JP3352596B2 - 遠心力を利用した薬液塗布装置 - Google Patents

遠心力を利用した薬液塗布装置

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JP3352596B2 JP31281896A JP31281896A JP3352596B2 JP 3352596 B2 JP3352596 B2 JP 3352596B2 JP 31281896 A JP31281896 A JP 31281896A JP 31281896 A JP31281896 A JP 31281896A JP 3352596 B2 JP3352596 B2 JP 3352596B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心力を利用した
薬液塗布装置に関し、特に、昇降機構からフードを取り
外す技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体素子等の製造工程にお
いて、ウエハ等の基板の上に、レジストや層間絶緑膜等
の薬液を塗布することによって塗膜を形成する薬液塗布
装置が知られている。この塗膜に所定の処理が施される
ことによって半導体製品が製造されるものであり、この
塗膜の厚みは、通常数ミクロン或いはそれ以下の極めて
薄いものであって、しかも、均一であることが要求され
る。
【0003】このような塗膜を形成するのに好適な薬液
塗布装置として、遠心力により被処理物表面に薄膜を形
成させる回転カップ式薬液塗布装置がある。この回転カ
ップ式薬液塗布装置による薬液の塗布は以下のようにし
て行われる。まず、固定されたアウターカップ内に備え
られている回転カップ上に被処理物(基板)をセットす
る。次に、回転カップの上面開口部分をフードにて閉塞
した状態とし、この状態で回転カップを回転させ、遠心
力により被処理物表面に薄膜を形成する。
【0004】また、この回転カップ式薬液塗布装置に
は、回転カップの上面開口部を閉塞するためにフードを
吊持して昇降させる昇降機構と、フードが上昇された状
態でフードと係合し、フードが回転カップに結合された
状態でフードとの係合が解除される係合部とが設けられ
たものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の回
転カップ式薬液塗布装置によって上記の処理を重ねてい
くと、塗布薬液のミスト等によって回転カップ及びフー
ドにゴミが付着するため、このゴミによって被処理物に
形成された塗膜が汚染されないようにするため、定期的
に回転カップ及びフードを装置から取り外して洗浄を行
う必要がある。しかしながら、フードを昇降機構から取
り外すためには、フード及び係合部部分を分解しなけれ
ばならず、この取り外し及び取り付け作業のために多く
の手間と時間を要し、作業効率が悪くなるという問題が
あった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、フードを装置から取り外す時に
フード及び係合部を分解する必要をなくし、作業効率を
大幅に向上させた遠心力を利用した薬液塗布装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明に係る遠心力を利用した薬液塗
布装置は、内部に薬液の供給される基板装填用の回転カ
ップを備えた回転部材と、この回転部材を高速回転させ
る駆動機構と、上記回転カップとの結合によって内部に
閉鎖空間をつくり、その表面中央部に上方向に吊持部材
が突設されたフードと、該フードを昇降させる昇降機構
と、該昇降機構に備えられ、上記フードが上昇された状
態で上記吊持部材と結合し、上記フードが前記回転カッ
プに結合された状態で上記吊持部材との結合が解除され
る係合部とが設けられた薬液塗布装置であって、吊持部
材は横断面が非円形状に形成され、かつ、係合部は、フ
ードが上昇された状態でフードの周方向の位置決めが行
われるような形状の穴を有し、該穴は、吊持部材の外縁
よりも小さい寸法に形成された穴と、穴より周方向に角
度をずらして、吊持部材の外縁よりも大きい寸法に形成
された穴とからなるものである。
【0008】上記構成においては、吊持部材は非円形状
に形成され、係合部には、吊持部材の外縁よりも小さい
寸法に形成された穴と、この穴から周方向に角度をずら
して、吊持部材の外縁よりも大きい寸法に形成された穴
が設けられている。よって、昇降機構動作時に、係合部
に形成された吊持部材の外縁よりも小さい寸法の穴と吊
持部材とが係止するように設定すれば、フードは昇降機
構によって持ち上げられ、フードが落下してしまうこと
がない。また、フードを洗浄する時など、フードを取り
外す必要が生じた時には、フードを周方向に回転させ、
係合部に形成された吊持部材の外縁よりも大きい寸法の
穴と、吊持部材の形状を合わせるようにすれば、フード
と係合部との係合状態が解かれ、フードを下方に取り外
