JP3358565B2 - 送信電力制御方法、送信電力制御装置、移動局、基地局及び制御局 - Google Patents

送信電力制御方法、送信電力制御装置、移動局、基地局及び制御局

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信システムにお
いて、様々な伝搬環境において高い周波数利用効率が得
られる送信電力制御方法と送信電力制御装置に関し、特
に、回線品質が目標とする回線品質に近づくように送信
電力の制御を行う送信電力制御方法、送信電力制御装
置、移動局、基地局及び制御局に関する。
【0002】
【従来の技術】符号分割多重方式の移動通信システムで
は多数の回線が同一の周波数を用いているので、ある回
線の信号の受信電力は、他の回線に対しては妨害となる
干渉波電力となる。従って、移動局が送信して基地局が
受信する上り回線においては、信号電力と干渉波電力の
比が大きくなり、受信品質が過剰な状態になると、干渉
波電力が増加するため、回線容量が減少する。これを防
ぐため、移動局の送信電力を厳しく制御する必要があ
る。上り回線の送信電力制御は、基地局が信号対干渉波
電力比などの受信品質を測定し、それを制御目標値と比
較して、受信品質が制御目標値よりも大きい場合には移
動局に対して送信電力を減少させる制御命令を送信し、
受信品質が制御目標値よりも小さい場合には移動局に対
して送信電力を増加させる制御命令を送信する。そし
て、移動局はその制御命令に従って送信電力を増減させ
る。この送信電力制御方法については、United States
Patent No. 5,056,109(Gilhousen et al.,''Method and
apparatus for controlling transmission power in a
CDMA cellular mobile telephone system,'')に詳述さ
れている。
【0003】一方、下り回線においても、信号対干渉波
電力比などの受信品質が所定の制御目標値となるように
送信電力制御を行うことによって、高い回線容量を実現
している。下り回線の送信電力制御では、移動局が下り
回線の受信品質を測定し、それを制御目標値と比較し
て、受信品質が制御目標値よりも高い場合には基地局に
対して送信電力を減少させる制御命令を送信し、受信品
質が制御目標値よりも低い場合には基地局に対して送信
電力を増加させる制御命令を送信する。そして、基地局
はその制御命令に従って送信電力を増減する。
【0004】移動通信システムの実際の伝搬環境におい
ては、移動局によって、マルチパスおよび移動局の移動
速度などが異なるため、以上の述べた上り回線と下り回
線の送信電力制御における制御目標値を一定値とする
と、ビット誤り率やフレーム誤り率などの回線品質を一
定にできない。そこで、如何なる条件の移動局において
も一定の回線品質を満たすように制御目標値を一律に大
きく設定すると、多くの移動局においては制御目標値を
必要以上に大きく設定したことになるため、それに応じ
て送信電力が必要以上に大きくなり、他の回線に対して
妨害となる干渉波電力が増加し、回線容量が小さくな
る。干渉波電力の増加を最小限に抑え、かつ、所定の回
線品質を得ることができる最適な制御目標値は、移動局
によって異なる。
【0005】制御目標値を最適な値に制御する方法とし
て、回線品質に応じて制御目標値を変更するアウタルー
プという技術がある。回線品質として、フレーム誤り率
を用いる場合には、各フレーム内に誤り検出符号を設け
て、それにより誤りが検出されたフレームを誤りと判定
して、フレーム誤り率が所定の回線品質目標値となるよ
うに制御目標値を変更する。
【0006】その具体的な方法として、樋口、安藤、大
川、佐和橋、安達「W−CDMAにおけるアウタールー
プを用いる適応送信電力制御の実験的検討」(電子情報
通信学会、信学技報、RCS98-18(1998-04)、pp. 51-57)
において説明されているように、所定時間内のフレーム
誤り率が、目標のフレーム誤り率より大きい場合には制
御目標値を所定量だけ増加させ、所定時間内のフレーム
誤り率が目標のフレーム誤り率より小さい場合には制御
目標値を同じ所定量だけ減少させる方法がある。所定時
間内のフレーム誤り率は、所定数のフレームごとに、誤
りと判定されたフレームの数をカウントして、誤りと判
定されたフレームの数を所定数で割って求められる。
【0007】この方法では、小さいフレーム誤り率を回
線品質目標値としたときに、少ないフレーム数で求めた
所定時間内のフレーム誤り率を用いて制御目標値を変更
すると、同一の回線品質であっても所定時間内のフレー
ム誤り率がばらつくために、制御目標値が最適な値から
離れて設定されることが多くなる。これを避けるため
に、非常に多くのフレーム数で所定時間内のフレーム誤
り率を求めて制御目標値を変更すると、最適な制御目標
値が変化した場合に、それに応じて制御目標値を変更す
るのに長い時間を要する。従って、例えば、移動速度が
急激に変化し、最適な制御目標値が増加し、フレーム誤
りが多く発生する状態となっても、所定数のフレームを
受信して、その所定時間内のフレーム誤り率を計算する
までは、制御目標値を大きくできず、フレーム誤りが多
く発生する状態が継続するという問題がある。一方、最
適な制御目標値が減少した場合にも、所定数のフレーム
を受信するまでは、制御目標値を小さくできず、送信電
力が必要以上に大きい状態が継続して回線容量が減少す
るという問題がある。
【0008】また、この従来の方法では、時間によって
フレーム誤り率が大きく変動するという問題もある。伝
搬環境が一定の状態において、フレーム誤り率が回線品
質目標値となる理想的な制御目標値に固定された場合で
あっても、短い時間の単位でのフレーム誤り率は、その
時間内のフレーム誤りの発生数に応じてばらつく。しか
し、従来の方法では、移動速度などの伝搬環境が一定の
場合であっても、制御目標値の増加と減少を繰り返すた
めに、短い時間の単位でのフレーム誤り率は、制御目標
値が理想的な制御目標値に固定された場合に比べて大き
くばらつくことになる。それは、制御目標値が最適値よ
りも高く設定されている場合には、フレーム誤り率が回
線品質目標値よりも小さくなり、逆に、制御目標値が最
適値よりも低く設定されている場合には、フレーム誤り
率が回線品質目標値よりも大きくなるためである。
【0009】音声や画像などをリアルタイムで伝送する
場合には、フレーム誤りが集中的に発生すると、音声や
画像の品質が劣化するため、短い時間の単位でもフレー
ム誤り率を所定値以下に抑える必要がある。従って、フ
レーム誤り率が変動して大きくなっている状態でのフレ
ーム誤り率が所定値以下となるように、回線品質目標値
を大きく設定する必要がある。そのため、制御目標値を
大きく設定することになり、送信電力が増加し、回線容
量が減少するという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、マル
チパスなどの伝搬環境や移動速度が変化した場合などに
おいて、短い時間で制御目標値を変更して、回線品質を
一定に保つことができ、また、所望の回線品質を実現で
きる送信電力制御方法と送信電力制御装置を提供するこ
とにある。
【0011】本発明の別の目的は、短い時間の単位ごと
のフレーム誤り率の変動を抑え、制御目標値を小さく設
定して送信電力を低減することにより、回線容量を増大
させることができる送信電力制御方法と送信電力制御装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、相手局から送信される信号の受信品質
をスロットを受信する毎に制御目標値と比較し、当該比
較結果を相手局の送信電力制御に使用し、相手局から誤
り検出情報を含むフレームを受信する毎に、前記受信し
た信号のフレームの誤りの有無を調べ、フレームの誤り
が検出された場合には、制御目標値を増加させ、フレー
ムの誤りが検出されない場合には、制御目標値を徐々に
減少させたことを特徴とする。
【0013】また、本発明では、移動局と基地局との間
で回線を設定し、基地局から送信される信号の受信品質
を移動局にてスロットを受信する毎に制御目標値と比較
し、当該比較結果を基地局の送信電力制御に使用し、移
動局は、基地局から誤り検出情報を含むフレームを受信
する毎に、前記受信した信号のフレームの誤りの有無を
調べ、フレームの誤りが検出された場合には、制御目標
値を増加させ、フレームの誤りが検出されない場合に
は、制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする。
【0014】また、本発明では、移動局と基地局との間
で回線を設定し、移動局から送信される信号の受信品質
を基地局にてスロットを受信する毎に制御目標値と比較
し、当該比較結果を移動局の送信電力制御に使用し、基
地局は、移動局から誤り検出情報を含むフレームを受信
しする毎に、前記信号のフレームの誤りの有無を調べ、
フレームの誤りが検出された場合には、制御目標値を増
加させ、フレームの誤りが検出されない場合には、制御
目標値を徐々に減少させたことを特徴とする。
【0015】また、本発明では、1又は複数の相手局か
ら送信される信号をダイバーシチ合成し、合成した信号
の受信品質をスロットを受信する毎に制御目標値と比較
し、当該較結果を前記1又は複数の相手局の送信電力制
御に使用し、複数の相手局から誤り検出情報を含むフレ
ームを受信する毎に、前記合成した信号のフレームの誤
りの有無を調べ、フレームの誤りが検出された場合に
は、制御目標値を増加させ、フレームの誤りが検出され
ない場合には、制御目標値を徐々に減少させたことを特
徴とする。
【0016】また、本発明では、移動局と1又は複数の
基地局との間で回線を設定し、1又は複数の基地局から
送信される信号を移動局にてダイバーシチ合成し、合成
した信号の受信品質をスロットを受信する毎に制御目標
値と比較し、当該比較結果を前記1又は複数の基地局の
送信電力制御に使用し、移動局は、複数の基地局から誤
り検出情報を含むフレームを受信する毎に、前記合成し
た信号のフレームの誤りの有無を調べ、フレームの誤り
が検出された場合には、制御目標値を増加させ、フレー
ムの誤りが検出されない場合には、制御目標値を徐々に
減少させたことを特徴とする。
【0017】また、本発明では、移動局と1又は複数の
基地局との間で回線を設定し、移動局から送信される信
号の受信品質を、スロットを受信する毎に、1又は複数
の基地局にて制御目標値と比較し、当該比較結果を移動
局の送信電力制御に使用し、1又は複数の基地局の各々
は、相手局から誤り検出情報を含むフレームを受信する
毎に、前記信号のフレーム誤りの有無を調べ、その調査
結果を制御局に通知し制御局は、前記調査結果を用いて
誤りが検出されないフレームの有無を判定し、当該判定
結果により、誤りが検出されないフレームがない場合に
は、制御目標値を増加させ、誤りが検出されないフレー
ムがある場合には、制御目標値を徐々に減少させ、更新
後の制御目標値を1又は複数の基地局の各々に通知する
ことを特徴とする。
【0018】また、本発明では、移動局と1又は複数の
基地局との間で回線を設定し、移動局から送信される信
号の受信品質を1又は複数の基地局にてスロットを受信
する毎に、制御目標値と比較し、当該比較結果を移動局
の送信電力制御に使用し、1又は複数の基地局の各々
は、誤り検出情報を含むフレームを受信する毎に、前記
信号のフレーム誤りの有無を調べ、その調査結果を制御
局に通知し、制御局は、前記調査結果を用いて誤りが検
出されないフレームの有無を判定し、その判定結果を1
又は複数の基地局の各々に通知し、1又は複数の基地局
の各々では、通知された判定結果が、誤りが検出されな
いフレームがない場合には、制御目標値を増加させ、誤
りが検出されないフレームがある場合には、制御目標値
を徐々に減少させることを特徴とする。
【0019】また、本発明では、移動局と1又は複数の
基地局との間で回線を設定し、移動局から送信される信
号の受信品質を1又は複数の基地局にてスロットを受信
する毎に制御目標値と比較し、当該比較結果を移動局の
送信電力制御に使用し、1又は複数の基地局の各々は、
誤り検出情報を含むフレームを受信する毎に、前記信号
のフレーム誤りの有無を調べて、その調査結果を制御局
に通知し、制御局は、前記調査結果に基づき誤りが検出
されないフレームの有無を判定し、誤りが検出されない
フレームがない場合には、その判定結果を1又は複数の
基地局の各々に通知して、1又は複数の基地局の各々で
は、前記判定結果の通知があった場合には、制御目標値
を増加させ、前記判定結果の通知がなかった場合には、
制御目標値を徐々に減少させることを特徴とする。
【0020】また、本発明では、移動局と1又は複数の
基地局との間で回線を設定し、移動局から送信される信
号の受信品質を1又は複数の基地局にてスロットを受信
する毎に制御目標値と比較し、当該比較結果を移動局の
送信電力制御に使用し、1又は複数の基地局の各々は、
誤り検出情報を含むフレームを受信する毎に、前記信号
のフレーム誤りの有無を調べて、その調査結果を制御局
に通知し、制御局は、1又は複数の基地局の各々から通
知された全ての調査結果若しくは自局を除いた残りの全
ての調査結果を、1又は基地局の各々に通知し、1又は
基地局の各々では、前記調査結果に基づき、誤りが検出
されないフレームの有無を判定し、誤りが検出されない
フレームがない場合には、制御目標値を増加させ、誤り
が検出されないフレームがある場合には、制御目標値を
徐々に減少させることを特徴とする。
【0021】また、本発明では、移動局と1又は複数の
基地局との間で回線を設定し、移動局から送信される信
号の受信品質を1又は複数の基地局にてスロットを受信
する毎に制御目標値と比較し、当該比較結果を移動局の
送信電力制御に使用し、制御局は、1又は複数の基地局
が受信した信号をダイバーシチ合成し、誤り検出情報を
含むフレームを受信する毎に、合成した信号のフレーム
の誤りの有無を調べ、フレームの誤りが検出された場合
には、制御目標値を増加させ、フレームの誤りが検出さ
れない場合には、制御目標値を徐々に減少させたことを
特徴とする。
【0022】また、本発明では、移動局と1又は複数の
基地局との間で回線を設定し、移動局から送信される信
号の受信品質を1又は複数の基地局にてスロットを受信
する毎に制御目標値と比較し、当該比較結果を移動局の
送信電力制御に使用し、1又は複数の基地局の各々は、
移動局から受信した信号を制御局に送り、制御局は、基
地局の各々から送られた受信信号をダイバーシチ合成し
て、合成した信号に対して、誤り検出情報を含むフレー
ムを受信する毎に、フレームの誤りの有無を調べ、その
調査結果を1又は複数の基地局の各々に通知し、1又は
複数の基地局の各々は、前記調査によりフレーム誤りが
検出された場合には、制御目標値を増加させ、フレーム
誤りが検出されない場合には、制御目標値を徐々に減少
させることを特徴とする。
【0023】また、本発明では、移動局と1又は複数の
基地局との間で回線を設定し、移動局から送信される信
号の受信品質を1又は複数の基地局にてスロットを受信
する毎に制御目標値と比較し、当該比較結果を移動局の
送信電力制御に使用し、1又は複数の基地局の各々は、
移動局から受信した信号を制御局に送り、制御局は、1
又は複数の基地局の各々から送られた受信信号をダイバ
ーシチ合成して、合成した信号に対して、誤り検出情報
を含むフレームを受信する毎に、フレームの誤りの有無
を調べ、フレーム誤りが検出された場合には、その結果
を1又は複数の基地局の各々に通知し、1又は複数の基
地局の各々は、前記通知があった場合には、制御目標値
を増加させ、前記通知がない場合には、制御目標値を徐
々に減少させることを特徴とする。
【0024】また、本発明では、フレームの誤りが検出
された場合には、制御目標値を増加させ、フレームの誤
