JP3360206B2 - 構造体 - Google Patents

構造体

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JP3360206B2
JP3360206B2 JP17436898A JP17436898A JP3360206B2 JP 3360206 B2 JP3360206 B2 JP 3360206B2 JP 17436898 A JP17436898 A JP 17436898A JP 17436898 A JP17436898 A JP 17436898A JP 3360206 B2 JP3360206 B2 JP 3360206B2
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甲八 高田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多目的に利用す
ることのできる構造体、より具体的には、車輛のタイヤ
に付着した泥土を、除去するための除去装置の構造要素
として、あるいは工事現場における坂道や水はけの悪い
場所、または軟弱な地面などに設置する簡易舗道用の構
造要素として、さらには、簡易橋梁を構築するための構
造要素として、使用することのできる構造体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、車輛のタイヤに付着した泥土
を除去するための除去装置としては、特公昭52−72
70号公報に、螺旋状の突条を数本周面に配設した円筒
体を、平行に配列して回転自在に支持すると共に、これ
ら回転体の回転軸にブレーキ装置を設けたものが開示さ
れると共に、既に実用化されている。
【0003】このタイプの泥土の除去装置は、平行に配
置された一対の回転体上にタイヤをセットしたのち、回
転体を回転させることによって、回転体の表面に設けた
螺旋状の突条がタイヤと接触し、タイヤに付着した泥土
を除去するものである。
【0004】一方、この除去装置を改良したものとし
て、たとえば、実用新案登録第3017820号におい
ては、台枠と、回転軸心を同心に囲む周囲に沿って、周
方向に所定の間隔で配列された回転軸に固定された複数
本の棒が、回転軸を介して台枠に回転自在に支持され、
その上に載置された自動車の車輪によって回転し、車輪
に付着した泥土を除去する複数の籠型ローラと、籠型ロ
ーラの回転軸の回転を一方向に制動するクラッチ手段と
を設け、車輪に付着した泥を遠心力、振動、摩擦及びタ
イヤの弾性変形を利用して除去する装置が提案してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の泥土除去装置
は、いずれも動力を使用することを必須のものとしてい
るため、装置自体がきわめて大型化すると共に、装置の
駆動に際しては、大きな騒音を発生し、操作中に除去し
た泥土が四方に飛散し、周囲を汚染するおそれがあり、
これらの問題点を解決するためには、装置自体に付帯設
備を設ける必要性を有するため、コストも嵩むなど実用
上解決すべき多くの問題点を有している。
【0006】また、これら泥土除去装置は、構造が複雑
であるため、簡単に分解することがきわめて難しく、部
品自体専用であるため、他への転用ができず、汎用性を
欠くなどコスト面からは問題が多い。
【0007】一方、造成工事現場や、構造物の建築現場
の多くは、地表が剥き出しで出入りする車輛のタイヤに
は多くの泥土が付着するため、これをそのまま放置した
状態で、車輛出入りさせることは環境美化上好ましく
なく、前記の泥土除去装置の多くは、かかる現場に設置
されているが、造成現場での地表状態によっては、仮設
の橋梁の設置や、車輛の出入りを効率的に行うための仮
設舗道の設置が必要とされるが、従来の仮設の橋梁や仮
設舗道のための構造体には、泥土を除去するための機構
が具備されていないので、既述した泥土の除去装置の設
置が必須とされているのが現状である。
【0008】この発明の目的はかかる現状に鑑み、動力
を必要としない泥土除去装置を、構成するための構造要
素としての構造体を提供することにある。また、この発
明の他の目的は、車輛の進行によって、車輛に付着した