すことができる。これにより、フード及び係合部分を分
解しなくても、係合部からフードを簡単に取り外すこと
ができる。また、回転カップに対するフードの位置が常
に一定に保たれ、フードの中心と回転カップの軸心とを
同心に保つことができるので、回転カップの回転時にフ
ードが偏心回転しなくなる。
【0009】また、請求項2に記載の発明に係る遠心力
を利用した薬液塗布装置は、請求項1に記載の遠心力を
利用した薬液塗布装置であって、吊持部材の非円形状は
正方形であり、係合部の穴は、吊持部材の外縁よりも大
きい寸法に形成された正方形の穴と、該正方形の穴と中
心を同一とし、かつ周方向に45度ずらした角度位置に
吊持部材の外縁よりも小さい寸法に形成された正方形の
穴とを重ね合わせた形状でなるものである。
【0010】上記構成においては、吊持部材の非円形状
は正方形であり、係合部の穴は、吊持部材の外縁よりも
大きい寸法の正方形の穴と、該正方形の穴から周方向に
45度ずらした位置に中心を合わせて重ね合わせるよう
に設けた吊持部材の外縁よりも小さい寸法の正方形の穴
とからなるので、フードの昇降時に、係合部に設けられ
た吊持部材の外縁より小さい正方形の穴と、正方形の吊
持部材とが係止するように設定することによって、簡単
な構造でもって、フードと回転カップとの周方向の位置
決めを確実に行うことができる。よって、次にフードを
下降させたとき、フードと回転カップとの相対的な位置
関係が常に一定に保たれる。
【0011】また、請求項3に記載の発明に係る遠心力
を利用した薬液塗布装置は、請求項1又は請求項2に記
載の遠心力を利用した薬液塗布装置であって、吊持部材
にはテーパ面が設けられ、フードが上昇された状態の
時、テーパ面と、係合部に設けられた吊持部材の外縁よ
りも小さい寸法の正方形の穴とが結合することにより、
フードの周方向の位置決めが行われるものである。
【0012】上記構成においては、フードが上昇された
状態の時、吊持部材に設けられたテーパ面と、係合部に
設けられた吊持部材の外縁よりも小さい寸法の正方形の
穴とが結合することにより、フードの周方向の位置決め
が行われるので、フードと回転カップとの周方向の位置
決めを確実に行うことができる。
【0013】また、請求項4に記載の発明に係る遠心力
を利用した薬液塗布装置は、請求項1乃至請求項3のい
ずれかに記載の遠心力を利用した薬液塗布装置であっ
て、係合部には、吊持部材の外縁寸法よりも大きい穴が
設けられたストッパが併設され、該ストッパは係合部上
で周方向に回動可能に設けられているものである。
【0014】上記構成においては、吊持部材の外縁の寸
法よりも大きい穴が設けられたストッパが併設され、こ
のストッパは係合部上で周方向に回動可能に設けられて
いるので、フードの昇降時に、ストッパの穴の位置を、
係合部に設けられた吊持部材の外縁よりも小さい穴と同
じ位置に設定しておくことにより、フードが上昇した位
置にある時に、フードが回転して下方に外れてしまうこ
とがない。また、フードを取り外す時には、ストッパの
穴の形状を、係合部に設けられた吊持部材の外縁よりも
大きい穴と合うように回転させ、フードを周方向に回転
させて、吊持部材の外縁よりも大きい寸法の穴と吊持部
材の形状とを合わせれば、係合部からフードを簡単に取
り外すことができる。
【0015】また、請求項5に記載の発明に係る遠心力
を利用した薬液塗布装置は、請求項1に記載の遠心力を
利用した薬液塗布装置であって、吊持部材には、水平横
方向に突出した複数のフック部が形成され、かつ、係合
部に形成された吊持部材の外縁よりも小さい寸法に形成
された穴は、フック部の下部を保持する形状に形成され
ているものである。
【0016】上記構成においては、吊持部材のフック部
の下部が、係合部に形成された吊持部材の外縁よりも小
さい寸法の穴に保持されるので、請求項1に記載の発明
と同様の作用が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態に係
る遠心力を利用した薬液塗布装置について図面を参照し
て説明する。図1は本発明に係る薬液塗布装置を示す一
部切欠き斜視図であり、図2は図1のA−A’線断面図
である。薬液塗布装置1は、円筒状の大径軸部(回転部
材)24及びこの大径軸部24の頂部に設けられた円盤
状の回転カップ20を有する回転部材2と、回転カップ
20の上部に閉鎖空間をつくるフード3と、回転部材2
が装着されるケーシング4と、フード3の着脱を行うフ
ード着脱機構(昇降機構)5と、回転カップ20を回転
させるカップ回転機構(駆動機構)6と、回転カップ2
0の中径軸部21を昇降させる昇降機構7とから構成さ
れている。
【0018】回転カップ20は、中径軸部21と、環状
皿部22とから構成されている。環状皿部22の上面
は、中径軸部21の上面と面一、或いはわずかに低い面
一状になるように寸法設定されており、この面一の面に
塗膜形成を施す基盤Bが中径軸部21の中心軸に一致し
て載置されるようになっている。上記環状皿部22の外
