JP3350827B2 - 減衰力調整式ショックアブソーバ - Google Patents
減衰力調整式ショックアブソーバInfo
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- JP3350827B2 JP3350827B2 JP28404693A JP28404693A JP3350827B2 JP 3350827 B2 JP3350827 B2 JP 3350827B2 JP 28404693 A JP28404693 A JP 28404693A JP 28404693 A JP28404693 A JP 28404693A JP 3350827 B2 JP3350827 B2 JP 3350827B2
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- slide valve
- damping force
- bearing
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発生減衰力をソレノ
イドバルブによって高低に切り換える減衰力調整式ショ
ックアブソーバの改良に関する。
イドバルブによって高低に切り換える減衰力調整式ショ
ックアブソーバの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】発生減衰力をソレノイドバルブによって
高低に切り換える減衰力調整式ショックアブソーバとし
ては、従来から種々の提案がある。
高低に切り換える減衰力調整式ショックアブソーバとし
ては、従来から種々の提案がある。
【0003】例えば、図2に示す減衰力調整式のショッ
クアブソーバにあっては、作動シリンダ1内にピストン
ロッド2を担うピストン3を摺動自在に挿入し、このピ
ストン3によって作動シリンダ1内をロッド側の上部作
動油室Aとボトム側の下部作動油室Bとに区画する。
クアブソーバにあっては、作動シリンダ1内にピストン
ロッド2を担うピストン3を摺動自在に挿入し、このピ
ストン3によって作動シリンダ1内をロッド側の上部作
動油室Aとボトム側の下部作動油室Bとに区画する。
【0004】上記ピストンロッド2は、上部作動油室A
から作動シリンダ1の上端に嵌着したベアリング4のブ
ッシュ5と、減衰力調整機構18のケーシング6に嵌着
したシールケース7内のパッキング8を貫通して外方に
伸びている。
から作動シリンダ1の上端に嵌着したベアリング4のブ
ッシュ5と、減衰力調整機構18のケーシング6に嵌着
したシールケース7内のパッキング8を貫通して外方に
伸びている。
【0005】ピストン3には、伸側減衰力発生バルブ9
と圧側吸込用のチェックバルブ10をそれぞれ設け、こ
れら伸側減衰力発生バルブ9と圧側吸込用のチェックバ
ルブ10を介してのロッド側の上部作動油室Aとヘッド
側の下部作動油室Bとを互いに連通している。
と圧側吸込用のチェックバルブ10をそれぞれ設け、こ
れら伸側減衰力発生バルブ9と圧側吸込用のチェックバ
ルブ10を介してのロッド側の上部作動油室Aとヘッド
側の下部作動油室Bとを互いに連通している。
【0006】また、作動シリンダ1の底部には、当該作
動シリンダ1の下端とアウタチューブ11の下底に嵌着
したボトムキャップ12で挟まれてベースバルブ13が
配設してある。
動シリンダ1の下端とアウタチューブ11の下底に嵌着
したボトムキャップ12で挟まれてベースバルブ13が
配設してある。
【0007】アウタチューブ11は、同心状態を保って
作動シリンダ1を囲繞し、かつ、上端をケーシング6に
連結することによってこれら作動シリンダ1とアウタチ
ューブ11との間にリザーバ室Cを形成している。
作動シリンダ1を囲繞し、かつ、上端をケーシング6に
連結することによってこれら作動シリンダ1とアウタチ
ューブ11との間にリザーバ室Cを形成している。
【0008】ベースバルブ13もまた、上記したピスト
ン3と同様に、圧側減衰力発生バルブ14と伸側吸込用
のチェックバルブ15をそれぞれ有し、これら圧側減衰
力発生バルブ14と伸側吸込用のチェックバルブ15を
通してヘッド側の下部作動油室Bとリザーバ室Cを連通
する。
ン3と同様に、圧側減衰力発生バルブ14と伸側吸込用
のチェックバルブ15をそれぞれ有し、これら圧側減衰
力発生バルブ14と伸側吸込用のチェックバルブ15を
通してヘッド側の下部作動油室Bとリザーバ室Cを連通
する。
【0009】一方、上部作動油室Aは、ベアリング4に
穿った油孔16から外周面に形成した環状溝17および
ケーシング6内を通して直接リザーバ室Cに通じてお
り、かつ、この油孔16の出口部分に位置してケーシン
グ6内に減衰力調整機構18を設けている。
穿った油孔16から外周面に形成した環状溝17および
ケーシング6内を通して直接リザーバ室Cに通じてお
り、かつ、この油孔16の出口部分に位置してケーシン
グ6内に減衰力調整機構18を設けている。
【0010】上記減衰力調整機構18は、この従来例の
場合、ケーシング6の底部に着座して設けたソレノイド
19と、当該ソレノイド19に貫挿した円筒状のソレノ
イドコアー20、およびこのソレノイドコアー20の上
端外側面に対向してソレノイド19上に配置した円環状
のソレノイドヨーク21、並びにこれらソレノイドコア
ー20とソレノイドヨーク21の上方に位置して配置し
たスライドバルブ22とからなっている。
場合、ケーシング6の底部に着座して設けたソレノイド
19と、当該ソレノイド19に貫挿した円筒状のソレノ
