JPH05171837A - 橋桁のフラッタ振動抑制装置 - Google Patents
橋桁のフラッタ振動抑制装置Info
- Publication number
- JPH05171837A JPH05171837A JP35647391A JP35647391A JPH05171837A JP H05171837 A JPH05171837 A JP H05171837A JP 35647391 A JP35647391 A JP 35647391A JP 35647391 A JP35647391 A JP 35647391A JP H05171837 A JPH05171837 A JP H05171837A
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- Japan
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- bridge girder
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- girder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 橋桁のフラッタ振動の発生を効果的に抑制防
止することができる橋桁のフラッタ振動抑制装置を提供
する。 【構成】 橋桁上に設置され橋桁の重心位置を変化させ
る移動自在の重りからなる。また、橋桁の下面部に移動
自在に設置され橋桁の重心位置を変化させる重りと該重
りを橋桁の幅方向に移動させる移動手段とからなるも
の、さらに前記重りを含んで橋桁下面を覆うカバープレ
ートを備えたものを開示する。
止することができる橋桁のフラッタ振動抑制装置を提供
する。 【構成】 橋桁上に設置され橋桁の重心位置を変化させ
る移動自在の重りからなる。また、橋桁の下面部に移動
自在に設置され橋桁の重心位置を変化させる重りと該重
りを橋桁の幅方向に移動させる移動手段とからなるも
の、さらに前記重りを含んで橋桁下面を覆うカバープレ
ートを備えたものを開示する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、橋桁のフラッタ振動抑
制装置に関し、詳しくは橋桁に設置した重りを移動させ
橋桁の重心位置を変化させることにより橋桁のフラッタ
振動を抑制する装置に関するものである。
制装置に関し、詳しくは橋桁に設置した重りを移動させ
橋桁の重心位置を変化させることにより橋桁のフラッタ
振動を抑制する装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】吊橋や斜張橋あるいは大スパンの連続梁
のような長径間の橋梁は、中小の橋梁に比べたわみやす
く、橋梁が側方或いは斜方から強風を受けると、橋梁の
上下面に発生する渦により橋梁が上下或はねじれ方向に
振動するいわゆるフラッタ振動が発生する。
のような長径間の橋梁は、中小の橋梁に比べたわみやす
く、橋梁が側方或いは斜方から強風を受けると、橋梁の
上下面に発生する渦により橋梁が上下或はねじれ方向に
振動するいわゆるフラッタ振動が発生する。
【０００３】このような空力振動は、桁の風上より前縁
角部から剥離する空気流が渦となって桁表面を流下する
ことによって生ずる非定常空気力が原因であると考えら
れており、図４はかかるフラッタ振動発生のメカニズム
を示す説明図である。図において、４１は橋梁、４２は
主桁、４３はデッキ、４４は高欄、４５は側縦桁、４６
は風の方向を示す矢印、４７は境界層、４８は渦、４９
は負圧の強さを示す線である。このような橋梁４１が横
方向４６から風を受けると、高欄４４や側縦桁４５の影
響で強い境界層４７が発生し、境界層４７とデッキ４３
上面や主桁４２下面との間に渦４８が生じ、この渦４８
により負圧力４９を生じる。
角部から剥離する空気流が渦となって桁表面を流下する
ことによって生ずる非定常空気力が原因であると考えら
れており、図４はかかるフラッタ振動発生のメカニズム
を示す説明図である。図において、４１は橋梁、４２は
主桁、４３はデッキ、４４は高欄、４５は側縦桁、４６
は風の方向を示す矢印、４７は境界層、４８は渦、４９
