JP4014597B2 - 電力制御方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明はW−CDMA方式における電力制御方法及び装置に係わり、特に、下り個別制御チャネルと同期チャネルの位置関係を考慮して、下り送信電力制御ビット(TPC)生成用の目標品質を変更する電力制御方法及び装置に関する。
CDMA移動通信では、各チャネルに割り当てる拡散コードによってチャネルを区別することにより、複数のチャネルが一つの周波数帯域を共有して通信を行う。しかし、実際の移動通信環境においては、マルチパスフェージングによる遅延波や他セルからの電波により、受信信号は自チャネル及び他チャネルから干渉を受け、該干渉がチャネル分離に悪影響を与える。また、マルチパスフェージングによる受信電力の瞬時変動や、同時に通話しているユーザ数の変化によって、受信信号が受ける干渉量は時間的に変化する。このように、時間的に変動する干渉を受けるような環境下では、基地局に接続した移動局における受信信号の品質を、所望の品質値に安定して保つことは困難である。
このような干渉ユーザ数の変化やマルチパスフェージングによる瞬時値変動に追従するために、受信側で信号対干渉電力比(SIR)を測定し、その測定値と目標SIR(target SIR)を比較することにより、受信側のSIRが目標SIRに近づくように送信電力を高速に制御する閉ループ送信電力制御が行われる。
図20は閉ループ送信電力制御の説明図で、図21は閉ループ送信電力制御フローである。
移動局MSは、▲1▼基地局BTSからの下り信号を受信し、▲2▼該受信中の個別物理チャネル(DPCH;Dedicated Physical Channel)のSIR(受信SIR)を測定し、▲3▼該受信SIRと上位より設定された目標SIR(Target SIR)を比較する。移動局MSは、▲4▼受信SIRが目標SIRより良い場合は、TPC(Transmission Power Control)ビット=0にして基地局BTSに“送信電力を下げろ”を通知し、受信SIRが目標SIRより悪い場合は、TPCビット=1にして基地局BTSに対し“送信電力を上げろ”を通知する。▲5▼基地局BTSは、受信したTPCビットの”0”、”1”に基づいて下り送信電力を制御する。移動局MSは上記電力制御をスロット毎に行うため、下り送信電力を高速に制御することが出来る。
図22は3rd Generation Partnership Project(以下3GPPと称す)で標準化されている下りリンクにおける個別物理チャネルDPCHのフレーム構成図、図23は上りリンクにおける個別物理チャネルDPCHのフルーム構成図である。
下りリンクのDPCHフレームは、図22(a)に示すように、1フレーム=10msec、15スロットS〜S14で構成され、スロット毎に、第1データ部Data1、第2データ部Data2を送信する個別物理データチャネルDPDCH(Dedicated Physical Data Channel)と、PILOT、TPC、TFCIを送信する個別物理制御チャネルDPCCH(Dedicated Physical Control Channel)とを時分割多重する構成を有している。
PILOT、TPC、TFCIのビット数及びData1,Data2のビット数は図22(b)に示すようにシンボル速度に応じて変化し、又、同一シンボル速度であっても必要に応じて変化する。いずれのスロットフォーマットで送信するかは予め通信に先立って上位より指定される。
個別物理データチャネルDPDCHは、▲1▼個別トラフィックチャネルDTCHと、▲2▼個別制御チャネルDCCHを有している。個別トラフィックチャネルDTCHは移動局と網間の個別トラフィック情報を送信するチャネルであり、個別制御チャネルDCCHは、移動局と網間の個別制御情報の伝送に用いるチャネルである。個別制御情報としては、
▲1▼移動局と基地局間の信号リンクと全ての無線ベアラを確立/解放するための手順を示すメッセージ、
▲2▼下り、上り方向の上位レイヤメッセージ
▲3▼新たな無線ベアラの確立/解放やトランスポートチャネルの確立に使用するメッセージ、
▲4▼トランスポートのパラメータを変更する際に使用するメッセージ、
▲5▼物理チャネルの確立/解放に使用するメッセージ、
など多数のメッセージがある。
上りリンクのDPCHフレームは、図23に示すように送信データのみを送信する個別物理データチャネルDPDCHと、Pilot、TPC、TFCI、FBI(Feedback Indicator)等の制御データを送信する個別物理制御チャネルDPCCHで構成されている。各チャネルDPDCH、DPCCHのデータは、直交符号によりそれぞれ拡散されたあと、実数軸(I軸)および虚数軸(Q軸)にマッピングされて多重される。上りリンクの1フレームは10msecであり、15スロット(slot#0〜slot#14)で構成されている。個別物理データチャネルDPDCHの1スロット当たりのビット数はシンボル速度に応じて変化するが、個別物理制御チャネルDPCCHの各スロットは10ビット一定で、シンボル速度は15ksps一定である。
前述の閉ループ送信電力制御は移動局MSのモデム部MODにおいて行われる。図24は移動局MSの要部ブロック図である。モデム部MODの復調処理部1aは無線部RFから入力する受信信号に直交検波、逆拡散処理を施して受信信号を復調する。受信SIR測定部1bは信号対干渉電力比SIRを測定し、比較部1cは目標SIRと受信SIRを比較し、比較結果をTPCビット生成部1dに入力する。TPCビット生成部1dは受信SIRが目標SIRより大きければTPCビット=0にし、受信SIRが目標SIRより小さければTPCビット=1にする。目標SIRは例えば、エラーレート10−3(1000回に1回の割合でエラー発生)を得るために必要なSIR値であり、チャネルコーデック部CCDより比較部1cに設定される。変調処理部1eは、個別物理データDPDCH(DTCH,DCCH)及び個別物理制御データDPCCH(TFCI,TPC,Pilot,FBI)を拡散変調し、拡散変調後、DA変換、直交変調し、無線部RFは周波数変換、電力増幅などの処理を施してアンテナより基地局に向けて送信する。基地局BTSはTPCビットを復調し、該TPCビットの”0”,”1”に従って下り送信電力を制御する。
ところで、通信中の移動速度の変化や移動による伝搬環境の変化により、所望の品質(ブロックエラーレート=BLER:Block Error Rate)を得るために必要なSIRは一定ではない。これらの変化に対応するために、ブロック誤りを観測し、観測値が目標BLERよりも悪ければ目標SIRを増加させ、良ければ目標SIRを減少させる制御が行われる。このように所望品質を実現するために目標SIRを適応的に変更する制御は、開ループ送信電力制御と呼ばれている。
