JP3358941B2 - スノーボードブーツのクリート位置構造 - Google Patents

スノーボードブーツのクリート位置構造

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    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B5/00Footwear for sporting purposes
    • A43B5/04Ski or like boots
    • A43B5/0401Snowboard boots

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スノーボードブーツの
クリート位置構造に関する。更に詳しくは、スノーボー
ドブーツの長軸方向特にスノーボードの前進方向への傾
斜を容易にするスノーボードブーツのクリート位置構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】スノーボードは、2枚を用いるスキーと
異なり1枚のみが用いられる。乗り手は、1枚のスノー
ボードに概ね横向きに乗る。即ち、スノーボードの進行
方向と乗り手の前後方向は、概ね直交している。スノー
ボードブーツには、固定性と柔軟性が要求される。スノ
ーボードブーツと足とが強固に固定される固定性及び足
首の靴底に対する傾動可能な柔軟性が要求される。競技
種目であるハーフパイプでの足首の柔軟性は、スノーボ
ードの前進後退方向に足首が傾動できることに関しても
要求されている。即ち、両足が互いに向き合う方向の傾
動自在性が要求される。また、新しいスポーツであるス
ノーボードではスキーと違って、このような左右方向の
傾動自在性、特に、両足首が互いに接近し合う方向即ち
内側方向への傾動自在性は、足首の前後方向の傾動自在
性、特に、前傾自在性と同時に必要であることがわかっ
てきた。
【0003】足又は足首の左右方向の傾動自在性をスノ
ーボードブーツに与えるための構造が知られている。踵
部分と踵部分に対してこれの上方位置にあり足首を支持
するアッパー部分(脚部)を足の前後方向に向く中心線
のまわりに回転自在にした左右方向傾斜自在な靴構造が
知られている(特開平7−171002号公報、特開平
7−298902号公報、ドイツ公開DE362274
6A1号)。
【0004】このような公知のスノーボードブーツの構
造によるだけでは、足首の左右方向の傾動の円滑性に欠
ける恨みがある。また、運動技術の向上により更に一層
の運動の多様性が要求されている。
【0005】「スノーボードの進行方向と乗り手の前後
方向は概ね直交している」という表現は、スノーボード
というスポーツにあっては、独自に解釈される必要があ
る。スノーボードに推進力を与える両足のうちで利き足
になる足は、スノーボードが乗り手にとって左側に進行
する場合に左足である。この場合に左足は、足の概ねの
中心線(この”中心線”は本明細書中に後に定義され
る)がスノーボードの長軸に直交する直交線に対して傾
斜するようにスノーボードブーツがスノーボードに取り
つけられる。即ち、左足のスノーボードブーツはその前
方部分がその後方部分よりもスノーボードの進行方向に
前方に位置している。しかも、足がスノーボードの長軸
方向に傾斜するスノーボードブーツの傾動性を考慮に入
れなければならないことが、本発明者の研究によりわか
ってきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような技
術的背景に基づいてなされたものであり、下記目的を達
成する。
【0007】本発明の目的は、足を進行方向に傾斜させ
やすいスノーボードブーツのクリート位置構造を提供す
ることにある。
【0008】本発明の他の目的は、既に左右方向の傾動
性が与えられているスノーボードブーツのその傾動性を
阻害せず円滑な左右方向の傾動性を助長するスノーボー
ドブーツのクリート位置構造を提供することにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、スノーボードの
長軸方向に直交する直交線に対して中心線が傾斜するス
ノーボードブーツの傾動性を阻害せず円滑な進行方向の
傾動性を助長するスノーボードブーツのクリート位置構
造を提供することにある。
【0010】本発明の更に他の目的は、スノーボードの
運動性を多様化するスノーボードブーツのクリート位置
構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。
【0012】
【0013】
【0014】本発明のスノーボードのクリート位置構造
は、樹脂製靴底芯体と前記樹脂製靴底芯体に結合されス
ノーボードに係合機構を介して結合されるクリートとか
らなり、足首をスノーボードの概ねの長軸方向に傾斜さ
せることが要請されるスノーボードブーツのクリート位
置構造であり、前記樹脂製靴底芯体は、足に関して左右
に分ける概ねの中心線を基準として、中央部分と左右部
分とからなり、前記中央部分と前記左右部分とは薄肉部