は負圧の強さを示す線である。このような橋梁４１が横
方向４６から風を受けると、高欄４４や側縦桁４５の影
響で強い境界層４７が発生し、境界層４７とデッキ４３
上面や主桁４２下面との間に渦４８が生じ、この渦４８
により負圧力４９を生じる。
【０００４】そして、この空気の渦による負圧が励振力
となって、橋桁を上下並びにねじれ方向に振動させるフ
ラッタ振動が発生し、これにより橋梁の破損や最悪の場
合は落橋の危険を生じる。
となって、橋桁を上下並びにねじれ方向に振動させるフ
ラッタ振動が発生し、これにより橋梁の破損や最悪の場
合は落橋の危険を生じる。
【０００５】このため従来から、かかるフラッタ振動等
の空力振動の抑制を図る手段として、図５（ａ）〜
（ｉ）に示すように橋梁５１の両端部にフラップ５２や
デフレクタ５３、スポイラ５４などの整流板を設け空気
流の剥離を防止したり、或いは橋桁の断面を流線形に近
付けるように橋桁の両端部にフェアリング５５を設ける
ことが行われている。
の空力振動の抑制を図る手段として、図５（ａ）〜
（ｉ）に示すように橋梁５１の両端部にフラップ５２や
デフレクタ５３、スポイラ５４などの整流板を設け空気
流の剥離を防止したり、或いは橋桁の断面を流線形に近
付けるように橋桁の両端部にフェアリング５５を設ける
ことが行われている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の方法による空力振動の抑制効果は必ずしも充分と
は言えず、また、前記フラップやフェアリング等を大き
なものとしこれを橋桁の全長に亙り設置すること等によ
りある程度の振動抑制効果は上げられるものの、橋の美
観保持、危険防止等の観点から、該フラップやフェアリ
ングの大きさ、設置量には限界がある。
従来の方法による空力振動の抑制効果は必ずしも充分と
は言えず、また、前記フラップやフェアリング等を大き
なものとしこれを橋桁の全長に亙り設置すること等によ
りある程度の振動抑制効果は上げられるものの、橋の美
観保持、危険防止等の観点から、該フラップやフェアリ
ングの大きさ、設置量には限界がある。
【０００７】本発明は、以上のような、橋梁の空力的な
性質を変える従来の方法によらず、橋桁の重心位置を回
転中心から風上側にずらすことによりフラッタ振動が抑
制されることを利用したもので、橋桁のフラッタ振動の
発生を効果的に抑制防止することができる橋桁のフラッ
タ振動抑制装置を提供するものである。
性質を変える従来の方法によらず、橋桁の重心位置を回
転中心から風上側にずらすことによりフラッタ振動が抑
制されることを利用したもので、橋桁のフラッタ振動の
発生を効果的に抑制防止することができる橋桁のフラッ
タ振動抑制装置を提供するものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
請求項１に記載の発明に係る橋桁のフラッタ振動抑制装
置は、橋桁上に設置され橋桁の重心位置を変化させる移
動自在の重りからなるものである。
請求項１に記載の発明に係る橋桁のフラッタ振動抑制装
置は、橋桁上に設置され橋桁の重心位置を変化させる移
動自在の重りからなるものである。
【０００９】また、請求項２に記載の橋桁のフラッタ振
動抑制装置は、橋桁の下面部に移動自在に設置され橋桁
の重心位置を変化させる重りと、該重りを橋桁の幅方向
に移動させる移動手段とからなるものである。
動抑制装置は、橋桁の下面部に移動自在に設置され橋桁
の重心位置を変化させる重りと、該重りを橋桁の幅方向
に移動させる移動手段とからなるものである。
【００１０】さらに、請求項３に記載の橋桁のフラッタ
振動抑制装置は、前記橋桁のフラッタ振動抑制装置にお
いて、前記移動自在の重りを含むように橋桁下面を覆う
カバープレートを備えたものである。
振動抑制装置は、前記橋桁のフラッタ振動抑制装置にお
いて、前記移動自在の重りを含むように橋桁下面を覆う
カバープレートを備えたものである。
【００１１】
【作用】本発明において、前記橋桁に設置される重りの
移動により、橋桁の重心位置を橋桁の幅方向に移動させ
ることができる。
移動により、橋桁の重心位置を橋桁の幅方向に移動させ
ることができる。
【００１２】したがって橋梁が側方或いは斜方から強風