周縁部には、上方に突出した環状堰部22aが設けられ
ており、この環状堰部22aによってフード3を受ける
ようになっている。フード3が環状堰部22aに装着さ
れた状態となると、フード3及び環状堰部22aで囲ま
れた部分に基盤載置空間(密閉空間)Sが形成される。
【0019】環状堰部22aの下部の局面には、基盤載
置空間Sから外方に向かって斜め下方に傾斜した小径の
排出穴201が所定間隔で複数個穿設されており、この
排出穴201を介して基盤載置空間S内の余分な塗布剤
が外部に排出される。中径軸部21の下部には、同心の
回転軸23が共回り可能に結合されている。中径軸部2
1及び回転軸23の軸心部分にはそれらを貫通した吸気
通路23aが形成されており、回転軸23の下端部に接
続されたチューブ23bを介して、図示しない真空ポン
プによって基盤Bが中径細部21に吸引される。回転カ
ップ20は、中径軸部21の小径部が筒状の大径軸部2
4の筒穴に嵌め込まれた状態で大径軸部24に固定され
ている。大径軸部24の上部にはフランジ部が形成さ
れ、このフランジ部には、回転カップ20の環状皿部2
2が固定されている。
【0020】大径軸部24の下部は、支持架台Pに穿設
された装着穴P1に嵌め込まれ、フランジ25aを有す
る支持筒体25にベアリング26を介して嵌装されてい
る。従って、回転カップ20は、支持架台Pに対して回
転軸23の軸心回りに回転可能になっている。大径軸部
24は、その下部で従動プーリ63に固定されている。
従動プーリ63は、後述するようにカップ回転機構6に
よって駆動される。
【0021】フード3は、フード本体31、フード本体
31の中心部が上方に突出した円柱状の吊持部(吊持部
材)32、及びフード本体31の外周縁部が上方に膨出
した膨出縁部33で構成されている。膨出縁部33は環
状堰部22aに対応して設けられているもので、膨出縁
部33の底面部が環状堰部22aの上面部に当接するこ
とによって回転カップ20が閉止される。吊持部32の
頂部には、後述するフード着脱機構5による着脱動作を
可能にすべく、胴部32a、及び胴部32aよりも径の
大きい正方形状の鍔部(フランジ)32bが形成されて
いる。さらに、鍔部32b下部には、下方に向かうに従
って細くなる形状のテーパ面32cが形成されている。
また、ケーシング4は環状体を有し、大径軸部24が嵌
め込まれた状態でフランジ25aに支持固定され、その
上部は回転カップ20を囲繞している。ケーシング4の
内部には、環状の回収通路401が形成されており、こ
の回収通路401の上部に環状の排出用帯穴41が設け
られ、この排出用帯穴41の開口は、環状堰部22aに
穿設された排出穴201に対向した位置に設けられてい
る。従って、回転カップ20の基盤載置空間Sから排出
された不要物はこの排出用帯穴41を介して回収通路4
01内に導入される。回収通路401の周方向一部には
下方に向かって垂直穴42が設けられ、回収通路401
に溜った不要物はこの垂直穴42から外部に排出され
る。
【0022】また、フード着脱機構5は、フード3を回
転カップ20に対して着脱するために設けられている。
フード着脱機構5は、ケーシング4に囲繞され、フード
3を閉止する蓋体51、水平腕が蓋体51に固定された
L字アーム52、及びL字アーム52を上下動させるシ
リンダ機構(昇降機構)53で構成されている。シリン
ダ機構53は、長いストロークを有する長ストロークシ
リンダ531と、短いストロークを有する低速用の短ス
トロークシリンダ532とからなる。長ストロークシリ
ンダ531及び短ストロークシリンダ532は直列で縦
置きとされ、短ストロークシリンダ532の頂部に出没
可能に突設されたシリンダロッド532aの上端部が長
ストロークシリンダ531の底部に接続され、さらに、
長ストロークシリンダ531の頂部がL字アーム52の
垂直腕に固定されている。
【0023】一方、蓋体51の中央部には伏せ椀部51
aが設けられている。この伏せ椀部51aは、L字アー
ム52の先端下部に固定されており、内部に内部空間5
8を有している。伏せ椀部51aの下方の蓋体51中央
部には正方形の穴55が貫設されており、この穴55
は、吊持部32の鍔部32bの外径よりも大きく寸法設
定されている。また、この穴55上であって伏せ椀部5
1a内には、吊持部32の鍔部32bの形状に応じてテ
ーパ面32cと係止することで、フード着脱機構5とフ
ード3との係合を調整する係合部(後述)が設けられて
いる。さらに、この係合部上には、係合部と吊持部32
のテーパ面32cとの係合状態を保持及び解除するため
のストッパ(後述)が設けられている。テーパ面32c
は、蓋体51がL字アーム52によって上昇されたとき
に、係合部と係合するように設定され、これによりフー
ド3は蓋体51と一体的に移動する。即ち、短ストロー
クシリンダ532及び長ストロークシリンダ531によ
り蓋体51を上方に引き上げると、フード3も上方に引
き上げられる。
【0024】このように、短ストロークシリンダ532
及び長ストロークシリンダ531による二段構えで蓋体
