JP3357187B2 - ハニカムコアへの樹脂の充填方法 - Google Patents
ハニカムコアへの樹脂の充填方法Info
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Description
ルへの樹脂の溢れだしを防ぎ、樹脂を規定の寸法に注入
硬化する、ハニカムコア材の所定区域のセルの内部に樹
脂を充填して補強部を形成するハニカムコアへの樹脂の
充填方法に関する。
ハニカムコアの補強を必要とする範囲内のコアセルに補
強樹脂を充填し、この補強樹脂を硬化して補強部を形成
することで構成されている。ハニカムコア材のハニカム
内部の所定位置に樹脂を充填するマスキング方法とし
て、ハニカムコア材の補強すべき部位のコアをくり抜
き、ハニカムコア材のくり抜いた部分の片面に粘着テー
プを貼り、反対側の面から樹脂を充填する方法や、台上
に通気性および離型性の織布を配置し、その織布の上に
ハニカムコア材を置き、ハニカムコア材の反対側の面を
テープでマスキングし、ハニカムコア材の補強部に樹脂
を流し込み、樹脂を硬化した後、織布を取外す方法、た
とえば、特開平4−290736号公報が知られてい
る。
すべき部位のコアをくり抜き、くり抜いた部分の片面に
粘着テープを貼る方法は、ハニカムコア材のハニカムコ
ア面にテープを直接貼るため、テープの接着面積が少な
く接着強度を大きくできず、そのため、樹脂の発熱や樹
脂の重量でテープがハニカムコア材の接着面から剥が
れ、必要部以外のハニカムコアのセルに樹脂が広がり、
また、ハニカムコア材のテープ接着側と反対側では、樹
脂不足を防ぐために、少し盛り上がり気味に樹脂を充填
するので、その樹脂が必要部分以外のハニカムコアのセ
ルに樹脂が広がリ、その結果、設計上の樹脂充填寸法要
求値を満たす製品が得られないという問題点がある。
の織布の上にハニカムコア材を置く方法では、織布面の
ハニカムコア面をマスキングすることはできるが、ハニ
カムコア材の織布と反対側の樹脂を流し込む面のマスキ
ングについては、テープでマスキングする必要があり、
マスキング形状が難しいものでは、マスキングをテープ
ではできないことがある。
で、穿孔位置以外のコアセルへの樹脂の溢れだしを防
ぎ、樹脂を規定の寸法に注入硬化することで、設計上の
樹脂充填寸法要求値を満たす製品を得るためのハニカム
コアへの樹脂の充填方法を提供することを目的とする。
の樹脂の充填方法は、ハニカムコア材の所定区域のセル
の内部に樹脂を充填して補強部を形成するハニカムコア
への樹脂の充填方法において、樹脂充填区域の面積より
大きい面積の樹脂を含浸したスキン層を、樹脂充填区域
のコアの上下面に配置する工程と、スキン層の上面にこ
のスキン層の面積より大きい面積の離型フィルムを敷
き、ハニカムコア材全体に通気用布材およびバキング材
を被せ真空引きにした後加圧加熱処理してハニカムコア
材にスキン層を接着する工程と、スキン層を接着したハ
ニカムコア材から樹脂を充填する区域のコアとスキン層
を切除する工程と、切除した区域のコアの片面に切除し
た区域より大きめのテープを貼り、テープを貼った側を
下面にして樹脂を充填し硬化する工程と、樹脂を硬化し
た後にテープとスキン層を剥がして取除く工程とから構
成される。
は、ハニカムコア材を台上に位置決め固定したり、スキ
ン層をハニカムコア材の樹脂充填区域のコアの上下面に
向かい合わせに展着した状態で配置することができる。
る。
区域のセルの内部に樹脂を充填して補強部を形成するハ
ニカムコアへの樹脂の充填方法の工程順を示すブロック
図である。
1工程においては、樹脂を充填しようとするハニカムコ
ア1は、図2に示すように、セルの内部に樹脂を充填し
て補強部を形成する充填区域1aを有する。このハニカ
ムコア1は、図2および図3に示すように、定盤2の上
に配置される。定盤2に配置されたハニカムコア1は、
その全周をアングル材で形成したダム3により囲まれ、
各ダム3をピン4により定盤2の所定位置に固定するこ
とで定盤2の所定位置にセットされる。また、充填区域
1aを区画したハニカムコア1の両面には、樹脂充填区
域1aの面積より大きい面積の樹脂を含浸したスキン層
5,6が、樹脂充填区域1aを覆うように配置される。
は、図4に示すように、ハニカムコア1の両面に、ハニ
カムコア1の樹脂充填区域1aのコアの上下面に向かい
合わせに展着した状態で置かれる。
程においては、ハニカムコア1の上面に設けたスキン層
5の上に、図5に示すように、スキン層5の面積より大
きい面積の離型フィルム7がスキン層5を覆うように配
置され、さらに、ハニカムコア1全体および離型フィル
ム7を覆うように通気用布材8が被せられ、その通気用
布材8の上にバキング材9が被せられる。このバキング
材(ナイロンフィルム)9は、定盤2の上面にハニカム
コア1全体を囲むように設けたバキュームシーラント1
0を介して定盤2に固着される。定盤2に固着されたバ
キング材9に、図示しない口金を取付け、この口金を真
空源に連結されたホースを連結することでバキング材9
の内部空間を真空状態にする。ハニカムコア1を載置し
た定盤2は、乾燥炉またはオートクレーブに入れられ、
ここで、加圧状態で加熱処理することで、スキン層5,
6がハニカムコア1に接着される。以上の操作により、
マスキングのベースとなるダミーのスキン層5,6がハ
ニカムコア1に接着される。
程においては、スキン層5,6を接着したハニカムコア
1は、図6に示すように、定盤2から取外され、図7お
よび図8に示すように、ハニカムコア1の樹脂を充填す
べき部位のコアとスキン層5,6を切除することにより
樹脂充填空間11,11が形成される。この充填空間の
数は、図6では2つであるが、その数は必要に応じて増
減される。
程においては、ハニカムコア1の片面に、ハニカムコア
から切除された樹脂充填空間11の外径より大きめのテ
ープ12,12が貼られる。テープ12が貼られたハニ
カムコア1は、テープ12を貼った側を下面にして定盤
2の上に配置され、ハニカムコア1の樹脂充填空間11
に上側から樹脂13が充填される。ハニカムコア1の樹
脂を充填すべき部位のコアとスキン層5がハニカムコア
1から切除されているので、樹脂充填時に、ハニカムコ
ア1のスキン層5上を樹脂13が広がっても、樹脂を充
填すべき部位以外では、樹脂13がハニカムコア1のセ
ル内に広がることはない。
程においては、樹脂充填空間11に充填された樹脂13
は、硬化処理を受けて完全に硬化された後、ハニカムコ
ア1からテープ12,12とスキン層5,6を剥がすこ
とにより、ハニカムコア1から取除かれる。樹脂充填空
間11で硬化された樹脂13は、周囲のコア面と同一面
となるように仕上げられる。テープ12は、樹脂13の
発熱および重量に耐えるための接着面積を確保している
ため、ハニカムコア1の接着面から剥がれることはな
い。
下面が平面であるが、上下面の少なくとも一方が曲面で
あっても適用できるのはもちろんである。
位置以外のコアセルへの樹脂の溢れだしが防げるので、
規定の寸法に樹脂を注入して硬化することができるとと
もに、余剰樹脂による製品の重量増加を防ぐことができ
る。
の工程順を示すブロック図。
Claims (3)
- 【請求項1】樹脂充填区域の面積より大きい面積の樹脂
を含浸したスキン層を、ハニカムコア材の樹脂充填区域
の上下面に配置する工程と、スキン層の上面にこのスキ
ン層の面積より大きい面積の離型フィルムを敷き、ハニ
カムコア材全体に通気用布材およびバキング材を被せ真
空引きにした後加圧加熱処理してハニカムコア材にスキ
ン層を接着する工程と、スキン層を接着したハニカムコ
ア材から樹脂を充填する区域のコアとスキン層を切除す
る工程と、切除した区域のコアの片面に切除した区域よ
り大きめのテープを貼り、テープを貼った側を下面にし
て樹脂を充填し硬化する工程と、樹脂を硬化した後にテ
ープとスキン層を剥がして取除く工程とを有する、ハニ
カムコア材の所定区域のセルの内部に樹脂を充填して補
強部を形成するハニカムコアへの樹脂の充填方法。 - 【請求項2】ハニカムコア材を台上に位置決め固定する
ことを特徴とする請求項1に記載のハニカムコアへの樹
脂の充填方法。 - 【請求項3】スキン層をハニカムコア材の樹脂充填区域
のコアの上下面に向かい合わせに展着した状態で配置す
ることを特徴とする請求項1に記載のハニカムコアへの
樹脂の充填方法。
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Publication Number | Publication Date |
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- 1994-07-19 JP JP16683194A patent/JP3357187B2/ja not_active Expired - Fee Related
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