JP3354103B2 - 押出機における中空状粒状物と粒状物の成形用ダイ - Google Patents

押出機における中空状粒状物と粒状物の成形用ダイ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投入された原料が
蒸煮され、かつ攪拌されながらペレットミル等の押出機
の成形用ダイ内に送入され、該成形用ダイのダイ穴より
押し出されて牛、豚等の家畜飼料(配合用、原料用を含
む)、コイ、ウナギ等の養魚飼料、しめじ、エノキタケ
等のきのこ培地及び肥料とされる農林水産用基礎製品と
しての中空状粒状物、更には、ゴム、プラスチック、生
ゴミ等の産業廃棄物の燃焼効率を高めるための中空状粒
状物と粒状物を得るための押出機における成形用ダイに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ペレットミル等の押出機
によるペレット製品の製造は、原料がコンディショナー
に投入され、該コンディショナー内で蒸煮され、かつ撹
拌されながらシュートを経てスプレッダーで掻き寄せら
れながら、ダイとローラーの強圧により、ダイ穴から押
し出されて強制成形され、これがカッターで切断されて
ペレット製品とされるものであるが、かかる押出機にお
けるダイは、単に多数のダイ穴を有するだけの構造であ
るため、各ダイ穴から押し出され、切断されたペレット
製品は、円柱状の無穴ペレットであった。
【0003】このように、従来のペレット製品は無穴ペ
レットであるため、牛、豚等の配合用、原料用を含む家
畜飼料用ペレットにあっては、ペレット中心部までの乾
燥に問題点があって品質生に劣り、また、保管上に制限
があり大量生産による長期保管ができないという問題点
があった。また、コイ、ウナギ等の養魚飼料用ペレット
にあっては、円柱状のため、沈降速度がほぼ同じで、魚
種によりその速度を調整するには、配合原料の構成やペ
レット加工以外の加工方法に頼らざるを得ない等の問題
点があった。
【0004】また、しめじ、エノキタケ等のきのこ培地
用ペレットにあっては、乾燥上小サイズであるため、二
次粉砕による鋸屑、コンコブミール等の粒度が細くな
り、ビン詰時に通気性や膨潤性に難点がある他、含浸時
間にムラが発生するという問題点があった。
【0005】そこで、本発明者は、これらの問題点を解
決すべく、中空状のペレット製品である中空状粒状物を
成形するためのダイ、即ち、ダイ本体と多数のダイチッ
プを含み、ダイチップは、原料が押し出される貫通孔を
有するダイチップ本体と、該ダイチップ本体の一方の開
口部に固着され、かつ前記貫通孔と連通する原料送入口
を有する中棒取着板と、該中棒取着板に一端が固着され
て前記貫通孔内に遊挿の中棒とにより構成されるととも
に、該ダイチップは、前記ダイ本体の外周面に穿設され
た多数のダイ孔内に、それぞれの中棒取着板側を前記ダ
イ本体内側に向けた状態で固着されてなる中空状粒状物
の成形用ダイを発明して、特許出願(特願平8−358
814号)をした。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明に係る押出機に
おける中空状粒状物と粒状物の成形用ダイは、前記特許
出願に係る発明を発展させ更に改良したものである。
【0007】即ち、特願平8−358814号に係る成
形用ダイにおいては、ダイチップ本体が不可欠とされる
ために部品点数が多くなってコスト高になるばかりか、
中棒取着板が固着されるダイチップ本体の厚み部(中棒
取着板とダイチップ本体との接合部)分だけ余計に必要
となってダイ全体の開口面積は少なくなり、その分生産
能力(造粒能力)が劣るという問題点があった。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たもので、その目的とするところは、従来においては不
可欠であったダイチップ本体を不要とすることにより、
部品点数が少なくて、コスト的に安くなるばかりか、加
工も容易であり、その上、ダイ全体のダイ穴の開口面積
が増えて生産能力(造粒能力)が向上する押出機におけ
