JP3359871B2 - 容量型圧力センサ及びその製造方法 - Google Patents

容量型圧力センサ及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体プロセス技
術を利用し、基板表面にダイアフラムを形成した容量型
圧力センサ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体プロセス技術を利用し、基板表面
にダイアフラムを形成した容量型圧力センサとして、例
えば図15に示すようなものがある。
【0003】この図15は、容量型圧力センサの構造を
示す要部概略断面図であり、図15の(a)において
は、単結晶シリコンからなる基板43、不純物を高濃度
ドープした固定電極44、耐エッチング特性を有する基
板保護膜45、犠牲膜46、そしてポリシリコンからな
るダイアフラム膜47を示す。
【0004】また、ダイアフラム膜47は、p型または
n型の不純物を高濃度に含有するよう処理され可動電極
48としても作用する。なお、図示は省略したが、ダイ
アフラム47には、保護膜が積層される。
【0005】また、図15の(b)においては、上記犠
牲膜46は製造工程にてエッチング除去され、真空雰囲
気でエッチング液注入口(図示せず)が封止されること
により、基板43と上記ダイアフラム膜47により囲ま
れた圧力基準室49が形成される。
【0006】上記の容量型圧力センサの受圧面側領域、
つまり、可動ダイアフラム50の圧力基準室49側の面
と反対側の面に圧力が印加されると、図15の(c)に
示すように、印加された絶対圧力に比例して可動ダイア
フラム50が撓み、この撓みによって、固定電極44と
可動電極48間の静電容量値が変化する。
【0007】したがって、静電容量の変化を圧力検出信
号として取り出すことにより、可動ダイアフラム50に
印加される圧力を測定することができる(例えば、特開
平9−257618号公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、容量型圧力
センサの製造時に、半導体プロセスを用いて堆積された
膜は、一般に、膜堆積時に、膜の面内方向の内部応力を
有する。容量型圧力センサにおいて、可動ダイアフラム
50は、半導体プロセスを用いてポリシリコン等を堆積
することによって形成されため、この可動ダイアフラム
50も、内部応力を有することになる。
【0009】可動ダイアフラム50の内部応力が圧縮応
力の場合、圧力基準室49の内部圧力と外部圧力とが、
平衡している状態で、可動ダイアフラム50は図15の
(b)に示すように、座屈して受圧面側に凸に変形した
状態となっている場合がある。このように、受圧面側に
凸に変形した可動ダイアフラム50の受圧面に圧力が印
加された場合、可動ダイアフラム50が圧力によって変
形し、受圧面側に凸の状態から受圧面側に凹の状態に急
激に変形する状況が発生する。
【0010】そして、可動ダイアフラム50が、受圧面
側に凸の状態から凹の状態に急激に変形する際に、可動
ダイアフラム50の変形が圧力に対して不連続に変化す
るおそれがある。このような不連続に可動ダイアフラム
50が変形することは圧力に対して電気容量が不連続に
変化することになり、圧力センサが正確に作動しない事
を意味する。
【0011】また、圧力が減少して、可動ダイアフラム
50が受圧面側に凹の状態から、凸の状態に戻ったとき
に、初期の凸状態とは異なる状態に戻ることが考えられ
る。この場合には、容量値にオフセット値が発生してし
まい、正確な圧力測定が困難となるおそれがある。
【0012】そこで、可動ダイアフラム50の受圧面側
への凸の変形を抑えるために、高温の熱処理(アニー
ル)を施すという方法も考えられる。これは、ポリシリ
コンの内部応力が高温の熱処理(アニール)により低減
するということを利用した方法である。
【0013】しかし、この方法では、ICプロセスと整
合性が取れなくなるという問題がある。すなわち、小型
化等のために、同一基板上に上記容量型圧力センサとM
OSFET等から成る他の制御回路を形成しようとした
場合、高温で熱処理するとMOSFETとして基板に導
入した不純物が熱によって拡散してしまい、特性が変わ
ってしまうという問題がある。また、高温熱処理を行う
と、時間的にも無駄が多くなって生産性も低下してしま
うので、実用的ではない。
【0014】そこで、本発明の目的は、高温熱処理を追
加すること無く、可動ダイアフラムが受圧面側に凸の状
態となるのを防止し、印加圧力の変化に対して連続的に
電気容量が変化する容量型圧力センサ及びその製造方法
を実現することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、次のように構成される。 (1)基板の主表面上に圧力基準室を設け、この圧力基
準室を覆うよう上記基板表面側に被覆形成された可動ダ
イアフラムを有する容量型圧力センサにおいて、上記可
動ダイアフラムは、その中央部を含む部分と周縁部とを
有し、この周縁部は、上記基板の主表面の反対側に突出
し、内部応力が圧縮応力である厚肉部を有し、上記可動
ダイアフラムの上記基板の主表面との対向面あるいはこ
の対向面とは反対側の面の少なくとも一方が、検出圧力
が0である初期状態で、上記基板の主表面に対して凸形
状を有する。
【0016】可動ダイアフラムは初期状態で、基板の主
表面との対向面あるいはこの対向面とは反対側の面の少
なくとも一方が、上記基板の主表面に対して凸形状、つ
まり、受圧面側に凹形状となっているので、検出圧力が
可動ダイアフラムに受圧面に加わり可動ダイアフラムが
変形しても、可動ダイアフラムの変形が受圧面側に凸の
形から凹の形へ変化することは無い。したがって、可動
ダイアフラムの変形が検出圧力に対して連続的に変化
し、その結果、電気容量も連続的に変化し、連続的な出
力が得られる。
【0017】
【0018】可動ダイアフラムの周縁部に厚肉部が形成
されていることにより、可動ダイアフラムが座屈したと
しても、厚肉部により曲げモーメントが働き、可動ダイ
アフラムは、検出圧力が0である初期状態で受圧面側に
凹に変形した状態で安定する。
【0019】よって、可動ダイアフラムの初期形状は、
受圧面側に凹形状となっているので、検出圧力が可動ダ
イアフラムの受圧面に加わり可動ダイアフラムが変形し
ても、可動ダイアフラムの変形が受圧面側に凸の形から
凹の形へ変化することは無い。したがって、可動ダイア
フラムの変形が検出圧力に対して連続的に変化し、その
結果、電気容量も連続的に変化し、連続的な出力が得ら
れる。
【0020】
【0021】()また、基板の主表面上に圧力基準室
を設け、この記圧力基準室を覆うよう上記基板表面側に
被覆形成された可動ダイアフラムを有する容量型圧力セ
ンサにおいて、上記可動ダイアフラムの上記基板の主表