51を昇降させるようにしているのは、まず、短ストロ
ークシリンダ532によって低速でフード3を上昇させ
ることにより、基盤載置空間Sの急激な圧力変化を抑止
して、基盤載置空間Sへの塵の侵入を抑制するととも
に、基盤載置空間S内の圧力が大気圧と等しくなった時
点で長ストロークシリンダ531を高速作動させること
により、迅速にフード3を上昇させることによって、フ
ード3の引き上げに要する時間の短縮を図るためであ
る。逆にフード3を閉止するときは、まず長ストローク
シリンダ531を高速作動させてある程度の位置までフ
ード3を下降させ、その後、短ストロークシリンダ53
2の低速作動によって、基盤載置空間Sがフード3によ
って低速で閉止される。
【0025】また、上記回転カップ20を回転軸23の
軸心回りに回転させるために、支持架台Pの下部にはカ
ップ回転機構6が設けられている。このカップ回転機構
6は、駆動モータ61と、この駆動モータ61の駆動軸
に共回りするように設けられた駆動プーリ62と、駆動
プーリ62及び従動プーリ63の両プーリ間に張設され
たベルト64とから構成されている。
【0026】回転軸23の外周面にはスプラインが形成
されており、このスプラインに噛合するボールスプライ
ン63aが大径軸部24の筒穴の下部に嵌入固定されて
いる。従動プーリ63は、大径軸部24及びボールスプ
ライン63aと共回りするように固定されているので、
駆動モータ61の回転力は駆動プーリ62、ベルト6
4、及び従動プーリ63を介してボールスプライン63
a及び大径軸部24に伝達される。さらに、駆動モータ
61の回転力は、ボールスプライン63aを介して回転
軸23にも伝達され、中径軸部21及び環状皿部22で
なる回転カップ20が回転する。
【0027】また、回転軸23の下部には昇降機構7が
設けられている。この昇降機構7は、回転軸23の下端
部近傍に縦置き状態で設けられた第二シリンダ71と、
この第二シリンダ71のシリンダロッド72の上端部に
結合された昇降ブロック73と、この昇降ブロック73
の上下動をガイドするための上下方向に延びたガイドレ
ール74とから構成されている。昇降ブロック73は、
ベアリング73aを介して回転軸23の下部に結合され
ており、第二シリンダ71を作動させてシリンダロッド
72を上下動させることにより回転軸23を上下動させ
る。回転軸23が第二シリンダ71の作動によって上昇
させられると、その頂部に設けられた回転カップ20の
中径軸部21と大径軸部24との結合状態が解除され、
中径細部21のみが環状皿部22に対して上方に移動
し、基盤Bの載置や取り上げ動作が容易に行い得るよう
になる。
【0028】以上の構成でなる薬液塗布装置1によっ
て、基盤Bの表面に塗膜を形成する方法について説明す
る。まず、シリンダ機構53を稼働させて短ストローク
シリンダ532及び長ストロークシリンダ531を作動
させる。これにより、L字アーム52及び伏せ椀部51
aを介して蓋体51が上昇する。そうすると、伏せ椀部
51a内の係合部が吊持部32のテーパ面32cと係合
した状態でフード3を持ち上げ、回転カップ20の基盤
載置空間Sが外部に露出した状態になる(図2の2点鎖
線部参照)。
【0029】この状態において、さらに第二シリンダ7
1を作動させて昇降ブロック73を上昇させれば、この
上昇によって回転軸23を介して中径軸部21が上昇
し、その上面部が基盤載置空間Sから外部に突出した状
態になる。この状態で中径軸部21の上面に、図示しな
いロボットアーム等又はマニュアル操作で基盤Bを正確
に載置し、吸気通路23aから真空吸着を行う。その
後、第二シリンダ71を上記と逆に作動させて中径軸部
21を下降させ、再度環状皿部22と面一状態にし、基
盤Bの表面に所定量の塗布剤を滴下する。そして、シリ
ンダ機構53を駆動して短ストロークシリンダ532及
び長ストロークシリンダ531をこの順序で上記と逆向
きに作動させ、蓋体51を介してフード3を下降させる
と、基盤載置空間Sが閉止される。
【0030】この状態において、カップ回転機構6の駆
動モータ61を駆動させれば、その回転駆動はベルト6
4等によって大径細部24及びボールスプライン63a
に伝達され、回転カップ20は所定の速度で回転する。
この回転カップ20の回転による遠心力により、基盤B
上に滴下された塗布剤は径方向に薄く拡散し、基盤Bの
表面に塗膜が形成される。基盤B上から振り切られた余
分な塗布剤は、回転カップ20の環状堰部22aに穿設
された排出穴201から排出され、ケーシング4の排出
用帯穴41を介して回収通路401内に導入され、垂直
穴42から外部に導出される。
【0031】そして、所定時間経過後、フード着脱機構
5によりフード3を持ち上げ、回転カップ20上の塗膜
が形成された直後の基盤Bが露出した状態にする。この
状態で、昇降機構7により回転カップ20の中径軸部2
1を上昇させると、回転カップ20の上に載置された基
盤Bは基盤載置空間Sから外部に押し出される。基盤B
