JP3910959B2 - 通信装置およびアウターループ電力制御方法 - Google Patents
通信装置およびアウターループ電力制御方法 Download PDFInfo
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Description
本発明はアウターループ電力制御機能を備えた通信装置およびアウターループ電力制御方法に係わり、特に、ブロック誤り観測区間内に誤りを検出すれば目標SIRを増加させ、ブロック誤り観測区間内に誤りを一つも検出しなければ目標SIRを減少させるアウターループ電力制御機能を備えた通信装置およびそのアウターループ電力制御方法に関する。
背景技術
CDMA移動通信では、各チャネルに割り当てる拡散コードによってチャネルを区別することにより、複数のチャネルが一つの周波数帯域を共有して通信を行う。しかし、実際の移動通信環境においては、マルチパスフェージングによる遅延波や他セルからの電波により、受信信号は自チャネル及び他チャネルから干渉を受け、該干渉がチャネル分離に悪影響を与える。また、マルチパスフェージングによる受信電力の瞬時変動や、同時に通話しているユーザ数の変化によって、受信信号が受ける干渉量は時間的に変化する。このように、時間的に変動する干渉を受けるような環境下では、基地局に接続した移動局における受信信号の品質を、所望の品質に安定して保つことは困難である。
このような干渉ユーザ数の変化やマルチパスフェージングによる瞬時値変動に追従するために、受信側で信号対干渉電力比(SIR)を測定し、その測定値と目標SIRを比較することにより、受信側のSIRが目標SIRに近づくように制御するインナーループ送信電力制御(innerloop Transmission Power Control)が行われる。
図37はインナーループ送信電力制御の説明図であり、1チャネル分のみ示している。基地局1の拡散変調部1aは指定されたチャネルに応じた拡散コードを用いて送信データを拡散変調し、電力増幅器1bは、拡散変調後に直交変調、周波数変換などの処理を施されて入力した信号を増幅してアンテナより移動局2に向けて送信する。移動局の受信部の逆拡散部2aは受信信号に逆拡散処理を施し、復調部2bは受信データを復調する。SIR測定部2cは受信信号と干渉信号との電力比を測定する。比較部2dは目標SIRと測定SIRを比較し、測定SIRが目標SIRより大きければTPC(Transmission Power Control)ビットで送信電力を下げるコマンドを作成し、測定SIRが目標SIRより小さければTPCビットで送信電力をあげるコマンドを作成する。目標SIRは例えば、10−3(1000回に1回の割合でエラー発生)を得るために必要なSIR値であり、目標SIR設定部2eより比較部2dに入力される。拡散変調部2fは送信データ及びTPCビットを拡散変調する。拡散変調後、移動局2はDA変換、直交変調、周波数変換、電力増幅などの処理を施してアンテナより基地局1に向けて送信する。基地局側の逆拡散部1cは、移動局2から受信した信号に逆拡散処理を施し、復調部1dは受信データ、TPCビットを復調し、該TPCビットで指示されたコマンドにしたがって電力増幅器1の送信電力を制御する。
図38は3rdGeneration Partnership Project(以下3GPPと称す)で標準化されている上りリンクのフレーム構成図で、送信データのみが送信されるDPDCHデータチャネル(Dedicated Physical Data Channel)と、Pilotや図37で説明したTPCビット情報等の制御データが多重されて送信されるDPCCH制御チャネル(Dedicated Physical Control Channel)を有し、それぞれ直交符号により拡散されたあと、実数軸および虚数軸にマッピングされて多重される。上りリンクの1フレームは10msecで、15スロット(slot#0〜slot#14)で構成されている。DPDCHデータチャネルはQPSK変調の直交するIチャンネルにマッピングされ、DPCCH制御チャネルはQPSK変調の直交するQチャンネルにマッピングされる。DPDCHデータチャネル(Iチャンネル)の各スロットはnビットで構成され、nはシンボル速度に応じて変化する。制御データを送信するDPCCH制御チャネル(Qチャンネル)の各スロットは10ビットで構成され、シンボル速度は15ksps一定であり、パイロットPILOT、送信電力制御データTPC、トランスポート・フォーマット・コンビネーション・インジケータTFCI、フィードバック情報FBIを送信する。
ところで、通信中の移動速度の変化や移動による伝搬環境の変化により、所望の品質(ブロックエラーレート=BLER:Block Error Rate)を得るために必要なSIRは一定ではない。これらの変化に対応するために、ブロック誤りを観測し、観測値が目標BLERよりも悪ければ目標SIRを増加させ、良ければ目標SIRを減少させる制御が行われる。このように所望品質を実現するために目標SIRを適応的に変更する制御は、アウターループ送信電力制御(outerloop TPC)として周知である。アウターループ制御方式としては、[1]2001年電子情報通信学会総合大会B−5−56,[2]信学技報RCS98−18 pp.51−57,[3]1999年電子情報通信学会総合大会B−5−145,[4]2000年電子情報通信学会総合大会B−5−72などに示された方式がある。
図39は文献[1]で提案されているアウターループ制御のブロック図である。この方式では、基地局3から送信された信号は復調器4aで復調されたあと、誤り訂正復号器4bで復号される。そのあとCRC検出器4cにおいて、トランスポートブロックTrBkに分割された後、各TrBk毎にCRC誤り検出が行われる。各トランスポートブロックTrBkの誤り検出結果は目標SIR制御部4dへ伝えられる。
現在標準化が行われているW−CDMAでは送信側において図40に示すように符号化を行っている。すなわち、単位伝送時間(Transmission Time Interval:TTI)内にトランスポートブロックTrBkが複数個(N個)存在すれば、CRC付加回路はトランスポートブロックTrBk毎にCRC(Cyclic Redundancy Code)誤り検出符号を生成して送信データに付加し、符号器はN個のCRC付きのトランスポートブロックTrBkを結合して畳み込み符号やターボ符号などの誤り訂正符号により符号化する。受信側では、誤り訂正復号器4bが受信データに誤り訂正復号化処理を施して復号結果をCRC検出器4cに入力する。CRC検出器4cは、復号結果を構成するN個のトランスポートブロックTrBk毎にCRC誤り検出を行って誤り検出結果を目標SIR制御部4dに入力する。
目標SIR制御部4dは図41に示すような手順で目標SIRの制御を行う。すなわち、目標SIR制御部4dは、目標SIRの制御開始時、パラメータ変換テーブル4eから目標BLERに応じたパラメータ(観測区間T,増加ステップSinc,減少ステップSdec)を読み込んで内蔵の格納レジスタ5aに格納すると共に、受信ブロック数カウンタ5bの内容(受信ブロック数N)をリセットする(ステップS01,S02)。なお、観測区間T,増加ステップSinc,減少ステップSdecは種々の目標BLERに応じて予めパラメータ変換テーブル4eに多数記憶されているから、現在設定されている目標BLERに応じたパラメータを読み取って格納レジスタ5aに格納する。