を介して結合され、前記クリートが強固に固定される前
記樹脂製靴底芯体の部分は前記中央部分である。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の作用と効果】前後方向の傾動は踝軸を中心軸と
して行われるが、足首の左右方向の傾動は足裏面に近い
前後方向線即ち踝よりも低位にある前後方向線のまわり
の回転運動である。ここでいう前後方向線は、両足の対
称中心線に対して20゜〜30゜傾斜しているものを含
む。
【0018】本発明によるスノーボードブーツのクリー
ト位置構造は、スノーボードブーツの中央部分がクリー
ト係合機構を介してスノーボードに強固に固定されてい
る。このような固定部分はスノーボードの面に対して低
い位置にある。この低い位置にあり足の前後方向に向く
中心線のまわりのスノーボードブーツの回転性即ち左右
方向(進行方向)の傾動性は、左右側の靴底芯体に邪魔
されにくい一方で、他面、中央部分がある程度の幅を有
している靴底芯体の傾動性は制限されている。即ち、足
の裏面の中央帯状の靴底芯体があたかもねじり弾性を備
えた回転軸として機能する。硬質の樹脂で製作されてい
る靴底芯体又はその中央部分は、曲力に対して弾性的な
抵抗力を持っているから、前記傾動性とその制限性をバ
ランスよく発揮することができる。
【0019】このような性質を与えられたクリート位置
構造は、ヒンジ構造により進行方向の傾動性が与えられ
ているスノーボードブーツの機能を有効に発揮させ阻害
しない。このようなスノーボードブーツは、その中心線
がスノーボードの長軸に対して傾斜している(乗り手か
ら見て前方が進行方向前方に位置している)スノーボー
ドブーツを含む。更に、このようなスノーボードブーツ
は、その中心線がスノーボードの長軸に対して傾斜しス
ノーボードの長軸に直交する直交線又はこの直交線に平
行な回転軸心線のまわりに回転可能なヒンジ構造が与え
られているスノーボードブーツを含む。即ち、このよう
なスノーボードブーツは、中心線が前記直交線に対して
28度傾斜し、前記ヒンジ構造の回転軸心線が前記中心
線に対して30度傾斜してスノーボードブーツの長軸に
概ね直交する(この場合2度傾斜)スノーボードブーツ
を含む。
【0020】クリート係合機構は、ステップインタイプ
即ち靴を乗り入れ踏み込むだけでクリートがスノーボー
ドに自動的に固定されるものを含む。
【0021】本発明によるスノーボードのクリート位置
構造は、足の踏込力をスノーボードに伝達する伝達効率
が向上する。スノーボードの運動性が改善されて多様化
する。
【0022】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)次に、本発明によるスノーボードブー
ツのクリート位置構造の実施の形態について説明する。
一般に靴底は、硬い芯底部分、硬い踵部分、硬い指先部
分を有している。このような硬い芯材は、柔らかい材質
の靴底内側部分、その他の表皮材により覆われている。
【0023】スノーボードブーツでは、硬い靴底芯が用
いられている。即ち、靴底は、上下方向に重なる複数層
から形成されている。硬い材質で形成された靴底部分
を、特別に靴底芯体という。靴底芯体は、中芯として構
成されることもある。
【0024】左右の両足首を前傾させながら共に向かい
合う内側方向に傾斜させたり進行方向に傾斜させたりす
ることが要請されるスノーボードブーツに固定されたク
リートは、スノーボードに係合機構(図示せず)を介し
て結合される。この係合機構は、スノーボードブーツを
踏み込むだけでスノーボードに自動的に係合するものも
含む。
【0025】図1は、本発明によるスノーボードブーツ
のクリート位置構造の実施形態1を示す底面図である。
図2は、図1の中央正面断面図である。図1は、樹脂製
靴底芯体と樹脂製靴底芯体に結合されスノーボードに係
合機構を介して結合されるクリートとからなり、足首を
スノーボードの概ねの長軸方向に傾斜させることが要請
されるスノーボードブーツのクリート位置構造を示して
いる。
【0026】この構造は、左足について示されている。
靴底芯体1は、従来の靴底芯体に比べて平面図で表して
面積が少ない。図示する靴底芯体1は、左足用である。
靴底芯体1は、足の裏面の中央部分のみを支持する硬質
体である。2点鎖線の仮想線は従来のものが有している
靴底の概形状を示している。
【0027】実施形態1の靴底芯体1は、従来の靴底芯
体が有している左側部分1L及び右側部分1Rが欠如し
ている。本明細書で、左側、右側は、乗り手から見てい
われる。靴底芯体1は、ナイロン等の硬質のエンジニア
リングプラスティック用いて射出成形されれている。
【0028】硬質の樹脂は、靴底芯体1に結合する底面
側靴底、上面側靴底、これらを覆う部材、アッパー部等
の材質に比べて硬質である。靴底芯体1には前方位及び
後方位で、前後方向及び左右方向にそれぞれに並ぶ2つ
のクリート取付穴2,2及びクリート取付穴3,3がそ
れぞれに設けられている。
【0029】靴底芯体1上に位置する足裏面の前後方向
の概ねの中心線が、符合Lで示されている。クリート4
は、クリート取付穴2,3に通るボルト等の固定手段