面との対向面とは反対側の面の中央部上に上記圧力基準
室より径が小さく内部応力が引張応力の膜が配置されて
いる。
【0022】可動ダイアフラムの中央部上に内部応力が
引張応力の膜が配置されていることにより、可動ダイア
フラムが座屈したとしても、上記膜により曲げモーメン
トが働き、可動ダイアフラムは受圧面側に凹に変形す
る。
【0023】よって、検出圧力が可動ダイアフラムの受
圧面に加わりダイアフラムが変形しても、可動ダイアフ
ラムの変形が検出圧力に対して連続的に変化し、その結
果、電気容量も連続的に変化し、連続的な出力が得られ
る。
【0024】()また、基板の主表面上に圧力基準室
を設け、この記圧力基準室を覆うよう上記基板表面側に
被覆形成された可動ダイアフラムを有する容量型圧力セ
ンサの製造方法において、上記基板の主表面の一部に犠
牲膜を形成する工程と、上記犠牲膜が形成された上記基
板の主表面に可動ダイアフラム膜を被覆形成する工程
と、上記可動ダイアフラム膜の周縁部分に、上記基板の
主表面とは反対側に突出し、内部応力が圧縮応力であ
厚肉部を形成する工程と、上記基板の主表面と上記可動
ダイアフラム膜との間に上記犠牲膜を除去し、圧力基準
室を形成する工程とを備え、上記可動ダイアフラムは、
検出圧力が0である初期状態で、上記基板の主表面に対
して凸形状を有する。この製造方法により上記()に
記載した容量型圧力センサを製造することができる。
【0025】()また、基板の主表面上に圧力基準室
を設け、この記圧力基準室を覆うよう上記基板表面側に
被覆形成された可動ダイアフラムを有する容量型圧力セ
ンサの製造方法において、上記基板の主表面の一部に犠
牲膜を形成する工程と、上記犠牲膜が形成された上記基
板の主表面に可動ダイアフラム膜を被覆形成する工程
と、上記可動ダイアフラムの上記基板の主表面との対向
面とは反対側の面の中央部上に上記圧力基準室より径が
小さく内部応力が引張応力の膜を形成する工程と、上記
基板の主表面と上記可動ダイアフラム膜との間に上記犠
牲膜を除去し、圧力基準室を形成する工程とを備える。
この製造方法により上記()に記載した容量型圧力セ
ンサを製造することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 (第1の実施形態)本発明の第1の実施形態を図1から
図4を参照して説明する。図1及び図2は、それぞれ、
本発明の第1の実施形態である容量型圧力センサのコン
デンサ部の概略断面図及び平面図を示しており、図1
は、図2におけるA−A’線に沿った断面図を示したも
のである。また、図3は、図2におけるO−B線に沿っ
た断面図を示している。
【0027】図1から図3において、基板1は単結晶シ
リコンからなり、この基板1の主表面にはp型またはn
型の不純物を高濃度に含有するよう処理された固定電極
2が形成されている。また、基板1の表面全域には耐エ
ッチング特性を有する基板保護膜3が被覆形成されてい
る。
【0028】そして、この基板保護膜3の表面には、受
圧領域を覆うように、等方性エッチング特性を有する犠
牲膜4が被覆形成されている。なお、この犠牲膜4は製
造工程において除去されるものであって、完成製品には
ない。
【0029】また、犠牲膜4を覆うようにダイアフラム
膜5が被覆形成されている。さらに、ダイアフラム膜5
は、p型またはn型の不純物を高濃度に含有するよう処
理され可動電極6としても作用する。また、上記固定電
極2と可動電極6にはセンサ外部と電気的に通電するた
めに配線、電極が形成されている。
【0030】また、ダイアフラム膜5の固定部7上部、
つまり、ダイアフラム膜5の周縁部には、周囲よりも膜
厚の厚い、厚肉部12が形成されており、この厚肉部1
2は、内部応力が圧縮応力であれば、その材料は、ダイ
アフラム膜5と同じ材料でも、違う材料であってもよ
い。また、この容量型圧力センサには、エッチング液注
入口8が開口形成されており、当初形成されていた犠牲
膜4は、このエッチング液注入口8を介して全てエッチ
ング除去される。
【0031】すなわち、犠牲膜4をすべて除去すること
により、基板1とダイアフラム膜5により囲まれた圧力
基準室9が形成されると同時に、基板1から分離された
圧力基準室9の上面側に位置するダイアフラム膜5、可
動電極6膜より構成される可動ダイアフラム10が形成
される。
【0032】この容量型圧力センサは、真空雰囲気にお
いて、エッチング液注入口8の全てを封止キャップ11
により封止することにより、圧力基準室9が真空状態と
なり、印加された絶対圧力に比例して可動ダイアフラム
10が撓み、この撓みによって、固定電極2と可動電極
6との間の静電容量値が変化する。したがって、静電容
量の変化を圧力検出信号として取り出すことにより、可
動ダイアフラム10に印加される絶対圧力を測定するこ
とができる。
【0033】また、図2では、可動ダイアフラム10の
固定部7上部に、周囲よりも膜厚の厚い、厚肉部12が
形成されているが、この他に、例えば、図4に示すよう
に厚肉部12は、可動ダイアフラム10の固定部7上部
の一部のにみ形成されていてもよく、厚肉部12の配置
はこの限りでは無い。ただし、例えば、図4に示すよう
に、可動ダイアフラム10の形状に対して対称性の良い
位置に厚肉部12を位置する方が良い。
【0034】これにより、検出圧力が可動ダイアフラム
10の受圧面に印加され、可動電極6と固定電極2との
距離が変化する際に、可動電極6と固定電極2の位置関
係が平行に変化し高感度の出力が得られる。
【0035】上記構成の容量型圧力センサでは、可動ダ
イアフラム10の内部応力が圧縮応力の場合、可動ダイ
アフラム固定部7の上部に周囲よりも膜厚の厚い圧縮応
力の厚肉部12が形成されていることにより、可動ダイ
アフラム10が座屈したとしても、図1に示すように曲
げモーメントが働き、可動ダイアフラム10は、基板1
の主表面に対して凸形状の状態で安定する、つまり、受
圧面側に凹に変形した状態で安定する。
【0036】よって、可動ダイアフラム10の初期状態
(検出圧力が0である状態)における形状は、受圧面側
に凹形状となっているので、検出圧力が可動ダイアフラ
ム10の受圧面に加わり可動ダイアフラム10が変形し
ても、可動ダイアフラムの変形が受圧面側に凸の形から
凹の形へ変化することは無いので、可動ダイアフラム1
0の変形が検出圧力に対して連続的に変化し、その結
果、電気容量も連続的に変化し、連続的な出力が得られ
る。
【0037】また、可動ダイアフラム10の内部応力が
引張応力の場合は、可動ダイアフラム10がダイアフラ
ム固定部7から引張られている状態となるため、可動ダ
イアフラム10は座屈することはなく、可動ダイアフラ
ム10の変形が検出圧力に対して連続的に変化し、その
結果、電気容量も連続的に変化し、連続的な出力を得る
ことができる。
【0038】よって、本発明の第1の実施形態である容