図25は開ループ送信電力制御の説明図で、図26は開ループ送信電力制御フローである。移動局MSは、▲1▼基地局BTSからの下り信号を受信し、▲2▼受信中の個別物理チャネルDPCHのブロックエラーレートBLER(受信BLER)を測定し、▲3▼受信BLERと上位より通知された通信中サービスに対応する目標BLERとを比較する。▲4▼受信BLERが目標BLERより良い場合は、モデム部MODに対し目標SIRを下げるように指示する。また、受信BLERが目標BLERより悪い場合は、モデム部MODに対し目標SIRを上げるように指示する。移動局MSは上記開ループ制御をフレーム毎に行う。
開ループ電力制御処理はチャネルコーデック部CCD(図24)にて処理される。すなわち、基地局BTSから送信された信号はモデム部MODの復調処理部1aで復調されたあと、デコード処理部2aで誤り訂正復号され、しかる後、トランスポートブロックTrBkに分割された後、各TrBk毎にCRC誤り検出が行われる。受信BLER測定部2bは各トランスポートブロックTrBkの誤り検出結果に基づいて受信BLERを測定し、比較部2cに入力する。比較部2cは、受信BLERと目標BLERの大小を比較し、受信BLERが目標BLERより大きければモデム部MODに対し目標SIRを上げるように指示し、受信BLERが目標BLERより小さければ、モデム部MODに対し目標SIRを下げるように指示する。
現在標準化が行われているW−CDMAでは送信側において図27に示すように符号化を行っている。すなわち、送信時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)内にトランスポートブロックTrBkが複数個(N個)存在すれば、CRC付加回路はトランスポートブロックTrBk毎にCRC(Cyclic Redundancy Code)誤り検出符号を生成して送信データに付加し、符号器はN個のCRC付きのトランスポートブロックTrBkを結合して畳み込み符号やターボ符号などの誤り訂正符号により符号化する。受信側では、デコード処理部2aが受信データに誤り訂正復号化処理を施し、ついで、復号結果を構成するN個のトランスポートブロックTrBk毎にCRC誤り検出を行って誤り検出結果を受信BLER測定部2bに入力する。
開ループ電力制御処理において、移動局MSは、主に個別トラフィックチャネルDTCHのブロックエラーレートBLERによって目標SIRを決定する。このため、音声通話で無音が続いた場合等において、個別トラフィックチャネルDTCHのブロックエラーレートBLERが良く見える、目標SIRを下げ続けることがある。その様な状態で個別物理チャネルDPCH内に個別制御チャネルDCCHが追加されると、送信電力が低すぎて該個別制御チャネルDCCHを受信するのに充分な品質を得ることができず、通信が切断することがある。特に、干渉波が存在するとこの傾向が強い。そのため、個別制御チャネルDCCHを受信するのに充分な品質が保てるように、目標SIRを制御する必要がある。
また、W−CDMA方式では通常、お互い直交関係にあるチャネライゼーションコードを使用して拡散するため異なるチャネル間の干渉はないが、同期チャネルSCHについてはチャネライゼーションコードを使用しない。このため、他のチャネルから見ると同期チャネルSCHが重なる部分では、該同期チャネルSCHが干渉波に見える。特に、個別物理チャネルDPCHにおける個別制御チャネルDCCHと同期チャネルSCHのタイミングが重なる部分では、同期チャネルSCHの干渉により個別制御チャネルDCCHの受信品質が悪化し、正しく個別制御データを復号することができず通信が切断する問題がある。
図28(A)は同期チャネルSCHと個別物理チャネルDPCHの位置関係説明図である。図において、SCHはセルサーチ用の同期チャネル(Synchronization Channel)、PCCPCHは第1共通制御物理チャネル(Primary−Common Control Physical Channel)である。W−CDMA方式において、基地局BTSと移動局MS間で無線リンクを接続する際、移動局MSは基地局BTSが送信する同期チャネルSCHを用いてセルサーチする。すなわち、移動局MSは同期チャネルSCHを用いて下りリンクの拡散符号同期を確立し、ついで、下りリンクの第1共通制御物理チャネルPCCPCHの報知チャネル情報を復号し,上りリンクでランダムアクセスチャネルRACHを予め規定された送信タイミングで送信する。基地局BTSは上りリンクの拡散符号同期を確立してRACH情報の復号を行う。以上により、上りおよび下りの無線リンクが確立する。
SCH+PCCPCHの周期は1スロット間隔(=666.7μs)であり、個別物理チャネルDPCHと同じであり、SCH+PCCPCH、DPCHはそれぞれ基地局BTSより送信される。図28(A)には、シンボルオフセット=0、シンボルオフセット=τDPCH,nの場合における、SCH+PCCPCHと個別物理チャネルDPCHの関係が示されている。
個別物理チャネルDPCHの個別物理データチャネルDPDCH(Data1,Data2部分)は、図28(B)に示すように、音声などの個別トラフィック情報を送信する個別トラフィックチャネルDTCHと、移動局と網間の個別制御情報の伝送に用いる個別制御チャネルDCCHを備えている。同期チャネルSCHが個別トラフィックチャネルDTCHと重なる場合は音声品質が劣化するだけで、致命傷にならない。しかし、同期チャネルSCHが個別制御チャネルDCCHと重なる場合は、個別制御情報の受信品質が劣化して該個別制御情報を正しく復号できなくなる場合があり、通信が切断するという致命的な事態が発生する。
以上より、本発明の目的は、個別制御チャネルDCCHと同期チャネルSCHの位置が重なった場合でも、通信が切断されないようにすることである。
本発明の別の目的は、必要以上に受信品質が良くなることを抑えながら同期チャネルSCHの干渉による個別制御チャネルDCCHの受信品質の劣化を抑えることである。
本発明の送信電力制御装置において、開ループ電力制御部は、個別チャネルDPCHオープン時に上位レイヤより通知される情報と受信TFCIとから、個別制御チャネルDCCHと同期チャネルSCHが重なるか調べ、重なる場合には、通常の開ループ電力制御処理を中止し、目標SIR(target SIR)を充分なレベルだけ増大して閉ループ電力制御部に指示する。閉ループ電力制御部はDCCH受信終了まで指示された目標SIRを維持し、該目標SIRに基づいて閉ループ送信電力制御処理を行う。開ループ電力制御部は、DCCH受信終了後、通常の開ループ電力制御処理を再開する。
