JP3352851B2 - 半導体集積回路装置の配線方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の配線方法

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JP3352851B2 JP19474995A JP19474995A JP3352851B2 JP 3352851 B2 JP3352851 B2 JP 3352851B2 JP 19474995 A JP19474995 A JP 19474995A JP 19474995 A JP19474995 A JP 19474995A JP 3352851 B2 JP3352851 B2 JP 3352851B2
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  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板上の論
理素子に配線を施すことにより所望の回路動作を実現す
る半導体集積回路装置の配線方法に関し、特に、ディレ
イスペックの厳しい信号の配線を行う場合に適した半導
体集積回路装置の配線方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置の設計においては、
半導体基板上に配置された複数の論理素子を金属薄膜で
形成される配線を施すことにより所望の回路動作を実現
しているが、実際に半導体基板上に配線を行うと、信号
を引き回す配線の抵抗・容量により信号の伝搬遅延 (以
下、ディレイと記す。) が生じ、そのため各信号のタイ
ミングが合わず、回路の正常動作が得られないというこ
とが起きる場合がある。このような問題は、大別すると
データパス系とクロック系の2つで起きる。データパス
系の信号では、セットアップ・ホールドタイムの制約が
あるので、例えば、レジスタ間のパスディレイで上下限
の制約を守らないと、データが時間内に渡らないという
問題が生じてしまう。一方、クロック系の信号では、ス
キューの制約があるので、例えば、チップ内のスキュー
の上限制約を守らないと、同時に動作する必要があるフ
リップフロップ等の素子が同時に動作することができ
ず、そのためデータが正確に渡らないという問題が生じ
てしまう。また、チップ内のディレイの上下限制約を守
らないと、他のチップとのスキューが生じるために、シ
ステムとしての誤動作が起きてしまうのである。
【0003】このため、従来より、上述した配線の抵抗
・容量によるディレイの削減及びスキューの最小化のた
めの対策技術が講じられている。例えば、特開平4−2
69860、特開平5−54100、特開平6−114
951等である。
【0004】ところが、近年の配線の微細化に伴って、
VIAの縮小化が進んでいるためにこれまではほとんど
無視することができたVIAの抵抗が上記ディレイに影
響を及ぼす程の大きな値となってきたのである。
【0005】というのは、VIAの縮小化が進むにつれ
て、従来の配線材料 (通常は、Alが用いられてい
る。) をVIAのスルーホール部に完全に埋め込むこと
は困難となったために、スルーホール部には別の配線材
料を埋め込んでVIAを形成するプロセス技術が確立さ
れたが、逆に、この別材料をスルーホール部に用いたた
めに従来のようにVIAの抵抗を無視することができな
くなってしまったのである。
【0006】例えば、トランジスタのゲート長が0.5
μm以下となる世代のプロセス技術において、この別材
料としてW (タングステン) を使用すると、1つのスル
ーホールを持つVIAの抵抗値は数Ωにもなってしま
う。
【0007】従って、従来では問題とならなかったVI
A抵抗に基づくディレイの削減及びスキューの最小化に
も対策を講じる必要が生じてきているのである。
【0008】一方、VIA抵抗を下げる技術としては、
これまでにも講じられている。例えば、VIA自体の形
状を配線幅よりも太くしてスルーホールの面積を大きく
することでVIAの抵抗を下げるという技術がある。し
かし、この技術は、本来製造工程におけるVIAの発生
位置のずれに対処することが目的である技術なので、直
接VIA抵抗を下げるという目的のためには用いられて
はいなかった。また、電源配線において、スルーホール
の数を調節することによりVIA抵抗を変化させて必要
な電流値を得る技術が特開平2−140952に開示さ
れている。しかし、この技術は、配線する際にVIA抵
抗によるディレイを考慮しているものではなかった。
