JP4820480B2 - 液圧弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁石と液圧部分を備え、この電磁石がコイルと可動の磁石アーマチュアを備え、この磁石アーマチュアがコイルによって取り囲まれかつコイル内に挿入された磁極片によって軸方向において画成されたアーマチュア室内にあり、磁石アーマチュアがアーマチュア突棒に連結され、アーマチュア突棒が磁極片の中央の穴を通過し、液圧部分が組み込みブッシュとして形成された弁ケーシングを備え、この弁ケーシングが軸方向において磁極片に接触し、かつ軸方向に延びる弁穴を備え、この弁穴が少なくとも1つの半径方向穴を介して、弁ケーシングを取り囲む範囲であって、該範囲から圧力媒体が貯蔵容器に還流するように形成された低圧範囲に接続され、液圧部分が弁穴内にある弁スライダを備え、この弁スライダがアーマチュア突棒を介して磁石アーマチュアによって軸方向に移動可能であり、磁極片と弁ケーシングの間に流体室が形成され、一方ではこの流体室とアーマチュア室が開放するように流体接続され、他方では流体室と弁ケーシングを取り囲む低圧範囲とが開放するように流体接続されている、液圧弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁石と液圧部分を備えた圧力調整弁は例えばドイツ連邦共和国特許第4122376号公報によって知られている。この液圧部分は組み込みブッシュとして形成され、軸方向に延びる弁穴を有する弁ケーシングと、弁穴内で軸方向に移動可能な弁スライダとを備えている。弁穴は軸方向に互いに離隔された個所で、半径方向穴を介して弁ケーシングの外側範囲に接続されている。その際、電磁石の最も近くに低圧範囲が設けられている。この低圧範囲を経て圧力媒体がタンクに流出可能である。電磁石から最も離れたところに高圧範囲が設けられている。この高圧範囲には、圧力媒体源から圧力媒体が流入する。上記の両範囲の間には、弁によって圧力が調整される調整圧力範囲が設けられている。この調整圧力の高さは、電磁石のコイルを流れる電流の大きさに依存する。すなわち、調整圧力は調整圧力範囲を低圧範囲に接続するように弁スライダの作用面に作用し、次のように上昇する。すなわち、弁スライダにおいて、電磁石と調整圧力と場合によって設けられるばねとによって発生する力がつり合うようになるまで上昇する。
【0003】
ドイツ連邦共和国特許第4122376号公報に示された圧力調整弁は上昇する特性曲線を有する圧力調整弁である。これは、電磁石のコイルを流れる電流の強さが増大するにつれて調整圧力が上昇することを意味する。このような圧力調整弁の場合、調整圧力によって発生する力と、電磁石によって発生する力は、弁スライダに対して互いに反対向きに作用する。弁スライダの端面と電磁石の中空室は、低圧範囲に流体接続されている。この接続のために軸方向穴が役立つ。この軸方向穴は弁穴に対して偏心させて弁ケーシングに穿設され、半径方向穴に開口している。この半径方向穴は弁ケーシングの外側の低圧範囲と弁穴との間に形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の根底をなす課題は、弁スライダに作用する押圧力が万一の場合でも、圧力媒体が弁を通って流れるかどうかおよび圧力媒体が弁を通ってどのように流れるかにほんの少しだけしか左右されないように、冒頭に述べた種類の液圧弁を改良することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題は、冒頭に述べた種類の液圧弁において、本発明に従い、磁極片と弁ケーシングの間にある流体室と、低圧範囲との間の流体接続部が、半径方向穴の外側にあり、かつ、流体室の方に開放した、止り穴としての補償用軸方向穴内と、外側が低圧範囲に開放し、補償用軸方向穴に接続し、弁穴から離れたところで終わっている補償用半径方向穴内にあり、この半径方向穴が弁穴と低圧範囲の間の流体接続部内にあることによって解決される。