量型圧力センサは、可動ダイアフラム10の内部応力が
圧縮力、引張力のどちらでも、可動ダイアフラム10が
受圧面側に凸となることはなく、可動ダイアフラム10
の変形が検出圧力に対して連続的に変化し、その結果、
電気容量も連続的に変化し、連続的な出力が得られる。
【0039】したがって、高温熱処理を追加すること無
く、可動ダイアフラムが受圧面側に凸の状態となるのを
防止し、印加圧力の変化に対して連続的に電気容量が変
化する容量型圧力センサを実現することができる。
【0040】なお、以下に、上述した第1の実施形態に
おいて、ダイアフラム5をポリシリコンとした場合の要
部の寸法例を記載する。可動ダイアフラム10の薄肉部
の厚み寸法t1は、約5μm、可動ダイアフラム10の
厚肉部12の厚み寸法t2は、約10μmである。ま
た、可動ダイアフラム10の直径L1(図2の点aから
点dまでの距離)は、約200μm、可動ダイアフラム
10の薄肉部の直径L2(図2の点bから点cまでの距
離)は、約180μmである。
【0041】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態として、第1の実施形態である容量型圧力センサの製
造方法を示す。図5の(a)から(d)は、第1の実施
形態で示した容量型圧力センサの製造工程図を示し、図
2のA−O−B線に沿った断面を示している。
【0042】まず、図5の(a)において、単結晶シリ
コンからなる基板1の表面にイオン注入あるいは熱拡散
によりp型またはn型の不純物を高濃度に含有する固定
電極2を形成する。ここで、図では省略するが、固定電
極2を外部に電気的に接続させるためのリード部および
固定電極接続端子も基板1の表面に固定電極2の形成時
に形成する。
【0043】次に、基板1の表面全域に耐エッチング特
性を有する基板保護膜3を被覆形成し、この基板保護膜
3の表面に等方性エッチング特性を有する犠牲膜4を被
覆形成する。次に、この犠牲膜4の受圧領域の周辺部を
エッチング除去する。
【0044】次に、図5(b)において、犠牲膜4を覆
うように、例えば減圧CVDを用いてポリシリコンを堆
積させダイアフラム膜5を被覆形成する。さらに、ダイ
アフラム膜5には、p型またはn型の不純物を熱拡散、
またはイオン注入により高濃度に含有し可動電極6とす
る。また、固定電極2と可動電極6にはセンサ外部と電
気的に通電するために配線、電極を形成する。
【0045】次に、図5(c)では、後に可動ダイアフ
ラム10の固定部となる部分の上部の一部を残し、可動
ダイアフラム10の表面をエッチングし、可動ダイアフ
ラム10の周囲に厚肉部12を形成する。また、エッチ
ングによりダイアフラム膜5を貫通して犠牲膜4に到達
するように、少なくとも1個のエッチング液注入口8を
形成する。
【0046】なお、上記厚肉部12は、可動ダイアフラ
ム10をエッチングして形成する以外に、可動ダイアフ
ラム10の固定部7の上部の一部にダイアフラム10と
同じ材料の膜を堆積させてもよく、違う材料であって
も、例えば、以下の(I)及び(II)に示す膜形成法
により内部応力が圧縮応力である材料であれば形成して
もよい。
【0047】(I)ダイアフラム膜5を構成する材料よ
りも線膨張係数が小さい材料を、容量型圧力センサの使
用温度よりも高温で堆積させ、厚肉部12を形成する。
この方法により、厚肉部12には、圧縮の熱応力が生じ
る。
【0048】(II)ダイアフラム膜5を構成する材料
よりも線膨張係数が大きい材料を、容量型圧力センサ使
用温度よりも低温で堆積させ、厚肉部12を形成する。
この方法により、厚肉部12は、圧縮の熱応力をもつ。
【0049】続いて、図5の(d)では、エッチング液
注入口8を介して、犠牲膜4の全てをエッチング除去す
る。すなわち、犠牲膜4を全て除去することにより、基
板1とダイアフラム膜5とにより囲まれた圧力基準室9
が形成されると同時に、基板1から分離された圧力基準
室9の上面側に位置するダイアフラム膜5、可動電極膜
6より構成する可動ダイアフラム10が形成される。
【0050】さらに、真空雰囲気において、エッチング
液注入口8の全てを封止キャップ11により封止し、圧
力基準室9が真空状態となり、容量型圧力センサのセン
サ部となる。
【0051】上記構成の容量型圧力センサでは、ダイア
フラム膜5の内部応力が圧縮応力の場合、可動ダイアフ
ラム固定部7の上部に周囲よりも膜厚の厚い圧縮応力の
厚肉部12が形成されていることにより、可動ダイアフ
ラム10が座屈したとしても、図5の(d)に示すよう
に曲げモーメントが働き、可動ダイアフラム10は受圧
面側に凹に変形する。
【0052】したがって、本発明の第2の実施形態によ
れば、高温熱処理を追加すること無く、可動ダイアフラ
ムが受圧面側に凸の状態となるのを防止し、印加圧力の
変化に対して連続的に電気容量が変化する第1の実施形
態である容量型圧力センサの製造方法を実現することが
できる。
【0053】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態を図6を参照して説明する。図6は本発明の第
3の実施形態である容量型圧力センサの要部断面図を示
したものである。図6において、基板13はエッチング
等によってその一部が受圧面側に凹に加工された単結晶
シリコンからなり、この基板13の凹部の中心の基板表
面にはp型またはn型の不純物を高濃度に含有するよう
処理された固定電極14が形成されている。
【0054】また、基板13の表面全域には耐エッチン
グ特性を有する基板保護膜15が被覆形成されている。
そして、この基板保護膜15の表面には、基板13の凹
部を覆うように、等方性エッチング特性を有する犠牲膜
16が被覆形成されている。なお、この犠牲膜16は製
造工程において除去されるものであって、完成製品には
ない。
【0055】また、犠牲膜16を覆うようにダイアフラ
ム膜17が被覆形成されている。さらに、ダイアフラム
膜17はp型またはn型の不純物を高濃度に含有するよ
う処理され可動電極18として作用する。
【0056】また、固定電極14と可動電極18とには
センサ外部と電気的に通電するために配線、電極が形成
されている。基板13の凹部の表面に形成された犠牲膜
16とダイアフラム膜17とは、基板13の凹部に沿っ
て、受圧面側に凹の全体形状を有する。
【0057】また、この容量型圧力センサには、第1の
実施形態である容量型圧力センサと同様に、エッチング
液注入口が開口形成されており、犠牲膜16は、全てエ
ッチング除去される。そして、圧力基準室19と可動ダ
イアフラム20とが形成される。
【0058】そして、真空雰囲気において、エッチング
液注入口の全てを封止キャップにより封止することによ
り、圧力基準室19が真空状態となり、第1の実施形態
の動作原理と同様にして、印加圧力によって変動する静
電容量の変化を圧力検出信号として取り出すことによ
