JP3355829B2 - ガラス瓶整列装置 - Google Patents

ガラス瓶整列装置

Info

Publication number
JP3355829B2
JP3355829B2 JP29760094A JP29760094A JP3355829B2 JP 3355829 B2 JP3355829 B2 JP 3355829B2 JP 29760094 A JP29760094 A JP 29760094A JP 29760094 A JP29760094 A JP 29760094A JP 3355829 B2 JP3355829 B2 JP 3355829B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass bottle
glass
guide
belt conveyors
conveyor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29760094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08157042A (ja
Inventor
正勝 島村
明郎 鈴木
雄治 大原
光広 山科
敏男 広瀬
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP29760094A priority Critical patent/JP3355829B2/ja
Publication of JPH08157042A publication Critical patent/JPH08157042A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3355829B2 publication Critical patent/JP3355829B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sorting Of Articles (AREA)
  • Attitude Control For Articles On Conveyors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用済みのガラス瓶を
資源として再利用すべくガラス瓶を色別に選別するガラ
ス瓶の選別装置に設けられ、コンベアによって搬送され
る複数のガラス瓶を整列させるガラス瓶整列装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、資源の節約、有効利用の観点か
ら、使用済みのガラス瓶を回収して資源として再利用し
ようという機運がある。ところで、ガラス瓶は、約半数
が無色透明なものであるが、茶、黒、緑、青等に着色さ
れたものも多数あり、ガラス瓶を再利用するためにはそ
れらを色別に選別する必要があるため、これらガラス瓶
を色別に選別する装置が開発されつつある。
【0003】この種のガラス瓶の選別装置としては、図
6に示すようなものがある。このガラス瓶選別装置は、
複数のガラス瓶Gを搬送する搬送コンベア1と、この搬
送コンベア1によって送り込まれたガラス瓶Gを整列さ
せて搬送させる案内コンベア2と、この案内コンベア2
上を案内されて搬送されるガラス瓶Gの色を識別する識
別装置3と、この識別装置3によって色が識別されたガ
ラス瓶Gを各色毎に対応して設けられた排出口4、4へ
排出する排出コンベア5とを具備したものである。
【0004】なお、前記識別装置3は、案内コンベア2
の下方に設けられた照明6と、ガラス瓶G内を通過した
透過光を検出する透過光検出装置7とを有するもので、
透過光検出装置7は、真下を通過するガラス瓶Gの透過
光を一本ずつ長さ方向にわたって順に検出するようにな
っている。そして、この透過光検出装置7からの出力デ
ータに基づいて、図示しない識別部がガラス瓶Gの色を
識別するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、搬送コンベ
ア1によって搬送されるガラス瓶Gは、必ずしも軸線が
一方向(搬送方向)へ整列された状態にて搬送されるこ
とはなく、したがって、この搬送コンベア1から送り込
まれたガラス瓶Gが、案内コンベア2上にて、傾いた
り、並列に重なったり、あるいは搬送方向へ隙間なく連
続して搬送される場合があり、このような場合、識別装
置3の透過光検出装置7によるガラス瓶Gの透過光の検
出が良好に行なわれなかったり、複数の色のガラス瓶G
の透過光を一度に検出してしまったり、さらには、隙間