【0009】このように、従来から講じられている対策
技術は、配線の抵抗・容量によるディレイについての対
策が行われているだけであり、VIA抵抗によるディレ
イについては対策が行われていなかった。また、VIA
抵抗を下げる技術は講じられてはいたが、それらはVI
A抵抗によるディレイを考慮しているものではなかっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の技術では、近年の配線の微細化により問題となる
VIA抵抗によるディレイの削減及びスキューの最小化
には何ら対策は講じられてはいなかった。
【0011】そこで、本発明は、上記事情に鑑みて成さ
れたものであり、その目的は、VIA抵抗によるディレ
イの調節を行うことで、ディレイスペックの厳しい信号
の配線を施すことができる半導体集積回路装置の配線方
法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに第1の発明は、半導体集積回路装置上の素子間に配
線を行う半導体集積回路装置の配線方法において、各素
子の配置位置に基づいて各素子間に信号を配線して配線
経路を決定し、前記配線経路上の信号の伝搬遅延が所定
の範囲を満たしているか判断し、前記伝搬遅延が所定の
範囲を満たしていない場合には、前記配線経路上のVI
Aのスルーホールの個数、面積またはその両方を、前記
伝搬遅延が所定の範囲を満たすように変更することを特
徴とする。
【0013】上記構成よれば、配線経路上のVIAのス
ルーホールの個数、面積またはその両方を変更すること
でそのVIAの抵抗を調節するので、前記配線経路にお
ける信号の伝搬遅延を所定の範囲内にすることができ
る。
【0014】ここで、前記配線経路上のVIAのスルー
ホールの個数、面積またはその両方を、前記伝搬遅延が
所定の範囲を満たすように変更する際に、前記配線経路
の最小線幅経路上において、少なくとも1個以上のVI
Aが複数のスルーホール、最小面積よりも広いスルーホ
ールまたはその両方を持つように変更することが好まし
い。
【0015】また、前記配線経路上のVIAのスルーホ
ールの個数、面積またはその両方を、前記伝搬遅延が所
定の範囲を満たすように変更する際に、前記素子の端子
に最も近い前記VIAのスルーホールを変更することが
好ましい。
【0016】さらに、前記配線経路上のVIAのスルー
ホールの個数、面積またはその両方を、前記伝搬遅延が
所定の範囲を満たすように変更する際に、前記VIAが
発生していない前記配線経路上では、異なる配線層を用
いて前記VIAを発生させることが好ましい。
【0017】第2の発明は、与えられた2つ配線経路に
対して、各配線経路のディレイバランス分岐点を結線し
てバランス配線を行う半導体集積回路装置の配線方法に
おいて、与えられた2つ配線経路上のVIAのスルーホ
ールの個数、面積またはその両方を調節することで、前
記ディレイバランス分岐点を移動させ、2つの配線経路
のディレイバランス分岐点を結ぶ配線経路を短くするこ
とを特徴とする。
【0018】上記構成によれば、与えられた2つ配線経
路にバランス配線を行う場合に、2つ配線経路上のVI
Aのスルーホールの個数、面積またはその両方を調節す
ることで、前記ディレイバランス分岐点を移動させるの
で、2つの配線経路のディレイバランス分岐点を結ぶ配
線経路を短くすることができ、伝搬遅延を削減すること
ができる。
【0019】第3の発明は、半導体集積回路装置上の素
子の端子に配線を行う半導体集積回路装置の配線方法に
おいて、各素子に電気的等価で、かつスルーホールの個
数、面積またはその両方の異なるVIAを発生させるこ
とができる端子を複数用意し、要求される伝搬遅延に応
じて上記複数の端子から配線を接続する端子を選択し
て、前記VIAのスルーホールの個数、面積またはその
両方を変更することを特徴とする。
【0020】上記構成によれば、各素子に電気的等価
で、かつスルーホールの個数、面積またはその両方の異
なるVIAを発生させることができる端子を複数用意す
るので、VIA抵抗の低減による配線経路の伝搬遅延の
削減を容易に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る
半導体集積回路装置の配線方法の処理手順の概略を示す
フローチャートである。図1に示す処理手順は4つの処
理ステップから構成されている。なお、この処理の事前
には、各素子の配置位置は決定されているものとする。
【0022】図1において、まず、各素子の配置位置に
基づいて、各素子間に信号を配線してその配線経路を求
める (ステップ1) 。