り、可動ダイアフラム20に印加される絶対圧力を測定
することができる。
【0059】上記構成の容量型圧力センサでは、可動ダ
イアフラム20の全体形状が受圧面側に凹であるため
に、ダイアフラム膜5の内部応力により可動ダイアフラ
ム20が座屈したとしても、可動ダイアフラム20は受
圧面側に凹に変形する。よって、検出圧力が可動ダイア
フラム20の受圧面に加わり可動ダイアフラム20が変
形しても、可動ダイアフラム20の変形が検出圧力に対
して連続的に変化し、その結果、電気容量も連続的に変
化し、連続的な出力が得られる。
【0060】また、可動ダイアフラム20の内部応力が
引張応力の場合は、可動ダイアフラム20がダイアフラ
ム固定部21から引張られている状態となり、可動ダイ
アフラム20は座屈することはなく、可動ダイアフラム
20の変形が検出圧力に対して連続的に変化し、その結
果、電気容量も連続的に変化し、連続的な出力が得られ
る。
【0061】よって、本発明の容量型圧力センサは、可
動ダイアフラム20の内部応力が圧縮、引張のどちらで
も、可動ダイアフラム20が受圧面側に凸とはならず、
可動ダイアフラム20の変形が検出圧力に対して連続的
に変化し、その結果、電気容量も連続的に変化し、連続
的な出力が得られる。
【0062】したがって、高温熱処理を追加すること無
く、可動ダイアフラムが受圧面側に凸の状態となるのを
防止し、印加圧力の変化に対して連続的に電気容量が変
化する容量型圧力センサを実現することができる。
【0063】なお、以下に、上述した第2の実施形態に
おいて、ダイアフラム5をポリシリコンとした場合の要
部の寸法例を記載する。可動ダイアフラム20の最大内
径L1は、約200μm、ダイアフラム固定部21の幅
寸法L3は、約10μm、可動ダイアフラム20の段差
部の幅寸法L4は、約10μm、可動ダイアフラム20
の段差寸法t3は、約5μmである。
【0064】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態として、第3の実施形態である容量型圧力センサの製
造方法を示す。図7の(a)から(d)は、第3実施形
態で示した容量型圧力センサのセンサ部の製造工程図を
示している。
【0065】まず、図7の(a)では、単結晶シリコン
からなる基板13の表面をエッチング等により一部が受
圧面側に凹となるように加工し、続いて、イオン注入あ
るいは熱拡散によりp型またはn型の不純物を高濃度に
含有する固定電極14を、基板13の凹部の中央部に形
成する。
【0066】ここで、図では省略するが、固定電極14
を外部に電気的に接続させるためのリード部および固定
電極接続端子も基板13の表面に固定電極14の形成時
に形成する。
【0067】次に、図7の(b)では、基板13の表面
全域に耐エッチング特性を有する基板保護膜15を被覆
形成し、この基板保護膜15の表面であって、基板13
の凹部に、等方性エッチング特性を有する犠牲膜16を
被覆形成する。
【0068】ここで、犠牲膜16は、例えば化学蒸着法
により受圧面側に凹の形状をもった基板保護膜15上に
等方的に堆積させることにより、犠牲膜16の表面も受
圧面側に凹に形成させる。次に、この犠牲膜16の受圧
領域の周辺部をエッチング除去する。
【0069】次に、図7の(c)では、犠牲膜16を覆
うように、例えば減圧CVDを用いてポリシリコンを堆
積させ、ダイアフラム膜17を被覆形成する。ここで、
ダイアフラム膜17も等方的に堆積させることにより、
基板13の形状に倣って成長し、ダイアフラム膜17の
全体形状を受圧面側に凹形状とすることができる。
【0070】さらに、ダイアフラム膜17は、p型また
はn型の不純物を熱拡散、またはイオン注入により高濃
度に含有され、可動電極18とされる。また、固定電極
14と可動電極18とにはセンサ外部と電気的に通電す
るために配線、電極が形成される。
【0071】続いて、図7の(d)では、エッチング液
注入口を介して、犠牲膜16の全てをエッチング除去す
る。すなわち、犠牲膜16を全て除去することにより、
基板13とダイアフラム膜17とにより囲まれた圧力基
準室19が形成されると同時に、基板13から分離され
た圧力基準室19の上面側に位置するダイアフラム膜1
7、可動電極膜18により構成される可動ダイアフラム
20が形成される。
【0072】さらに、真空雰囲気において、エッチング
液注入口の全てを封止キャップにより封止し、圧力基準
室19を真空状態として、容量型圧力センサが製造され
ることとなる。
【0073】以上のように、本発明の第4の実施形態に
よれば、高温熱処理を追加すること無く、可動ダイアフ
ラムが受圧面側に凸の状態となるのを防止し、印加圧力
の変化に対して連続的に電気容量が変化する第3の実施
形態である容量型圧力センサの製造方法を実現すること
ができる。
【0074】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態を図8を参照して説明する。この第5の実施形
態において、第1の実施形態と対応する部材には同一符
号を付す。そして、図8は本発明の第5の実施形態であ
る容量型圧力センサの要部断面図を示したものである。
【0075】図8において、基板1は単結晶シリコンか
らなり、この基板1の表面にはp型またはn型の不純物
を高濃度に含有するよう処理された固定電極2が形成さ
れている。また、基板1の表面全域には耐エッチング特
性を有する基板保護膜3が被覆形成されている。そし
て、この基板保護膜3の表面には、受圧領域を覆うよう
に、等方性エッチング特性を有する犠牲膜4が被覆形成
されている。
【0076】なお、この犠牲膜4は製造工程において除
去されるものであって、完成製品にはない。また、犠牲
膜4を覆うようにダイアフラム膜5が被覆形成されてい
る。さらに、ダイアフラム膜5はp型またはn型の不純
物を高濃度に含有するよう処理され可動電極6として作
用する。
【0077】また、固定電極2と可動電極6にはセンサ
外部と電気的に通電するために配線、電極が形成されて
いる。また、ダイアフラム膜5の中心部には、内部応力
が引張応力の円形状の膜22が形成されている。ただ
し、可動ダイアフラム10の形状に対して対称性の良い
位置に膜22を配置する方が良い。これにより、検出圧
力が可動ダイアフラム10の受圧面に印加され、可動電
極6と固定電極2の距離が変化する際に、可動電極6と
固定電極2との位置関係が平行に変化して高感度の出力
が得られる。
【0078】また、この容量型圧力センサには、エッチ
ング液注入口が開口形成されており、当初形成されてい
た犠牲膜4は、このエッチング液注入口8を介して全て
エッチング除去される。
【0079】すなわち、犠牲膜4を全て除去することに
より、基板1とダイアフラム膜5とにより囲まれた圧力
基準室9が形成されると同時に、基板1から分離された
