JP3358842B2 - 副室式機関の燃焼室 - Google Patents
副室式機関の燃焼室Info
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は副室式ディーゼル機関の
燃焼室に関する。
燃焼室に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例を図7によって説明する。図7
(a)は従来例の断面図、図7(b)は図7(a)にお
けるD−D矢視図である。図において、4はシリンダヘ
ッド、7はピストン、8はシリンダで何れも内燃機関の
公知の要素である。1は主燃焼室でシリンダ8、ピスト
ン7の上面及びシリンダヘッド4の下面でかこまれた空
間である。9は副室口金で内側が円錐台形に凹んだ碗形
の金物でシリンダヘッド4にかたく嵌めこまれ外側下面
はシリンダヘッド4の下面と同一又は略同一の平面であ
る。2は副燃焼室でシリンダヘッド4に凹設されて上部
と下部から構成され上部はシリンダヘッド4に設けられ
た半球形の空洞、下部は副室口金9の内側より構成され
ている。前記副燃焼室の下部は円柱形のものもある。S
は渦流で副燃焼室2内に生成される流れである。5は燃
料噴射弁で副燃焼室2にその球形部の中心より上へ外れ
た方向に向けて設けられている。6はグロープラグで必
要に応じ副燃焼室2に設けられる。3は副室噴口で副室
口金9に設けられ主燃焼室1と副燃焼室2を連通する直
線と円弧の組合せの折れ曲った通路でその主燃焼室側開
口部における流出角θ1 、副燃焼室側開口部における流
出角θ2 とするとθ1 <θ2 となっている。
(a)は従来例の断面図、図7(b)は図7(a)にお
けるD−D矢視図である。図において、4はシリンダヘ
ッド、7はピストン、8はシリンダで何れも内燃機関の
公知の要素である。1は主燃焼室でシリンダ8、ピスト
ン7の上面及びシリンダヘッド4の下面でかこまれた空
間である。9は副室口金で内側が円錐台形に凹んだ碗形
の金物でシリンダヘッド4にかたく嵌めこまれ外側下面
はシリンダヘッド4の下面と同一又は略同一の平面であ
る。2は副燃焼室でシリンダヘッド4に凹設されて上部
と下部から構成され上部はシリンダヘッド4に設けられ
た半球形の空洞、下部は副室口金9の内側より構成され
ている。前記副燃焼室の下部は円柱形のものもある。S
は渦流で副燃焼室2内に生成される流れである。5は燃
料噴射弁で副燃焼室2にその球形部の中心より上へ外れ
た方向に向けて設けられている。6はグロープラグで必
要に応じ副燃焼室2に設けられる。3は副室噴口で副室
口金9に設けられ主燃焼室1と副燃焼室2を連通する直
線と円弧の組合せの折れ曲った通路でその主燃焼室側開
口部における流出角θ1 、副燃焼室側開口部における流
出角θ2 とするとθ1 <θ2 となっている。
【0003】前記従来例の作用を説明する。機関運転時
の圧縮行程においてピストン7により主燃焼室1内の空
気が圧縮され副室噴口3を通って副燃焼室2内に流入し
渦流Sを生成する。この渦流Sの流れの方向に沿って燃
料噴射弁5より燃料を噴射すると燃料は渦流Sと共に副
燃焼室2内を旋回し燃料と空気の混合が行われ着火燃焼
する。副燃焼室2内の圧力が上昇し副燃焼室2から噴出
される未燃燃料の主燃焼室1内の空気との混合は副燃焼
室2からのガス噴出により行われる。副燃焼室2から流
出したガス噴流はシリンダ中心線B−Bに対し副燃焼室
と反対側のシリンダ8の壁まで到達し壁面に衝突する。
衝突後はシリンダ8の壁面に沿って分散する。図7に示
す副室噴口3では前記副燃焼室側の流出角θ2 が大きい
ので副燃焼室2内の渦流旋回方向と主燃焼室1へのガス
噴出方向の角度差(180°−θ2 )が小さいので副燃
焼室2から主燃焼室1へのガス流出が容易となる。そし
て副室噴口3の前記主燃焼室側の流出角θ1 が小さいの
で主燃焼室内のガス噴流のシリンダ中心方向へのペネト
レーションを高めることができるので主燃焼室1内の未
燃燃料と空気の混合燃焼が促進される。
の圧縮行程においてピストン7により主燃焼室1内の空
気が圧縮され副室噴口3を通って副燃焼室2内に流入し
渦流Sを生成する。この渦流Sの流れの方向に沿って燃
料噴射弁5より燃料を噴射すると燃料は渦流Sと共に副
燃焼室2内を旋回し燃料と空気の混合が行われ着火燃焼
する。副燃焼室2内の圧力が上昇し副燃焼室2から噴出
される未燃燃料の主燃焼室1内の空気との混合は副燃焼
室2からのガス噴出により行われる。副燃焼室2から流
出したガス噴流はシリンダ中心線B−Bに対し副燃焼室
と反対側のシリンダ8の壁まで到達し壁面に衝突する。
衝突後はシリンダ8の壁面に沿って分散する。図7に示
す副室噴口3では前記副燃焼室側の流出角θ2 が大きい
ので副燃焼室2内の渦流旋回方向と主燃焼室1へのガス
噴出方向の角度差(180°−θ2 )が小さいので副燃
焼室2から主燃焼室1へのガス流出が容易となる。そし
て副室噴口3の前記主燃焼室側の流出角θ1 が小さいの
で主燃焼室内のガス噴流のシリンダ中心方向へのペネト
レーションを高めることができるので主燃焼室1内の未
燃燃料と空気の混合燃焼が促進される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のものには次の欠
