JP3356813B2 - ブレ−キアクチュエ−タ - Google Patents

ブレ−キアクチュエ−タ

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JP3356813B2
JP3356813B2 JP01615193A JP1615193A JP3356813B2 JP 3356813 B2 JP3356813 B2 JP 3356813B2 JP 01615193 A JP01615193 A JP 01615193A JP 1615193 A JP1615193 A JP 1615193A JP 3356813 B2 JP3356813 B2 JP 3356813B2
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Bosch Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動ブレ−キシ
ステムやアンチスキッドブレ−キシステムに用いられ、
圧力を制御するためのプランジャを電動機の回転により
往復動させる型式のブレ−キアクチュエ−タに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のブレ−キアクチュエ−タには、
特開平3−5270号公報に示されたものがある。これ
は、シリンダ孔を形成した本体と、前記シリンダ孔内の
延在し電動機により回転ないしは回動可能な駆動部材
と、この駆動部材にねじを介して嵌合され前記シリンダ
孔内を往復動可能な被駆動部材と、この被駆動部材の往
復動に応じて前記シリンダ孔内に区画した圧力室の容積
を増減可能なプランジャと、前記本体に対する前記被駆
動部材の回転を阻止する回り止めとを備えたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来のブレ−キア
クチュエ−タでは、本体に対する被駆動部材の回転を阻
止する回り止めとして、被駆動部材と本体(シリンダ孔
内壁)とに、非円形断面をもって互いに周方向に係合し
軸方向に摺動自在な嵌合部を設けているが、こうしたも
のでは、駆動部材の回転ないしは回動運動により被駆動
部材が往復運動するときに、被駆動部材と本体との間に
摩擦抵抗が発生し、その抵抗が大きいことから、ブラン
ジャの往復動による減圧時、加圧時のヒステリシスが大
きくなったり、被駆動部材、及びプランジャが円滑に往
復移動し難くなって、ひいては応答性が低下するという
問題がある。
【0004】本発明は、この問題を解決するためになさ
れたものであり、被駆動部材の本体に対する回り止めに
よる摩擦抵抗の発生を無くし、被駆動部材及びプランジ
ャの移動を円滑に行わせ、作動良好で応答性に優れたブ
レ−キアクチュエ−タを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、前記回り止めを、前記シリンダ孔の内径よりも小径
で前記駆動部材に沿って伸縮可能な筒状部材を設け、こ
の筒状部材の各端部を前記本体と前記被駆動部材に係止
するように形成したことを特徴とする。
【0006】また、前記筒状部材が、前記被駆動部材を
非作動位置に向けて付勢する戻しばねであることを特徴
とする。
【0007】
【作用】上述した本発明のブレ−キアクチュエ−タで
は、被駆動部材が、筒状部材を介し本体に対して非接触
状態で回り止めされているので、駆動部材の回動ないし
は回転に応じて往復動するときには、本体と被駆動部材
との間に摩擦抵抗を生ずることなく、シリンダ孔内を軸
線方向に移動し、プランジャを移動させる。
【0008】また、筒状部材を被駆動部材を非作動位置
に向けて付勢する戻しばねとすれば、被駆動部材の回り
止め用部品と戻しばねとを各々、独立して専用に設ける
必要がなくなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0010】図1は、自動ブレ−キシステムに用いられ
るブレ−キアクチュエ−タを示すものである。
【0011】図1において、1はブレ−キアクチュエ−
タの本体であって、この内部には、一端が開口する有底
のシリンダ孔2が設けられており、この外周部には、軸
線方向に所定間隔を隔ててボス部3と逆止弁装置40が
収納されるボス部4とがそれぞれ半径外方向に突出形成
されている。このボス部3には、シリンダ孔2内の底部
2a側に通孔を介して連通される出力ポ−ト5が形成さ
れており、また、ボス部4には、シリンダ孔2に弁孔6
を介して連通される段付孔7が形成されている。