【0023】次に、ステップ1で求めた配線経路上の信
号のディレイを計算し、その値が予め決められているデ
ィレイスペックを満たしているか判断する。なお、スペ
ックを満たしていればここで作業は終了し、満たしてい
なければ次のステップに進む(ステップ2) 。
【0024】次に、スペックを満たしていない配線経路
上に存在するVIAの中から、変更の対象となるVIA
を選択する (ステップ3) 。
【0025】次に、ステップ3で選択したVIAのスル
ーホールの数・面積を、与えられたスペックを満たすこ
とができるように変更する (ステップ4) 。
【0026】最後に、再びステップ2で、ステップ4の
変更処理が行われた配線経路のディレイを計算し、その
値がスペックを満たしているか判断し、満たしていれば
ここで作業は終了し、満たしていなければ、スペックを
満たすことができるまでステップ2からステップ4を繰
り返す。
【0027】次に、ステップ4におけるVIAのスルー
ホールの数・面積の変更方法について説明する。
【0028】最初に、VIAの抵抗を低減する方法につ
いて説明する。
【0029】VIAの抵抗を低減するためには、1VI
A当たりのスルーホールの面積を大きくすることが必要
である。従って、VIAの抵抗を低減する方法として
は、面積が同じスルーホールを1VIA当たり複数発生
させる、また、1VIA当たり1スルーホールの場合
は、スルーホールの面積を大きくする方法が上げられ
る。
【0030】以下、図面を用いて具体的にVIA抵抗の
低減方法について説明する。
【0031】図2は、半導体集積回路装置において、通
常の1VIA当たり1個のスルーホールを発生させたV
IAの構成の一例を示す図である。図2において、第1
層配線21と第2層配線23がスルーホール25によっ
て接続され、また、VIAは最小の領域で発生させてい
る。トランジスタのゲート長が0.5μm以下の世代で
スルーホールに埋め込む導電材料としてWを用いると、
図2に示すVIAの抵抗値は数Ωとなる。以下、説明の
ために図2に示すVIAの抵抗値を1Ωとする。
【0032】図3は、半導体集積回路装置において、1
VIA当たり2個のスルーホールを発生させたVIAの
構成の一例を示す図である。図3において、第1層配線
31と第2層配線33がスルーホール35A及び35B
によって接続されている。図3に示すVIAでは、図2
に示すスルーホール25と同じ面積のスルーホール35
A及び35Bを発生させているので、1VIA当たりの
スルーホールの面積は2倍となり抵抗値は半減する。従
って、図3に示すVIAの抵抗値は0.5Ωとなる。
【0033】図4は、半導体集積回路装置において、1
VIA当たり4個のスルーホールを発生させたVIAの
構成の一例を示す図である。図4において、第1層配線
41と第2層配線43がスルーホール45A、45B、
45C及び45Dによって接続されている。図4に示す
VIAでは、図2に示すスルーホール25と同じ面積の
スルーホール45A、45B、45C及び45Dを発生
させているので、1VIA当たりのスルーホールの面積
は4倍となり抵抗値は1/4となる。従って、図4に示
すVIAの抵抗値は0.25Ωとなる。
【0034】図5は、半導体集積回路装置において、1
VIA当たり1個のスルーホールを発生させたVIAの
構成の他の一例を示す図である。図5において、第1層
配線51と第2層配線53がスルーホール55によって
接続されている。図5に示すVIAでは、図2に示すス
ルーホール25よりも面積の大きいスルーホール55を
発生させており、その抵抗値は、次の (1) 式で示すよ
うにスルーホール55の面積に反比例する。 R=ρ×l/S…… (1) ここで、RはVIAの抵抗値、ρは材料固有の抵抗値、
Sはスルーホールの面積、lは定数である。
【0035】従って、図5に示すVIAの抵抗値は、
(1) 式よりスルーホール55の面積を大きくすればす
るほど小さくなる。このように、VIAの抵抗を低減す
ることができる。
【0036】次に、VIA抵抗の低減による配線経路の
ディレイ削減方法について図面を用いて説明する。
【0037】図6は、素子内の端子に信号線を通常の1
個のスルーホールを発生させたVIAにより接続させた
例を示す図であり、素子61の端子63と信号線65が
スルーホール67によって接続されている。図6におい
て、VIAの抵抗値をrvia、VIA以降の下流側の全
容量をCとすると、VIA抵抗によるディレイD1 は、
次の (2) 式で与えられる。 D1 =rvia ×C…… (2)
【0038】図7は、素子内の端子に信号線を2個のス
ルーホールを発生させたVIAにより接続させた例を示
す図であり、素子71の端子73と信号線75が図6に
示すスルーホール67と同じ面積のスルーホール77A
及び77Bによって接続されている。図7に示すVIA
の抵抗値は図3で説明したようにrvia の1/2となる
ので、VIA抵抗によるディレイD2 は、次の (3) 式
で与えられる。 D2 = (rvia /2) ×C…… (3) 上記 (2) 、 (3) 式から明らかなように、VIA抵抗
によるディレイが半減していることがわかる。
【0039】さらに、VIAが下流側不可容量の大きい
出力端子の近くであると、出力端子のON抵抗をRon
全容量をC0 とすると、図6に示すVIA抵抗によるデ
ィレイD3 、図7に示すVIA抵抗によるディレイD4
はそれぞれ次の式で与えられる。 D3 = (Ron+rvia ) ×C0 …… (4) D4 = (Ron+rvia /2) ×C0 …… (5) 上記 (4) 、 (5) 式から明らかなように、ディレイを
大きく削減することができる。
【0040】図8は、電気的に等価な端子を複数用意し
た素子の接続例を示す図である。図8 (a) において、
素子81は、電気的に等価な端子83Aと端子83B、
及び、その他の端子85A及び端子85Bを有してお
り、端子83Aと端子83Bはそれぞれ異なる面積のス
ルーホールを発生させるVIAを形成することができる
ようになっている。
【0041】図8 (b) はVIA抵抗によるディレイを
削減する必要のない場合で、素子81の端子83Aと信
号線87を通常の1個のスルーホール89Aによって接
続している。
【0042】一方、図8 (c) はVIA抵抗によるディ
レイを削減する必要がある場合で、素子81の端子83
Bと信号線87を図8 (b) に示すスルーホール89A
と同じ面積の4個のスルーホール89Bによって接続し
ている。
【0043】このように、異なる面積のスルーホールを
発生させたVIAを形成することができる電気的等価端
子を予め1つの素子に設けておくことで、VIA抵抗の
低減による配線経路のディレイ削減を容易に行うことが
できる。なお、図8 (c) で示した例では、均一の面積
のスルーホールを複数個発生させているが、面積の広い
スルーホールを1個、若しくは複数発生させてもよい。
【0044】ここまでは、VIAの抵抗を低減すること
で配線経路のディレイを削減する方法について述べてき
たが、ここからは、VIAの抵抗を利用することで配線
経路にディレイを付加する方法について図面を用いて説
明する。
【0045】図9は、配線経路上に数個のVIAを形成
してディレイを付加した例を示す図である。図9 (a)
はVIAを形成する前、 (b) はVIAを形成した後を
それぞれ示している。
【0046】配線91上にスルーホール95A及び95
Bを発生させることにより、配線91Aと異なる層の配
線93をスルーホール95Aによって接続し、再び配線
93と配線91Aをスルーホール95Bによって接続し
ている。
【0047】信号が配線91Aから配線91Bの方向に
伝搬している場合、配線91Bの配線容量をC91B 、配
線抵抗をR91B 、配線93の配線容量をC93、配線抵抗
をR93、VIA95A及び95Bの抵抗をr95A 、r
95B とすると、VIA95B以下のディレイD5 、VI
A95A以下のディレイD6 はそれぞれ次の式で与えら
れる。 D5 = (R91B /2+r95B ) ×C91B …… (6)
【数1】 D6 = (R93/2+r95A ) ×C93+ (R93+r95A ) ×C91B + (R91B /2+r95B ) ×C91B …… (7)
【0048】一方、VIA抵抗を考慮しないで、配線9
3及び91BのディレイD7 を計算すると、
【数2】 D7 =R93× (C93/2+C91B ) +R91B ×C91B /2…… (8) で与えられる。 (7) 、 (8) 式から明らかなように、
VIA95A及び95Bの抵抗r95A 及びr95B による
ディレイが増加していることがわかる。
【0049】図10は、配線経路上に数個のVIAを形
成してディレイを付加した他の例を示す図である。図1
0 (a) はVIAを形成する前、 (b) はVIAを形成
した後をそれぞれ示している。
【0050】ここでは、図10 (a) に示すように第1
層配線101と第2層配線103がスルーホール105
によって接続されている配線経路を、図10 (b) に示
すようにスルーホール107A及び107Bを発生させ
ることで、VIA抵抗によるディレイを増加させてい
