JP3354753B2 - 振動防止装置 - Google Patents

振動防止装置

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JP3354753B2
JP3354753B2 JP18145095A JP18145095A JP3354753B2 JP 3354753 B2 JP3354753 B2 JP 3354753B2 JP 18145095 A JP18145095 A JP 18145095A JP 18145095 A JP18145095 A JP 18145095A JP 3354753 B2 JP3354753 B2 JP 3354753B2
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明弘 本田
通 斎藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架設中の橋梁など
に適用される振動防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は架設中の橋梁などに使用されてい
る従来の振動防止装置の説明図である。図において、従
来は架設中の吊橋や斜張橋などの橋梁の構造系が著しく
不安定な場合には、一時的にスティなどを橋梁の他の部
材、或いは水中との間に張るなどして剛性、減衰性を高
めるようにしている。即ち、図2(c)に示すような橋
桁01の断面形状においては、風上側の角部から剥離す
る流れが橋桁01上面側の流れと下面側の流れとが橋桁
01から大きく離れ、後流側に発生するカルマン渦など
によって上下方向に大きな交番力(励振力)を受ける。
このため、同図(a)に示すようにメーンケーブル03
からワイヤ04を介して吊下げた橋桁01とメーンケー
ブル03との間に対角線状に補強用ケーブル05を取付
けたり、同図(b)に示すようにメーンケーブル03か
らワイヤ04を介して吊下げた橋桁01と海底06との
間にシンカケーブル07を張ったりして剛性を高めてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の振
動防止装置においては、何れも橋梁の構造を補強して制
振を行うために大がかりな設備を必要とし、図2(a)
に示す構造は橋桁01の架設初期においてメーンケーブ
ル03と橋桁01との距離が小さいときの効果は必ずし
も十分でなく、また同図(b)に示す構造はその効果自
体が疑問視されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る振動防止装
置は上記課題の解決を目的にしており、被振動防止構造
物に外装され内部に気体が圧入されて上記被振動防止構
造物の外形を補填する気体袋と、通常は所定位置に収納
されている該気体袋内へ暴風が予想される際に気体を圧
入して上記気体袋を含む上記被振動防止構造物の外形を
気流に対する抵抗小の形状に一時的に変化させる手段と
を備えた構成を特徴とする。即ち、本発明に係る振動防
止装置においては、被振動防止構造物に外装され内部に
気体が圧入されて被振動防止構造物の外形を補填する気
体袋内へ暴風が予想される際に気体が圧入されて気体袋
を含む被振動防止構造物の外形が気流に対する抵抗小
形状に一時的に変化されるようになっており、例えば橋
梁の架設中に暴風が予想されるときなどに簡易に設置し
て気体袋の形状を気体圧により自由に変化させることに
より橋桁などの断面形状を楕円形乃至は瞳形にするなど
気流に対して抵抗小の流線形にして風などによる励振力
を小さくすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態に係
る振動防止装置の説明図である。図において、本実施の
形態に係る振動防止装置は架設中の橋梁などに使用され
るもので、同図(a)に示すように橋梁の橋桁(主桁)
1の上面および下面にそれぞれ空気袋2a,2bを装着
し、この装着した空気袋2a,2b内に圧力を加えて空
気袋2a,2bを含む橋桁1全体の断面形状を近似的に
楕円形乃至は瞳形13に変化させることにより耐風性の
改善を計るようにしている。この空気袋2a,2bは橋
桁1断面の形状によっては上面1a、或いは下面1bの
何れか片面のみに装着してもよく、橋桁1が風速に対し
て最適な形状になるように空気圧を与えるようにする。
空気袋2a,2bは帆布または弾性を有するシート状、
或いは袋状の両端縁21、22を橋桁1長さ方向に沿っ
て気密に取付けるようにする。
【0006】橋桁1の断面形状を同図(b)に示すよう
に瞳形13とすることにより、橋桁1の周囲の流れは上
面側の流れ14と下面側の流れ15とが対称になって剥
離も小さく、従ってカルマン渦などによる励振力も小さ
くなる。また、橋桁1をこのように完全な瞳形13でな
くても、瞳形13に近い断面形状や楕円形に近い断面形
状にすることによって橋桁1に作用する励振力を大幅に
低減させることができる。瞳形13は2つの円弧に囲ま
れた図形である。一般に、剥離する流れが大きければ励
振力も大きく、また流れに対する抗力係数CD も大きく
なるが、楕円形や瞳形13などの流線形は他の形状と比
較して抗力係数CD が小さく、励振力も小さい。
【0007】従来の振動防止装置においては、何れも橋
梁の構造を補強して制振を行うために大がかりな設備を
必要とし、図2(a)に示す構造は橋桁の架設初期にお
いてメーンケーブルと橋桁との距離が小さいときの効果
は必ずしも十分でなく、また同図(b)に示す構造はそ
の効果自体が疑問視されているが、本振動防止装置は構
造的な補強をするのではなく、空気袋2a,2bを用い
て一時的に橋梁1の形状を変えることによって風による
励振力を低減させるようにしており、例えば橋梁の架設
時など通常の架設作業中は空気袋2a,2bは収納され
ていることにより架設作業に支障を及ぼすことはない
が、暴風が予想される際は簡易に設置することができ、
空気袋2a,2bの形状を空気圧によって自由に変化さ
せることにより橋桁1の断面形状を楕円形乃至は瞳形な
ど流線形にすることができて風による励振力を小さくす
ることができ、また橋梁などの架設時に大がかりな設備
を設置することなくテンポラリーに橋桁1などの形状を
変更することにより耐風性を向上させることができる。
【0008】
【発明の効果】本発明に係る振動防止装置は前記のよう
に構成されており、簡易に設置して暴風が予想されるよ
うなときに構造物の形状を変化させ、風などによる励振
力を小さくすることができるので、大がかりな設備を設
置することなく被振動防止構造物の耐風性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施の一形態に係る振動
防止装置の断面図、同図(b)はその作用説明図であ
る。
【図2】図2(a),(b)はそれぞれ従来の振動防止
装置の説明図、同図(c)はその作用説明図である。
【符号の説明】
1 橋桁 1a 上面 1b 下面 2a 空気袋 2b 空気袋 3 メーンケーブル 4 ワイヤ 13 瞳形 14 流れ 15 流れ 21 端縁 22 端縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−310194(JP,A) 特開 平6−212836(JP,A) 特開 平5−306581(JP,A) 特開 昭61−162684(JP,A) 特開 昭63−75263(JP,A) 特開 平5−195511(JP,A) 実開 昭63−14753(JP,U) 実開 昭54−150623(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 1/00 E04H 9/14 E04H 15/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被振動防止構造物に外装され内部に気体
    が圧入されて上記被振動防止構造物の外形を補填する気
    体袋と、通常は所定位置に収納されている該気体袋内へ
    暴風が予想される際に気体を圧入して上記気体袋を含む
    上記被振動防止構造物の外形を気流に対する抵抗小の形
    状に一時的に変化させる手段とを備えたことを特徴とす
    る振動防止装置。
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JP5653578B2 (ja) * 2008-09-12 2015-01-14 三菱重工鉄構エンジニアリング株式会社 橋脚の支点によって支持される、床版の幅方向における中央部に上下方向に貫通する開口部を有していない桁橋およびその架設方法
JP6502004B2 (ja) * 2012-10-26 2019-04-17 国立大学法人広島大学 橋梁

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