【0012】8は蓋部材であって、逆止弁装置40を覆
ってボス部4の段付孔7内に螺合されている。この蓋部
材8には、逆止弁装置40に通孔9を介して連通する入
力ポ−ト10が形成されており、この入力ポ−ト10に
は、プレ−キペダルPにより作動されるマスタシリンダ
Mの吐出口が接続されている。また、出力ポ−ト5は、
車輪ブレ−キ装置を作動させるホイ−ルシリンダBに接
続されている。
【0013】シリンダ孔2は、この開口部2bから底部
2aに向かう方向に段々に縮径して、ねじ孔部2A、大
径孔部2B、中径孔部2C、及び小径孔部2Dが連続す
る段付孔形状であり、この大径孔部2B内には、中径孔
部2C側から固定ばね受け15、スリ−ブ16、及びス
トッパ17とが順々に圧入されている。
【0014】固定ばね受け15は、凹部15aを有する
受け台部15Aとこの受け台部15A中央部から凹部1
5a開口側に突出する筒部15Bとが一体形成されてお
り、この受け台部15A側から大径孔部2B内に圧入さ
れて、大径孔部2Bの段部2cに係合されている。
【0015】スリ−ブ16は、所定の長さを有する筒形
状であって、大径孔部2B内に圧入されて、このシリン
ダ孔2底部2a側の端面が固定ばね受け15の受け台部
15Aに係合している。
【0016】ストッパ17は、環状板部17Aとこの環
状板部17A内径端から軸線方向に突出して半径内方向
に折れ曲がって延びる座板部17Bとが一体形成されて
おり、座板部17Bが突出する方向から大径孔部2A内
に嵌合されて、この環状板部17Aをスリ−ブ16のシ
リンダ孔2開口部2b側の端面に係合されている。
【0017】18は駆動部材であって、軸線方向に順々
に縮径して鍔状部19、連結部20が連続する回転軸で
あり、この連結部20には、この端面に開口して半径方
向に延びる凹溝20aが形成されている。駆動部材18
は、この鍔状部19をねじ孔部2A側からストッパ17
の座板部17Bに所定の間隔を隔てるように対向させる
とともに、この連結部20をアクチュエ−タ本体1に取
り付けられたモ−タ50に連結させて、ねじ孔部2Aお
よび大径孔部2B内に延在して配設されるキャップ21
とベアリング22により回転可能に軸支されている。
【0018】キャップ21は、この凹所21a内にベア
リング22が圧入されており、この凹所21a開口側か
らねじ孔部2Aおよび大径孔部2Bに挿入して、この外
周部をねじ孔部2Aに螺合し、このキャップ21を回転
させて駆動部材18側に螺入していき、凹所21a側の
端面でストッパ17およびスリ−ブ16を介して固定ば
ね受け15が大径孔部2Bの段部2cに押圧されて、ス
トッパ17、スリ−ブ16および固定ばね受け15のそ
れぞれをアクチュエ−タ本体1に対して回転不能、かつ
軸線方向に移動不能にしている。このとき、キャップ2
1の凹所21a内のベアリング22は、このインナレ−
スを駆動部材18の連結部20外周に外嵌して鍔状部1
9に係合されている。これにより、キャップ21が、ベ
アリング22を介して駆動部材18を回転可能に軸支し
ている。
【0019】モ−タ50は、モ−タ本体51とこのモ−
タ本体51から軸線方向に突出する断面略長形の出力軸
52とを有している。このモ−タ50は、この出力軸5
2が突出する側に設けられたモ−タ本体51の縮径段部
51Aをキャップ21に挿入して、アクチュエ−タ本体
1に取り付けられている。このとき、出力軸52が駆動
部材18の連結部20に形成された凹溝20a内に嵌入
係合されている。これにより、モ−タ50が作動時され
ると、この回転力が出力軸42を介し駆動部材18に伝
達され、駆動部材18が回転する。53は緩衝部材であ
って、連結部20の凹溝20aと出力軸52との間に挿
入されている。23は環状部材であって、キャップ21
とモ−タ50間のねじ孔部2A内に螺合されて、リンダ
孔2の開口部2b側からキャップ21に当接している。
【0020】また、シリンダ孔2の大径孔部2B内に
は、被駆動部材25とこの被駆動部材25の回り止めと
しての機能を有する回り止め機構26が配設されてい
る。
【0021】被駆動部材25は、内部にボ−ルねじ機構
を収容され、例えば、断面略長形の二面巾25a、25
bを有する非円形の断面形状であって、駆動部材18の
鍔状部19からシリンダ孔2の底部2a側に延びるねじ
軸部27に螺合することにより、該駆動部材18にボ−
ルねじを介してねじ結合されている。また、被駆動部材
25は、ストッパ17側の端面25cをストッパ17の
座板部17Bに、例えば、樹脂成形される低摩擦材28
を介在して係合可能にされているとともに、固定ばね受
け15と当該被駆動部材25外周に嵌合される可動ばね
受け30との間に介装されたスリ−ブ16内径より小径
の巻径を有する主戻しばね34と副戻しばね31とのば
ね力によりストッパ17の座板部17B側に付勢されて
いる。
【0022】回り止め機構26は、固定ばね受け15、
可動ばね受け30、及び筒状部材としての副戻しばね3
1とで構成され、固定ばね受け15は,上記に示した如
く、本体1に対して回転不能、および軸方向に移動不能
にされて、大径孔部2Bの段部2cに係合している。
【0023】可動ばね受け30は、スリ−ブ16内径よ
り小径の周壁を有する環状の受け板部32とこの受け板
部32中心側に開口して上記周壁と同方向に延びる有底
の筒状部33とが一体形成されており、この筒状部33
は、受け板部32からこの底に向かって段々に縮径する
大径筒部33Aと小径筒部33Bとが連続している。ま
た、この筒状部33の底には、被駆動部材25の外周形
状と同形状の半径方向に広がる長孔33aが設けられて
いる。このように構成される可動ばね受け30は、この
長孔33aを被駆動部材25の外周に係合して、被駆動
部材25に対して回転不能にされている。そして、この
小径筒部33B内周に設けられている段部を抜け止めリ
ング25Aに係合することにより、受け板部32がスト
ッパ17の環状板部17Aに対して所定間隔を隔てて対
向するように位置決めされているとともに、被駆動部材
25と一体となってシリンダ孔2の軸線方向に移動可能
にされている。
【0024】副戻しばね31は、主戻しばね34巻径よ
り小径の巻径を有するコイル状ばねであって、主戻しば
ね34の巻径内に配設されており、この巻回の一端部が
固定ばね受け15の筒部15B外周に所定の締め代をも
って外嵌されて受け台15Aに係合されているととも
に、この他端部が可動ばね受け30の小径筒部33A外
周に所定の締め代をもって外嵌されて小径筒部33B外
周の段部に係合されている。これにより、回り止め機構
26は、副戻しばね31と固定ばね受け15の筒部15
B外周面、及び副戻しばね31と可動ばね受け30の小
径筒部33A外周面との間の摩擦係合力により、被駆動
部材25を回転不能な状態にしている。
【0025】シリンダ孔2内には、大径孔部2B、中径
孔部2C、および小径孔部2D内に延在してプランジャ
35が摺動可能に収納されている。プランジャ35は、
この一端部に半径方向に突出する頭部36が一体形成さ
れており、この頭部36を小径孔部2D内に摺動自在に
して嵌合して、シリンダ孔2の底部2aとの間に圧力室
Aを区画しており、この他端部は、筒状をもって中径孔
部2C内に小径孔部2D側から配設された止め部材4
5、カップシ−ル46、保持部材47、及び大径孔部2
B内の固定ばね受け15の筒部15Bの順に摺動自在に
挿通して、大径孔部2B内に延びて、径外方から駆動部
材18のねじ軸部27覆っている。そして、プランジャ
35は、頭部36Aと止め部材45との間に環状の液補
給室Cを区画しており、この液補給室Cが、頭部36B
に設けられた軸方向に貫通する複数の連絡孔36bによ
り圧力室Aと連通し、弁孔6を介してボス部4内と連通
している。
【0026】また、プランジャ35には、この圧力室A
側端に開口する凹部35Aが形成されており、シリンダ
孔2の底部2aに設けられたばね受け板37とこの凹部
35Aの底との間に介装される復帰ばね38により被駆
動部材25側に付勢されて、この頭部36と反対側の側
端面が被駆動部材25のシリンダ孔2の底部2a側の端
面25dに係合している。
【0027】逆止弁装置40の弁体41は、蓋部材8に
一体に取り付けられてボス部4の段付孔7内に嵌合され
たコップ状ケ−ス内に収納されており、このケ−ス内に
介装された弁ばね42をその脚部41Aで受けることに
より蓋部材8側に付勢されている。また、弁体41は、
脚部41Aに弁孔6を貫通して液補給室C内に突出する
ポペット軸部41Bと入力ポ−ト10側に突出する半球
形状の突部41Cとが一体形成されており、そのポペッ
ト軸部41Bの先端側がプランジャ35の頭部36に接
離可能となっている。そして、弁体41は、プランジャ
35の移動に応じて脚部41Aを支点にして揺動可能と
なっており、これによって、突部41Cが蓋部材8の通
孔9のシリンダ孔2側の開口端に形成された弁座43に
対して着離座可能にされている。
【0028】本発明の実施例によるブレ−キアクチュエ
−タは、以上のように構成されるが、次に、このブレ−
キアクチュエ−タの作動について説明する。
【0029】尚、ブレ−キアクチュエ−タの非作動時に