を受けた場合には、前記重りを橋桁の幅中心、すなわち
フラッタ振動における回転中心より風上側に移動させる
ことにより橋桁の重心位置を前記回転中心より風上側に
ずらし、これによりフラッタ振動を抑制することができ
る。
を受けた場合には、前記重りを橋桁の幅中心、すなわち
フラッタ振動における回転中心より風上側に移動させる
ことにより橋桁の重心位置を前記回転中心より風上側に
ずらし、これによりフラッタ振動を抑制することができ
る。
【００１３】前記請求項３に記載の橋桁のフラッタ振動
抑制装置においては、前記カバープレートが前記橋桁下
面部に設置された重りを含むように橋桁下面を覆い、橋
桁下面の空気流をスムーズにする。
抑制装置においては、前記カバープレートが前記橋桁下
面部に設置された重りを含むように橋桁下面を覆い、橋
桁下面の空気流をスムーズにする。
【００１４】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基き説明する。図
１および図２は本発明の一実施例の概略構成を示す説明
図であり、図１は該実施例に係るフラッタ振動抑制装置
を設置した橋桁の幅方向の断面図であり、図２は橋桁の
軸方向の断面図である。
１および図２は本発明の一実施例の概略構成を示す説明
図であり、図１は該実施例に係るフラッタ振動抑制装置
を設置した橋桁の幅方向の断面図であり、図２は橋桁の
軸方向の断面図である。
【００１５】図１のように、本実施例に係る橋桁のフラ
ッタ振動抑制装置は、橋桁１の下面を橋桁の幅方向に自
在に移動し橋桁の重心位置を変化させる重り３と、該重
りを移動させる駆動手段としてのウインチ４、４ａと、
前記移動自在の重り３を含むように橋桁下面を覆うカバ
ープレート８とを備えている。
ッタ振動抑制装置は、橋桁１の下面を橋桁の幅方向に自
在に移動し橋桁の重心位置を変化させる重り３と、該重
りを移動させる駆動手段としてのウインチ４、４ａと、
前記移動自在の重り３を含むように橋桁下面を覆うカバ
ープレート８とを備えている。
【００１６】本装置は図１、２に示すように橋梁に設置
される。すなわち、橋桁の強度部材２の下面であってケ
ーブル定着用横桁１３の下部に、Ｈ型鋼からなるレール
７が橋桁幅方向に進展するように設置され、該レール
７、７間にプレストレストコンクリート製の前記重り３
が配置される。
される。すなわち、橋桁の強度部材２の下面であってケ
ーブル定着用横桁１３の下部に、Ｈ型鋼からなるレール
７が橋桁幅方向に進展するように設置され、該レール
７、７間にプレストレストコンクリート製の前記重り３
が配置される。
【００１７】一方、橋桁の両縁部の強度部材内にはウイ
ンチ４、４ａが設置され、強度部材の下面縁部に設けら
れた滑車５、５ａを介して前記重り３の両端にワイヤ６
が接続されることにより、該重り３が前記ウインチ４、
４ａの駆動により前記レール７、７に沿って橋桁の幅方
向に移動される。
ンチ４、４ａが設置され、強度部材の下面縁部に設けら
れた滑車５、５ａを介して前記重り３の両端にワイヤ６
が接続されることにより、該重り３が前記ウインチ４、
４ａの駆動により前記レール７、７に沿って橋桁の幅方
向に移動される。
【００１８】そして、橋桁が側方或いは斜方から強風１
０を受けた場合には、風上側のウインチ４でワイヤ６を
巻き取ることにより前記重り３を風上側に移動させ、橋
桁の重心位置を橋桁中央の回転中心１１より風上側１２
に移動させる。これにより橋桁のフラッタ振動を抑制す
る。なお、前記重り３は、橋桁の全長に亙り設けるもの
としてもよいし、又一定の間隔を空けて設置し橋桁の一
部に設けるようにしてもよい。
０を受けた場合には、風上側のウインチ４でワイヤ６を
巻き取ることにより前記重り３を風上側に移動させ、橋
桁の重心位置を橋桁中央の回転中心１１より風上側１２
に移動させる。これにより橋桁のフラッタ振動を抑制す
る。なお、前記重り３は、橋桁の全長に亙り設けるもの
としてもよいし、又一定の間隔を空けて設置し橋桁の一
部に設けるようにしてもよい。
【００１９】また、強度部材２の下面には、前記重り３
及びレール７等を覆うようにカバープレート８が設けら
れており、強度部材の下面に設置される前記重り３やレ