る中空状粒状物と粒状物の成形用ダイを提供することに
ある。
【0009】また、本発明のもう一つの目的は、乾燥効
率や硬度耐久力が向上し、粗粒大サイズペレット化が可
能で、澱粉のアルファー化が促進される等の作用効果を
有して、配合用、原料用を含む家畜飼料や養魚飼料とし
て好適であり、また、圧縮反発力による膨潤効果や水の
含浸ムラの解消効果等の作用効果を有して、きのこ培地
及び肥料として好適であり、更には、燃焼効率が向上し
得る等の作用効果を有して産業廃棄物の燃焼用処理物と
して好適な中空状粒状物を成形することができる成形用
ダイを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】これらの目的を達成する
ため、請求項1に係る発明は、投入された原料が蒸煮さ
れ、かつ撹拌されながら押出機の成形用ダイ内に送入さ
れて中空状粒状物、または粒状物とされる成形用ダイで
あって、原料呑込み穴を有する中棒台と、該中棒台の中
心部位に一端が連結された中棒とによりダイチップが構
成されるとともに、該ダイチップがその中棒台を原料送
入側に向けた状態でダイ穴内に着脱可能として設けられ
た構成を特徴とするものである。
【0011】請求項2に係る発明は、前記ダイ穴におけ
る原料送入側内周壁に、原料の押し出し抵抗を増大させ
るための圧縮部としてのテーパー部が形成されている構
成を特徴とするものである。
【0012】請求項3に係る発明は、前記ダイチップに
おける中棒に、原料の押し出し抵抗を増大させるための
圧縮部としてのテーパー部が形成されている構成を特徴
とするものである。
【0013】請求項4に係る発明は、前記中棒台と中棒
が相対的に取外し可能となっている構成を特徴とするも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照し、その作用と共に説明する。
【0015】先ず、本発明に係る押出機における中空状
粒状物と粒状物の成形用ダイは、配合用及び原料用を含
む家畜飼料用中空状粒状物、養魚飼料用中空状粒状物、
きのこ培地用中空状粒状物及び肥料用中空状粒状物等の
農林水産基礎製品としての中空状粒状物と粒状物を成形
するためのダイであり、更には、ゴム、プラスチック等
の産業廃棄物の燃焼効率を高めるため、該産業廃棄物を
燃焼用中空状粒状処理物とするためのダイである。そし
て、本成形用ダイが装着される押出機は、ペレットミル
等の公知の押出機である。
【0016】そこで先ず、押出機の概要を、図28に例
示された原理図を参照して説明すると、蒸煮され、かつ
撹拌された原料100は成形用ダイ1内に送入され、該
原料100はダイ1内において回転するスプレッダー2
で掻き寄せられながら、成形用ダイ1と一対の転圧ロー
ラー3の強圧により、多数のダイ穴4から押し出されて
強制成形され、これがカッター5で適当寸法に切断され
て製品101とされるものである。
【0017】なお、原料100としては、配合用飼料の
場合は、例えば最終製品の粗蛋白が15%以上、粗繊維
が15%以下の成分確保ができるべく穀類、植物性油粕
類、こう類、アルファルファ等の混合物であり、原料用
の場合は、例えば一般フスマであり、養魚飼料用の場合
は、例えばコイ用として最終製品の粗蛋白が40%以
上、粗灰分が15%以下の成分確保ができるべく動物質
性飼料、穀類、そうこう類、植物性油粕、リン酸カルシ
ュウム等の混合物である。また、きのこ培地用の場合
は、例えばほんしめじ用としてスギオガコ、コーンコブ
ミール、オイルパーム粕の培養基用基材と生米糖、フス
マ、豆皮の栄養源の混合物であり、また、肥料用の場合
は、例えばナタネ油粕である。
【0018】本発明に係る押出機における中空状粒状物
と粒状物の成形用ダイ10は、上記押出機における成形
用ダイ1に改良を加え、該成形用ダイ10により中空状
粒状物とクランブルとしての粒状物が得られるようにし
たものである。
【0019】本成形用ダイ10は、図1に概略的に例示
されているように、円筒状にして、かつ多数のダイ穴1
2を有するダイ本体11と、該ダイ本体11の各ダイ穴
12内に取外し可能として固着されたダイチップ20か
ら構成されている。
【0020】ダイチップ20は、金属製であって、中棒
台と中棒を含んでいる。中棒台21は円盤状であって、
その一面側中央部位に、頂部をカットした逆円錐状形の
中棒固着部22を有するとともに、該固着部22の中心
部位には盲ねじ穴23を有し、更に固着部22を含む中
央部分の外周には、原料100の呑込み穴24を有して
いる。中棒台21の外周と呑込み穴24の周囲はそれぞ
れ面取り加工されてテーパー部25、26とされて、中
棒台21の外周テーパー部25は、後述するダイ穴に対
する楔式による着脱に対応する構造とされ、また、呑込
み穴24のテーパー部26は、原料100の呑込みが良
好になされるようになっている。
【0021】なお、呑込み穴24の数及び形状は、図8
から図10に例示されているように適宜であって、特に
限定されず、後述の中棒の形状とも関係するが、図8に
例示されているように、呑込み穴24の数が多い場合に
は、軽詰め(低比重)に適し、図9或いは図5に例示さ
れているように、呑込み穴24が3個或いは2個の場合
には、中詰め(中比重)に適し、更に図10に例示され
ているように、呑込み穴24が1個の場合には、原料の
呑込み量が増大して重詰め(高比重)に適するものであ
る。
【0022】中棒台21のねじ穴23には中棒27が、
その一端ねじ部28の螺着により、かつ締付ナット29
の締着によって一体的に固着されている。中棒27は、
ペレット製品としての粒状物に中空状部を形成するため
のもので、中棒27は、目的とする大きさの貫通中空状
部に対応した太さと長さを有している。中棒27は中棒
台21と一体に設けることも可能であるが、製作上の点
やコスト面からそれぞれ別体に製作し、両者を上記ねじ
手段、或いは接着手段等により一体的に固着するがよ
い。なお、同じ中棒台21で形状の異なる中棒27と交
換するため、上記ねじ手段により、或いはガスであぶれ
ば離脱する接着剤使用により、中棒台21と中棒27を
相対的に着脱可能なるようにしてもよい。
【0023】中棒27は、その断面形状が円形(図11
及び図12参照)の他、中空状部を堅固にして、造粒後
において空気、熱、液体の接触面積を標準丸棒より大き
くする構造として、例えば、丸棒外周面に規則的または
不規則的に多数の凸部30を形成してもよく(図13及
び図14参照)、また、丸棒外周面にして、かつ軸方向
との直交方向(原料の流れ方向と略直角方向)に規則的
または不規則的に周溝31を形成してもよく(図15及
び図16参照)、また、丸棒外周の軸方向に規則的また
は不規則的なスクリュー状の薄溝32を形成してもよく
(図17及び図18参照)、また、丸棒のねじ部28と
の基部を残して二つのやや細い丸棒体に分割して二穴型
状としてもよい(図19及び図20参照)。また、丸棒
外周面の軸方向に規則的又は不規則的に水平溝34を形
成してもよく(図21及び図22参照)、更には、丸棒
断面形状をC型状(図23参照)、星型状(図24参
照)にしてもよく、更には、三角型状(図25参照)
に、或いは特に図示しないが、六角型状等の多角棒とし
てもよい。これらの変形態様により、原料100のダイ
通過抵抗が増減して目的とする硬度、耐久力を有し、か
つ中空状部41の表面積拡大により空気、熱(乾燥)と
水、液体(吸水)の接触面積が大きくなる中空状粒状物
40が得られる。
【0024】なお、中棒台21と中棒27及びダイ穴形
状との組み合わせについては後述する。
【0025】上記の構成に係るダイチップ20は、図1
から図4に例示されているように、ダイ本体11の貫通
したダイ穴12内に、その中棒台21を原料送入側に向
け、かつダイ面13よりもやや下げた状態で取外し可能
として固着されている。更に説明すると、ダイ穴12
は、同心状の円筒穴部14と、原料100の押し出し抵
抗を増大させるための圧縮部としてのやや原料送入側に
拡開したテーパー部15と、中棒台21が載置されるL
形段部16と、原料送入側の開口周縁が面取りされて形
成のテーパー部17とを有している。そして、中棒台2
1がL形段部16に載置されて取り付けられるととも
に、ダイ穴テーパー部17と中棒台テーパー部25との
空隙部の適所において、楔体18が打ち込まれて固着さ
れ、また、楔体18が取り外されることによってダイチ
ップ20がダイ穴12内より取り外しされるようになっ
ている。なお、ダイ穴12内に対するダイチップ20の
着脱は、上記楔式の他、特に図示しないが、中棒台21
の側面外周とダイ穴12の内周壁においてダイの回転方
向に半周ないし1周半のねじ部を設けて、これらねじ部
の螺合による簡易ねじ込み式、或いはばね付きベアリン
グ式等の公知の手段によってもよい。
【0026】ダイ穴12は、図4に例示されているよう
に、L形段部16までを同一径の円筒状穴としてもよ
い。この場合において、図2に例示されたダイ穴12の
テーパー部15と同等の作用効果を有するテーパー部3
5は、図4に例示されているように、中棒27における
略中間原料送入側寄りからねじ部28までの外周に形成
される。
【0027】このようにして、ダイチップ20はダイ穴
12内に設けられるが、このダイチップ20のセット状
態においては、中棒27の自由端はダイ本体11の原料
押し出し側ダイ面19と略同一面になるように寸法設定
されている。
【0028】また、ダイチップ20は、ダイ穴12内に
そのダイ面13よりもやや下げた状態で設けられている
が、これはダイ本体11と中棒台21の材質の硬度によ
る摩耗度を考慮してのことで、転圧ローラー3によるロ
ール摩耗により経時的に中棒台21が摩耗するからであ
る。
【0029】以上の構成に係る本成形用ダイ10によれ
ば、中空状部41を有する中空状粒状物40が公知の常
法によって得られる。即ち、蒸煮され、かつ撹拌されな
がら原料100が押出機の成形用ダイ10内に送入され
て、スプレッダー2で掻き寄せられながらダイ本体11
とローラー3の弾圧により原料100は各ダイチップ2
0における中棒台21の呑込み穴24から呑込まれてダ
イ穴12から押し出されて強制成形される。この時、ダ
イ穴12の円筒穴部14と各中棒27により該中棒27
の断面形状に適合した形状の中空状部41を有する中空
状粒状物40が成形され、これがカッター5で切断され
て製品とされる。
【0030】このようにして、中空状粒状物(ペレット
製品)40が得られるため、これにより配合飼料用ペレ
ット、原料用ペレット、養魚飼料用ペレット、きのこ培
地用ペレット、肥料用ペレットを包含する農林水産用基
礎製品を製造すれば、新規な中空状ペレットとして、造
粒直後の乾燥時及び保管時にペレット内外面からの乾燥
が進んで、良好な乾燥効果が得られるとともに、大サイ
ズのペレット製造が可能となり、また、粗粒配合が可能
となるばかりか、ダイ通過抵抗の増大によって硬いペレ
ットが得られて硬度耐久力に優れるものである。また、
配合飼料用とすれば、更にペレット外周面と内周面に糖
蜜等の添加ができるため、嗜好性に富んだ高品質のペレ
ット製品が得られる。また、原料用ペレットとすれば、
更にペレットの中心部の自己熱を保有して周辺環境によ
り発熱し、酸敗酸臭カビ等の品質劣化を起こすという従
来の問題点は解消されるばかりか、燻蒸ガスの浸透度が
向上するという効果がある。また、養魚飼料用とすれ
ば、更にペレット外周面と内周面から油脂が含浸せられ
て高品質のペレット製品が得られるとともに、湖底等へ
の沈降速度が改善されて摂取効率が向上する。また、き
のこ培地用とすれば、更にビン詰時において、圧縮反発
力による膨潤効果があるばかりか、ペレット内外周面か
らの水の含浸が可能で含浸ムラが解消できる。
【0031】特に、中棒台21の原料呑込み穴24が1
個(図10参照)で、中棒27が標準丸棒か凸部30付
丸棒(図13及び図14参照)、或いはテーパー部35
付丸棒(図4参照)であり、ダイ穴12がテーパー部1
5付ダイ穴(図2参照)である場合は、硬度とアルファ
化度が要求される重詰め(高比重)ペレット製品を得る
に好適である。即ち、呑込み面積が大きい一つの穴24
からローラー3の強圧で押し込まれた原料100がテー
パー部15、35で圧縮され、更に中棒27の抵抗を受
けて高硬度とアルファ化さた中空状粒状物40が得られ
る。
【0032】また、呑込み穴24が複数(図8参照)
で、中棒27が縦溝31付丸棒(図15及び図16参
照)、或いはスクリュー溝32付丸棒(図17及び図1
8参照)であり、ダイ穴12が円筒状ダイ穴(図4参
照)である場合は、軽詰め(低比重)ペレット製品とし
てきのこ培地用ペレット製品を得るのに好適である。蓋
し、きのこ農家の使用段階までは中空状を維持する程度
のペレットでよく、硬すぎたり、アルファ化が進んでい
るとビン詰め作業の散水時における吸水、膨潤速度が遅
く、培地ペレットには不適であるので、造粒後の乾燥効
率や農家段階での内外面吸水効率だけを考慮した中空形
状とすればよいからである。
【0033】また、呑込み穴24が2個、或いは3個
(図5、図9参照)で、中棒27が二穴型状(図19及
び図20参照)であり、ダイ穴12が円筒状ダイ穴(図
4参照)である場合は、中詰め(中比重)製品として、
燃焼効率を高め得るため、産業廃棄物の燃焼用中空状粒
状物を得るに好適である。
【0034】更に、呑込み穴24が1個(図10参照)
で、中棒27が水平溝34付丸棒(図21及び図22参
照)、或いは断面C型状(図23参照)、星型状(図2
4参照)、または三角型状(図25参照)であり、ダイ
穴12がテーパー部15付ダイ穴(図2参照)である場
合は、クランブルを得るに好適である。
【0035】
【発明の効果】しかして、本発明に係る中空状粒状物と
粒状物の成形用ダイによれば、従来に比し、構成部品点
数が少なく、かつ既存の成形用ダイ穴への加工が容易
で、安価に製作できるとともに、ダイ全体のダイ穴の開
口面積が増えて生産能力(造粒能力)が向上する。
【0036】また、ダイチップはダイ穴に対し着脱可能
となっており、更には、ダイチップはその中棒台と中棒
が相対的に着脱可能となっているから、ダイチップの交
換により、または原料の呑込み穴数を異にする中棒台
と、断面形状を異にする中棒との組み合わせが可能とな
り、製品の用途に対応して、軽詰め(低比重)、中詰め
(中比重)、重詰め(高比重)の中空状粒状物を得るこ
とができて、多種多様な製品ニーズに対応することがで
きる。
【0037】また、本成形用ダイにより得られた中空状
粒状物は、前述の多くの作用効果を有して、配合用及び
原料用を含む家畜飼料用ペレット、養魚飼料用ペレッ
ト、きのこ培地用ペレット等の農林水産用基礎製品、更
には、ゴム、プラスチック等の産業廃棄物の燃焼用製品
として最適である。
【0038】即ち、内外面の乾燥が可能で乾燥効率が向
上し、また、内面からの乾燥が可能なため、大サイズペ
レットが可能となる。また、成形用ダイにおけるダイ穴
と中棒の圧縮テーパー部による原料圧縮構造と通過抵抗
の増大により、製品の硬度耐久力が向上し、粉化防止は
もとより硬めを要求される養兎飼料に適する。また、大
サイズが可能であるため、荒目の草質原料が可能で、粗
粒造粒が可能となる。また、成形用ダイにおけるダイ穴
の圧縮構造と中棒抵抗によりクズレがないため、糖蜜や
油脂の高添加が可能となる。また、内外面からの糖蜜の
吸着により独特の香りが発散し、嗜好性が向上するた
め、糖蜜アフターコーティングの効率化が計られ、ま
た、油脂の真空吹付けや回転ドラムによる吹付けがより
効率的で、油脂の添加量が増大するため、油脂アフター
コーティングの効率化が計られる。
【0039】また、中空状体であるため、燻蒸ガスの浸
透度が向上し、また、中空サイズの調整により、沈降速
度の改善ができる。また、含水させた場合は、圧縮反発
力による膨潤、クズレ効果が大きく、また、中空状体で
あるため、内外面が含浸可能で、含浸ムラが解消でき
る。
【0040】また、ダイチップの選択による原料の呑込
み量大と圧縮構造、高温と中棒抵抗により、澱粉のアル
ファ化、糊化が促進される。
【0041】また、中空状体であるため、燃焼効率が向
上し、産業廃棄物の燃焼用粒状物として適する。
【0042】また、ダイチップにおける中棒の断面形状
によつては、粒状物(クランブル)とされる。クランブ
ル工程は一端ペレットにしたものを粗砕するので粉化問
題が恒常化しているのと、その発生した粉をペレット工
程まで搬送しているのが現状であり、一時保管した粉は
同一銘柄を製造する時点でなければ造粒できないこと、
更に幼少畜や稚魚はその性格上抗菌剤が添加されている
ので、工程残留等の問題も潜在しており、コスト面や飼
料安全性の面からも問題点は多いが、本粒状物(クラン
ブル)は、製造第一段階での押出機において、本成形用
ダイにより製造されるものであるから、上記の問題点は
解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中空状粒状物と粒状物の成形用ダ
イの一例での概略正面図である。
【図2】本発明に係る中空状粒状物と粒状物の成形用ダ
イの一例での部分拡大断面図である。
【図3】図2の3方向から見た端面図である。
【図4】本発明に係る中空状粒状物と粒状物の成形用ダ
イの他例での部分拡大断面図である。
【図5】中棒台の一例での平面図である。
【図6】図5の6−6線に沿った断面図である。
【図7】図6における部分拡大図である。
【図8】中棒台の他例を示す平面図である。
【図9】中棒台の第3の他例を示す平面図である。
【図10】中棒台の第4の他例を示す平面図である。
【図11】ダイチップの一例を示す一部断面の側面図で
ある。
【図12】図11の12−12線に沿った断面図であ
る。
【図13】中棒の他例を示す一部省略の平面図である。
【図14】同上の拡大断面図である。
【図15】中棒の第3の他例を示す一部省略の平面図で
ある。
【図16】同上の拡大断面図である。
【図17】中棒の第4の他例を示す一部省略の平面図で
ある。
【図18】同上の拡大断面図である。
【図19】中棒の第5の他例を示す一部省略の平面図で
ある。
【図20】同上の拡大断面図である。
【図21】中棒の第6の他例を示す一部省略の平面図で
ある。
【図22】同上の拡大断面図である。
【図23】中棒の第7の他例を示す拡大断面図である。
【図24】中棒の第8の他例を示す拡大断面図である。
【図25】中棒の第9の他例を示す一部省略の平面図で
ある。
【図26】本成形用ダイにより得られた中空状粒状物の
一例での正面図である。
【図27】同上の断面図である。
【図28】押出機の一例での原理説明図である。
【符号の説明】
10 本成形用ダイ 11 ダイ本体 12 ダイ穴 13、19 ダイ面 14 円筒状穴部 15、35 テーパー部 16 L形段部 18 楔体 20 ダイチップ 21 中棒台 22 固着部 23 ねじ穴 24 原料呑込み穴 27 中棒 40 中空状粒状物 41 中空時状部 100 原料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 2/20 A23K 1/20 A23N 17/00 C05G 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入された原料が蒸煮され、かつ攪拌さ
    れながら押出機の成形用ダイ内に送入されて中空状粒状
    物、または粒状物とされる成形用ダイであって、原料呑
    込み穴を有する中棒台と、該中棒台の中心部位に一端が
    連結された中棒とによりダイチップが構成されるととも
    に、該ダイチップがその中棒台を原料送入側に向けた状
    態でダイ穴内に着脱可能として設けられた構成を特徴と
    する押出機における中空状粒状物と粒状物の成形用ダ
    イ。
  2. 【請求項2】 前記ダイ穴における原料送入側内周壁
    に、原料の押し出し抵抗を増大させるための圧縮部とし
    てのテーパー部が形成されている請求項1の押出機にお
    ける中空状粒状物と粒状物の成形用ダイ。
  3. 【請求項3】 前記ダイチップにおける中棒に、原料の
    押し出し抵抗を増大させるための圧縮部としてのテーパ
    ー部が形成されている請求項1の押出機における中空状
    粒状物と粒状物の成形用ダイ。
  4. 【請求項4】 前記中棒台と中棒が相対的に取外し可能
    となっている請求項1ないし3のいずれかの押出機にお
    ける中空状粒状物と粒状物の成形用ダイ。
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