おいては、逆止弁装置40は、図1に示す如く、開弁状
態(以下、この状態を単に初期状態という)になってお
り、無圧状態の作動液がマスタシリンダMから、入力ポ
−ト10、圧力室A、および出力ポ−ト5を介してホイ
−ルシリンダBにわたって充填されている。
【0030】今、車の走行中に前方の走行車との車間距
離が図示しないセンサにより検出され、図示しないコン
トロ−ルユニットが適正な車間距離以下であると判断す
ると、上記コントロ−ルユニットからブレ−キ信号が発
生し、これにより、モ−タ50が作動される。
【0031】モ−タ50が作動して出力軸52を回転さ
せると、この回転が駆動部材18に伝達されて、駆動部
材18が回転する。
【0032】駆動部材18が回転すると、駆動部材18
にねじ軸部27を介してねじ係合している被駆動部材2
5は、固定ばね受け15の筒部15Bと副戻しばね31
との間、及び可動ばね受け30の小径筒部33Bと筒状
部材31との間にそれぞれ発生する摩擦係合力により回
転が阻止されるので、駆動部材18の回転力は軸方向の
推進力に変換されて、被駆動部材25に係合している可
動ばね受け30とともに副戻しばね31と主戻しばね3
4のばね力に抗して、シリンダ孔2の底部2aに向かっ
て直線移動する。
【0033】このとき、この被駆動部材25の移動によ
りプランジャ35が押圧されて、上記初期状態の位置か
ら復帰ばね38のばね力に抗して、シリンダ孔2の底部
2a側に向かって移動していくと、このプランジャ35
の移動とともに頭部36でボペット軸部41Dを介して
傾けられている弁体41の傾きが除々に解消されてい
き、遂には、弁体41のポペット軸部41Bが弁孔6の
軸心と平行状態になり、弁体41の突部41Cが弁ばね
42のばね力により弁座43に着座して、入力ポ−ト1
0から圧力室Aへの作動液の供給が遮断される。
【0034】そして、駆動部材18が、更に回転する
と、プランジャ35が圧力室Aの容積を減少しつつシリ
ンダ孔2の底部2a側に移動していくので、圧力室A内
に液圧が発生し、この圧力室A内と連通しているホイ−
ルシリンダBに上記液圧が供給されて、ブレ−キがかけ
られる。尚、ホイ−ルシリンダBの液圧は、逆止弁装置
40を閉じた状態で、モ−タ50を正転または逆転し
て、被駆動部材25を介してプランジャ35を往復移動
させることにより、増減される。
【0035】その後、車間距離が適正な距離に回復した
と上記コントロ−ルユニットが判断すると、ブレ−キ信
号が消滅されて、モ−タ50の作動が停止する。
【0036】これにより、モ−タ50の出力軸52が回
転可能なフリ−の状態にされ、主戻しばね34と副戻し
ばね31とのばね力が可動ばね受け30を介して被駆動
部材25に伝達されるので、被駆動部材25は、駆動部
材18を上記とは逆転させながら初期状態に戻される。
このとき、プランジャ35が復帰ばね38のばね力によ
り被駆動部材25の移動に追随してストッパ17側に移
動させられる。
【0037】そして、プランジャ35が圧力室Aの容積
を増加させつつストッパ17側に移動されて、上記初期
状態に戻されるので、プランジャ35の頭部36が弁体
41のポペット軸部41Bを中径孔部2C側に押圧し
て、弁体41を弁ばね42のばね力に抗して弁座43か
ら離座させ、マスタシリンダMと圧力室Aが連通して、
圧力室Aは無圧状態になる。これにより、ホイ−ルシリ
ンダBに供給された液圧も解放され、ブレ−キが解除さ
れる。
【0038】このような本発明の実施例によれば、被駆
動部材25は、大径孔部2Bの段部2cにアクチュエ−
タ本体1に対して回転不能に係合された固定ばね受け1
5と、被駆動部材25に対して回転不能に外嵌された可
動ばね受け30とを設け、シリンダ孔2の軸線方向に伸
縮可能な筒状部材として副戻しばね31を両ばね受け1
5、30外周にそれぞれ摩擦係合力を有するように嵌合
することによって、アクチュエ−タ本体1に対して非接
触で回り止めされているので、その被駆動部材25を、
アクチュエ−タ本体1に対する摩擦抵抗を伴うことな
く、駆動部材18の回転ないしは回動に応じてシリンダ
孔2の軸線方向に移動させることができる。従って、プ
ランジャ35の往復移動による加圧、減圧時のヒステリ
シスを低減でき、また、プランジャ35の円滑な移動に
より、応答性を向上させることができる。
【0039】また、副戻しばね31に、被駆動部材18
の回り止めをする機能を持たせているので、回り止めす
るための部品を独立して専用に設ける必要がなく、全体
として部品点数を少なくすることができる。
