JP3355338B2 - 磁気テープのクリーニング装置 - Google Patents
磁気テープのクリーニング装置Info
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Description
ごみを効率良く除去することができる磁気テープのクリ
ーニング装置に関する。
り、磁気テープの製造過程等においては、磁気テープに
付着したゴミを除去するために、磁気テープのクリーニ
ングが行われている。上記クリーニングを行う装置とし
ては、磁気テープに付着したゴミを削り取るブレードを
2枚備え、更に、各ブレード間において、上記ブレード
により削り取ったゴミを吸引除去する吸引手段を有する
クリーニング装置があり、該装置は、該ゴミを効率良く
除去できる点においては優れている。
は、テープの走行方向1枚目のブレードにおいて、該ブ
レードが除去したゴミが、該ブレードに付着する等して
たまり、テープの走行動作をストップさせたり、磁気テ
ープの磁性層を傷付けたりするという問題があった。
3−100824号公報や特開平6−60605号公報
において、磁気テープに最初に当接するブレードの手前
に吸引手段を配して、該ブレードが削り取ったゴミを除
去することができるクリーニング装置が提案されている
が、それぞれ下記の点において不充分なものであった。
即ち、特開昭53−100824号公報のクリーニング
装置は、2枚のブレードを用いるものであるが、該ブレ
ードに付着したゴミを除去するためには吸引手段を2ヵ
所設けなければならず、2枚のブレードを有することに
よる研削効果を充分に利用できない等の問題があった。
また、特開平6−60605号公報のクリーニング装置
では、ゴミの除去が不充分なものであるため、充分なク
リーニング効果が得られないという問題があった。
る磁気テープのクリーニング装置において、該ブレード
により削り取られたゴミを効率良く除去することができ
る、クリーニング効果に優れた磁気テープのクリーニン
グ装置を提供することにある。
クリーニング手段及び清掃手段を具備する磁気テープの
クリーニング装置について鋭意検討を重ねた結果、一対
のブレードをそれぞれ異なる特定の形状とし、且つ磁気
テープの導入側に位置するブレードに対し磁気テープが
特定の挿入角で導入されるようにすることにより、上記
目的を達成し得ることを知見した。
のであり、一対のブレードと、一対の該ブレードの間に
配され、該ブレードによって削り取られたゴミを吸引除
去する吸引手段と、該ブレードを磁気テープの幅方向に
揺動させる揺動手段とを有するブレードクリーニング手
段、及びクリーニングテープによる清掃手段を具備する
磁気テープのクリーニング装置において、一対の上記ブ
レードは、上記ブレードクリーニング手段における磁気
テープの導入側に配された第1のブレードと、導出側に
配された第2のブレードとからなり、上記の第1のブレ
ードは、その尖端のテープと当接する部分にテーパー部
が設けられており、該テーパー部の幅が10〜60μm
であり、該テーパー部に対し磁気テープが挿入角3〜1
0°で導入されるようになしてあり、上記の第2のブレ
ードは、その尖端の磁気テープと当接する部分の幅が
0.5〜5μmであることを特徴とする磁気テープのク
リーニング装置を提供するものである。
対のブレードがそれぞれ異なる特定の形状に形成されて
おり、且つ磁気テープの導入側に設けられたブレードに
対し磁気テープが特定の挿入角で導入されるようになし
てあるので、該ブレードが削り取ったゴミがブレードに
付着して、磁気テープの走行動作をストップさせたり磁
気テープの磁性層を傷つけたりすることがなく、磁気テ
ープに付着したゴミを効率良く除去することができ、充
分なクリーニング効果を奏する。
的に説明する。図1は、本発明の磁気テープのクリーニ
ング装置の要部を示す概略側面図であり、図2は、図1
に示す一対のブレードの尖端部分(図1のI部分)を示
す要部拡大図である。
ング装置1は、一対のブレード11,12と、一対の該
ブレード11.12の間に配され、該ブレード11,1
2によって削り取られたゴミを吸引除去する吸引手段1
3と、該ブレード11,12を磁気テープ40の幅方向
に揺動させる揺動手段14とを有するブレードクリーニ
ング手段10,10’、及びクリーニングテープ21に
よる清掃手段22を具備する。このような構造は、従来
の磁気テープのクリーニング装置と同じであり、上記吸
引手段13及び上記揺動手段14は、通常公知のものと
することができ、また上記ブレード11,12の材料
は、通常公知のものを用いることができる。尚、上記揺
動手段14における上記ブレード11,12の揺動は、
5〜100sec/往復となるように調節するのが好まし
い。
詳細に説明すると、上記クリーニング装置1には、4個
のガイドローラー30,31,32,33が設けられて
おり、上記ブレードクリーニング手段10はガイドロー
ラー30と31との間に設けられており、上記清掃手段
20はガイドローラー31と32との間に設けられてお
り、上記ブレードクリーニング手段10’は、ガイドロ
ーラー32と33との間に設けられている。
出ワインダー(図示せず)から送り出されて、上記クリ
ーニング装置1を図1に示す矢印方向D1 に走行した
後、右側の引込ワインダー(図示せず)へと巻き取られ
るように、上記クリーニング装置は形成されている。
尚、上記磁気テープ40の走行速度は、100〜300
m/min の範囲とするのが好ましい。
ングテープ21を、クリーニングテープ送出ロール(図
示せず)からガイドローラー22を介してクリーニング
テープ引込ロール(図示せず)へと移送することによ
り、上記クリーニングテープ21が図1に示す矢印方向
D2 に走行して、上記磁気テープ40と当接する際に磁
気テープ40の走行方向と逆方向に上記クリーニングテ
ープ21が走行するようになされている。尚、上記クリ
ーニングテープ21の走行速度は、2mm/min〜90mm/m
inの範囲とするのが好ましい。上記クリーニングテープ
21としては、通常磁気テープの清掃に用いられる不織
布からなるテープ等を特に制限なく用いることができ
る。
一対の上記ブレード11,12が、上記ブレードクリー
ニング手段10における磁気テープ40の導入側に配さ
れた第1のブレード11と、導出側に配された第2のブ
レード12とからなり、上記の第1のブレード11が、
その尖端のテープと当接する部分にテーパー部11aが
設けられており、該テーパー部11aの幅Lが10〜6
0μm、好ましくは30〜50μmであり、該テーパー
部11aに対し磁気テープ40が挿入角θ1 3〜10
°、好ましくは3〜5°で導入されるようになしてあ
り、上記の第2のブレード12は、その尖端の磁気テー
プと当接する部分(以下、「当接部」という)12aの
幅Mが0.5〜5μm、好ましくは0.5〜1.0μm
である。尚、ここでは、ブレードクリーニング手段10
により説明するが、上記ブレードクリーニング手段1
0’も同様に構成されている。
効果がかえって小さくなり、60μmを超えると、磁気
テープとブレートの尖端との摩擦抵抗が大きくなるため
走行が不安定になる。上記挿入角θ1 が3°未満である
と、研削の効果がかえって小さくなり、10°を超える
と、ブレードの尖端の目詰まり量が増加する。また、上
記幅Mが5μmを超えると、磁気テープとブレードの尖
端との摩擦抵抗が大きくなるため走行が不安定になる。
切り込み挿入長を示すものであり、また、上記当接部1
2aの幅Mは、切り込み排出長を示すものである。
気テープ40との角度θ2 は、90〜110°であるの
が好ましく、90°であるのが特に好ましい。また、上
記の第2のブレード12と上記磁気テープ40との挿入
角θ3 は、90〜110°であるのが好ましく、90°
であるのが特に好ましい。また、上記の第1のブレード
11と上記の第2のブレード12との間隔Nは、500
〜2000μmであるのが好ましく、800〜1200
μmであるのが特に好ましい。
1は、上述の如く構成されているので、上記ブレード1
1,12が削り取ったゴミがブレード11,12に付着
して、磁気テープ40の走行動作をストップさせたり磁
気テープ40の磁性層を傷つけたりすることがなく、磁
気テープ40に付着したゴミを効率良く削り取って除去
することができ、充分なクリーニング効果を奏する。ま
た、上記清掃手段20により、上記ブレードクリーニン
グ手段10によって除去できなかったゴミや、油成分及
びバインダー成分を拭い取ることができ、更に磁気テー
プ40は、該清掃手段20を通過した後再度ブレードク
リーニング手段10’に導入されるので、上記のクリー
ニング効果が更に向上する。
テープのクリーニング装置について更に詳細に説明する
が、本発明は、これらに限定されるものではない。 〔実施例1〕図1に示すクリーニング装置1を用いて、
1/2インチメタルテープのクリーニングを行った。こ
の際、磁気テープ40の走行速度Vは300m・/mi
n、ワインダーのインサイドテンションは60g、アウ
トサイドテンションは60gとして、磁気テープ40の
走行を行った。
サファイアブレートを用い、上記揺動手段における各ブ
レード11,12の揺動速度は12sec/往復とした。ま
た第1のブレード11と磁気テープ40との挿入角θ1
は5°、第2のブレード12と磁気テープ40との挿入
角θ3 は90°とした。また、テーパー部11aの幅L
は40μm、当接部12aの幅Mは0.7μmとした。
またクリーニングテープ21としては、不織布を用い、
該不織布の移送速度は、4cm/minとした。また、
上記吸引手段13における排気圧は23cmHgに設定
した。
ンケーキの走行終了時(磁気テープを2000m走行さ
せた後)に、上記第1及び第2のブレード11,12の
尖端部分の汚れ状況を光学顕微鏡で観察したところ、第
1及び第2のブレード双方共に、殆ど汚れの付着は見ら
れなかった。一方、同様の試験を従来公知のブレードク
リーニング手段(第1及び第2のブレード、吸引手段及
び揺動手段を有し、上記第1のブレードに上記テーパー
部が設けられておらず、該第1のブレードと磁気テープ
との挿入角も上記の範囲外であるブレードクリーニング
手段)についても行ったところ、特に第1のブレードに
明らかな汚れの付着が確認された。
通過させる前後における上記パンケーキ(ブレード処理
した磁気テープと処理しない磁気テープ)をサーティフ
ァイヤーにかけてD/O個数(ドロップアウト個数、平
均値)を測定して、該ブレードクリーニング手段の効果
を確認したところ、ブレード処理前が28個/10mで
あったのに対して、ブレード処理後は、13個/10m
と約1/2に減少した。尚、上記サーティファイヤーに
おける測定条件は、測定速度を10m/s、記録周波数
を1MHZ、クリップレベル(スライスレベル)を52
%として行った。
は、ブレードを有する磁気テープのクリーニング装置に
おいて、該ブレードにより削り取られたゴミを効率良く
除去することができ、クリーニング効果に優れたもので
ある。
置の要部を示す概略側面図である。
(図1のI部分)を示す要部拡大図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 一対のブレードと、一対の該ブレードの
間に配され、該ブレードによって削り取られたゴミを吸
引除去する吸引手段と、該ブレードを磁気テープの幅方
向に揺動させる揺動手段とを有するブレードクリーニン
グ手段、及びクリーニングテープによる清掃手段を具備
する磁気テープのクリーニング装置において、 一対の上記ブレードは、上記ブレードクリーニング手段
における磁気テープの導入側に配された第1のブレード
と、導出側に配された第2のブレードとからなり、 上記の第1のブレードは、その尖端のテープと当接する
部分にテーパー部が設けられており、該テーパー部の幅
が10〜60μmであり、該テーパー部に対し磁気テー
プが挿入角3〜10°で導入されるようになしてあり、 上記の第2のブレードは、その尖端の磁気テープと当接
する部分の幅が0.5〜5μmである、 ことを特徴とする磁気テープのクリーニング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26904894A JP3355338B2 (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 磁気テープのクリーニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26904894A JP3355338B2 (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 磁気テープのクリーニング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08129852A JPH08129852A (ja) | 1996-05-21 |
JP3355338B2 true JP3355338B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=17466955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26904894A Expired - Fee Related JP3355338B2 (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 磁気テープのクリーニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3355338B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-01 JP JP26904894A patent/JP3355338B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08129852A (ja) | 1996-05-21 |
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