は、ロボットアーム等によって回転カップ20から取り
出され、次の工程に移送される。以上の操作を繰り返す
ことによって、基盤Bの表面に塗布剤の均一な塗膜を形
成することができる。
【0032】図3は回転カップ20の外周縁部分の一部
切欠き拡大斜視図であり、図4は膨出縁部33の底面部
及び環状堰部22aの上面部のシール構造を示す断面図
である。図3に示すように、フード3と回転カップ20
との共回りを確実に行わせるために、フード3の外周縁
部には係止溝34aを有する二股状の係止突起34が径
方向に突設されている。一方、回転カップ20の周縁部
の環状堰部22aには係止溝34aに挟み込まれる位置
決め片22bが突設され、この位置決め片22bが係止
溝34aに嵌入されることによって回転カップ20を閉
止した状態のフード3の位置が確実に固定され、この状
態で回転カップ20とフード3とは確実に同心になり、
回転カップ20及びフード3は一体的に高速回転が可能
になる。
【0033】上記シール構造には、図4に示すように、
回転カップ20の外周部に形成された環状堰部22aの
上面部には、環状であって断面矩形状の内側突起27と
外側突起28とからなる二条の突起が径方向に所定間隔
で設けられている。内側突起27と外側突起28との間
には、ゴム等の柔軟性を有する環状のOリング(シール
リング)9が設けられている。一方、フード本体31の
膨出縁部33の下面部には、内側突起27に対応した内
側環状溝33aと、外側突起28に対応した外側環状溝
33bとが断面矩形状に凹設され、これら内側環状溝3
3aと外側環状溝33bとの間には、環状の嵌入突起3
3cが形成されている。フード3によって回転カップ2
0の基盤載置空間Sが閉止された時、嵌入突起33c
が、内側突起27と外側突起28との間隙部に嵌入し、
Oリング9を押圧することにより、基盤載置空間Sの上
部はOリング9によってシールされた状態になる。
【0034】次に、上記蓋体51の伏せ椀部51a内に
設けられた係合部及びストッパについて図5及び図6を
参照して説明する。図5は蓋体51及びフード3の一部
切り欠き斜視図、図6は図5の分解斜視図である。上述
したように、フード着脱機構5の蓋体51中央部には伏
せ椀部51aが設けられており、この伏せ椀部51a内
であって、蓋体51中央部に形成された正方形の穴55
の上部分には、係合部51b及びストッパ51cが設け
られている。この係合部51bには、鍔部32bの外縁
よりも大きい寸法の穴であって、蓋体51の穴55と同
寸法の穴59aが形成され、さらに、この穴と同心であ
って、かつ、周方向に45度角度をずらした位置に、鍔
部32bの外縁よりも小さい寸法の穴59bが、穴59
aと一体的に形成されている。係合部51bは、その穴
59aが、蓋体51の穴55の形と合致するようにして
蓋体51に取り付けられている。また、ストッパ51c
は、鍔部32bの外縁寸法よりも大きい正方形状の穴5
1fが形成され、係合部51b上に周方向に回動可能に
設けられている。尚、ストッパ51cの外縁部には、回
動を制限するための抑止部(図5及び図6では不図示、
後述)が設けられている。
【0035】次に、吊持部32と係合部51b及びスト
ッパ51cとの係合について図7を参照して説明する。
図7は蓋体51が昇降する時の吊持部32と係合部51
b及びストッパ51cとの係合状態を示す図である。こ
の図に示すように、フード本体31の吊持部32は、円
柱状の胴部32aと、この胴部32aの上部に延設され
た胴部32aの断面積よりも大きい断面積を有する正方
形状の鍔部32bと、鍔部32b下部に形成されたテー
パ面32cとから構成されている。一方、係合部51b
の穴59bの内周上縁部分は、テーパ面32cに当接可
能に形成されている。また、ストッパ51cの穴51f
は、薬液塗布装置1の動作時(フード3の昇降時)に
は、係合部51bの穴59bと合致するように設定され
る。
【0036】以上のような構成において、図2に示すよ
うに、蓋体51の周縁下面部がケーシング4の上面周縁
部に当接している場合、伏せ椀部51aは、蓋体51の
穴55から上方に突出した鍔部32bを遊嵌するに足る
容積を有するように形状設定されているので、蓋体51
はフード本体31に接触せず、この状態では上記テーパ
面32cと穴59b(傾斜面56)とは当接しない。従
って、蓋体51でフード3を閉止すれば、吊持部32の
鍔部32bは、穴55から上部に突出し、胴部32aは
穴55に対して遊嵌状態になり、蓋体51に規制される
ことなく、フード3は回転カップ20の垂直軸回りの回
転に同伴して回転することができるようになる。
【0037】そして、上記の状態から、シリンダ機構5
3を作動させて蓋体51を上昇させると、穴59bの内
周上縁部分が、鍔部32b下部のテーパ面32cに当接
した状態となる。鍔部32bはストッパ51cに形成さ
れた穴51fに嵌入された状態となる。このとき、スト
ッパ51cは、上述したように、その穴51fが係合部
51bの穴59bに合致するように設定されているの