【0040】尚、本発明の実施例は、筒状部材31の両
巻端部をそれぞれ固定ばね受け15、可動ばね受け30
に所定締め代をもって外嵌して、摩擦係合力により被駆
動部材25の回り止めをする機構を示したが、これに限
定されるものではなく、例えば、筒状部材31の両巻端
を径内方に折り曲げて係合部を形成するとともに、固定
ばね受け15の筒部15Bおよび可動ねじ受け30の小
径筒部33のそれぞれに上記係合部が係合する係合溝を
設けて、筒状部材31の両巻端部を固定ばね受け15の
筒部15B外周、及び可動ばね受け30の小径筒部33
B外周にそれぞれ嵌合するとともに、この筒状部材31
の係合部をそれぞれの係合溝内に嵌合するようにして、
被駆動部材25の回り止めをするようにしたものであっ
てもよい。
【0041】また、本発明の実施例は、被駆動部材25
を非作動位置に向けて付勢するために、副戻しばね31
と主戻しばね34を用いて行っているが、被駆動部材2
5をストッパ17側に付勢するに十分なばね力と被駆動
部材25の回り止めの機能を兼ね備える1本の戻しばね
を用いたものであってもよい。
【0042】更に、本発明の実施例は、伸縮可能な筒状
部材としてコイル状のばね32を用いたものであるが、
これに限定されるものではなく、筒状部材をベロ−ズ状
にしたもの、または、テレスコピック形状にしたもので
あってもよい。
【0043】更に、また、本発明の実施例として、自動
ブレ−キシステムに用いられるブレ−キアクチュエ−タ
について説明したが、本発明は、トランクションコント
ロ−ルシステムやアンチスッキッドブレ−キシステムに
用いられるブレ−キアクチュエ−タにも適用可能であ
る。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のブレ−キ
アクチュエ−タによれば、被駆動部材が、駆動部材の回
動ないしは回転に応じて往復動するときには、本体と被
駆動部材に係止された伸縮可能な筒状部材により本体に
対して非接触で回り止めされているので、本体と被駆動
部材との間に摩擦抵抗を発生させることなくシリンダ孔
の軸線方向に移動することとなり、被駆動部材の移動に
追随して移動するプランジャの往復移動による減圧時、
加圧時のヒステリシスが減少され、被駆動部材、及びプ
ランジャの円滑な移動を確保することができるので、応
答性のすぐれたアクチュエ−タを得ることができる。
【0045】また、筒状部材を、被駆動部材の回り止め
をする機能とともに、被駆動部材を非作動位置に向けて
付勢する機能をもつ戻しばねとすれば、部品の多機能化
により、部品点数を削減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのブレ−キアクチュエ
−タを示す横断面図である。
【符号の説明】
1 アクチュエ−タ本体 2 シリンダ孔 15 固定ばね受け 18 駆動部材 25 被駆動部材 26 回り止め機構 27 ねじ軸部 30 可動ばね受け 31 副戻しばね(筒状部材) 35 プランジャ 50 モ−タ(電動機)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/00 B60T 8/32 - 8/96

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ孔を形成した本体と、前記シリ
    ンダ孔内に延在し電動機により回転ないしは回動可能な
    駆動部材と、この駆動部材にねじを介して嵌合され前記
    シリンダ孔内を往復動可能な被駆動部材と、この被駆動
    部材の往復動に応じて前記シリンダ孔内に区画した圧力
    室の容積を増減可能なプランジャと、前記本体に対する
    前記被駆動部材の回転を阻止する回り止めとを備えたブ
    レ−キアクチュエ−タにおいて、前記シリンダ孔の内径
    よりも小径で前記駆動部材に沿って伸縮可能な筒状部材
    を設け、この筒状部材の各端部を前記本体と前記被駆動
    部材に係止することにより前記回り止めを形成したブレ
    −キアクチュエ−タ。
  2. 【請求項2】 前記筒状部材が、前記被駆動部材を非作
    動位置に向けて付勢する戻しばねである請求項1記載の
    ブレ−キアクチュエ−タ。
JP01615193A 1993-02-03 1993-02-03 ブレ−キアクチュエ−タ Expired - Fee Related JP3356813B2 (ja)

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