イドコアー20、およびこのソレノイドコアー20の上
端外側面に対向してソレノイド19上に配置した円環状
のソレノイドヨーク21、並びにこれらソレノイドコア
ー20とソレノイドヨーク21の上方に位置して配置し
たスライドバルブ22とからなっている。
【0011】ソレノイドコアー20は、上端に鍔部20
aを、また、内周面には軸方向に貫通して穿ったスリッ
ト23をそれぞれ有し、このスリット23を油通路とし
て当該内周面を作動シリンダ1の外周面に当て、かつ、
上端鍔部20aをソレノイド19の上部に係合すること
によって上部作動油室Aとリザーバ室Cの連通を確保し
つつ軸方向に位置決めしてある。
aを、また、内周面には軸方向に貫通して穿ったスリッ
ト23をそれぞれ有し、このスリット23を油通路とし
て当該内周面を作動シリンダ1の外周面に当て、かつ、
上端鍔部20aをソレノイド19の上部に係合すること
によって上部作動油室Aとリザーバ室Cの連通を確保し
つつ軸方向に位置決めしてある。
【0012】ソレノイドヨーク21は、スライドバルブ
22にストップリング24で係止したばね受け25との
間に介装したスプリング26でソレノイド19上に押し
付けられ、この状態において、ソレノイドヨーク21の
上面がソレノイドコアー20における鍔部20aの上面
と同一平面を保つようにしている。
22にストップリング24で係止したばね受け25との
間に介装したスプリング26でソレノイド19上に押し
付けられ、この状態において、ソレノイドヨーク21の
上面がソレノイドコアー20における鍔部20aの上面
と同一平面を保つようにしている。
【0013】また、スライドバルブ22は、下端に形成
した鍔部22aによりソレノイドコアー20とソレノイ
ドヨーク21の上面に亙って対向し、かつ、ソレノイド
19の上面との間に介装したリターンばね27で常に上
方に向う力を受けている。
した鍔部22aによりソレノイドコアー20とソレノイ
ドヨーク21の上面に亙って対向し、かつ、ソレノイド
19の上面との間に介装したリターンばね27で常に上
方に向う力を受けている。
【0014】上記スライドバブル22における鍔部22
aの部分にはスリット28が形成してあり、スライドバ
ルブ22がリターンばね27で上方に押し上げられたと
きに当該スリット28が前記ベアリング4に設けた環状
溝17を開く。
aの部分にはスリット28が形成してあり、スライドバ
ルブ22がリターンばね27で上方に押し上げられたと
きに当該スリット28が前記ベアリング4に設けた環状
溝17を開く。
【0015】なお、スライドバルブ22の上限位置は、
ベアリング4とシールケース7とで挟んで固定したバル
ブストッパ29に当てることによって規制する。
ベアリング4とシールケース7とで挟んで固定したバル
ブストッパ29に当てることによって規制する。
【0016】ケーシング6とソレノイドコアー20,ソ
レノイドヨーク21、並びにスライドバルブ22はそれ
ぞれ磁性材料によって造られており、ソレノイド19に
通電してそれを励磁したときに磁束が、ケーシング6と
ソレノイドヨーク21,スライドバルブ22,ソレノイ
ドコアー20からなるループ経路を流れ、当該ソレノイ
ド19によってスライドバルブ22をリターンばね27
に抗して吸引する。
レノイドヨーク21、並びにスライドバルブ22はそれ
ぞれ磁性材料によって造られており、ソレノイド19に
通電してそれを励磁したときに磁束が、ケーシング6と
ソレノイドヨーク21,スライドバルブ22,ソレノイ
ドコアー20からなるループ経路を流れ、当該ソレノイ
ド19によってスライドバルブ22をリターンばね27
に抗して吸引する。
【0017】そして、この状態において、スライドバル
ブ22がベアリング4に穿った環状溝17を塞ぎ、上部
作動油室Aをリザーバ室Cに通じさせる減衰力調整用の
油路を断つ。
ブ22がベアリング4に穿った環状溝17を塞ぎ、上部
作動油室Aをリザーバ室Cに通じさせる減衰力調整用の
油路を断つ。
【0018】また、ソレノイド19を消磁したときに
は、リターンばね27の復元力でスライドバルブ22が
バルブストッパ29により係止される位置まで上昇し、
このとき前記したように、スライドバルブ22のスリッ
ト28がベアリング4側の環状溝17を開く。
は、リターンばね27の復元力でスライドバルブ22が
バルブストッパ29により係止される位置まで上昇し、
このとき前記したように、スライドバルブ22のスリッ
ト28がベアリング4側の環状溝17を開く。
【0019】これにより、上記減衰力調整用の油路が開
いて上部作動油室Aをソレノイドコアー19に設けたス
リット23を通してリザーバ室Cに連通させる。
いて上部作動油室Aをソレノイドコアー19に設けたス
リット23を通してリザーバ室Cに連通させる。
【0020】かくして、ソレノイド19を励磁すると、
ショックアブソーバの伸縮動作時に上部作動油室Aから
油孔16および環状溝17を通して直接リザーバ室Cに
戻る作動油の流れを断ち、そのときに生じる発生減衰力
を高めることができる。
ショックアブソーバの伸縮動作時に上部作動油室Aから
油孔16および環状溝17を通して直接リザーバ室Cに
戻る作動油の流れを断ち、そのときに生じる発生減衰力
を高めることができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の減衰力調整式ショックアブソーバにあっては、
ソレノイド19の消磁によりスライドバルブ22の上昇
に伴ってできる上部作動油室Aとリザーバ室C間の連通
