JP3355622B2 - バイポーラトランジスタ - Google Patents
バイポーラトランジスタInfo
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Description
イポーラトランジスタに関する。詳しくは、コレクタベ
ース間容量の低減化によって、高周波特性の向上等を実
現するバイポーラトランジスタ及びその製造方法に係る
ものである。
域化が図られるのに伴い、伝送路に接続される交換機や
中継器等も情報信号同等以上の広帯域性を有することが
要請されている。この要請に応え得る交換機や中継器等
を実現するために、従来のシリコンバイポーラトランジ
スタでは達成困難な広帯域性を有するヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタが注目されている。
は、一般的にコレクタコンタクトを取るためのサブコレ
クタ層が半絶縁性基板上に形成され、このサブコレクタ
層上に、本来の電流増幅作用を発揮させるためのコレク
タ層とベース層及びエミッタ層がエピタキシャル成長に
より積層された三段メサ構造を有している。
合バイポーラトランジスタを実現するために、次の文献
(1)ないし(5)に開示された技術が知られている。
Power HBTs for Digital CellularPhones”,IEICE TRA
NS. ELECTRON.,VOL.E79-C,No.5,pp.617-622,MAY(1996). (2)N.Matine etal.,“NOVEL APPROACH FOR InP-BASED U
LTRAFAST HBTs”,Proc. Inp and Related Materials, T
uB 1-3,pp.137-140(1996). (3)“サブミリアンペア動作超高速InP/InGaAs
HBT”,中村裕樹他,信学技報,ED93-162,MW93-119,I
CD93-177,pp.37-42,(1994). (4)Takumi NITTONO etal.“Fabrication of Small AlGa
As/GaAs HBT's forintegrated Circuits Using New Bri
dged Base Electrode Technology”,IEICE TRANS. ELEC
TRON.,VOL.E77-C,No.9,pp.1455-1463,SEPTEMBER(1994). (5)Jeong-Hwan Son etal.,“AlGaAs/GaAs HBT Fabricat
ed Using SelectiveMOCVD”,Extended Abstracts of th
e 1994 International Conference onSolid State Devi
ces and Materials,Yokohama,1994,pp.610-612. 文献(1)の技術は、コレクタ層にH+イオンを注入するこ
とにより高抵抗化し、これによりベース/コレクタ間容
量を低減して、高域カットオフ周波数fTの高いヘテロ
接合バイポーラトランジスタを実現するものである。
採用してベース/コレクタ間容量の低減化を図ると共
に、エミッタ面積を縮小してエミッタ容量の低減化を図
ることにより、高域カットオフ周波数fTの高いヘテロ
接合バイポーラトランジスタを実現するものである。
ッチングを施すことによりこのコレクタ面積を縮小して
ベース/コレクタ間容量の低減化を図ることにより、高
域カットオフ周波数fTの高いヘテロ接合バイポーラト
ランジスタを実現するものである。
を注入することにより高抵抗化してベース/コレクタ間
容量の低減化を図ると共に、ブリッジベース電極法(B
BT)を採用することによりベース電極とコレクタ層間
の容量の低減化を図ることで、高域カットオフ周波数f
Tの高いヘテロ接合バイポーラトランジスタを実現する
ものである。
一部分にベース/コレクタ間を分離するためのアイソレ
ーション領域を形成することによりベース/コレクタ間
容量の低減化を図って、高域カットオフ周波数fTの高
いヘテロ接合バイポーラトランジスタを実現するもので
ある。
び4のように、イオン注入によりコレクタ層の高抵抗化
を図ることによって高周波特性を向上させる技術にあっ
ては、ベース層に全く影響を与えることがないようにし
て前記コレクタ層を高抵抗化するためのイオン注入条件
の設定が困難である等の問題を有している。
ッチングを施すことによりコレクタ面積を縮小して高周