圧力基準室9の上面側に位置するダイアフラム膜5、可
動電極6により構成される可動ダイアフラム23が形成
される。
【0080】この容量型圧力センサは、真空雰囲気にお
いて、エッチング液注入口8の全てを封止キャップ9に
より封止することにより、圧力基準室9が真空状態とな
り、印加された絶対圧力に比例して可動ダイアフラム2
3が撓み、この撓みによって、固定電極2と可動電極6
との間の静電容量値が変化する。
【0081】したがって、静電容量の変化を圧力検出信
号として取り出すことにより、可動ダイアフラム23に
印加される絶対圧力を測定することができる。
【0082】上記構成の第5の実施形態である容量型圧
力センサでは、可動ダイアフラム23の内部応力が圧縮
応力の場合、可動ダイアフラム23の中心部の上部に内
部応力が引張応力の膜22形成されていることにより、
可動ダイアフラム23が座屈したとしても、図8に示す
ように曲げモーメントが働き、可動ダイアフラム23は
受圧面側に凹に変形する。
【0083】よって、検出圧力が可動ダイアフラム23
の受圧面に加わりダイアフラム23が変形しても、可動
ダイアフラム23の変形が検出圧力に対して連続的に変
化し、その結果、電気容量も連続的に変化し、連続的な
出力が得られる。
【0084】また、可動ダイアフラム23の内部応力が
引張応力の場合は、可動ダイアフラム23が可動ダイア
フラム固定部24から引張られている状態となり、可動
ダイアフラム23は座屈することはなく、可動ダイアフ
ラム23の変形が検出圧力に対して連続的に変化し、そ
の結果電気容量も連続的に変化し、連続的な出力を得る
ことができる。
【0085】よって、本発明の第5の実施形態による容
量型圧力センサは、可動ダイアフラム23の内部応力が
圧縮、引張のどちらでも、可動ダイアフラム23が受圧
面側に凸になることはなく、可動ダイアフラム23の変
形が検出圧力に対して連続的に変化し、その結果、電気
容量も連続的に変化し、連続的な出力を得ることができ
る。
【0086】したがって、高温熱処理を追加すること無
く、可動ダイアフラムが受圧面側に凸の状態となるのを
防止し、印加圧力の変化に対して連続的に電気容量が変
化する容量型圧力センサを実現することができる。
【0087】なお、上述した第5の実施形態において、
ダイアフラム23をポリシリコンとした場合の寸法例と
しては、圧力基準室9の内径は200μm、円形状の膜
22の直径は20μmである。ただし、膜22は、円形
状としたが、円形状に限らず、多角形とすることもでき
る。
【0088】(第6の実施形態)本発明の第6の実施形
態として、第5の実施形態である容量型圧力センサの製
造方法を示す。図9の(a)及び(b)は、第5の実施
形態である容量型圧力センサの製造工程図を示してい
る。
【0089】まず、図9の(a)では、第2の実施形態
で示した図5の(b)までの工程と同様の方法により、
単結晶シリコンからなる基板1上に、固定電極2と、固
定電極2を外部に電気的に接続させるためのリード部お
よび固定電極接続端子、基板保護膜3、犠牲膜4、ダイ
アフラム膜5を形成する。なお、ダイアフラム膜5に
は、p型またはn型の不純物を熱拡散、またはイオン注
入により高濃度に含有し可動電極6とする。
【0090】また、上記固定電極2と可動電極6にはセ
ンサ外部と電気的に通電するために配線、電極を形成す
る。次に、後の工程で可動ダイアフラム23となる表面
の中心付近に内部応力が引張応力となる膜22を、例え
ば、以下(I)、(II)、(III)に示す膜形成法
により形成する。
【0091】(I)ダイアフラム膜5を構成する材料よ
りも線膨張係数が大きい材料を、容量型圧力センサ使用
温度よりも高温で堆積させ、膜22を形成する。この方
法により、膜21には、引張りの熱応力が生じる。
【0092】(II)ダイアフラム膜5を構成する材料
よりも線膨張係数が小さい材料を、容量型圧力センサ使
用温度よりも低温で堆積させ、膜22を形成する。この
方法により、膜22は、引張りの熱応力をもつ。
【0093】(III)膜堆積時にアモルファス状態の
膜を堆積させ、上記アモルファス状態の膜を高温でアニ
ールし、結晶化させ、膜22を形成する。この方法によ
り結晶化に伴う膜の体積収縮により、膜22は引張応力
をもつ。
【0094】続いて、図9(b)では、エッチング液注
入口を介して、犠牲膜4の全てをエッチング除去する。
すなわち、犠牲膜4を全て除去することにより、基板1
とダイアフラム膜5により囲まれた圧力基準室9が形成
されると同時に、基板1から分離された圧力基準室9の
上面側に位置するダイアフラム膜5、可動電極膜6によ
り構成される可動ダイアフラム23が形成される。
【0095】さらに、真空雰囲気において、エッチング
液注入口の全てを封止キャップにより封止し、圧力基準
室9が真空状態となり、容量型圧力センサとなる。
【0096】上記構成の容量型圧力センサでは、可動ダ
イアフラム23の内部応力が圧縮応力の場合、可動ダイ
アフラムの中心部の上部に内部応力が引張応力の膜22
形成されていることにより、可動ダイアフラムが座屈し
たとしても、図9の(b)に示すように曲げモーメント
が働き、可動ダイアフラム23は受圧面側に凹に変形す
る。
【0097】以上のように、本発明の第6の実施形態に
よれば、高温熱処理を追加すること無く、可動ダイアフ
ラムが受圧面側に凸の状態となるのを防止し、印加圧力
の変化に対して連続的に電気容量が変化する第5の実施
形態である容量型圧力センサの製造方法を実現すること
ができる。
【0098】(第7の実施形態)次に、本発明の第7の
実施形態を図10を参照して説明する。この第7の実施
形態において、第1の実施形態と対応する部材には同一
符号を付す。そして、図10は本発明の第7の実施形態
である容量型圧力センサの要部断面図を示したものであ
る。
【0099】図10において、基板1は単結晶シリコン
からなり、この基板1の表面にはp型またはn型の不純
物を高濃度に含有するよう処理された固定電極2が形成
されている。また、基板1の表面全域には耐エッチング
特性を有する基板保護膜3が被覆形成されている。
【0100】そして、この基板保護膜3の表面には、受
圧領域を覆うように、等方性エッチング特性を有する犠
牲膜25が被覆形成され、この犠牲膜25は受圧面側に
凹となるように選択的にエッチングされている。
【0101】つまり、犠牲膜25は、基板1側の面は、
平坦な面となっているが、基板1側とは反対側の面は、
中央部から外周方向に向かうにつれて、2段の階段状に
上昇する形状となっており、これによって、犠牲膜25
は受圧面側に凹形状となっている。
【0102】また、この犠牲膜25は製造工程において
除去されるものであって、完成製品にはない。また、犠
牲膜25を覆うようにダイアフラム膜26が被覆形成さ
れている。このダイアフラム膜26は、下地となる犠牲
膜25の表面形状に倣うように、受圧面側に凹に形成さ