路面積が、ベアリング4に設けた環状溝17とスライド
バルブ22に設けたスリット28のラップ寸法によって
決定される。
た従来の減衰力調整式ショックアブソーバにあっては、
ソレノイド19の消磁によりスライドバルブ22の上昇
に伴ってできる上部作動油室Aとリザーバ室C間の連通
路面積が、ベアリング4に設けた環状溝17とスライド
バルブ22に設けたスリット28のラップ寸法によって
決定される。
【0022】したがって、上記連通路面積を高精度に保
つためには、ベアリング4側の環状溝17とスライドバ
ルブ22側のスリット28の相対位置関係を厳密に定め
なければならない。
つためには、ベアリング4側の環状溝17とスライドバ
ルブ22側のスリット28の相対位置関係を厳密に定め
なければならない。
【0023】そのためには、ベアリング4に対する環状
溝17の加工位置およびスライドバルブ22におけるス
リット28の上端位置を高精度に加工しなければなら
ず、その結果、これらの寸法管理に手数が掛かるばかり
でなく減衰力特性にもバラツキが生じ易いという不都合
をもつ。
溝17の加工位置およびスライドバルブ22におけるス
リット28の上端位置を高精度に加工しなければなら
ず、その結果、これらの寸法管理に手数が掛かるばかり
でなく減衰力特性にもバラツキが生じ易いという不都合
をもつ。
【0024】また、スライドバルブ22の下端が鍔部2
2aとなって外周に突き出ているので、当該スライドバ
ルブ22の動作時にこの下端鍔部22aの部分に作動油
の抵抗が作用し、スライドバルブ22の動作が緩慢とな
って応答性に劣るという不都合をも有する。
2aとなって外周に突き出ているので、当該スライドバ
ルブ22の動作時にこの下端鍔部22aの部分に作動油
の抵抗が作用し、スライドバルブ22の動作が緩慢とな
って応答性に劣るという不都合をも有する。
【0025】さらに、ソレノイド19の励磁時に磁束の
一部が、ソレノイドコアー20とスライドバルブ22の
下端鍔部22aとの間を経ないで直接ソレノイドコアー
20とソレノイドヨーク21間を流れたり、或いは上方
に伸びるスライドバルブ22の筒状部とケーシング6間
を通して洩れたりする。
一部が、ソレノイドコアー20とスライドバルブ22の
下端鍔部22aとの間を経ないで直接ソレノイドコアー
20とソレノイドヨーク21間を流れたり、或いは上方
に伸びるスライドバルブ22の筒状部とケーシング6間
を通して洩れたりする。
【0026】しかも上記に加えて、磁気回路中には、ソ
レノイドコアー20の鍔部20aとスライドバルブ22
の鍔部22aの間、およびスライドバルブ22の鍔部2
2aとソレノイドヨーク21の間の二箇所に空気層の部
分が直列に存在することになる。
レノイドコアー20の鍔部20aとスライドバルブ22
の鍔部22aの間、およびスライドバルブ22の鍔部2
2aとソレノイドヨーク21の間の二箇所に空気層の部
分が直列に存在することになる。
【0027】これら空気層は磁気を通し難く、したがっ
て、回路中に磁気抵抗が直列に二箇所存在することにな
るので、ソレノイド19の吸引力はスライドバルブ22
がソレノイドコアー20とソレノイドヨーク21から離
れるにつれて急減する。
て、回路中に磁気抵抗が直列に二箇所存在することにな
るので、ソレノイド19の吸引力はスライドバルブ22
がソレノイドコアー20とソレノイドヨーク21から離
れるにつれて急減する。
【0028】そのために、スライドバルブ22をリター
ンばね27に打ち勝って吸引するためには、スライドバ
ルブ22における鍔部22aの吸引部の面積を充分に大
きくする必要があり、その結果、ソレノイド19が大型
になって組み付けおよびコストの点で不利になるばかり
か、ソレノイドバルブ22の作動応答性自体も低下する
ことになる。
ンばね27に打ち勝って吸引するためには、スライドバ
ルブ22における鍔部22aの吸引部の面積を充分に大
きくする必要があり、その結果、ソレノイド19が大型
になって組み付けおよびコストの点で不利になるばかり
か、ソレノイドバルブ22の作動応答性自体も低下する
ことになる。
【0029】したがって、この発明の目的は、調整前後
の発生減衰力に殆どバラツキが生じず、しかも、調整時
の応答性にも優れた性能をもつソレノイド利用による減
衰力調整式ショックアブソーバを提供することである。
の発生減衰力に殆どバラツキが生じず、しかも、調整時
の応答性にも優れた性能をもつソレノイド利用による減
衰力調整式ショックアブソーバを提供することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、この発明
によれば、上部作動油室をリザ―バ室に直接連通する減
衰力調整用の油路を、スライドバルブと当該スライドバ
ルブを上下方向にガイドするベアリングとを貫くと共に
両者の摺接面を貫く貫通通孔で構成し、かつ、これらス
ライドバルブとベアリングとの間に両者の周方向へのず
れを拘束する回り止め機構を配設する。
によれば、上部作動油室をリザ―バ室に直接連通する減
衰力調整用の油路を、スライドバルブと当該スライドバ
ルブを上下方向にガイドするベアリングとを貫くと共に
両者の摺接面を貫く貫通通孔で構成し、かつ、これらス
ライドバルブとベアリングとの間に両者の周方向へのず
れを拘束する回り止め機構を配設する。
【0031】また、上記スライドバルブを、ベアリング
と当該ベアリングの外周面に対向配置したソレノイドヨ
ーク、およびスライドバルブの上下移動端を制限するバ