波特性の向上を図る技術にあっては、そのサイドエッチ
ングにより半導体層や電極にオーバーハング生じたり、
選択成長によりボイドが形成されるため、信頼性が低下
するなどの問題を有している。
を有すものにあっては、製造工程が多く歩留まりの向上
等を図ることが困難となる等の問題があった。
たものであり、製造が容易で、且つ構造上の信頼性が高
く、高周波特性の向上等を図ることができるバイポーラ
トランジスタを提供することを目的とする。
めに本発明のバイポーラトランジスタは、第1導電型の
コレクタ層と、第2導電型のベース層と、第1導電型の
エミッタ層とが積層された積層構造を有するバイポーラ
トランジスタにおいて、前記ベース層は、前記エミッタ
層と前記コレクタ層に接合して電流増幅に寄与する真性
ベース部と、ベースコンタクトが設けられる外部ベース
部とから成り、前記コレクタ層は、前記真性ベース部に
接合する部分と、前記外部ベース部に接合してpn接合
を形成すると共に半絶縁性基板上に形成された外部コレ
クタ部とから成る。前記ベース層の不純物濃度は、式
(1)が近似的に成り立つ程度に前記コレクタ層の不純物
濃度より高く決定されている。前記外部ベース部に接合
する前記外部コレクタ部の層厚は、前記外部ベース部に
接合する前記外部コレクタ部においてベースコレクタ間
がゼロバイアスの状態で完全に空乏化するように前記W
以下に決定されている構造とした。
層下に第1導電型のサブコレクタ層が形成される構造と
してよい。また、前記コレクタ層がGaInAs、前記
ベース層がGaInAs、前記エミッタ層がInP又は
AlInAsを主体として構成されるようにしてもよ
い。さらに、前記コレクタ層がGaAs、前記ベース層
がGaAs、前記エミッタ層がAlGaAsP又はGa
InPを主体として構成されるようにしてもよい。
クタ層に接しない構造を有するバイポーラトランジスタ
にあっては、ベース/コレクタ間容量が低減され、高周
波数特性が向上する。また、外部コレクタ部の厚さを、
ベースコレクタ間がゼロバイアスの状態で完全に空乏化
する層厚にしたバイポーラトランジスタにあっては、ベ
ース/コレクタ間容量が低減され、高周波数特性が向上
する。
を参照しながら説明する。尚、図1(a)はこのバイポ
ーラトランジスタの平面図、同図(b)は同図(a)中
のA−A線に沿った縦断面構造を示す断面図、図2はこ
のバイポーラトランジスタの基本的な製造方法を示す工
程図である。
ラトランジスタは、半絶縁性半導体基板2上に、第1導
電型(n型)のコレクタ層4と第2導電型(p型)のベ
ース層6及び第1導電型(n型)のエミッタ層8が縦方
向に積層されている。コレクタ層4は、これらの層4,
6,8が縦方向に重なる領域(以下、真性領域という)
の範囲内に在る部分4inと、この真性領域の範囲外に在
る外部コレクタ部4outから成り、外部コレクタ部4out
の一端にコレクタ電極14が形成されている。ベース層
6は、真性領域の範囲内に在る電流増幅に寄与する真性
ベース部6inと、真性領域の範囲外に在る外部ベース部
6outから成り、外部ベース部6outの一端にベース電極
10が形成されている。また、エミッタ層8の上端にエ
ミッタ電極12が形成されている。このように、このバ
イポーラトランジスタは、ベース層6のうち、ベース電
極10を備えた外部ベース部6outがコレクタ層4に接
しない構造となっている。換言すれば、外部ベース部6
outの下にはコレクタ層4が存在しない構造となってい
る。
られる場合は、コレクタ層4はn型GaInAs、ベー
ス層6はp型GaInAs、エミッタ層8はn型InP
又はn型AlInAsの化合物半導体が適用される。ま
た、GaAs系の半絶縁性基板2が用いられる場合は、
コレクタ層4はn型GaAs、ベース層6はp型GaA
s、エミッタ層8はn型AlGaAs又はn型GaIn
Pの化合物半導体が適用される。
ンジスタの製造方法を述べる。まず、同図の工程(a)
及び(b)において、半絶縁性基板2上に第1導電型で
あるn型半導体層をエピタキシャル成長させ、次の工程
(c)で、エッチング処理を施すことにより、コレクタ
層4となる部分を残して残余のn型半導体層を除去す
る。次の工程(d)において、残されたコレクタ層4上
に、第2導電型であるp型半導体層と第1導電型である
n型半導体層を積層させる。次に工程(e)において、
エッチング処理を行うことにより、p型半導体層とn型
半導体層の所定部分を残して残余の部分を除去すること