る。
【0051】このように、配線経路に発生させたVIA
の抵抗を利用することで配線経路に大きな変更を行うこ
となく配線経路のディレイを増加させることができる。
また、ディレイのバランス配線を行う場合にディレイの
小さい配線ツリー部において、上述したようにVIAを
発生させてそのVIAの個数、スルーホールの個数及び
面積を調節することにより、ディレイを揃えることも可
能となる。
【0052】次に、クロック信号の配線等における2分
木型配線構造の配線に対して、VIAのスルーホールの
数や面積を調節してバランス配線することで、ディレイ
・スキューの低減を行う方法について図面を用いて説明
する。図11は、2分木型配線構造の配線の一例を示す
図であり、図11 (a) は、VIAのスルーホールの数
や面積を調節を行わずにバランス配線した例であり、
(b) は、VIAのスルーホールの数や面積を調節を行
ってバランス配線した例である。
【0053】図11 (a) において、第1層配線111
Aと第2層配線113Aは、通常の1個のスルーホール
115Aを発生させたVIAにより接続され、また、配
線111B、配線113B及び配線111Cは、通常の
1個のスルーホール115C及び115Dを発生させた
VIAにより接続されている。そして、上記配線経路1
11A−113Aと配線経路111B−113B−11
1Cは、それぞれの配線経路のディレイバランス分岐点
117A及び117Bを結ぶ配線経路119Aにより接
続されている。
【0054】そして、図11 (b) に示すように、第1
層配線111Aと第2層配線113Aを図11 (a) の
スルーホール115Aと同じ面積のスルーホール115
Bを2個発生させたVIAによる接続に変更すると、 r115B<r115A…… (9) となる。ここで、r115Aは図11 (a) に示すスルーホ
ール115AのVIAの抵抗、r115Bは図11 (b) に
示す2個のスルーホール115BのVIAの抵抗であ
る。
【0055】また、図11 (a) に示す第1層配線11
1A上のディレイバランス分岐点117Aにおける第2
層配線113A側のディレイD8 は、上記VIAの変更
により、
【数3】 D8 =r115A-117A ・ (C113A+C115A-117A /2) +r115A・C113A+D113A…… (10) から
【数4】 D´8 =r115A-117A ・ (C113A+C115A-117A /2) +r115B・C113A+D113A…… (11) と変わる。ここで、r115A-117A はスルーホール115
AのVIAとディレイバランス分岐点117Aの間の第
1層配線111Aの配線抵抗、C113Aは第2層配線の配
線容量、C115A-117A はスルーホール115AのVIA
とディレイバランス分岐点117Aの間の第1層配線1
11Aの配線容量、D113Aは第2層配線におけるディレ
イである。
【0056】ここで、 (9) 式から D´8 <D8 …… (12) であるので、上記VIAの変更により、ディレイバラン
ス分岐点117Aはディレイバランスする点ではなくな
り、図11 (b) に示すように第2層配線113Aと反
対側に移動したディレイバランス分岐点117Cが新た
なディレイバランスする点となる。
【0057】なお、ディレイバランス分岐点117Cの
移動によって増加する配線抵抗r11 5B-117C 、配線容量
115B-117C が、 r115B-117C >r115A-117A …… (13) C115B-117C >C115A-117A …… (14) であり、また、図11 (b) に示す第1層配線111A
上のディレイバランス分岐点117Bにおける第2層配
線113A側のディレイD8 は、
【数5】 D8 =r115B-117C ・ (C113A+C115B-117C /2) +r115B・C113A+D113A…… (15) であるので、このD8 と第1層配線111A上のディレ
イバランス分岐点117Bにおける第2層配線113A
と反対側のディレイとディレイバランスする点がディレ
イバランス分岐点117Cとなる。同様にして、図11
(a) に示すディレイバランス分岐点117Bを図11
(b) に示すディレイバランス分岐点117Dに移動さ
せることができる。
【0058】上述したようにディレイバランス分岐点を
移動させると、図11 (a) 、 (b) から明らかなよう
に、2つの配線経路のディレイバランス分岐点を結ぶ配
線経路は短くなっていることがわかる。
【0059】このように、2分木型配線構造の配線に対