ルブストッパとソレノイドコアーの四つの部品で囲まれ
た空間内に配置する。
と当該ベアリングの外周面に対向配置したソレノイドヨ
ーク、およびスライドバルブの上下移動端を制限するバ
ルブストッパとソレノイドコアーの四つの部品で囲まれ
た空間内に配置する。
【0032】そして、ソレノイドコアーをケーシングに
接して固定すると共に、ソレノイドヨークの内周面をス
ライドバルブの外周面に対し所定の間隔を存して対峙さ
せることによって達成される。
接して固定すると共に、ソレノイドヨークの内周面をス
ライドバルブの外周面に対し所定の間隔を存して対峙さ
せることによって達成される。
【0033】
【作用】すなわち、上記の構成により、上部作動油室を
リザーバ室に直接連通する減衰力調整用の油路をスライ
ドバルブとベアリングに亙って構成するに当り、ベアリ
ング側におけるバルブストッパとの当接面を基準面にし
てスライドバルブとベアリングの相対位置関係を規制
し、これらを一体化した状態でスライドバルブとベアリ
ング間に亙って貫通油孔を穿設する。
リザーバ室に直接連通する減衰力調整用の油路をスライ
ドバルブとベアリングに亙って構成するに当り、ベアリ
ング側におけるバルブストッパとの当接面を基準面にし
てスライドバルブとベアリングの相対位置関係を規制
し、これらを一体化した状態でスライドバルブとベアリ
ング間に亙って貫通油孔を穿設する。
【0034】これにより、スライドバルブ側の貫通油孔
とベアリング側の貫通油孔とがソレノイドの消磁時にお
いて、バルブストッパにより確実に同芯状態を保って一
致することになる。
とベアリング側の貫通油孔とがソレノイドの消磁時にお
いて、バルブストッパにより確実に同芯状態を保って一
致することになる。
【0035】その結果、ソレノイドの励磁前および励磁
後に亙って常に両貫通油孔によってつくられる減衰力調
整用の油路の開口面積を高精度に保ち、調整前後に亙る
発生減衰力のバラツキを防止することになる。
後に亙って常に両貫通油孔によってつくられる減衰力調
整用の油路の開口面積を高精度に保ち、調整前後に亙る
発生減衰力のバラツキを防止することになる。
【0036】また、スライドバルブとソレノイドヨーク
間に亙ってソレノイドの磁気回路を構成するに当り、ス
ライドバルブの外周面をソレノイドヨークの内周面に対
して所定の間隔をもたせて対峙させる。
間に亙ってソレノイドの磁気回路を構成するに当り、ス
ライドバルブの外周面をソレノイドヨークの内周面に対
して所定の間隔をもたせて対峙させる。
【0037】これにより、スライドバルブとソレノイド
ヨークの対向面積が大きくなって磁束の通る面積が拡大
するばかりか、この部分の対向面積がスライドバルブの
作動に関係なく一定に保たれるので、当該部分の磁気抵
抗を極めて小さくすることができる。
ヨークの対向面積が大きくなって磁束の通る面積が拡大
するばかりか、この部分の対向面積がスライドバルブの
作動に関係なく一定に保たれるので、当該部分の磁気抵
抗を極めて小さくすることができる。
【0038】その結果、磁気抵抗となる空気層の部分は
ソレノイドコアーとスライドバルブとの間の一箇所だけ
となり、磁気効率が上がってその分ソレノイドを小型化
してショックアブソーバへの組み付が容易になる。
ソレノイドコアーとスライドバルブとの間の一箇所だけ
となり、磁気効率が上がってその分ソレノイドを小型化
してショックアブソーバへの組み付が容易になる。
【0039】
【実施例】以下、この発明を図示した一実施例について
説明するが、この説明に当って要部の減衰力調整機構を
除いたその他の部分は前記した従来例(図2参照)と同
一構造をとっているので、ここでは説明の重複を防ぐた
めに当該減衰力調整機構についてのみ図示して説明す
る。
説明するが、この説明に当って要部の減衰力調整機構を
除いたその他の部分は前記した従来例(図2参照)と同
一構造をとっているので、ここでは説明の重複を防ぐた
めに当該減衰力調整機構についてのみ図示して説明す
る。
【0040】なお、上記の説明に際してその理解を容易
にするために、従来例と同一機能部品については同一符
号を用いて説明することにする。
にするために、従来例と同一機能部品については同一符
号を用いて説明することにする。
【0041】図1は、この発明によるソレノイド利用の
減衰力調整式ショックアブソーバに用いられる減衰力調
整機構18の一例を示している。
減衰力調整式ショックアブソーバに用いられる減衰力調
整機構18の一例を示している。
【0042】すなわち、上記減衰力調整機構18は、ケ
ーシング6の内部に配置したソレノイド19と、当該ソ
レノイド19のボビン19a内に貫挿したソレノイドコ
アー20、およびこのソレノイドコアー20の上方に並
べてベアリング4の外周面に配設したスライドバルブ2
2、並びにソレノイド19のボビン19a上に配置した
ソレノイドヨーク21とからなる。
ーシング6の内部に配置したソレノイド19と、当該ソ
レノイド19のボビン19a内に貫挿したソレノイドコ
アー20、およびこのソレノイドコアー20の上方に並
べてベアリング4の外周面に配設したスライドバルブ2
2、並びにソレノイド19のボビン19a上に配置した
ソレノイドヨーク21とからなる。
【0043】上記ベアリング4は、前述した従来例と同
様に、ピストンロッド2の外周面を密封するパッキング
8を納めたシールケース7の下面にバルブストッパ29
を介して取り付けられており、内周面に嵌着したブッシ
ュ5を通してピストンロッド2をガイドする。
様に、ピストンロッド2の外周面を密封するパッキング
8を納めたシールケース7の下面にバルブストッパ29
を介して取り付けられており、内周面に嵌着したブッシ
ュ5を通してピストンロッド2をガイドする。
【0044】ソレノイド19もまた従来例と同様に、ソ
レノイドボビン19aとケーシング6との間にシール3
0,31を介装して当該部分を密封しつつケーシング6
の底部に着座して配置してある。
レノイドボビン19aとケーシング6との間にシール3
0,31を介装して当該部分を密封しつつケーシング6
の底部に着座して配置してある。
【0045】それに対し、ソレノイドコアー20は、従
来例と相違して円筒状に構成され、下端外周面をケーシ
ング6に圧入することにより位置決めして取り付けてあ
り、かつ、スリット23を有する内周面を作動シリンダ
1の外周面との間に隙間32を存して対向させている。
来例と相違して円筒状に構成され、下端外周面をケーシ
ング6に圧入することにより位置決めして取り付けてあ
り、かつ、スリット23を有する内周面を作動シリンダ
1の外周面との間に隙間32を存して対向させている。
【0046】スライドバルブ22もまた、下端をソレノ
イドコアー20の上端に対向させてベアリング4の外周
面に沿い上下動自在に配設してあり、かつ、上部作動油
室Aとリザ―バ室Cを連通する減衰力調整用の油路16
をこれらベアリング4とスライドバルブ22とを貫くと
共に両者の溶接面を貫いて穿った貫通油孔17,28で
構成している。
イドコアー20の上端に対向させてベアリング4の外周
面に沿い上下動自在に配設してあり、かつ、上部作動油
室Aとリザ―バ室Cを連通する減衰力調整用の油路16
をこれらベアリング4とスライドバルブ22とを貫くと
共に両者の溶接面を貫いて穿った貫通油孔17,28で
構成している。
【0047】上記貫通油孔17,28は、その加工に当
って、バルブストッパ29に対するベアリング4の当接
面4aとスライドバルブ22の上端面とを基準面として
同時加工により構成する。
って、バルブストッパ29に対するベアリング4の当接
面4aとスライドバルブ22の上端面とを基準面として
同時加工により構成する。
【0048】また、ベアリング4とスライドバルブ22
間には、これら貫通油孔17,28が周方向にずれるの
を拘束するために、ベアリング4側に打ち込んだピン3
3と当該ピン33が嵌り込むスライドバルブ22側の縦
溝34とによって構成した回り止め機構35を施してい
る。
間には、これら貫通油孔17,28が周方向にずれるの
を拘束するために、ベアリング4側に打ち込んだピン3
3と当該ピン33が嵌り込むスライドバルブ22側の縦
溝34とによって構成した回り止め機構35を施してい
る。
【0049】これにより、スライドバルブ22は、ベア
リング4に対して上下方向にのみ動き得ることになり、
したがって、貫通油孔17,28が周方向にずれること
はない。
リング4に対して上下方向にのみ動き得ることになり、
したがって、貫通油孔17,28が周方向にずれること
はない。
【0050】しかも、これら貫通油孔17,28は、上
記したように同時加工によって構成されるので、両者の
上下方向位置もずれることなく正確にかつ容易に加工す
ることができる。
記したように同時加工によって構成されるので、両者の
上下方向位置もずれることなく正確にかつ容易に加工す
ることができる。
【0051】さらにまた、上記したソレノイドコアー2
0の圧入に際しては、スライドバルブ22の上端とシー
ルケース7側のバルブストッパ29との間に当該スライ
ドバルブ22の所定ストロークに相当する厚みをもた治
具を入れ、この状態でケーシング6にシールケース7を
所定位置まで嵌装する。
0の圧入に際しては、スライドバルブ22の上端とシー
ルケース7側のバルブストッパ29との間に当該スライ
ドバルブ22の所定ストロークに相当する厚みをもた治
具を入れ、この状態でケーシング6にシールケース7を
所定位置まで嵌装する。
【0052】これにより、スライドバルブ22を最大ス
トロークに保った状態において、ソレノイドコアー20
がスライドバルブ22により押されてケーシング6に圧
入される。
トロークに保った状態において、ソレノイドコアー20
がスライドバルブ22により押されてケーシング6に圧
入される。
【0053】したがって、しかる後にケーシング6から
シールケース7を外して上記治具を取り出してやれば、
最終的にシールケース7をケーシング6に嵌着して減衰
力調整機構18を組み立てたときに、スライドバルブ2
2の下端とソレノイドコアー20の上端との間のギャッ
プ量が所定の値に保たれることになる。
シールケース7を外して上記治具を取り出してやれば、
最終的にシールケース7をケーシング6に嵌着して減衰
力調整機構18を組み立てたときに、スライドバルブ2
2の下端とソレノイドコアー20の上端との間のギャッ
プ量が所定の値に保たれることになる。
【0054】また、従来例と相違して、ソレノイドヨー
ク21もまた、内周面をスライドバルブ22の外周面に
所定の間隔37を存して対向させた状態でソレノイドボ
ビン19a上に配置し、かつ、外周面をケーシング6の
内周面に接しさせている。
ク21もまた、内周面をスライドバルブ22の外周面に
所定の間隔37を存して対向させた状態でソレノイドボ
ビン19a上に配置し、かつ、外周面をケーシング6の
内周面に接しさせている。
【0055】かくして、ソレノイド19の励磁に伴い、
磁束がケーシング6とソレノイドヨーク21,スライド
バルブ22,ソレノイドコアー20からなるループ経路
を通して流れることになる。
磁束がケーシング6とソレノイドヨーク21,スライド
バルブ22,ソレノイドコアー20からなるループ経路
を通して流れることになる。
【0056】しかも、上記において、ソレノイドヨーク
21とスライドバルブ22の対向面積は、当該スライド
バルブ22の制御動作に関係なく常に一定に保たれ、こ
の部分が磁気抵抗となることはない。
21とスライドバルブ22の対向面積は、当該スライド
バルブ22の制御動作に関係なく常に一定に保たれ、こ
の部分が磁気抵抗となることはない。
【0057】したがって、磁気抵抗となる空気層の部分
は、従来例と違ってソレノイドコアー20とスライドバ
ルブ22の間のただ一箇所だけとなり、磁気効率が上が
ってその分ソレノイド19を小型化し、ショックアブソ
ーバへの組み付を容易にしている。
は、従来例と違ってソレノイドコアー20とスライドバ
ルブ22の間のただ一箇所だけとなり、磁気効率が上が
ってその分ソレノイド19を小型化し、ショックアブソ
ーバへの組み付を容易にしている。
【0058】なお、上記ベアリング4とバルブストッパ
29およびソレノイドボビン19aは非磁性材料で構成
すると共に、ソレノイドコアー20とソレノイドヨーク
21およびスライドバルブ22並びにそれらを納めたケ
ーシング6を磁性材料で構成している。
29およびソレノイドボビン19aは非磁性材料で構成
すると共に、ソレノイドコアー20とソレノイドヨーク
21およびスライドバルブ22並びにそれらを納めたケ
ーシング6を磁性材料で構成している。
【0059】さらに、この実施例の場合、スライドバル
ブ22を上限位置に保つリターンばね27は、第1のリ
ターンばね27aと第2のリターンばね27bの二つの
皿ばねからなっている。
ブ22を上限位置に保つリターンばね27は、第1のリ
ターンばね27aと第2のリターンばね27bの二つの
皿ばねからなっている。
【0060】第1のリターンばね27aは、内外周端を
スライドバルブ22に形成した第1の段部36aとソレ
ノイドヨーク21の上面とに接して介装し、その復元力
によってスライドバルブ22をバルブストッパ29に当
る上限位置に保持する役目を果している。
スライドバルブ22に形成した第1の段部36aとソレ
ノイドヨーク21の上面とに接して介装し、その復元力
によってスライドバルブ22をバルブストッパ29に当
る上限位置に保持する役目を果している。
【0061】それに対し、第2のリターンばね27b
は、外周端をソレノイドヨーク21とバルブストッパ2
9との間に介装した保持部材38,39とで挟んで固定
し、かつ、内周端はスライドバルブ22の第2の段部3
6bに間隙を存して対向させている。
は、外周端をソレノイドヨーク21とバルブストッパ2
9との間に介装した保持部材38,39とで挟んで固定
し、かつ、内周端はスライドバルブ22の第2の段部3
6bに間隙を存して対向させている。
【0062】そして、以上述べた各構成部品を、ケーシ
ング6とシールケース7内に順次に組み込み、最後にこ
れらケーシング6とシールケース7を溶接等の手段で結
合することにより、全体を一つのアッセンブリ化した減
衰力調整機構18として構成している。
ング6とシールケース7内に順次に組み込み、最後にこ
れらケーシング6とシールケース7を溶接等の手段で結
合することにより、全体を一つのアッセンブリ化した減
衰力調整機構18として構成している。
【0063】また、このアッセンブリ化された減衰力調
整機構18は、ベアリング4とケーシング6の下端をそ
れぞれショックアブソーバ側の作動シリンダ1とアウタ
チューブ11の上端に嵌着して固定することにより、当
該ショックアブソーバの上部に対して装着される。
整機構18は、ベアリング4とケーシング6の下端をそ
れぞれショックアブソーバ側の作動シリンダ1とアウタ
チューブ11の上端に嵌着して固定することにより、当
該ショックアブソーバの上部に対して装着される。
【0064】かくして、この実施例の減衰力調整機構1
8によれば、ソレノイド19に通電してそれを励磁した
ときに磁束がケーシング6からソレノイドヨーク21,
スライドバルブ22,ソレノイドコアー20を通してル
ープを描き、ソレノイド19によってスライドバルブ2
2をリターンばね27に抗して吸引する。
8によれば、ソレノイド19に通電してそれを励磁した
ときに磁束がケーシング6からソレノイドヨーク21,
スライドバルブ22,ソレノイドコアー20を通してル
ープを描き、ソレノイド19によってスライドバルブ2
2をリターンばね27に抗して吸引する。
【0065】このときソレノイド19に加える電圧を制
限してやれば、スライドバルブ22が第1のリターンば
ね27aのみを撓ませて下降し、貫通油孔17,28で
つくる減衰力調整用の油路16を絞る。
限してやれば、スライドバルブ22が第1のリターンば
ね27aのみを撓ませて下降し、貫通油孔17,28で
つくる減衰力調整用の油路16を絞る。
【0066】また、ソレノイド19に所定の値の電圧を
印加してやったとすると、スライドバルブ22が第1の
リターンばね27aに続いて第2のリターンばね27b
をも撓ませつつ下降して減衰力調整用の油路16を閉じ
る。
印加してやったとすると、スライドバルブ22が第1の
リターンばね27aに続いて第2のリターンばね27b
をも撓ませつつ下降して減衰力調整用の油路16を閉じ
る。
【0067】かくして、ソレノイド19を励磁すること
により、ショックアブソーバの伸縮動作時に上部作動油
室Aから減衰力調整用の油路16を通して直接リザーバ
室Cに戻る作動油の流れを制限或いは遮断し、伸縮動作
するショックアブソーバの発生減衰力をソレノイド19
への印加電圧の大小に応じて高めることになる。
により、ショックアブソーバの伸縮動作時に上部作動油
室Aから減衰力調整用の油路16を通して直接リザーバ
室Cに戻る作動油の流れを制限或いは遮断し、伸縮動作
するショックアブソーバの発生減衰力をソレノイド19
への印加電圧の大小に応じて高めることになる。
【0068】
【発明の効果】請求項1の発明によれば次の効果があ
る。減衰力調整用の油路をベアリングとスライドバルブ
とを貫くと共に両者の摺接面を貫いて穿ったそれぞれの
貫通油孔で構成したので、これら貫通油孔を同時加工で
構成でき、これにより両貫通油孔の相対位置を正確に造
ることである。しかも回り止め機構によりベアリング側
の貫通油孔とスライドバルブ側の貫通油孔とが周方向に
ずれるのが防止される。
る。減衰力調整用の油路をベアリングとスライドバルブ
とを貫くと共に両者の摺接面を貫いて穿ったそれぞれの
貫通油孔で構成したので、これら貫通油孔を同時加工で
構成でき、これにより両貫通油孔の相対位置を正確に造
ることである。しかも回り止め機構によりベアリング側
の貫通油孔とスライドバルブ側の貫通油孔とが周方向に
ずれるのが防止される。
【0069】したがって、ショックアブソーバの伸縮動
作時に上部作動油室からリザーバ室に直接戻る減衰力調
整用の油路の開口面積を常に高精度に保って、調整前後
に亙る発生減衰力のバラツキを防止することができると
いう利点を有する。
作時に上部作動油室からリザーバ室に直接戻る減衰力調
整用の油路の開口面積を常に高精度に保って、調整前後
に亙る発生減衰力のバラツキを防止することができると
いう利点を有する。
【0070】また、請求項2の発明によれば、上記の効
果に加えて、スライドバルブの動作に関係なくソレノイ
ドヨークとの対向面積および間隔を常に一定に保ち、磁
気抵抗となる空気層の部分をソレノイドコアーとスライ
ドバルブ間の一箇所だけにすることができるので、その
分磁気効率が上がってソレノイドを小型化し、減衰力調
整機構のショックアブソーバへの組み付を容易にするこ
とができる。
果に加えて、スライドバルブの動作に関係なくソレノイ
ドヨークとの対向面積および間隔を常に一定に保ち、磁
気抵抗となる空気層の部分をソレノイドコアーとスライ
ドバルブ間の一箇所だけにすることができるので、その
分磁気効率が上がってソレノイドを小型化し、減衰力調
整機構のショックアブソーバへの組み付を容易にするこ
とができる。
【0071】
【0072】さらにまた、請求項3の発明によれば、磁
束洩れを防止してスライドバルブとソレノイドコアー間
の磁束密度を上げ、発生減衰力のバラツキ防止と減衰力
調整時の応答性の向上およびソレノイドの小型化という
上記の各効果をより一層顕著なものとすることができ
る。
束洩れを防止してスライドバルブとソレノイドコアー間
の磁束密度を上げ、発生減衰力のバラツキ防止と減衰力
調整時の応答性の向上およびソレノイドの小型化という
上記の各効果をより一層顕著なものとすることができ
る。
【図1】この発明の一実施例に係る減衰力調整機構の調
整前の状態を示す縦断正面図である。
整前の状態を示す縦断正面図である。
【図2】従来例である減衰力調整機構を備えたショック
アブソーバの縦断正面図であって、減衰力調整機構は調
整後の状態を示している。
アブソーバの縦断正面図であって、減衰力調整機構は調
整後の状態を示している。
4 ベアリング 6 ケーシング 16 油路 17 貫通油孔 18 減衰力調整機構 19 ソレノイド 19a ソレノイドボビン 20 ソレノイドコアー 21 ソレノイドヨーク 22 スライドバルブ 23 スリット 29 バルブストッパ 32 隙間 35 回り止め機構 37 間隔 A 上部作動油室 C リザーバ室
Claims (3)
- 【請求項1】 上部作動油室とリザ―バ室とを減衰力調
整用の油路で互いに連通し、この油路の途中にソレノイ
ドの励磁作用によって制御動作されるスライドバルブを
配設し、当該スライドバルブの制御動作に伴って発生減
衰力を調整可能としたショックアブソーバにおいて、上
記減衰力調整用の油路を、スライドバルブと当該スライ
ドバルブを上下方向にガイドするベアリングとを貫くと
共に両者の摺接面を貫く貫通油孔で構成し、かつ、これ
らスライドバルブとベアリングとの間に両者の周方向へ
のずれを拘束する回り止め機構を配設したことを特徴と
する減衰力調整式ショックアブソーバ。 - 【請求項2】 スライドバルブを、ベアリングと当該ベ
アリングの外周面に対向配置したソレノイドヨーク、お
よびスライドバルブの上下移動端を制限するバルブスト
ッパとソレノイドコアーの四つの部品で囲まれた空間内
に配置し、かつ、ソレノイドコアーをケーシングに接し
て固定すると共に、ソレノイドヨークの内周面をスライ
ドバルブの外周面に対し所定の間隔を存して対峙させた
ことを特徴とする請求項1記載の減衰力調整式ショック
アブソーバ。 - 【請求項3】 ベアリングとバルブストッパおよびソレ
ノイドボビンを菲磁性材料で構成すると共に、ソレノイ
ドヨークとソレノイドコアーおよびスライドバルブ並び
にそれらを納めたケーシングを磁性材料で構成したこと
を特徴とする請求項2記載の減衰力調整式ショックアブ
ソーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28404693A JP3350827B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 減衰力調整式ショックアブソーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28404693A JP3350827B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 減衰力調整式ショックアブソーバ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07113434A JPH07113434A (ja) | 1995-05-02 |
JP3350827B2 true JP3350827B2 (ja) | 2002-11-25 |
Family
ID=17673596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28404693A Expired - Fee Related JP3350827B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 減衰力調整式ショックアブソーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3350827B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5208065B2 (ja) * | 2008-10-02 | 2013-06-12 | カヤバ工業株式会社 | フロントフォーク |
US8616351B2 (en) | 2009-10-06 | 2013-12-31 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Damper with digital valve |
US9217483B2 (en) | 2013-02-28 | 2015-12-22 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Valve switching controls for adjustable damper |
US9884533B2 (en) | 2013-02-28 | 2018-02-06 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Autonomous control damper |
WO2014134500A1 (en) | 2013-02-28 | 2014-09-04 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Damper with integrated electronics |
US9879748B2 (en) | 2013-03-15 | 2018-01-30 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Two position valve with face seal and pressure relief port |
US9879746B2 (en) | 2013-03-15 | 2018-01-30 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Rod guide system and method with multiple solenoid valve cartridges and multiple pressure regulated valve assemblies |
JP6374944B2 (ja) * | 2013-03-15 | 2018-08-15 | テネコ オートモティブ オペレーティング カンパニー インコーポレイテッドTenneco Automotive Operating Company Inc. | 多部品構成の弁アセンブリを有するロッドガイドアセンブリ |
US9163691B2 (en) * | 2013-03-15 | 2015-10-20 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Rod guide arrangement for electronically controlled valve applications |
US10479160B2 (en) | 2017-06-06 | 2019-11-19 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Damper with printed circuit board carrier |
US10588233B2 (en) | 2017-06-06 | 2020-03-10 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Damper with printed circuit board carrier |
-
1993
- 1993-10-18 JP JP28404693A patent/JP3350827B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07113434A (ja) | 1995-05-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |