JP3354241B2 - 接触式帯電装置のブレード - Google Patents

接触式帯電装置のブレード

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機、プリンタ
ー、ファックスなどに用いられている電子写真装置にお
ける接触式帯電装置のブレードに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置における接触式帯電装置
は、オゾンの発生を少なくでき、しかも電源効率を向上
できることから、スコロトロン等の非接触方式に取って
代わりつつある。
【0003】この接触式帯電装置の一つとして、図7に
示すように、電圧を印加したブレード21を被帯電体
(感光性樹脂)30に当接させるブレード式のものがあ
る。図中、32は帯電装置、34は帯電用電源、36は
アルミニウム製ドラムである。また、38はクリーニン
グ装置、40は除電装置、42は転写装置、44は現像
装置、46は光学的信号書込み装置である。
【0004】しかし、ブレードによる帯電にあっては、
ブレード21先端が、被帯電体30に線状に当接してい
るため、次のような問題点がある。被帯電体表面に紙
粉などの異物が付着している場合、帯電ムラが発生し易
い。ドラムの摺動によって磨耗し易く、耐久性に劣
る。静電容量が小さいため、帯電用電源の電圧の変動
及び被帯電体のピンホールなどの影響を吸収できず信頼
性が低い。そのため、ブレード式は安価であるにもかか
わらず、従来は高価なローラを用いるローラ式が主に採
用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、前
記の点に鑑みてなされたもので、被帯電体上にある紙粉
などの異物を排除でき、耐久性に優れ、しかも信頼性の
高い接触式帯電装置のブレードを提供しようとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、平板状ブレ
ード本体の先端を絶縁体で被覆したブレード片の複数
が、各々先端を自由にして積層され、前記各ブレード片
の先端が、一方向へ回転するドラム外周の被帯電体と当
接する接触式帯電装置のブレードであって、前記複数の
ブレード片は、前記ブレード本体の電気抵抗値がそれぞ
れ異なっていて、前記ドラムの回転方向に対して後方側
に位置するブレード片から前方側に位置するブレード片
へ向かって順に前記ブレード本体の電気抵抗値が大きく
なるように配列されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】ブレードは、複数のブレード片の積層からなっ
て、被帯電体と当接する先端が自由なため、複数の線状
で被帯電体と当接する。そのため、従来の一つの線によ
る当接と比べて耐久性が向上し、信頼性が向上する。ま
た、被帯電体上に紙粉等の異物が有る場合には、その異
物を各ブレード片先端の当接部で排除するため、ブレー
ド片の数だけ排除が試みられることになり、異物の排除
が確実になる。さらに、前記複数のブレード片は、前記
ブレード本体の電気抵抗値がそれぞれ異なっていて、前
記ドラムの回転方向に対して後方側に位置するブレード
片から前方側に位置するブレード片へ向かって順に前記
ブレード本体の電気抵抗値が大きくなるように配列され
ているため、均一で安定した帯電作用が得られる。
【0008】さらに、被帯電体と当接する各ブレード片
の先端が絶縁体からなるため、静電容量を増加させるこ
とができ、信頼性が一層増加する。加えて、各ブレード
片のブレード本体各々の電気抵抗、弾性、厚みを変化さ
せることにより、被帯電体上の異物の除去作用、残留電
荷の除去作用、摩擦力による帯電作用などのようなブレ
ードに要求される各作用を、各ブレード片に分担させる
ことができ、各作用を十分に発揮するブレードを得るこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の一実施例のブレードの断面
図、図2はそのブレードを備えた接触式帯電装置の使用
状態を示す概略図、図3はそのブレード部分の拡大断面
図、図4は図3のA矢視図である。なお、前記従来技術
の説明と同じものについては同一の符号で示した。ま
た、図2において帯電装置は32aで示した。
【0010】ブレード10は、2以上のブレード片の積
層体から構成され、この実施例では第1ブレード片1
2、第2ブレード片14、第3ブレード片16の3つの
ブレード片の積層体からなる。
【0011】各ブレード片12,14,16は、平板状
のブレード本体12a,14a,16aと、それらの先
端付近を覆う絶縁体12b,14b,16bとより構成
され、各基部がブレード保持具18にボルトBで一体に
固定され、各先端13,15,17については自由とさ
れている。
【0012】各ブレード本体12a,14a,16a
は、EPDMおよびシリコンゴムなどのゴム弾性体を、
カーボン又は金属酸化物などの配合により導電性を付与
したもの、ウレタン、ナイロン、ポリエステル樹脂など
の弾性樹脂を、カーボン、金属酸化物又は金属錯化合物
などの配合により導電性を付与したものなどからなり、
それらの一つの材質、あるいは異種の材質の組み合わせ
から構成される。その際、各ブレード本体12a,14
a,16aの電気抵抗値は、1×10−5Ω〜1×10
Ωのものが組み合わされる。
【0013】さらに、前記複数のブレード片12,1
4,16は、各ブレード本体12a、14a,16aの
電気抵抗値がそれぞれ異なっていて、前記ドラムの回転
方向に対して後方側に位置するブレード片12から前方
側に位置するブレード片16へ向かって順に前記ブレー
ド本体の電気抵抗値が大きくなるように配列される。こ
の実施例で示せば、電気抵抗値は、ブレード本体12a
<ブレード本体14a<ブレード本体16aの順にな
る。このように電気抵抗値を変化させることにより、均
一で安定した帯電作用が得られる。また、各ブレード本
体12a,14a,16aの厚みは0.5mm〜2.0
mmの範囲で選択するのが好ましい。
【0014】絶縁体12b,14b,16bは、ウレタ
ン樹脂、フッツ素ゴム、ポリフッ化ビニリデン、ナイロ
ン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂などから構成さ
れ、厚みが5μm〜100μmとされる。各絶縁体の形
状は、絶縁体12b,14bのように被帯電体30との
当接部が直角断面形状、あるいは絶縁体16bのように
円弧状断面形状とされる。直角断面形状では被帯電体3
0をクリーニングしたり摩擦する作用が得られ、また円
弧状断面形状では放電開始ギャップを確保する作用が得
られる。
【0015】なお、前記各ブレード本体および絶縁体の
材質、電気抵抗値、形状などは、被帯電体の材質、表面
処理状態、所要とする帯電極性などの帯電特性、又は電
子写真装置全体の大きさ、処理速度、用途などに応じて
適宜選択組み合わされる。
【0016】次に、この発明のブレードの一実施例につ
いて、材質などを具体的に示す。 第1ブレード片12: ブレード本体12aを、厚み0.5mm、カーボン配合
により電気抵抗値1×10Ωとしたポリカーボネー
ト樹脂、絶縁体12bをシリコーン樹脂で構成した。ま
た、第1ブレード片12先端の被帯電体30への押し込
み代は0.2mmである。この構成からなる第1ブレー
ド片12は、被帯電体30表面の異物を除去し、しかも
電荷供給力が大きいため、被帯電体30表面の残留電荷
を完全に除去する作用を発揮する。
【0017】第2ブレード片14: ブレード本体14aを、酸化亜鉛の配合により導電性を
付与した、厚み1.0mm、電気抵抗値5×10Ω
のクロロプレンゴム製とし、絶縁体14bをポリアミド
樹脂で構成した。また、第2ブレード片14先端の被帯
電体30への押し込み代は0.5mmである。この構成
により、第2ブレード片14は、被帯電体30に対して
摩擦により帯電付与作用を発揮する。
【0018】第3ブレード片16: ブレード本体16aを、テトラヘプチルアンモニウムブ
ロミドの配合により導電性を付与した、厚み2.0m
m、電気抵抗値1×10Ωのウレタン発泡体とし、
絶縁体16bをビニリデンフルオライド−ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体で構成した。また、第3ブレード
片16先端の被帯電体30への押し込み代は0.5mm
とした。この構成により、第3ブレード片16は、被帯
電体30に軽く当接し、放電によって帯電ムラの部分を
補足帯電させ均一に帯電させる作用を発揮する。
【0019】前記構成のブレードを用いる帯電装置を備
えた電子写真装置と、従来のローラを用いる帯電装置を
備えた電子写真装置とについて、帯電特性を評価した。
図5は交流帯電特性の結果、図6は直流帯電特性の結果
である。この図から明らかなように、この発明のブレー
ドを用いる帯電装置は、高価なローラを用いる帯電装置
と同等の帯電特性を発揮した。また、耐久性についても
評価したところ、この発明のブレードを用いる帯電装置
は、ローラを用いる帯電装置よりも優れた耐久性を発揮
した。
【0020】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
接触式帯電装置のブレードによれば、従来のブレードが
有していた問題点をことごとく解決して、高価なローラ
と同等の性能と信頼性を安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のブレードを示す断面図で
ある。
【図2】そのブレードを用いる接触帯電装置の使用時を
示す概略図である。
【図3】そのブレード部分の拡大断面図である。
【図4】図3のA矢視図である。
【図5】交流帯電特性を示す図である。
【図6】直流帯電特性を示す図である。
【図7】従来のブレードを用いる接触式帯電装置の使用
時を示す概略図である。
【符号の説明】
10 ブレード 12 第1ブレード片 12a 第1ブレード片のブレード本体 12b 第1ブレード片の絶縁体 14 第2ブレード片 14a 第2ブレード片のブレード本体 14b 第2ブレード片の絶縁体 16 第3ブレード片 16a 第3ブレード片のブレード本体 16b 第3ブレード片の絶縁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02 G03G 15/16 103

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状ブレード本体の先端を絶縁体で被
    覆したブレード片の複数が、各々先端を自由にして積層
    され、前記各ブレード片の先端が、一方向へ回転するド
    ラム外周の被帯電体と当接する接触式帯電装置のブレー
    ドであって、 前記複数のブレード片は、前記ブレード本体の電気抵抗
    値がそれぞれ異なっていて、前記ドラムの回転方向に対
    して後方側に位置するブレード片から前方側に位置する
    ブレード片へ向かって順に前記ブレード本体の電気抵抗
    値が大きくなるように配列されていることを特徴とする
    接触式帯電装置のブレード。
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