で、吊持部32は係合部51bと必ず係合し、フード3
が落下することはない。これらの係合により、フード3
が上方に持ち上げられ、フード3による回転カップ20
の被覆が解除される。このフード3が蓋体51に吊り上
げられた状態で、フード3の中心が回転軸23の軸心に
一致するように設定しておけば、上記係合により、フー
ド3の位置ずれを矯正することができる。よって、フー
ド3を上昇させた後、フード3を下降させると、フード
3の中心と回転軸23の軸心とが一致した状態でもっ
て、フード3によって回転カップ20が閉止される。
【0038】次に、フード着脱機構5からのフード3の
取り外しについて図8乃至図10を参照して説明する。
図8はフード3取り外し時における、吊持部32及び係
合部51bを示す図、図9はフード3及び係合部51b
の一部拡大断面図、図10(a)はフード3の昇降時に
おける図9のF−F’線断面図、(b)はフード3の取
り外し時における図9のF−F’線断面図である。上述
したように、フード3を上昇させる時、即ち、薬液塗布
装置1の動作時には、吊持部32のテーパ面32cと、
係合部51bの穴59bの上縁部分とが係合し、蓋体5
1上に載置され、鍔部32bはストッパ51cの穴51
fに嵌入された状態となっている(図9の2点鎖線,図
10(a)参照)。ここで、フード3を蓋体51から取
り外すときは、手動でフード3を蓋体51に対して上方
へ移動させて吊持部32と係合部51bとの係合を解除
し、吊持部32の胴部32aが蓋体51の穴55に対し
て遊嵌した状態にする。この状態において、フード3及
びストッパ51cを45度回動させて、吊持部32の鍔
部32bの形状及びストッパ51cの穴51fと、係合
部51bの穴59aの形状とを合致させると(図9,図
10(b)参照)、係合部51bの穴59aは吊持部3
2の鍔部32bよりも大きく形成されているので、フー
ド3を下方へ引き抜くことができ、蓋体51から簡単に
取り外すことができる。尚、ストッパ51cの外縁部に
設けられている抑止部51dは、伏せ椀部51aに形成
されている空隙部51e内でのみ移動自在とされてお
り、これによって、ストッパ51cの回動は、吊持部3
2の穴59a−穴59b間の回転角度45度の移動に制
限される。
【0039】このように、シリンダ機構53を作動さ
せ、蓋体51を介してフード3を開放したときには、必
ず吊持部32の鍔部32bがストッパ51cに嵌入し、
テーパ面32cが係合部51bの穴59b上縁部分と係
止するので、フード3が落下することなく、しかも、回
転カップ20に対するフード3の位置ずれも矯正され
る。よって、蓋体51を下降させて、フード3で回転カ
ップを閉止したときには、フード3の中心と回転軸23
の軸心とが常に同心になり、回転カップ20が回転した
時にフード3が偏心回転しなくなる。
【0040】また、本実施形態においては、フード3が
フード着脱機構5により上方に持ち上げられ、吊持部3
2の鍔部32bがストッパ51cに嵌入し、テーパ面3
2cが係合部51bの穴59bに嵌り込んだ状態のとき
に、フード3に設けられた係止突起34の係止溝34a
と、環状堰部22aに突設された位置決め片22bとの
位置が対応するように設定しておけば、フード3が上方
に持ち上げられた時にフード3の位置決めがなされるこ
とになるので、次にフード3が降ろされた場合に、係止
溝34aと位置決め片22bとが確実に嵌り込むように
することができる。
【0041】さらに、蓋体51からのフード3の取り外
しは、フード3がフード着脱機構5により上方に持ち上
げられた状態のときに、ストッパ51cの穴51fの形
状が係合部51bの穴59aの形状に合うように、スト
ッパ51cを周方向に45度回転させ、かつ、フード3
を手動で上方へ移動させ、吊持部32の鍔部32bの形
状を、係合部51bの穴59a及び蓋体51の穴55の
形状に合致させることによって、フード3を下方へ引き
抜くことができるので、蓋体51の係合部51b及びフ
ード3を分解しなくても、フード3を簡単に取り外すこ
とができる。
【0042】また、図11(a)(b)に示すように、
上記ストッパ51cの抑止部51dに、スプリング等か
らなる引きバネ80を設け、この引きバネ80の一端を
蓋体51に取り付けて固定し、フードの昇降時には、ス
トッパ51cの穴51fと係合部51bの穴59bとが
合致するように設定しておくことによって、ストッパ5
1cの掛け忘れによるフード3の落下を確実に防止する
ことができる。
【0043】なお、上記吊持部32の鍔部32b及びそ
の下部に形成されたテーパ面32cは正方形状に限定さ
れるものではなく、他の多角形状にするとともに、係合
部51bの穴59a,59bをこれに対応した多角形状
にしてもよい。また、両者を楕円形状や、一部を直線状
にした円形としてもよい。また、本実施形態では、係合
部51bの材質変更等が容易なように、蓋体51と係合
部51bを別々の部材で構成したが、蓋体51に直接穴
59a,59bを設けるようにしてもよい。