かかる状態において、CRC検出器4cは誤り訂正復号器4bより復号結果(1以上のトランスポートブロック TrBkで構成されている)を受信すれば(ステップS03)、該復号結果をトランスポートブロックTrBk毎にCRC誤り検出を行い、CRC誤り検出結果を目標SIR制御部4dに入力する(ステップS04)。目標SIR制御部4dは、CRC誤り検出結果を受信すれば、誤り検出の有無を判定する(ステップS05)。
CRC検出における誤りブロック数が1以上であれば、目標SIR制御部4dは、目標SIR増減制御部5cにより目標SIRをSinc分だけ増加させる(ステップS06)。以後、目標SIR制御部4dはステップS02に戻って受信ブロック数をリセットし、ステップS03以降の処理を繰り返す。
ステップS05において、CRC検出における誤り数が0であれば、目標SIR制御部4dは現単位伝送時間TTIにおけるTrBk数NBLKを受信ブロック数N(初期値は0)に加算する(ステップS07)。ついで、目標SIR制御部4dは、受信ブロック数が観測区間Tに相当するブロック数以上になったかどうかを判定する(ステップS08)。
受信ブロック数Nが観測区間Tに相当するブロック数以上になった場合には、その観測区間の間、誤りが一つも検出されなかったことになるので、目標SIR制御部4dは、目標SIR増減制御部5cにより目標SIRをSdec分だけ減少させ(ステップS09)、ステップS02に戻って受信ブロック数をリセットし、以後、ステップS03以降の処理を行う。一方、ステップS08において、受信ブロック数が観測区間に満たない場合にはステップS03以降の処理を行う。
目標SIR制御部4dは、ステップS06、s09で更新した目標SIRを比較器4fに出力する。比較器4fはSIR測定部4gで測定された測定SIRと目標SIRを比較し、その比較結果をもとに基地局3に送信するTPCコマンドを作成する。
この従来のアウターループ電力制御方法において、TTIのTrBk数が1であれば図42(A)に示すように目標SIRの増減が行われ、目標BLERを達成することができる。しかし、TTIのTrBk数が2以上で、複数のTrBkに誤りが発生すると目標BLERを達成できなくなる。以下にその理由を説明する。図40に従って説明したように、TTIのTrBk数が複数個(N個)の場合、CRC検出器4cは復号結果をTrBk毎に分離し、各TrBkのCRC誤り検出を行う。このとき誤り訂正符号の性質上、復号データに誤りが存在すると、N個全てのトランスポートブロックTrBkに誤りが含まれる場合が多い。これは、
▲1▼ 符号化を行った後にデータにインタリーブをしているため、伝送路での誤りが符号ブロック全体に散らばるため、
▲2▼ ターボ符号を用いている場合は、ターボ復号器内部にもインタリーブが有るため、である。
以上のように誤りが発生した場合、TTI内のほぼ全てのトランスポートブロックTrBkで誤りが検出される。そのため、従来のアウターループ電力制御方法をそのまま適用したのでは、図42(B)に示すように、TTI内のN(=4)個のTrBkで誤りが発生しても、1つのTrBkで誤りが発生した場合(図42(A)参照)と全く同様に目標SIRの更新制御が行われる。このため、結果として得られるBLERは目標BLERと比較して悪化し、目標BLERの約N倍になってしまう。
以上のように、従来の方式では単位伝送時間(TTI)内に複数の誤り検出用ブロック(トランスポートブロック:TrBk)が含まれる場合には目標BLERを達成できない問題があった。
以上から本発明の目的は、単位伝送時間(TTI)内に複数の誤り検出用ブロックが含まれる場合であっても、目標BLERを達成できるようにすることである。
発明の開示
本発明の第1は、ブロック誤り観測区間内に誤りを検出すれば目標SIRを増加させ、ブロック誤り観測区間内に誤りを一つも検出しなければ目標SIRを減少させるアウターループ電力制御方法及びアウターループ電力制御機能を備えた通信装置であり、単位伝送時間TTI内に含まれる誤り検出用ブロックのうち誤っているブロックの数に基いて、ブロック誤りの観測区間T、目標SIRを増加させる時の増加ステップSinc、目標SIRを減少させる時の減少ステップSdecの少なくとも1つを可変制御する。
本発明の第2は、ブロック誤り観測区間内に誤りを検出すれば目標SIRを増加させ、ブロック誤り観測区間内に誤りを一つも検出しなければ目標SIRを減少させるアウターループ電力制御方法及びアウターループ電力制御機能を備えた通信装置であり、単位伝送時間TTI内に含まれる誤り検出用ブロックTrBkの数に基いて、ブロック誤りの観測区間T、目標SIRを増加させる時の増加ステップSinc、目標SIRを減少させる時の減少ステップSdecの少なくとも1つを可変制御する。
第1、第2の発明によれば、単位伝送時間(TTI)内に複数の誤り検出用ブロックが含まれる場合であっても、目標BLERを正しく達成できるようになる。
発明を実施するための最良の形態
(A)第1実施例
図1は本発明の第1実施例の構成図で、移動局のアウターループ電力制御部分を詳細に示している。図2は第1実施例の目標SIR制御処理フローである。第1実施例では、誤りを検出した場合、次の誤りを検出するまでの観測区間として初期設定値Tの代わりにα×Nerr×Tを用いる。すなわち、観測区間として、誤り数Nerrに応じた係数(=α×Nerr)を設定値Tに乗算したα×Nerr×Tを用いる。
図1において、基地局10から送信された信号(下り信号)は、移動局20の復調器21で復調されて誤り訂正復号器22、TFCI復号器23に入力する。図3(a)は基地局10から移動局20への下り信号のフレームフォーマット説明図であり、1フレームは10msecで、15スロットS0〜S14で構成されている。各スロットはkビットで構成され、kはシンボル速度に応じて変化する。又、各スロットは、第1データ部DATA1、第2データ部DATA2、パイロットPILOT、TPC(Transmission Power Control Bit)、TFCI(Transport Format Combination Indicator)、フィードバック情報FBIを送信する。PILOT、TPC、TFCI、FBIのビット数は図3(b)に示すようにシンボル速度に応じて変化し、又、同一シンボル速度であっても必要に応じて変化する。W−CDMAにおいて伝送時間間隔TTI(Transmission Time Interval)は、10ms,20ms,40ms,80msに規定され、それぞれ1,2,4,8フレームで1TTIとなり、このTTI単位でデータが符号化される。たとえば、TTI=40msであれば4フレームが1単位となって符号化される。なお、トランスポートチャネルTrCHにおけるTTIは通信に先立ってネットワークより通知される。TFCIは各トランスポートチャネルTrCHにおけるフレーム毎のブロック数NBLK及びブロックビット長LBLKを示すもので、符号化されている。
TFCI復号器23は1フレーム分のTFCIビットを蓄積、復号してTTIのトータルのビット長LTTI、ブロック数NBLK、ブロックビット長LBLKを求めそれぞれ誤り訂正復号器22、CRC検出器24、目標SIR制御部25に入力する。誤り訂正復号器22はビット長LTTI毎に復号処理を施し、復号結果をCRC検出器24に入力する。CRC検出器24はブロックビット長LBLKに基いて復号結果をトランスポートブロックTrBkに分離してトランスポートブロックTrBk毎にCRC誤り検出を行い、各TrBkの誤り検出結果を目標SIR制御部25に入力する。
目標SIR制御部25は図2に示すフローに従って目標SIRの制御を行う。すなわち、目標SIR制御部25は目標SIRの制御開始時、パラメータ変換テーブル26から目標BLERに応じたパラメータ(観測区間T,増加ステップSinc,減少ステップSdec)を読み込んで内蔵の格納レジスタ31に格納すると共に、受信ブロック数カウンタ32の内容(受信ブロック数N)をリセットする(ステップ101,102)。なお、観測区間T,増加ステップSinc,減少ステップSdecは種々の目標BLERに応じて予めパラメータ変換テーブル26に多数記憶されているから、設定されている目標BLERに応じたパラメータを読み取って格納レジスタ31に格納する。
かかる状態において、CRC検出器24は誤り訂正復号器22より復号結果(1以上のトランスポートブロックTrBkで構成されている)を受信すれば(ステップ103)、該復号結果をトランスポートブロックTrBk毎にCRC誤り検出を行い、CRC誤り検出結果を目標SIR制御部25に入力する(ステップ104)。目標SIR制御部25は、CRC誤り検出結果を受信すれば、TTI毎の誤りブロック数Nerrを判定する(ステップ105)。
目標SIR制御部25の目標SIR増減制御部33は、1TTIにおける誤りブロック数Nerrが1以上であれば、目標SIRをSinc分だけ増加する(ステップ106)。又、目標SIR制御部25の観測区間計算部34は次式
観測区間=α×Nerr×T (1)
により観測区間を更新する(ステップ107)。ここでαは定数で例えば1、Tは初期設定の観測区間である。図4(A)は、α=1、Nerr=4とした場合の動作説明図であり、観測区間はTから4×Tに延長される。
観測区間更新後、目標SIR制御部25は、ステップ102に戻り、受信ブロック数を0にリセットする。以後、ステップ103以降の処理が繰り返される。
一方、ステップ105において、CRC検出における誤り数が0の場合には受信ブロック数Nに現TTIにおいて受信したTrBk数NBLKを加算する(N=N+NBLK、ステップ108)。ついで、目標SIR制御部25は、受信ブロック数Nが観測区間に応じたブロック数NOBS以上になったかどうかを判定する(ステップ109)。
受信ブロック数Nが観測区間に応じたブロック数NOBS以上になった場合には、その観測区間の間、誤りが一つも検出されなかったことになるので、目標SIR増減制御部33は目標SIRをSdec分減少する(ステップ110)。しかる後、目標SIR制御部25はステップ102に戻り、受信ブロック数Nを0にリセットする。以後、ステップ103以降の処理が繰り返される。又、ステップ109において、受信ブロック数Nが観測区間NOBSに満たない場合には、ステップ103に戻り以降の処理を行う。
目標SIR制御部25は、ステップ106、110で更新した目標SIRを比較器27に出力する。比較器27はSIR測定部28で測定された測定SIRと目標SIRを比較し、その比較結果をもとに基地局10に送信するTPCコマンドを作成する。
第1実施例によれば、TTIにおいて誤りを検出した場合、次の誤りを検出するまでの観測区間としてTの代わりに、誤り数に応じた係数(=α×Nerr)をTに乗算したものを用いることにより、目標SIRを減少させるまでに観測しなければならないブロック数が大きくなり、目標SIRを減少させるまでの時間が長くなる。すなわち、目標SIRが大きくなっている時間が長くなる。このため、誤りが発生する間隔を長くすることができ、結果として目標BLERを達成することができる。
図5は第1実施例の変形例、図6は該変形例の目標SIR制御処理フローで、それぞれ図1、図2の第1実施例と同一部分に同一符号を付している。異なる点は、第1実施例においてTに乗算する係数をα×Nerrとしていたのを、変形例では該係数を誤り数Nerrの関数f(Nerr)とした点である(観測区間計算部34a及びステップ107a参照)。Tに乗算する係数は必ずしも誤り数に比例した値である必要はなく、誤り数に応じて重み付けされたものであっても良い。図4(B)は、変形例の動作説明図であり、観測区間はTからf(Nerr)×Tに延長される。
(B)TFCIよりTTIのトランスポートブロック数NBLK及びブロックビット長LBLKが求まる仕組み
送信側において、各トランスポートチャネルTrCHの符号化データを多重して送信する時に、受信側で正しく分離できるように、どのように各トランスポートチャネルTrCHの符号化データを多重したかを示すパラメータを作成して送信する。このパラメータがTFCI(Transmission Format Combination Indicator)である。TFCIは各トランスポートチャネルTrCHで送信するデータ1TTI当たりのビット長(ブロック数NBLKとブロックビット長LBLK)を特定するトランスポートフォーマットの組み合わせにより一意に決定される。
トランスポートフォーマットには番号がつけられており、TFI(Transport Format Indicator)と記す。例えば3GPPで標準化されている下り384kbpsのパケットをトランスポートチャネルTrCH#1で、制御CH用のDCCHデータをトランスポートチャネルTrCH#2で多重して送信する場合におけるTFIテーブルの一例を図7(A),(B)に示す。384kbps(TrCH#1)のトランスポートフォーマットは6種類あり、それぞれの1TTI当たりのビット長は、0×336ビット、1×336ビット、2×336ビット、4×336ビット、8×336ビット、12×336ビットであり、TFIは0,1,2,3,4,5である。また、制御CH用のDCCHデータ(TrCH#2)のトランスポートフォーマットは2種類あり、1TTI当たりのビット長は0×148ビット、1×148ビットであり、TFIはそれぞれ0,1である。
トランスポートチャネルがTrCH#1,TrCH#2の2種類のみとすれば、TrCH#1,TrCH#2のTFIの組み合わせは図7(C)に示すように全部で12個あり、それぞれの組み合わせに対してCTFC(Calculated Transport Format Combination)がCTFC演算式(後述)を用いて計算される。尚、図7(C)の右側にCTFCを付している。送信側および受信側は、図7(D)に示すTFCIとCTFCの対応表を持っているから、送信側は算出されたCTFCを、該対応表を用いてTFCIに変換し、符号化して送信する。たとえば、TrCH#1から1TTI当たりのビット数が2×336bitのデータを20ms分と1TTI当たりのビット数が1×336bitのデータを20ms分連続して送信し、TrCH#2から1TTI当たりのビット数が1×148bitの40ms分送信するものとすれば、10ms毎の4フレーム分の多重データは、図7(E)に示すようなTFIの組み合わせとなる。そこで、各組み合わせにおけるCTFCを計算し、図7(D)の対応表を用いて該CTFCをTFCIに変換し、該TFCIに符号化処理を施してTFCI Code Word(32ビットデータ)を作成し、このTFCI Code Wordを送信する。