なく連続して搬送されてくるガラス瓶Gを一本のガラス
瓶Gとしてその透過光を検出して誤った色の識別を行な
ってしまう恐れがあった。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、複数のガラス瓶を一本ずつ搬送方向へ整列
させるとともに、それぞれ間隔を開けて送り出し、識別
装置による色の識別を確実かつ円滑に行なわせることが
可能なガラス瓶整列装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のガラス瓶整列装置は、複数のガ
ラス瓶を色別に選別するガラス瓶選別装置において、前
記ガラス瓶の色を識別する識別装置の上流側に設置さ
れ、この識別装置へ、前記ガラス瓶をその軸線を一方向
へ向けて整列させた状態で送り出すガラス瓶整列装置で
あって、供給されたガラス瓶を載置して搬送し前記識別
装置に向けて送り出すための、横断面視V字状に並べて
配置され中央部分が搬送路とされた一対のベルトコンベ
アと、これら一対のベルトコンベア上に、一方のベルト
コンベアの側部から前記搬送路に向けて前記ガラス瓶の
搬送方向に間隔をおいて設置された複数の可動式整列用
ガイドを有してなり、各可動式整列用ガイドは、一方の
ベルトコンベアの側部に立設された支持部材と、該支持
部材から前記搬送路に前記搬送方向の下流側に向けて斜
めに延びるように配置され、前記ガラス瓶が搬送されて
きたときに該ガラス瓶に接触するガイド板と、前記支持
部材と前記ガイド板とを連結して前記ガラス瓶の搬送に
応じて前記ガイド板の位置を移動、復帰自在とさせる弾
性部材とから構成されたことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2に記載のガラス瓶整列装置
は、前記一対のベルトコンベア上における前記複数の可
動式整列用ガイドの前記搬送方向の下流側にカーテン式
整列用ガイドが設けられ、該カーテン式整列用ガイド
は、前記一対のベルトコンベアを跨ぐ門型のフレーム
と、該門型のフレームから下方に向けて取り付けられ、
前記ガラス瓶が搬送されてきたときに該ガラス瓶に接触
するとともに該ガラス瓶の搬送に応じて各々が弾性変形
することで該ガラス瓶の通過を許す複数の同一の弾性部
材とから構成されたことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項3に記載のガラス瓶整列装置
は、前記一対のベルトコンベアの各々の走行速度が異な
るように構成されたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1に記載のガラス瓶整列装置において
は、一対のベルトコンベアによりガラス瓶が識別装置に
向けて搬送される間、仮にガラス瓶が傾いたり、並列に
重なったり、あるいは搬送方向へ隙間なく連続して搬送
されるような状態となっても、ガラス瓶が各可動式整列
用ガイドの位置に到達すると、搬送方向の下流側に斜め
に延びる可動式整列用ガイドにより、ガラス瓶の位置は
一対のベルトコンベアの中央部、すなわち搬送路に案内
されるとともに、ガラス瓶の向きはその軸線が搬送方向
に向くように整列される。この際、可動式整列用ガイド
は弾性部材によってガイド板の位置が移動、復帰自在と
なっているので、異なる瓶のサイズに対応し得るととも
に、可動式整列用ガイドの位置でガラス瓶の詰まりが生
じることもない。そして、このような可動式整列用ガイ
ドが搬送方向に沿って複数設けられているので、ガラス
瓶はこれら複数の可動式整列用ガイドを通過するうちに
確実にその軸線が搬送方向に向くように一列に整列され
ていく。
【0011】また、請求項2に記載のガラス瓶整列装置
においては、前記複数の可動式整列用ガイドの下流側に
カーテン式整列用ガイドが設けられているので、例えば
可動式整列用ガイドを全て通過した後にまだ完全に整列
されていないガラス瓶が残っていたとしても、カーテン
式整列用ガイドによって確実に整列が行なわれる。すな
わち、カーテン式整列用ガイドが、フレームから下方に
延びる複数の弾性部材を有しているので、これらが弾性
変形したときに一対のベルトコンベアの中央部ではガラ
ス瓶を容易に通過させ、側部では通過させにくくなる。
そこで、このカーテン式整列用ガイドの作用によりガラ
ス瓶はその軸線が搬送方向に向くように一列に整列され
る。
【0012】また、請求項3に記載のガラス瓶整列装置
においては、例えば複数のガラス瓶がベルトコンベアの
幅方向に重なって搬送されているような状態にあって
も、前記一対のベルトコンベアの各々の走行速度が異な
るように構成されているので、重なり合ったガラス瓶の