【0044】なお、本発明は上記実施形態の構成に限ら
れず、種々の変形が可能である。以下、本発明の他の実
施形態について図12を参照して説明する。図12は本
発明の他の実施形態である蓋体及びフードの一部を切り
欠いた分解斜視図である。この実施形態においては、吊
持部32には、図示のように水平横方向四方に突出した
フック形状の鍔部(請求項5でいうフック部)32b’
が形成されている。この鍔部32b’の形状に対応し
て、蓋体51中央部の穴55の形状は、図示のように、
鍔部32b’の外縁よりも大きな形状とされている。係
合部51bには、鍔部32b’の外縁よりも大きい寸法
の穴であって、蓋体51の穴55と同寸法の穴(請求項
1でいう大きい寸法に形成された穴に相当)59a’が
形成され、さらに、この穴59a’と同心であって、か
つ、周方向に45度角度をずらした位置に、鍔部32
b’の下部を保持することが可能に形成された凹部(請
求項1でいう小さい寸法に形成された穴に相当)59
b’が形成されている。また、ストッパ51cには、鍔
部32b’よりも大きな穴51f’が形成されている。
このような構成であっても、ストッパ51cの穴51
f’が係合部51bの凹部59b’と合致するように設
定しておけば、上記と同様にして蓋体51を上昇させた
場合、鍔部32b’と凹部59b’が係合し、フード3
を持ち上げることができ、同時にその位置決めも行うこ
とができる。また、フード3を上昇させた状態で、スト
ッパ51c及びフード3を45度回転させて、ストッパ
51cの穴51f’及び鍔部32b’の形状を係合部5
1bの穴59a’と合致させれば、簡単に蓋体51から
フード3を取り外すことができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1又は請求項5に記
載の発明に係る遠心力を利用した薬液塗布装置によれ
ば、装置の使用時、即ち、フード上昇時に吊持部材と係
合部とが係合状態となるときに、係合部に形成された吊
持部材の外縁よりも小さい寸法の穴と、吊持部材とが係
止するように設定しておけば、フードは落下することな
く、蓋体によって上方へ持ち上げられる。これにより、
回転カップに対するフードの位置が常に一定に保たれ、
フードの中心と回転カップの軸心とを同心に保つことが
できるので、回転カップの回転時にフードが偏心回転し
なくなる。さらに、フードの洗浄時等、フードを取り外
す必要が生じたときには、フードを周方向に回転させ、
係合部に形成された吊持部材の外縁よりも大きい寸法の
穴の形状と、吊持部材の形状とが合致するようにすれ
ば、フードは係合部と係合しないので、フードを下方に
抜くことができる。これにより、係合部からフードを簡
単に取り外すことができる。従って、従来フードの取り
外し時に必要であった、フード及び係合部分の分解を行
う手間が省けるため、作業効率を向上させることがで
き、歩留まりを上げることができる。
【0046】また、請求項2に記載の発明に係る遠心力
を利用した薬液塗布装置によれば、請求項1に記載した
遠心力を利用した薬液塗布装置によって得られる効果に
加え、吊持部材の非円形状は正方形であり、係合部の穴
は、吊持部材の外縁よりも大きい寸法の正方形の穴と、
該正方形の穴と中心を同じくして周方向に45度ずらし
た角度位置に吊持部材の外縁よりも小さい寸法の正方形
の穴を重ね合わせた形状からなるので、フードが上昇
し、係合部に設けられた吊持部材の外縁より小さい正方
形の穴と、正方形の吊持部材とが係止したときに、フー
ドの周方向の位置決めが行われることになる。よって、
次にフードを下降させたとき、フードと回転カップとの
相対的な位置関係が常に一定に保たれる。
【0047】また、請求項3に記載の発明に係る遠心力
を利用した薬液塗布装置によれば、フードが上昇された
状態の時、吊持部材に設けられたテーパ面と、係合部に
設けられた吊持部材の外縁よりも小さい寸法の正方形の
穴とが結合することにより、フードの周方向の位置決め
が行われるので、該位置決めが、簡単な構造でもって確
実に行われる。
【0048】また、請求項4に記載の発明に係る遠心力
を利用した薬液塗布装置によれば、装置の使用時に、ス
トッパの穴の位置を、係合部に設けられた吊持部材の外
縁よりも小さい穴と同じ位置に設定しておくことによ
り、昇降機構がフードを上昇させた時に、吊持部材を、
係合部に形成された吊持部材の外縁よりも小さい寸法の
穴と確実に係合させ、吊持部材の外縁よりも大きい寸法
の穴に嵌り込まないようになるので、フードと係合部材
とを確実に結合させることができ、フードの落下を防止
できる。万が一、フードが回転してしまった場合でも、
ストッパにより、吊持部材は吊持部材の外縁よりも大き
い寸法の穴には嵌り込むことがないので、フードは落下
しない。また、フードを取り外す時には、ストッパを、
係合部に設けられた吊持部材の外縁よりも大きい穴と同
じ位置まで回転させることにより、フードを周方向に回
転させ、ストッパの穴と吊持部材の角度を合わせれば、