受信側では、まず、TFCI Code Wordを復号してTFCIを求める。求めたTFCIから変換テーブルを参照してCTFCを求め、該CTFCより各TrCHのトランスポートフォーマット(TFI)を算出し、ついで、TFIテーブルより各TrCH毎に1TTI当たりのブロック数、ブロックビット長を求めると共にTTIのビット長を求めて復号処理を行なう。
なお、送信側では各TrCHのTFIの組み合わせから、CTFCを次式
但し、Pi=IIj,Lj(j=0〜i−1),i=1,2…I,L0=1
を用いて算出する。またTFIiはTrCHiのTFI、Iは多重されるTrCHの数、LjはTrCHjのトランスポートフォーマット数である。上記の例では,TrCH数は2、TrCH#1(384kbpsパケット)のTF数は6、TrCH#2(DCCH)のTF数は2であるからI=2、L1=6、L2=2となる。ちなみに、上式によりCTFCを計算すると以下のようになる。すなわち、
となり、図7(C)の右側に示すCTFC値が得られる。
受信側におけるCTFCから各TrCHのTFIの計算は図8に示すフローに従って行われる。例えばCTFC=9の時のTFIを求めるものとすると、
m=CFTC=9、i=多重トランスポートチャネル数=2となる(ステップ151)。
ついで、次式
により TFIi,m,iを計算する(ステップ152)。ただし、floor(m/Pi)はmをPiで割ったときの商(小数点以下切り捨て)、m=m%PiはmをPiで割ったときの余りである。最初、i=2であるからステップ152において
が求まる。ついで、i>0であるかチェックし(ステップ153)、yesであればステップ152の処理を繰り返す。例では、i=1であるためyesとなり、ステップ152において
が求まる。ついで、i>0であるかチェックし(ステップ153)、i=0であるためnoとなりとなり、TFI組み合わせ算出処理が終了し、CTFC(3,1)が得られる。このCTFC(3,1)のCTFC値は図7(C)より9であり、図8のフローにより得られるTFIの組合わせは図7(C)の対応関係と一致する。これは、CTFC値から正しくTFIの組み合わせが求まったことを意味する。
(C)第2実施例
図9は本発明の第2実施例の構成図で、移動局のアウターループ電力制御部分を詳細に示し、第1実施例と同一部分には同一符号を付している。図10は第2実施例の目標SIR制御処理フローである。この第2実施例では、誤りが検出された場合、目標SIRの増加ステップ(増加量)として初期設定値Sincの代わりに、誤り数Nerrに応じた係数(=α×Nerr)を該初期設定値Sincに乗算して得られた値(=α×Nerr×Sinc)を用いる。
図9において、CRC検出器24がトランスポートブロックTrBk毎にCRC誤り検出を行い、各TrBkの誤り検出結果を目標SIR制御部25に入力するまでの動作は第1実施例と同様である。
目標SIR制御部25は図10に示すフローに従って目標SIRの制御を行う。すなわち、目標SIR制御部25は、目標SIRの制御開始時、パラメータ変換テーブル26から目標BLERに応じたパラメータ(観測区間T,増加ステップSinc,減少ステップSdec)を読み込んで内蔵の格納レジスタ31に格納すると共に、受信ブロック数カウンタ32の内容(受信ブロック数N)をリセットする(ステップ201,202)。
かかる状態において、CRC検出器24は誤り訂正復号器22より復号結果(1以上のトランスポートブロックTrBkで構成されている)を受信すれば(ステップ203)、該復号結果をトランスポートブロックTrBk毎にCRC誤り検出を行い、CRC誤り検出結果を目標SIR制御部25に入力する(ステップ204)。目標SIR制御部25は、CRC誤り検出結果を受信すれば、TTI毎の誤りブロック数Nerrを判定する(ステップ205)。
目標SIR制御部25の増加ステップ計算部35は、1TTIにおける誤りブロック数Nerrが1以上であれば増加ステップを次式
増加ステップ=α×Nerr×Sinc (2)
により計算し、目標SIR増減制御部33に入力する。目標SIR増減制御部33は入力された増加ステップ分目標SIRを増加する(ステップ206)。尚、(2)式において、αは定数で例えば1、Sincは初期設定された増加ステップである。図11(A)は、α=1、Nerr=4とした場合の動作説明図であり、目標SIRはエラー発生により4×Sinc一気に大きくなる。
目標SIR増加後、目標SIR制御部25は、ステップ202に戻り、受信ブロック数Nを0にリセットする。以後、ステップ203以降の処理が繰り返される。
一方、ステップ205において、CRC検出における誤り数が0の場合には受信ブロック数NにそのTTIにおいて受信したTrBk数NBLKを加算する(N=N+NBLK、ステップ207)。次に受信ブロック数Nが観測区間Tに応じたブロック数NOBS以上になったかどうかを判定する(ステップ208)。
受信ブロック数Nが観測区間Tに応じたブロック数NOBS以上になれば、その観測区間Tの間誤りが一つも検出されなかったことになるので、目標SIR制御部25の目標SIR増減制御部33は目標SIRをSdec分減少する(ステップ209)。ついで、目標SIR制御部25はステップ202に戻り、受信ブロック数Nを0にリセットする。以後、ステップ203以降の処理が繰り返される。又、ステップ208において、受信ブロック数Nが観測区間NOBSに満たない場合には、ステップ203に戻り以降の処理を行う。
目標SIR制御部25は、ステップ206、209で更新した目標SIRを比較器27に出力する。比較器27はSIR測定部28で測定された測定SIRと目標SIRを比較し、その比較結果をもとに基地局10に送信するTPCコマンドを作成する。
第2実施例によれば、誤りを検出した場合に、目標SIRの増加ステップ(増加量)として初期設定されているSincの代わりに、誤り数に応じた係数(=α×Nerr)をSincに乗算したものを用いることにより、従来よりも大きなステップで目標SIRの増加が行われるため、誤りが発生するレベルまで目標SIRが減少するまでの時間が長くなるため、誤りが発生する間隔を長くすることができ、結果として目標BLERを達成することができる。
図12は第2実施例の変形例、図13は該変形例の目標SIR制御処理フローで、それぞれ図9、図10の第2実施例と同一部分に同一符号を付している。異なる点は、第2実施例において増加ステップSincに乗算する係数をα×Nerrとしていたのを、変形例では誤り数Nerrの関数f(Nerr)とした点である(増加ステップ計算部35a及びステップ206a参照)。
増加ステップSincに乗算する係数は必ずしも誤り数Nerrに比例した値である必要はなく、誤り数に応じて重み付けされたものであっても良い。図11(B)は、変形例の動作説明図であり、増加ステップはf(Nerr)×Sincになっている。
(D)第3実施例
図14は本発明の第3実施例の構成図で、移動局のアウターループ電力制御部分を詳細に示し、第1実施例と同一部分には同一符号を付している。図15は第3実施例の目標SIR制御処理フローである。この第3実施例では、観測区間の間、一つも誤りを検出しなかった場合の目標SIRの減少ステップ(減少量)として初期設定されているSdecの代わりに、最後に誤りが検出された際の誤り数Nerrに応じた係数(=α×Nerr)でSdecを除算したものを用いる。
図14において、CRC検出器24がトランスポートブロックTrBk毎にCRC誤り検出を行い、各TrBkの誤り検出結果を目標SIR制御部25に入力するまでの動作は第1実施例と同様である。