れている。さらに、ダイアフラム膜26はp型またはn
型の不純物を高濃度に含有するよう処理され可動電極2
7として作用する。
【0103】また、固定電極2と可動電極27にはセン
サ外部と電気的に通電するために配線、電極が形成され
ている。
【0104】また、この容量型圧力センサには、第1の
実施形態のセンサと同様にエッチング液注入口が開口形
成されており、犠牲膜25は、全てエッチング除去され
る。そして、圧力基準室28と可動ダイアフラム29と
が形成される。そして、真空雰囲気において、エッチン
グ液注入口の全てを封止キャップにより封止することに
より、圧力基準室28が真空状態となり、第1の実施形
態の動作原理と同様にして、印加圧力によって変動する
静電容量の変化を圧力検出信号として取り出すことによ
り、可動ダイアフラム29に印加される絶対圧力を測定
することができる。
【0105】上記構成の容量型圧力センサでは、可動ダ
イアフラム29の全体形状が受圧面側に凹であるため
に、可動ダイアフラム29の内部応力により可動ダイア
フラム29が座屈したとしても、可動ダイアフラム29
は受圧面側に凹に変形する。
【0106】よって、検出圧力がダイアフラムの受圧面
に加わりダイアフラムが変形しても、ダイアフラムの変
形が検出圧力に対して連続的に変化し、その結果、電気
容量も連続的に変化し、連続的な出力が得られる。
【0107】また、可動ダイアフラム29の内部応力が
引張応力の場合は、可動ダイアフラム29が可動ダイア
フラム固定部30から引張られている状態となり、可動
ダイアフラム29は座屈することはなく、可動ダイアフ
ラム29の変形が検出圧力に対して連続的に変化し、そ
の結果、電気容量も連続的に変化し、連続的な出力を得
ることができる。
【0108】よって、本発明の第7の実施形態である容
量型圧力センサは、可動ダイアフラム29の内部応力が
圧縮、引張のどちらでも、可動ダイアフラム29が受圧
面側に凸となることはなく、可動ダイアフラム29の変
形が検出圧力に対して連続的に変化し、その結果、電気
容量も連続的に変化し、連続的な出力を得ることができ
る。
【0109】したがって、高温熱処理を追加すること無
く、可動ダイアフラムが受圧面側に凸の状態となるのを
防止し、印加圧力の変化に対して連続的に電気容量が変
化する容量型圧力センサを実現することができる。
【0110】なお、上述した第7の実施形態において、
ダイアフラム26をポリシリコンとした場合の寸法例を
以下に示す。圧力基準室28の内径は約200μm、ダ
イアフラム26の外周部から内周面までの寸法L9は約
5μm、ダイアフラム26の内周面から内面の第1の階
段状部分までの寸法はL8は約10μm、内面の第1の
階段状部分から外面の第1の階段状部分までの寸法L7
は約5μm、外面の第1の階段状部分から内面の第2の
階段状部分までの寸法L6は約10μm、内面の第2の
階段状部分から外面の第2の階段状部分までの寸法L5
は約5μmである。
【0111】(第8の実施形態)本発明の第8の実施形
態として、第7の実施形態である容量型圧力センサの製
造方法を示す。図11の(a)から(c)は、第7の実
施形態である容量型圧力センサの製造工程図を示してい
る。
【0112】まず、図11(a)では、第2の実施形態
で示した図5(b)までの工程と同様の方法により、単
結晶シリコンからなる基板1上に、固定電極2と、固定
電極2を外部に電気的に接続させるためのリード部およ
び固定電極接続端子、基板保護膜3を形成する。
【0113】そして、この基板保護膜3の表面に等方性
エッチング特性を有する犠牲膜を被覆形成する。次に、
この犠牲膜の表面と周囲を選択的にエッチングし、階段
状として、犠牲膜25表面の形状を受圧面側に凹にす
る。
【0114】次に、図11の(b)では、犠牲膜25の
表面を覆うように、例えば減圧CVDを用いてポリシリ
コンを堆積させ、ダイアフラム膜26を被覆形成する。
ここで、ダイアフラム膜26も等方的に堆積させること
により、基板1の形状に倣って成長させ、ダイアフラム
膜26の受圧面を受圧面側に凹にすることができる。
【0115】さらに、ダイアフラム膜26には、p型ま
たはn型の不純物を熱拡散、またはイオン注入により高
濃度に含有し可動電極27とする。また、固定電極2と
可動電極27とには、センサ外部と電気的に通電するた
めに配線及び電極が形成される。
【0116】続いて、図11の(c)では、エッチング
液注入口を介して、犠牲膜25の全てをエッチング除去
する。すなわち、犠牲膜25を全て除去することによ
り、基板1とダイアフラム膜25により囲まれた圧力基
準室28が形成されると同時に、基板1から分離された
圧力基準室28の上面側に位置するダイアフラム膜2
6、可動電極膜27より構成する可動ダイアフラム29
が形成される。さらに、真空雰囲気において、エッチン
グ液注入口の全てを封止キャップにより封止し、圧力基
準室28が真空状態となり、容量型圧力センサとなる。
【0117】以上のように、本発明の第8の実施形態に
よれば、高温熱処理を追加すること無く、可動ダイアフ
ラムが受圧面側に凸の状態となるのを防止し、印加圧力
の変化に対して連続的に電気容量が変化する第7の実施
形態である容量型圧力センサの製造方法を実現すること
ができる。
【0118】(第9の実施形態)次に、本発明の第9の
実施形態を図12を参照して説明する。この第9の実施
形態において、第1の実施形態と対応する部材には同一
符号を付す。そして、図12は本発明の第9の実施形態
である容量型圧力センサの要部断面図を示したものであ
る。
【0119】図12において、基板1は単結晶シリコン
からなり、この基板1の表面にはp型またはn型の不純
物を高濃度に含有するよう処理された固定電極2が形成
されている。また、基板1の表面全域には耐エッチング
特性を有する基板保護膜3が被覆形成されている。
【0120】そして、この基板保護膜3の表面には固定
電極2の周囲を覆うようにポリシリコン等の膜36が受
圧面側に凹となるように階段状に形成されている。ま
た、受圧領域を覆うように、等方性エッチング特性を有
する犠牲膜37が被覆形成されている。この犠牲膜37
は、その下地となる膜36の形状に倣って形成され、膜
36と同様に、階段状の形状となる。この犠牲膜37は
製造工程において除去されるものであって、完成製品に
はない。
【0121】また、犠牲膜37を覆うように、ダイアフ
ラム膜38が被覆形成されている。このダイアフラム膜
38は、その下地となる犠牲膜37の表面形状に倣うよ
うに受圧面側に凹となるように階段状に形成されてい
る。さらに、ダイアフラム膜38はp型またはn型の不
純物を高濃度に含有するよう処理され、可動電極39と
して作用する。また、固定電極2と可動電極39にはセ
ンサ外部と電気的に通電するために配線、電極が形成さ
れている。