泥土を自動的に除去する機能を持った仮設橋梁や、仮設
舗道を構築するための構造要素として使用することので
きる構造体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記した各目的を達成す
るため、この発明の請求項1に記載の構造体は、全体が
矩形状で、少なくとも長手方向において相対する左右の
側枠部材間に複数の補強材を均等に配した、前後方向に
連結が可能な枠主体と、 この枠主体内の少なくとも一部
に、前又は後の側枠部材を基準として、当該側枠部材に
対する取付角度が45°〜75°の範囲内となるように
取付けた複数のバー材によって構成される捻り付与部材
と、 前記各補強部材の中央部の上縁に一体的に形成した
複数の突起とからなるもので、前記枠主体上を走行する
車輛のタイヤに捻りと直進性を付与し、かつタイヤの溝
内等に付着している泥土を除去するよう構成されたこと
を特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の態様】この発明の構造体は、車輛用タイ
ヤの泥土除去装置を構成するための構造要素とし、ある
いは造成工事現場などにおける簡易舗道用の構造要素と
し、さらには工事現場などにおける簡易橋梁を構築する
ための構造要素など多目的に使用することのできるもの
で、いずれの場合にも、車輛のタイヤに付着した泥土を
除去することができるよう、枠主体内の少なくとも一部
に、枠主体上を進行する車輛のタイヤに、捻りと変成を
付与するための捻り付与部材の複数を配設すると共に、
タイヤに付着する泥土を除去し、かつ直進性を付与する
ための突起の複数を配設したことを最大の特徴とするも
のである。
【0011】より具体的には、構造体を構成する枠主体
内の全面に、あるいはその一部に枠主体上を進行する車
輛のタイヤに、捻りと変成を付与するための捻り付与部
材を所要の角度で、かつ所要の間隔を存して複数配設す
ると共に、タイヤの泥土を除去し、かつタイヤに捻りな
どの変成を与える突起の複数を、前後方向に所要の間隔
を存して配設したものである。
【0012】この構造体は、適用せんとする車輛の重量
に、十分耐えることのできる鋼材からなる前後の側枠部
及び左右の側枠部材とから構成される枠主体と、この
枠主体内に、所要の間隔で配設される捻り付与部材、お
よびタイヤに直進性を付与する複数の突起とから構成さ
れるもので、前記枠主体は、基本的には矩形状(方形も
含む)をなし、車輛の荷重に耐えることができるよう必
要な部位、たとえば、対向する側枠部材(前後の側枠部
材同士と左右の側枠部材同士)間に、補強材を所要の間
隔を存して配設して一体化させたものが好ましい。な
お、この発明において、前後とか、左右とは、車輛の進
行方向から見た状態を意味する。
【0013】この枠主体の大きさには、特段の制限はな
いが、いずれの目的に使用する場合においても、複数の
枠主体を前後方向に連結して使用するため、基本的に
は、幅が約1100mm程度、長さは約1800mm程
度のものが、組み立て分解に際して取扱が容易であるの
で好ましいが、ダブルの車輪を装着したダンプなどに適
用する場合には、当然その幅を大きくする必要がある
が、用途に合わせて当業者が自由に選択できるものであ
る。
【0014】この枠主体内に配設される捻り付与部材
は、断面が山型乃至台形もしくはタイヤとの接触面がフ
ラットで、枠主体の前又は後の側枠部材を基準とし、当
該側枠部材に対する取付角度が45°〜75°の範囲内
となるように取付けたバー材からなるものであって、こ
の捻り付与部材は、枠主体内の全面に、所要の間隔を存
して設けてもよいし、枠主体内の一部、たとえば、枠主
体を車輛の走行方向に従って3分割し、枠主体の前方の
側枠部材側と後方の側枠部材側にのみ、所要の間隔を存
して設けてもよく、要は、枠主体上を走行する車輛のタ
イヤに捻りを付与できるものであればよい。
【0015】前記捻り付与部材は、枠主体を構成する前
方、又は後方の側枠部材に対する取付角度が45°〜7
5°、より好ましくは65°〜75°の範囲となるよう
にして一体的に設けるもので、前記取付角度が、角度
5°を下回る場合には、走行する車輛のタイヤとの接触
面が少なくなって効果的に捻りを付与することができ