また、開ループ電力制御部は、個別制御チャネルDCCHと同期チャネルSCHが重なることが判明した場合、以下のように制御することもできる。すなわち、開ループ電力制御部は、個別制御チャネルDCCHと同期チャネルSCHが重なる場合には、通常の開ループ電力制御処理を中止し、DCCH受信の間、フレーム毎に一定レベルずつ目標SIRを増加して閉ループ電力制御部に指示する。そして、開ループ電力制御部は、DCCH受信終了後、通常の開ループ電力制御処理を再開する。
以上のように、個別制御チャネルDCCHと同期チャネルSCHが重なる場合、通常より目標SIRを高めに設定することができ、これにより、閉ループ電力制御処理では受信SIRが目標SIRより悪くなる。このため、基地局に対し送信電力を上げるよう通知することになり、基地局が下り送信電力を上げるとDCCHの受信品質が向上し、通信が切断されることがなくなる。また、個別制御チャネルDCCHと同期チャネルSCHが重なる場合のみ目標SIRを上げるため、必要以上に受信品質が良くなることを抑えながら同期チャネルSCHの干渉による個別制御チャネルDCCHの受信品質の劣化を抑えることができる。
図1はW−CDMAシステムにおける無線インターフェースのプロトコルアーキテクチャの説明図である。
図2は移動局の概略構成図である。
図3は送信フォーマットTF、TFCIテーブル、TFCI説明図である。
図4はTrCH多重処理例である。
図5は基地局の下り個別チャネル(DCH)のチャネルコーディング及び多重化処理の流れ図である。
図6はDTCH/DCCHの無線フレーム分割の例である。
図7はDTCH/DCCHのTrCH多重の例である。
図8はDTCH/DCCHの2ndインターリーブ及び物理チャネルマッピングの説明図である。
図9は個別物理チャネルDPCHと同期チャネルSCHとの位置関係図である。
図10は個別トラフィックチャネルDTCHのTrBLK数に応じたDTCH/DCCHの位置関係説明図である。
図11はTFCIとDTCH/DCCHのTrBLK数の関係を示すテーブル(TFCIテーブル)である。
図12はTFCIの変化例を示す説明図である。
図13はTrCH多重の説明図である。
図14は本発明の閉ループ電力制御部及び開ループ電力制御部を備えた移動局MSの構成図である。
図15は本発明の第1の開ループ制御処理フローである。
図16は本発明の第2の開ループ制御処理フローである。
図17は第2の開ループ制御処理説明図である。
図18は本発明の第3の開ループ制御処理フローである。
図19は第3の開ループ制御処理説明図である。
図20は閉ループ送信電力制御の説明図である。
図21は閉ループ送信電力制御フローである。
図22は下りDPCHのスロットフォーマットである。
図23は上りDPCHのフレーム構成図である。
図24は移動局MSの要部ブロック図である。
図25は開ループ送信電力制御の説明図である。
図26は開ループ送信電力制御フローである。
図27は、誤り検出符号化処理及び誤り訂正符号化処理の説明図である。
図28は同期チャネルSCHと個別物理チャネルDPCHの位置関係説明図である。
(A)W−CDMAシステムにおける無線インターフェース
図1はW−CDMAシステムにおける無線インターフェースのプロトコルアーキテクチャの説明図であり、物理レイヤ(レイヤ1)、データリンクレイヤ(レイヤ2)、ネットワークレイヤ(レイヤ3)の3つのプロトコルレイヤで構成され、レイヤ2は更に、MAC(Medium Access Control)サブレイヤとRLC(Radio Link Control)サブレイヤに分けられている。
この無線インターフェースのチャネルは、物理チャネル、トランスポートチャネル、論理チャネルの3階層で構成されている。論理チャネルはMACサブレイヤからRLCサブレイヤに提供されるチャネルであり、伝送信号の機能や論理的特性によって分類され、転送される情報内容によって特徴づけられる。本発明と関係する論理チャネルは、個別制御チャネルDCCHと個別トラフィックチャネルDTCHである。トランスポートチャネルは、物理レイヤよりMACサブレイヤに提供されるチャネルであり、特性や伝送形態の異なるデータを物理レイヤ上で送信するために複数の種類のトランスポートチャネルがある。本発明と関係するトランスポートチャネルは個別チャネルDCHである。個別チャネルDCHは、ユーザデータの送信に使用する双方向チャネルであり、各移動局に個別に割り当てられる。物理チャネルは物理レイヤ機能を考慮して分類されており、拡散コードと周波数キャリアなどにより特定される。本発明に関係する物理チャネルは、個別物理チャネルDPCH(DPDCH,DPCCH)、セルサーチ用の同期チャネルSCHである。
論理チャネル(DTCH,DCCH)のトランスポートチャネルへのマッピングはMACサブレイヤにおいて行われ、トランスポートチャネルの物理チャネルへのマッピングは物理レイヤで行われる。
(B)移動局の概略動作
図2は移動局の概略構成図である。複数のターミナルアクセスファンクション部(以後TAF部と略称)1a〜1nや上位アプリケーション2から所定の論理チャネルにマッピングされて送出された個別トラフィック情報(DTCH情報)や個別制御情報(DCCH情報)は、データ分離・合成を行うターミナルアクセスファンクションインターフェース部(TAF IF部)3に集約される。このTAF IF部3には、予め上位レイヤより、▲1▼論理チャネルとトランスポートチャネル(TrCH)との接続関係、▲2▼各トランスポートチャネルTrCHの符号化方式、▲3▼各TrCHの送信時間間隔TTI(Transmission Time Interval)、▲4▼各TrCHの送信フォーマットTF(Transport Format)など符号化処理や多重送信に必要な情報が指定されている。なお、送信時間間隔TTIはW−CDMAでは10ms,20ms,40ms,80msに規定されている。
TAF IF部3のTrCH分離部3aは、▲1▼上位レイヤから指定された情報を参照して各論理チャネルが接続されるTrCHを確認し、▲2▼各論理チャネルの送信ビットレートと各TrCHの送信フォーマットTFとに基いて、各TrCHのTTI毎の送信データ長を決定し、▲3▼各TrCHの送信データをTTI毎に分離してチャネルコーデック部4に入力する。
送信フォーマットTFは、各TrCHのTTI当たりのビット長(=トランスポートブロック数×ブロック長)候補を特定するものである。例えば、個別トラフィックデータ(DTCHデータ)と個別制御情報(DCCHデータ)をTrCH#1、TrCH#2で多重して送信する場合における送信フォーマットTFの一例を図3(A),(B)に示す。DTCH用TrCH#1の送信フォーマットTFの候補は6種類(0〜5)あり、それぞれの送信時間間隔TTI当たりのビット長は、0×336ビット、1×336ビット、2×336ビット、4×336ビット、8×336ビット、12×336ビットであり、TFI(Transport Format Indicator)は0,1,2,3,4,5である。また、DCCH用TrCH#2の送信フォーマットTFの候補は2種類(0〜1)あり、TTI当たりのビット長は0×148ビット、1×148ビットであり、TFIはそれぞれ0,1である。TrCH#1,TrCH#2の送信フォーマットTFの組み合わせは図3(C)に示すように全部で12個(=6×2)あり、それぞれの組み合わせに対してTFCI(Transport Format Combination Indicator)が付されている。TrCH#1の送信時間間隔TTIを20ms、TrCH#2の送信時間間隔TTIを40msとし、TrCH#1から1TTI(=20ms)当たりのビット数が2×336bitのデータと1TTI(=20ms)当たりのビット数が1×336bitのデータを連続して送信し、TrCH#2から1TTI(=40ms)当たりのビット数が1×148bitのデータを送信するものとすれば、10ms毎の4フレーム分の多重データは、図3(D)に示すようなTFIの組み合わせとなり、TFCIは右欄に示すようになる。
TAF IF部3のTrCH分離部3aは、決定した各TrCHのTFIに基づいて、各論理チャネルのデータをTTI毎に分離してチャネルコーデック部4に入力する。また、TAF IF部3はTFCIもチャネルコーデック部に入力する。
チャネルコーデック部4は、各TrCH毎に、誤り検出符号化処理(CRC付加)、誤り訂正符号化処理、レートマッチング、1次インタリーブ、無線フレーム分割(Radio frame segmentation)処理等を施す。なお、無線フレーム分割処理は、各TrCHの1TTIの送信データをフレーム毎に分割する処理である。図3(D)の例では、TrCH#1の最初のTTI=20msにおける2×336bitのデータは、(2×336)/2ビットづつ分割されて第1、第2フレームに振り分けられ、次のTTI=20msにおける1×336bitのデータは(1×336)/2ビットづつ分割されて第3、第4フレームに振り分けられる。また、TrCH#2のTTI=40msにおける1×148のデータは、(1×148)/4ビットづつ分割されて第1〜第4フレームに振り分けられる。
各TrCHにおいて無線フレーム分割処理が終了すれば、チャネルコーデック部4の多重部は、各TrCHの送信データをフレーム毎に多重し、第2インタリーブ処理などを施し、しかる後、多重データを物理チャネルDPCHの個別物理データチャネルDPDCHにマッピングし、同相成分(In−phase component)データとして所定シンボル速度で変調部(MOD)5に入力する。図4にTTI20msと40msの2つのTrCH#1、TrCH#2を多重して送信する例を示す。尚、図4において、1フレーム目と2フレーム目のTrCH#1−1,TrCH#1−2はTrCH#1の最初の20msデータであり、3フレーム目と4フレーム目のTrCH#1−3,TrCH#1−4はTrCH#1の次の20msデータである。
各トランスポートチャネルTrCHのデータを多重して物理チャネルにマッピングして送信する時、受信側で正しく分離できるように、チャネルコーデック部4は、どのように各トランスポートチャネルTrCHの符号化データを多重したかを示すパラメータTFCIを物理チャネルデータに添付して送信する。すなわち、チャネルコーデック部4は、PILOT、TFCI、FBI等の制御データを個別物理制御チャネルDPCCHにマッピングし、直交成分(Quadrature component)データとして一定シンボル速度で変調部(MOD)5に入力する。なお、制御データのうちTPCビットはMOD部5の閉ループ制御部において個別物理制御チャネルDPCCHに挿入される。送信電力制御については後述する。
変調部(MOD)5はDPDCHの送信データ、DPCCHの制御データに所定の拡散コードを用いて拡散変調を施し、DA変換した後、QPSK直交変調を施し、無線送信部6は直交変調信号を高周波数に周波数変換すると共に、高周波増幅等を行ってアンテナANTより送信する。
受信に際して、無線受信部7はアンテナATNにより受信した高周波信号をベースバンド信号に周波数変換し、しかる後、復調部(DEM)8はベースバンド信号を直交検波して同相成分(I成分)信号と直交成分(Q成分)信号を発生し、各信号をAD変換し、I成分データ、Q成分データに拡散符号と同じ符号を用いて逆拡散処理を施し、制御データ(PILOT,TFCI,TPC)、受信データを復調してチャネルコーデック部4に入力する。チャネルコーデック部4は、TFCIに基づいて受信多重データをトランスポートチャネルTrCH毎に分離し、しかる後、各TrCH毎にデインタリーブ、レートデマッチング、誤り訂正復号処理、CRCチェック処理等を施してTAF−IF部3に入力し、該TAF−IF部を介して各TAF部に入力する。
(C)基地局の動作
・チャネルコーディング及び多重化処理
図5は基地局の下り個別チャネル(DCH)のチャネルコーディング及び多重化処理の流れ図であり、移動局のチャネルコーディング及び多重化処理と同様の処理が行われる。個別チャネルDCHを構成する個別トラフィックチャネル(DTCH)、個別制御チャネル(DCCH)等の下り信号はそれぞれトランスポートチャネル(TrCH)毎に以下の処理が施される。すなわち、▲1▼トランスポートブロック(TrBLK)毎のCRC付加→▲2▼CRC付きトランスポートブロック(TrBLK)の連結→▲3▼チャネルコーディング(誤り訂正符号化)→▲4▼テールビット付加→▲5▼レートマッチング→▲6▼1stインターリーブ→▲7▼無線フレーム分割の処理が施される。
しかる後、上記DTCH、DCCHの下り信号は、▲1▼固定位置方式(fixed position方式)あるいは可変位置方式(flexible position方式)によるトランスポートチャネル多重→▲2▼DTX(データが無い区間)のインジケータ挿入→▲3▼物理チャネル分割→▲4▼2ndインタリーブ→▲5▼物理チャネルマッピングの順に処理を施されて送信される。
・無線フレーム分割処理
図6は、DTCH/DCCHの無線フレーム分割の例を示す。個別トラフィックチャネルDTCHで送信されるデータは、一定区間(TTI)毎にチャネルコーディング等の処理を施された後、10msのフルームに分割される。図6(A)の例では、個別トラフィックチャネルDTCHのTTIは20msなので、2フレームに分割する。また、個別トラフィックチャネルDTCHは、TTI(=20ms)毎にその送信データ量に応じてTrBLK数が変化し、1TTI内に送信することができるTrBLK数は上位より通知される。図6(A)の例では、TTI毎のTrBLK数は0,2,4のいずれかで送信される。
最大TrBLK数(=4)を送信する場合、TTI(=20ms)内の2つのフレームにはそれぞれ2つのトランスポートブロックTrBLKが割り当てられ、各フレームは全て送信データで埋まる。しかし、送信TrBLK数が最大TrBLK数(=4)でない場合、その割合に応じてデータが無い区間(DTX部)が発生する。図6(A)の例では、TrBLK数が2の時、各フレーム内の半分がDTXとなり、TrBLK数が0の時、各フレーム内のすべてがDTXとなる。
個別制御チャネルDCCHも同様に、10msのフレームに分割される。図6(B)の例では、個別制御チャネルDCCHのTTIは40msなので、4フレームに分割される。TrBLK数が最大TrBLK数(=1)の時、各フレームで送信するTrBLK数は1/4となり、各フレームは全て送信データで埋まる。しかし、TrBLK数が0の時、各フレーム内のすべてがDTXとなる。
DTCH/DCCHそれぞれのTTI長や、TTI毎に取りうるTrBLK数(送信フォーマットTF情報)等は、DPCHオープン時に上位より通知される。
・DTCH/DCCHのTrCH多重
図7は、DTCH/DCCHのTrCH多重の例を示す。TrCH多重では1つまたは複数の個別トラフィックチャネルDTCHと個別制御チャネルDCCHを多重するが、多重方法には2種類ある。第1の多重方法は、TrCH毎にデータの位置を固定し、DTX部があってもデータを詰めない個定位置方式(Fixed position方式)であり、第2の多重方法は、TrCH毎のデータの位置を固定せず、データがある部分だけを詰める可変位置方式(Flexible position方式)である。
図7は、個別トラフィックチャネルDTCHのTrBLK数がTTI(=20ms)毎に2→0→4と変化し、個別制御チャネルDCCHのTrBLK数がTTI(=40ms)毎に1→0と変化する場合において、それぞれの方式でどの様にTrCH多重されるかを示している。固定位置方式と可変位置方式のどちらで多重されているかは、個別物理チャネルDPCHオープン時に上位より通知される。
・2ndインターリーブ及び物理チャネルマッピング
図8は、DTCH/DCCHの2ndインターリーブ及び物理チャネルマッピングの説明図であり、(A)の多重フレームは、図7の1TTI=20ms、TrBLK数=2のTrCH#1のDTCHデータと1TTI=40ms、TrBLK数=1のTrCH#2のDCCHデータをフレーム毎に分割して可変位置方式に基づいて多重したものである。基地局のチャネルコーデック部は、この多重フレームの1080ビット(b0〜b1079)を、(B)に示すように30ビットづつ横方向にインタリーブ用のメモリに順次記憶し、記憶完了後、同一スロット番号(slot#)が振られた2つの位置から36ビットデータを縦方向に読み出して結合することにより2ndインターリーブを行う。(C)にはスロット番号0の2つの位置(0A,0B)からデータを読み出して結合してなるスロット番号Slot#0のデータと、スロット番号1の2つの位置(1A,1B)からデータを読み出して結合してなるスロット番号Slot#1のデータを示す。以上により、TrCH多重されたデータは、フレーム単位でビットの順序の入れ換えが行われ、スロット単位に分割される。2ndインターリーブによりDCCHのデータはスロット内の2箇所に配置される。
物理チャネルマッピングに際して、基地局のチャネルコーデック部は、(D)に示す下り個別物理チャネルDPCHのData1,Data2部分に、(C)に示すスロット番号Slot#0のDPDCHデータをマッピングし((E)参照)、以後同様にSlot#1〜15のDPDCHデータを下り個別物理チャネルDPCHのData1,Data2部分に順次マッピングして送出する。
・DPCHとSCHの位置関係
図9は個別物理チャネルDPCHと同期チャネルSCHとの位置関係を示す。同期チャネルSCHは(A)に示すように毎スロットの先頭66.7μsecに位置する。個別物理チャネルDPCHは、(B)に示すようにDTCHやDCCHがマッピングされるDataビット、上り送信電力制御のためのTPCビット、DTCH/DCCHのTrBLK数を示すTFCIビット、及び同期を取るためのPilotビットから成り、Dataビットは更に2つの部分Data1,Data2に分かれる。
個別物理チャネルDPCHのスロットフォーマット(各データのビット数)は通信内容によって異なり、DPCHをオープンする時に上位より通知される。また、個別物理チャネルDPCHのスロットと同期チャネルSCHのスロットには、(C)に示すようにオフセット(シンボルオフセット)が存在する場合があり、そのオフセット量τもDPCHオープン時に上位より通知される。
・TrBLK数に応じたDTCH/DCCHの位置
図10は、個別トラフィックチャネルDTCHのTrBLK数に応じたDTCH/DCCHの位置関係及び同期チャネルSCHとの位置関係を示す説明図である。TrCH多重が可変位置方式の場合、スロット内のDCCHの位置は、図7に示すようにDTCHのTrBLK数により変化し、また、インタリーブにより2箇所に分離する。従って、▲1▼DTCHのTrBLK数=0の場合、スロット内のDCCHの位置は図10の(A)に示す位置に存在し、▲2▼DTCHのTrBLK数=2の場合、スロット内のDCCHの位置は図10の(B)に示す位置に存在し、▲3▼DTCHのTrBLK数=4の場合、スロット内のDCCHの位置は図10の(C)に示す位置に存在する。同期チャネルSCHは(D)に示す位置に存在するから、TrCH多重が可変位置方式で行われ、かつ、個別物理チャネルDPCHのシンボルオフセットが0であれば、(A)のDCCHと同期チャネルSCHが重なり、個別制御チャネルDCCHは同期チャネルSCHの干渉を受ける。又、個別物理チャネルDPCHのオフセット量τに応じて同期チャネルSCHが(B),(C)に示すDCCHと重なる事態が発生する場合もある。
・TFCIとDTCH/DCCHのTrBLK数の関係
図11は、TTI=20msのTrCH#1のDTCHブロック数が0,2,4、TTI=40msのTrCH#2のDCCHブロック数が0,1の場合におけるTFCIとDTCH/DCCHのTrBLK数の関係を示すテーブルであり、以下のように作成される。すなわち、DTCH/DCCHのTFIの組み合わせ(DTCH/DCCHのTrBLK数の組み合わせ)は、6通り可能である。それぞれについて所定の演算式を用いてCTFC(Calculated Transport Format Combination)を計算し、CTFC−TFCI対応表より該CTFCに応じたTFCI(=0〜5)を求めて上記テーブルを作成する。
図12はTFCIの変化例を示す説明図であり、個別トラフィックチャネルDTCHのTrBLK数がTTI(=20ms)毎に2→0→4と変化し、個別制御チャネルDCCHのTrBLK数がTTI(=40ms)毎に1→0と変化する場合において、可変位置方式に従って多重した場合におけるTFCIの変化を示している。TFCIデータは多重TrCHのうち最小TTI(この場合20ms)毎に変化する。このTFCIはDPCHの所定位置にマッピングされているから、移動局MSは受信情報よりTFCIを復調し、このTFCIと図11の対応表(TFCIテーブル)から各TrCHのブロック数、すなわち、DTCH/DCCHのTrBLK数を求めることができる。
(D)同期チャネルSCHと個別制御チャネルDCCHの重なり要因
同期チャネルSCHと個別制御チャネルDCCHが重なる要因としては、以下の4つが考えられる。
第1の要因は、図10より明らかなように、個別物理チャネルDPCHの同期チャネルSCHに対するシンボルオフセットであり、このオフセット量はDPCHオープン時に上位より通知される。
第2の要因は、下りDPCHのスロットフォーマットである。下りDPCHのスロットフォーマットは図22に示すように17種類存在し、各フォーマットにおけるData1,Data2のビット長やTPC/TFCI/Pilotのビット長は異なる。このため、図8(C)におけるインタリーブ後のDCCHデータ位置が同じであっても、スロットフォーマットが替わるとData1,Data2にマッピングされるDCCHデータのスロット内における位置が変化する。この位置変化に起因して、個別制御チャネルDCCHが同期チャネルSCHと重なる事態が発生する。いずれのスロットフォーマットを使用するかは送信データ量に依存し、使用するスロットフォーマットはDPCHオープン時に上位より通知される。
第3の要因は、各TrCHの送信フォーマットである。TTI=20msのTrCH#1のDTCHブロック数が0,2,4、TTI=40msのTrCH#2のDCCHブロック数が0、1であるものとし、TrCH#1のDTCHブロック数が20ms毎に0→2→4と変化し、TrCH#2のDCCHブロック数が40ms毎に1→1と変化するものとすると、可変位置方式により図13(A)に示すようにTrCH多重される。
これに対し、TTI=20msのTrCH#1のDTCHブロック数が0,2,4,8、TTI=40msのTrCH#2のDCCHブロック数が0,1であるものとし、TrCH#1のTrBLK数が20ms毎に0→4→8と変化し、TrCH#2のTrBLK数が40ms毎に1→1と変化するものとすると、可変位置方式により図13(B)に示すようにTrCH多重される。
図13(A),図13(B)において、DTCHのTrBLK数が4、DCCHのTrBLK数が1の場合について、図13(A),図13(B)のTrCH多重データ100A,100Bを比較すると、DCCH位置が異なっていることが判る。これは、送信フォーマットTFの相違に起因するものである。送信フォーマットTFはDPCHオープン時に上位より通知される。
第4の要因は、図10より明らかなように1フレーム当たりのDTCHブロック数である。1フレーム当たりのDTCHブロック数は、受信データに含まれるTFCI及びDPCHオープン時に上位より通知されるTFCIテーブル(図11参照)とTTIから求まる。
(E)電力制御部の構成
図14は本発明の閉ループ電力制御部及び開ループ電力制御部を備えた移動局MSの構成図であり、図2と同一部分には同一符号を付している。
閉ループ制御部10において、受信SIR測定部11は信号対干渉電力比SIRを測定し、比較部12は目標SIRと受信SIRを比較し、比較結果をTPCビット挿入部13に入力する。TPCビット挿入部13は受信SIRが目標SIRより大きければTPCビット=0を、受信SIRが目標SIRより小さければTPCビット=1をチャネルコーデック部4から入力する個別物理制御チャネルDPCCHに挿入する。目標SIRは例えば、エラーレート10−3(1000回に1回の割合でエラー発生)を得るために必要なSIR値であり、チャネルコーデック部4より比較部12に設定される。
変調部5は、チャネルコーデック部4から出力する個別物理データDPDCH(DTCH,DCCH)とTPCビットが挿入された個別物理制御データDPCCHに拡散変調を施し、拡散変調後、DA変換、直交変調し、無線部6で周波数変換、電力増幅などの処理を施してアンテナANTより基地局に向けて送信する。
開ループ制御部20において、デコード処理部21は、復調部(DEM)8から出力する受信信号に誤り訂正復号処理および誤り検出処理を施し、誤り検出結果を受信BLER測定部22に入力し、また、デコードしたTFCIをSCH/DCCH重なり検出部23に入力する。
受信BLER測定部22は、デコード処理部21から入力する誤り検出結果に基づいて受信中の個別物理チャネルDPCHのブロックエラーレートBLER(受信BLER)を測定し、該受信BLERを目標SIR決定部24に入力する。一方、SCH/DCCH重なり検出部23は、DPCHオープン時に上位より通知されるスロットフォーマット、各TrCHの送信フォーマットTF、各TrCHの送信時間間隔TTI、TrCH多重方式並びにデコード処理部21から入力するTFCIを用いて、同期チャネルSCHと個別制御チャネルDCCHが重なるか監視し、監視結果を示す信号OVLを出力する。すなわち、SCH/DCCH重なり検出部23は、デコード処理部21から入力するTFCIに対応するCTFCを、変換テーブルを用いて求め、該CTFCより各TrCHのTFIを算出し、ついで、送信フォーマットより各TrCH毎に1TTI毎のブロック数、ブロックビット長を求める。しかる後、スロットフォーマットを参照してスロット内のDCCH位置を求め、ついで、シンボルオフセットを考慮して個別制御チャネルDCCHが同期チャネルSCHとタイミング的に重なるかチェックする。
目標SIR決定部24は、同期チャネルSCHと個別制御チャネルDCCHが重さなっていなければ、受信BLERと目標BLERとを比較し、受信BLERが目標BLERより良ければ、目標SIRのレベルを1ランク下げ、受信BLERが目標BLERより悪ければ、目標SIRのレベルを1ランク上げ、変更後の目標SIRを開ループ電力制御部10に入力する。目標SIR決定部24は上記開ループ制御をフレーム毎に行う。
一方、同期チャネルSCHと個別制御チャネルDCCHが重さなっていれば、目標SIR決定部24は、上記の開ループ電力制御処理を停止し、同期チャネルSCHの干渉を受けても十分に個別制御チャネルDCCHを受信できるように、目標SIRを設定レベル分増大し、あるいは目標SIRを設定レベルになるよう変更し、該新しい目標SIRを閉ループ電力制御部10に入力する。この結果、閉ループ電力制御処理において受信SIRが目標SIRより悪くなるため、移動局MSは基地局BTSに対し送信電力を上げるよう通知することになり、基地局が送信電力を上げ、個別制御チャネルDCCHの受信品質が向上し、通信が切断されることがなくなる。
目標SIR決定部24は、通信中の全TrCHにおける最小TTIの間、受信BLERに関係なく目標SIRを設定レベルに固定し、最小TTI経過後は信号OVLをチェックし、SCHとDCCHが重なっていれば目標SIRを設定レベルに維持し、重なっていなければ、開ループ電力制御を再開する。
以上のように、個別制御チャネルDCCHと同期チャネルSCHが重なる場合のみ目標SIRを上げるため、必要以上に受信品質が良くなることを抑えながら同期チャネルSCHの干渉による個別制御チャネルDCCHの受信品質の劣化を抑えることができる。
(F)開ループ制御処理
(a)第1の開ループ制御
図15は本発明の第1の開ループ制御処理フローである。
SCH/DCCH重なり検出部23は最小TTI毎にデコード処理部21よりTFCIを取得し(ステップ201)、このTFCIとDPCHオープン時に上位より通知されているスロットフォーマット、各TrCHの送信フォーマットTF、各TrCHの送信時間間隔TTI、TrCH多重方式などを用いて同期チャネルSCHと個別制御チャネルDCCHがタイミング的に重なるかチェックする(ステップ202)。目標SIR決定部24は、同期チャネルSCHと個別制御チャネルDCCHが重さなっていなければ、フレーム毎に、受信BLERと目標BLERとを比較し(ステップ203)、受信BLERが目標BLERより良ければ、目標SIRのレベルを1ランク下げ(ステップ204)、受信BLERが目標BLERより悪ければ、目標SIRのレベルを1ランク上げ(ステップ205)、変更後の目標SIRを閉ループ電力制御部10に入力する。しかる後、最小TTIが経過したかチェックし(ステップ206)、最小TTIが経過するまでステップ203以降の処理を繰り返し、最小TTIが経過すればステップ201に戻る。
一方、ステップ202において、同期チャネルSCHと個別制御チャネルDCCHが重さなれば、目標SIR決定部24は受信BLERに関係なく目標SIRを設定レベルまで増加、固定する(ステップ207)。しかる後、最小TTIが経過したかチェックし(ステップ208)、最小TTIが経過するまで目標SIRを設定レベルに固定し、最小TTIが経過すればステップ201に戻る。
(a)第2の開ループ制御
図16は本発明の第2の開ループ制御処理フローである。
SCH/DCCH重なり検出部23は、DPCHオープン時に上位から通知される情報(スロットフォーマット、シンボルオフセット量、DTCH/DCCHそれぞれのTTI長、DTCH/DCCHそれぞれの送信フォーマットTF、TrCH多重方式)を用いて、個別制御チャネルDCCHと同期チャネルSCHのタイミングが重なる場合のTFCIを予め求めて保存する(ステップ301)。
しかる後、SCH/DCCH重なり検出部23は、最小TTI毎にTFCIデータをデコード処理部21から取得し(ステップ302)、取得したTFCIがステップ301で求めておいたDCCHとSCHのタイミングが重なる場合のTFCIかどうかを判定する(ステップ303)。重なるTFCIであれば、通常の開ループ電力制御処理を停止し、同期チャネルSCHの干渉を受けても十分に個別制御チャネルDCCHを受信できる量だけ目標SIRを増加し、あるいは、目標SIRを設定レベルまで増加し、新目標SIRを閉ループ電力制御部10に指示する(ステップ304)。以後、最小TTIの間は、受信BLERに関係なく目標SIRを固定し(ステップ305)、その後は、ステップ302以降の処理を繰り返す。
一方、ステップ303の判定の結果、個別制御チャネルDCCHと同期チャネルSCHが重ならない時のTFCIであれば、フレーム毎に通常の開ループ電力制御処理を行い(ステップ306)、以後、ステップ302以降の処理を繰り返す。
図17は、第2の開ループ制御処理説明図であり、図12に従ってTrCH#1、TrCH#2を多重した場合における目標SIRの変化する様子を示している。ただし、シンボルオフセット量は0としている。図の例ではTFCI=1の時にDCCHとSCHが重なるから、その間、目標SIRを設定レベルまで増大する。
この第2の開ループ制御によれば、DPCHオープン時にDCCHとSCHがタイミング的に重なる場合のTFCIを求めておくため、最小TTI毎に取得したTFCIと該重なる場合のTFCIを比較するだけの簡単な処理によりSCHとDCCHとが重なるか否かを判定することができる。
(c)第3の開ループ制御
図18は本発明の第3の開ループ制御処理フローである。
SCH/DCCH重なり検出部23は、DPCHオープン時に上位から通知される情報(スロットフォーマット、シンボルオフセット量、DTCH/DCCHそれぞれのTTI長、DTCH/DCCHそれぞれの送信フォーマットTF、TrCH多重方式)を用いて、個別制御チャネルDCCHと同期チャネルSCHのタイミングが重なる場合のTFCIを予め求めて保存する(ステップ401)。
しかる後、SCH/DCCH重なり検出部23は、最小TTI毎にTFCIデータをデコード処理部21から取得し(ステップ402)、取得したTFCIがステップ401で求めておいたDCCHとSCHのタイミングが重なる場合のTFCIかどうかを判定する(ステップ403)。重なるTFCIであれば、通常の開ループ電力制御処理を停止し、受信BLERに関係なく一定量ΔPだけ目標SIRを増加し、閉ループ電力制御部10に指示し(ステップ404)、以後、ステップ402に戻る。次の最小TTIにおいても、TFCIが重なるTFCIであれば、更に一定量ΔPだけ目標SIRを増加し、閉ループ電力制御部10に指示し、以後、ステップ402に戻る。これにより、目標SIRはステップ状に増加する。なお、ΔPは通常の開ループ電力制御時における増減幅ΔP’より大きい。
一方、ステップ403の判定の結果、TFCIが重ならない時のTFCIであれば、フレーム毎に通常の開ループ電力制御処理を行い(ステップ405)、以後、ステップ402以降の処理を繰り返す。
図19は、第3の開ループ制御処理説明図であり、図12に従ってTrCH#1、TrCH#2を多重した場合における目標SIRの変化する様子を示している。ただし、シンボルオフセット量は0としている。図19の例ではTFCI=1の時にDCCHとSCHが重なるから、目標SIRはステップ状に一定量ΔPづつ増加する。
この第3の開ループ制御によれば、第2の開ループ制御のように、一気に目標SIRを大きくせず、ステップ状に増加するため、必要以上に受信品質が良くなることを抑えながらDCCHの受信品質の劣化を抑えることができる。
以上の説明では目標品質としてSIRを用いた場合について説明したが、本発明はSIRに限定しない。
以上説明したように、本発明を実施することにより、DCCHとSCHの位置が重なった場合でも充分なDCCHの受信品質を得ることが可能であり、実用上大きな効果がある。