ール７等による空気流の乱れを防ぎ、耐風安定性を図っ
ている。さらに、橋桁両縁部には、橋桁表面における空
気流の剥離を防止し空気流をスムーズにすべくフェアリ
ング９が設けられている。
及びレール７等を覆うようにカバープレート８が設けら
れており、強度部材の下面に設置される前記重り３やレ
ール７等による空気流の乱れを防ぎ、耐風安定性を図っ
ている。さらに、橋桁両縁部には、橋桁表面における空
気流の剥離を防止し空気流をスムーズにすべくフェアリ
ング９が設けられている。
【００２０】次に本発明に係るフラッタ振動抑制装置に
よるフラッタ振動の抑制効果について説明する。本願発
明者は、２次元流中の航空機の翼のフラッタ振動に対す
る次の式が橋梁にも適用できることを見出した。すなわ
ち、２次元流中の航空機の翼の単位翼幅のフラッタ振動
に関し、フラッタ発現風速ＵF と重心位置との関係につ
いて、次の式が提唱されている。
よるフラッタ振動の抑制効果について説明する。本願発
明者は、２次元流中の航空機の翼のフラッタ振動に対す
る次の式が橋梁にも適用できることを見出した。すなわ
ち、２次元流中の航空機の翼の単位翼幅のフラッタ振動
に関し、フラッタ発現風速ＵF と重心位置との関係につ
いて、次の式が提唱されている。
【００２１】
【数１】
【００２２】ここで、ａは、翼の回転角、ωh は、翼の
ｈ（変位）−振動のみを行わせた場合の振動数、ωa
は、翼のａ（回転角）−振動のみを行わせた場合の振動
数、ｍは、単位翼幅の翼の質量で、
ｈ（変位）−振動のみを行わせた場合の振動数、ωa
は、翼のａ（回転角）−振動のみを行わせた場合の振動
数、ｍは、単位翼幅の翼の質量で、
【００２３】
【数２】
【００２４】ρは、空気密度、ｂは、翼幅中心から翼端
までの距離、γa は、単位翼幅の翼のｘ＝ｂｃ点まわり
の慣性モーメントＩa を無次元化するための記号で、
までの距離、γa は、単位翼幅の翼のｘ＝ｂｃ点まわり
の慣性モーメントＩa を無次元化するための記号で、
【００２５】
【数３】
【００２６】ｘa は、単位翼幅の翼のｘ＝ｂｃ点まわり
の静的モーメントＳa を無次元化するための記号で、
の静的モーメントＳa を無次元化するための記号で、
【００２７】
【数４】
【００２８】そして、前記式１は、ωh 2 ／ωa 2 ≒
０、且つ密度比μ≧１０の２次元翼に対し適用されるも
のであるが、橋梁においては、前記ωh ／ωa は、およ
そ０．３程度、即ちωh 2 ／ωa 2 ≒０．０９である。
０、且つ密度比μ≧１０の２次元翼に対し適用されるも
のであるが、橋梁においては、前記ωh ／ωa は、およ
そ０．３程度、即ちωh 2 ／ωa 2 ≒０．０９である。
【００２９】また、密度比：μ＝ｍ／（πρｂ2 ）は、
航空機において高度の影響を表すものであるが、橋梁に
おいては、橋桁の１ｍ長さ当りの質量ｍは、ｍ＝２．０
〜４．０ｔｆ・ｓ2 ／ｍ（重量Ｗ＝２０〜４０ｔｆ）程
度であり、橋桁の幅２ｂを３０ｍとすれば、ｂ＝１５
ｍ、空気密度ρ＝０．１３２ｋｇｆ・ｓ2 ／ｍであるか
ら、密度比μは、μ＝｛（２．０〜４．０）×１０3 ｝
／｛π×０．１３２×１５2 ｝＝２１．４〜４２．８と
なり、μ≧１０を満足する。したがって、前記式１を橋
梁に適用できるものと考える。
航空機において高度の影響を表すものであるが、橋梁に
おいては、橋桁の１ｍ長さ当りの質量ｍは、ｍ＝２．０
〜４．０ｔｆ・ｓ2 ／ｍ（重量Ｗ＝２０〜４０ｔｆ）程
度であり、橋桁の幅２ｂを３０ｍとすれば、ｂ＝１５
ｍ、空気密度ρ＝０．１３２ｋｇｆ・ｓ2 ／ｍであるか
ら、密度比μは、μ＝｛（２．０〜４．０）×１０3 ｝
／｛π×０．１３２×１５2 ｝＝２１．４〜４２．８と
なり、μ≧１０を満足する。したがって、前記式１を橋
梁に適用できるものと考える。
【００３０】図４（ｂ）に示すように、回転中心を橋桁
中心と考えた場合のフラッタ発現風速をＵF 1 とする
と、この場合にはｃ＝０であるから、式１は、
中心と考えた場合のフラッタ発現風速をＵF 1 とする
と、この場合にはｃ＝０であるから、式１は、
【００３１】
【数５】
【００３２】となる。一方、重心が橋桁中心の場合のフ
ラッタ発現風速をＵF 2 とすると、この場合にはｃ＝
０、ｘa ＝０となるから、式１は、