(図示省略)により靴底芯体1に固定されている。クリ
ート取付穴2,2及びクリート取付穴3,3のほぼ中心
位置を通る進行方向に関する前後方向線は、中心線Lに
一致している。
【0030】クリート4は、長手方向(スノーボードの
進行方向)に長い。クリート4の前方位はクリート取付
穴2,2に通るボルトで固定され、クリート4の後方位
はクリート取付穴3,3を通るボルトで固定される。靴
底芯体1は、片足の裏面の中央部分のみを支持する。図
1中に点線で示す部材5は、スノーボードに固定されて
いる係合部材の位置を示している。
【0031】図3、図4は、本発明によるスノーボード
ブーツのクリート位置構造の実施形態2を示している。
靴底芯体1の全体形状は従来のものとほぼ同様である。
靴底芯体1は中心線Lから左右に偏寄した左右側線6
L,6Rの2位置で3分割されている。
【0032】靴底芯体1は、クリート4が強固に取りつ
けられる靴底芯体の部分である中央部分1Mと左右側線
6L,6Rにより分割されている外側の左側部分1L及
び内側の右側部分1Rから形成されている。
【0033】クリート4は、中央部分1Rに直接に固定
されている。右側部分1R及び左側部分1Lは、中央部
分1Mに一体に射出成形されている。中央部分1Mは左
側部分1L、右側部分1Rよりも硬い材質により異材質
一体射出成形方法により成形されている。
【0034】図5、図6は、本発明によるスノーボード
ブーツのクリート位置構造の実施形態3を示している。
靴底芯体1の全体形状は従来のものとほぼ同様である。
靴底芯体1は中心線Lから左右に偏寄した左右側線6
L,6Rの2位置で3分割されている。
【0035】靴底芯体1は、クリート4が強固に取りつ
けられる靴底芯体の部分である中央部分1Mと左右側線
6L,6Rにより分割されている外側の左側部分1L及
び内側の右側部分1Rから形成されている。
【0036】クリート4は、中央部分1Rに直接に固定
されている。右側部分1R及び左側部分1Lは、中央部
分1Mに一体に射出成形されている。中央部分1Mは左
側部分1L、右側部分1Rよりも硬い材質により異材質
一体射出成形方法により成形されている。左側部分1L
及び右側部分1Rは、中央部1Mと薄肉部7L及び薄肉
部7Rにより直接に結合している。
【0037】図7、図8は、本発明によるスノーボード
ブーツのクリート位置構造の実施形態3を示している。
靴底芯体1の全体形状は従来のものとほぼ同様である。
靴底芯体1は、中心線Lから左右に偏寄した左右側線6
L,6Rの2位置で3分割されている。
【0038】靴底芯体1は、クリート4が強固に取りつ
けられる靴底芯体の部分である中央部分1Mと左右側線
6L,6Rにより分割されている外側の左側部分1L及
び右側の内側部分1Rから形成されている。クリート4
は、中央部分1Rに直接に固定されている。
【0039】右側部分1R及び左側部分1Lは、同一材
質で別体に射出成形されている。左側部分1Lと中央部
分1Mとは、左側線6Lの左右に完全に分離分割されて
いる。右側部分1Rと中央部分1Mとは、右側線6Rの
左右に完全に分離分割されている。
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるスノーボードブーツのク
リート位置構造の実施形態1を示す平面図である。
【図2】図2は、図1の正面断面図である。
【図3】図3は、本発明によるスノーボードブーツのク
リート位置構造の実施形態2を示す平面図である。
【図4】図4は、図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図5は、本発明によるスノーボードブーツのク
リート位置構造の実施形態3を示す平面図である。
【図6】図6は、図5のVI−VI線断面図である。
【図7】図7は、本発明によるスノーボードブーツのク
リート位置構造の実施形態4を示す平面図である。
【図8】図8は、図7のVII−VII線断面図である。
【符号の説明】
1…靴底芯体 4…クリート 1M…中央部分 1L…左側部分 1R…右側部分 L…中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A43B 1/00 - 28/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂製靴底芯体と前記樹脂製靴底芯体に結
    合されスノーボードに係合機構を介して結合されるクリ
    ートとからなり、足首をスノーボードの概ねの長軸方向
    に傾斜させることが要請されるスノーボードブーツのク
    リート位置構造であり、 前記樹脂製靴底芯体は、足に関して左右に分ける概ねの
    中心線を基準として、中央部分と左右部分とからなり、 前記中央部分と前記左右部分とは薄肉部を介して結合さ
    れ、 前記クリートが強固に固定される前記樹脂製靴底芯体の
    部分は前記中央部分である スノーボードブーツのクリ
    ート位置構造。
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