フードを係合部から簡単に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る薬液塗布装置を示す
一部切欠き斜視図である。
【図2】図1のA−A’線断面図である。
【図3】回転カップの外周縁部分の一部切欠き拡大斜視
図である。
【図4】フード膨出縁部の底面部、及び回転カップ環状
堰部の上面部のシール構造を示す断面図である。
【図5】蓋体及びフードの一部切り欠き斜視図である。
【図6】図5の分解斜視図である。
【図7】蓋体が昇降する時における、吊持部、係合部及
びストッパの係合状態を示す図である。
【図8】フード取り外し時における、吊持部及び係合部
の状態を示す図である。
【図9】フード及び係合部の一部拡大断面図である。
【図10】(a)はフードの昇降時における図9のF−
F’線断面図、(b)はフードの取り外し時における図
9のF−F’線断面図である。
【図11】本発明の他の実施形態を示す図であり、
(a)はフードの昇降時における図9のF−F’線断面
図、(b)はフードの取り外し時における図9のF−
F’線断面図である。
【図12】本発明の他の実施形態である蓋体及びフード
の一部を切り欠いた分解斜視図である。
【符号の説明】
1 薬液塗布装置 3 フード 5 フード着脱機構(昇降機構) 6 カップ回転機構(駆動機構) 7 昇降機構 20 回転カップ 24 大径軸部(回転部材) 32 吊持部(吊持部材) 32b,32b’ 鍔部 32c テーパ面 51b 係合部 51c ストッパ 51f 穴 59a,59a’ 穴(吊持部材の外縁よりも大きい寸
法に形成された穴) 59b 穴(吊持部材の外縁よりも小さい寸法に形成さ
れた穴) 59b’ 凹部(吊持部材の外縁よりも小さい寸法に形
成された穴)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に薬液の供給される基板装填用の回
    転カップを備えた回転部材と、この回転部材を高速回転
    させる駆動機構と、上記回転カップとの結合によって内
    部に閉鎖空間をつくり、その表面中央部に上方向に吊持
    部材が突設されたフードと、該フードを昇降させる昇降
    機構と、該昇降機構に備えられ、上記フードが上昇され
    た状態で上記吊持部材と結合し、上記フードが前記回転
    カップに結合された状態で上記吊持部材との結合が解除
    される係合部とが設けられた薬液塗布装置において、 前記吊持部材は横断面が非円形状に形成され、かつ、前
    記係合部は、前記フードが上昇された状態で前記フード
    の周方向の位置決めが行われるような形状の穴を有し、
    該穴は、前記吊持部材の外縁よりも小さい寸法に形成さ
    れた穴と、前記穴より周方向に角度をずらして、前記吊
    持部材の外縁よりも大きい寸法に形成された穴とからな
    ることを特徴とする遠心力を利用した薬液塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記吊持部材の非円形状は正方形であ
    り、前記係合部の穴は、前記吊持部材の外縁よりも大き
    い寸法に形成された正方形の穴と、該正方形の穴と中心
    を同一とし、かつ周方向に45度ずらした角度位置に前
    記吊持部材の外縁よりも小さい寸法に形成された正方形
    の穴とを重ね合わせた形状でなることを特徴とする請求
    項1に記載の遠心力を利用した薬液塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記吊持部材にはテーパ面が設けられ、
    上記フードが上昇された状態の時、前記テーパ面と、前
    記係合部に設けられた前記吊持部材の外縁よりも小さい
    寸法の正方形の穴とが結合することにより、前記フード
    の周方向の位置決めが行われることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の遠心力を利用した薬液塗布装
    置。
  4. 【請求項4】 前記係合部には、前記吊持部材の外縁寸
    法よりも大きい穴が設けられたストッパが併設され、該
    ストッパは前記係合部上で周方向に回動可能に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載の遠心力を利用した薬液塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記吊持部材には、水平横方向に突出し
    た複数のフック部が形成され、かつ、前記係合部に形成
    された前記吊持部材の外縁よりも小さい寸法に形成され
    た穴は、前記フック部の下部を保持する形状に形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の遠心力を利用
    した薬液塗布装置。
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