により、p型のベース層6とn型のエミッタ層8を形成
する。そして、工程(f)において、n型のコレクタ層
4のうちの外部コレクタ部4outにコレクタ電極14、
ベース層6のうちの外部ベース部6outにベース電極1
0、n型エミッタ層8にエミッタ電極12を夫々形成す
る。
よれば、ベース/コレクタ間容量が小さくなり、高周波
特性を向上させることができる。即ち、従来のヘテロ接
合バイポーラトランジスタでは、ベース電極が形成され
た外部ベース部の下にコレクタ層が存在(接合)してい
るため、このベース/コレクタ間容量が大きくなること
に起因して、高周波特性の向上を阻んでいた。これに対
し、この実施の形態では、ベース電極10を備えた外部
ベース部6outの下にはコレクタ層4が存在しないた
め、ベース/コレクタ間容量が低減して高周波特性を向
上させることができる。
ポーラトランジスタの第1の実施の形態を図3及び図4
に基づいて説明する。尚、図3(a)はこのバイポーラ
トランジスタの平面図、図3(b)は同図(a)中のA
−A線に沿った縦断面構造を示す断面図、図4はこのバ
イポーラトランジスタの基本的な製造方法を示す工程図
である。尚、図3及び図4において図1及び図2と同一
又は相当する部分を同一符号で示している。
ラトランジスタは、半絶縁性基板2上に、第1導電型
(n型)のサブコレクタ層4Lと、第1の導電型(n
型)のコレクタ層4と、第2導電型(p型)のベース層
6及び第1導電型(n型)のエミッタ層8が縦方向に積
層されている。
4,6,8が縦方向に重なる領域(真性領域)の範囲内
に在る部分4Linと、この真性領域の範囲外に在る外部
サブコレクタ部4Loutから成り、この外部サブコレク
タ部4Loutの一端にコレクタ電極14が形成されてい
る。コレクタ層4は、真性領域の範囲内に在る部分4in
と、この真性領域の範囲外に在る外部コレクタ部4out
から成っている。ベース層6は、真性領域の範囲内に在
る電流増幅に寄与する真性ベース部6inと、真性領域の
範囲外に在り且つ外部コレクタ部4out上に積層された
外部ベース部6outから成り、外部ベース部6outの一端
にベース電極10が形成されている。尚、コレクタ層4
の層厚wは、ベース/コレクタ間がゼロバイアスの状態
のときに、このコレクタ層4とベース層6との接合領域
が完全に空乏化するような厚さに形成されている。
られる場合は、サブコレクタ層4Lはn型GaInA
s、コレクタ層4はn型GaInAs、ベース層6はp
型GaInAs、エミッタ層8はn型InP又はn型A
lInAsの化合物半導体が適用される。また、GaA
s系の半絶縁性基板2が用いられる場合は、外部コレク
タ層4Lはn型GaAs、コレクタ層4はn型GaA
s、ベース層6はp型GaAs、エミッタ層8はn型A
lGaAs又はn型GaInPの化合物半導体が適用さ
れる。
ンジスタの製造方法を述べる。まず、同図の工程(a)
及び(b)において、半絶縁性基板2上に第1導電型で
あるn型半導体層をエピタキシャル成長させ、次の工程
(c)で、エッチング処理を施すことにより、n型サブ
コレクタ層4Lとなる部分を残して残余のn型半導体層
を除去する。次の工程(d)において、n型サブコレク
タ層4L上に、コレクタ層4を形成するためのn型半導
体層と、ベース層6を形成するためのp型半導体層、及
びエミッタ層8を形成するためのn型半導体層を積層さ
せる。次に工程(e)において、エッチング処理を施す
ことにより、これらのn型半導体層及びp型半導体層の
所定部分を残して残余の部分を除去することにより、n
型のコレクタ層4とp型のベース層6及びn型のエミッ
タ層8を形成すると共に、n型サブコレクタ層4Lの一
部分を露出させて前記の外部サブコレクタ部4Loutと
する。そして、工程(f)において、外部サブコレクタ
部4Loutにコレクタ電極14、ベース層6のうちの外
部ベース部6outにベース電極10、エミッタ層8にエ
ミッタ電極12を形成する。
4の層厚wは、ベース/コレクタ間がゼロバイアスの状
態のときに、このn型コレクタ層4とベース層6との接
合領域が完全に空乏化するような厚さに形成されてい
る。
タ層4の比誘電率をεr 、その不純物濃度をNd 、電子
の電荷をqとすれば、ベース層6中の不純物濃度がコレ
クタ層4の不純物濃度に比べて十分に大きいときには、
ゼロバイアス状態でのコレクタ層4に生じる空乏層の幅
Wは、次式で近似することができる。
て、コレクタ層4の層厚wを、この空乏層の幅Wと等し
