、
    リング状マグネットの内周部又は円柱状マグネットの外
    周部に形成する合成樹脂層であることを特徴とする請求
    項9に記載のダンパーを有しないスピーカ。
  12. 【請求項12】 前記磁気サスペンション機構の円柱状
    マグネットは、適用せんとするスピーカの最大振幅より
    も長い長さを有することを特徴とする請求項1乃至9の
    いずれかに記載のダンパーを有しないスピーカ。
  13. 【請求項13】 前記振動系部材は、振動板の内周部に
    ボイスコイルボビンの上端部を一体的に設けたものであ
    って、前記ボイスコイルボビンの中心軸上に配置した非
    磁性体からなるジョイントロッドの上端部をボイスコイ
    ルボビンに取り付けると共に、その下端部を前記磁気サ
    スペンション機構を構成する円柱状マグネットに連結
    し、振動系部材を磁気回路の中心軸上に保持し、振動系
    部材の振動に連動して前記円柱状マグネットが磁気スサ
    ペンションを構成するリング状マグネット内を上下動す
    るよう構成したことを特徴とする請求項1乃至12のい
    ずれかに記載のダンパーを有しないスピーカ。
  14. 【請求項14】 前記振動系部材は、振動板の内周部に
    ボイスコイルボビンの上端部を一体的に設けたものであ
    って、前記磁気サスペンション機構の複数を磁気回路を
    構成するトッププレートの上面に所要の間隔を存して配
    置し、磁気サスペンション機構を構成する円柱状マグネ
    ットの上端面中央に一端部を連結したジョイントロッド
    の他端部を前記振動系部材の振動板の裏面に一体的に取
    り付けて振動系部材を磁気回路の中心軸上に保持し、振
    動系部材の振動に連動して前記円柱状マグネットが磁気
    スサペンションを構成するリング状マグネット内を上下
    動するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至3、
    請求項9又は請求項12のいずれかに記載のダンパーを
    有しないスピーカ。
  15. 【請求項15】 前記振動板とボイスコイルとからなる
    振動系部材とを振動板の内側に磁気回路を配するスピー
    カにおいて、前記振動板の中央部に配置した円筒状のハ
    ウジング内の上下にリング状マグネットを設け、これら
    リング状マグネット内に磁束の平衡する位置に常時安定
    するよう円柱状マグネットを配して磁気サスペンション
    機構とし、前記円柱状マグネットに設けたジョイントロ
    ッドを振動板の内周の中央部に連結し、振動系部材を磁
    気回路の中心軸上に保持すると共に、前記一対のリング
    状マグネット間に設けた巻線コイルへの通電によって前
    記円柱状マグネットが磁気回路の中心軸上で上下動する
    よう構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載のダンパーを有しないスピーカ。
  16. 【請求項16】 前記ジョイントロッドは、アルミニウ
    ム、プラスチック又は木材などの非磁性材料からなり、
    かつ、軽量かつ所要の強度を有することを特徴とする請
    求項1又は4、請求項13乃至15のいずれかに記載の
    ダンパーを有しないスピーカ。
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