各々の搬送速度が異なることにより、一定時間内に速い
走行速度のベルトコンベアに載ったガラス瓶は遅い走行
速度のベルトコンベアに載ったガラス瓶に比べてより前
方に到達するため、ガラス瓶同士の間隔が開いて重なり
が解消される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図5を
参照して説明する。図1および図2は本実施例のガラス
瓶整列装置の全体構成を示す図であって、このガラス瓶
整列装置10は、図2に示すように、前述したガラス瓶
選別装置において識別装置3を設置した案内コンベア2
の上流側(ガラス瓶Gの搬送方向を矢印Aで示す)にあ
たる搬送コンベアの代わりに設けられたものである。な
お、このガラス瓶整列装置10は種々のサイズのガラス
瓶Gが混入されてもそれに対応し得るものである。図中
符号11はVコンベア(一対のベルトコンベア)、12
は可動式整列用ガイド(以下、単に可動式ガイドと称す
る)、13はカーテン式整列用ガイド(以下、単にカー
テン式ガイドと称する)である。
【0014】Vコンベア11は、ガラス瓶Gの搬送経路
における上流側に設置された供給コンベア(図示せず)
等から供給されたガラス瓶Gを載置して搬送し、案内コ
ンベア2に受け渡すためのものである。このVコンベア
11は、図1に示すように、適用する最小サイズのガラ
ス瓶Gが落下することのないわずかな隙間を開けて一対
のベルトコンベア14a、14bを横断面視V字状に並
べて配置し、その中央部分をガラス瓶の搬送路15とし
たものである。したがって、正常な状態ではガラス瓶G
は双方のベルトコンベア14a、14bに載った状態で
搬送路15上を搬送されるが、例えば2本のガラス瓶G
が重なり合った状態では、一方のガラス瓶Gの上に乗り
上げた方のガラス瓶Gは片方のベルトコンベアのみに載
った状態で搬送されることもある。また、ガラス瓶Gが
載置されるベルトの表面は、ガラス瓶Gに対して比較的
小さい摩擦係数を有している。
【0015】また、Vコンベア11を構成する各ベルト
コンベア14a、14bは、その走行速度が異なるよう
に構成されている。すなわち、Vコンベア11の駆動機
構としては、図3に示すように、各ベルトコンベア14
a、14bに駆動モータ16a、16bがそれぞれ個別
に設置され、これら駆動モータ16a、16bが端子箱
17を介してそれぞれインバータ18a、18bに接続
されており、これに電源(図示せず)から200Vの電
圧が供給されるようになっている。したがって、インバ
ータ18a、18bの設定周波数をそれぞれ変えると、
駆動モータ16a、16bの回転数が変わり、各ベルト
コンベア14a、14bの走行速度が異なるように設定
される。
【0016】図1および図2に示すように、Vコンベア
11上には、複数の可動式ガイド12、12がガラス瓶
Gの搬送方向に間隔をおいて設置されている。複数の可
動式ガイド12、12は、一つの可動式ガイド12aが
一方のベルトコンベア14bの側部から搬送路15に向
き、その次段の可動式ガイド12bが他方のベルトコン
ベア14aの側部から搬送路15に向くように互い違い
に、かつ、各ベルトコンベア14a、14bの側部から
ガラス瓶Gの搬送方向の下流側に向けて斜めに延びるよ
うに設けられている。
【0017】図4に示すように、各可動式ガイド12
は、ガイド板19がコイルばね20(弾性部材)を介し
て支持部材21に対して連結されたものである。そし
て、支持部材21は、ベルトコンベア14a、14bの
側面に沿うようにベルトコンベア14a、14bの基台
(図示せず)に固定された第1の板部21aと、第1の
板部21aに対して一定角度(前記搬送方向の下流側に
向けて斜めに延びる方向に)折り曲げられた第2の板部
21bからなるものである。また、ガイド板19は、ガ
ラス瓶Gがぶつかっても支障がない程度の硬度とガラス
瓶Gに対して小さい摩擦係数を持った、例えば塩化ビニ
ル樹脂等の材料で形成された板材である。
【0018】そして、ガイド板19がコイルばね20を
介して支持部材21の第2の板部21bに対して連結さ
れており、可動式ガイド12全体は最小サイズのガラス
瓶Gが搬送路15上を搬送されてきた際にもガイド板1
9がガラス瓶Gに必ず接触し得る長さになっている。上
記構成の可動式ガイド12においては、ガイド板19が
ガラス瓶Gの搬送に応じて支持部材21とコイルばね2
0の連結部を支点として回転運動をする(その方向を図
4中に矢印Bで示す)ようになっている。さらに、この
コイルばね20は、ガイド板19を容易に移動させ得る
とともに確実に元の位置に復帰させ得るものであり、ガ