いか又はそれより薄い層厚(0<w≦W)に形成してい
る。これにより、ベース/コレクタ間容量が低減され、
高周波特性のバイポーラトランジスタを実現している。
いる一般的なヘテロ接合バイポーラトランジスタの場合
に、コレクタ層4の比誘電率εrが13、不純物濃度が
5×1016[cm-3]、ベース層6の不純物濃度が8×
1018[cm-3]であれば、空乏層の幅Wが約1310
Åとなり、コレクタ層4の層厚wは、この空乏層幅W以
下に薄く設計される。
ポーラトランジスタの第2の実施の形態を図5及び図6
に基づいて説明する。図5(a)はこのバイポーラトラ
ンジスタの平面図、図5(b)は同図(a)中のA−A
線に沿った縦断面構造を示す断面図、図6はこのバイポ
ーラトランジスタの基本的な製造方法を示す工程図であ
る。尚、図5及び図6において図1及び図2と同一又は
相当する部分を同一符号で示している。
ラトランジスタは、半絶縁性基板2上に、第1導電型
(n型)のコレクタ層4と、第2導電型(p型)のベー
ス層6と、第1導電型(n型)のエミッタ層8が縦方向
に積層されている。エミッタ層8の上端にエミッタ電極
12が形成されている。更に、コレクタ層4は、これら
の層4,6,8が縦方向に重なる部分(即ち、真性領
域)の範囲内に在る部分4inと、この真性領域の範囲外
に在る外部コレクタ部4outから成り、同図(a)に示
すように、外部コレクタ部4outの一端にコレクタ電極
14が形成されている。
流増幅に寄与する真性ベース部6inと、真性領域の範囲
外に在る外部ベース部6outから成り、同図(b)に示
すように、この外部ベース部6outは、外部コレクタ部
4outのうちの薄い膜厚wに形成された領域上に積層さ
れて、ベース電極10が形成されている。即ち、外部コ
レクタ部4outのうち、少なくとも外部ベース部6outが
積層される領域は薄い膜厚wで形成されており、この膜
厚wは、ベース/コレクタ間がゼロバイアスの状態のと
きに、コレクタ層4とベース層6との接合領域が完全に
空乏化するような厚さに形成されている。
ミッタ層8は、半絶縁性基板2の材質に応じて、図1及
び図2を参照しながら説明されたバイポーラトランジス
タと同様の化合物半導体が適用される。
ンジスタの製造方法を述べる。まず、同図の工程(a)
及び(b)において、半絶縁性基板2上に第1導電型で
あるn型半導体層をエピタキシャル成長させ、工程
(c)で、エッチング処理を施すことにより、このn型
半導体層のうち前記真性領域に対応する部分を除いて残
余の部分を膜厚wに薄くする。次の工程(d)におい
て、このn型半導体層上に、ベース層6を形成するため
の第2導電型であるp型半導体層と、エミッタ層8を形
成するための第2導電型であるn型半導体層を積層させ
る。次に工程(e)において、これらのn型半導体層及
びp型半導体層の所定部分を残して残余の部分を除去す
ることにより、n型のコレクタ層4とp型のベース層6
及びn型のエミッタ層8を形成する。そして、工程
(f)において、外部ベース部6outの一端にベース電
極10、外部ベース部6outの積層していない外部コレ
クタ部4out(図5(a)参照)にコレクタ電極14、
エミッタ層8にエミッタ電極12を夫々形成する。
型半導体層の薄い部分、即ち、外部ベース部6outの下
に存在する外部コレクタ部4outの薄い膜厚wは、前述
した如く、ベース/コレクタ間がゼロバイアスの状態
で、コレクタ層4が完全に空乏化するような厚さに設定
されている。即ち、真空中の誘電率をε0 、コレクタ層
4の比誘電率をεr 、その不純物濃度をNd 、電子の電
荷をqとすれば、ベース層6中の不純物濃度がコレクタ
層4の不純物濃度に比べて十分に大きいときには、ゼロ
バイアス状態でのコレクタ層4に生じる空乏層の幅W
は、前記式(1)で近似することができる。そこで、外
部ベース部6outに接合する外部コレクタ部4outの層厚
wをこの空乏層の幅Wと等しいか又はそれより薄い厚さ
(0<w≦W)に形成している。これにより、ベース/
コレクタ間容量が低減され、高周波特性のバイポーラト
ランジスタを実現している。
ポーラトランジスタの第3の実施の形態を図7及び図8
に基づいて説明する。図7(a)はこのバイポーラトラ
ンジスタの平面図、図7(b)は同図(a)中のA−A
線に沿った縦断面構造を示す断面図、図8はこのバイポ
ーラトランジスタの基本的な製造方法を示す工程図であ
る。尚、図7及び図8において図3及び図4と同一又は
相当する部分を同一符号で示している。