目標SIR制御部25は図15に示すフローに従って目標SIRの制御を行う。すなわち、目標SIR制御部25は、目標SIRの制御開始時、パラメータ変換テーブル26から目標BLERに応じたパラメータ(観測区間T,増加ステップSinc,減少ステップSdec)を読み込んで内蔵の格納レジスタ31に格納すると共に、受信ブロック数カウンタ32の内容(受信ブロック数N)をリセットする(ステップ301,302)。
かかる状態において、CRC検出器24は誤り訂正復号器22より復号結果(1以上のトランスポートブロックTrBkで構成されている)を受信すれば(ステップ303)、該復号結果をトランスポートブロックTrBk毎に分離してCRC誤り検出を行い、CRC誤り検出結果を目標SIR制御部25に入力する(ステップ304)。目標SIR制御部25は、CRC誤り検出結果を受信すれば、TTI毎の誤りブロック数Nerrを判定する(ステップ305)。
目標SIR制御部25の目標SIR増減制御部33は、1TTIにおける誤りブロック数Nerrが1以上であれば、目標SIRをSinc分だけ増加する(ステップ306)。又、目標SIR制御部25の減少ステップ計算部36は次式 減少ステップ=Sdec/[α×Nerr] (3)
により減少ステップを更新する(ステップ307)。尚、(3)式において、αは定数で例えば1、Sdecは初期設定された減少ステップである。
減少ステップ更新後、目標SIR制御部25は、ステップ302に戻り、受信ブロック数Nを0にリセットする。以後、ステップ203以降の処理が繰り返される。
一方、ステップ305において、1TTIにおける誤り数Nerrが0の場合には受信ブロック数NにそのTTIにおいて受信したTrBk数(=NBLK)を加算する(N=N+NBLK、ステップ308)。次に受信ブロック数Nが観測区間Tに応じたブロック数NOBS以上になったかどうかを判定する(ステップ309)。
受信ブロック数Nが観測区間Tに応じたブロック数NOBS以上になれば、その観測区間Tの間、誤りが一つも検出されなかったことになるので、目標SIR制御部25の目標SIR増減制御部33は、目標SIRを(3)式を用いて求めてある減少ステップ分減少する(ステップ310)。図16(A)は、α=1、Nerr=4とした場合の動作説明図であり、目標SIRは観測区間の間エラーが発生しなければSdec/4だけ小さくなる。
しかる後、目標SIR制御部25はステップ302に戻り、受信ブロック数Nを0にリセットする。以後、ステップ303以降の処理が繰り返される。又、ステップ309において、受信ブロック数Nが観測区間NOBSに満たない場合には、ステップ303に戻り以降の処理を行う。
目標SIR制御部25は、ステップ306、310で更新した目標SIRを比較器27に出力する。比較器27はSIR測定部28で測定された測定SIRと目標SIRを比較し、その比較結果をもとに基地局10に送信するTPCコマンドを作成する。
第3実施例によれば、目標SIRの減少ステップ(減少量)として、初期設定されたSdecの代わりに、最後に誤りが検出された時の誤り数Nerrに応じた係数(=α×Nerr)でSdecを除算したものを用いる。このようにすれば、エラーが発生することなく観測区間が満了した時の1回当たりの目標SIRの減少量が小さくなり、誤りが発生するレベルまで目標SIRが減少するまでの時間が長くなるため、誤りが発生する間隔を長くすることができ、結果として目標BLERを達成することができる。
図17は第3実施例の変形例、図18は該変形例の目標SIR制御処理フローで、それぞれ図14、図15の第3実施例と同一部分に同一符号を付している。異なる点は、第3実施例において減少ステップSdecを除算する係数を[α×Nerr]としていたのを、誤り数Nerrの関数f(Nerr)とした点である(減少ステップ計算部36a及びステップ307a参照)。
減少ステップSdecを除算する係数は必ずしも誤り数Nerrに比例した値である必要はなく、誤り数に応じて重み付けされたものであっても良い。図16(B)は、変形例の動作説明図であり、減少ステップはSinc/f(Nerr)になっている。
(E)第4実施例
図19は本発明の第4実施例の構成図で、移動局のアウターループ電力制御部分を詳細に示し、第1実施例と同一部分には同一符号を付している。図20は第4実施例の目標SIR制御処理フローである。
第1実施例では、誤りを検出した場合、次の誤りを検出するまでの観測区間として初期設定されているTの代わりに、1TTIにおける誤り数Nerrに応じた係数(=α×Nerr)をTに乗算した[α×Nerr×T]を用いる。一方、第4実施例では、誤りを検出した場合、次の誤りを検出するまでの観測区間として、初期設定されているTの代わりに、1TTIに含まれるTrBk数に応じた係数(=α×TrBk数)をTに乗算した値[α×TrBk数×T]を用いる。これは、1つのトランスポートブロックTrBkで誤りが検出されると、TTI内の全トランスポートブロックTrBkに誤りが含まれることが多いためである。
以上より、第4実施例は第1実施例と類似しており、第4実施例の図19、図20において第1実施例の図1、図2と異なる点は、1TTIにおける誤りブロック数Nerrが1以上の場合、目標SIR制御部25の観測区間計算部34bが次式
観測区間=α×(TTIに含まれるTrBk数)×T (4)
により観測区間を更新する点である(ステップ107b)。
目標SIR制御部25は図20に示すフローに従って目標SIRの制御を行う。すなわち、目標SIR制御部25は、目標SIRの制御開始時、パラメータ変換テーブル26から目標BLERに応じたパラメータ(観測区間T,増加ステップSinc,減少ステップSdec)を読み込んで内蔵の格納レジスタ31に格納すると共に、受信ブロック数カウンタ32の内容(受信ブロック数N)をリセットする(ステップ101,102)。
かかる状態において、CRC検出器24は誤り訂正復号器22より復号結果(1以上のトランスポートブロックTrBkで構成されている)を受信すれば(ステップ103)、該復号結果をトランスポートブロックTrBk毎に分離してCRC誤り検出を行い、CRC誤り検出結果を目標SIR制御部25に入力する(ステップ104)。目標SIR制御部25は、CRC誤り検出結果を受信すれば、TTI毎の誤りブロック数Nerrを判定する(ステップ105)。
目標SIR制御部25の目標SIR増減制御部33は、1TTIにおける誤りブロック数Nerrが1以上であれば、目標SIRをSinc分だけ増加する(ステップ106)。又、目標SIR制御部25の観測区間計算部34bは(4)式により観測区間を更新する(ステップ107b)。図21(A)は、α=1、TTIに含まれるTrBk数=4とした場合の動作説明図であり、観測区間はTから4×Tに延長される。
観測区間更新後、目標SIR制御部25は、ステップ102に戻り、受信ブロック数を0にリセットする。以後、ステップ103以降の処理が繰り返される。
一方、ステップ105において、CRC検出における誤り数が0の場合には受信ブロック数NにそのTTIにおいて受信したTrBk数NBLKを加算する(N=N+NBLK、ステップ108)。ついで、目標SIR制御部25は、受信ブロック数Nが観測区間に応じたブロック数NOBS以上になったかどうかを判定する(ステップ109)。