ラッタ発現風速をＵF 2 とすると、この場合にはｃ＝
０、ｘa ＝０となるから、式１は、
【００３３】
【数６】
【００３４】となる。これらの式の比を取って、フラッ
タ発現風速の上昇率ＵF 1 ／ＵF 2 は、
タ発現風速の上昇率ＵF 1 ／ＵF 2 は、
【００３５】
【数７】
【００３６】となる。
【００３７】今、一例として幅員３０ｍ、橋桁の単位長
さ当りの重量がｍ＝２０ｔｆ／ｍの橋梁で、その重心位
置を風上に移動させた場合について、フラッタ発現風速
の上昇率ＵF 1 ／ＵF 2 を計算すれば表１のようにな
る。
さ当りの重量がｍ＝２０ｔｆ／ｍの橋梁で、その重心位
置を風上に移動させた場合について、フラッタ発現風速
の上昇率ＵF 1 ／ＵF 2 を計算すれば表１のようにな
る。
【００３８】
【表１】
【００３９】このように、本発明に係るフラッタ振動抑
制装置を用いれば、橋桁のフラッタ振動の発現風速を上
昇させることができ、橋梁におけるフラッタ振動を有効
に抑制することが可能となる。
制装置を用いれば、橋桁のフラッタ振動の発現風速を上
昇させることができ、橋梁におけるフラッタ振動を有効
に抑制することが可能となる。
【００４０】さらに、図３は本発明の別の実施例の概略
構成を示す説明図であり、（ａ）は本実施例の概略構成
を示す斜視図、（ｂ）は本実施例を用いた橋桁の長さ方
向の一部を示した斜視図である。
構成を示す説明図であり、（ａ）は本実施例の概略構成
を示す斜視図、（ｂ）は本実施例を用いた橋桁の長さ方
向の一部を示した斜視図である。
【００４１】図示のように、この実施例に係るフラッタ
振動抑制装置は、平板状のプレストレストコンクリート
製の重り３０に車輪３１と牽引フック３２とが設けられ
たもので、該重りを橋桁１の風上側に移動配置すること
により、風上側に橋桁の重心位置を移動させるものであ
る。なお、該重りを橋桁の全長に亙り配置してもよい
し、或いは橋桁の一部に配置してもよいことは前記第１
の実施例と同様である。
振動抑制装置は、平板状のプレストレストコンクリート
製の重り３０に車輪３１と牽引フック３２とが設けられ
たもので、該重りを橋桁１の風上側に移動配置すること
により、風上側に橋桁の重心位置を移動させるものであ
る。なお、該重りを橋桁の全長に亙り配置してもよい
し、或いは橋桁の一部に配置してもよいことは前記第１
の実施例と同様である。
【００４２】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、橋桁の重
心位置を回転中心より風上側に移動させることにより橋
桁のフラッタ振動を効果的に抑制することができるとい
う効果を奏する。
心位置を回転中心より風上側に移動させることにより橋
桁のフラッタ振動を効果的に抑制することができるとい
う効果を奏する。
【図１】本発明の一実施例の構成を示す橋桁の幅方向の
断面図である。
断面図である。
【図２】同じく本発明の一実施例の構成を示す橋桁の軸
方向の断面図である。
方向の断面図である。
【図３】本発明の別の実施例の構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図４】フラッタ振動の解析を行うための説明図であ
り、（ａ）は２次元流中の単位翼幅のフラッタ振動に関
するもの、（ｂ）は橋梁のフラッタ振動に関するもので
ある。
り、（ａ）は２次元流中の単位翼幅のフラッタ振動に関
するもの、（ｂ）は橋梁のフラッタ振動に関するもので
ある。
【図５】フラッタ振動発生のメカニズムを示す説明図で
ある。
ある。
【図６】フラッタ振動等の空力振動の抑制を図るために
従来から用いられている手段を示す説明図である。
従来から用いられている手段を示す説明図である。
１ 橋桁 ２ 強度部材 ３ 重り ４、４ａ ウインチ ５、５ａ 滑車 ６ ワイヤ ７ Ｈ型鋼からなるレール ８ カバープレート ９ フェアリング １０、４６ 風 １１ 回転中心 １２ 橋桁の重心位置 １３ ケーブル定着用横桁 ３０ 重り ３１ 車輪 ３２ 牽引フック ４１、５１ 橋梁 ４２ 主桁 ４３ デッキ ４４ 高欄 ４５ 側縦桁 ４７ 境界層 ４８ 渦 ４９ 負圧の強さを示す線 ５２ フラップ ５３ デフレクタ ５４ スポイラ ５５ フェアリング 尚、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (3)
- 【請求項１】 橋桁上に設置され橋桁の重心位置を変化
させる移動自在の重りからなる橋桁のフラッタ振動抑制
装置。 - 【請求項２】 橋桁の下面部に移動自在に設置され橋桁
の重心位置を変化させる重りと、該重りを橋桁の幅方向
に移動させる移動手段とからなる橋桁のフラッタ振動抑
制装置。 - 【請求項３】 前記移動自在の重りを含んで橋桁下面を
覆うカバープレートを備えた請求項２に記載の橋桁のフ
ラッタ振動抑制装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35647391A JPH05171837A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 橋桁のフラッタ振動抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35647391A JPH05171837A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 橋桁のフラッタ振動抑制装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05171837A true JPH05171837A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18449193
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35647391A Pending JPH05171837A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 橋桁のフラッタ振動抑制装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05171837A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005116340A1 (de) * | 2004-05-26 | 2005-12-08 | Tutech Innovation Gmbh | Vorrichtung zur dämpfung einer flatterbewegung bei einem tragwerk |
| WO2006029851A1 (de) * | 2004-09-15 | 2006-03-23 | Tutech Innovation Gmbh | Vorrichtung zur dämpfung von schwingungsbewegungen bei einem bauwerk |
| WO2006050802A1 (de) * | 2004-11-09 | 2006-05-18 | Tutech Innovation Gmbh | Vorrichtung zur dämpfung von schwingungsbewegungen bei einem bauwerk |
| CN105571812A (zh) * | 2014-10-11 | 2016-05-11 | 中国航空工业集团公司西安飞机设计研究所 | 一种低速颤振模型通用整流装置 |
| CN107687926A (zh) * | 2017-09-13 | 2018-02-13 | 大连理工大学 | 一种研究扭转振动阻尼比对桥梁颤振导数影响的测力试验方法 |
| CN114427187A (zh) * | 2022-03-09 | 2022-05-03 | 长沙理工大学 | 用于抑制桥梁涡振的智能可调防眩板、控制系统及方法 |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP35647391A patent/JPH05171837A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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