ラス瓶Gの円滑な搬送を妨げることがないように比較的
小さい弾性力を有するものを用いる。
【0019】図1および図2に示すように、カーテン式
ガイド13が、Vコンベア11上の前記複数の可動式ガ
イド12、12より下流側の最終端に設置されている。
カーテン式ガイド13は、Vコンベア11を跨ぐように
固定された門型のフレーム22と、この門型のフレーム
22に一端が固定されて下方に向けて延びる複数のコイ
ルばね23、23、…(弾性部材)とから構成されてい
る。
【0020】図5に示すように、複数のコイルばね2
3、23、…は同一のものであり、すなわち、同一の長
さ、弾性力を有しており、最小のガラス瓶Gが搬送路1
5上を搬送されてきた際にもいずれかのコイルばね23
がガラス瓶Gに必ず接触し得る長さになっている。そし
て、ガラス瓶Gが搬送されてきたときにはガラス瓶Gの
搬送に応じて各コイルばね23が容易に弾性変形するこ
とでガラス瓶Gの通過を許すようになっている。なお、
コイルばね23は、ガラス瓶Gの円滑な搬送を妨げるこ
とがないように比較的小さい弾性力を有するものを用い
る。ここで、コイルばね23の下端からVコンベア11
表面までの間隔はVコンベア11の中央部(搬送路上)
で大きく、側部では小さくなっており、したがって、ガ
ラス瓶Gがこのカーテン式ガイド13を通過する際にコ
イルばね23がガラス瓶Gに及ぼす抵抗力はVコンベア
11の中央部で小さく、側部では大きくなっている。
【0021】次に、上記構成のガラス瓶整列装置10に
よってガラス瓶Gが整列される手順について説明する。
まず、供給コンベア等からガラス瓶GがVコンベア11
に供給され、Vコンベア11上に載置された状態で搬送
されていく。そして、ガラス瓶Gが一つの可動式ガイド
12の位置に到達すると、可動式ガイド12のガイド板
19がガラス瓶Gに接触するとともに、ガラス瓶Gの移
動に伴ってガイド板19が回転運動しながらガラス瓶G
をVコンベア11中央の搬送路15に案内しようとす
る。
【0022】そこで、ガラス瓶Gが搬送方向に対して傾
いた状態で可動式ガイド12に到達したとしても、ガラ
ス瓶Gがガイド板19に接触した直後からガラス瓶Gは
ガイド板19によりVコンベア11中央の搬送路15に
案内されるように移動を続けるため、可動式ガイド12
を通り抜けるときにはガラス瓶Gの軸線の向きは搬送方
向と一致する。
【0023】また、Vコンベア11上において2本のガ
ラス瓶Gがコンベアの幅方向に重なり合って隙間なく搬
送されているような場合には、これらが可動ガイド12
の位置に到達すると、中央の搬送路15上のガラス瓶G
の上側に乗り上げた状態のガラス瓶Gの方がより強くガ
イド板19に当接し、搬送方向上流側に圧力が加わるこ
とで中央のガラス瓶Gの後側に移動するため、これらガ
ラス瓶Gは中央の搬送路15上に一列に並ぶようにな
る。
【0024】さらに、可動式ガイド12を全て通過して
もまだガラス瓶Gの整列が確実に行なわれない、あるい
は可動式ガイド12を通過した後に再度ガラス瓶Gの向
きのずれや重なりが生じてしまったような場合でも、V
コンベア11の最終端でカーテン式ガイド13が確実に
ガラス瓶Gを整列させる。すなわち、前述したように、
カーテン式ガイド13においてはVコンベア11の幅方
向のうちガラス瓶Gに対する抵抗力はVコンベア11の
中央部で小さく、側部では大きくなっているため、搬送
方向に対して傾いたガラス瓶GはVコンベア11の中央
部に沿うように向きを変えるし、重なり合ったガラス瓶
Gでは中央部のガラス瓶Gが優先して通過し、側部に位
置するガラス瓶Gが後からカーテン式ガイド13を通過
するように中央の搬送路15上に一列に並ぶようにな
る。
【0025】ところで、本実施例においてVコンベア1
1を構成する各ベルトコンベア14a、14bの走行速
度は異なるものであるが、ベルトの表面がガラス瓶Gに
対して比較的小さい摩擦係数を有しているため、双方の
ベルトコンベア14a、14bに載った形で搬送される
搬送路15上のガラス瓶Gは実質的に遅い方のベルトコ
ンベアの走行速度で搬送されることになる。そこで、例
えば2本のガラス瓶Gが搬送路15上と速いベルトコン
ベア上にそれぞれ位置するような状態では、速い走行速
度のベルトコンベアに載ったガラス瓶Gが搬送路15上
のガラス瓶Gを追い抜き、ガラス瓶G同士の間隔が開く
ことによってガラス瓶Gの重なりを解消することができ
る。
【0026】すなわち、本実施例のガラス瓶整列装置1
0には、複数の可動式ガイド12、12、カーテン式ガ
イド13、Vコンベア11の各ベルトコンベア14a、
14bの走行速度を変える手段、の3つの手段が搭載さ