受信ブロック数Nが観測区間に応じたブロック数NOBS以上になった場合には、その観測区間の間、誤りが一つも検出されなかったことになるので、目標SIR増減制御部33は目標SIRをSdec分減少する(ステップ110)。しかる後、目標SIR制御部25はステップ102に戻り、受信ブロック数Nを0にリセットする。以後、ステップ103以降の処理が繰り返される。又、ステップ109において、受信ブロック数Nが観測区間NOBSに満たない場合には、ステップ103に戻り以降の処理を行う。
目標SIR制御部25は、ステップ106、110で更新した目標SIRを比較器27に出力する。比較器27はSIR測定部28で測定された測定SIRと目標SIRを比較し、その比較結果をもとに基地局10に送信するTPCコマンドを作成する。
第4実施例によれば、TTIにおいて1以上の誤りを検出した場合、次の誤りを検出するまでの観測区間としてTの代わりに、TTIに含まれるTrBk数(=M)に応じた係数(=α×M)をTに乗算したもの(=α×M×T)を用いることにより、目標SIRを減少させるまでに観測しなければならないブロック数が大きくなり、目標SIRを減少させるまでの時間が長くなる。すなわち、目標SIRが大きくなっている時間が長くなる。このため、誤りが発生する間隔を長くすることができ、結果として目標BLERを達成することができる。
図22は第4実施例の変形例、図23は該変形例の目標SIR制御処理フローで、それぞれ図19、図20の第4実施例と同一部分に同一符号を付している。異なる点は、第4実施例においてTに乗算する係数を[α×TTIに含まれるTrBk数]としていたのを、TrBk数(=M)の関数f(M)とした点である(観測区間計算部34c及びステップ107c参照)。Tに乗算する係数は必ずしもTrBk数に比例した値である必要はなく、TrBk数に応じて重み付けされたものであっても良い。図21(B)は、変形例の動作説明図であり、観測区間はTからf(M)×Tに延長される。
(F)第5実施例
図24は本発明の第5実施例の構成図で、移動局のアウターループ電力制御部分を詳細に示し、第2実施例と同一部分には同一符号を付している。図25は第5実施例の目標SIR制御処理フローである。
第2実施例では、誤りが検出された場合、目標SIRの増加ステップ(増加量)として初期設定値Sincの代わりに、誤り数Nerrに応じた係数(=α×Nerr)をSincに乗算して得られた値(=α×Nerr×Sinc)を用いる。一方、第5実施例では、誤りを検出した場合、目標SIRの増加ステップとして初期設定値Sincの代わりに、1TTIに含まれるTrBk数に応じた係数(=α×TrBk数)をSincに乗算した値[α×TrBk数×Sinc]を用いる。これは、1つのトランスポートブロックTrBkで誤りが検出されると、TTI内の全トランスポートブロックTrBkに誤りが含まれることが多いためである。
以上より、第5実施例は第2実施例に類似しており、第5実施例の図24、図25において第2実施例の図9、図10と異なる点は、1TTIにおける誤りブロック数Nerrが1以上の場合、目標SIR制御部25の増加ステップ計算部35bが次式
増加ステップ=α×(TTIに含まれるTrBk数)×Sinc (5)
により増加ステップを更新する点である(ステップ206b)。
目標SIR制御部25は図25に示すフローに従って目標SIRの制御を行う。すなわち、目標SIR制御部25は、目標SIRの制御開始時、パラメータ変換テーブル26から目標BLERに応じたパラメータ(観測区間T,増加ステップSinc,減少ステップSdec)を読み込んで内蔵の格納レジスタ31に格納すると共に、受信ブロック数カウンタ32の内容(受信ブロック数N)をリセットする(ステップ201,202)。
かかる状態において、CRC検出器24は誤り訂正復号器22より復号結果(1以上のトランスポートブロックTrBkで構成されている)を受信すれば(ステップ203)、該復号結果をトランスポートブロックTrBk毎に分離してCRC誤り検出を行い、CRC誤り検出結果を目標SIR制御部25に入力する(ステップ204)。目標SIR制御部25は、CRC誤り検出結果を受信すれば、TTI毎の誤りブロック数Nerrを判定する(ステップ205)。
目標SIR制御部25の増加ステップ計算部35bは、1TTIにおける誤りブロック数Nerrが1以上であれば増加ステップを(5)式により計算し、目標SIR増減制御部33に入力する。目標SIR増減制御部33は入力された増加ステップ分目標SIRを増加する(ステップ206b)。図26(A)は、α=1、TTIに含まれるTrBk数=4とした場合の動作説明図であり、目標SIRはエラー発生により4×Sinc一気に大きくなる。
目標SIR増加後、目標SIR制御部25は、ステップ202に戻り、受信ブロック数Nを0にリセットする。以後、ステップ203以降の処理が繰り返される。
一方、ステップ205において、CRC検出における誤り数が0の場合には受信ブロック数NにそのTTIにおいて受信したTrBk数NBLKを加算する(N=N+NBLK、ステップ207)。次に受信ブロック数Nが観測区間Tに応じたブロック数NOBS以上になったかどうかを判定する(ステップ208)。
受信ブロック数Nが観測区間Tに応じたブロック数NOBS以上になれば、その観測区間Tの間誤りが一つも検出されなかったことになるので、目標SIR制御部25の目標SIR増減制御部33は目標SIRをSdec分減少する(ステップ209)。しかる後、目標SIR制御部25はステップ202に戻り、受信ブロック数Nを0にリセットする。以後、ステップ203以降の処理が繰り返される。又、ステップ208において、受信ブロック数Nが観測区間NOBSに満たない場合には、ステップ203に戻り以降の処理を行う。
目標SIR制御部25は、ステップ206b、209で更新した目標SIRを比較器27に出力する。比較器27はSIR測定部28で測定された測定SIRと目標SIRを比較し、その比較結果をもとに基地局10に送信するTPCコマンドを作成する。
以上、第5実施例によれば、誤りを検出した場合、目標SIRの増加ステップとしてSincの代わりに、1TTIに含まれるTrBk数に応じた係数(=α×TrBk数)をSincに乗算した値(=α×TrBk数×Sinc)を用いることにより、従来よりも大きなステップで目標SIRの増加が行われるため、誤りが発生するレベルまで目標SIRが減少するのに要する時間が長くなるため、誤りが発生する間隔を長くすることができ、結果として目標BLERを達成することができる。
図27は第5実施例の変形例、図28は該変形例の目標SIR制御処理フローで、それぞれ図24、図25の第5実施例と同一部分に同一符号を付している。異なる点は、第5実施例において増加ステップSincに乗算する係数を[α×TTIに含まれるTrBk数(=M)]としていたのを、TrBk数(=M)の関数f(M)とした点である(増加ステップ計算部35c及びステップ206c参照)。
増加ステップSincに乗算する係数は必ずしもTrBk数に比例した値である必要はなく、TrBk数に応じて重み付けされたものであっても良い。図26(B)は、変形例の動作説明図であり、増加ステップはf(M)×Sincになっている。
(G)第6実施例
図29は本発明の第6実施例の構成図で、移動局のアウターループ電力制御部分を詳細に示し、第3実施例と同一部分には同一符号を付している。図30は第6実施例の目標SIR制御処理フローである。