点がある。副室式ディーゼル機関の燃費、吐煙、従って
燃焼を更に改善するためには副燃焼室内での乱れ利用に
よる燃料と空気の混合促進、副燃焼室から主燃焼室への
ガス流出を更に促進することが重要である。このために
副室噴口の通路面積を小さくしガス噴流速度従って乱れ
を大きくすると燃料と空気の混合燃焼は促進されるが副
燃焼室から主燃焼室へガスが流出しにくくなり副室噴口
絞り損失が増大すると共に主燃焼室内での燃料と空気の
混合が遅れ燃焼が悪化する。
点がある。副室式ディーゼル機関の燃費、吐煙、従って
燃焼を更に改善するためには副燃焼室内での乱れ利用に
よる燃料と空気の混合促進、副燃焼室から主燃焼室への
ガス流出を更に促進することが重要である。このために
副室噴口の通路面積を小さくしガス噴流速度従って乱れ
を大きくすると燃料と空気の混合燃焼は促進されるが副
燃焼室から主燃焼室へガスが流出しにくくなり副室噴口
絞り損失が増大すると共に主燃焼室内での燃料と空気の
混合が遅れ燃焼が悪化する。
【0005】逆に副室噴口の通路面積を大きくすると副
燃焼室から主燃焼室へガスが流出し易くなるが副燃焼室
内のガス噴流速度従って乱れが小さくなり燃料と空気の
混合燃焼が悪化する。本発明の目的は前記欠点を解消
し、副室式ディーゼル機関において副燃焼室内の燃料と
空気の混合燃焼を促進するためにガス流動及び乱れを利
用すると共に副燃焼室から主燃焼室へのガス流出を促進
し主燃焼室内でのペネトレーションを向上する副室式機
関の燃焼室を提供することである。
燃焼室から主燃焼室へガスが流出し易くなるが副燃焼室
内のガス噴流速度従って乱れが小さくなり燃料と空気の
混合燃焼が悪化する。本発明の目的は前記欠点を解消
し、副室式ディーゼル機関において副燃焼室内の燃料と
空気の混合燃焼を促進するためにガス流動及び乱れを利
用すると共に副燃焼室から主燃焼室へのガス流出を促進
し主燃焼室内でのペネトレーションを向上する副室式機
関の燃焼室を提供することである。
【0006】第1発明は、主燃焼室(1)と渦流(S)
が存在する副燃焼室(2)とを連通する副室噴口(3)
の軸線の主燃焼室側開口部における流出角を副燃焼室中
心線(A−A)に垂直な平面に対しθ1とし、前記副室
噴口の副燃焼室側開口部における流出角を前記副燃焼室
中心線に垂直な平面に対しθ2とし、θ1<θ2である
副室噴口(3)を有する内燃機関の燃焼室において、前
記副室噴口のシリンダ燃焼室と対面する前記θ 1 の角度
をなす位置における上部通路壁と副燃焼室(2)の底面
で渦流(S)の下流側位置とを連通する補助噴口(1
0)を設置し、該補助噴口(10)の貫通方向角度(θ
3 )が副室噴口(3)の貫通方向角度(θ 1 θ 2 )に対
し、シリンダ中心線(B−B)を挟んで反対側に位置す
るように(言い換えればθ 3 が鈍角で、(θ 1 θ 2 )が鋭
角になるように)貫通させるとともに、その前記副室噴
口側の通路面積fRを前記補助噴口の副燃焼室底面側の
通路面積fPよりも大きくし(fR>fP)、副室噴口
側から副燃焼室底面側に向けて縮径したテーパ状に形成
したことを特徴とする。
が存在する副燃焼室(2)とを連通する副室噴口(3)
の軸線の主燃焼室側開口部における流出角を副燃焼室中
心線(A−A)に垂直な平面に対しθ1とし、前記副室
噴口の副燃焼室側開口部における流出角を前記副燃焼室
中心線に垂直な平面に対しθ2とし、θ1<θ2である
副室噴口(3)を有する内燃機関の燃焼室において、前
記副室噴口のシリンダ燃焼室と対面する前記θ 1 の角度
をなす位置における上部通路壁と副燃焼室(2)の底面
で渦流(S)の下流側位置とを連通する補助噴口(1
0)を設置し、該補助噴口(10)の貫通方向角度(θ
3 )が副室噴口(3)の貫通方向角度(θ 1 θ 2 )に対
し、シリンダ中心線(B−B)を挟んで反対側に位置す
るように(言い換えればθ 3 が鈍角で、(θ 1 θ 2 )が鋭
角になるように)貫通させるとともに、その前記副室噴
口側の通路面積fRを前記補助噴口の副燃焼室底面側の
通路面積fPよりも大きくし(fR>fP)、副室噴口
側から副燃焼室底面側に向けて縮径したテーパ状に形成
したことを特徴とする。
【0007】第2発明は、主燃焼室(1)と渦流(S)
が存在する副燃焼室(2)とを連通する副室噴口(3)
の軸線の主燃焼室側開口部における流出角を副燃焼室中
心線(A−A)に垂直な平面に対しθ1とし、前記副室
噴口軸線の副燃焼室側開口部における流出角を前記副燃
焼室中心線に対して垂直な平面に対しθ2とし、θ1<
θ2である副室噴口(3)を有する内燃機関の燃焼室に
おいて、前記副室噴口のシリンダ燃焼室と対面する前記
θ 1 の角度をなす位置における上部通路壁と副燃焼室
(2)の底面で燃料噴射弁取付位置の反対側の渦流
(S)の下流側位置とを連通する補助噴口(102)を
設置し、該補助噴口(102)の貫通方向角度(θ 3 )が
シリンダ中心線(B−B)と平行な垂直軸方向に貫通さ
せると共に、前記補助噴口は、その前記副室噴口側の通
路面積fRを前記補助噴口の前記副燃焼室底面側の通路
面積fPより小さくし(fR<fP)、前記通路面積f
R と通路面積f P が垂直軸に対し同心テーパ状に形成し
たことを特徴とする。
が存在する副燃焼室(2)とを連通する副室噴口(3)
の軸線の主燃焼室側開口部における流出角を副燃焼室中
心線(A−A)に垂直な平面に対しθ1とし、前記副室
噴口軸線の副燃焼室側開口部における流出角を前記副燃
焼室中心線に対して垂直な平面に対しθ2とし、θ1<
θ2である副室噴口(3)を有する内燃機関の燃焼室に
おいて、前記副室噴口のシリンダ燃焼室と対面する前記
θ 1 の角度をなす位置における上部通路壁と副燃焼室
(2)の底面で燃料噴射弁取付位置の反対側の渦流
(S)の下流側位置とを連通する補助噴口(102)を
設置し、該補助噴口(102)の貫通方向角度(θ 3 )が
シリンダ中心線(B−B)と平行な垂直軸方向に貫通さ
せると共に、前記補助噴口は、その前記副室噴口側の通
路面積fRを前記補助噴口の前記副燃焼室底面側の通路
面積fPより小さくし(fR<fP)、前記通路面積f
R と通路面積f P が垂直軸に対し同心テーパ状に形成し
たことを特徴とする。
【0008】
【作用】第1発明の作用は機関の圧縮行程において主燃
焼室内のガスがピストンの上昇によって圧縮され副室噴
口を通って副燃焼室内へ流入して渦流を生成し燃料噴射
弁から前記渦流の流れ方向に噴射された燃料と空気との
混合を促進すると共に補助噴口からも空気が副室噴口か
ら分れて副燃焼室に流入し副燃焼室下部で前記渦流と衝
突して大きな乱れを生成し燃料と空気の混合従って燃焼
を更に促進できる。この際前記補助噴口の副室噴口側通
路面積fR が大きいので主燃焼室内からのガスは前記補
助噴口からも流入しやすくなり又前記補助噴口の副燃焼
室側の通路面積fP が小さいので副燃焼室内へのガス流
速が大きく従って渦流と激しく衝突するため乱れも大き
くなる。機関の膨張行程時には前記補助噴口による乱れ
生成のため渦流は副燃焼室下部で急速に減衰すること及
び前記副室噴口の副燃焼室側開口部の流出角が大きいた
めに副燃焼室内のガスは主燃焼室内へ流出しやすくな
る。また副燃焼室内のガスは前記補助噴口からも主燃焼
室へ流出し更にガス流出を促進する。又副室噴口の主燃
焼室側開口部の流出角が小さいために主燃焼室内のガス
噴流のシリンダ中心方向へのペネトレーションを高める
ことができ主燃焼室内の燃料と空気の混合燃焼を促進で
きる。
焼室内のガスがピストンの上昇によって圧縮され副室噴
口を通って副燃焼室内へ流入して渦流を生成し燃料噴射
弁から前記渦流の流れ方向に噴射された燃料と空気との
混合を促進すると共に補助噴口からも空気が副室噴口か
ら分れて副燃焼室に流入し副燃焼室下部で前記渦流と衝
突して大きな乱れを生成し燃料と空気の混合従って燃焼
を更に促進できる。この際前記補助噴口の副室噴口側通
路面積fR が大きいので主燃焼室内からのガスは前記補
助噴口からも流入しやすくなり又前記補助噴口の副燃焼
室側の通路面積fP が小さいので副燃焼室内へのガス流
速が大きく従って渦流と激しく衝突するため乱れも大き
くなる。機関の膨張行程時には前記補助噴口による乱れ
生成のため渦流は副燃焼室下部で急速に減衰すること及
び前記副室噴口の副燃焼室側開口部の流出角が大きいた
めに副燃焼室内のガスは主燃焼室内へ流出しやすくな
る。また副燃焼室内のガスは前記補助噴口からも主燃焼
室へ流出し更にガス流出を促進する。又副室噴口の主燃
焼室側開口部の流出角が小さいために主燃焼室内のガス
噴流のシリンダ中心方向へのペネトレーションを高める
ことができ主燃焼室内の燃料と空気の混合燃焼を促進で
きる。
【0009】第2発明の作用は機関の圧縮行程特に主燃
焼室内のガスがピストンの上昇により圧縮され副室噴口
を通って副燃焼室内へ流入して渦流を生成し、燃料噴射
弁から渦流の流れの方向に噴射された燃料と空気の混合
を促進する。この際補助噴口の副室噴口側通路面積fR
が小さいので大部分のガスは副室噴口を通って副燃焼室
内へ流入するので副燃焼室内の渦流速度は大きくなり燃
料と空気の混合従って燃焼を促進できる。機関の膨張行
程時には前記補助噴口の設置、特に前記補助噴口の副燃
焼室底面側通路面積fP が大きいこと及び副室噴口の副
燃焼室側開口部の流出角が大きいために副燃焼室内のガ
スは主燃焼室へ流出し易くなる。同時に副室噴口の主燃
焼室側開口部の流出角が小さいために主燃焼室内のガス
噴流のシリンダ中心方向へのペネトレーションを高める
ことができ、主燃焼室内の燃料と空気の混合、燃焼を促
進できる。
焼室内のガスがピストンの上昇により圧縮され副室噴口
を通って副燃焼室内へ流入して渦流を生成し、燃料噴射
弁から渦流の流れの方向に噴射された燃料と空気の混合
を促進する。この際補助噴口の副室噴口側通路面積fR
が小さいので大部分のガスは副室噴口を通って副燃焼室
内へ流入するので副燃焼室内の渦流速度は大きくなり燃
料と空気の混合従って燃焼を促進できる。機関の膨張行
程時には前記補助噴口の設置、特に前記補助噴口の副燃
焼室底面側通路面積fP が大きいこと及び副室噴口の副
燃焼室側開口部の流出角が大きいために副燃焼室内のガ
スは主燃焼室へ流出し易くなる。同時に副室噴口の主燃
焼室側開口部の流出角が小さいために主燃焼室内のガス
噴流のシリンダ中心方向へのペネトレーションを高める
ことができ、主燃焼室内の燃料と空気の混合、燃焼を促
進できる。
【0010】
【実施例】第1実施例を図1によって説明する。図1
(a)は第1実施例の断面図、図1(b)は図1(a)
のD−D矢視図である。図において4はシリンダヘッ
ド、7はピストン、8はシリンダで何れも内燃機関の公
知の要素である。B−Bはシリンダ中心線である。1は
主燃焼室でシリンダヘッド4の下面シリンダ8及びピス
トン7の上面でかこまれた空間である。9は副室口金で
内側が円錐台形に凹んだ碗形の金物でシリンダヘッド4
にかたく嵌めこまれ下面はシリンダヘッド4の下面と同
一又は略同一平面をなしている。2は副燃焼室でシリン
ダヘッド4に凹設され上部と下部から構成され、上部は
シリンダヘッド4に設けられた半球形の空洞、下部は副
室口金9の内側で構成されている。前記副燃焼室の下
部、したがって副室口金9の内側は円柱形でもよく、A
−Aは副燃焼室2の中心線である。Sは渦流で副燃焼室
2内に生成される流れである。5は燃料噴射弁で副燃焼
室2にその球形部の中心より上へ外れた方向に向けて取
付けられている。3は副室噴口で副室口金9に設けられ
主燃焼室1と副燃焼室2とを連通する軸線が直線と円弧
との組合わせからなる折れ曲がった通路でその主燃焼室
側開口部の流出角をθ1、副燃焼室側開口部の流出角を
θ2とするとθ1<θ2である。6はグロープラグで副
燃焼室2に必要に応じて設けられる。10は補助噴口で
副室噴口3のシリンダ中心線B−B側の通路壁と副燃焼
室底面の渦流Sの下流側の位置とを連通する通路でその
副室噴口側の通路面積fRが副燃焼室底面側の通路面積
fPより大きくなるようにテーパ状に形成され、断面形
は円形である。すなわち本実施例は、特に機関運転時の
圧縮行程における燃料と空気の混合促進させるために、
前記副室噴口のシリンダ燃焼室と対面する前記θ 1 の角
度をなす位置における上部通路壁と副燃焼室(2)の底
面で渦流(S)の下流側位置とを連通する補助噴口(1
0)を設置し、該補助噴口(10)の貫通方向角度(θ
3 )が副室噴口(3)の貫通方向角度(θ 1 θ 2 )に対
し、シリンダ中心線(B−B)を挟んで反対側に位置す
るように(言い換えればθ 3 が鈍角で、(θ 1 θ 2 )が鋭
角になるように)貫通させるとともに、その前記副室噴
口側の通路面積f R を前記補助噴口の副燃焼室底面側の
通路面積f P よりも大きくし(f R >f P )、副室噴口
側から副燃焼室底面側に向けて縮径したテーパ状に形成
してある。
(a)は第1実施例の断面図、図1(b)は図1(a)
のD−D矢視図である。図において4はシリンダヘッ
ド、7はピストン、8はシリンダで何れも内燃機関の公
知の要素である。B−Bはシリンダ中心線である。1は
主燃焼室でシリンダヘッド4の下面シリンダ8及びピス
トン7の上面でかこまれた空間である。9は副室口金で
内側が円錐台形に凹んだ碗形の金物でシリンダヘッド4
にかたく嵌めこまれ下面はシリンダヘッド4の下面と同
一又は略同一平面をなしている。2は副燃焼室でシリン
ダヘッド4に凹設され上部と下部から構成され、上部は
シリンダヘッド4に設けられた半球形の空洞、下部は副
室口金9の内側で構成されている。前記副燃焼室の下
部、したがって副室口金9の内側は円柱形でもよく、A
−Aは副燃焼室2の中心線である。Sは渦流で副燃焼室
2内に生成される流れである。5は燃料噴射弁で副燃焼
室2にその球形部の中心より上へ外れた方向に向けて取
付けられている。3は副室噴口で副室口金9に設けられ
主燃焼室1と副燃焼室2とを連通する軸線が直線と円弧
との組合わせからなる折れ曲がった通路でその主燃焼室
側開口部の流出角をθ1、副燃焼室側開口部の流出角を
θ2とするとθ1<θ2である。6はグロープラグで副
燃焼室2に必要に応じて設けられる。10は補助噴口で
副室噴口3のシリンダ中心線B−B側の通路壁と副燃焼
室底面の渦流Sの下流側の位置とを連通する通路でその
副室噴口側の通路面積fRが副燃焼室底面側の通路面積
fPより大きくなるようにテーパ状に形成され、断面形
は円形である。すなわち本実施例は、特に機関運転時の
圧縮行程における燃料と空気の混合促進させるために、
前記副室噴口のシリンダ燃焼室と対面する前記θ 1 の角
度をなす位置における上部通路壁と副燃焼室(2)の底
面で渦流(S)の下流側位置とを連通する補助噴口(1
0)を設置し、該補助噴口(10)の貫通方向角度(θ
3 )が副室噴口(3)の貫通方向角度(θ 1 θ 2 )に対
し、シリンダ中心線(B−B)を挟んで反対側に位置す
るように(言い換えればθ 3 が鈍角で、(θ 1 θ 2 )が鋭
角になるように)貫通させるとともに、その前記副室噴
口側の通路面積f R を前記補助噴口の副燃焼室底面側の
通路面積f P よりも大きくし(f R >f P )、副室噴口
側から副燃焼室底面側に向けて縮径したテーパ状に形成
してある。
【0011】前記第1実施例の作用、効果を説明する。
機関運転時の圧縮行程にピストン7の上昇により主燃焼
室1内のガスが圧縮され副室噴口3を通って副燃焼室2
内に流入し渦流Sを生成し、燃料噴射弁5から渦流Sの
流れの方向に噴射される燃料と空気の混合を促進すると
共に補助噴口10からもガスが副燃焼室2内に流入し副
燃焼室2の下部で渦流Sと衝突し大きな乱れを形成し、
前記燃料と空気の混合従って燃焼を更に促進できる。こ
の際補助噴口10の副室噴口側通路面積が大きいので主
燃焼室1内のガスは補助噴口10からも流入しやすくな
り、また補助噴口10の副燃焼室底面側の通路面積fP
が小さいので副燃焼室2内へのガス流速度は大きく従っ
て渦流Sと激しく衝突するために乱れも大きくなり燃料
と空気の混合従って燃焼が促進される。
機関運転時の圧縮行程にピストン7の上昇により主燃焼
室1内のガスが圧縮され副室噴口3を通って副燃焼室2
内に流入し渦流Sを生成し、燃料噴射弁5から渦流Sの
流れの方向に噴射される燃料と空気の混合を促進すると
共に補助噴口10からもガスが副燃焼室2内に流入し副
燃焼室2の下部で渦流Sと衝突し大きな乱れを形成し、
前記燃料と空気の混合従って燃焼を更に促進できる。こ
の際補助噴口10の副室噴口側通路面積が大きいので主
燃焼室1内のガスは補助噴口10からも流入しやすくな
り、また補助噴口10の副燃焼室底面側の通路面積fP
が小さいので副燃焼室2内へのガス流速度は大きく従っ
て渦流Sと激しく衝突するために乱れも大きくなり燃料
と空気の混合従って燃焼が促進される。
【0012】機関の膨張行程では補助噴口10による乱
れ生成のために渦流Sは副燃焼室2の下部で急速に減衰
すること及び副室噴口3の副燃焼室側の開口部の流出角
θ2が大きいため副燃焼室2内のガスは主燃焼室1内へ
流出し易くなる。又副燃焼室2内のガスは補助噴口10
からも主燃焼室1内へ流出し、更にガス流は促進され
る。又副室噴口3の主燃焼室側開口部の流出角θ1 が小
さいために主燃焼室1内のガス噴流のシリンダ中心方向
へのペネトレーションを高めることができ、主燃焼室1
内の燃料と空気の混合従って燃焼を促進できる。前記に
より副燃焼室2内の渦流、乱れ利用、副燃焼室2から主
燃焼室1へのガス流出促進、主燃焼室1内での噴流ペネ
トレーションの向上により燃料と空気の混合気形成、燃
焼促進、副室噴口絞り損失低減により燃費吐煙を低減で
きると共にNOX 、騒音、始動性を改善できる。
れ生成のために渦流Sは副燃焼室2の下部で急速に減衰
すること及び副室噴口3の副燃焼室側の開口部の流出角
θ2が大きいため副燃焼室2内のガスは主燃焼室1内へ
流出し易くなる。又副燃焼室2内のガスは補助噴口10
からも主燃焼室1内へ流出し、更にガス流は促進され
る。又副室噴口3の主燃焼室側開口部の流出角θ1 が小
さいために主燃焼室1内のガス噴流のシリンダ中心方向
へのペネトレーションを高めることができ、主燃焼室1
内の燃料と空気の混合従って燃焼を促進できる。前記に
より副燃焼室2内の渦流、乱れ利用、副燃焼室2から主
燃焼室1へのガス流出促進、主燃焼室1内での噴流ペネ
トレーションの向上により燃料と空気の混合気形成、燃
焼促進、副室噴口絞り損失低減により燃費吐煙を低減で
きると共にNOX 、騒音、始動性を改善できる。
【0013】第2実施例を図2によって説明する。図2
は第2実施例の副室口金の内面の図である。図1を第2
実施例の断面図として流用する。図において101は補
助噴口で前記第1実施例、図1における補助噴口10の
断面形を長円形、長方形、楕円形の何れかにし、テーパ
は同じ向きである。補助噴口101以外は第1実施例、
図1と同じであるから説明を省く。前記第2実施例の作
用、効果を説明する。補助噴口101の断面形状が長円
形、長方形、楕円の何れかであるためガス噴流の範囲が
増大し副燃焼室2内での渦流Sとの衝突従って乱れの範
囲が増大し燃料と空気の混合促進、副燃焼室2から主燃
焼室1へのガス流出が更に容易になる補助噴口101以
外の作用は前記第1実施例と略同じであるから説明を省
く。
は第2実施例の副室口金の内面の図である。図1を第2
実施例の断面図として流用する。図において101は補
助噴口で前記第1実施例、図1における補助噴口10の
断面形を長円形、長方形、楕円形の何れかにし、テーパ
は同じ向きである。補助噴口101以外は第1実施例、
図1と同じであるから説明を省く。前記第2実施例の作
用、効果を説明する。補助噴口101の断面形状が長円
形、長方形、楕円の何れかであるためガス噴流の範囲が
増大し副燃焼室2内での渦流Sとの衝突従って乱れの範
囲が増大し燃料と空気の混合促進、副燃焼室2から主燃
焼室1へのガス流出が更に容易になる補助噴口101以
外の作用は前記第1実施例と略同じであるから説明を省
く。
【0014】第3実施例を図3によって説明する。図3
は第3実施例の断面図である。図において31は副室噴
口でその形状がシリンダ中心線B−Bと副燃焼室中心線
AAを含む平面による断面形がシリンダ中心線側が相交
る2本の直線であり、シリンダ中心線B−Bの反対側は
前記相交る直線のうちの副燃焼室側の直線に平行な1本
の直線である通路で主燃焼室1と副燃焼室2とを連通す
る。なお流出角θ1 と流出θ2 は前記第1実施例と同様
である。
は第3実施例の断面図である。図において31は副室噴
口でその形状がシリンダ中心線B−Bと副燃焼室中心線
AAを含む平面による断面形がシリンダ中心線側が相交
る2本の直線であり、シリンダ中心線B−Bの反対側は
前記相交る直線のうちの副燃焼室側の直線に平行な1本
の直線である通路で主燃焼室1と副燃焼室2とを連通す
る。なお流出角θ1 と流出θ2 は前記第1実施例と同様
である。
【0015】第4実施例を図4によって説明する。図4
(a)は第4実施例の断面図、図4(b)は図4(a)
におけるD−D矢視図である。図において102は補助
噴口で副室噴口3のシリンダ中心線B−B側の通路壁と
副燃焼室2の底面の渦流Sの下流側の位置とを連通する
円形断面の通路で副燃焼室底面側の通路面積fPが副室
噴口3側の通路面積fRより大きくなるようにテーパ状
に形成される。すなわち本実施例は、特に機関の膨張行
程時の問題で主燃焼室1内のガス噴流のシリンダ中心方
向へのペネトレーションを高めるために、前記副室噴口
のシリンダ燃焼室と対面する前記θ 1 の角度をなす位置
における上部通路壁と副燃焼室(2)の底面で燃料噴射
弁取付位置の反対側の渦流(S)の下流側位置とを連通
する補助噴口(102)を設置し、該補助噴口(10
2)の貫通方向角度(θ 3 )がシリンダ中心線(B−B)
と平行な垂直軸方向に貫通させると共に、前記補助噴口
は、その前記副室噴口側の通路面積f R を前記補助噴口
の前記副燃焼室底面側の通路面積f P より小さくし(f
R <f P )、前記通路面積f R と通路面積f P が垂直軸
に対し同心テーパ状に形成させている。前記第4実施例
の作用を説明する。機関運転時ピストン7によって主燃
焼室1内のガスが圧縮され副室噴口3を通って副燃焼室
2内へ流入し渦流Sを生成し燃料と空気の混合を促進す
る。この際補助噴口102の副室噴口3側通路面積fR
は小さいので大部分のガスは副室噴口3を通って副燃焼
室2内へ流入するので渦流S速度は大きく燃料と空気の
混合が促進され、従って燃焼を促進できる。
(a)は第4実施例の断面図、図4(b)は図4(a)
におけるD−D矢視図である。図において102は補助
噴口で副室噴口3のシリンダ中心線B−B側の通路壁と
副燃焼室2の底面の渦流Sの下流側の位置とを連通する
円形断面の通路で副燃焼室底面側の通路面積fPが副室
噴口3側の通路面積fRより大きくなるようにテーパ状
に形成される。すなわち本実施例は、特に機関の膨張行
程時の問題で主燃焼室1内のガス噴流のシリンダ中心方
向へのペネトレーションを高めるために、前記副室噴口
のシリンダ燃焼室と対面する前記θ 1 の角度をなす位置
における上部通路壁と副燃焼室(2)の底面で燃料噴射
弁取付位置の反対側の渦流(S)の下流側位置とを連通
する補助噴口(102)を設置し、該補助噴口(10
2)の貫通方向角度(θ 3 )がシリンダ中心線(B−B)
と平行な垂直軸方向に貫通させると共に、前記補助噴口
は、その前記副室噴口側の通路面積f R を前記補助噴口
の前記副燃焼室底面側の通路面積f P より小さくし(f
R <f P )、前記通路面積f R と通路面積f P が垂直軸
に対し同心テーパ状に形成させている。前記第4実施例
の作用を説明する。機関運転時ピストン7によって主燃
焼室1内のガスが圧縮され副室噴口3を通って副燃焼室
2内へ流入し渦流Sを生成し燃料と空気の混合を促進す
る。この際補助噴口102の副室噴口3側通路面積fR
は小さいので大部分のガスは副室噴口3を通って副燃焼
室2内へ流入するので渦流S速度は大きく燃料と空気の
混合が促進され、従って燃焼を促進できる。
【0016】機関の膨張行程時には補助噴口102の設
置、特に補助噴口102の副燃焼室底面側の通路面積f
P が大きいことと、副室噴口3の副燃焼室3側開口部の
流出角θ2 が大きいために副燃焼室2内のガスは主燃焼
室1へ流出し易くなる。副燃焼室3の主燃焼室側開口部
の流出角θ1 が小さいために主燃焼室1内のガス噴流の
シリンダ中心方向へのペネトレーションを高めることが
でき主燃焼室1内の燃料と空気の混合従って燃焼を促進
できる。補助噴口102以外の作用は前記第1実施例の
作用と同じであるから説明を省く。前記により副燃焼室
2内での渦流利用、副燃焼室2から主燃焼室1へのガス
流出促進主燃焼室1内での噴流ペネトレーション向上に
より燃料と空気の混合気形成燃焼促進、副室噴口絞り損
失低減により燃費吐煙を低減できると共にNOX 、騒
音、始動性を改善できる。
置、特に補助噴口102の副燃焼室底面側の通路面積f
P が大きいことと、副室噴口3の副燃焼室3側開口部の
流出角θ2 が大きいために副燃焼室2内のガスは主燃焼
室1へ流出し易くなる。副燃焼室3の主燃焼室側開口部
の流出角θ1 が小さいために主燃焼室1内のガス噴流の
シリンダ中心方向へのペネトレーションを高めることが
でき主燃焼室1内の燃料と空気の混合従って燃焼を促進
できる。補助噴口102以外の作用は前記第1実施例の
作用と同じであるから説明を省く。前記により副燃焼室
2内での渦流利用、副燃焼室2から主燃焼室1へのガス
流出促進主燃焼室1内での噴流ペネトレーション向上に
より燃料と空気の混合気形成燃焼促進、副室噴口絞り損
失低減により燃費吐煙を低減できると共にNOX 、騒
音、始動性を改善できる。
【0017】第5実施例を図5によって説明する。図4
(a)を第5実施例の断面図として流用する。図5は流
用した第5実施例の断面図のD−D矢視図である。図4
(a)を流用したとき符号102を103に変える。図
において103は補助噴口で断面形が長円形、長方形、
楕円の何れかで(図5は長円形に近い形に画かれてい
る。)第4実施例の図4の補助噴口102と同じ位置に
設けられ副室噴口側通路面積fR の方が大きいテーパの
ついた通路である。補助噴口103以外は前記第4実施
例、図4と同じであるから説明を省く。補助噴口103
の断面形状が長円形、長方形、楕円の何れかであるため
副燃焼室2から主燃焼室1へのガス噴流の範囲が増大し
同ガス流出が容易になる。
(a)を第5実施例の断面図として流用する。図5は流
用した第5実施例の断面図のD−D矢視図である。図4
(a)を流用したとき符号102を103に変える。図
において103は補助噴口で断面形が長円形、長方形、
楕円の何れかで(図5は長円形に近い形に画かれてい
る。)第4実施例の図4の補助噴口102と同じ位置に
設けられ副室噴口側通路面積fR の方が大きいテーパの
ついた通路である。補助噴口103以外は前記第4実施
例、図4と同じであるから説明を省く。補助噴口103
の断面形状が長円形、長方形、楕円の何れかであるため
副燃焼室2から主燃焼室1へのガス噴流の範囲が増大し
同ガス流出が容易になる。
【0018】第6実施例を図6によって説明する。図6
は第6実施例の断面図である。図において31は副室噴
口で前記第3実施例、図3の副室噴口31と同じ形であ
る。102は補助噴口で前記第4実施例、図4の補助噴
口102と同じ構造であるから説明を省く。符号31,
103以外の符号は前記第1実施例、図1と同じである
から説明を省く。第6実施例の作用、効果は前記第4実
施例と略同じであるから説明を省く。
は第6実施例の断面図である。図において31は副室噴
口で前記第3実施例、図3の副室噴口31と同じ形であ
る。102は補助噴口で前記第4実施例、図4の補助噴
口102と同じ構造であるから説明を省く。符号31,
103以外の符号は前記第1実施例、図1と同じである
から説明を省く。第6実施例の作用、効果は前記第4実
施例と略同じであるから説明を省く。
【0019】
【発明の効果】第1発明の効果は補助噴口の設置により
副燃焼室下部で大きな乱れを生成し燃料と空気の混合、
燃焼を促進できる。この際、補助噴口の副室噴口側通路
面積fR が大きいこと、副燃焼室底面側通路面積fP が
小さいことが乱れ生成を促進する。又補助噴口設置と副
室噴口の副燃焼室側流出角θ2 が大きいことが主燃焼室
内へのガス流出を促進する。そして副室噴口の主燃焼室
側流出角θ1 が小さいことが主燃焼室内の噴流ペネトレ
ーションを向上する。従って副燃焼室及び主燃焼室内の
燃焼が促されると共に副室噴口絞り損失を低減できる。
前記により本第1発明により燃費吐煙を低減できると共
にNOX 、騒音、始動性を改善できる。
副燃焼室下部で大きな乱れを生成し燃料と空気の混合、
燃焼を促進できる。この際、補助噴口の副室噴口側通路
面積fR が大きいこと、副燃焼室底面側通路面積fP が
小さいことが乱れ生成を促進する。又補助噴口設置と副
室噴口の副燃焼室側流出角θ2 が大きいことが主燃焼室
内へのガス流出を促進する。そして副室噴口の主燃焼室
側流出角θ1 が小さいことが主燃焼室内の噴流ペネトレ
ーションを向上する。従って副燃焼室及び主燃焼室内の
燃焼が促されると共に副室噴口絞り損失を低減できる。
前記により本第1発明により燃費吐煙を低減できると共
にNOX 、騒音、始動性を改善できる。
【0020】第2発明の効果は補助噴口設置、特に補助
噴口の副燃焼室底面側通路面積が大きいこと及び副室噴
口の副燃焼室側流出角θ2 が大きいことが副燃焼室から
主燃焼室内へのガス流出を促進する。そして副室噴口の
主燃焼室側流出角が小さいことが主燃焼室内の噴流ペネ
トレーションを向上する。従って副燃焼室及び主燃焼室
内の燃焼が促進されると共に副室噴口絞り損失を低減で
きる。前記により本第2発明は燃費吐煙を低減できると
共にNOX 、騒音、始動性を改善できる。よって本発明
は副室式ディーゼル機関において副燃焼室内の燃料と空
気の混合燃焼を促進するためにガス流動及び乱れを利用
すると共に副燃焼室から主燃焼室へのガス流出を促進し
主燃焼室での噴流ペネトレーションを向上できる副室式
機関の燃焼室を提供できる。
噴口の副燃焼室底面側通路面積が大きいこと及び副室噴
口の副燃焼室側流出角θ2 が大きいことが副燃焼室から
主燃焼室内へのガス流出を促進する。そして副室噴口の
主燃焼室側流出角が小さいことが主燃焼室内の噴流ペネ
トレーションを向上する。従って副燃焼室及び主燃焼室
内の燃焼が促進されると共に副室噴口絞り損失を低減で
きる。前記により本第2発明は燃費吐煙を低減できると
共にNOX 、騒音、始動性を改善できる。よって本発明
は副室式ディーゼル機関において副燃焼室内の燃料と空
気の混合燃焼を促進するためにガス流動及び乱れを利用
すると共に副燃焼室から主燃焼室へのガス流出を促進し
主燃焼室での噴流ペネトレーションを向上できる副室式
機関の燃焼室を提供できる。
【図1】本発明の第1実施例の断面図。
【図2】同第2実施例の副室口金の底面の図。
【図3】同第3実施例の断面図。
【図4】同第4実施例の断面図。
【図5】同第5実施例の副室口金の底面の図。
【図6】同第6実施例の断面図。
【図7】従来例の断面図。
1…主燃焼室、2…副燃焼室、3…副室噴口、4…シリ
ンダヘッド、7…ピストン、8…シリンダ、9…副室口
金、10…補助噴口、31…副室噴口、101…補助噴
口、102…補助噴口、103…補助噴口、A−A…副
燃焼室中心線、B−B…シリンダ中心線、θ1 …副室噴
口の主燃焼室側流出角、θ2 …副室噴口の副燃焼室側流
出角。
ンダヘッド、7…ピストン、8…シリンダ、9…副室口
金、10…補助噴口、31…副室噴口、101…補助噴
口、102…補助噴口、103…補助噴口、A−A…副
燃焼室中心線、B−B…シリンダ中心線、θ1 …副室噴
口の主燃焼室側流出角、θ2 …副室噴口の副燃焼室側流
出角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−330324(JP,A) 特開 昭63−223317(JP,A) 特開 昭60−153420(JP,A) 特開 昭60−90921(JP,A) 特開 昭60−1319(JP,A) 実開 平5−47365(JP,U) 実開 昭61−132432(JP,U) 実開 昭57−172124(JP,U) 実開 昭58−189313(JP,U) 実開 昭57−103327(JP,U) 実開 昭57−33222(JP,U) 実開 平3−87926(JP,U) 実開 平3−78925(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 19/00 - 19/18
Claims (2)
- 【請求項1】 主燃焼室(1)と渦流(S)が存在する
副燃焼室(2)とを連通する副室噴口(3)の軸線の主
燃焼室側開口部における流出角を副燃焼室中心線(A−
A)に垂直な平面に対しθ1とし、前記副室噴口の副燃
焼室側開口部における流出角を前記副燃焼室中心線に垂
直な平面に対しθ2とし、θ1<θ2である副室噴口
(3)を有する内燃機関の燃焼室において、 前記副室噴口のシリンダ燃焼室と対面する前記θ1の角
度をなす位置における上部通路壁と副燃焼室(2)の底
面で渦流(S)の下流側位置とを連通する補助噴口(1
0)を設置し、該補助噴口(10)の貫通方向角度(θ
3)が副室噴口(3)の貫通方向角度(θ1θ2)に対
し、シリンダ中心線(B−B)を挟んで反対側に位置す
るように貫通させるとともに、その前記副室噴口側の通
路面積fRを前記補助噴口の副燃焼室底面側の通路面積
fPよりも大きくし(fR>fP)、副室噴口側から副
燃焼室底面側に向けて縮径したテーパ状に形成したこと
を特徴とする副室式機関の燃焼室。 - 【請求項2】 主燃焼室(1)と渦流(S)が存在する
副燃焼室(2)とを連通する副室噴口(3)の軸線の主
燃焼室側開口部における流出角を副燃焼室中心線(A−
A)に垂直な平面に対しθ1とし、前記副室噴口軸線の
副燃焼室側開口部における流出角を前記副燃焼室中心線
に対して垂直な平面に対しθ2とし、θ1<θ2である
副室噴口(3)を有する内燃機関の燃焼室において、 前記副室噴口のシリンダ燃焼室と対面する前記θ1の角
度をなす位置における上部通路壁と副燃焼室(2)の底
面で燃料噴射弁取付位置の反対側の渦流(S)の下流側
位置とを連通する補助噴口(102)を設置し、該補助
噴口(102)の貫通方向角度(θ3)がシリンダ中心線
(B−B)と平行な垂直軸方向に貫通させると共に、前
記補助噴口は、その前記副室噴口側の通路面積fRを前
記補助噴口の前記副燃焼室底面側の通路面積fPより小
さくし(fR<fP)、前記通路面積fRと通路面積f
Pが垂直軸に対し同心テーパ状に形成したことを特徴と
する副室式機関の燃焼室。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03250993A JP3358842B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 副室式機関の燃焼室 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03250993A JP3358842B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 副室式機関の燃焼室 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06221160A JPH06221160A (ja) | 1994-08-09 |
JP3358842B2 true JP3358842B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=12360956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03250993A Expired - Fee Related JP3358842B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 副室式機関の燃焼室 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3358842B2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-29 JP JP03250993A patent/JP3358842B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06221160A (ja) | 1994-08-09 |
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