Claims (12)

  1. 下り送信電力制御用のデータを生成するために必要な目標品質を、受信信号のエラーレートに基づいて制御する電力制御方法において、
    下り個別制御チャネルのタイミングとセルサーチ用の下り同期チャネルのタイミングが重なるか監視し、
    重なる場合には、前記目標品質を設定値まで増加し、あるいは、前記目標品質を設定量づつ増加し、
    重ならない場合には、受信信号のエラーレートに基づいて目標品質を増減する、ことを特徴とする電力制御方法。
  2. 受信信号の品質を測定し、該測定した受信品質と前記目標品質を比較し、その大小に基づいて下り送信電力制御用のデータを作成する、
    ことを特徴とする請求項1記載の電力制御方法。
  3. 前記品質は信号電力と干渉電力の比であるSIRである、
    ことを特徴とする請求項1記載の電力制御方法。
  4. 個別物理チャネルDPCHオープン時に上位より通知される情報を用いて、個別制御チャネルDCCHのタイミングと同期チャネルSCHのタイミングが重なる場合のTFCIを求めて保存し、
    通信時に受信したTFCIが前記保存してあるTFCIと一致するかにより、個別制御チャネルのタイミングと同期チャネルのタイミングが重なるかを判定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の電力制御方法。
  5. 前記上位より通知される情報は、▲1▼個別物理チャネルDPCHのスロットフォーマット、▲2▼同期チャネルに対する個別物理チャネルDPCHのオフセット量、▲3▼個別トラフィックチャネルDTCH、個別制御チャネルDCCHそれぞれの送信時間間隔TTI、▲4▼個別トラフィックチャネルDTCH、個別制御チャネルDCCHそれぞれの送信フォーマットTF、である、
    ことを特徴とする請求項4記載の電力制御方法。
  6. 下り送信電力制御用のデータを生成するために必要な目標品質を、受信信号のエラーレートに基づいて制御する電力制御装置において、
    受信信号のエラーレートを測定するエラーレート測定部、
    下り個別制御チャネルのタイミングとセルサーチ用の下り同期チャネルのタイミングが重なるか監視する重なり監視部、
    前記2つのタイミングが重ならない場合には、受信信号のエラーレートに基づいて目標品質を増減し、前記2つのタイミングが重なる場合には、前記目標品質を設定値まで増加し、あるいは、前記目標品質を設定量づつ増加する目標品質制御部、
    を備えたことを特徴とする電力制御装置。
  7. 受信信号の品質を測定する品質測定部、
    該測定した受信品質と前記目標品質との大小を比較する比較部、
    大小比較結果に基づいて下り送信電力制御用のデータを作成する下り送信電力制御用データ作成部、
    を備えたことを特徴とする請求項6記載の電力制御装置。
  8. 受信信号に含まれるTFCIを検出するTFCI検出部を備え、
    前記重なり監視部は、個別物理チャネルDPCHオープン時に上位より通知される情報を用いて、個別制御チャネルDCCHのタイミングと同期チャネルSCHのタイミングが重なる場合のTFCIを求めて保存し、通信時に受信したTFCIが前記保存してあるTFCIと一致するかにより、個別制御チャネルのタイミングと同期チャネルのタイミングが重なるかを判定する、
    ことを特徴とする請求項6記載の電力制御装置。
  9. 前記上位より通知される情報は、▲1▼個別物理チャネルDPCHのスロットフォーマット、▲2▼同期チャネルに対する個別物理チャネルDPCHのオフセット量、▲3▼個別トラフィックチャネルDTCH、個別制御チャネルDCCHそれぞれの送信時間間隔TTI、▲4▼個別トラフィックチャネルDTCH、個別制御チャネルDCCHそれぞれの送信フォーマットTFであり、前記重なり監視部は、これらの情報を用いて個別制御チャネルDCCHのタイミングと同期チャネルSCHのタイミングが重なる場合のTFCIを求める、
    ことを特徴とする請求項8記載の電力制御装置。
  10. 目標SIRを制御する開ループ電力制御部と、受信信号のSIRと前記目標SIRに基づいて下り送信電力制御用のデータを作成する閉ループ電力制御部を備えた電力制御装置において、
    開ループ制御部は、個別制御チャネルDCCHと同期チャネルSCHが重なるか調べ、重なる場合には、通常の開ループ電力制御処理を中止し、目標SIRを充分なレベルだけ増加して閉ループ制御部に指示し、
    閉ループ制御部は、指示された目標SIRを維持し、該目標SIRと受信SIRとに基づいて閉ループ送信電力制御処理を行い、
    開ループ制御部は、DCCH受信終了後に通常の開ループ電力制御処理を再開する、
    ことを特徴とする電力制御装置。
  11. 特定の端末宛てに基地局から送信された信号についての該端末における受信品質が目標品質を下回る場合に、該端末から該基地局に対して該端末宛ての信号の送信電力を増加させる方向の制御を行うように信号を送信し、該受信品質が目標品質を上回る場合に、該端末から該基地局に対して、該送信電力を減少させる方向の制御を行うように信号を送信するとともに、該端末において前記受信信号のエラーが多い場合に少ない場合より前記目標品質を増加する制御を行う電力制御方法において、
    前記目標品質を増加する制御の他の要因として、前記特定の端末宛に基地局から送信される信号のうち特定の信号の送信タイミングが、該基地局からの複数の端末に共通して送信される信号のうち、該特定の信号への干渉が他の部分より大きい部分の信号の送信タイミングが重なることを該端末が受信信号から検出したことを含む、
    ことを特徴とする電力制御方法。
  12. 自端末宛てに基地局から送信された信号についての自端末における受信品質が目標品質を下回る場合に、該基地局に対して該端末宛ての信号の送信電力を増加させる方向の制御を行うように信号を送信し、該受信品質が目標品質を上回る場合に、該基地局に対して、該送信電力を減少させる方向の制御を行うように信号を送信するとともに、前記受信信号のエラーが多い場合に少ない場合より前記目標品質を増加する制御を行う端末において、
    前記特定の端末宛に基地局から送信される信号のうち特定の信号の送信タイミングが、該基地局からの複数の端末に共通して送信される信号のうち、該特定の信号への干渉が他の部分より大きい部分の信号の送信タイミングが重なることを該端末が受信信号から検出する手段を備え、
    前記目標品質を増加する制御を行う制御部は、該目標品質を増加する制御の要因として、該検出を行ったことを含む、
    ことを特徴とする電力制御方法。
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