れたことによってガラス瓶Gを確実に整列させることが
できるので、このガラス瓶整列装置10をガラス瓶選別
装置に用いることによって後段の識別装置3による色の
識別を確実かつ円滑に行なわせることができる。
【0027】また、例えば本実施例における可動式ガイ
ド12が可動式でなく、仮に固定式であったとすると、
大きいサイズのガラス瓶Gの径によってガイドの長さが
制約を受けてしまうため、ガイドが届かないような小さ
いサイズのガラス瓶Gに対してはガイドの効果がなくな
ってしまう。また、固定式ガイドはガラス瓶Gの詰まり
の原因ともなってしまう。ところが、本実施例のガラス
瓶整列装置10では、可動式ガイド12やカーテン式ガ
イド13の諸寸法が最小サイズのガラス瓶Gに対応し得
ると同時に、可動式ガイド12のガイド板19が回転運
動し、カーテン式ガイド13のコイルばね23が変形す
るようになっているので、サイズの異なるガラス瓶Gが
混入した状態で供給されたとしてもそれぞれに対応して
これらガラス瓶Gを支障なく整列させることができる。
また、可動式ガイド12やカーテン式ガイド13のコイ
ルばね20、23として比較的小さい弾性力を有するも
のを用いたことでこれらコイルばね20、23が容易に
弾性変形するので、ガラス瓶Gの詰まりが生じるような
こともない。
【0028】なお、本実施例においては、Vコンベア1
1上に複数の可動式ガイド12、12を互い違いに設け
た例を説明したが、複数の可動式ガイド12、12の配
置はこれに限るものではなく、例えば同一位置に両側方
から搬送路に向かって延びる配置とする等、種々の変更
が可能である。さらに、可動式ガイドをガイド板を支持
部材に対してピン結合し、そのガイド板をピンを中心と
してコイルばねによって回転、復帰自在とするように構
成してもよい。また、本実施例では、可動式ガイド12
やカーテン式ガイド13に用いる弾性部材としてコイル
ばね20、23を用いたが、コイルばねに限らず、他の
種類のばね、ゴム等を用いてもよい。その他、装置各部
の詳細な構成について種々の設計変更を加えることは勿
論可能である。
【0029】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
に記載のガラス瓶整列装置においては、一対のベルトコ
ンベアによりガラス瓶が識別装置に向けて搬送される
間、仮にガラス瓶が傾いたり、並列に重なったり、ある
いは搬送方向へ隙間なく連続して搬送されるような状態
となっても、複数の可動式整列用ガイドによりガラス瓶
の向きはその軸線が搬送方向に向くように一方向に整列
される。この際、可動式整列用ガイドのガイド板の位置
が弾性部材によって移動、復帰自在となっているので、
異なる瓶のサイズに対応し得るとともに、複数のガラス
瓶が重なって可動式整列用ガイドの位置で詰まりが生じ
ることもない。したがって、このガラス瓶整列装置をガ
ラス瓶選別装置に適用することによって後段の識別装置
による色の識別作業を確実かつ円滑に行なわせることが
できる。
【0030】また、請求項2に記載のガラス瓶整列装置
においては、前記複数の可動式整列用ガイドの下流側に
カーテン式整列用ガイドが設けられているので、複数の
可動式整列用ガイドを通過してもまだガラス瓶の整列が
確実に行なわれない、あるいは可動式整列用ガイドを通
過した後に再度ガラス瓶の向きのずれや重なりが生じた
ような場合でも、カーテン式整列用ガイドが確実にガラ
ス瓶を整列させることができる。
【0031】また、請求項3に記載のガラス瓶整列装置
においては、複数のガラス瓶が一対のベルトコンベアの
幅方向に重なって搬送されているような状態にあって
も、前記一対のベルトコンベアの各々の走行速度が異な
るように構成されているので、一定時間内に速い走行速
度のベルトコンベアに載ったガラス瓶は遅い走行速度の
ベルトコンベアに載ったガラス瓶に比べてより前方に到
達するため、ガラス瓶同士の間隔が開くことによってガ
ラス瓶の重なりを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるガラス瓶整列装置を示
す斜視図である。
【図2】同、平面図である。
【図3】同、装置におけるVコンベアの駆動機構の構成
を示す図である。
【図4】同、装置における可動式ガイドの構成を示す
(a)平面図、(b)横断面図である。
【図5】同、装置におけるカーテン式ガイドの構成を示
す(a)平面図、(b)横断面図である。
【図6】従来の一例であるガラス瓶選別装置を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 ガラス瓶整列装置 11 Vコンベア(一対のベルトコンベア) 12 可動式整列用ガイド 13 カーテン式整列用ガイド 14a、14b Vコンベアを構成する各ベルトコンベ