【0122】また、この容量型圧力センサには、第1の
実施形態のセンサと同様にエッチング液注入口が開口形
成されており、犠牲膜37は、全てエッチング除去され
る。そして、圧力基準室40と可動ダイアフラム41が
形成される。そして、真空雰囲気において、エッチング
液注入口の全てを封止キャップにより封止することによ
り、圧力基準室40が真空状態となるり、第1の実施形
態の動作原理と同様にして、印加圧力によって変動する
静電容量の変化を圧力検出信号として取り出すことによ
り、可動ダイアフラム41に印加される絶対圧力を測定
することができる。
【0123】上記構成の容量型圧力センサでは、可動ダ
イアフラム41の全体形状が受圧面側に凹状であるため
に、可動ダイアフラム41の内部応力により可動ダイア
フラムが座屈したとしても、可動ダイアフラム41は受
圧面側に凹に変形する。
【0124】よって、検出圧力が可動ダイアフラム41
の受圧面に加わり可動ダイアフラム41が変形しても、
その変形が検出圧力に対して連続的に変化し、その結
果、電気容量も連続的に変化し、連続的な出力を得るこ
とができる。
【0125】また、可動ダイアフラム41の内部応力が
引張応力の場合は、可動ダイアフラム41が可動ダイア
フラム固定部42から引張られている状態となり、可動
ダイアフラム41は座屈することはなく、可動ダイアフ
ラム41の変形が検出圧力に対して連続的に変化し、そ
の結果、電気容量も連続的に変化し、連続的な出力を得
ることができる。
【0126】よって、本発明の容量型圧力センサは、可
動ダイアフラム41の内部応力が圧縮、引張のどちらで
も、可動ダイアフラム41が受圧面側に凹となり、可動
ダイアフラム41の変形が検出圧力に対して連続的に変
化し、その結果、電気容量も連続的に変化し、連続的な
出力を得ることができる。
【0127】したがって、高温熱処理を追加すること無
く、可動ダイアフラムが受圧面側に凸の状態となるのを
防止し、印加圧力の変化に対して連続的に電気容量が変
化する容量型圧力センサを実現することができる。
【0128】なお、上述した第9の実施形態において、
ダイアフラム41をポリシリコンとした場合の寸法例
は、第7の実施形態と同様である。ただし、膜36のダ
イアフラム41側表面と、ダイアフラム41の基板1側
の表面との距離は、約1μmとする。
【0129】(第10の実施形態)本発明の第10の実
施形態として、第9の実施形態である容量型圧力センサ
の製造方法を示す。図13の(a)から(d)は、第9
の実施形態である容量型圧力センサの製造工程図を示し
ている。
【0130】まず、図13(a)では、第2の実施形態
で示した工程と同様の方法により、単結晶シリコンから
なる基板1上に、固定電極2と、固定電極2を外部に電
気的に接続させるためのリード部および固定電極接続端
子、基板保護膜3を形成する。そして、固定電極2の周
囲を囲むようにポリシリコン等の膜36を受圧面側に凹
となるように階段状に形成する。
【0131】次に、図13の(b)では、受圧領域を覆
うように、その下地となる膜36の形状に倣うように、
犠牲膜37を等方的に形成させる。次に、この犠牲膜3
7の受圧領域の周辺部をエッチング除去する。
【0132】次に、図13の(c)では、犠牲膜37を
覆うように、例えば減圧CVDを用いてポリシリコンを
堆積させダイアフラム膜38を被覆形成する。ここで、
ダイアフラム膜38も等方的に堆積させることにより、
基板1の形状に倣って成長し、ダイアフラム膜38の受
圧面分の形状を受圧面側に階段状に凹状とすることがで
きる。
【0133】さらに、ダイアフラム膜38には、p型ま
たはn型の不純物を熱拡散、またはイオン注入により高
濃度に含有し可動電極39とする。また、固定電極2と
可動電極39にはセンサ外部と電気的に通電するために
配線、電極が形成される。
【0134】続いて、図13の(d)では、エッチング
液注入口を介して、犠牲膜37の全てをエッチング除去
する。すなわち、犠牲膜37を全て除去することによ
り、基板1とダイアフラム膜38とにより囲まれた圧力
基準室40が形成されると同時に、基板1から分離され
た圧力基準室40の上面側に位置するダイアフラム膜3
8、可動電極膜39により構成される可動ダイアフラム
41が形成される。
【0135】さらに、真空雰囲気において、エッチング
液注入口の全てを封止キャップにより封止し、圧力基準
室40を真空状態として、容量型圧力センサとなる。
【0136】以上のように、本発明の第10の実施形態
によれば、高温熱処理を追加すること無く、可動ダイア
フラムが受圧面側に凸の状態となるのを防止し、印加圧
力の変化に対して連続的に電気容量が変化する第9の実
施形態である容量型圧力センサの製造方法を実現するこ
とができる。
【0137】(第11の実施形態)次に、本発明の第1
1の実施形態を図14を参照して説明する。図14は、
本発明の第11の実施形態である容量型圧力センサの平
面図を示しており、単結晶シリコン基板101の所定の
位置に、第1から第10の実施形態である容量型圧力セ
ンサ102が形成されている。
【0138】この単結晶シリコン基板101には、半導
体製造技術を用いて回路部103が形成されている。こ
の回路部103は、容量型圧力センサ102のコンデン
サ部の容量変化を電圧に変換するスイッチドキャパシタ
型容量検出回路から構成される。
【0139】また、容量型圧力センサ102の固定電
極、可動電極は、それぞれ固定電極リード線104、固
定電極出力端子105、可動電極リード線106、可動
電極出力端子107を介して回路部103に接続されて
いる。
【0140】このように、回路部分も同一基板上に形成
することによって、1つの半導体プロセスによって電気
出力が得られる容量型圧力センサを製造でき、小型でか
つ製造コストを小さくできる。
【0141】なお、上述した例においては、可動ダイア
フラム10の上記基板1の主表面との対向面及びこの対
向面とは反対側の面の両方が、検出圧力が0である初期
状態で、上記基板1の主表面に対して凸形状を有するよ
うに構成されているが、可動ダイアフラム10の上記基
板1の主表面との対向面あるいはこの対向面とは反対側
の面の少なくとも一方の面が、検出圧力が0である初期
状態で、上記基板1の主表面に対して凸形状を有するよ
うに構成しても、同様な効果を得ることができる。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の容量型圧
力センサによれば、可動ダイアフラムの内部応力が圧縮
応力の場合でも、可動ダイアフラムが受圧面側に凹形状
であるために、内部応力で可動ダイアフラムが座屈した
としても、可動ダイアフラムは受圧面側に凹に変形す
る。
【0143】よって、検出圧力が可動ダイアフラムが受
圧面に加わり可動ダイアフラムが変形したとき、その変
形が検出圧力に対して連続的に変化し、その結果、電気