してVIAのスルーホールの数や面積を調節してバラン
ス配線することにより、2つの配線経路のディレイバラ
ンス分岐点を結ぶ配線経路を短くすることができるの
で、前記配線経路によるディレイの削減を行うことがで
きる。さらに、上述した方法でボトムアップに配線ツリ
ーを構築していくことにより、全体のディレイを削減す
ることができる。また、ディレイバランス分岐点を所望
の配線上に求めることができない場合には、上述した方
法により所望の配線上に求めることができるので、スキ
ューの低減をすることができる。
【0060】なお、本発明をディレイスペックの厳しい
信号の配線に限定して適用すれば、VIAのスルーホー
ルの個数及び面積の増加は配線領域の面積に大きな影響
を及ぼすことはない。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、V
IAのスルーホールの個数や面積を変更することにより
VIAの抵抗を下げることができるので、配線経路にお
いてVIA抵抗によるディレイを削減することができ
る。
【0062】また、配線経路に発生させたVIAの抵抗
を利用することで配線経路に大きな変更を行うことなく
配線経路のディレイを調節することができる。
【0063】さらに、2分木型配線構造の配線に対して
VIAのスルーホールの数や面積を調節してバランス配
線することにより、2つの配線経路のディレイバランス
分岐点を結ぶ配線経路を短くすることができるので、前
記配線経路によるディレイの削減を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る半導体集積回路装置
の配線方法の処理手順の概略を示すフローチャートであ
る。
【図2】半導体集積回路装置において、通常の1VIA
当たり1個のスルーホールを発生させたVIAの構成の
一例を示す図である。
【図3】半導体集積回路装置において、1VIA当たり
2個のスルーホールを発生させたVIAの構成の一例を
示す図である。
【図4】半導体集積回路装置において、1VIA当たり
4個のスルーホールを発生させたVIAの構成の一例を
示す図である。
【図5】半導体集積回路装置において、1VIA当たり
1個のスルーホールを発生させたVIAの構成の他の一
例を示す図である。
【図6】素子内の端子に信号線を通常の1個のスルーホ
ールを発生させたVIAにより接続させた例を示す図で
ある。
【図7】素子内の端子に信号線を2個のスルーホールを
発生させたVIAにより接続させた例を示す図である。
【図8】電気的に等価な端子を複数用意した素子の接続
例を示す図である。
【図9】配線経路上に数個のVIAを形成してディレイ
を付加した例を示す図である。
【図10】配線経路上に数個のVIAを形成してディレ
イを付加した他の例を示す図である。
【図11】2分木型配線構造の配線の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
21、31、41、51、101、101A、101
B、111A、111B、111C 第1層配線 23、33、43、53、103、103A、103
B、113A、113B第2層配線 25、35A、35B、45A、45B、45C、45
D、55、67、77A、77B、89A、89B、9
5A、95B、105、107A、107B、115
A、115B、115C、115D、115E スルー
ホール 61、71、81 素子 63、73、83A、83B、85A、85B 端子 65、75、87 信号線 91、91A、91B、93 配線 117A、117B、117C、117D バランス分
岐点 119A、119B 配線経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/82 H01L 21/3205 H01L 21/822 H01L 27/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた2つの配線経路に対して、各
    配線経路のディレイバランス分岐点を結線してバランス
    配線を行う半導体集積回路装置の配線方法において、 与えられた2つの配線経路上のVIAのスルーホールの
    個数、面積またはその両方を調節することで、前記ディ
    レイバランス分岐点を移動させ、2つの配線経路のディ
    レイバランス分岐点を結ぶ配線経路を短くし、ディレイ
    を低減することを特徴とする半導体集積回路の配線方
    法。
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