本発明による液圧弁の場合には、圧力媒体流れの変化と共に生じる圧力媒体の静圧の変化が、弁スライダの一方の端面で電磁石の中空室内に生じる圧力に対して非常にわずかな影響しか及ぼさない。それによって、弁スライダにおいてつり合う力のレベルは、圧力媒体が弁ケーシングの外側で弁穴から低圧範囲に流れるか否かに少ししか左右されない。液圧弁が圧力調整弁であると、調整圧力はきわめて正確に維持される。一般的に、電磁石内の中空室と、弁スライダの端面の前の室は、半径方向穴を通る、汚染粒子を含む圧力媒体流れに対して直接的な関係はない。従って、液圧弁の本発明による形成によって、上記の室の汚染が回避され、それによって液圧弁の長い運転寿命が保証される。
【0006】
本発明による液圧弁の有利な実施形は従属請求項から明らかである。
その際、請求項2に従って、周方向の通路である低圧範囲の周囲の所定の個所から圧力媒体が流出し、流体室と低圧範囲の間の流体接続部にある補償用半径方向穴が、流出個所と反対側で低圧範囲に開口していると有利である。流出個所と反対側では、静圧に対する流動圧力媒体の影響は非常に小さい。その際、請求項3記載の実施形が特に有利である。この実施形によれば、低圧範囲と弁穴の間に、弁ケーシングの周囲に均一に分配配置された奇数の流出用半径方向穴が形成されている。この場合、この流出用半径方向穴の1つが流出個所の方に向き、補償用半径方向穴がこの流出用半径方向穴に向き合っている。補償用半径方向穴が1個所で圧力が流れない周方向の通路に開口しているので、補償用半径方向穴の開口はもはや、液圧回路から汚染粒子を持続的に搬送して来る圧力媒体流れにさらされない。この汚染粒子は電磁石内の流れ死空間または弁スライダの端面の前の流れ死空間に達する。
【0009】
【発明の実施の形態】
圧力調整弁として形成された本発明による弁の実施の形態が図に示してある。図に基づいて、本発明を詳しく説明する。
【0010】
図示した液圧式圧力調整弁は電磁石10と液圧部分11を備えている。この液圧部分は実質的に、回転対称の外側の弁ケーシング12と、弁スライダ14とからなっている。この弁ケーシングはつば付きブッシュのように形成され、中央に貫通する軸方向の弁穴13を有する。弁スライダ14は弁穴内で軸方向に移動可能に案内されている。弁ケーシング12の半径方向外側において、圧力範囲を3つの圧力範囲P,AおよびTに分けることができる。この圧力範囲は周方向の溝に挿入された2個のOリング15,16によって互いにシールされている。圧力範囲Tは弁ケーシング12の拡張された円板状部分17にある。この圧力範囲Tから、圧力媒体が貯蔵容器に還流する。従って、この圧力範囲は低圧範囲と呼ばれる。両圧力範囲A,Pは弁ケーシング12のケーシング部分18にある。圧力範囲Pには、圧力媒体源から加圧された圧力媒体が流入する。従って、この圧力範囲Pは以下において高圧範囲と呼ばれる。軸方向において低圧範囲Tと高圧範囲Pの間にある圧力範囲Aでは、調整圧力が調整される。従って、以下において、圧力範囲Aは調整圧力範囲と呼ばれる。ケーシング部分18の自由端面である端面19の手前の圧力室20は、端面19から出発する弁穴13の広がった部分と共に、弁ケーシング12の周囲の他のOリング21によって、高圧範囲Pから流体的に分離されている。
【0011】
各圧力範囲P,A,Tと弁穴13の間には、それぞれ3つの半径方向穴25または26または27が延びている。圧力範囲と弁穴13の間のそれぞれ3つの半径方向穴は、弁ケーシング12の周囲にわたって等しい角度間隔をおいて分配されている。すなわち、互いに120°の角度間隔を有する。
【0012】
電磁石10は深絞りされたカップ状の薄板ケーシング30を備えている。この薄板ケーシングの底には、第1の磁極片31が載っている。この磁極片はフランジ状の部分が軸方向と半径方向で薄板ケーシング30に接触し、管状の部分32が、同様に薄板ケーシング30に挿入された電磁コイル33内に、電磁コイルの約半分の高さまで挿入されている。第2の磁極片34が反対側から電磁コイル33内に挿入されている。この磁極片もフランジ状の部分が半径方向内側から薄板ケーシング30に接触している。磁極片34は他の磁極片31寄りに、比例磁石の特徴である円錐状部35を備えている。この比例磁石の場合、磁力はストロークに関係なく、磁石のコイルを流れる電流の大きさだけに依存する。軸方向において磁極片34のフランジ状部分と電磁コイル33の間には、波形ディスク36が設けられている。この波形ディスクによって、磁極片31,電磁コイル33,磁極片34の間の軸方向遊びが補正される。非磁性の薄板によって作られたブッシュ37は、電磁コイル33内に挿入された磁極片34の部分を取り囲み、円錐状部35の前方で先細になっていて、磁極片31に差し込まれている。
【0013】
ブッシュ37と磁極片34によって閉じ込まれたアーマチュア室は磁石アーマチュア40を収容している。この磁石アーマチュアの中央を段付きの貫通穴41が通過している。大きな直径を有するこの穴の部分は磁極片34の方に開放し、小径の部分は薄板ケーシング30の底の方に開放している。大径の穴部分には、アーマチュア突棒42が挿入されている。この場合、プレス長さは磁石アーマチュア40の軸方向長さの約3分の2に相当し、薄板ケーシング30の底の方に向いたアーマチュア突棒42の端面は、両穴部分の間の段部から少し離れている。アーマチュア突棒42は磁極片34の中央の支承穴43内で密封滑動案内され、同心的な旋削穴である流体室44内に達している。この旋削穴はアーマチュア室と反対側の磁極片34の端面45に加工されている。アーマチュア突棒42は、磁石アーマチュア40から離れたその端部から或る距離にわたって外側を、弁穴13の直径よりも小さな寸法に旋削されている。従って、アーマチュア突棒42は軸方向で磁極片34に接する弁ケーシング12の弁穴13内に、突き当たることなく入ることができる。
【0014】
電磁石10の薄板ケーシング30は磁極片34から突出し、弁ケーシング12の円板状部分17を取り囲んでいる。この円板状部分17の周りに、環状通路48が形成されている。この環状溝は制限された角度範囲を除いて薄板ケーシング30によって覆われている。従って、円板状部分17と電磁石10の薄板ケーシング30の間に、横断面が閉じた環状通路が形成されている。この環状通路は所定の個所で半径方向外側に開放している。この個所において切欠きである流出個所49が薄板ケーシング30に設けられている。この切欠きは圧力媒体を環状通路48から外側に流出させる働きをするだけでなく、電気的な接続部材50を薄板ケーシング30の内部から半径方向外側に案内するためにも役立つ。特に図2から明らかなように、低圧範囲Tに属する環状通路48を弁穴13に接続する半径方向穴27の1つは、流出個所49において外側に出る。調整圧力範囲Aについても類似の構造となっている。図1に示した半径方向穴26の延長部で、圧力媒体が調整圧力範囲Aから流出するかまたは調整圧力範囲Aに流入する。
【0015】
磁石アーマチュア40の貫通穴41の大きな横断面の部分の壁には、複数の縦方向溝である通路51が形成されている。貫通穴41の小さな部分を含めて、磁石アーマチュア40の両端面の前の両アーマチュア部分室52,53は、縦方向溝を介して、アーマチュア突棒42の外側に沿って、互いに流動的に接続されている。更に、アーマチュア室39全体が低圧範囲Tの方に流動的に開放している。この開放接続のために先ず最初に、軸方向穴54が役立つ。この軸方向穴は薄板ケーシング30の底寄りのアーマチュア突棒42の端面から、このアーマチュア突棒内に形成され、他方の端面のすぐ手前まで達している。アーマチュア突棒のあらゆる位置で、軸方向穴54は横穴55を経て流体室44に開放している。磁極片寄りの弁ケーシング12の端面の中央には、磁極片34の流体室44の方に開放した窪みである流体室56が設けられている。この流体室56は流体室44ほどの深さではないが、大きな直径を有する。流体室56には、弁穴13に対して平行に延びる軸方向の止り穴としての補償用軸方向穴57が開口している。この補償用軸方向穴はその端部のところで、3つの半径方向穴27の平面内にある半径方向の止り穴としての補償用半径方向穴58に接続している。この補償用半径方向穴は環状通路48の方に開放しているが、弁穴13の側は閉じている。特に図2から判るように、補償用半径方向穴58は、環状通路48からの圧力媒体の流出個所49と反対の側で環状通路48に開口している。更に、補償用半径方向穴58は2つの半径方向穴27の間のちょうど中間にある。従って、補償用半径方向穴58が環状通路48に開口している個所では、圧力媒体の流れは生じない。この圧力媒体の流れは調整圧力範囲Aからの圧力媒体の流出の後で低圧範囲Tに戻される。
【0016】
低圧範囲Tと同様に、調整圧力範囲Aにおいても、半径方向の止り穴であって流路を形成する半径方向穴59が1つの半径方向穴26に向き合っている。この半径方向穴は調整圧力範囲Aの方に開放しているがしかし、弁穴13の方は閉じている。半径方向穴59には軸方向の止り穴であって流路を形成する軸方向穴60が開口している。この軸方向穴は弁ケーシング20の端面19から形成されているので、半径方向穴59と軸方向穴60によって、調整圧力範囲Aから圧力室20への流体接続が行われる。
【0017】
弁スライダ14は2つのスライダつば65,66を備えている。このスライダつば相互の軸方向の間隔は、半径方向穴26と半径方向穴27の軸方向の間隔に等しい。スライダつばは弁穴13の直径よりもはるかに小さな直径を有するピストンロッド67によって互いに連結されている。弁スライダ14は調整圧力範囲Aと低圧範囲Tを流体接続するように、保持器68内に保持された弱い圧縮ばね69と、圧力室20内の調整圧力によって付勢されている。これと反対方向に、および調整圧力範囲Aと高圧範囲Pを接続するように、磁力が弁スライダに作用する。この磁力は磁石アーマチュア突棒42を介して磁石アーマチュア40によって加えられる。
【0018】
図1では、弁は、電磁石に通電されておらず、力が弁スライダ14に加えられていない状態にある。調整圧力範囲Aは低圧範囲Tに流体接続されている。磁石アーマチュアはブッシュ37の底にあり、磁極片34から軸方向に最も離れている。電磁石のコイルに電流を通じると、磁石アーマチュア40は磁極片34の方に移動し、それによって弁スライダ14を圧縮ばね69の力に抗して摺動させ、それによって調整圧力範囲Aと高圧範囲Pが流体接続する。磁石アーマチュア40の移動中、アーマチュア室39の自由容積は増大する。なぜなら、アーマチュア突棒42の一部がアーマチュア室から外に出るからである。アーマチュア室自由容積の増大は、環状通路48から補償用半径方向穴58、補償用軸方向穴57、流体室56、流体室44、アーマチュア突棒42内の横穴55と軸方向穴54を経て圧力媒体が流入することによって補償される。その際しかし、アーマチュア室自由容積の増大は、その前に環状通路48内にあった圧力媒体がアーマチュア室39内に達するほど大きくない。図示した液体通路内の液柱の摺動が発生するだけである。その際、補償用軸方向穴57と補償用半径方向穴58の容積が補償容積よりも大きいので、圧力媒体を環状通路48から流体室44,56内に流す必要がない。従ってアーマチュア室、ひいては磁石アーマチュア40とブッシュ37の間の支承個所だけでなく、支承穴43、ひいては磁極片34内のアーマチュア突棒42の支承部も汚れることがない。
【0019】
調整圧力範囲Aと高圧範囲Pを接続した後で、調整圧力範囲Aと圧力室20内の圧力が上昇するので、磁力と反対方向に弁スライダ14に向けられた力が増大し、半径方向穴25がスライダつば65によって閉鎖されるまで、弁スライダを磁極片34の方に摺動させる。弁スライダ14を少し移動させることによって、調整圧力範囲Aを低圧範囲にまたは高圧範囲に開放することにより、調整圧力範囲内で、磁力に等しい圧力が維持される。磁石コイルが電源回路から切り離されると、弁スライダ14は圧縮ばね69によって、図1に示した位置に再びもたらされる。弁スライダ14が元の位置に摺動する間、アーマチュア室39内の自由容積が縮小する。従って、圧力媒体はアーマチュア室から、アーマチュア突棒42内の穴と流体室44,56と補償用軸方向穴57と補償用半径方向穴58を経て押し出される。この場合、液柱の摺動だけが生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 弁穴と電磁石の軸線に沿った実施の形態の縦断面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 電磁石
11 液圧部分
12 弁ケーシング
13 弁穴
14 弁スライダ
19 端面
20 圧力室
26 半径方向穴
27 半径方向穴
30 薄板ケーシング
33 電磁コイル
34 磁極片
39 アーマチュア室
40 磁石アーマチュア
41 貫通穴
42 アーマチュア突棒
43 支承穴
44,56 流体室
48 環状通路
49 流出個所
51 通路
52,53 アーマチュア部分室
54 軸方向穴
57 補償用軸方向穴
58 補償用半径方向穴
59 半径方向穴、流路
60 軸方向穴、流路
A 調整圧力範囲
P 高圧範囲
T 低圧範囲
Claims (4)
- 電磁石(10)と液圧部分(11)を備え、この電磁石が電磁コイル(33)と可動の磁石アーマチュア(40)を備え、この磁石アーマチュアが電磁コイル(33)によって取り囲まれかつ電磁コイル(33)内に挿入された磁極片(34)によって軸方向において画成されたアーマチュア室(39)内にあり、磁石アーマチュアがアーマチュア突棒(42)に連結され、アーマチュア突棒が磁極片(34)の中央の支承穴(43)を通過し、液圧部分(11)が組み込みブッシュとして形成された弁ケーシング(12)を備え、この弁ケーシングが軸方向において磁極片(34)に接触し、かつ軸方向に延びる弁穴(13)を備え、この弁穴が少なくとも1つの半径方向穴(27)を介して、弁ケーシング(12)を取り囲む範囲であって、該範囲から圧力媒体が貯蔵容器に還流するように形成された低圧範囲(T)に接続され、液圧部分が弁穴(13)内にある弁スライダ(14)を備え、この弁スライダがアーマチュア突棒(42)を介して磁石アーマチュア(40)によって軸方向に移動可能であり、磁極片(34)と弁ケーシング(12)の間に流体室(44,56)が形成され、一方ではこの流体室とアーマチュア室(39)が開放するように流体接続され、他方では流体室と弁ケーシング(12)を取り囲む低圧範囲(T)とが開放するように流体接続されている、液圧弁において、
流体室(44,56)と低圧範囲(T)の間の流体接続部が、半径方向穴(27)の外側にあり、かつ、流体室(44,56)の方に開放した、止り穴としての補償用軸方向穴(57)内と、外側が低圧範囲(T)に開放し、補償用軸方向穴に接続し、弁穴(13)から離れたところで終わっている補償用半径方向穴(58)内にあり、この半径方向穴(27)は弁穴(13)と低圧範囲(T)の間の流体接続部内にあることを特徴とする液圧弁。 - 少なくとも弁ケーシング(12)を組み込み穴に組み込んだ後で、低圧範囲(T)が流出個所(49)を有する周方向の環状通路(48)であり、補償用半径方向穴(58)が流出個所(49)と反対側で低圧範囲(T)に開口していることを特徴とする請求項1記載の液圧弁。
- 低圧範囲(T)と弁穴(13)の間で、弁ケーシング(12)の周囲に均一に分配配置された奇数の流出用の半径方向穴(27)が延び、これらの流出用の半径方向穴(27)の1つが流出個所(49)の方に向いており、この流出用の半径方向穴(27)に補償用半径方向穴(58)が対向していることを特徴とする請求項2記載の液圧弁。
- 弁ケーシング(12)が円板状部分(17)を備え、この円板状部分が電磁石(10)のカップ状の薄板ケーシング(30)に挿入され、円板状部分が外側に環状通路(48)を有し、この環状溝が、薄板ケーシング(30)を切欠いた流出個所(49)を除いて薄板ケーシング(30)によって覆われ、低圧範囲(T)を形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の液圧弁。
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