第3実施例では、観測区間の間、一つも誤りを検出しなかった場合の目標SIRの減少ステップ(減少量)として初期設定されているSdecの代わりに、最後に誤りが検出された際の誤り数Nerrに応じた係数(=α×Nerr)でSdecを除算した値Sdec/(α×Nerr)を用いる。一方、第6実施例では、誤りを検出した場合、目標SIRの減少ステップとして初期設定値Sdecの代わりに、1TTIに含まれるTrBk数に応じた係数(=α×TrBk数)でSdecを除算した値Sdec/(α×TrBk数)を用いる。これは、1つのトランスポートブロックTrBkで誤りが検出されると、TTI内の全トランスポートブロックTrBkに誤りが含まれることが多いためである。
以上より、第6実施例は第3実施例に類似しており、第6実施例の図29、図30において第3実施例の図14、図15と異なる点は、1TTIにおける誤りブロック数Nerrが1以上の場合、減少ステップ計算部36bが次式
減少ステップ=Sdec/(α×TTIに含まれるTrBk数) (6)
により減少ステップを更新する点である(ステップ307b)。
目標SIR制御部25は図30に示すフローに従って目標SIRの制御を行う。すなわち、目標SIR制御部25は、目標SIRの制御開始時、パラメータ変換テーブル26から目標BLERに応じたパラメータ(観測区間T,増加ステップSinc,減少ステップSdec)を読み込んで内蔵の格納レジスタ31に格納すると共に、受信ブロック数カウンタ32の内容(受信ブロック数N)をリセットする(ステップ301,302)。
かかる状態において、CRC検出器24は誤り訂正復号器22より復号結果(1以上のトランスポートブロックTrBkで構成されている)を受信すれば(ステップ303)、該復号結果をトランスポートブロックTrBk毎に分離してCRC誤り検出を行い、CRC誤り検出結果を目標SIR制御部25に入力する(ステップ304)。目標SIR制御部25は、CRC誤り検出結果を受信すれば、TTI毎の誤りブロック数Nerrを判定する(ステップ305)。
目標SIR制御部25の目標SIR増減制御部33は、1TTIにおける誤りブロック数Nerrが1以上であれば、目標SIRをSinc分だけ増加する(ステップ306)。又、目標SIR制御部25の減少ステップ計算部36bは(6)式により減少ステップを更新する(ステップ307b)。
減少ステップ更新後、目標SIR制御部25は、ステップ302に戻り、受信ブロック数Nを0にリセットする。以後、ステップ303以降の処理が繰り返される。
一方、ステップ305において、1TTIにおける誤り数Nerrが0の場合には受信ブロック数NにそのTTIにおいて受信したTrBk数(=NBLK)を加算する(N=N+NBLK、ステップ308)。次に受信ブロック数Nが観測区間Tに応じたブロック数NOBS以上になったかどうかを判定する(ステップ309)。
受信ブロック数Nが観測区間Tに応じたブロック数NOBS以上になれば、その観測区間Tの間、誤りが一つも検出されなかったことになるので、目標SIR制御部25の目標SIR増減制御部33は、目標SIRを(6)式を用いて求まっている減少ステップ分減少する(ステップ310)。図31(A)は、α=1、TTIに含まれるTrBk数=4とした場合の動作説明図であり、目標SIRは観測区間の間エラーが発生しなければSdec/4だけ小さくなる。
しかる後、目標SIR制御部25はステップ302に戻り、受信ブロック数Nを0にリセットする。以後、ステップ303以降の処理が繰り返される。又、ステップ309において、受信ブロック数Nが観測区間NOBSに満たない場合には、ステップ303に戻り以降の処理を行う。
目標SIR制御部25は、ステップ306、310で更新した目標SIRを比較器27に出力する。比較器27はSIR測定部28で測定された測定SIRと目標SIRを比較し、その比較結果をもとに基地局10に送信するTPCコマンドを作成する。
第6実施例によれば、目標SIRの減少ステップとしてSdecの代わりに、最後に誤りが検出された時のTTIに含まれるTrBk数に応じた係数(=α×TrBk数)でSdecを除算したものを用いることにより、観測区間が満了した時の1回当たりの目標SIRの減少量が小さくなり、誤りが発生するレベルまで目標SIRが減少するまでの時間が長くなる。このため、誤りが発生する間隔を長くすることができ、結果として目標BLERを達成することができる。
図32は第6実施例の変形例、図33は該変形例の目標SIR制御処理フローで、それぞれ図29、図30の第6実施例と同一部分に同一符号を付している。異なる点は、第6実施例において減少ステップSdecを除算する係数を[α×TrBk数]としていたのを、変形例では1TTIに含まれるTrBk数(=M)の関数f(M)とした点である(減少ステップ計算部36cおよびステップ307c参照)。
減少ステップSdecを除算する係数は必ずしもTrBk数に比例した値である必要はなく、TrBk数に応じて重み付けされたものであっても良い。図31(B)は、変形例の動作説明図であり、減少ステップはSdec/f(M)になっている。
(H)第7実施例
第1〜第6実施例を組み合せて目標SIRを制御することができる。第7実施例では、誤り数Nerrに基いて観測区間および目標SIRの増加ステップSincの両方に補正を加えて目標SIRを制御する。図34はかかる第7実施例の構成図であり、移動局のアウターループ電力制御部分を詳細に示し、第1実施例と同一部分には同一符号を付している。図35は第7実施例の目標SIR制御処理フローである。
第7実施例では誤りを検出した場合、次の誤りを検出するまでの観測区間として初期設定されているTの代わりに、誤り数Nerrに応じた係数(=γ×Nerr)をTに乗算した[γ×Nerr×T]を用い、又、目標SIRの増加ステップとしてSincの代わりに、誤り数に応じた係数(=β×Nerr)をSincに乗算したβ×Nerr×Sincを用いる。
目標SIR制御部25は図35に示すフローに従って目標SIRの制御を行う。すなわち、目標SIR制御部25は、目標SIRの制御開始時、パラメータ変換テーブル26から目標BLERに応じたパラメータ(観測区間T,増加ステップSinc,減少ステップSdec)を読み込んで内蔵の格納レジスタ31に格納すると共に、受信ブロック数カウンタ32の内容(受信ブロック数N)をリセットする(ステップ401,402)。
かかる状態において、CRC検出器24は誤り訂正復号器22より復号結果(1以上のトランスポートブロックTrBkで構成されている)を受信すれば(ステップ403)、該復号結果をトランスポートブロックTrBk毎に分離してCRC誤り検出を行い、CRC誤り検出結果を目標SIR制御部25に入力する(ステップ404)。目標SIR制御部25は、CRC誤り検出結果を受信すれば、TTI毎の誤りブロック数Nerrを判定する(ステップ405)。
1TTIにおける誤りブロック数Nerrが1以上であれば、目標SIR制御部25の増加ステップ計算部35は、増加ステップを次式
増加ステップ=β×Nerr×Sinc (7)
により計算し、目標SIR増減制御部33に入力する。目標SIR増減制御部33は入力された増加ステップ分、目標SIRを増加する(ステップ406)。
ついで、目標SIR制御部25の観測区間計算部34は次式
観測区間=γ×Nerr×T (8)
により観測区間を更新する(ステップ407)。図36は、β=γ=1/2,Nerr=4とした場合の動作説明図であり、増加ステップは2×Sincとなり、観測区間は2×Tになる。
観測区間更新後、目標SIR制御部25は、ステップ402に戻り、受信ブロック数Nを0にリセットする。以後、ステップ403以降の処理が繰り返される。
一方、ステップ405において、CRC検出における誤り数が0の場合には受信ブロック数NにそのTTIにおいて受信したTrBk数NBLKを加算する(N=N+NBLK、ステップ408)。ついで、目標SIR制御部25は、受信ブロック数Nが観測区間に応じたブロック数NOBS以上になったかどうかを判定する(ステップ409)。
受信ブロック数Nが観測区間に応じたブロック数NOBS以上になった場合には、その観測区間の間、誤りが一つも検出されなかったことになるので、目標SIR増減制御部33は目標SIRをSdec分減少する(ステップ410)。しかる後、目標SIR制御部25はステップ402に戻り、受信ブロック数Nを0にリセットする。以後、ステップ403以降の処理が繰り返される。又、ステップ409において、受信ブロック数Nが観測区間NOBSに満たない場合には、ステップ403に戻り以降の処理を行う。
目標SIR制御部25は、ステップ406、410で更新した目標SIRを比較器27に出力する。比較器27はSIR測定部28で測定された測定SIRと目標SIRを比較し、その比較結果をもとに基地局10に送信するTPCコマンドを作成する。
以上、第7実施例によれば、第1実施例、及び第2実施例における効果と同様の作用効果を奏することができ、TTIにおいて複数の誤りが発生しても目標BLERを達成できるようになる。
なお、第7実施例では、誤り数Nerrに基いて観測区間および目標SIRの増加ステップSincの両方に補正を加えて目標SIRを制御したが、誤りブロック数Nerrあるいは誤り検出用ブロック数NBLKに基いて、ブロック誤りの観測区間、目標SIRを増加させる時の増加ステップ、目標SIRを減少させる時の減少ステップのうち少なくとも2つを可変制御するように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の第1実施例の構成図ある。
図2は第1実施例の目標SIR制御処理フローである。
図3は下り信号のフレームフォーマット説明図である。
図4は第1実施例の動作説明図である。
図5は第1実施例の変形例である。
図6は該変形例の目標SIR制御処理フローである。
図7はTFIテーブル、TFIの組合わせなどの説明図である。
図8はTFIの計算フローである。
図9は本発明の第2実施例の構成図である。
図10は第2実施例の目標SIR制御処理フローである。
図11は第2実施例の動作説明図である。
図12は第2実施例の変形例である。
図13は該変形例の目標SIR制御処理フローである。
図14は本発明の第3実施例の構成図である。
図15は第3実施例の目標SIR制御処理フローである。
図16は第3実施例の動作説明図である。
図17は第3実施例の変形例である。
図18は該変形例の目標SIR制御処理フローである。
図19は本発明の第4実施例の構成図である。
図20は第4実施例の目標SIR制御処理フローである。
図21は第4実施例の動作説明図である。
図22は第4実施例の変形例である。
図23は該変形例の目標SIR制御処理フローである。
図24は本発明の第5実施例の構成図である。
図25は第5実施例の目標SIR制御処理フローである。
図26は第5実施例の動作説明図である。
図27は第5実施例の変形例である。
図28は該変形例の目標SIR制御処理フローはである。
図29は本発明の第6実施例の構成図である。
図30は第6実施例の目標SIR制御処理フローである。
図31は第6実施例の動作説明図である。
図32は第6実施例の変形例である。
図33は該変形例の目標SIR制御処理フローはである。
図34は第7実施例の構成図である。
図35は第7実施例の目標SIR制御処理フローである。
図36は第7実施例の動作説明図である。
図37はインナーループ送信電力制御の説明図である。
図38は上りリンクのフレーム構成図である。
図39は従来のアウターループ制御のブロック図である。
図40は伝送データの処理説明図である。
図41は従来例における目標SIR制御の処理フローである。
図42は目標SIRの増減説明図である。
Claims (4)
- 送信電力制御を行うための目標SIRを増減させるアウターループ電力制御方法において、
ブロック誤り観測区間内の単位伝送時間毎に、該単位伝送時間内に含まれる誤り検出用ブロックのうち誤っているブロックの数を監視し、
ブロック誤り観測区間内に誤りを一つも検出しなければ目標SIRを所定量減少させ、
単位伝送時間内に誤りブロックが検出されたとき目標SIRを所定量増加すると共に、誤りブロック数に基いて前記ブロック誤りの観測区間を可変制御する、
ことを特徴とするアウターループ電力制御方法。 - 送信電力制御を行うための目標SIRを増減させるアウターループ電力制御方法において、
ブロック誤り観測区間内の単位伝送時間毎に、該単位伝送時間内に含まれる誤り検出用ブロックのうち誤っているブロックを監視すると共に、単位伝送時間内に含まれる誤り検出用ブロックの数を監視し、
ブロック誤り観測区間内に誤りを一つも検出しなければ目標SIRを所定量減少させ、
単位伝送時間内に誤りブロックが検出されたとき目標SIRを所定量増加すると共に、前記誤り検出用ブロック数に基いて前記ブロック誤りの観測区間を可変制御する、
ことを特徴とするアウターループ電力制御方法。 - アウターループ電力制御機能を備えた通信装置において、
ブロック誤り観測区間内の単位伝送時間毎に、該単位伝送時間内に含まれる誤り検出用ブロックの誤りを検出する誤り検出部、
前記誤り検出部の誤り検出結果に応じて目標SIRを変化させる目標SIR制御部、
受信信号のSIRを測定するSIR測定部、
測定SIRと目標SIRの大小を比較し、比較結果に基づいて相手装置に送出する電力制御コマンドを作成する電力制御コマンド作成部、
を備え、前記目標SIR制御部は、
単位伝送時間内に含まれる誤り検出用ブロックのうち誤っているブロックの数に基いて前記ブロック誤り観測区間を計算する観測区間計算部、
前記単位伝送時間内に誤りブロックが検出されたとき、目標SIRを所定量増加させ、前記ブロック誤り観測区間内に誤りを一つも検出しなければ目標SIRを所定量減少させる目標SIR増減部、
を有することを特徴とする通信装置。 - アウターループ電力制御機能を備えた通信装置において、
ブロック誤り観測区間内の単位伝送時間毎に、該単位伝送時間内に含まれる誤り検出用ブロックの誤りを検出する誤り検出部、
前記誤り検出部の誤り検出結果に応じて目標SIRを変化させる目標SIR制御部、
受信信号のSIRを測定するSIR測定部、
測定SIRと目標SIRの大小を比較し、比較結果に基づいて相手装置に送出する電力制御コマンドを作成する電力制御コマンド作成部、
を備え、前記目標SIR制御部は、
単位伝送時間内に含まれる誤り検出用ブロックの数を検出する手段、
前記単位伝送時間内に誤りブロックが検出されたとき、前記ブロック数に基いて前記ブロック誤りの観測区間を計算する観測区間計算部、
前記単位伝送時間内に誤りブロックが検出されたとき、目標SIRを所定量増加させ、前記ブロック誤り観測区間内に誤りを一つも検出しなければ目標SIRを所定量減少させる目標SIR増減部、
を有することを特徴とする通信装置。
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