容量も連続的に変化し、連続的な出力が得られる。
【0144】また、可動ダイアフラムの内部応力が引張
応力の場合は、可動ダイアフラムがダイアフラム固定部
から引張られている状態となり、可動ダイアフラムは座
屈することはなく、可動ダイアフラムの変形が検出圧力
に対して連続的に変化し、その結果、電気容量も連続的
に変化し、連続的な出力が得られる。
【0145】よって、本発明の容量型圧力センサは、可
動ダイアフラムの内部応力が圧縮、引張のどちらでも、
可動ダイアフラムが受圧面側に凸となることはなく、可
動ダイアフラムの変形が検出圧力に対して連続的に変化
し、その結果、電気容量も連続的に変化し、連続的な出
力が得られる。
【0146】したがって、高温熱処理を追加すること無
く、可動ダイアフラムが受圧面側に凸の状態となるのを
防止し、印加圧力の変化に対して連続的に電気容量が変
化する容量型圧力センサを実現することができる。ま
た、この容量型圧力センサの製造方法も実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である容量型圧力セン
サの要部断面図である。
【図2】図1に示した容量型圧力センサの平面図であ
る。
【図3】図2に示した容量型圧力センサの要部断面図で
ある。
【図4】図1に示した容量型圧力センサの平面図の他の
例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態である容量型圧力セン
サの製造工程図である。
【図6】本発明の第3の実施形態である容量型圧力セン
サの要部断面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態である容量型圧力セン
サの製造工程図である。
【図8】本発明の第5の実施形態である容量型圧力セン
サの要部断面図である。
【図9】本発明の第6の実施形態である容量型圧力セン
サの製造工程図である。
【図10】本発明の第7の実施形態である容量型圧力セ
ンサの要部断面図である。
【図11】本発明の第8の実施形態である容量型圧力セ
ンサの製造工程図である。
【図12】本発明の第9の実施形態である容量型圧力セ
ンサの要部断面図である。
【図13】本発明の第10の実施形態である容量型圧力
センサの製造工程図である。
【図14】本発明の第11の実施形態である容量型圧力
センサの要部平面図である。
【図15】従来の容量型圧力センサの一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1、13、43 基板 2、14、27、33、44 固定電極 3、15、45 基板保護
膜 4、16、25、31、37、46 犠牲膜 5、17、26、32、38、47 ダイアフ
ラム膜 6、18、39、48 可動電極 7、21、24、30、42 可動ダイ
アフラム固定部 8 エッチン
グ液注入口 9、19、28、34、40、49 圧力基準
室 10、20、23、29、35、41、50 可動ダイ
アフラム 11 封止キャ
ップ 12 肉厚部 22 内部応力
が引張り応力の膜 36 膜 101 単結晶シ
リコン基板 102 容量型圧
力センサ 103 回路部 104 固定電極
リード線 105 固定電極
出力端子 106 可動電極
リード線 107 可動電極
出力端子
フロントページの続き (72)発明者 宮崎 敦史 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所 自動車機器事業 部内 (56)参考文献 特開 平3−81635(JP,A) 特開 平6−50986(JP,A) 特開 昭62−156879(JP,A) 特開 平9−119876(JP,A) 特開 平6−323938(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 9/12 H01L 29/84

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の主表面上に圧力基準室を設け、この
    圧力基準室を覆うよう上記基板表面側に被覆形成された
    可動ダイアフラムを有する容量型圧力センサにおいて、上記可動ダイアフラムは、その中央部を含む部分と周縁
    部とを有し、この周縁部は、上記基板の主表面の反対側
    に突出し、内部応力が圧縮応力である厚肉部を有し、
    記可動ダイアフラムの上記基板の主表面との対向面ある
    いはこの対向面とは反対側の面の少なくとも一方が、検
    出圧力が0である初期状態で、上記基板の主表面に対し
    て凸形状を有することを特徴とする容量型圧力センサ。
  2. 【請求項2】基板の主表面上に圧力基準室を設け、この
    記圧力基準室を覆うよう上記基板表面側に被覆形成され
    た可動ダイアフラムを有する容量型圧力センサにおい
    て、 上記可動ダイアフラムの上記基板の主表面との対向面と
    は反対側の面の中央部上に上記圧力基準室より径が小さ
    く内部応力が引張応力の膜が配置されていることを特徴
    とする容量型圧力センサ。
  3. 【請求項3】基板の主表面上に圧力基準室を設け、この
    記圧力基準室を覆うよう上記基板表面側に被覆形成され
    た可動ダイアフラムを有する容量型圧力センサの製造方
    法において、 上記基板の主表面の一部に犠牲膜を形成する工程と、 上記犠牲膜が形成された上記基板の主表面に可動ダイア
    フラム膜を被覆形成する工程と、 上記可動ダイアフラム膜の周縁部分に、上記基板の主表
    面とは反対側に突出し、内部応力が圧縮応力である厚肉
    部を形成する工程と、 上記基板の主表面と上記可動ダイアフラム膜との間に上
    記犠牲膜を除去し、圧力基準室を形成する工程と、 を備え、上記可動ダイアフラムは、検出圧力が0である
    初期状態で、上記基板の主表面に対して凸形状を有する
    ことを特徴とする容量型圧力センサの製造方法。
  4. 【請求項4】基板の主表面上に圧力基準室を設け、この
    記圧力基準室を覆うよう上記基板表面側に被覆形成され
    た可動ダイアフラムを有する容量型圧力センサの製造方
    法において、 上記基板の主表面の一部に犠牲膜を形成する工程と、 上記犠牲膜が形成された上記基板の主表面に可動ダイア
    フラム膜を被覆形成する工程と、 上記可動ダイアフラムの上記基板の主表面との対向面と
    は反対側の面の中央部上に上記圧力基準室より径が小さ
    く内部応力が引張応力の膜を形成する工程と、 上記基板の主表面と上記可動ダイアフラム膜との間に上
    記犠牲膜を除去し、圧力基準室を形成する工程と、 を備えることを特徴とする容量型圧力センサの製造方
    法。
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