ラトランジスタは、半絶縁性基板2上に、第1導電型
(n型)のサブコレクタ層4Lと、第1の導電型(n
型)のコレクタ層4と、第2導電型(p型)のベース層
6及び第1導電型(n型)のエミッタ層8が縦方向に積
層されている。
4,6,8が縦方向に重なる領域(真性領域)の範囲内
に在る部分4Linと、この真性領域の範囲外に在る薄い
膜厚の外部サブコレクタ部4Loutとから成り、この外
部サブコレクタ部4Loutの一端にコレクタ電極14が
形成されている。コレクタ層4とベース層6は、夫々真
性領域の範囲内に在る部分4inと真性ベース部6in、こ
の真性領域の範囲外に在る外部コレクタ部4outと外部
ベース部6outから成り、図7(b)に示す如く、外部
コレクタ部4outと外部ベース部6outが、コレクタ電極
14の設けられていない外部サブコレクタ部4Loutの
領域上に積層している。そして、外部ベース部6outに
ベース電極10、エミッタ層8にエミッタ電極12が形
成されている。尚、コレクタ層4の膜厚wは、ベース/
コレクタ間がゼロバイアスの状態で、コレクタ層4とベ
ース層6との接合領域が完全に空乏化するような厚さに
形成されている。
ベース層6及びエミッタ層8は、半絶縁性基板2の材質
に応じて、第2の実施の形態と同様の化合物半導体が適
用される。
ンジスタの製造方法を述べる。まず、同図の工程(a)
及び(b)において、半絶縁性基板2上に第1導電型で
あるn型半導体層をエピタキシャル成長させ、工程
(c)で、エッチング処理を施すことにより、このn型
半導体層のうち前記真性領域に対応する部分を除いて残
余の部分を所定の薄い膜厚にする。次の工程(d)にお
いて、このn型半導体層上に、コレクタ層4を形成する
ための第1導電型であるn型半導体層と、ベース層6を
形成するための第2導電型であるp型半導体層と、エミ
ッタ層8を形成するための第2導電型であるn型半導体
層を積層させる。次に工程(e)において、これらのn
型半導体層及びp型半導体層の所定部分を残して残余の
部分を除去することにより、n型のサブコレクタ層4L
と、n型のコレクタ層4と、p型のベース層6及びn型
のエミッタ層8を形成する。そして、工程(f)におい
て、外部ベース部6outの一端にベース電極10、外部
ベース部6outの積層していない外部コレクタ部4out
(図7(a)参照)にコレクタ電極14、エミッタ層8
にエミッタ電極12を形成する。
厚wは、ベース/コレクタ間がゼロバイアスの状態のと
きに、このコレクタ層4とベース層6との接合領域が完
全に空乏化する厚さに形成されている。即ち、このコレ
クタ層4の層厚wは、前記式(1)で近似することがで
きる空乏層の幅Wと等しいか又はそれより薄い厚さ(0
<w≦W)に形成している。これにより、ベース/コレ
クタ間容量が低減され、高周波特性のバイポーラトラン
ジスタを実現している。
ジスタの第1〜第3の実施の形態によれば、コレクタ層
にイオン注入を施さないので、製造工程の簡素化を図る
ことができる。また、コレクタ層にサイドエッチングを
施す等の処理を行わないので、従来技術のようなオーバ
ーハングが発生せず、構造上信頼性の高いバイポーラト
ランジスタを実現することができる等の効果も得られ
る。
部ベース部にコレクタ層が接しない構造、または、外部
ベース部にコレクタ層が接合してもそのコレクタ層がゼ
ロバイアス状態で完全に空乏化する層厚であるため、ベ
ース/コレクタ間容量が非常に小さくなり、高周波特性
の優れたバイポーラトランジスタを実現することができ
る。また、コレクタ領域へのイオン注入を施さないので
製造工程が簡素化され、また、複雑な構造を有しないの
で構造上信頼性の高いバイポーラトランジスタを実現す
ることができる。また、製造工程における再成長時に、
基板表面が同一材料で覆われるため、例えば昇温時のV
族元素(P,As)の蒸発を防ぐための蒸気圧制御が容
易となるという効果も得られる。
するための平面図及び断面図である。
説明するために一部分を断面にて示す工程図である。
実施の形態に係るバイポーラトランジスタの構造を説明
するための平面図及び断面図である。
実施の形態に係るバイポーラトランジスタの製造方法を
説明するために一部分を断面にて示す工程図である。
実施の形態に係るバイポーラトランジスタの構造を説明
するための平面図及び断面図である。
実施の形態に係るバイポーラトランジスタの製造方法を
説明するために一部分を断面にて示す工程図である。
実施の形態に係るバイポーラトランジスタの構造を説明
するための平面図及び断面図である。
実施の形態に係るバイポーラトランジスタの製造方法を
説明するために一部分を断面にて示す工程図である。
クタ部、4L…サブコレクタ層、4Lout…外部サブコ
レクタ部、6…ベース層、6in…真性ベース部、6out
…外部ベース部、8…エミッタ層、10…ベース電極、
12…エミッタ電極、14…コレクタ電極。
Claims (4)
- 【請求項1】 第1導電型のコレクタ層と、第2導電型
のベース層と、第1導電型のエミッタ層とが積層された
積層構造を有するバイポーラトランジスタであって、 前記ベース層は、前記エミッタ層と前記コレクタ層に接
合して電流増幅に寄与する真性ベース部と、ベースコン
タクトが設けられる外部ベース部とを有しており、 前記コレクタ層は、前記真性ベース部に接合する部分
と、前記外部ベース部に接合してpn接合を形成すると
共に半絶縁性基板上に形成された外部コレクタ部とを有
しており、 前記ベース層の不純物濃度は、 【数1】 が近似的に成り立つ程度に前記コレクタ層の不純物濃度
Ndより高く決定されており、ε0は真空中の誘電率であ
り、εrは前記コレクタ層の比誘電率であり、qは電子
の電荷であり、前記外部ベース部に接合する 前記外部コレクタ部の層厚
は、前記外部ベース部に接合する前記外部コレクタ部に
おいてベースコレクタ間がゼロバイアスの状態で完全に
空乏化するように前記W以下に決定されている、ことを
特徴とするバイポーラトランジスタ。 - 【請求項2】 前記コレクタ層下に第1導電型のサブコ
レクタ層が形成されることを特徴とする請求項1に記載
のバイポーラトランジスタ。 - 【請求項3】 前記コレクタ層がGaInAs、前記ベ
ース層がGaInAs、前記エミッタ層がInP又はA
lInAsを主体として構成されることを特徴とする請
求項1または請求項2に記載のバイポーラトランジス
タ。 - 【請求項4】 前記コレクタ層がGaAs、前記ベース
層がGaAs、前記エミッタ層がAlGaAsP又はG
aInPを主体として構成されることを特徴とする請求
項1または請求項2に記載のバイポーラトランジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34609796A JP3355622B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | バイポーラトランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34609796A JP3355622B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | バイポーラトランジスタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10189616A JPH10189616A (ja) | 1998-07-21 |
JP3355622B2 true JP3355622B2 (ja) | 2002-12-09 |
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ID=18381120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP34609796A Expired - Lifetime JP3355622B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | バイポーラトランジスタ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3355622B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3945303B2 (ja) | 2002-04-19 | 2007-07-18 | 住友電気工業株式会社 | ヘテロ接合バイポーラトランジスタ |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP34609796A patent/JP3355622B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH10189616A (ja) | 1998-07-21 |
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