ア 15 搬送路 19 ガイド板 20 コイルばね(可動式整列用ガイドの弾性部材) 21 支持部材 22 門型のフレーム 23 コイルばね(カーテン式整列用ガイドの弾性部
材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大原 雄治 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社 東二テクニカル センター内 (72)発明者 山科 光広 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社 東二テクニカル センター内 (72)発明者 広瀬 敏男 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社 東二テクニカル センター内 (56)参考文献 実開 昭51−32873(JP,U) 特公 昭51−3272(JP,B1) 特公 昭47−7112(JP,B1) 実公 昭45−14902(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 47/22 - 47/32 B07C 5/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のガラス瓶を色別に選別するガラス
    瓶選別装置において、前記ガラス瓶の色を識別する識別
    装置の上流側に設置され、この識別装置へ、前記ガラス
    瓶をその軸線を一方向へ向けて整列させた状態で送り出
    すガラス瓶整列装置であって、 供給されたガラス瓶を載置して搬送し前記識別装置に向
    けて送り出すための、横断面視V字状に並べて配置さ
    れ、中央部分が搬送路とされた一対のベルトコンベア
    と、 これら一対のベルトコンベア上に、一方のベルトコンベ
    アの側部から前記搬送路に向けて前記ガラス瓶の搬送方
    向に間隔をおいて設置された複数の可動式整列用ガイド
    を有してなり、 各可動式整列用ガイドは、一方のベルトコンベアの側部
    に立設された支持部材と、該支持部材から前記搬送路に
    前記搬送方向の下流側に向けて斜めに延びるように配置
    され、前記ガラス瓶が搬送されてきたときに該ガラス瓶
    に接触するガイド板と、前記支持部材と前記ガイド板と
    を連結して前記ガラス瓶の搬送に応じて前記ガイド板の
    位置を移動、復帰自在とさせる弾性部材とから構成され
    たことを特徴とするガラス瓶整列装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のガラス瓶整列装置にお
    いて、 前記一対のベルトコンベア上における前記複数の可動式
    整列用ガイドの前記搬送方向の下流側にカーテン式整列
    用ガイドが設けられ、 該カーテン式整列用ガイドは、前記一対のベルトコンベ
    アを跨ぐ門型のフレームと、該門型のフレームから下方
    に向けて取り付けられ、前記ガラス瓶が搬送されてきた
    ときに該ガラス瓶に接触するとともに該ガラス瓶の搬送
    に応じて各々が弾性変形することで該ガラス瓶の通過を
    許す複数の弾性部材とから構成されたことを特徴とする
    ガラス瓶整列装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のガラス瓶整列
    装置において、 前記一対のベルトコンベアの各々の走行速度が異なるよ
    うに構成されたことを特徴とするガラス瓶整列装置。
JP29760094A 1994-11-30 1994-11-30 ガラス瓶整列装置 Expired - Fee Related JP3355829B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29760094A JP3355829B2 (ja) 1994-11-30 1994-11-30 ガラス瓶整列装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29760094A JP3355829B2 (ja) 1994-11-30 1994-11-30 ガラス瓶整列装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08157042A JPH08157042A (ja) 1996-06-18