りが検出されない場合には、回線品質が回線品質目標値
となるように、制御目標値を徐々に減少させても良い。
【0025】また、本発明では、フレームの誤りが検出
された場合には、制御目標値を増加させ、フレームの誤
りが検出されない場合には、フレーム誤り率が回線品質
目標値となるように、制御目標値を徐々に減少させても
良い。
【0026】また、本発明では、フレームの誤りが検出
された場合には、制御目標値を第一の所定値だけ増加さ
せ、フレームの誤りが検出されない場合には、フレーム
誤り率が所望の値となっているときにフレームの誤りが
検出される間隔の平均時間に、制御目標値が第一の所定
値だけ減少するように、制御目標値を徐々に減少させて
も良い。
【0027】また、本発明では、フレームの誤りが検出
された場合には、制御目標値を第一の所定値だけ増加さ
せ、フレームの誤りが検出されない場合には、フレーム
誤り率の回線品質目標値の逆数より1だけ小さい数のフ
レームを受信する間に、制御目標値が第一の所定値だけ
減少するように、制御目標値を徐々に減少させても良
い。
【0028】また、本発明では、フレームの誤りが検出
された場合には、制御目標値を第一の所定値だけ増加さ
せ、フレームの誤りが検出されない場合には、制御目標
値を第二の所定値だけ減少させ、第一の所定値と第二の
所定値との比を、回線品質目標値に応じて定めても良
い。
【0029】また、本発明では、フレームの誤りが検出
された場合には、制御目標値を第一の所定値だけ増加さ
せ、フレームの誤りが検出されない場合には、制御目標
値を第二の所定値だけ減少させ、第一の所定値と第二の
所定値との比を、フレーム誤り率の回線品質目標値に応
じて定めても良い。
【0030】また、本発明では、フレームの誤りが検出
された場合には、制御目標値を第一の所定値だけ増加さ
せ、フレームの誤りが検出されない場合には、制御目標
値を第二の所定値だけ減少させ、第一の所定値と第二の
所定値との比を、フレーム誤り率の回線品質目標値の逆
数としても良い。
【0031】また、本発明では、フレームの誤りが検出
された場合には、制御目標値を第一の所定値だけ増加さ
せ、フレームの誤りが検出されない場合には、制御目標
値を第二の所定値だけ減少させ、第一の所定値と第二の
所定値との比を、フレーム誤り率の回線品質目標値の逆
数より1だけ小さい値としても良い。
【0032】また、本発明では、フレームの誤りが検出
された場合には、制御目標値を第一の所定値だけ増加さ
せ、フレームの誤りが検出されない場合には、制御目標
値を第二の所定値だけ減少させ、フレーム誤り率の回線
品質目標値と第一の所定値の積を第二の所定値としても
良い。
【0033】また、本発明では、フレームの誤りが検出
された場合には、制御目標値を第一の所定値だけ増加さ
せ、フレームの誤りが検出されない場合には、制御目標
値を第二の所定値だけ減少させ、フレーム誤り率の回線
品質目標値と第一の所定値の積を、1よりフレーム誤り
率の回線品質目標値だけ小さい値と第二の所定値との積
に等しくしても良い。
【0034】また、本発明では、相手局から送信される
信号の受信品質を制御目標値と比較し、当該比較結果を
相手局の送信電力制御に使用し、誤りを生じたビットの
数を調べ、制御目標値を、誤りを生じたビットの数に応
じて増加させると共に、誤りを生じなかったビットの数
に応じて減少させることを特徴とする送信電力制御方
法。
【0035】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して、本発明の実
施形態について説明する。
【0036】第一の実施形態の送信電力制御方法と送信
電力制御装置は、図1に示す構成をとる移動通信システ
ムにおいて実施される。図1の移動通信システムは、サ
ービスエリアが複数のセル11〜12に分割されてお
り、セル11〜12には、それぞれ基地局21〜22が
配置されるとともに、移動局51〜52が存在する。基
地局21〜22はそれぞれ制御局61に接続されてお
り、制御局はさらに他の制御局からなる通信網(図示せ
ず)に接続されている。なお、図示しないが、この移動
通信システムは、他に多数の基地局を備えており、各セ
ル内には多数の移動局が存在する。
【0037】基地局21〜22は、それぞれ一定の送信
電力でパイロット信号(図示せず)を送信する。各移動
局51〜52は、パイロット信号の電力を測定するため
の測定器(図示せず)を備えており、パイロット信号の受
信電力をそれぞれ測定する。
【0038】通信を行う際には、パイロット信号の受信
電力が最大の基地局との間で回線を設定して通信を開始
する。パイロット信号の受信電力が最大の基地局と、次
にパイロット信号の受信電力が大きな基地局の間で、パ
イロット信号の受信電力の差が所定値以内である場合に
は、その両方の基地局との間で回線を設定する。
【0039】移動局51では、基地局21のパイロット
信号の受信電力が最大となり、移動局51は基地局21
との間で回線を設定する。下り回線の信号31は、基地
局21から移動局51へ送信する信号であり、上り回線
の信号41は、移動局51から基地局21へ送信する信
号である。一方、移動局52では、基地局21のパイロ
ット信号の受信電力と、基地局22のパイロット信号の
受信電力との差が小さいため、移動局52は、基地局2
1と基地局22の両方と回線を設定する。このとき、移
動局52は、下り回線の信号32a、32bと上り回線
の信号42により基地局21、22と通信を行う。
【0040】下り回線の信号31、32a、32bと上
り回線の信号41、42は共に、図6に示したように、
一定の時間の長さのフレームの繰り返しから構成され、
各フレームはさらに短い時間の複数のスロットから構成
されている。図6の例では、1つのフレームは8つのス
ロットから構成されている。下り回線の信号の各々のス
ロットの中には、上り回線の信号の送信電力の制御命令
が含まれており、また、上り回線の信号の各々のスロッ
トの中には、下り回線の信号の送信電力の制御命令が含
まれている。
【0041】上り回線、下り回線とも、送信側におい
て、伝送されるユーザ情報は、1フレームに伝送される
一定の長さのビット系列毎に誤り検出符号であるCRC
( Cyclic Redundancy Check )符号が付加されて、さ
らに、畳み込み符号化などの誤り訂正符号化が施され
る。このようにして生成されたデータは、8等分にセグ
メント化され、各々のセグメントがスロットに挿入され
て、送信電力の制御命令と共に送信される。
【0042】受信側においては、各々のフレームの8つ
のスロットを受信する毎に、送信電力の制御命令を除
き、セグメント化されたデータを取り出して結合する。
そして、結合したデータに誤り訂正復号化を施し、続い
て、復号化されたデータに含まれるCRC符号を使用し
て誤りを検出する。
【0043】図2に基地局21〜22の基地局装置の構
成例を示す。基地局装置は、アンテナ201、送受信共
用器202、受信回路203、SIR測定部204、制
御命令生成部205、送信電力更新部206、送信回路
207、受信回路出力端子208、及び送信回路出力端
子209から構成される。
【0044】基地局は、移動局が送信する上り回線の信
号を、アンテナ201と送受信共用器202を介して、
受信回路203において受信する。受信回路203は、
上り回線の信号のスロットを受信する毎に、そのスロッ
トに含まれる制御命令を送信電力更新部206に送る。
送信電力更新部206では、受信回路203から送られ
る制御命令に応じて下り回線の信号の送信電力を更新し
て送信回路207に通知する。送信回路207は、下り
回線の信号の送信電力を送信電力更新部206から通知
された値に設定する。送信電力更新部206において、
下り回線の送信電力を更新する方法を図4のフロー図を
用いて説明する。フロー図とその説明においては、電力
をデシベル値として扱う。
【0045】図4は、基地局の送信電力更新部206に
おいて下り回線の信号の送信電力制御を行うフロー図で
ある。基地局は、通信を開始すると、下り回線の信号の
送信電力Pを初期値P0に設定する(ステップ40
1)。P0は、送信電力の制御範囲にある任意の値とす
る。基地局は移動局が送信する上り回線の信号のスロッ
トを受信すると、ステップ402において、そのスロッ
トの中の制御命令が、電力増加である場合には、下り回
線の送信電力を所定の値だけ増加させ(ステップ40
3)、電力減少である場合には、下り回線の送信電力を
所定の値だけ減少させる(ステップ404)。次に、送
信電力Pが最大値Pmaxよりも大きい場合には、Pを
Pmaxとし(ステップ405、406)、送信電力P
が最小値Pminよりも小さい場合には、PをPmin
とする(ステップ407、408)。そして、再びステ
ップ402より繰り返す。
【0046】また、SIR測定部204は、受信回路2
03に接続されており、受信回路203において上り回
線の信号のスロットを受信する毎に、そのスロットの信
号電力と干渉波電力の比(SIR)を測定し、その測定
値を制御命令生成部205に送る。制御命令生成部20
5では、 測定されたSIRを制御目標値と比較して、
SIRが制御目標値より小さい場合には電力増加を制御
命令として生成する。一方、SIRが制御目標値より大
きい場合には電力減少を制御命令として生成する。生成
された制御命令は、送信回路207に送られ、送信回路
207において、制御命令を含む下り回線の信号を生成
して、送受信共用器202とアンテナ201を介して移
動局に送信する。
【0047】図3に移動局51〜52の移動局装置の構
成例を示す。移動局装置は、アンテナ301、送受信共
用器302、受信回路303、送信電力更新部304、
送信回路305、受信回路出力端子306、送信回路出
力端子307、及び送信電力制御装置310から構成さ
れる。送信電力制御装置310は、フレーム誤り検出部
311、制御目標値更新部312、SIR測定部31
3、及び制御命令生成部314から構成されており、受
信回路303、送信電力更新部304、及び送信回路3
05に接続されている。
【0048】移動局は、基地局が送信する下り回線の信
号を、アンテナ301と送受信共用器302を介して、
受信回路303において受信する。受信回路303は、
下り回線の信号のスロットを受信する毎に、そのスロッ
トに含まれる制御命令を送信電力更新部304に送る。
送信電力更新部304では、受信回路303から送られ
る制御命令に応じて上り回線の信号の送信電力を更新し
て送信回路305に通知する。送信回路305は、上り
回線の信号の送信電力を送信電力更新部304から通知
された値に設定する。
【0049】送信電力更新部304は、基地局の送信電
力更新部206と同様に送信電力を更新するが、移動局
の状態によって動作が異なる。移動局51の送信電力更
新部304は、移動局51が1つの基地局21と回線を
設定しているため、基地局21からの制御命令に従い、
制御命令が電力増加である場合には、送信電力を所定値
だけ増加させ、逆に、制御命令が電力減少である場合に
は、送信電力を所定値だけ減少させる。一方、移動局5
2の送信電力更新部304は、移動局52が基地局2
1、22の両方と回線を設定しているため、両方の基地
局から制御命令をそれぞれ受信し、両方の制御命令が電
力増加である場合には、送信電力を所定値だけ増加さ
せ、少なくとも1つの制御命令が電力減少である場合に
は、送信電力を所定値だけ減少させる。これは、少なく
とも一つの基地局において、回線品質を維持するため、
少なくとも一方の受信品質を制御目標値とし、かつ、干
渉波電力を抑えるため、必要な受信品質を超えることが
ないようにするためである。
【0050】また、SIR測定部313は、受信回路3
03に接続されており、受信回路303において下り回
線の信号のスロットを受信する毎に、そのスロットの信
号電力と干渉波電力の比(SIR)を測定し、その測定
値を制御命令生成部314に送る。このとき、移動局5
1の受信回路303は、基地局21からの信号を受信し
て、SIR測定部ではその信号のSIRを測定するが、
移動局52の受信回路303は、基地局21、22の両
方からの信号を受信してダイバーシチ合成し、SIR測
定部では、合成した信号のSIRを測定する。
【0051】制御命令生成部314では、測定されたS
IRを制御目標値と比較して、SIRが制御目標値より
小さい場合には電力増加を制御命令として生成する。一
方、SIRが制御目標値より大きい場合には電力減少を
制御命令として生成する。生成された制御命令は、送信
回路305に送られ、送信回路305において、制御命
令を含む上り回線の信号を生成して、送受信共用器30
2とアンテナ301を介して基地局に送信する。
【0052】さらに、受信回路303において、フレー
ムを受信する毎に、フレーム誤り検出部311は、CR
C符号を使用して誤りの有無を調べる。このとき、移動
局51のフレーム誤り検出部311では、受信回路30
3が基地局21から受信した信号のフレーム誤りを検出
するが、移動局52のフレーム誤り検出部311では、
受信回路303が基地局21、22の信号をダイバーシ
チ合成した信号について、フレーム誤りを検出する。
【0053】そして、フレーム誤り検出部311は、誤
りの有無を調べた結果を制御目標値更新部312に通知
する。制御目標値更新部312では、通知された結果を
用いて、フレームの誤りが検出された場合には、制御目
標値を増加させ、フレームの誤りが検出されない場合に
は、制御目標値を徐々に減少させる。ここで、制御目標
値を徐々に減少させるとき、フレーム誤り率などの回線
品質が回線品質目標値となるようにする。
【0054】そのために、フレームの誤りが検出された
場合には、制御目標値を所定値SIRincだけ増加させて、
フレームの誤りが検出されない場合には、所望の回線品
質において、フレームの誤りが検出される間隔の平均的
な時間に、制御目標値が所定値SIRincの分だけ減少する
ように、制御目標値を徐々に減少させる。
【0055】所望の回線品質が所望のフレーム誤り率で
ある場合には、その所望のフレーム誤り率の逆数の数の
フレームを受信する時間に、制御目標値が所定値SIRinc
の分だけ減少するように、制御目標値を徐々に減少させ
る。
【0056】そのために、フレームの誤りが検出された
場合には、制御目標値を所定値SIRincだけ増加させ、フ
レームの誤りが検出されない場合には、制御目標値を別
の所定値SIRdecだけ減少させ、SIRincとSIRdecとの比を
所望のフレーム誤り率などの回線品質目標値に応じて定
める。
【0057】具体的には、SIRincとSIRdecとの比を所望
のフレーム誤り率Rtargetの逆数(1/Rtarget)とする。従
って、 SIRdecは、所望のフレーム誤り率とSIRincとの
積(Rtarget×SIRinc)となる。また、所望のフレーム誤
り率が0.1より小さければ、その逆数は10より大きく、
1より十分大きいので、 SIRincとSIRdecとの比を所望
のフレーム誤り率の逆数より1だけ小さい値(1/Rtarget
−1)としても、ほぼ同様にSIRincとSIRdecを設定でき
る。これは、所望のフレーム誤り率とSIRincとの積(Rta
rget×SIRinc)を、1より所望のフレーム誤り率だけ小
さい値とSIRdecとの積((1-Rtarget)×SIRdec)に等しく
したことにもなり、このとき、SIRdecは、所望のフレー
ム誤り率と1より所望のフレーム誤り率だけ小さい値と
の比とSIRincとの積({Rtarget/(1-Rtarget)}×SIRinc)
となる。そして、制御目標値には、上限と下限を設け
る。
【0058】移動局の制御目標値更新部312の動作
を、さらに、図5のフロー図を用いて説明する。図5
は、移動局の制御目標値更新部312において、制御目
標値の更新を行うフロー図である。移動局は、通信を開
始すると、制御目標値SIRrefを初期値SIRinitに設定す
る(ステップ501)。SIRrefは、平均的な伝搬環境に
おいて、回線品質が回線品質目標値となる制御目標値を
設定する。移動局は基地局が送信する下り回線の信号の
フレームを受信する毎にフレーム誤り検出部311から
通知される結果を受け取り、フレームの誤りが検出され
た場合には、制御目標値SIRrefを所定値SIRincだけ増加
させる(ステップ503)。一方、フレームの誤りが検
出されなかった場合には、制御目標値SIRrefを別所定の
値SIRdecだけ減少させる(ステップ504)。次に、制
御目標値SIRrefが最大値SIRmaxよりも大きい場合には、
制御目標値SIRrefをSIRmaxとし(ステップ505、50
6)、制御目標値SIRrefが最小値SIRminよりも小さい場
合には、制御目標値SIRrefをSIRminとする(ステップ5
07、508)。そして、再びステップ502より繰り
返す。
【0059】この方法によれば、フレーム誤りが検出さ
れると、制御目標値が増加する。そして、それに続くフ
レームにおいては、フレーム誤りが検出されないときに
は、制御目標値を徐々に減少させるため、制御目標値が
比較的大きく設定される状態が続く。制御目標値が大き
く設定されている間は、それに応じて基地局が大きな送
信電力で送信し、信号対干渉波電力比などの受信品質が
良好な状態となるため、フレーム誤りが発生する確率が
低く、さらにフレーム誤りが検出されないフレームが続
く。しかし、次第に制御目標値が小さくなり、それに応
じて基地局が小さな送信電力で送信し、信号対干渉波電
力比などの受信品質が低下した状態となるため、フレー
ム誤りが発生する確率が高くなり、フレーム誤りが発生
する。これにより、再び制御目標値が増加して、フレー
ム誤りの発生確率が低くなる。
【0060】このようにフレーム誤りが検出されると、
フレーム誤りの発生率が低くなるが、ある程度の時間が
経過すると、フレーム誤りの発生率が高くなってフレー
ム誤りが発生するので、フレーム誤りの発生は、ランダ
ムではなく、周期性を持つようになる。従って、フレー
ム誤り率は、ほぼ一定の値となり、一定の回線品質を得
ることができる。
【0061】そして、移動局の移動速度の変化などによ
って伝搬環境が急激に変化して、所定のフレーム誤り率
となる制御目標値が増加したときは、その直後のフレー
ム誤りが発生するまでの時間間隔が短くなるが、それ以
降は、ほぼ周期的にフレーム誤りが発生することになる
ので、回線品質の劣化が継続することがなく、回線品質
が一定に保たれる。また、逆に、伝搬環境の変化により
所定のフレーム誤り率となる制御目標値が減少したとき
には、その直後のフレーム誤りが発生するまでの時間間
隔が長くなるが、それ以降は、ほぼ周期的にフレーム誤
りが発生することになるので、回線品質が過剰となるこ
とがなく、回線品質が一定に保たれる。このように、こ
の方法によれば、伝搬環境が急激に変化した場合でも、
フレーム誤り率をほぼ一定に保つことができる。
【0062】この実施形態では、フレームの誤りが検出
された場合の制御目標値の増加量をSIRinc、フレームの
誤りが検出されない場合の制御目標値の減少量をSIRde
c、所望のフレーム誤り率の回線品質目標値をRtargetと
して、 SIRdec=Rtarget×SIRinc (1) または SIRdec={Rtarget/(1-Rtarget)}×SIRinc (2) となるように制御目標値の増加量と減少量を定めた。
【0063】フレーム数Nallの間のフレーム誤りの数が
Nerrorであったとすると、誤りが検出されなかったフレ
ーム数は、Nall−Nerrorである。そして、最初のフレー
ムでの制御目標値をSIRtarget(i)、最後のフレームの直
後での制御目標値をSIRtarget(i+Nall)とすれば、 SIRtarget(i+Nall)=SIRtarget(i)+Nerror×SIRinc−(Nall−Nerror)×SIRdec (3) となる。
【0064】この間のフレーム誤り率FERは、Nerror/Na
llであるので、式(3)より、以下の式が得られる。
【0065】 FER=Nerror/Nall ={SIRdec+(SIRtarget(i+Nall)−SIRtarget(i))/Nall}/(SI Rinc+SIRdec) (4) この間の伝搬環境が一定であるときには、制御目標値が
ほぼ一定の範囲で増減するので、SIRtarget(i+Nall)とS
IRtarget(i)との差は、高々、制御目標値の変動範囲の
小さな値となる。
【0066】また、伝搬環境が変化して、制御目標値の
変動範囲が変化しても、Nallがある程度大きな値であれ
ば、(SIRtarget(i+Nall)−SIRtarget(i))/Nallは、SIRd
ecに比べて十分小さくなるので、式(4)は次の式で近
似できる。
【0067】 FER=SIRdec/(SIRinc+SIRdec) (5) SIRincとSIRdecを式(1)を満たすように設定した場合
には、式(5)と式(1)より、FERは次の式となる。
【0068】 FER=Rtarget/(1+Rtarget) (6) 通常、Rtargetは0.01以下の1に比べて十分小さな値に
設定されるので、FERはRtargetに比べて僅かに小さい値
となる。従って、この実施形態の方法により、通信中に
伝搬環境が変化しても、通信中のフレーム誤り率を、フ
レーム誤り率の回線品質目標値にほぼ一致させることが
できる。
【0069】また、SIRincとSIRdecを式(2)を満たす
ように設定した場合には、式(5)と式(2)より、FE
Rは次の式となる。
【0070】 FER=Rtarget (7) 従って、この場合にも、通信中に伝搬環境が変化して
も、通信中のフレーム誤り率をフレーム誤り率の回線品
質目標値にほぼ一致させることができる。
【0071】伝搬環境が一定の状態において、フレーム
誤り率が回線品質目標値となる理想的な制御目標値に固
定された場合であっても、フレーム誤りが10回程度発
生する短い時間の単位でのフレーム誤り率は、その時間
内にランダムに発生するフレーム誤りの発生数に応じて
ばらつく。これに対して、この実施形態の方法では、同
様にフレーム誤りが10回程度発生する短い時間の単位
でフレーム誤り率を計算しても、各々の時間単位の制御
目標値の最初と最後の値はほぼ同じであるので、式
(6)、式(7)を満たす。従って、短い時間単位もフ
レーム誤り率をフレーム誤り率の回線品質目標値にほぼ
一致させることができ、フレーム誤り率のばらつきを小
さくすることができる。このことは、制御目標値を固定
した場合にランダムにフレーム誤りが発生する場合に比
べて、この実施形態の方法では、フレーム誤りの発生に
周期性が生じるので、短い時間単位ごとのフレーム誤り
率が回線品質目標値に近づくと説明することもできる。
【0072】次に図面を参照して、本発明の別の実施形
態について説明する。
【0073】第二の実施形態の送信電力制御方法と送信
電力制御装置は、第一の実施形態と同様に図1に示す移
動通信システムにおいて実施される。また、基地局と移
動局との間の回線設定方法も同じであり、移動局51は
基地局21と、移動局52は基地局21、22の両方と
同時に、それぞれ回線を設定する。また、スロット及び
フレームの構成、誤り検出符号の付加方法、誤り訂正符
号化の方法も同じである。
【0074】第一の実施形態では、移動局において送信
電力制御の制御命令を生成する際に参照する制御目標値
を変更したが、第二の実施形態では、基地局及び制御局
において送信電力制御の制御命令を生成する際に参照す
る制御目標値を変更する。従って、第二の実施形態の基
地局と第一の実施形態の移動局は同様の構成となる。ま
た、第二の実施形態の移動局は第一の実施形態の基地局
と同様の構成となる。以下の説明においては、第一の実
施形態で基地局の構成例の説明に用いた図を、第二の実
施形態では移動局の構成例の説明に用い、第一の実施形
態で移動局の構成例の説明に用いた図を、第二の実施形
態では基地局の構成例の説明に用いる。
【0075】移動局51、52の構成は、前述のとおり
第一の実施形態の基地局の構成と同様であり、図2で示
される。
【0076】図2に移動局51、52の移動局装置は、
アンテナ201、送受信共用器202、受信回路20
3、SIR測定部204、制御命令生成部205、送信
電力更新部206、送信回路207、受信回路出力端子
208、及び送信回路出力端子209から構成される。
【0077】移動局は、基地局が送信する下り回線の信
号を、アンテナ201と送受信共用器202を介して、
受信回路203において受信する。受信回路203は、
下り回線の信号のスロットを受信する毎に、そのスロッ
トに含まれる制御命令を送信電力更新部206に送る。
送信電力更新部206では、受信回路203から送られ
る制御命令に応じて上り回線の信号の送信電力を更新し
て送信回路207に通知する。送信回路207は、上り
回線の信号の送信電力を送信電力更新部206から通知
された値に設定する。
【0078】ここで、移動局51、52の送信電力更新
部206は、移動局の状態によって動作が異なる。移動
局51の送信電力更新部206は、移動局51が1つの
基地局21と回線を設定しているため、基地局21から
の制御命令に従い、制御命令が電力増加である場合に
は、送信電力を所定値だけ増加させ、逆に、制御命令が
電力減少である場合には、送信電力を所定値だけ減少さ
せる。一方、移動局52の送信電力更新部206は、移
動局52が基地局21、22の両方と回線を設定してい
るため、両方の基地局から制御命令をそれぞれ受信し、
両方の制御命令が電力増加である場合には、送信電力を
所定値だけ増加させ、少なくとも1つの制御命令が電力
減少である場合には、送信電力を所定値だけ減少させ
る。これは、少なくとも一つの基地局において、回線品
質を維持するため、少なくとも一方の受信品質を制御目
標値とし、かつ、干渉波電力を抑えるため、必要な受信
品質を超えることがないようにするためである。
【0079】また、SIR測定部204は、受信回路2
03に接続されており、受信回路203において下り回
線の信号のスロットを受信する毎に、そのスロットの信
号電力と干渉波電力の比(SIR)を測定し、その測定
値を制御命令生成部205に送る。制御命令生成部20
5では、 測定されたSIRを制御目標値と比較して、
SIRが制御目標値より小さい場合には電力増加を制御
命令として生成する。一方、SIRが制御目標値より大
きい場合には電力減少を制御命令として生成する。生成
された制御命令は、送信回路207に送られ、送信回路
207において、制御命令を含む上り回線の信号を生成
して、送受信共用器202とアンテナ201を介して基
地局に送信する。基地局21、22の構成は、前述のと
おり第一の実施形態の移動局の構成と同様であり、図3
で示される。
【0080】基地局装置は、アンテナ301、送受信共
用器302、受信回路303、送信電力更新部304、
送信回路305、受信回路出力端子306、送信回路出
力端子307、及び送信電力制御装置310から構成さ
れる。送信電力制御装置310は、フレーム誤り検出部
311、制御目標値更新部312、SIR測定部31
3、及び制御命令生成部314から構成されており、受
信回路303、送信電力更新部304、及び送信回路3
05に接続されている。
【0081】基地局は、移動局が送信する上り回線の信
号を、アンテナ301と送受信共用器302を介して、
受信回路303において受信する。受信回路303は、
上り回線の信号のスロットを受信する毎に、そのスロッ
トに含まれる制御命令を送信電力更新部304に送る。
送信電力更新部304では、受信回路303から送られ
る制御命令に応じて下り回線の信号の送信電力を更新し
て送信回路305に通知する。送信回路305は、下り
回線の信号の送信電力を送信電力更新部304から通知
された値に設定する。送信電力更新部304において、
下り回線の送信電力を更新する方法は、第一の実施形態
の基地局の送信電力更新部において下り回線の送信電力
を更新する方法と同じである。
【0082】また、SIR測定部313は、受信回路3
03に接続されており、受信回路303において上り回
線の信号のスロットを受信する毎に、そのスロットの信
号電力と干渉波電力の比(SIR)を測定し、その測定
値を制御命令生成部314に送る。
【0083】制御命令生成部314では、測定されたS
IRを制御目標値と比較して、SIRが制御目標値より
小さい場合には電力増加を制御命令として生成する。一
方、SIRが制御目標値より大きい場合には電力減少を
制御命令として生成する。生成された制御命令は、送信
回路305に送られ、送信回路305において、制御命
令を含む下り回線の信号を生成して、送受信共用器30
2とアンテナ301を介して移動局に送信する。
【0084】基地局21、22のフレーム誤り検出部3
11と制御目標値更新部312の動作は、移動局が1つ
の基地局と回線を設定しているか、あるいは複数の基地
局と回線を設定しているかによって異なる動作となる。
1つの基地局と回線を設定している移動局に対する制御
目標値の更新は、基地局において行い、複数の基地局と
回線を設定している移動局に対する制御目標値の更新
は、それらの基地局が接続されている制御局において行
って、各々の基地局に通知し、各々の基地局はその制御
目標値を設定して用いる。これは、複数の基地局と回線
を設定している場合には、上り回線の回線品質は、制御
局で複数の基地局で受信された信号をダイバーシチ合成
して得られる回線品質が、実際に移動局とその通信相手
との回線品質となるため、ダイバーシチ合成効果により
改善された後の回線品質を一定に保つ必要があるからで
ある。
【0085】移動局51に対しては、移動局51が1つ
の基地局21の1つの基地局のみと回線を設定している
ため、基地局51において制御目標値を更新する。移動
局51に対しては、受信回路303において、フレーム
を受信する毎に、フレーム誤り検出部311は、CRC
符号を使用して誤りの有無を調べる。
【0086】そして、フレーム誤り検出部311は、誤
りの有無を調べた結果を制御目標値更新部312に通知
する。制御目標値更新部312では、通知された結果を
用いて、フレームの誤りが検出された場合には、制御目
標値を増加させ、フレームの誤りが検出されない場合に
は、制御目標値を徐々に減少させる。ここで、制御目標
値を徐々に減少させるとき、フレーム誤り率などの回線
品質が回線品質目標値となるようにする。
【0087】その制御目標値を変更する際の増加量と減
少量の決め方は、第一の実施形態の移動局において制御
目標値を変更する場合と全く同様である。また、基地局
51の制御目標値更新部312の動作は図5のフロー図
を用いて説明できる。
【0088】基地局51は、通信を開始すると、制御目
標値SIRrefを初期値SIRinitに設定する(ステップ50
1)。SIRrefは、平均的な伝搬環境において、回線品質
が回線品質目標値となる制御目標値を設定する。基地局
は移動局が送信する上り回線の信号のフレームを受信す
る毎にフレーム誤り検出部311から通知される結果を
受け取り、フレームの誤りが検出された場合には、制御
目標値SIRrefを所定値SIRincだけ増加させる(ステップ
503)。一方、フレームの誤りが検出されなかった場
合には、制御目標値SIRrefを別所定の値SIRdecだけ減少
させる(ステップ504)。次に、制御目標値SIRrefが
最大値SIRmaxよりも大きい場合には、制御目標値SIRref
をSIRmaxとし(ステップ505、506)、制御目標値
SIRrefが最小値SIRminよりも小さい場合には、制御目標
値SIRrefをSIRminとする(ステップ507、508)。
そして、再びステップ502より繰り返す。
【0089】移動局52に対しては、移動局52が2つ
の基地局21、22の2つの基地局と同時に回線を設定
しているため、制御局61において制御目標値を更新す
る。移動局52に対しては、基地局21、22では、受
信回路303においてフレームを受信する毎に、フレー
ム誤り検出部311がCRC符号を使用して誤りの有無
を調べる。そして、その結果を受信回路303とそれに
接続されている受信回路接続端子306を介して、受信
信号の伝送と共に制御局61に通知する。
【0090】図7に制御局61の構成例を示す。制御局
は、基地局入力端子701a、701b、基地局出力端
子702a、702b、受信信号合成回路703、送信
信号分離回路704、上位局出力端子705、上位局入
力端子706、及び送信電力制御装置710から構成さ
れる。送信電力制御装置710は、フレーム誤り検出結
果抽出部711、及び制御目標値更新部712から構成
されている。
【0091】制御局61では、移動局52からの受信信
号とそのフレーム誤りの有無を調べた結果を、基地局入
力端子701a、701bを介して、基地局21及び基
地局22の各々から受け取る。受信信号合成回路703
においては、基地局21及び基地局22から受け取った
フレームの中に誤りが検出されないフレームがあれば、
そのフレームを上位局出力端子を介して上位局に送る。
また、基地局21及び基地局22の各々から受け取った
フレーム誤りの有無は、フレーム誤り検出結果抽出部7
11に通知され、フレーム誤り検出結果抽出部711
は、誤りが検出されないフレームの有無を判定し、その
結果を制御目標値更新部712に通知する。
【0092】制御目標値更新部712では、通知された
結果を用いて、誤りが検出されないフレームがない場
合、制御目標値を増加させ、誤りが検出されないフレー
ムがある場合には、制御目標値を徐々に減少させる。こ
こで、制御目標値を徐々に減少させるとき、フレーム誤
り率などの回線品質が回線品質目標値となるようにす
る。
【0093】その制御目標値を変更する際の増加量と減
少量の決め方は、第一の実施形態の移動局において制御
目標値を変更する場合と全く同様である。また、制御局
61の制御目標値更新部712の動作は図8のフロー図
を用いて説明できる。
【0094】制御局61は、通信を開始すると、制御目
標値SIRrefを初期値SIRinitに設定する(ステップ80
1)。SIRrefは、平均的な伝搬環境において、回線品質
が回線品質目標値となる制御目標値を設定する。制御局
は複数の基地局から上り回線の信号のフレームを受信す
る毎に、フレーム誤り検出結果抽出部711から通知さ
れる結果を受け取り、誤りが検出されないフレームがな
い場合には、制御目標値SIRrefを所定値SIRincだけ増加
させる(ステップ803)。一方、誤りが検出されない
フレームがある場合には、制御目標値SIRrefを別所定の
値SIRdecだけ減少させる(ステップ804)。次に、制
御目標値SIRrefが最大値SIRmaxよりも大きい場合には、
制御目標値SIRrefをSIRmaxとし(ステップ805、80
6)、制御目標値SIRrefが最小値SIRminよりも小さい場
合には、制御目標値SIRrefをSIRminとする(ステップ8
07、808)。そして、再びステップ802より繰り
返す。
【0095】送信信号分離回路704は、上位局入力端
子706から受け取る移動局への送信信号を基地局2
1、22の各々へ伝送する信号に分離すると共に、制御
目標値更新部712において更新された制御目標値を付
加して、基地局出力端子702a、702bを介して、
基地局21、22の各々に伝送する。
【0096】以上に説明した基地局における制御目標値
の更新方法、及び制御局における制御目標値の更新方法
によれば、伝搬環境が急激に変化した場合でも、フレー
ム誤り率をほぼ一定に保ち、回線品質を一定に保つこと
ができ、また、フレーム誤り率をその回線品質目標値に
一致させることができ、さらに、短い時間単位ごとのフ
レーム誤り率をその回線品質目標値にほぼ一致させるこ
とができる。これらの理由は、全て、第一の実施形態に
おいて説明した理由と同じである。
【0097】以上に説明した全ての実施形態において、
上り回線または下り回線の送信電力制御のために、SI
Rを測定する代わりに、信号電力を測定し、送信電力の
制御命令を、信号電力が一定値となるように決定する方
法を採ってもよい。
【0098】以上に説明した第二の実施形態において、
複数の基地局と回線を設定している移動局に対する制御
目標値を基地局または制御局において更新する場合に、
基地局と制御局が果たす役割分担は、ここに説明した方
法に限られるものではない。
【0099】例えば、基地局の各々は、フレーム誤り検
出部311でフレーム誤りの有無を調べて、その結果を
制御局に通知し、制御局は、制御目標値の更新を行わ
ず、フレーム誤り検出結果抽出部711において誤りが
検出されないフレームの有無を判定し、その結果を基地
局の各々に通知して、基地局の各々は、制御目標値更新
部312で通知された結果が、誤りが検出されないフレ
ームがない場合には、制御目標値を増加させ、誤りが検
出されないフレームがある場合には、制御目標値を徐々
に減少させてもよい。
【0100】また、基地局の各々は、フレーム誤り検出
部311でフレーム誤りの有無を調べて、その結果を制
御局に通知し、制御局は、制御目標値の更新を行わず、
フレーム誤り検出結果抽出部711において誤りが検出
されないフレームの有無を判定し、誤りが検出されない
フレームがない場合には、その結果を基地局の各々に通
知して、基地局の各々では、その結果の通知があった場
合には、制御目標値行進部312にて制御目標値を増加
させ、その結果の通知がなかった場合には、制御目標値
を徐々に減少させてもよい。この方法によれば、制御局
から基地局に通知する制御情報の量を低減できるという
効果がある。
【0101】また、基地局の各々は、フレーム誤り検出
部311で、フレーム誤りの有無を調べて、その結果を
制御局に通知し、制御局は、基地局の各々から通知され
た結果の全てを、基地局の各々に通知して、基地局の各
々では、制御目標値更新部312にて、誤りが検出され
ないフレームの有無を判定し、誤りが検出されないフレ
ームがない場合には、制御目標値を増加させ、誤りが検
出されないフレームがある場合には、制御目標値を徐々
に減少させてもよい。このとき、基地局が各々から通知
された結果のうち、全てを基地局の各々に対して通知す
るのではなく、各々の基地局が、自局以外が通知した結
果を受け取るようにしてもよい。
【0102】また、基地局の各々はフレーム誤りの有無
を調べずに、移動局から受信した信号を制御局に送り、
制御局は、基地局の各々から送られた受信信号を受信信
号合成回路703にてダイバーシチ合成して、合成した
信号に対して、フレーム誤り検出結果検出部711にて
フレームの誤りの有無を調べ、その結果、フレーム誤り
が検出された場合には、制御目標値更新部712にて、
制御目標値を増加させ、フレーム誤りが検出されない場
合には、制御目標値を徐々に減少させて、更新した制御
目標値を基地局の各々に通知してもよい。
【0103】また、基地局の各々はフレーム誤りの有無
を調べずに、移動局から受信した信号を制御局に送り、
制御局は、基地局の各々から送られた受信信号を受信信
号合成回路703にてダイバーシチ合成して、合成した
信号に対して、フレーム誤り検出結果抽出部711にて
フレームの誤りの有無を調べ、その結果を基地局の各々
に通知し、基地局の各々は、フレーム誤りが検出された
場合には、制御目標値更新部312にて、制御目標値を
増加させ、フレーム誤りが検出されない場合には、制御
目標値を徐々に減少させてもよい。
【0104】また、基地局の各々はフレーム誤りの有無
を調べずに、移動局から受信した信号を制御局に送り、
制御局は、基地局の各々から送られた受信信号を受信信
号合成回路703にてダイバーシチ合成して、合成した
信号に対して、フレーム誤り検出結果抽出部711にて
フレームの誤りの有無を調べ、フレーム誤りが検出され
た場合には、その結果を基地局の各々に通知し、基地局
の各々は、その結果の通知があった場合には、制御目標
値更新部312にて制御目標値を増加させ、その結果の
通知がない場合には、制御目標値を徐々に減少させても
よい。この方法によれば、制御局から基地局に通知する
制御情報の量を低減できるという効果がある。
【0105】さらに、以上に説明した実施形態におい
て、複数の基地局と回線を設定している移動局に対する
制御目標値を更新する場合のみに制御局を用いる例を説
明したが、1つの基地局とのみ回線を設定している移動
局に対する制御目標値の更新を、複数の基地局と回線を
設定している移動局に対する制御目標値を更新する場合
と同様に、制御局を介して行っても、本発明は支障なく
実施できる。
【0106】次に第三の実施形態について説明する。
【0107】第三の実施形態の送信電力制御方法と移動
局と送信電力制御装置は、第一の実施形態と同様に図1
に示す移動通信システムにおいて実施される。また、基
地局と移動局との間の回線設定方法も同じであり、移動
局51は基地局21と、移動局52は基地局21、22
の両方と同時に、それぞれ回線を設定する。また、スロ
ット及びフレームの構成、誤り検出符号の付加方法、誤
り訂正符号化の方法も同じである。
【0108】受信側においては、各々のフレームの8つ
のスロットを受信する毎に、送信電力の制御命令を除
き、セグメント化されたデータを取り出して結合する。
そして、結合したデータに誤り訂正復号化を施し、続い
て、復号化されたデータに含まれるCRC符号を使用し
て誤りを検出する。
【0109】そして、さらに、CRC符号により誤りが
検出されなかった場合には、そのフレームの誤り訂正復
号化を施す前のビット系列の中で、誤りが生じたビット
の数を調べる。そのために、誤り訂正復号化を施す前の
ビット系列をメモリに格納しておく。そして、誤り訂正
復号化が施されたビット系列に対して、送信側と同じ誤
り訂正符号化を再び施し、それにより得られたビット系
列を、メモリに格納されたビット系列と比較し、誤りが
生じたビットの数を調べる。
【0110】CRC符号により誤りが検出された場合に
は、誤りが生じたビットの数を所定数として扱う。この
所定数は、誤り訂正符号化の誤り訂正能力に応じて、全
ての誤りが訂正できる限界となる誤りのビット数とす
る。
【0111】ここで、誤りを生じたビットの数は、回線
品質を反映した量であり、回線品質を高く保つために、
フレーム当たりで誤りを生じるビットの数を一定の範囲
に保つようにする。CRC符号により誤りが検出されな
ければ、そのフレーム内に生じたビットの誤りは全て訂
正されていることになる。しかし、全てのビット誤りが
訂正されていても、誤りを生じたビットの数が多い状態
の回線品質では、確率的にビットの誤りが多く発生し
て、ビット誤りを全て訂正できるとは限らなくなる。こ
のように、誤り訂正復号化を施す前のビット系列に含ま
れるビットの誤りの数は、その回線品質の高さの指標と
なるため、これを所望の値に保つことは、所望の回線品
質を保つことになる。従って、誤り訂正復号化を施す前
のビットの誤りの数を小さく保つことによって、誤り訂
正復号化によって訂正できないビット誤りを生じさせる
ことなく、回線品質を高く保ち、ビット誤りが訂正でき
なくなる確率を極めて低く保つことも可能となる。
【0112】基地局は、第一の実施形態と同様であり、
図2に示す構成をとり、移動局からの下り回線の送信電
力の制御命令に従って送信電力を制御すると共に、移動
局に対して上り回線の送信電力の制御命令を送信する。
【0113】移動局は、第一の実施形態と同様に、図3
に示す構成をとるが、フレーム誤り検出部311では、
先に説明した方法により、フレーム内で誤りを生じたビ
ットの数を調べる。
【0114】このとき、移動局51のフレーム誤り検出
部311では、受信回路303が基地局21から受信し
た信号のフレーム内で誤りを生じたビットの数を調べる
が、移動局52のフレーム誤り検出部311では、受信
回路303が基地局21、22の信号をダイバーシチ合
成した信号について、フレーム内で誤りを生じたビット
の数を調べる。
【0115】そして、フレーム誤り検出部311は、誤
りを生じたビットの数を制御目標値更新部312に通知
する。制御目標値更新部312では、通知された結果を
用いて、制御目標値を、誤りを生じたビットの数に応じ
て増加させると共に、誤りを生じなかったビットの数に
応じて減少させる。
【0116】ここで、誤りを生じたビット当たりに増加
させる量と、誤りを生じなかったビット当たりに減少さ
せる量との関係は、ビット誤り率などの回線品質が回線
品質目標値となるようにする。
【0117】そのために、制御目標値は、誤りを生じた
ビット当たり所定値SIRincだけ増加させて、誤りを生じ
なかったビット当たり別の所定値SIRdecだけ減少させ、
SIRincとSIRdecとの比を所望のビット誤り率などの回線
品質目標値に応じて定める。具体的には、SIRincとSIRd
ecとの比を所望のビット誤り率Rtargetの逆数(1/Rtarge
t)とする。従って、 SIRdecは、所望のビット誤り率とS
IRincとの積(Rtarget×SIRinc)となる。また、所望のビ
ット誤り率が0.1より小さければ、その逆数は10より大
きく、1より十分大きいので、 SIRincとSIRdecとの比
を所望のビット誤り率の逆数より1だけ小さい値(1/Rta
rget−1)としても、ほぼ同様にSIRincとSIRdecを設定で
きる。これは、所望のフレーム誤り率とSIRincとの積(R
target×SIRinc)を、1より所望のビット誤り率だけ小
さい値とSIRdecとの積((1-Rtarget)×SIRdec)に等しく
したことにもなり、このとき、SIRdecは、所望のビット
誤り率と1より所望のビット誤り率だけ小さい値との比
とSIRincとの積({Rtarget/(1-Rtarget)}×SIRinc)とな
る。そして、制御目標値には、上限と下限を設ける。
【0118】移動局の制御目標値更新部312では、移
動局が通信を開始すると、制御目標値SIRrefを初期値SI
Rinitに設定する。SIRrefは、平均的な伝搬環境におい
て、回線品質が回線品質目標値となる制御目標値を設定
する。移動局は基地局が送信する下り回線の信号のフレ
ームを受信する毎にフレーム誤り検出部311から通知
される結果を受け取り、制御目標値SIRrefを所定値SIRi
ncと誤りを生じたビットの数の積だけ増加させると共
に、SIRdecと誤りを生じなかったビットの数の積だけ減
少させる。
【0119】この実施形態では、誤りを生じたビット当
たりの制御目標値の増加量をSIRinc、誤りを生じなかっ
たビット当たりの制御目標値の減少量をSIRdec、所望の
ビット誤り率の回線品質目標値をRtargetとして、 SIRdec=Rtarget×SIRinc (8) または SIRdec={Rtarget/(1-Rtarget)}×SIRinc (9) となるようにビット当たりの増加量と減少量を定めた。
【0120】フレーム内のビット数Mallの間のフレーム
誤りの数がMerrorであったとすると、誤りが生じなかっ
たビットの数は、Mall−Merrorである。そして、更新前
の制御目標値をSIRtarget(i)、更新後の制御目標値をSI
Rtarget(i+1)とすれば、
【0121】 SIRtarget(i+1)=SIRtarget(i)+Merror×SIRinc−(Mall−Merror)×SIRdec (10) となる。
【0122】式(8)と式(10)より式(11)が得
られる。
【0123】 SIRtarget(i+1)−SIRtarget(i)=SIRinc×{(1−Rtarget)×Merror−Mall×Rta rget} (11) 式(11)は、Rtargetが1より十分小さい場合には、
式(12)で近似できる。
【0124】 SIRtarget(i+1)−SIRtarget(i)=SIRinc×(Merror−Mall×Rtarget)(12) また、式(9)と式(10)より式(13)が得られ
る。
【0125】 SIRtarget(i+1)−SIRtarget(i)=SIRinc×(Merror−Mall×Rtarget)/(1−Rta rget) (13) フレーム内のビット誤り率が所望のビット誤り率に等し
い場合、即ち、式(14)を満たす場合には、式(1
2)、式(13)とも0となる。
【0126】 Rtarget = Merror/Mall (14) これは、フレーム内のビット誤り率が所望のビット誤り
率に等しい場合には制御目標値を変更しないことを意味
する。また、式(12)、式(13)より、フレーム内
のビット誤り率が所望のビット誤り率よりも大きい程、
制御目標値を大きく増加させ、ビット誤り率が所望のビ
ット誤り率よりも小さい程、制御目標値を大きく減少さ
せる。これにより、ビット誤り率を所望のビット誤り率
に迅速に近づけることができる。
【0127】従って、この実施形態の方法により、通信
中に伝搬環境が変化しても、通信中のビット誤り率を、
ビット誤り率の回線品質目標値にほぼ一致させることが
できる。
【0128】また、この制御目標値の更新は、第一の実
施形態と同様に、フレーム毎に行うので、伝搬環境の変
化により、最適な制御目標値が変化した場合に、複数の
フレームに渡ってビット誤り率を測定して制御目標値を
更新する場合に比べても、迅速に制御目標値を最適な値
に変更でき、回線品質に相当するビット誤り率を所望の
値に近づけることができる。
【0129】第四の実施形態は、誤りを生じたビットの
数を用いて制御目標値を変更する点は、第三の実施形態
と同様であり、その制御目標値の変更を基地局または制
御局において行う点は、第二の実施形態と同様である。
以下、第四の実施形態について説明する。
【0130】第四の実施形態の送信電力制御方法、送信
電力制御装置、基地局、及び制御局は、第三の実施形態
と同様に図1に示す移動通信システムにおいて実施され
る。また、基地局と移動局との間の回線設定方法も同じ
であり、移動局51は基地局21と、移動局52は基地
局21、22の両方と同時に、それぞれ回線を設定す
る。また、スロット及びフレームの構成、誤り検出符号
の付加方法、誤り訂正符号化の方法も同じである。
【0131】受信側においては、第三の実施形態と同様
に、CRC符号により誤りが検出されなかった場合に
は、そのフレームの誤り訂正復号化を施す前のビット系
列の中で、誤りが生じたビットの数を調べる。CRC符
号により誤りが検出された場合には、誤りが生じたビッ
トの数を所定数として扱う。この所定数は、誤り訂正符
号化の誤り訂正能力に応じて、全ての誤りが訂正できる
限界となる誤りのビット数とする。
【0132】誤り訂正復号化を施す前のビットの誤りの
数を小さく保つことによって、誤り訂正復号化によって
訂正できないビット誤りを生じさせることなく、回線品
質を高く保ち、ビット誤りが訂正できなくなる確率を極
めて低く保つことができるので、第三の実施形態と同様
に、回線品質を高く保つために、フレーム当たりで誤り
を生じるビットの数を一定の範囲に保つようにする。
【0133】移動局51、52は、第二の実施形態の基
地局と同様に、図2に示す構成をとり、基地局からの上
り回線の送信電力の制御命令に従って送信電力を制御す
ると共に、基地局に対して下り回線の送信電力の制御命
令を送信する。
【0134】第二の実施形態と同様に、基地局は図3に
示す構成をとり、制御局は図7に示す構成をとり、基地
局と制御局は各々、送信電力制御装置を備えている。そ
して、基地局21、22のフレーム誤り検出部311と
制御目標値更新部312の動作は、移動局が1つの基地
局と回線を設定しているか、あるいは複数の基地局と回
線を設定しているかによって異なる動作となる。1つの
基地局と回線を設定している移動局に対する制御目標値
の更新は、基地局において行い、複数の基地局と回線を
設定している移動局に対する制御目標値の更新は、それ
らの基地局が接続されている制御局において行って、各
々の基地局に通知し、各々の基地局はその制御目標値を
設定して用いる。これは、複数の基地局と回線を設定し
ている場合には、上り回線の回線品質は、制御局で複数
の基地局で受信された信号をダイバーシチ合成して得ら
れる回線品質が、実際に移動局とその通信相手との回線
品質となるため、ダイバーシチ合成効果により改善され
た後の回線品質を一定に保つ必要があるからである。
【0135】移動局51に対しては、移動局51が1つ
の基地局21の1つの基地局のみと回線を設定している
ため、基地局51において制御目標値を更新する。移動
局51に対しては、受信回路303において、フレーム
を受信する毎に、フレーム誤り検出部311は、先に説
明した方法により、フレーム内で誤りを生じたビットの
数を調べる。
【0136】そして、フレーム誤り検出部311は、誤
りを生じたビットの数を制御目標値更新部312に通知
する。制御目標値更新部312では、通知された結果を
用いて、制御目標値を、誤りを生じたビットの数に応じ
て増加させると共に、誤りを生じなかったビットの数に
応じて減少させる。ここで、誤りを生じたビット当たり
に増加させる量と、誤りを生じなかったビット当たりに
減少させる量との関係は、ビット誤り率などの回線品質
が回線品質目標値となるようにする。
【0137】その制御目標値を変更する際の増加量と減
少量の具体的な決め方は、第三の実施形態の移動局にお
いて制御目標値を変更する場合と全く同様である。
【0138】基地局51の移動局51に対する制御目標
値更新部312では、基地局が通信を開始すると、制御
目標値SIRrefを初期値SIRinitに設定する。SIRrefは、
平均的な伝搬環境において、回線品質が回線品質目標値
となる制御目標値を設定する。基地局は移動局が送信す
る上り回線の信号のフレームを受信する毎にフレーム誤
り検出部311から通知される結果を受け取り、制御目
標値SIRrefを所定値SIRincと誤りを生じたビットの数の
積だけ増加させると共に、SIRdecと誤りを生じなかった
ビットの数の積だけ減少させる。
【0139】一方、移動局52に対しては、移動局52
が2つの基地局21、22の2つの基地局と同時に回線
を設定しているため、制御局61において制御目標値を
更新する。移動局52に対しては、基地局21、22で
は、受信回路303においてフレームを受信する毎に、
フレーム誤り検出部311が、先に説明した方法によ
り、フレーム内で誤りを生じたビットの数を調べる。そ
して、その結果を受信回路303とそれに接続されてい
る受信回路接続端子306を介して、受信信号の伝送と
共に制御局61に通知する。
【0140】制御局61では、移動局52からの受信信
号とそのフレーム内で誤りを生じたビットの数を、基地
局入力端子701a、701bを介して、基地局21及
び基地局22の各々から受け取る。受信信号合成回路7
03においては、基地局21及び基地局22から受け取
ったフレームの中に誤りが検出されないフレームがあれ
ば、そのフレームを上位局出力端子を介して上位局に送
る。また、基地局21及び基地局22の各々から受け取
ったフレーム内で誤りを生じたビットの数は、フレーム
誤り検出結果抽出部711に通知され、フレーム誤り検
出結果抽出部711は、通知された誤りを生じたビット
の数のうち、最も少ない数を調べ、その結果を制御目標
値更新部712に通知する。ここで、誤りを生じたビッ
トの数のうち最も少ない数を調べる理由は、その数が合
成したフレームで最も高品質のフレーム、即ち、合成後
のフレームの品質に相当しているためである。
【0141】制御目標値更新部712では、通知された
結果を用いて、制御目標値を、最も高品質のフレームの
中で、誤りを生じたビットの数に応じて増加させると共
に、誤りを生じなかったビットの数に応じて減少させ
る。ここで、誤りを生じたビット当たりに増加させる量
と、誤りを生じなかったビット当たりに減少させる量の
決め方は、この実施形態の基地局において制御目標値を
変更する場合と全く同様である。
【0142】制御局61の移動局52に対する制御目標
値更新部312では、基地局が通信を開始すると、制御
目標値SIRrefを初期値SIRinitに設定する。SIRrefは、
平均的な伝搬環境において、回線品質が回線品質目標値
となる制御目標値を設定する。そして、フレーム誤り検
出結果抽出部711から、通知された誤りを生じたビッ
トの数のうち、最も少ない数を通知されると、制御目標
値SIRrefを所定値SIRincと誤りを生じたビットの数の積
だけ増加させると共に、SIRdecと誤りを生じなかったビ
ットの数の積だけ減少させる。
【0143】送信信号分離回路704は、上位局入力端
子706から受け取る移動局への送信信号を基地局2
1、22の各々へ伝送する信号に分離すると共に、制御
目標値更新部712において更新された制御目標値を付
加して、基地局出力端子702a、702bを介して、
基地局21、22の各々に伝送する。
【0144】以上に説明した基地局における制御目標値
の更新方法、及び制御局における制御目標値の更新方法
によれば、通信中に伝搬環境が変化しても、通信中のビ
ット誤り率を、ビット誤り率の回線品質目標値にほぼ一
致させることができる。また、この制御目標値の更新
は、第三の実施形態と同様に、フレーム毎に行うので、
伝搬環境の変化により、最適な制御目標値が変化した場
合に、複数のフレームに渡ってビット誤り率を測定して
制御目標値を更新する場合に比べても、迅速に制御目標
値を最適な値に変更でき、回線品質に相当するビット誤
り率を所望の値に近づけることができる。これらの理由
は、全て、第三の実施形態において説明した理由と同じ
である。
【0145】以上に説明した第四の実施形態において、
複数の基地局と回線を設定している移動局に対する制御
目標値を基地局または制御局において更新する場合に、
基地局と制御局が果たす役割分担は、ここに説明した方
法に限られるものではない。
【0146】例えば、基地局の各々は、フレーム誤り検
出部311でフレーム内で誤りを生じたビットの数を調
べて、その結果を制御局に通知し、制御局は、制御目標
値の更新を行わず、フレーム誤り検出結果抽出部711
において、基地局の各々が通知した誤りを生じたビット
の数の中で、最も少ない数を調べ、その結果を基地局の
各々に通知して、基地局の各々では、制御目標値更新部
312で通知された誤りを生じたビットの数に応じて制
御目標値を増加させると共に、誤りを生じなかったビッ
トの数に応じて御目標値を徐々に減少させてもよい。
【0147】また、基地局の各々は、フレーム誤り検出
部311でフレーム内で誤りを生じたビットの数を調べ
て、その結果を制御局に通知し、制御局は、基地局の各
々から通知された結果の全てを、基地局の各々に通知し
て、基地局の各々では、制御目標値更新部312で基地
局の各々が通知した誤りを生じたビットの数の中で、最
も少ない数を調べ、通知された誤りを生じたビットの数
に応じて制御目標値を増加させると共に、誤りを生じな
かったビットの数に応じて御目標値を徐々に減少させて
もよい。このとき、基地局が各々から通知された結果の
うち、全てを基地局の各々に対して通知するのではな
く、各々の基地局が、自局以外が通知した結果を受け取
るようにしてもよい。
【0148】また、基地局の各々はフレーム内で誤りを
生じたビットの数を調べずに、移動局から受信した信号
を制御局に送り、制御局は、基地局の各々から送られた
受信信号を受信信号合成回路703にてダイバーシチ合
成して、合成した信号に対して、フレーム誤り検出結果
抽出部711にてフレーム内で誤りを生じたビットの数
を調べ、誤りを生じたビットの数に応じて制御目標値を
増加させると共に、誤りを生じなかったビットの数に応
じて御目標値を徐々に減少させて、更新した制御目標値
を基地局の各々に通知してもよい。
【0149】また、基地局の各々はフレーム内で誤りを
生じたビットの数を調べずに、移動局から受信した信号
を制御局に送り、制御局は、基地局の各々から送られた
受信信号を受信信号合成回路703にてダイバーシチ合
成して、合成した信号に対して、フレーム誤り検出結果
抽出部711にてフレーム内で誤りを生じたビットの数
を調べ、その結果を基地局の各々に通知し、基地局の各
々は、制御目標値更新部312にて誤りを生じたビット
の数に応じて制御目標値を増加させると共に、誤りを生
じなかったビットの数に応じて御目標値を徐々に減少さ
せて、更新した制御目標値を基地局の各々に通知しても
よい。
【0150】さらに、以上に説明した実施形態におい
て、複数の基地局と回線を設定している移動局に対する
制御目標値を更新する場合のみに制御局を用いる例を説
明したが、1つの基地局とのみ回線を設定している移動
局に対する制御目標値の更新を、複数の基地局と回線を
設定している移動局に対する制御目標値を更新する場合
と同様に、制御局を介して行っても、本発明は支障なく
実施できる。
【0151】
【発明の効果】以上の実施形態において説明したように
本発明によれば、マルチパスなどの伝搬環境や移動速度
などが変化した場合などにおいて、短い時間で制御目標
値を変更して、回線品質を一定に保つことができる。ま
た、マルチパスなどの伝搬環境や移動速度などが変化し
ても、フレーム誤り率などの所望の回線品質を保証でき
るという効果がある。特に、ランダムにフレーム誤りが
発生する場合に比べて、フレーム誤りの発生に周期性が
生じさせ、短い時間単位ごとであっても、フレーム誤り
率をほぼ回線品質目標値に一致させ、回線品質を保証で
きるという顕著な効果がある。また、短い時間単位のフ
レーム誤り率のばらつきを抑えることは、短い時間単位
のフレーム誤り率の要求が厳しい場合に、そのばらつき
のために余裕を持って送信電力を大きく設定する必要が
ないため、干渉波電力を低減でき、回線容量を増加させ
る効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施される移動通信システムの構成図
【図2】基地局、または移動局の構成例を示す図
【図3】移動局、または基地局の構成例を示す図
【図4】基地局における送信電力制御のフロー図
【図5】移動局または基地局における制御目標値更新の
フロー図
【図6】フレーム構成を示す図
【図7】制御局の構成例を示す図
【図8】制御局における制御目標値更新のフロー図
【符号の説明】
11〜12 セル 21〜22 基地局 31、32a、32b 下り回線の信号 41〜42 上り回線の信号 51〜52 移動局 201 アンテナ 202 送受信共用器 203 受信回路 204 SIR測定部 205 制御命令生成部 206 送信電力更新部 207 送信回路 208 受信回路出力端子 209 送信回路出力端子 301 アンテナ 302 送受信共用器 303 受信回路 304 送信電力更新部 305 送信回路 306 受信回路出力端子 307 送信回路出力端子 310 送信電力制御装置 311 フレーム誤り検出部 312 制御目標値更新部 313 SIR測定部 314 制御命令生成部 701a、701b 基地局入力端子701a、701
b 702a、702b 基地局出力端子 703 受信信号合成回路 704 送信信号分離回路 705 上位局出力端子 706 上位局入力端子 710 送信電力制御装置 711 フレーム誤り検出結果抽出部 712 制御目標値更新部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04J 13/00 - 13/06 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (96)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相手局から送信される信号の受信品質を制
    御目標値と比較し、当該比較結果を相手局の送信電力制
    御に使用し、前記受信した信号のフレームの誤りの有無
    を調べ、フレームの誤りが検出された場合には、制御目
    標値を所定の割合で増加させ、フレームの誤りが検出さ
    れない場合には、制御目標値を前記所定の割合よりも小
    さな割合で減少させたことを特徴とする送信電力制御方
    法。
  2. 【請求項2】移動局と基地局との間で回線を設定し、基
    地局から送信される信号の受信品質を移動局にて制御目
    標値と比較し、当該比較結果を基地局の送信電力制御に
    使用し、移動局は、前記受信した信号のフレームの誤り
    の有無を調べ、フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を所定の割合で増加させ、フレームの誤りが
    検出されない場合には、制御目標値を前記所定の割合よ
    りも小さな割合で減少させたことを特徴とする送信電力
    制御方法。
  3. 【請求項3】移動局と基地局との間で回線を設定し、移
    動局から送信される信号の受信品質を基地局にて制御目
    標値と比較し、当該比較結果を移動局の送信電力制御に
    使用し、基地局は、前記信号のフレームの誤りの有無を
    調べ、フレームの誤りが検出された場合には、制御目標
    値を所定の割合で増加させ、フレームの誤りが検出され
    ない場合には、制御目標値を前記所定の割合よりも小さ
    な割合で減少させたことを特徴とする送信電力制御方
    法。
  4. 【請求項4】1又は複数の相手局から送信される信号を
    ダイバーシチ合成し、合成した信号の受信品質を制御目
    標値と比較し、当該較結果を前記1又は複数の相手局の
    送信電力制御に使用し、前記合成した信号のフレームの
    誤りの有無を調べ、フレームの誤りが検出された場合に
    は、制御目標値を所定の割合で増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を前記所定の割
    合よりも小さな割合で減少させたことを特徴とする送信
    電力制御方法。
  5. 【請求項5】移動局と1又は複数の基地局との間で回線
    を設定し、1又は複数の基地局から送信される信号を移
    動局にてダイバーシチ合成し、合成した信号の受信品質
    を制御目標値と比較し、当該比較結果を前記1又は複数
    の基地局の送信電力制御に使用し、移動局は、前記合成
    した信号のフレームの誤りの有無を調べ、フレームの誤
    りが検出された場合には、制御目標値を所定の割合で
    加させ、フレームの誤りが検出されない場合には、制御
    目標値を前記所定の割合よりも小さな割合で減少させた
    ことを特徴とする送信電力制御方法。
  6. 【請求項6】移動局と1又は複数の基地局との間で回線
    を設定し、移動局から送信される信号の受信品質を1又
    は複数の基地局にて制御目標値と比較し、当該比較結果
    を移動局の送信電力制御に使用し、1又は複数の基地局
    の各々は、前記信号のフレーム誤りの有無を調べ、その
    調査結果を制御局に通知し、制御局は、前記調査結果を
    用いて誤りが検出されないフレームの有無を判定し、当
    該判定結果により、誤りが検出されないフレームがない
    場合には、制御目標値を所定の割合で増加させ、誤りが
    検出されないフレームがある場合には、制御目標値を
    記所定の割合よりも小さな割合で減少させ、更新後の制
    御目標値を1又は複数の基地局の各々に通知することを
    特徴とする送信電力制御方法。
  7. 【請求項7】移動局と1又は複数の基地局との間で回線
    を設定し、移動局から送信される信号の受信品質を1又
    は複数の基地局にて制御目標値と比較し、当該比較結果
    を移動局の送信電力制御に使用し、1又は複数の基地局
    の各々は、前記信号のフレーム誤りの有無を調べ、その
    調査結果を制御局に通知し、制御局は、前記調査結果を
    用いて誤りが検出されないフレームの有無を判定し、そ
    の判定結果を1又は複数の基地局の各々に通知し、1又
    は複数の基地局の各々では、通知された判定結果が、誤
    りが検出されないフレームがない場合には、制御目標値
    所定の割合で増加させ、誤りが検出されないフレーム
    がある場合には、制御目標値を前記所定の割合よりも小
    さな割合で減少させることを特徴とする送信電力制御方
    法。
  8. 【請求項8】移動局と1又は複数の基地局との間で回線
    を設定し、移動局から送信される信号の受信品質を1又
    は複数の基地局にて制御目標値と比較し、当該比較結果
    を移動局の送信電力制御に使用し、1又は複数の基地局
    の各々は、前記信号のフレーム誤りの有無を調べて、そ
    の調査結果を制御局に通知し、制御局は、前記調査結果
    に基づき誤りが検出されないフレームの有無を判定し、
    誤りが検出されないフレームがない場合には、その判定
    結果を1又は複数の基地局の各々に通知して、1又は複
    数の基地局の各々では、前記判定結果の通知があった場
    合には、制御目標値を所定の割合で増加させ、前記判定
    結果の通知がなかった場合には、制御目標値を前記所定
    の割合よりも小さな割合でに減少させることを特徴とす
    る送信電力制御方法。
  9. 【請求項9】移動局と1又は複数の基地局との間で回線
    を設定し、移動局から送信される信号の受信品質を1又
    は複数の基地局にて制御目標値と比較し、当該比較結果
    を移動局の送信電力制御に使用し、1又は複数の基地局
    の各々は、前記信号のフレーム誤りの有無を調べて、そ
    の調査結果を制御局に通知し、制御局は、1又は複数の
    基地局の各々から通知された全ての調査結果若しくは自
    局を除いた残りの全ての調査結果を、1又は基地局の各
    々に通知し、1又は基地局の各々では、前記調査結果に
    基づき、誤りが検出されないフレームの有無を判定し、
    誤りが検出されないフレームがない場合には、制御目標
    値を所定の割合で増加させ、誤りが検出されないフレー
    ムがある場合には、制御目標値を前記所定の割合よりも
    小さな割合で減少させることを特徴とする送信電力制御
    方法。
  10. 【請求項10】移動局と1又は複数の基地局との間で回
    線を設定し、移動局から送信される信号の受信品質を1
    又は複数の基地局にて制御目標値と比較し、当該比較結
    果を移動局の送信電力制御に使用し、制御局は、1又は
    複数の基地局が受信した信号をダイバーシチ合成し、合
    成した信号のフレームの誤りの有無を調べ、フレームの
    誤りが検出された場合には、制御目標値を所定の割合で
    増加させ、フレームの誤りが検出されない場合には、制
    御目標値を前記所定の割合よりも小さな割合で減少させ
    たことを特徴とする送信電力制御方法。
  11. 【請求項11】移動局と1又は複数の基地局との間で回
    線を設定し、移動局から送信される信号の受信品質を1
    又は複数の基地局にて制御目標値と比較し、当該比較結
    果を移動局の送信電力制御に使用し、1又は複数の基地
    局の各々は、移動局から受信した信号を制御局に送り、
    制御局は、基地局の各々から送られた受信信号をダイバ
    ーシチ合成して、合成した信号に対して、フレームの誤
    りの有無を調べ、その調査結果を1又は複数の基地局の
    各々に通知し、1又は複数の基地局の各々は、前記調査
    によりフレーム誤りが検出された場合には、制御目標値
    所定の割合で増加させ、フレーム誤りが検出されない
    場合には、制御目標値を前記所定の割合よりも小さな割
    合で減少させることを特徴とする送信信号制御方法。
  12. 【請求項12】移動局と1又は複数の基地局との間で回
    線を設定し、移動局から送信される信号の受信品質を1
    又は複数の基地局にて制御目標値と比較し、当該比較結
    果を移動局の送信電力制御に使用し、1又は複数の基地
    局の各々は、移動局から受信した信号を制御局に送り、
    制御局は、1又は複数の基地局の各々から送られた受信
    信号をダイバーシチ合成して、合成した信号に対して、
    フレームの誤りの有無を調べ、フレーム誤りが検出され
    た場合には、その結果を1又は複数の基地局の各々に通
    知し、1又は複数の基地局の各々は、前記通知があった
    場合には、制御目標値を所定の割合で増加させ、前記通
    知がない場合には、制御目標値を前記所定の割合よりも
    小さな割合で減少させることを特徴とする送信電力制御
    方法。
  13. 【請求項13】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を増加させ、フレームの誤りが検出されない
    場合には、回線品質が回線品質目標値となるように、制
    御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする請求項
    −12のいずれかに記載の送信電力制御方法。
  14. 【請求項14】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を増加させ、フレームの誤りが検出されない
    場合には、フレーム誤り率が回線品質目標値となるよう
    に、制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする請
    求項1−12のいずれかに記載の送信電力制御方法。
  15. 【請求項15】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、フレーム誤り率が所望の値
    となっているときにフレームの誤りが検出される間隔の
    平均時間に、制御目標値が第一の所定値だけ減少するよ
    うに、制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする
    請求項1−12のいずれかに記載の送信電力制御方法。
  16. 【請求項16】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、フレーム誤り率の回線品質
    目標値の逆数より1だけ小さい数のフレームを受信する
    間に、制御目標値が第一の所定値だけ減少するように、
    制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする請求項
    1−12のいずれかに記載の送信電力制御方法。
  17. 【請求項17】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    回線品質目標値に応じて定めたことを特徴とする請求項
    1−12のいずれかに記載の送信電力制御方法。
  18. 【請求項18】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    フレーム誤り率の回線品質目標値に応じて定めたことを
    特徴とする請求項1−12のいずれかに記載の送信電力
    制御方法。
  19. 【請求項19】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    フレーム誤り率の回線品質目標値の逆数としたことを特
    徴とする請求項1−12のいずれかに記載の送信電力制
    御方法。
  20. 【請求項20】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    フレーム誤り率の回線品質目標値の逆数より1だけ小さ
    い値としたことを特徴とする請求項1−12のいずれか
    に記載の送信電力制御方法。
  21. 【請求項21】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、フレーム誤り率の回線品質目標値と第一
    の所定値の積を第二の所定値としたことを特徴とする請
    求項1−12のいずれかに記載の送信電力制御方法。
  22. 【請求項22】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、フレーム誤り率の回線品質目標値と第一
    の所定値の積を、1よりフレーム誤り率の回線品質目標
    値だけ小さい値と第二の所定値との積に等しくしたこと
    を特徴とする請求項1−12のいずれかに記載の送信電
    力制御方法。
  23. 【請求項23】相手局から送信される信号の受信品質を
    制御目標値と比較し、当該比較結果を相手局の送信電力
    制御に使用し、前記信号のフレームの誤りの有無を調
    べ、フレームの誤りが検出された場合には、制御目標値
    所定の割合で増加させ、フレームの誤りが検出されな
    い場合には、制御目標値を前記所定の割合よりも小さな
    割合でに減少させたことを特徴とする送信電力制御装
    置。
  24. 【請求項24】複数の相手局から送信される信号をダイ
    バーシチ合成し、合成した信号の受信品質を制御目標値
    と比較し、当該比較結果を複数の相手局の送信電力制御
    に使用し、前記合成した信号のフレームの誤りの有無を
    調べ、フレームの誤りが検出された場合には、制御目標
    値を所定の割合で増加させ、フレームの誤りが検出され
    ない場合には、制御目標値を前記所定の割合よりも小さ
    な割合で減少させたことを特徴とする送信電力制御装
    置。
  25. 【請求項25】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を増加させ、フレームの誤りが検出されない
    場合には、回線品質が回線品質目標値となるように、制
    御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする請求項2
    3又は24に記載の送信電力制御装置。
  26. 【請求項26】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を増加させ、フレームの誤りが検出されない
    場合には、フレーム誤り率が回線品質目標値となるよう
    に、制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする請
    求項23又は24に記載の送信電力制御装置。
  27. 【請求項27】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、フレーム誤り率が所望の値
    となっているときにフレームの誤りが検出される間隔の
    平均時間に、制御目標値が第一の所定値だけ減少するよ
    うに、制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする
    請求項23又は24に記載の送信電力制御装置。
  28. 【請求項28】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、フレーム誤り率の回線品質
    目標値の逆数より1だけ小さい数のフレームを受信する
    間に、制御目標値が第一の所定値だけ減少するように、
    制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする請求項
    23又は24に記載の送信電力制御装置。
  29. 【請求項29】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    回線品質目標値に応じて定めたことを特徴とする請求項
    23又は24に記載の送信電力制御装置。
  30. 【請求項30】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    フレーム誤り率の回線品質目標値に応じて定めたことを
    特徴とする請求項23又は24に記載の送信電力制御装
    置。
  31. 【請求項31】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    フレーム誤り率の回線品質目標値の逆数としたことを特
    徴とする請求項23又は24に記載の送信電力制御装
    置。
  32. 【請求項32】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    フレーム誤り率の回線品質目標値の逆数より1だけ小さ
    い値としたことを特徴とする請求項23又は24に記載
    の送信電力制御装置。
  33. 【請求項33】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、フレーム誤り率の回線品質目標値と第一
    の所定値の積を第二の所定値としたことを特徴とする請
    求項23又は24に記載の送信電力制御装置。
  34. 【請求項34】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、フレーム誤り率の回線品質目標値と第一
    の所定値の積を、1よりフレーム誤り率の回線品質目標
    値だけ小さい値と第二の所定値との積に等しくしたこと
    を特徴とする請求項23又は24に記載の送信電力制御
    装置。
  35. 【請求項35】基地局から送信される信号の受信品質を
    制御目標値と比較し、当該比較結果を基地局の送信電力
    制御に使用し、前記信号のフレームの誤りの有無を調
    べ、フレームの誤りが検出された場合には、制御目標値
    所定の割合で増加させ、フレームの誤りが検出されな
    い場合には、制御目標値を前記所定の割合よりも小さな
    割合でに減少させたことを特徴とする移動局。
  36. 【請求項36】1又は複数の基地局から送信される信号
    をダイバーシチ合成し、合成した信号の受信品質を制御
    目標値と比較し、当該比較結果を1又は複数の基地局の
    送信電力制御に使用し、前記合成した信号のフレームの
    誤りの有無を調べ、フレームの誤りが検出された場合に
    は、制御目標値を所定の割合で増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を前記所定の割
    合よりも小さな割合で減少させたことを特徴とする移動
    局。
  37. 【請求項37】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を増加させ、フレームの誤りが検出されない
    場合には、回線品質が回線品質目標値となるように、制
    御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする請求項3
    5又は36に記載の移動局。
  38. 【請求項38】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を増加させ、フレームの誤りが検出されない
    場合には、フレーム誤り率が回線品質目標値となるよう
    に、制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする請
    求項35又は36に記載の移動局。
  39. 【請求項39】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、フレーム誤り率が所望の値
    となっているときにフレームの誤りが検出される間隔の
    平均時間に、制御目標値が第一の所定値だけ減少するよ
    うに、制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする
    請求項35又は36に記載の移動局。
  40. 【請求項40】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、フレーム誤り率の回線品質
    目標値の逆数より1だけ小さい数のフレームを受信する
    間に、制御目標値が第一の所定値だけ減少するように、
    制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする請求項
    35又は36に記載の移動局。
  41. 【請求項41】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    回線品質目標値に応じて定めたことを特徴とする請求項
    35又は36に記載の移動局。
  42. 【請求項42】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    フレーム誤り率の回線品質目標値に応じて定めたことを
    特徴とする請求項35又は36に記載の移動局。
  43. 【請求項43】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    フレーム誤り率の回線品質目標値の逆数としたことを特
    徴とする請求項35又は36に記載の移動局。
  44. 【請求項44】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    フレーム誤り率の回線品質目標値の逆数より1だけ小さ
    い値としたことを特徴とする請求項35又は36に記載
    の移動局。
  45. 【請求項45】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、フレーム誤り率の回線品質目標値と第一
    の所定値の積を第二の所定値としたことを特徴とする請
    求項35又は36に記載の移動局。
  46. 【請求項46】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、フレーム誤り率の回線品質目標値と第一
    の所定値の積を、1よりフレーム誤り率の回線品質目標
    値だけ小さい値と第二の所定値との積に等しくしたこと
    を特徴とする請求項35又は36に記載の移動局。
  47. 【請求項47】移動局から送信される信号の受信品質を
    制御目標値と比較し、当該比較結果を移動局の送信電力
    制御に使用し、前記信号のフレームの誤りの有無を調
    べ、フレームの誤りが検出された場合には、制御目標値
    を所定の割合で増加させ、フレームの誤りが検出されな
    い場合には、制御目標値を前記所定の割合よりも小さな
    割合で減少させたことを特徴とする基地局。
  48. 【請求項48】移動局から送信される信号の受信品質を
    制御目標値と比較し、当該比較結果を移動局の送信電力
    制御に使用し、前記信号のフレーム誤りの有無を調べ、
    その調査結果を制御局に通知し、制御局にて前記調査結
    果を用いて誤りが検出されないフレームの有無が判定さ
    れ、当該判定結果により、誤りが検出されないフレーム
    がない場合には、制御目標値を所定の割合で増加させ、
    誤りが検出されないフレームがある場合には、制御目標
    値を前記所定の割合よりも小さな割合で減少させ、更新
    された制御目標値を制御局から受けることを特徴とする
    基地局。
  49. 【請求項49】移動局からの信号の受信品質を制御目標
    値と比較し当該比較結果を移動局の送信電力制御に使用
    し、前記信号のフレーム誤りの有無を調べ、その調査結
    果を制御局に通知し、制御局から前記調査結果に基づい
    た誤りが検出されないフレームの有無の判定結果を受け
    取り、当該判定結果が、誤りが検出されないフレームが
    ない場合には、制御目標値を所定の割合で増加させ、誤
    りが検出されないフレームがある場合には、制御目標値
    前記所定の割合よりも小さな割合で減少させることを
    特徴とする基地局。
  50. 【請求項50】移動局から送信される信号の受信品質を
    制御目標値と比較し、当該比較結果を移動局の送信電力
    制御に使用し、前記信号のフレーム誤りの有無を調べ
    て、その調査結果を制御局に通知し、制御局から、誤り
    が検出されないフレームがない旨の判定結果を受け、前
    記判定結果の通知があった場合には、制御目標値を所定
    の割合で増加させ、前記判定結果の通知がなかった場合
    には、制御目標値を前記所定の割合よりも小さな割合で
    減少させることを特徴とする基地局。
  51. 【請求項51】移動局から送信される信号の受信品質を
    制御目標値と比較し、当該比較結果を移動局の送信電力
    制御に使用し、前記信号のフレーム誤りの有無を調べ
    て、その調査結果を制御局に通知し、制御局から、1又
    は複数の基地局の各々から通知された全ての調査結果若
    しくは自局を除いた残りの全ての調査結果を受け、前記
    調査結果に基づき、誤りが検出されないフレームの有無
    を判定し、誤りが検出されないフレームがない場合に
    は、制御目標値を所定の割合で増加させ、誤りが検出さ
    れないフレームがある場合には、制御目標値を前記所定
    の割合よりも小さな割合で減少させることを特徴とする
    基地局。
  52. 【請求項52】移動局から送信される信号の受信品質を
    制御目標値と比較し、当該比較結果を移動局の送信電力
    制御に使用し、移動局から受信した信号を制御局に送
    り、制御局にて1又は複数の基地局の各々から送られた
    受信信号をダイバーシチ合成した信号に対してのフレー
    ムの誤りの有無を調べ、フレーム誤りが検出されていた
    場合には、制御目標値を所定の割合で増加させ、フレー
    ム誤りが検出されていない場合には、制御目標値を前記
    所定の割合よりも小さな割合で減少させ、更新された制
    御目標値を制御局から受けることを特徴とする基地局。
  53. 【請求項53】移動局から送信される信号の受信品質を
    制御目標値と比較し、当該比較結果を移動局の送信電力
    制御に使用し、移動局から受信した信号を制御局に送
    り、制御局にて1又は複数の基地局の各々から送られた
    受信信号をダイバーシチ合成した信号に対してのフレー
    ムの誤りの有無を調べ、当該調査結果を制御局から受
    け、前記調査結果にてフレーム誤りが検出されていた場
    合には、制御目標値を所定の 割合で増加させ、フレーム
    誤りが検出されていない場合には、制御目標値を前記所
    定の割合よりも小さな割合で減少させることを特徴とす
    る基地局。
  54. 【請求項54】移動局から送信される信号の受信品質を
    制御目標値と比較し、当該比較結果を移動局の送信電力
    制御に使用し、移動局から受信した信号を制御局に送
    り、制御局にて1又は複数の基地局の各々から送られた
    受信信号をダイバーシチ合成された信号に対してのフレ
    ームの誤りの有無を調べ、制御局からフレーム誤りが検
    出された旨の通知を受け、前記通知があった場合には、
    制御目標値を所定の割合で増加させ、前記通知がない場
    合には、制御目標値を前記所定の割合よりも小さな割合
    減少させることを特徴とする基地局。
  55. 【請求項55】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を増加させ、フレームの誤りが検出されない
    場合には、回線品質が回線品質目標値となるように、制
    御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする請求項
    7−54のいずれかに記載の基地局。
  56. 【請求項56】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を増加させ、フレームの誤りが検出されない
    場合には、フレーム誤り率が回線品質目標値となるよう
    に、制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする請
    求項47−54のいずれかに記載の基地局。
  57. 【請求項57】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、フレーム誤り率が所望の値
    となっているときにフレームの誤りが検出される間隔の
    平均時間に、制御目標値が第一の所定値だけ減少するよ
    うに、制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする
    請求項47−54のいずれかに記載の基地局。
  58. 【請求項58】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、フレーム誤り率の回線品質
    目標値の逆数より1だけ小さい数のフレームを受信する
    間に、制御目標値が第一の所定値だけ減少するように、
    制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする請求項
    47−54のいずれかに記載の基地局。
  59. 【請求項59】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    回線品質目標値に応じて定めたことを特徴とする請求項
    47−54のいずれかに記載の基地局。
  60. 【請求項60】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    フレーム誤り率の回線品質目標値に応じて定めたことを
    特徴とする請求項47−54のいずれかに記載の基地
    局。
  61. 【請求項61】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    フレーム誤り率の回線品質目標値の逆数としたことを特
    徴とする請求項47−54のいずれかに記載の基地局。
  62. 【請求項62】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    フレーム誤り率の回線品質目標値の逆数より1だけ小さ
    い値としたことを特徴とする請求項47−54のいずれ
    かに記載の基地局。
  63. 【請求項63】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、フレーム誤り率の回線品質目標値と第一
    の所定値の積を第二の所定値としたことを特徴とする請
    求項47−54のいずれかに記載の基地局。
  64. 【請求項64】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、フレーム誤り率の回線品質目標値と第一
    の所定値の積を、1よりフレーム誤り率の回線品質目標
    値だけ小さい値と第二の所定値との積に等しくしたこと
    を特徴とする請求項47−54のいずれかに記載の基地
    局。
  65. 【請求項65】1又は複数の基地局の各々から、移動局
    から1又は複数の基地局に送信された信号のフレーム誤
    りの有無を調査結果を受け、前記調査結果に基づき誤り
    が検出されないフレームの有無を判定し、誤りが検出さ
    れないフレームがない場合には、1又は複数の基地局に
    て移動局の送信電力を制御するための制御目標値を所定
    の割合で増加させ、誤りが検出されないフレームがある
    場合には、制御目標値を前記所定の割合よりも小さな割
    合で減少させることを特徴とする制御局。
  66. 【請求項66】1又は複数の基地局の各々から、移動局
    から1又は複数の基地局に送信された信号のフレーム誤
    りの有無の調査結果を受け、当該調査結果を用いて誤り
    が検出されないフレームの有無を判定し、誤りが検出さ
    れないフレームがない場合には、1又は複数の基地局に
    て移動局の送信電力を制御するための制御目標値を所定
    の割合で増加させ、誤りが検出されないフレームがある
    場合には、制御目標値を前記所定の割合よりも小さな割
    合で減少させるために当該判定結果を1又は複数の基地
    局の各々に通知することを特徴とする制御局。
  67. 【請求項67】1又は複数の基地局の各々から、移動局
    から1又は複数の基地局に送信された信号のフレーム誤
    りの有無を調査結果を受け、前記調査結果に基づき誤り
    が検出されないフレームの有無を判定し、誤りが検出さ
    れないフレームがない場合には、その判定結果を1又は
    複数の基地局の各々に通知して、1又は複数の基地局の
    各々に、前記判定結果の通知があった場合には、移動局
    の送信電力を制御するための制御目標値を所定の割合で
    増加させ、前記判定結果の通知がなかった場合には、制
    御目標値を前記所定の割合よりも小さな割合で減少させ
    ることを特徴とする制御局。
  68. 【請求項68】1又は複数の基地局の各々から、移動局
    から1又は複数の基地局に送信された信号のフレーム誤
    りの有無の調査結果を受け、1又は複数の基地局の各々
    から通知された全ての調査結果若しくは自局を除いた残
    りの全ての調査結果を、1又は複数の基地局の各々に通
    知し、1又は複数の基地局の各々に、前記調査結果に基
    づき、誤りが検出されないフレームの有無を判定し、誤
    りが検出されないフレームがない場合には、移動局の送
    信電力を制御するための制御目標値を所定の割合で増加
    させ、誤りが検出されないフレームがある場合には、制
    御目標値を前記所定の割合よりも小さな割合で減少させ
    ることを特徴とする制御局。
  69. 【請求項69】1又は複数の基地局が受信した移動局か
    らの信号をダイバーシチ合成し、前記合成した信号のフ
    レームの誤りの有無を調べ、フレームの誤りが検出され
    た場合には、1又は複数の基地局にて移動局の送信電力
    を制御するための制御目標値を所定の割合で増加させ、
    フレームの誤りが検出されない場合には、制御目標値を
    前記所定の割合よりも小さな割合で減少させたことを特
    徴とする制御局。
  70. 【請求項70】1又は複数の基地局が移動局から受信し
    た信号を受信し、1又は複数の基地局の各々から送られ
    た受信信号をダイバーシチ合成し、合成した信号に対し
    てのフレームの誤りの有無を調べ、その調査結果を1又
    は複数の基地局に通知し、前記調査結果にてフレーム誤
    りが検出されていた場合には、1又は複数の基地局の各
    々が有する移動局の送信電力を制御する制御目標値を
    定の割合で増加させ、フレーム誤りが検出されていない
    場合には、制御目標値前記所定の割合よりも小さな割合
    減少させることを特徴とする制御局。
  71. 【請求項71】1又は複数の基地局が移動局から受信し
    た信号を受信し、1又は複数の基地局の各々から送られ
    た受信信号をダイバーシチ合成して、合成した信号に対
    して、フレームの誤りの有無を調べ、フレーム誤りが検
    出された場合には、その結果を1又は複数の基地局の各
    々に通知し、1又は複数の基地局の各々が有する移動局
    の送信電力を制御するための制御目標値を、前記通知が
    あった場合には、所定の割合で増加させ、前記通知がな
    い場合には、制御目標値を前記所定の割合よりも小さな
    割合で減少させることを特徴とする制御局。
  72. 【請求項72】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を増加させ、フレームの誤りが検出されない
    場合には、回線品質が回線品質目標値となるように、制
    御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする請求項
    5−71に記載の制御局。
  73. 【請求項73】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を増加させ、フレームの誤りが検出されない
    場合には、フレーム誤り率が回線品質目標値となるよう
    に、制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする請
    求項65−71に記載の制御局。
  74. 【請求項74】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、フレーム誤り率が所望の値
    となっているときにフレームの誤りが検出される間隔の
    平均時間に、制御目標値が第一の所定値だけ減少するよ
    うに、制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする
    請求項65−71に記載の制御局。
  75. 【請求項75】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、フレーム誤り率の回線品質
    目標値の逆数より1だけ小さい数のフレームを受信する
    間に、制御目標値が第一の所定値だけ減少するように、
    制御目標値を徐々に減少させたことを特徴とする請求項
    65−71に記載の制御局。
  76. 【請求項76】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    回線品質目標値に応じて定めたことを特徴とする請求項
    65−71に記載の制御局。
  77. 【請求項77】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    フレーム誤り率の回線品質目標値に応じて定めたことを
    特徴とする請求項65−71に記載の制御局。
  78. 【請求項78】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    フレーム誤り率の回線品質目標値の逆数としたことを特
    徴とする請求項65−71に記載の制御局。
  79. 【請求項79】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、第一の所定値と第二の所定値との比を、
    フレーム誤り率の回線品質目標値の逆数より1だけ小さ
    い値としたことを特徴とする請求項65−71に記載の
    制御局。
  80. 【請求項80】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、フレーム誤り率の回線品質目標値と第一
    の所定値の積を第二の所定値としたことを特徴とする請
    求項65−71に記載の制御局。
  81. 【請求項81】フレームの誤りが検出された場合には、
    制御目標値を第一の所定値だけ増加させ、フレームの誤
    りが検出されない場合には、制御目標値を第二の所定値
    だけ減少させ、フレーム誤り率の回線品質目標値と第一
    の所定値の積を、1よりフレーム誤り率の回線品質目標
    値だけ小さい値と第二の所定値との積に等しくしたこと
    を特徴とする請求項65−71に記載の制御局。
  82. 【請求項82】相手局から送信される信号の信号対干渉
    波電力比を、スロットを受信する毎に、 信号対干渉波
    電力比参照値と比較し、制御命令を生成して相手局に送
    信し、相手局は、制御命令を受信する毎に制御命令に従
    って送信電力を更新し、相手局から誤り検出情報を含む
    フレームを受信する毎に、フレームの誤りの有無を調
    べ、フレームの誤りが検出された場合には、信号対干渉
    波電力比参照値をSIRincだけ増加させ、フレームの誤り
    が検出されない場合には、信号対干渉波電力比参照値を
    SIRdecだけ減少させ、フレーム誤り率の目標値とSIRinc
    との積をSIRdecとしたことを特徴とする送信電力制御方
    法。
  83. 【請求項83】相手局から送信される信号の信号対干渉
    波電力比を、スロットを受信する毎に、 信号対干渉波
    電力比参照値と比較し、制御命令を生成して相手局に送
    信し、相手局は、制御命令を受信する毎に制御命令に従
    って送信電力を更新し、相手局から誤り検出情報を含む
    フレームを受信する毎に、フレームの誤りの有無を調
    べ、 フレームの誤りが検出された場合には、信号対干渉波電
    力比参照値をSIRincだけ増加させ、フレームの誤りが検
    出されない場合には、 信号対干渉波電力比参照値をSIR
    decだけ減少させ、フレーム誤り率の目標値と1よりフ
    レーム誤り率の目標値だけ小さい値との比とSIRincとの
    積をSIRdecとしたことを特徴とする送信電力制御方法。
  84. 【請求項84】信号対干渉波電力比参照値の変更範囲に
    上限または下限を持たせたことを特徴とする請求項82
    又は83に記載の送信電力制御方法。
  85. 【請求項85】誤り検出情報をCyclic Redundancy Chec
    k符号としたことを特徴とする請求項82又は83に記
    載の送信電力制御方法。
  86. 【請求項86】相手局から送信される信号の信号対干渉
    波電力比を、スロットを受信する毎に、 信号対干渉波
    電力比参照値と比較し、制御命令を生成して相手局に送
    信し、相手局から誤り検出情報を含むフレームを受信す
    る毎に、フレームの誤りの有無を調べ、フレームの誤り
    が検出された場合には、信号対干渉波電力比参照値をSI
    Rincだけ増加させ、フレームの誤りが検出されない場合
    には、 信号対干渉波電力比参照値をSIRdecだけ減少さ
    せ、フレーム誤り率の目標値とSIRincとの積をSIRdecと
    したことを特徴とする送信電力制御装置。
  87. 【請求項87】相手局から送信される信号の信号対干渉
    波電力比を、スロットを受信する毎に、信号対干渉波電
    力比参照値と比較し、制御命令を生成して相手局に送信
    し、相手局から誤り検出情報を含むフレームを受信する
    毎に、フレームの誤りの有無を調べ、フレームの誤りが
    検出された場合には、信号対干渉波電力比参照値をSIRi
    ncだけ増加させ、フレームの誤りが検出されない場合に
    は、 信号対干渉波電力比参照値をSIRdecだけ減少さ
    せ、フレーム誤り率の目標値と1よりフレーム誤り率の
    目標値だけ小さい値との比とSIRincとの積をSIRdecとし
    たことを特徴とする送信電力制御装置。
  88. 【請求項88】信号対干渉波電力比参照値の変更範囲に
    上限または下限を持たせたことを特徴とする請求項86
    又は87に記載の送信電力制御装置。
  89. 【請求項89】誤り検出情報をCyclic Redundancy Chec
    k符号としたことを特徴とする請求項86又は87に記
    載の送信電力制御装置。
  90. 【請求項90】相手局から送信される信号の受信品質を
    制御目標値と比較し、当該比較結果を相手局の送信電力
    制御に使用し、誤りを生じたビットの数を調べ、制御目
    標値を、誤りを生じたビットの数と第1の所定値SIR
    incとの積に応じて増加させると共に、誤りを生じなか
    ったビットの数と前記第1の所定値より小さな値である
    第2の所定値SIRdecとの積に応じて減少させること
    を特徴とする送信電力制御方法。
  91. 【請求項91】移動局から送信される信号の受信品質を
    制御目標値と比較し、当該比較結果を基地局の送信電力
    制御に使用し、誤りを生じたビットの数を調べ、制御目
    標値を、誤りを生じたビットの数と第1の所定値SIR
    incとの積に応じて増加させると共に、誤りを生じなか
    ったビットの数と前記第1の所定値より小さな値である
    第2の所定値SIRdecとの積に応じて減少させること
    を特徴とする送信電力制御方法。
  92. 【請求項92】基地局から送信される信号の受信品質を
    制御目標値と比較し、当該比較結果を移動局の送信電力
    制御に使用し、誤りを生じたビットの数を調べ、制御目
    標値を、誤りを生じたビットの数と第1の所定値SIR
    incとの積に応じて増加させると共に、誤りを生じなか
    ったビットの数と前記第1の所定値より小さな値である
    第2の所定値SIRdecとの積に応じて減少させること
    を特徴とする送信電力制御方法。
  93. 【請求項93】相手局から送信される信号の受信品質を
    制御目標値と比較し、当該比較結果を相手局の送信電力
    制御に使用し、誤りを生じたビットの数を調べ、制御目
    標値を、誤りを生じたビットの数と第1の所定値SIR
    incとの積に応じて増加させると共に、誤りを生じなか
    ったビットの数と前記第1の所定値より小さな値である
    第2の所定値SIRdecとの積に応じて減少させること
    を特徴とする送信電力制御装置。
  94. 【請求項94】基地局から送信される信号の受信品質を
    制御目標値と比較し、当該比較結果を基地局の送信電力
    制御に使用し、前記信号の誤りを生じたビットの数を調
    べ、制御目標値を、誤りを生じたビットの数と第1の所
    定値SIRincとの積に応じて増加させると共に、誤り
    を生じなかったビットの数と前記第1の所定値より小さ
    な値である第2の所定値SIRdecとの積に応じて減少
    させることを特徴とする移動局。
  95. 【請求項95】移動局から送信される信号の受信品質を
    制御目標値と比較し、当該比較結果を移動局の送信電力
    制御に使用し、前記信号の誤りを生じたビットの数を調
    べ、制御目標値を、誤りを生じたビットの数と第1の所
    定値SIRincとの積に応じて増加させると共に、誤り
    を生じなかったビットの数と前記第1の所定値より小さ
    な値である第2の所定値SIRdecとの積に応じて減少
    させることを特徴とする基地局。
  96. 【請求項96】複数の基地局が受信した移動局からの信
    号をダイバーシチ合成し、合成した信号の誤りを生じた
    ビットの数を調べ、移動局の送信電力を制御する制御目
    標値を、誤りを生じたビットの数と第1の所定値SIR
    incとの積に応じて増加させると共に、誤りを生じなか
    ったビットの数と前記第1の所定値より小さな値である
    第2の所定値SIRdecとの積に応じて減少させること
    を特徴とする制御局。
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