JP3358267B2 - 超音波モータおよび超音波モータの制御法 - Google Patents

超音波モータおよび超音波モータの制御法

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JP3358267B2
JP3358267B2 JP01245694A JP1245694A JP3358267B2 JP 3358267 B2 JP3358267 B2 JP 3358267B2 JP 01245694 A JP01245694 A JP 01245694A JP 1245694 A JP1245694 A JP 1245694A JP 3358267 B2 JP3358267 B2 JP 3358267B2
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貴志 野島
勝巳 今田
克 武田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電体により励振した
弾性振動を駆動力とする超音波モータの構成および超音
波モータの制御法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、圧電セラミック等の圧電体により
構成した振動体に弾性振動を励振し、これを駆動力とす
る超音波モータが注目されている。
【0003】以下に、図面を参照しながら従来の超音波
モータについて説明を行う。図18は円板型超音波モー
タの概略の構成を示す切り欠き斜視図であり、弾性基板
1の主面の一方に、圧電体2を貼り合わせて振動体3を
構成している。また、弾性基板1の他方の主面には、突
起体1aが設置されている。弾性体、耐摩耗性の摩擦材
を互いに貼り合わせて移動体4を構成している。移動体
4は振動体3に加圧接触している。圧電体2に電界を印
加し振動体3の周方向に位相の90゜異なる2つの定在
波をたてることにより、曲げ振動の進行波が励振され、
移動体4が摩擦力により駆動される。
【0004】図19は前記円板型超音波モータにおける
圧電体2の電極構造の一例を示しており、径方向に1次
・周方向に3次の曲げ振動を励振するように構成してい
る。
【0005】図19(a)は円板型超音波モータの圧電
体2の第1面の平面図であり、図19(b)は図19
(a)に示した圧電体2の第2面の平面図である。
【0006】図19(b)において、圧電体2の第2面
には、互いに位置的に定在波の4分の1波長相当の位相
差をもつ電極DD、EEと、進行波の2分の1波長相当
の電極FFが構成されている。
【0007】図19(a)において、圧電体2の第1面
には、互いに位置的に前記進行波の4分の1波長相当の
位相差をもつ電極群AA、BBと2分の1波長相当の電
極CCが構成されている。
【0008】電極群AAは前記進行波の2分の1波長相
当の小電極部aa1、aa2と、4分の1波長相当の小電
極部aa3から成る。同様に、電極群BBは前記進行波
の2分の1波長相当の小電極部bb1、bb2と、4分の
1波長相当の小電極部bb3から成る。これらの電極
は、圧電体2を分極するのに用いられ、図に+−で示し
たように互いに厚み方向に反対向きに分極される。
【0009】第1面の電極群AA、BB、及び電極CC
はそれぞれ第2面の電極DD、EE、FFに対応して構
成されている。即ち、図19(a)を裏返して図19
(b)に重ね合わした場合、電極群AAは電極DDに、
電極群BBは電極EEに、電極CCは電極FFにそれぞ
れ対向している。
【0010】圧電体2は、第1面を弾性基板1に接着す
ることにより振動体3を構成する。圧電体2の弾性基板
1との接着面は、同図に示された面と反対の面の第1面
であり、電極はベタ電極である。使用時には、同図に斜
線で示したように、電極群AA、BBのそれぞれを短絡
して用いられる。
【0011】この電極群AA、BBの領域に、電極D
D、EEから式1で表される電圧V1及び式2で表され
る電圧V2をそれぞれ印加すれば、 V1 = V0 sin(ωt) ・・・ (式1) V2 = V0 cos(ωt) ・・・ (式2) 振動体3には式3で表される、円周方向に進行する2つ
の定在波から曲げ振動の進行波が励振される。ただし、
V0は電圧の瞬時値、ωは角周波数、tは時間を示す。
【0012】 ξ = ξ0 (cos(ωt) cos(kx) + sin(ωt) sin(kx)) = ξ0 cos(ωt − kx) ・・・ (式3 ) ただし、ξは曲げ振動の振幅値、ξ0は曲げ振動の振幅
の瞬時値、kは波数、λは波長、xは位置を示す。
【0013】図20は圧電体2の断面図と、図18に示
した電極構造で、圧電体2の駆動電極により励振される
定在波を示しており、電極DD、EEに、それぞれ時間
的に90度位相が異なる電気信号を印加すると、電極D
Dにより定在波τが励振され、電極EEにより定在波υ
1(実線)が励振される。
【0014】また、定在波υ2(破線)は、電極DDに
印加した電気信号に対して時間的に−90度位相が異な
る電気信号を電極EEに印加した場合に励振され、移動
体4は反対方向に回転する。
【0015】図21は振動体3の表面のA点が進行波を
励振することによって、長軸2w、短軸2uの楕円運動
をし、振動体3上に加圧して設置された移動体4が、楕
円の頂点P近傍で接触することにより、摩擦力により波
の進行方向とは逆方向に式4で表される速度vで運動す
る様子を示している。
【0016】v = ω × u ・・・ (式4) 超音波モータの回転速度を制御するには、回転速度を検
出し、駆動信号を制御する。回転速度を検出するには、
エンコーダなどの検出器を設置する方法の他に、振動体
に励振する振動を検出する方法がある。振動体に励振す
る振動の振幅は回転速度と関係するため、振動体の振動
を検出することによって駆動信号を制御し回転速度を制
御することができる。
【0017】圧電体に振動検出用の電極を設けると、こ
の圧電体上の振動検出用の電極には、圧電体に励振した
振動の振幅にほぼ比例した電荷を発生するので、振動検
出電極内での振動により誘起される電荷を検出すれば、
振動体に励振される振動の振幅を検出することができ
る。図19では電極FFを振動検出用電極として用い
る。電極FFは図20の定在波υ1の第2波目の2分の
1波長の位置を中心とする2分の1波長相当に設置され
ている。
【0018】振動検出を利用した超音波モータの回転速
度制御のブロック図を図22に示す。圧電体上の振動検
出電極からの出力信号の振幅を振幅検出回路で検出しす
ることにより振動体における振動の大きさの指標を得
て、これを制御回路におくり、所望な回転速度を得られ
るように駆動波形を発生するよう駆動回路を調整する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図19
に示した電極構成を有する圧電体では、図20に示した
ように、電極DDにより励振される定在波ν1、ν2は、
共に電極FFの中心部に振動の腹部をもっているので、
圧電体に励振される弾性進行波のうち、定在波ν1、あ
るいは定在波ν2の成分は電極FFにより検出すること
ができる。
【0020】ところが、電極EEにより励振される定在
波τは、電極FFの中心部に振動の節部をもち、電極F
Fの両端での振幅は、同振幅で異なった方向であるた
め、定在波τにより誘起される電荷の成分は打ち消し合
い、圧電体に励振される弾性進行波のうち、定在波τの
成分は電極FFにより検出することができない。
【0021】そのため、電極DD、EE間で異なる負荷
変動が起こると、電極FFからの振動検出信号は、電極
DD側の変化に対しては対応できるが、電極EE側の変
化に対しては対応することができないこの負荷変動の影
響について、さらに一般的に述べる。
【0022】振動体を励振する弾性進行波には種々の原
因によって、式5に示すような時間に対する偏りδt、
位置に対する偏りδxや振幅に対する偏りmが発生し定
在波成分が残る場合が多い。
【0023】 ξ = ξ0 cos(ωt) cos(kx) + mξ0sin(ωt+δt) sin(kx+δx) ・・・ (式5) 時間に対する偏りは圧電体のインピーダンスなどの違い
によることが多く、位置に対する偏りは電極パターンの
ずれなどに起因することが多い。振幅に対する偏りは圧
電体の組成のばらつきや駆動回路のばらつきなどに起因
する。
【0024】また、振動検出用電極と駆動電極は、定在
波を起こすために分極をするための電極と圧電体の反対
面に設けられるため、電極を圧電体上に形成する際、特
に位置を正確に合わせにくく、ずれが発生しやすいとい
う問題がある。振動検出用電極が所定の位置からずれる
と、振動体に起こった定在波に対する位置関係がばらつ
く。
【0025】このような定在波成分の残留と振動検出用
電極の位置ずれが起こった場合、回転方向が変わっても
弾性進行波による振動体の頂点の楕円振動の速度が同じ
で、回転速度が同じであるとしても、図23に示すよう
に超音波モータの回転方向に依存して振動検出用電極か
らの出力が変わってしまう。図23の場合、反時計方向
に回転する時の方が振動検出用電極からの出力の振幅が
小さくなった。
【0026】図24は時間に対する偏りδtがある場合
における振幅検出回路からの出力の反時計方向の場合と
時計方向の場合の比と振動検出電極の位置ずれ量の関係
である。振動検出電極の位置ずれが大きくなると、回転
方向による振幅の違いが際だってくる。同じ振幅で−9
0度位相の異なる駆動信号を入力して回転方向を変えた
場合、振動検出用電極からの出力振幅が大きく変わる。
【0027】このような振動検出用電極からの出力を有
する構造の超音波モータにおける回転速度と振動検出用
電極からの出力の振幅の関係を図25に示す。回転速度
と振幅は比例関係にあるが、回転方向により異なる。こ
の図では、同じ回転速度においても時計回りでは振幅が
逆方向に回転するより小さくなる。
【0028】これは、すでに述べたように定在波と振動
検出用電極の位置ずれや加圧の不均一性などにともなう
偏りに起因するものである。
【0029】このため、同じ構成の超音波モータでは反
時計方向の方が大きくなる場合もあり、回転速度と振幅
の関係は1対1に対応しない。
【0030】したがって、振動検出用電極からの出力の
振幅を指標として回転速度を制御することができないと
いう課題を有していた。
【0031】これを避けるためには、振動検出用電極の
位置を定在波に対して、精密に位置ぎめしなければなら
ないという課題を有していた。
【0032】また、圧電体上の2つの駆動電極に駆動信
号を印加し、圧電体の厚み方向に電界を発生させるため
には共通電位が必要である。一般には、共通電位として
接地電位を用い、金属を用いることが多い弾性基板上に
リード線等を接続し、共通電位とする。
【0033】圧電体上の駆動電極や振動検出用電極と外
部回路との接続にはリード線としてフレキシブルリード
パターンなどが用いられる。接続を容易にするために、
圧電体上に弾性基板と電気的に接続される共通電極を設
け、この共通電極からフレキシブルリードパターンによ
り共通電位として取り出されることが多い。
【0034】圧電体の共通電極とリード線等との接続
は、圧電体を接着している弾性基板、もしくは圧電体の
駆動電極の同円周上の一部分を共通電極として行われて
いる。
【0035】振動体の弾性基板でリード線との接続を行
った場合、振動体の外周部で接続を行うと、外周が自由
端となるような振動モードで振動体を励振した時、リー
ド線等や接続部分の質量が負荷として振動を妨げ、駆動
効率が低下し、その上、弾性基板とリード線等の接続を
加熱を伴うような方法で行うと、振動体全体が加熱の影
響を受け、圧電体の分極状態に影響を及ぼすという課題
を有していた。
【0036】本発明は上記課題を解決し、負荷の片寄っ
た変動が発生したり、定在波成分が残留し、振動検出電
極の位置ずれが起こった場合にも、回転方向による振動
検出電極からの出力差を小さくし、モータの回転速度が
安定に制御でき、かつ振動体の振動を妨げず、振動特性
の劣化の少ない効率の高い超音波モータおよび超音波モ
ータの制御法を提供することを目的とするものである。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の超音波モータは、圧電体と弾性体からなる振
動体と、前記振動体上に加圧手段を介して加圧接触する
移動体と、前記振動体に時間的、位置的に位相の異なる
2つの定在波を発生させて弾性進行波を励振させる駆動
信号を発生する駆動回路と、前記圧電体上に設けられた
前記駆動信号を入力する駆動電極および前記振動体の振
動を検出する複数個の振動検出電極と、前記各振動検出
電極から出力された振動の最大振幅を検出して最大振幅
を示す出力信号に変換する振幅検出回路と、前記最大振
幅を示す複数の出力信号を加算する加算回路と、前記加
算回路から出力された加算値を用いて前記移動体の回転
制御を行う制御回路とを有することを特徴とするもので
ある。
【0038】また、本発明の超音波モータの制御法は、
圧電体を交流電圧で駆動して、前記圧電体と弾性体とか
ら構成される振動体に位相の異なる2つの定在波を発生
させて弾性進行波を励振することにより、前記振動体に
加圧接触して設置させた移動体を移動させる超音波モー
タの制御方法において、前記振動体の振動を検出する複
数の振動検出電極を前記圧電体上に設け、前記各振動検
出電極から出力された振動の最大振幅値を振幅検出回路
を用いて検出し、前記振幅検出回路から出力された複数
の最大振幅値を加算回路を用いて加算し、前記加算回路
から出力された加算値を回転速度の指標に用いて超音波
モータの回転を制御することを特徴とするものである。
【0039】
【0040】
【作用】圧電体に設けた複数の振動検出電極からの出力
の振幅の値を加算した結果を駆動信号の制御に用いるこ
とにより、振動体を励振する弾性進行波に定在波成分が
残留し、振動検出電極の定在波に対する位置ずれが起こ
った場合においても、回転方向により加算した値は大き
く変わらなくできる。この加算値を用いることにより、
超音波モータの回転速度制御を行うことができる。
【0041】また、振動検出電極を選択することによ
り、駆動電極間の負荷変動に影響されることなく安定な
速度制御を行うことができる。
【0042】また、振動の最も小さい内周部に共通電極
を設けることにより、リード線の接続が振動を阻害する
ことを最小限にとどめることができ、高い駆動効率を得
ることができる。
【0043】
【実施例】(実施例1)以下本発明の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0044】図1は本発明の−実施例の超音波モータの
全体の構成図である。断面図で示した超音波モータの本
体は、弾性基板1の主面の一方に、圧電体2を貼り合わ
せて振動体3を構成している。また、弾性基板1の他方
の主面には、突起体1aが設置されている。移動体4は
弾性体、耐摩耗性の摩擦材で構成されている。
【0045】移動体4は、加圧バネ5を加圧手段として
振動体3に加圧接触している。回路系6は駆動回路、制
御回路、振幅検出回路、加算回路などで構成されてお
り、圧電体2の電極と接続されている。また、弾性基板
を基準電位として用い、電気的に外部回路に接続されて
いる。圧電体2は回路系から電界を印加し振動体3の周
方向に位相の90゜異なる2つの定在波をたてることに
より、曲げ振動の進行波が励振され、移動体4が摩擦力
により駆動される。
【0046】図2(a)は図1に示した円板型超音波モ
ータの圧電体2の第1面の平面図で、図2(b)は図2
(a)に示した圧電体の第2面の平面図であり、円板形
振動体に径方向1次・周方向3次の撓み振動を励振す
る。
【0047】図3は圧電体2の断面図と、圧電体2の駆
動電極により励振される定在波を示している。図中、λ
は定在波の波長を示す。
【0048】図2(b)において、圧電体2の第2面に
は、互いに位置的に前記進行波の4分の1波長相当の位
相差をもつ電極D、Eと、前記進行波の4分の1波長相
当の電極F1、F2が構成されている。
【0049】図2(a)において、圧電体2の第1面に
は、互いに位置的に前記進行波の4分の1波長相当の位
相差をもつ電極群A、Bと、4分の1波長相当の電極C
1、C2が構成されている。電極群Aは前記進行波の2分
の1波長相当の小電極部a1、a2と、8分の1波長相当
の小電極部a3、a4から成る。同様に、電極群Bは前記
進行波の2分の1波長相当の小電極部b1、b2と、8分
の1波長相当の小電極部b3、b4から成る。
【0050】第1面の電極群A、B、及び電極C1、C2
は、それぞれ第2面の電極D、E、F1、F2に対応して
構成されている。即ち、図2(a)を裏返して図2
(b)に重ね合わした場合、電極群Aは電極Dに、電極
群Bは電極Eに、電極C1は電極F1に、電極C2は電極
F2それぞれ対向している。
【0051】圧電体2を分極する時は、第2面を金属な
どの導電体の上に置くことにより共通電極として、第1
面の電極群A、Bの小電極部と電極Cをもちいて圧電体
2を図2(a)に示した符号のように分極する。
【0052】分極後の圧電体2は、第1面を弾性基板1
に接着することにより振動体3を構成する。
【0053】尚、分極方向は、図2に示した方向だけに
限られたものではない。圧電体2の位置的に90度位相
が異なる電極D、Eに、それぞれ時間的に90度位相が
異なる電気信号を印加すると、振動体3には径方向1次
・周方向3次の撓み振動を励振することができる。
【0054】従って、圧電体2で振動体の駆動に用いら
れている電極は、電極D、Eで、電極F1、F2だけが駆
動電極として用いていないので、前記進行波の2分の1
波長相当分だけが駆動に用いられないことになり、高い
駆動力を確保している。
【0055】図3は、電極D、Eに、それぞれ時間的に
90度位相が異なる電気信号を印加した場合に、振動体
3に励振される弾性進行波を構成する定在波を表してい
る。
【0056】電極D、Eに、それぞれ時間的に90度位
相が異なる電気信号を印加すると、電極Dにより定在波
αが励振され、電極Eにより定在波β1(実線)が励振
される。
【0057】また、定在波β2(破線)は、電極Dに印
加した電気信号に対して時間的に−90度位相が異なる
電気信号を電極Eに印加した場合に励振され、この場
合、定在波β1(実線)が励振された場合と反対方向に
移動体は回転する。
【0058】電極F1、F2は振動検出用電極として用い
られる。図3に示したように電極F1は、定在波αの第
2波目の1/4波長の位置を中心とし、1/8波長から
3/8波長までの1/4波長相当分設けられており、電
極F2は第2波目の1/2波長の位置を中心とし、3/
8波長から5/8波長までの1/4波長相当分設けられ
ている。
【0059】言い替えると、振動検出電極を2つの定在
波α、βの腹部を中心として1/4波長分の振動検出電
極が設置してあることになる。
【0060】図4は、本実施例における回路系の振動検
出による回転速度制御のブロック図である。
【0061】圧電体の第2面の電極F1、F2からは振動
体の振動により誘起された電荷による電気信号が取り出
される。この電極F1、F2から取り出される電気信号は
さきに示した図19のように時間的に変化する交流信号
となる。この信号をそれぞれ回路系の中の振幅検出回路
に送り、この振幅検出回路で振動の振幅を検出する。
【0062】振幅検出回路は、整流回路などで構成さ
れ、入力した信号のピーク−ピークに相当する値(入力
信号の最大振幅)を直流電圧として検出する。
【0063】この2つの直流電圧を加算回路に送り、直
流電圧を足し合わせる。この加算した直流電圧を制御回
路に送り、制御の指標として、制御回路により、駆動回
路を制御し、駆動信号を所望の回転数を得られるように
周波数や電圧などのパラメータを変える。
【0064】このようにして、移動体の回転速度を制御
する。振幅検出回路では、半波整流回路などを用いても
よく、振動検出電極からの出力信号の振幅の2分の1
(ピークとグランド)を直流電圧に変換し、振動の振幅
を示す値としてもよい。
【0065】また、振動検出電極からの出力信号を一定
時間積分して、直流電圧に変換し、この電圧を足し合わ
せるなどしてもよい。
【0066】また、振幅検出回路で検出した電圧をアナ
ログーデジタル変換しデジタル値としたのちに足し算を
して、その結果のデジタル値を用いて制御回路により駆
動信号を制御してもよく、制御をデジタルで行う場合な
どは制御指標として扱いやすい。なお、振動検出電極か
らの出力信号から振動体に発生している振動の大きさを
検出する方法としては上記に限るものではない。
【0067】図5に図2に示した電極構造を有する圧電
体の電極F1、F2に出力した信号の反時計方向に回転す
る場合の振幅検出回路からの出力信号を加算回路により
加算加算した加算値と時計方向に回転する場合の加算値
の比と振動検出用電極F1、F2の定在波に対する位置ず
れ量の関係を示す。
【0068】この場合、時間に対する偏りδtは回転方
向によらず同じであった。図5に示すように、振動検出
電極の定在波に対する位置が大きくずれても加算値の方
向依存性はない。
【0069】したがって、制御を行わず同じ振幅をも
ち、回転方向を変えるために位相関係を変えたのみの駆
動信号を入力し、向きのみの異なる同じ弾性進行波が振
動体に励振されており、残留定在波成分、電極の位置ず
れがある場合においても回転方向によって加算値は変わ
らず、回転速度の制御が回転方向に無関係に精度よく行
うことができる。
【0070】図6(a)は、時間に対する偏りδtが回
転方向によって異なる場合の電極F1、F2に出力した信
号の反時計方向に回転する場合の振幅検出回路からの出
力信号を加算回路により加算した加算値と時計方向に回
転する場合の加算値の比と振動検出用電極F1、F2の定
在波に対する位置ずれ量の関係である。この場合も、回
転方向、振動検出電極の位置ずれ量に無関係に加算値は
ほぼ一定であった。
【0071】図6(b)は、本実施例における電極構造
を有する圧電体を用いて構成した超音波モータの回転速
度と振動検出電極からの出力の加算値の関係を示す図で
ある。回転速度と加算値は回転方向に依存せず比例して
いる。
【0072】したがって、加算値は回転速度と1対1に
対応しており、回転速度の指標として用いることができ
る。この加算値と回転速度の関係を図4の制御回路の中
の記憶領域ににあらかじめ記憶させておく。所望の回転
速度が制御回路に入力された時、この回転速度に対応す
る加算値を求める。この加算値と同じ値が得られるよう
に駆動信号を制御する。
【0073】一般に超音波モータの回転速度を変える場
合には、駆動信号の周波数、電圧を変化させる。駆動信
号の周波数が振動体の共振周波数に近いほど振動体の振
動の振幅が大きくなり、回転速度が高くなる。また駆動
信号の電圧が高いほど振動体の振幅が大きくなり、回転
速度が高くなる。
【0074】よって、振動検出電極からの出力の加算値
が所望の回転数に対応する加算値に一致するように、制
御回路により駆動信号の周波数または電圧を変化させ
る。加算値が一致した周波数、電圧の駆動信号を駆動用
電極に入力することによって、所望の回転速度を得るこ
とができる。以上の方法により精度良く超音波モータの
回転速度を制御することができる。
【0075】なお、本実施例における図3に示した2つ
の定在波と振動検出電極の位置関係を持った他の電極構
造でも振動検出回路からの出力の加算値を用いて駆動信
号を制御すれば、回転方向に無関係に回転速度を精度良
く制御できる。
【0076】以上のように本実施例によれば、弾性進行
波の残留定在波成分と振動検出電極の位置ずれに影響さ
れることなく、きわめて安定かつ高精度に回転速度を制
御できる超音波モータと制御法が実現できる。
【0077】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0078】図7(a)は円板型超音波モータの圧電体
の第1面の平面図で、図7(b)は図7(a)に示した
圧電体の第2面の平面図であり、円板形振動体に径方向
1次・周方向3次の撓み振動を励振する。
【0079】図8は、圧電体2の断面図と、圧電体2の
駆動電極により励振される定在波を示している。
【0080】図7(b)において、圧電体2の第2面に
は、互いに位置的に前記進行波の4分の1波長相当の位
相差をもつ電極K、Jと、前記進行波の4分の1波長相
当の電極L1、L2が構成されている。
【0081】図7(a)において、圧電体2の第1面に
は、互いに位置的に前記進行波の4分の1波長相当の位
相差をもつ電極群G、Hと、4分の1波長相当の電極I
1、I2が構成されている。電極群Gは前記進行波の2分
の1波長相当の小電極部g1、g2と、4分の1波長相当
の小電極部g3から成る。同様に、電極群Hは前記進行
波の2分の1波長相当の小電極部h1、h2と、4分の1
波長相当の小電極部h3から成る。
【0082】第1面の電極群G、H、及び電極I1、I2
はそれぞれ第2面の電極J、K、L1、L2に対応して構
成されている。即ち、図7(a)を裏返して図7(b)
に重ね合わした場合、電極群Gは電極Jに、電極群Hは
電極Kに、電極I1は電極L1に、電極I2は電極L2にそ
れぞれ対向している。
【0083】圧電体2を第2面を金属などの導電体の上
に置くことにより共通電極として、第1面の電極群G、
Hの小電極部と電極Iは図7(a)に示した符号のよう
に分極する。第1面の電極は小さいものでも1/4波長
相当あるので分極は前実施例よりは行いやすい。
【0084】分極後の圧電体2は、第1面を弾性基板1
に接着することにより振動体3を構成する。
【0085】尚、分極方向は、図7に示した方向だけに
限られたものではない。弾性基板を基準電位として外部
回路に接続する圧電体2の位置的に90度位相が異なる
電極J、Kに、それぞれ時間的に90度位相が異なる電
気信号を印加すると、振動体3には径方向1次・周方向
3次の撓み振動を励振することができる。
【0086】駆動に用いる電極は全体の5/6を占めて
おり高い駆動力を確保している。図8は、電極J、K
に、それぞれ時間的に90度位相が異なる電気信号を印
加した場合に、振動体3に励振される弾性進行波を構成
する定在波を表している。
【0087】電極J、Kに、それぞれ時間的に90度位
相が異なる電気信号を印加すると、電極Jにより定在波
γが励振され、電極Kにより定在波ε1(実線)が励振
される。また、定在波ε2(破線)は、電極Jに印加し
た電気信号に対して時間的に−90度位相が異なる電気
信号を電極Kに印加した場合に励振され、この場合、定
在波ε1(実線)が励振された場合と反対方向に移動体
は回転する。
【0088】電極L1、L2は振動検出用電極として用い
られる。図8に示したように電極L1は、定在波γの第
2波目の3/8波長の位置を中心とし、1/4波長から
1/2波長までの1/4波長相当分設けられており、電
極L2は第2波目の5/8波長の位置を中心とし、1/
2波長から3/4波長までの1/4波長相当分設けられ
ている。
【0089】言い替えると、2つの定在波のうちの一つ
の定在波の腹部と腹部の間に相当する位置を2等分する
1/4波長の振動検出電極を設置してある。あるいは、
節部と節部の間に相当する位置を2等分する1/4波長
の振動検出電極を設置してある。なお、本実施例では第
2波目の位置に振動検出電極を設けたが、第1波目、第
3波目でも同じ効果が得られる。
【0090】電極L1、L2に誘起した電荷による出力信
号は、図4に示した方式によりその出力信号の振幅を別
々に検出して振動体の振動の振幅を検出し、この値を加
算回路により、加算値を求める。
【0091】ここでは、電極L1、L2より出力される信
号のピーク値をそれぞれ直流電圧に変換して、振動体に
発生した振動の大きさを示す値とし、この電流値を加算
回路により積算して、制御回路に送り、積算結果を制御
指標として駆動回路を制御し移動体の速度を所望の値に
制御した。この加算値を用いて、駆動信号を制御する。
【0092】電極F1、F2に出力した信号の反時計方向
に回転する場合の振幅の加算値と時計方向に回転する場
合の加算値の比は、図5と同様に振動検出用電極L1、
L2の定在波に対する位置ずれ量に依存せず1であっ
た。
【0093】図9は時間に対する偏りδtが回転方向に
よって異なる場合の電極L1、L2に出力した信号の反時
計方向に回転する場合の振幅の加算値と時計方向に回転
する場合の加算値の比と振動検出用電極F1、F2の定在
波に対する位置ずれ量の関係である。
【0094】この場合も、位置ずれ量が0の場合には加
算値の比は1.0にはならないが、きわめて1.0に近
い。したがって、加算値は弾性進行波に定在波成分が残
留するにもかかわらず、回転方向、振動検出電極の位置
ずれ量に無関係に加算値はほぼ一定と見なせ、回転速度
の制御指標として用い、回転速度を所望の値に精度よく
制御できた。
【0095】以上のように本実施例によれば、弾性進行
波の残留定在波成分の振動検出への影響をのぞくため
に、振動検出電極の定在波に対する位置合わせを精密に
行わなくとも、きわめて安定かつ高精度に回転速度を制
御できる超音波モータと制御法が実現できる。
【0096】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0097】図10(a)は円板型超音波モータの圧電
体の第1面の平面図で、図10(b)は図10(a)に
示した圧電体の第2面の平面図であり、円板形振動体に
径方向1次・周方向3次の撓み振動を励振する。
【0098】図11は、弾性基板1、圧電体2の断面図
と、圧電体2の駆動電極により励振される定在波を示し
ている。λは定在波の波長を示す。
【0099】図10(a)において、圧電体2の第1面
には、互いに位置的に進行波の4分の1波長相当の位相
差をもつ電極群M、Nとが構成されている。電極群Mは
進行波の2分の1波長相当の小電極部m1、m2、m3か
ら成る。同様に電極群Nは前記進行波の2分の1波長相
当の小電極部n2、n3と4分の1波長相当の小電極部n
1、n4から成る。
【0100】図10(b)において、圧電体2の第2面
には、外周部で接続された電極P1、電極P2と電極Q
1、電極Q2および内周部には定在波の1/4波長に相当
する電極R1、R2が設置されている。
【0101】第1面の電極群M、Nはそれぞれ第2面の
電極P1、P2、Q1、Q2に対応して構成されている。即
ち、図10(a)を裏返して図10(b)に重ね合わし
た場合、電極群Mは電極P1、P2に、電極群Nは電極Q
1、Q2にそれぞれ対向している。
【0102】圧電体2は第2面を金属などの導電体の上
に置くことにより共通電極として、第1面の電極群M、
Nにより符号の様に分極した。なお、分極の向きは符号
の通りと限るものではない。
【0103】分極後の圧電体2は、第1面を弾性基板1
に接着し、振動体3を構成する。圧電体2の電極P1、
P2と電極Q1、Q2に、それぞれ時間的に90度位相が
異なる電気信号を印加すると、理想的な場合には図11
に示すような位相のことなる2つの定在波η(実線)と
定在波θ1(実線)が発生し、弾性基板1には径方向1
次・周方向3次の撓み振動を励振することができる。定
在波θ2(破線)は電極群Nに位相が−90度異なる駆
動信号を入力した場合に発生し、移動体は反対方向に回
転する。
【0104】電極R1、R2は振動検出用電極として用い
られる。図11に示したように電極R1は、定在波ηの
第1波目の3/4波長の位置を中心とし、5/8波長か
ら7/8波長までの1/4波長相当分設けられており、
電極R2は第3波目の始まりを中心とし、第2波目の7
/8波長から第3波目の1/8波長までの1/4波長相
当分設けられている。言い替えると、電極R1は第1の
定在波ηの腹部を中心とする1/4波長分の振動検出電
極であり、電極R2は第2の定在波θの腹部を中心とす
る1/4波長分の振動検出電極がそれぞれ設置してある
ことになる。
【0105】図10に示した圧電体を用いて超音波モー
タを構成し、その回転速度を図4に示した振動検出電極
からの出力信号から振幅検出回路により振幅を検出し、
その値を加算した値を制御指標として制御した。この結
果、図5、図6と同様に進行波中の定在波成分の残留と
位置ずれに影響されることなく、回転方向に依存しない
制御指標が得られた。
【0106】本実施例では、振動検出電極R1、R2が
隣接せず、ほぼ対向する形で設けられている。振動波形
のゆがみや定在波成分の残留は周方向だけでなく、径方
向にも発生する。
【0107】また、圧電体と弾性基板の中心がずれ、同
心性が悪くなる場合もある。本実施例の場合、図10
(c)に示すように径方向に1次の振動が励振される。
【0108】このため、外周部ほど振動が大きくなる。
隣接した振動検出電極を有する圧電体の場合、同心性が
悪くなるといずれの振動検出電極も検出信号が大きくな
るか、または小さくなる。このため、超音波モータ個々
に同心性がことなると、振動検出結果にばらつきが生じ
る。
【0109】しかしながら、本実施例のように振動電極
が隣接せず、ほぼ対向する形で設けられていると、一方
の振動検出結果が大きくなっても、他方は小さくなる。
これを加算すると常に一定の値が得られる。したがっ
て、周方向の電極パターンの位置ずれ等に対する効果だ
けでなく、径方向のずれの影響を除くことができるとい
う効果を併せて発揮する。
【0110】駆動電極P1、P2と駆動電極Q1、Q2が位
置的に分離されている。しかし外周部で接続することに
より、外部回路との接続も容易になった。また、本実施
例のように、径方向に1次の振動モードを持つ場合、外
周部の振動が最も大きく、外周部が大きな駆動力を発生
させる。したがって、外周部を接続し、この部分も駆動
に寄与するため、より大きな駆動力を発生させることが
できる。なお、外周部の接続方法は、本実施例のような
ものに限るものではない。
【0111】以上のように本実施例では、高い駆動力を
保持したまま、定在波の残留成分と電極の位置ずれに影
響されることなく回転速度を制御できる超音波モータを
提供できる。
【0112】(実施例4)以下本発明の第3の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0113】図12(a)は円板型超音波モータの圧電
体の第1面の平面図で、図12(b)は図12(a)に
示した圧電体の第2面の平面図であり、円板形振動体に
径方向1次・周方向3次の撓み振動を励振する。
【0114】図13は、弾性基板1、圧電体2の断面図
と、圧電体2の駆動電極により励振される定在波を示し
ている。λは定在波の波長を示す。
【0115】図12(a)において、圧電体2の第1面
には、互いに位置的に定在波の4分の1波長相当の位相
差をもつ電極群S、Tが構成されている。電極群Mは定
在波の2分の1波長相当の小電極部s1、s2、s3から
成る。同様に電極群Nは定在波の2分の1波長相当の小
電極部t2、t3と4分の1波長相当の小電極部t1、t4
から成る。
【0116】図12(b)において、圧電体2の第2面
には、内周部で接続された電極U1、電極U2と電極V
1、電極V2および定在波の1/4波長に相当する電極W
1、W2が設置されている。
【0117】第1面の電極群S、Tはそれぞれ第2面の
電極U1、U2、V1、V2に対応して構成されている。即
ち、図12(a)を裏返して図12(b)に重ね合わし
た場合、電極群Sは電極U1、U2に、電極群Tは電極V
1、V2にそれぞれ対向している。
【0118】圧電体2は第2面を金属などの導電体の上
に置くことにより共通電極として、第1面の電極群S、
Tを用いて符号の様に厚み方向に分極した。なお、分極
の向きは符号の通りと限るものではない。
【0119】分極後の圧電体2は、第1面を弾性基板1
に接着し、振動体3を構成する。圧電体2の電極U1、
U2と電極V1、V2に、それぞれ時間的に90度位相が
異なる電気信号を印加すると、理想的な場合には図12
に示すような位相のことなる2つの定在波μ(実線)と
定在波ν1(実線)が発生し、弾性基板1には径方向1
次・周方向3次の撓み振動を励振することができる。定
在波ν2(破線)は電極群Tに位相が−90度異なる駆
動信号を入力した場合に発生し、移動体は反対方向に回
転する。
【0120】電極W1、W2は振動検出用電極として用い
られる。図13に示したように電極W1は、定在波μの
第1波目の3/4波長の位置を中心とし、5/8波長か
ら7/8波長までの1/4波長相当分設けられており、
電極W2は第3波目の1/2波長の位置を中心として3
/8波長から5/8波長までの1/4波長相当分設けら
れている。
【0121】言い替えると、電極W1は第1の定在波μ
の腹部を中心とする1/4波長分の振動検出電極であ
り、電極W2は第2の定在波νの腹部を中心とする1/
4波長分の振動検出電極がそれぞれ設置してあることに
なる。なお、電極W1、W2の2つとも、第1波目と第3
波目の上記の位置のみに限るものではなく、第2波目に
あっても良い。
【0122】図12に示した圧電体を用いて超音波モー
タを構成した。回転速度を図4に示した振動検出電極か
らの出力信号のピークピーク値を加算した値を制御指標
として制御した。
【0123】この結果、図5、図6と同様に進行波中の
定在波成分の残留と位置ずれに影響されることなく、回
転方向に依存しない制御指標が得られた。
【0124】駆動電極U1、U2と駆動電極V1、V2が位
置的に分離されている。しかし内周部で接続することに
より、外部回路との接続もそれぞれ1箇所になり、径の
小さな圧電体でも容易になった。
【0125】また、本実施例のように、径方向に1次の
振動モードを持つ場合、外周部の振動が最も大きい。し
たがって、内周部を駆動電極の接続に用いてもこの部分
の振動は小さいため、振動検出電極を外周部側に設ける
と出力信号は余り小さくならず制御に支障はない。
【0126】なお、内周部の接続方法は、本実施例のよ
うなものに限るものではなく、直線状などでもよい。ま
た、内周部、外周部とも接続してもかまわず、振動検出
電極を分離して中央で接続し、振動検出電極は各々2つ
のリードで取り出して、それぞれごとに接続してもよ
い。
【0127】本実施例では、実施例3と同様に振動検出
電極W1、W2が隣接せず、ほぼ対向する形で設けられ
ているため、周方向の電極パターンの位置ずれ等に対す
る効果だけでなく、径方向のずれの影響を除くことがで
きるという効果を併せて発揮する。
【0128】以上のように本実施例では、高い振動検出
信号を保持したまま、容易に駆動信号を入力でき、定在
波の残留成分と電極の位置ずれに影響されることなく回
転速度を制御できる超音波モータを提供できる。
【0129】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0130】図14(a)は円板型超音波モータの圧電
体の第1面の平面図で、図14(b)は図14(a)に
示した圧電体の第2面の平面図である。図14(a)中
のX、と図14(b)のX’、図14(a)のX’と図
14(b)のY’が圧電体2をはさんで対向する。
【0131】よって、図14の電極構造はは図3と同じ
定在波と振動検出電極の位置関係を有する。圧電体2の
第2面は図2(b)と同じである。
【0132】圧電体2の第1面は図2(a)の小電極a
3、b4、電極C1、C2をまとめて電極ab1とし、小電
極a4、b3をまとめて電極ab2としたもので、符号の
ように分極して、電極D、Eに時間的に位相の90度こ
となる交流電圧を印加することにより、径方向1次、周
方向3次の弾性進行波を得られる。符号の向きは逆であ
っても同じく径方向1次、周方向3次の弾性進行波を得
られる。
【0133】図14(b)の振動検出電極電極F1、F2
は図3の定在波αの第2波目の1/4波長の位置を中心
とし、1/8波長から3/8波長までの1/4波長相当
分設けられており、電極F2は第2波目の1/2波長の
位置を中心とし、3/8波長から5/8波長までの1/
4波長相当分設けられている。
【0134】言い替えると、振動検出電極を2つの定在
波α、βの腹部を中心として1/4波長分の振動検出電
極が設置してあることになる。
【0135】電極F1、F2は図3に示した定在波との位
置関係を有するため図4に示したブロック図のように、
振動検出電極F1、F2からの出力信号を振動検出回路に
送り、この振動検出回路からの出力を加算し、加算値を
用いることにより定在波残留成分と電極位置すれに影響
されることなく、移動体の回転速度を図2の電極構造の
圧電体を用いた場合と同じく安定に制御できる。
【0136】図14(a)に示す電極構造では電極ab
2が弾性進行波の4分の1波長相当、他の電極が2分の
1波長相当である。図2に示した電極構造のように8分
の1波長相当の電極がなく、電極が大きいため、分極を
おこないやすく、分極中に圧電体が割れるようなことが
少なくなるなどの効果が得られる。
【0137】以上のように本実施例では、分極のための
電極の面積を大きく保ち、分極を容易に行うことがで
き、分極時の圧電体の破損、破壊などがきわめて少な
く、定在波の残留成分と電極の位置ずれに影響されるこ
となく回転速度を制御できる超音波モータを提供でき
る。
【0138】(実施例6)以下本発明の第6の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0139】図15(a)は円板型超音波モータの圧電
体の第1面の平面図で、図15(b)は図15(a)に
示した圧電体の第2面の平面図である。図15(a)中
のX、と図15(b)のX’、図15(a)のX’と図
15(b)のY’が圧電体2をはさんで対向する。
【0140】よって、図15の電極構造はは図3と同じ
定在波と振動検出電極の位置関係を有する。圧電体2の
第2面は内周部に円環状の電極Zを備えており、他の電
極は電極Zの部分だけ径方向に小さくなっているが、周
方向の配置および定在波との関係は図15(b)と同じ
である。
【0141】また、第1面も図15(a)と同じ配置で
あるが、電極Zに対向する部分が除去されている。この
電極Zは共通電極として使用され、弾性基板と接続され
る。駆動信号を圧電体に印加するためには、基準として
の電気的に共通な電位が必要である。
【0142】弾性基板は金属体で構成されることが多
く、この金属体を共通電位として用いるが、共通電極電
極がなければ金属体にリード等を多数接続しなければな
らない。また、金属体を構成する金属の種類によっては
接続は容易ではない。
【0143】本実施例のように、圧電体上に共通電極を
とり、弾性基板と導電性ペーストなどで接続することに
より、リード線を長く引き回すことなく、容易に共通電
位を得られる。
【0144】なお、分極の向きは図15に示した符号だ
けに限らない。分極用電極は、内周部近傍まであっても
かまわない。
【0145】共通電極Zを設けた内周部は振動が最も小
さく、駆動に対する寄与は非常に小さいので、駆動電
極、振動検出電極がこの部分になくとも駆動力および振
動の検出には影響を及ぼさない。
【0146】図15(b)の振動検出電極電極F1’、
F2’は実施例5と同じく図3に示した定在波との位置
関係を有するため図4に示したブロック図のように、振
動検出電極F1’、F2’からの出力信号を振動検出回路
に送り、この振動検出回路からの出力を加算し、加算値
を用いることにより定在波残留成分と電極位置すれに影
響されることなく、移動体の回転速度を図2の電極構造
の圧電体を用いた場合と同じく安定に制御できる。
【0147】以上のように本実施例では、圧電体の内周
部に共通電極を設けることによって容易に共通電位を得
ることができ、定在波の残留成分と電極の位置ずれに影
響されることなく回転速度を制御できる超音波モータを
提供できる。
【0148】図16は共通電極を設けた圧電体の他の実
施例を示す図である。図16(a)は円板型超音波モー
タの圧電体の第1面の平面図、図16(b)は圧電体の
断面図、図16(c)は図16(a)に示した圧電体の
第2面の平面図である。図16(a)中のX、と図16
(c)のX’、図16(a)のX’と図16(c)の
Y’が圧電体2をはさんで対向する。
【0149】よって、図16の電極構造は図3と同じ定
在波と振動検出電極の位置関係を有する。 図16
(c)は、図3(b)と同様の電極構成であるが、図1
6(a)は、図15(a)と異なり、圧電体2の内周部
に電極ZAを備えている。
【0150】この電極ZAは、図16(b)に示すよう
に、圧電体2の第1面と第2面が接続された形状であ
る。従って、図3の場合と同様に、圧電体2の第1面を
弾性基板1に接着するだけで、電極ZAは弾性基板1に
電気的にも接続することができる。
【0151】したがって、図16(d)に示す様に、圧
電体2を弾性基板1と接着したのち、圧電体上の電極
D’,電極E’、電極F1’、電極F2’、電極ZAと
外部回路をフレキシブルリード10で接続するのみでよ
い。なお、接続手段はこれに限るものでない。
【0152】以上のように、共通電極が圧電体の2つの
主面に接続されている形状をとることにより、第2の実
施例による効果に加えて、製造工程が少ない超音波モー
タを実現することができる。
【0153】(実施例7)以下本発明の第7の実施例に
ついて、図面を見ながら説明する。
【0154】本実施例では、振動検出電極からの出力信
号を選択して制御する方式について説明する。円板型超
音波モータの圧電体の電極構成は、図7に示したものと
同様であり、図8に示した振動が振動体に励振される。
【0155】電極J、Kに、それぞれ時間的に90度位
相が異なる電気信号を印加すると、電極Jにより定在波
γが励振され、電極Kにより定在波ε1(実線)が励振
される。また、定在波ε2(破線)は、電極Jに印加し
た電気信号に対して時間的に−90度位相が異なる電気
信号を電極Jに印加した場合に励振される。
【0156】電極Jにより定在波γが励振され、電極E
により定在波ε1が励振された場合、電極F1内で、定在
波γと定在波ε1は、位相は互いに90度異なるが、同
じ方向の振幅であるため、電極L1で検出される電荷
は、定在波γにより誘起された電荷と、定在波ε1によ
り誘起された電荷の和として検出される。
【0157】また、電極L2内では、定在波γと定在波
ε1は、位相は互いに90度異なり、異なった方向で同
じ振幅であるため、定在波γにより誘起される電荷と、
定在波ε1により誘起される電荷は、互いに打ち消し合
う。
【0158】一方、電極Jにより定在波γが励振され、
電極Eにより定在波ε2が励振された場合、電極L2内
で、定在波γと定在波ε2は、位相は互いに90度異な
るが、同じ方向の振幅であるため、電極L2で検出され
る電荷は、定在波γにより誘起された電荷と、定在波ε
2により誘起された電荷の和として検出される。
【0159】また、電極L1内では、定在波γと定在波
ε2は、位相は互いに90度異なり、異なった方向で同
じ振幅であるため、定在波γにより誘起される電荷と、
定在波ε1により誘起される電荷は、互いに打ち消し合
う。
【0160】従って、振動体3に励振される弾性進行波
がその進行方向により、定在波γと定在波ε1とで構成
される場合は、電極L1からの信号を選択し、定在波γ
と定在波ε2とで構成される場合は、電極F2からの信号
を選択すれば、超音波モータの駆動の際に、電極J、K
間で負荷変動が起きても、その状態を検出することがで
きるため、安定した駆動を実現することができる。
【0161】図17に本発明の回路系のブロック図を示
す。振動検出電極からの出力を振動検出回路に送り、振
幅を検出する。検出した結果を回転方向によって切り替
える選択回路を設ける。いずれか一方の振幅検出を制御
回路に送る。制御回路により駆動回路を制御して回転速
度を制御する。
【0162】なお、振動検出電極L1、L2の出力信号を
選択する回路を設け、出力信号を選択した後、振動検出
回路により、振幅を検出するなど他の構成でも同様な効
果が得られる。
【0163】以上のように本実施例によれば、圧電体に
振動検出部を設置しているにも関わらず、駆動電極面積
を大きくとることができ、振動体に励振する弾性進行波
の進行方向により振動検出信号を選択するため、動作が
安定し、しかも駆動効率が良い超音波モータを得ること
ができる。
【0164】尚、上記実施例では、径方向1次・周方向
3次の円板の撓み振動を用いた円板型超音波モータにつ
いて説明したが、その他の振動モードにも本発明が有効
であり、その上円環の撓み振動を用いた円環型超音波モ
ータについても本発明が有効であることは勿論である。
また、残留定在波成分を生ずる式5に示したδt以外の
δxやmに対しても上記実施例では同様の効果が得ら
れ、これらが複合した場合でも十分な効果を得ることが
できる。
【0165】
【発明の効果】以上のような、圧電体の駆動電極と振動
検出電極の配置構造をとることにより、駆動面積を大き
くとることができ、かつ振動検出出力を大きく保ちなが
ら、電極の位置合わせを精密に行わなくとも、弾性進行
波の残留在波に影響されることなく振動検出信号を用
いて、エンコーダなどを使うことなく安定に精度よく回
転速度を制御することができる超音波モータを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における超音波モータの
構成を示す図
【図2】(a)は同実施例モータの圧電体の第1面の平
面図 (b)は同圧電体の第2面の平面図
【図3】同実施例モータの圧電体と定在波との関係図
【図4】同実施例モータの制御法の説明図
【図5】同実施例モータの振動検出結果を示す図
【図6】(a)は、同実施例モータの振動検出結果を示
す図 (b)は、回転速度と振動検出電極からの出力の加算値
を示す図
【図7】(a)は本発明の第2の実施例における円板型
超音波モータの圧電体の第1面の平面図 (b)は同圧電体の第2面の平面図
【図8】同実施例モータの圧電体と定在波との関係図
【図9】同実施例モータの振動検出結果を示す図
【図10】(a)は本発明の第3の実施例における円板
型超音波モータの圧電体の第1面の平面図 (b)は同実施例モータの圧電体の第2面の平面図 (c)は、径方向の振動を示す図
【図11】同実施例モータの圧電体と定在波との関係図
【図12】(a)は、本発明の第4の実施例における円
板型超音波モータの圧電体の第1面の平面図 (b)は同実施例モータの圧電体の第2面の平面図
【図13】同実施例モータの圧電体と定在波との関係図
【図14】(a)は、本発明の第5の実施例における円
板型超音波モータの圧電体の第1面の平面図 (b)は同実施例モータの圧電体の第2面の平面図
【図15】(a)は、本発明の第6の実施例における円
板型超音波モータの圧電体の第1面の平面図 (b)は同実施例モータの圧電体の第2面の平面図
【図16】(a)は、同実施例モータの圧電体の第1面
の平面図 (b)は同実施例モータの圧電体の断面図 (c)は同実施例モータの圧電体の第2面の平面図 (d)は圧電体からのリード取り出しを示す図
【図17】本発明の第7の実施例における超音波モータ
の制御法を示す図
【図18】円板型超音波モータの切り欠き斜視図
【図19】(a)は円板型超音波モータの従来の電極構
造を示す圧電体の第1面の平面図 (b)は同圧電体の第2面の平面図
【図20】従来の電極構造における超音波モータの圧電
体と定在波との関係図
【図21】超音波モータの動作原理の説明図
【図22】従来の超音波モータの制御法の説明図
【図23】従来の超音波モータにおける振動検出信号を
示す図
【図24】従来の超音波モータの振動検出結果を示す図
【図25】従来の超音波モータにおける回転速度と振動
検出電極からの出力を示す図
【符号の説明】
1 弾性基板 1a 突起体 2 圧電体 3 振動体 4 移動体 5 加圧バネ 6 回路系
フロントページの続き (72)発明者 川崎 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 野島 貴志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 今田 勝巳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 武田 克 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−139181(JP,A) 特開 平4−217882(JP,A) 特開 平1−238476(JP,A) 特開 昭64−12881(JP,A) 特開 昭59−204477(JP,A) 特開 平3−145981(JP,A) 特開 平4−138084(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 2/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体と弾性体からなる振動体と、前記
    振動体上に加圧手段を介して加圧接触する移動体と、前
    記振動体に時間的、位置的に位相の異なる2つの定在波
    を発生させ弾性進行波を励振させる駆動信号を発生す
    る駆動回路と、前記圧電体上に設けられた前記駆動信号
    を前記圧電体に入力する駆動電極および前記振動体の振
    動を検出する複数個の振動検出電極と、前記振動検出
    電極から出力された振動の最大振幅を検出して最大振幅
    を示す出力信号に変換する振幅検出回路と、前記最大振
    幅を示す複数の出力信号を加算する加算回路と前記加
    算回路から出力された加算値を用いて前記移動体の回転
    制御を行う制御回路を有することを特徴とする超音波
    モータ。
  2. 【請求項2】 前記複数の振動検出電極が、前記2つの
    定在波のいずれか一方の腹部を中心とする位置に配置さ
    れた第1の振動検出電極と前記2つの定在波の他方の腹
    部を中心とする位置に配置された第2の振動検出電極と
    から構成されている請求項1に記載の超音波モータ。
  3. 【請求項3】 前記複数の振動検出電極が、前記2つの
    定在波のいずれか一方の腹部と腹部の間に相当する位置
    を2等分する位置に配置されている請求項1に記載の
    音波モータ。
  4. 【請求項4】 圧電体を交流電圧で駆動して、前記圧電
    体と弾性体とから構成される振動体に位相の異なる2つ
    の定在波を発生させて弾性進行波を励振することによ
    り、前記振動体に加圧接触して設置させた移動体を移動
    させる超音波モータの制御方法において、前記振動体の
    振動を検出する複数の振動検出電極を前記圧電体上に設
    け、前記各振動検出電極から出力された振動の最大振幅
    値を振幅検出回路を用いて検出し、前記振幅検出回路か
    ら出力された複数の最大振幅値を加算回路を用いて加算
    し、前記加算回路から出力された加算値を回転速度の指
    標に用いて超音波モータの回転を制御することを特徴と
    する超音波モータの制御法。
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