ず、角度が75°を超える場合には、タイヤとの接触面
が多くなって捻りも大きく、走行が滑らかではあるが、
車輛が真っ直ぐに進行しないおそれがあり、場合によっ
てタイヤをバーストさせることもあるので好ましくな
い。
【0016】この捻り付与部材を構成するバー材は、
面を山型、又は山型に近い形状とすることによって、捻
り付与部材自体の強度を上げることができるが、タイヤ
との接触面積が少なくなって、泥土の除去効果を若干下
げることもあるので、より好ましくは、台形又はタイヤ
との接触面が、フラットでかつ所要の幅を有するバー材
の使用が好ましい。
【0017】捻り付与部材を構成するバー材は、縦長の
中空体であっても、中実体であってもよいが、枠主体を
構成する左右の側枠部材を、一体的に連結する各補強材
の頂部に、所要の間隔を存して切欠部を形成し、この
欠部内に嵌め込み、必要に応じて当該部位を、溶接処理
して固定することによって、所要の間隔を確実に保持さ
せるもので、車輛の荷重によって、所要の間隔に設定さ
れた捻り付与部材間の間隔が押し広げられ、タイヤに捻
りが掛からないことを防止する効果を発揮するものであ
る。
【0018】タイヤに直進性を付与する突起は、前記枠
主体の左右の側枠部材を、一体的に連結する各補強材の
中央部に、上方に向けて突出させて形成するもので、前
記捻り付与部材を、枠主体に前記した所要の角度で設け
る際、捻り付与部材の取付角度がきわめて大きく、タイ
ヤが捻り付与部材に沿って移動して、枠主体から離脱す
るおそれがあるので、この突起によってタイヤに直進性
を与え、タイヤが不用意に枠主体から離脱することを防
止する役目を有し、かつタイヤと当接することによっ
て、溝内の泥土をより確実に取り除く効果を発揮するも
のである。なお、これら突起と、前記の捻り付与部材、
及び枠主体を構成する各側枠部材の頂面部は、いずれも
同一平面上に位置するよう設けることによって、走行中
に凹凸感がなく、スムーズな運転ができる。
【0019】かかる構成を有する構造体は、その複数
を、前後方向に連結して所要の長さとして使用するもの
で、具体的には、枠主体を構成する、前後の側枠部材の
両端部に、連結用の係合突片を一体的に突出形成し、前
後方向に配置された枠主体の係合突片同士を、連結金具
によって連結するものである。
【0020】この連結金具は、前後方向に相対し、かつ
同一側に位置する一方の枠主体の係合突片と、他方の枠
主体の係合突片とを結合させるものであれば、その構成
については特段の制限はないが、たとえば、矩形状の板
部材の上縁中央部に、下方に向けて凹状の切欠部を形成
し、この切欠部、前記同一側に位置する枠主体の係合
突片を受入れるように構成しておけば、車輛の荷重によ
って各枠主体の係合突片が、下方に押圧されて切欠部か
ら離脱することがないので、車輛の泥土除去装置や、簡
易舗道を構築する際にきわめて有効に利用することがで
きる。
【0021】また、連結金具を構成する前記板部材の裏
面の中央部に、板部材に直交させて補助板を突設してお
くことによって、枠主体を前後方向に連結する場合、一
方の枠主体の後ろ側枠部材と、他方の前の側枠部材間に
若干の隙間を形成し、この隙間内に前記補助板を差し込
み、枠主体上を車輛が通過するとき、連結金具が前後方
向にブレることを防止することができる。
【0022】他の連結金具の例としては、側面がL型
の、板部材の垂直面の中心部に前記係合突片を受入れる
ことのできる係合孔を形成し、水平面には、ボルトを挿
通するための透孔を形成したものを挙げることができ
る。この連結金具は、前後で相対する構造体の係合突片
を上から押さえ付け、かつボルトによって、他の部材に
固定することができるので、架設橋梁などの構築に際し
てきわめて有効なものとなる。
【0023】かかる構造体は、その複数を、前後方向に
連結して所要の長さの構造体ユニットとし、この構造体
ユニットの一対を、所要の間隔を存して床面上に平行に
配設して使用するものであるが、各構造体に設けた捻り
付与部材の取付角度がきわめて大きいので、左右の構造
体ユニットにおける捻り付与部材の取付方向が同じの場
合には、必要以上にタイヤに変成を与え、脱輪を惹起す
るおそれがあるので、前後方向に構造体を連結するに際
、捻り付与部材が互いに反対方向となるよう連結し、
一対の構造体を使用する場合は、左右に位置する構造体
の捻り付与部材の取付方向が、同一となるよう配置して
使用するものである。
【0024】かくして、左右対称に配設した一対の構造
体ユニット上を、車輛が通行する場合、各構造体には、
それぞれ捻り付与部材とタイヤと係合する突起が設けら
れているので、タイヤに変成が付与され、タイヤに付着
した泥土が自動的に取り除かれるが、その泥土が周囲に
飛散するおそれがあるので、好ましくは、外側に位置す
る側枠部材に係合孔などからなる取付部を形成し、この
取付部を使用して、ガードレールのごとき簡易なフェン
スを、着脱自在に装着することが好ましい。
【0025】また、内側に位置する側枠部材には、変成
を与えられたタイヤが不用意に構造体から飛び出さない
よう、前記取付け部と同様に、係合孔などからなる脱輪
防止カバーの取付部を設け、この取付部を使用して脱輪
防止カバーを設けることが好ましく、前記のフェンスや
脱輪防止カバーの構造については特段の限定がない。
【0026】
【作用】この発明の構造体は、前後方向に連結可能であ
ると共に、所要の長さと幅とを有する枠主体内の少なく
とも一部に、バー材で構成され、この枠主体上を走行す
る車輛のタイヤに捻りや変成を与え、タイヤの溝内等に
付着している泥土を除去するための捻り付与部材と、
主体内の対向する側枠部材間に、それぞれ所要の間隔を
存して一体的に配設してなる補強材の中央部上縁に、タ
イヤと当接してタイヤの溝内等に付着している泥土を除
去し、かつタイヤに直進性を付与するための突起とを、
所要の間隔を存し配設して構成したので、いずれの用途
に使用しても、この構造体上を走行する車輛のタイヤ
は、進行方向に対して前進又は後退するに際し、タイヤ
に捻りが付与されるためタイヤの溝が拡大し、溝内など
に詰まった泥土をより効果的に落とすことができる。
【0027】
【実施例】以下、この発明の構造体の実施例と、その使
用方法を添付の図面に基づいて具体的に説明する。この
発明の構造体1は、図1に示すように、所要の厚みと幅
及び長さを有する一対の板状体からなる側枠部材3,4
を、前後方向に所要の間隔を存して配設すると共に、こ
れら側枠部材3,4の両端間を、所要の厚みと幅及び長
さを有する板状体からなる側枠部材5,6で一体的に連
結して、長さ約1800mm×幅1100mmの長方形
状の枠主体2を形成している。
【0028】この枠主体2は、前後方向において相対す
る側枠部材3,4の内面同士を、複数の板状体からなる
補強材7,7・・・で一体的に連結すると共に、左右方
向において相対する側枠部材5,6の内面同士を、同じ
く板状体からなる複数の補強材8,8・・・で一体的に
連結したものであるが、図2から明らかなように、補強
材7と8とは、補強材8の下縁から上方に向けて複数の
切欠部8aを形成し、各切欠部8a内に補強材7を嵌め
込み、全体を井桁状としたものである。
【0029】また、前記の各補強材8の上縁から下方に
向けて、複数の切欠部8bを所要の間隔で形成し、各切
欠部8b内に、タイヤに変成を与える捻り付与部材10
を嵌め込んで固定するよう構成すると共に、この補強材
8の中央部の上縁には、タイヤに付着した泥土を除去
し、かつ直進性を付与するための突起9,9・・・を、
所要の間隔を存して上方に向けて一体的に突設したもの
で、前記各側枠部材3,4,5,6の上縁と、前記捻り
付与部材10の頂面部および突起9の各頂部は、すべて
同一の平面に位置させ、枠主体2の上面部が平面上で
平坦となるよう構成している。
【0030】さらに、この枠主体2における前後の側枠
部材3,4の各端部には、図1および図2で明らかなよ
うに、外方に向けて連結用の係合突片11,12がそれ
ぞれ一体的に形成され、図3に示すように、前後方向に
位置した一方の枠主体2の、後の側枠部材4に設けられ
た係合突片11と、他方の枠主体2の、前の側枠部材3
に設けられた係合突片12とを、連結金具13とで連結
することができるよう構成している。
【0031】前記捻り付与部材10は、所要の厚みと幅
とを有するバー材からなるもので、前又は後の側枠部材
に対して、取付角度が75°となるよう所要の間隔を存
して設けたもので、いずれも溶接によって、その端部を
いずれかの側枠部材の内側に固着したものである。
【0032】前記連結金具13は、図7から明らかなよ
うに、所要の厚みを有する矩形状の板状体の、上縁部の
中央に、下方に向けて切欠部14を形成し、この切欠部
14を、前記枠主体2に設けた係合突片11,12の受
入れ部としたもので、その裏面の中央部には、前後方向
において相対する一方の枠主体2の、後の側枠部材4
と、他方の枠主体2の、前の側枠部材3との間に形成さ
れる約10mm程度の隙間Xに介装するための補助板1
5が、板状体に直交する状態で一体的に形成されてい
る。
【0033】この補助板15は、図6に示すように、前
後方向において相対する枠主体2,2の、前後の側枠部
材3,4との間に形成される隙間Xに挿入され、枠主体
2,2上を通過する車輛の重量によって、枠主体2,2
が前後方向においてブレることを防止するもので、前記
連結金具13にボルト挿通孔13aを設けておくことに
よって、連結金具13を枠主体2,2にそれぞれ固定す
ることができる。
【0034】なお、前記枠主体2の左右の側枠部材5,
6には、図3から明らかなように、所要の部位に、係合
孔16,16・・・を設けておくことによって、この
合孔16にガードレール24を簡単に装着することがで
きる。
【0035】かかる構造体1の使用例として、車輛のタ
イヤに付着した泥土を、除去するための除去装置20を
構成する場合の例を説明する。この泥土の除去装置20
は、前記構成からなる複数の構造体1,1・・・を前後
方向に、連結金具13を使用して所要の長さ(基本的に
は5400mm〜9000mm程度の長さ)に連結して
得た一対の構造体ユニットUとUとを、適用せんと
する車輛の、左右のタイヤ間の距離に合わせて左右平行
に配設して構成したもので、各構造体ユニットUとU
の端部には、それぞれ車輛を構造体1上に案内するた
めのスロープ23,23を付設したものである。
【0036】前記構造体ユニットUとUとの構成に
し、図10で明らかなように、各構造体1,1・・・
を前後方向に連結金具13を使用して連結する場合、前
後に位置する構造体1,1の捻り付与部材10,10・
・・の取付角度が、外方向→内方向、あるいは内方向→
外方向と、互いに反対となるよう順次連結するものであ
る。
【0037】かかる泥土の除去装置20を、所要の場所
に設置する場合には、たとえば図8及び図9に示すよう
に、断面H型の基台21を使用して設けることができ
る。この基台21は全長が約3600mm程度で、その
上面には、所要の間隔を存して一対の位置規制部材2
2,22の複数を取付けたもので、この一対の位置規制
部材22,22間に、前後方向において相対する一方の
構造体1の、前の側枠部材3と、他方の構造体1の、後
の側枠部材4を保持するものである。
【0038】しかして、実際の設置に際しては、たとえ
ば、図10乃至11に示すように、路面上に鉄板を敷設
し、その上に、約1820mm程度の間隔で基台21を
平行に配設するとともに、この基台21上に、各連結部
が位置するよう構造体ユニットUとUを、各構造体
ユニットUとUの捻り付与部材10の取付角度が左
右とも同一方向となるように、すなわち、一方の構造体
ユニットUの捻り付与部材10が、外側に向けて配設
されている場合には、他方の構造体ユニットUの捻り
付与部材10も、外側に向けて配設されたものを選定し
て配置し、各構造体ユニットUとUの端部にスロー
プ23,23を取付ける。
【0039】かくして得られた泥土の除去装置20上
に、タイヤに泥土が付着した車輛を通過させると、タイ
ヤが捻り付与部材10,10・・・および突起9,9・
・・と接触し、タイヤに変成が与えられ、タイヤに形成
された溝が押し広げられ、溝内の泥土が、突起9や捻り
付与部材10除去され、その一部が下方に落ち、一部
は周辺に飛散するが、図11に示すように、ガードレー
ル24を設けることによって、泥土の周囲への飛散を確
実に防止することができる。
【0040】この車輛に付着した泥土を除去するための
除去装置の設置に際しては、この除去装置自体を比較的
底の浅いプール内に設け、当該プール内に水を張ってお
くことによって、タイヤに付着する泥土をより効率的に
除去することができ、特に粉塵工場などでの使用に好適
なものとなる。
【0041】この構造体は図示しないが、たとえば、水
はけの悪い工事現場や、工事現場の傾斜地などの地表
面、あるいは軟弱な地面などに、前記の除去装置と同様
に所要の間隔を存して、断面I型の型鋼からなる基台を
配置し、あるいは配置することなく、連結金具を使用し
て構造体を所要の長さに一体的に連結し、構造体の左右
の側枠部材に設けた孔を使用してガードレールを装着
し、前後の構造体に、それぞれ車輛を案内するためのス
ロープを連結することによって、車輛の通行に支障の出
やすい場所に、きわめて簡単かつ容易に簡易舗道を構築
することができる。
【0042】また、工事現場などにおける凹地や、橋梁
を架設したい場所の凹所内に所要の本数の基礎杭を立設
し、これら基礎杭上に、断面I型の型鋼からなる複数の
基台を配置固定し、これら各基台上で、それぞれ構造体
を、連結金具を使用して一体的に連結すると共に、構造
体の側枠部材に設けた孔を使用して、ガードレールを装
着し、前後の構造体に、それぞれ車輛を案内するための
スロープを一体的に連結した橋梁体を、所要の間隔を存
して左右平行に配置することによって、簡易橋梁を構築
することができる。
【0043】以上述べたように、この構造体は、泥土の
除去装置を構成するための構造要素とし、あるいは簡易
舗道や、簡易橋梁用の構造要素として使用することがで
き、簡易橋梁として使用する場合は、左右一対の橋梁体
間にコンパネを架設することによって、簡易舗道を構成
することもできる。また、実施例においては、構造体に
設ける捻り付与部材は、全面に配置しているが、たとえ
ば、構造体を3分割し、中央部には捻り付与部材を配置
せず、左右部にのみ捻り付与部材を配置してもよく、こ
の発明の要旨を変更しない範囲内で自由に選択すること
ができるものである。
【0044】
【発明の効果】この発明の構造体は、前後方向への連結
が可能で、かつ所要の幅と長さとを有する枠主体内に、
イヤに捻りを付与するための捻り付与部材と、タイヤ
への変成の付与と同時に直進性を与えるための突起を設
けたので、この構造体上を走行する車輛は、自動的にタ
イヤに対して強制的に捻りが付与され、その結果、タイ
ヤに設けられた溝が拡大し、溝内に詰まっていた泥土
を、その自重と捻り付与部材との接触によって、簡単か
つ容易に除去することができる。
【0045】特に、この発明の構造体は、枠主体への捻
り付与部材の取付けに際し、当該枠主体の前後の側枠部
材を基準とし、この側枠部材に対して、角度45°〜7
5°の範囲の取付角度で配設し、この取付角度を通過さ
せる車輛の種類や、タイヤの大きさによって、前記の範
囲で選定することにより、効果的な泥土の除去が可能で
ある。
【0046】さらに、この発明の構造体は、前記捻り付
与部材の他に、タイヤに主として直進性を付与するため
の突起を設けているので、捻り付与部材の取付角度を大
きくしても、車輛の直進性を確実に保持することができ
る。
【0047】さらにまた、この発明の構造体は、その複
数を使用することによって泥土除去装置や簡易舗道、簡
易橋梁などを簡単かつ容易に構築し、構築したものを構
造体単体に簡単に分解することができ、搬送もきわめて
容易であると共に、泥土の除去に際しては、車輛を単に
構造体上を走行させるだけでよいため、騒音がなく、電
力などを必要としないため、不要な経費を節約すること
ができ、メンテナンスがきわめて容易であるなど、実用
上多大の利点を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構造体の一例を示す平面図である。
【図2】図1に示す構造体の一部切欠断面図である。
【図3】図1に示す構造体の連結状態を示す要部の拡大
斜視図である。
【図4】構造体の連結状態を示す正面図である。
【図5】構造体の連結状態を示す平面図である。
【図6】この構造体を連結するための連結金具の一例を
示す平面図である。
【図7】同正面図である。
【図8】泥土除去装置等を構築する際に使用する基台の
一例を示す平面図である。
【図9】同正面図である。
【図10】この発明の構造体を使用した泥土除去装置の
一例を示す平面図である。
【図11】同側面図である。
【符号の説明】
1 構造体 2 枠主体 3,4 前又は後の側枠部材 5,6 左又は右の側枠部材 7,8 補強材 9 突起 10 捻り付与部材 11,12 係合突片 13 連結金具 14 切欠部 15 補助板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−291875(JP,A) 実開 昭58−63155(JP,U) 実開 平6−53338(JP,U) 実開 昭55−11321(JP,U) 実開 昭59−162354(JP,U) 実開 平3−50574(JP,U) 実開 昭53−100651(JP,U) 登録実用新案3017820(JP,U) 特公 昭52−7270(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 3/00 - 3/06 B60S 1/68 E01C 9/00 E01D 19/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全体が矩形状で、少なくとも長手方向にお
    いて相対する左右の側枠部材間に複数の補強材を均等に
    配した、前後方向に連結が可能な枠主体と、 この枠主体内の少なくとも一部に、前又は後の側枠部材
    を基準として、当該側枠部材に対する取付角度が45°
    〜75°の範囲内となるように取付けた複数のバー材に
    よって構成される捻り付与部材と、 前記各補強部材の中央部の上縁に一体的に形成した複数
    の突起 とからなるもので、前記枠主体上を走行する車輛
    のタイヤに捻りと直進性を付与し、かつタイヤの溝内等
    に付着している泥土を除去するよう構成されたことを特
    徴とする構造体。
  2. 【請求項2】前記枠主体は、 その複数を前後方向に連結して構造体ユニットとし、
    構造体ユニットの一対を所要の間隔を存して、各構造
    体の捻り付与部材が左右対称となるように配置すること
    を特徴とする請求項1に記載の構造体。
  3. 【請求項3】前記枠主体は、相対する左 右の側枠部材間を連結する補強材の頂部に、
    所要の間隔を存して切欠部を形成し、この切欠部内に、
    前記バー材を嵌め込んで固定することを特徴とする請求
    項1又は2に記載の構造体。
  4. 【請求項4】前記枠主体は、 前記枠主体の頂部と、前記捻り付与部材の頂部および前
    記突起の頂部が、すべて同一平面上に位置するよう設け
    たことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の
    構造体。
  5. 【請求項5】前記枠主体は、 その前後の側枠部材の両端部に連結用の係合突片を突出
    形成し、前後方向に配置された枠主体の係合突片同士を
    連結金具によって連結することを特徴とする請求項1乃
    のいずれかに記載の構造体。
  6. 【請求項6】前記連結金具は、 板部材の上縁部に凹状の切欠部を形成し、前後方向に相
    対する枠主体に形成された前記係合突片を受入れるよう
    構成すると共に、その裏面に前記板部材に直交させて補
    助板を設けたことを特徴とする請求項5に記載の構造
    体。
  7. 【請求項7】前記捻り付与部材を構成するバー材は、 断面が山型乃至台形、もしくはタイヤとの接触面がフラ
    ットで所要の幅を有するものであることを特徴とする請
    求項1に記載の構造体。
  8. 【請求項8】前記枠主体は、 左右の側枠部材の、外側に位置する側枠部材に、除去さ
    れる泥土が周囲に飛散することを防止するための簡易な
    フェンスを、着脱自在に装着するための取付部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の構
    造体。
  9. 【請求項9】前記枠主体は、 左右の側枠部材の、内側に位置する側枠部材に、脱輪防
    止カバーを着脱自在に装着するための取付部を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の構造
    体。
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