JP3355829B2 true JP3355829B2 (ja) 2002-12-09

Family

ID=17848665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29760094A Expired - Fee Related JP3355829B2 (ja) 1994-11-30 1994-11-30 ガラス瓶整列装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3355829B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002211742A (ja) * 2001-01-18 2002-07-31 Rasa Ind Ltd ガラスびん整列コンベヤ装置
JP5346196B2 (ja) * 2008-10-06 2013-11-20 花王株式会社 ディスペンサーキャップ供給装置
CN103447248A (zh) * 2013-09-18 2013-12-18 金坛市金旺包装科技有限公司 一种瓶检剔除装置及其工作方法
CN103639123B (zh) * 2013-12-27 2015-07-22 天津市光学精密机械研究所 红枣送料排序机构
CN111285080B (zh) * 2020-02-27 2021-10-08 贵阳博粤技术服务中心 一种水泥建筑物用裁切钢环的分流输送系统
KR102497466B1 (ko) * 2021-02-19 2023-02-07 한국해양대학교 산학협력단 자동 분리 수거 장치
CN113415611A (zh) * 2021-06-23 2021-09-21 安徽唯嵩光电科技有限公司 一种果类筛选用线性供料装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08157042A (ja) 1996-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0727371B1 (en) Conveyor for removing an article conveyed abreast of another article
CN101795948A (zh) 孤立毗连物品的方法
US4705157A (en) Article turning assembly
JP3355829B2 (ja) ガラス瓶整列装置
US7168696B2 (en) Apparatus and method for separating flat parceled goods
US8104763B2 (en) Double inhibit mechanism
US6273238B1 (en) Apparatus and method for separating adjacent objects on a conveyor
JPH02238845A (ja) 魚の切身を自動的に裏返す為の方法及び装置
US4699262A (en) Apparatus for turning flat article posture
JPH10273219A (ja) 扁平箱状物品の切出しコンベヤ装置
US4081078A (en) Article sorting apparatus
JPH07187358A (ja) ガラス瓶整列装置
US7637366B2 (en) High speed diverter
EP0160739A1 (en) Newspaper stream conveyor
JPS6144770B2 (ja)
US2810469A (en) Unloader for edge-wise conveyor system
JPH09202442A (ja) 仕分けトランサ
JP2554501Y2 (ja) 卵の方向整列装置
CN209871521U (zh) 供料装置
JP3339423B2 (ja) ガラスびん整列コンベヤ装置
JP2948493B2 (ja) 紙葉類処理機における搬送路転換装置
JPH11334861A (ja) 廃ガラスびんの整列装置
JPH11322056A (ja) ガラスびん整列装置
JP3281041B2 (ja) 用紙供給装置
KR200274801Y1 (ko) 자동 분류기용 이송 안내기구

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020903

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees