JP3350825B2 - 可逆的多色感熱記録媒体及び表示媒体 - Google Patents

可逆的多色感熱記録媒体及び表示媒体

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JP3350825B2
JP3350825B2 JP07523993A JP7523993A JP3350825B2 JP 3350825 B2 JP3350825 B2 JP 3350825B2 JP 07523993 A JP07523993 A JP 07523993A JP 7523993 A JP7523993 A JP 7523993A JP 3350825 B2 JP3350825 B2 JP 3350825B2
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acid
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methyl
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恭治 筒井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可逆的多色感熱記録媒
体及び表示媒体に関するものである。なお、本明細書の
特許請求の範囲において用いる用語「記録媒体」は、表
示媒体をも包含するものとする。
【0002】
【従来技術及びその問題点】従来、電子供与性呈色性化
合物(以下、発色剤とも言う)と電子受容性化合物(以
下、顕色剤とも言う)との間の発色反応を利用した感熱
記録媒体は広く知られ、電子計算機のアウトプット、フ
ァクシミリ、自動券売機、科学計測機のプリンター、C
RT医療計測用プリンター等に広く応用されている。し
かし、従来の製品はいずれもその発色が不可逆的なもの
で、発色と消色を交互に繰り返し行わせることができな
い。一方、特許公報によれば、発色剤と顕色剤との間の
発色反応を利用した感熱記録媒体において、発色と消色
を可逆的に行わせるものも幾つか提案されている。例え
ば、特開昭60−193691号公報によれば顕色剤と
して没食子酸とフロログルシノールとの組合せを用いた
ものが示されている。このものを熱発色させて得られる
発色体は水又は水蒸気で消色するものである。しかし、
この感熱記録媒体の場合、その耐水化に困難が伴う上に
記録保存性に難点があり、更に発色体を消色させるため
の消色装置が大型になるという問題がある。
【0003】特開昭61−237684号公報には、顕
色剤にフェノールフタレン、チモールフタレン、ビスフ
ェノール等の化合物を用いた書換形光記録媒体が示され
ている。このものは、これを加熱後に徐冷することによ
り発色体を形成し、一方、発色体を発色温度よりも一た
ん高い温度に加熱後に急冷すると消色させることができ
る。しかし、この記録媒体の場合は発色及び消色の工程
が複雑である上に発色体を消色させて得られる消色体に
未だ幾分の着色が見られ、コントラストの良い発色画像
を得ることができない。特開昭62−140881号公
報、特開昭62−138568号公報及び特開昭62−
138556号公報には、発色剤と顕色剤とカルボン酸
エステルの均質相溶体が示されている。このものは低温
で完全着色状態、高温で完全消色状態を示し、それらの
中間温度で着色又は消色状態を保持させることができる
もので、この媒体にサーマルヘッドで印字することによ
り、着色地肌(発色体)の上に白色文字(消色体)を記
録することができる。従って、この記録媒体の場合は記
録される画像がネガ画像のためにその用途が限定される
上、記録画像保存のために画像を特定温度範囲内に保持
する必要がある。
【0004】特開平2−188294号公報及び特開平
2−188293号公報には、それぞれ、顕色剤として
顕色作用と減色作用を可逆的に行う没食子酸と高級脂肪
族アミンとの塩、及びビス(ヒドロキシフェニル)酢酸
又は酪酸と高級脂肪族アミンとの塩を用いたものが示さ
れている。このものは、特定温度域で熱発色させ、それ
より高温での加熱により消色させることができるが、そ
の顕色作用と減色作用とは競争的に起るため、これらの
作用を熱的に制御することがむつかしく、良好な画像コ
ントラストが得られにくい。以上のように、発色剤と顕
色剤との反応を利用した従来の可逆的感熱記録媒体は種
々の問題点を含み、未だ不満足のものであった。
【0005】一方、従来から多色記録に対する要望は大
きく、近年はラベル、回数券、タック紙、ビデオプリン
ター等に使用される2色の感熱記録材料が実用化の域に
達している。この製造法の骨子は、支持体上に異なった
発色熱エネルギーで異なった色調に発色する高温及び低
温発色層を積層させる点であり、2種類の方法が提案さ
れている。その一つは、高温発色層の発色時に発色する
低温発色層の画像を消色せず、高温発色層の発色時に得
られる画像の色調を、高温層だけが発色する場合の色調
と低温層が発色する場合の色調の中間色として得るもの
である。他は、高温発色層を発色させる場合に、適当な
消色剤を使用して同時に発色する低温層の発色画像を消
去するものである。しかし、前者では高温発色層の発色
色調が低温発色層の発色色調を充分に隠せるものでなけ
ればコントラストの良い2色画像が得られず、低温発色
層の発色色調が黒色では2色画像の形成が不能である。
後者では、発色色調の組合わせは自由であるが、発色性
と消色性の両立がむつかしいため充分満足できる消色剤
が見当らない。また、3色以上の多色化やフルカラー化
は現在のところ困難であるし、可逆的多色感熱画像形成
法も見当らない。
【0006】以上のように、多色記録への要望は大きな
ものがあり、実用性の高い多色記録媒体は市場ニーズが
大きいと期待されているが、未だ研究は緒についたばか
りと言うのが現状である。感熱表示媒体の分野は更に多
色化の点でおくれており、現在の方式ではカラー化困難
とするのが一般的な考え方である。例えば、金属錯塩系
サーモクロミック材料を使用するサーマルディスプレー
の場合は、熱可逆性で書き込み自由な簡易型ディスプレ
ーとして注目されているが、コントラスト等に問題があ
って充分満足し得る段階にあるとは言えない。また、温
度による有機化合物の透明度変化を利用したサーマルデ
ィスプレーも提案されているが、この場合は白黒画像し
か得られないから、視覚に訴えるディスプレーや電子黒
板として適切な方式とは言えない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、発色剤と顕
色剤との間の反応を利用した可逆的感熱記録媒体及び表
示媒体において、発色と消色を加熱のみで容易に行わせ
ることができ、しかもその発色状態と消色状態を常温に
おいて安定に保持することが可能で、かつ消色温度が発
色温度より低い可逆的多色感熱記録媒体及び表示媒体を
提供することをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成す
るに至った。すなわち、本発明によれば、少なくとも1
種の電子供与性呈色性化合物と、炭素数12以上の脂肪
族基を持つ有機リン酸化合物、脂肪族カルボン酸化合
物、フェノール化合物;炭素数10〜18の脂肪族基を
持つメルカプト酢酸の金属塩;及び炭素数5〜8のアル
キル基を持つカフェー酸のアルキルエステルの中から選
ばれる少なくとも1種の電子受容性化合物とを含有し、
加熱溶融により発色状態を形成し、発色温度よりも低温
に加熱することにより該発色が消えた消色状態を形成
る可逆的熱発色性組成物であって、発色色調及び消色温
度領域の異なる複数種の可逆的熱発色性組成物を、それ
ぞれ独立して含む記録層を、支持体上に積層させたこと
を特徴とする可逆的多色感熱記録媒体が提供される。
【0009】
【0010】本発明の可逆的多色感熱記録媒体及び表示
媒体(以下に記す記録媒体には表示媒体を含める)で
は、顕色剤と発色剤を含有する記録層又は表示層(以下
に記す記録層には表示層を含める)が2層以上存在して
いる。その複数層の記録層は、それぞれの発色色調及び
消色開始温度が異なっている。それゆえ、全記録層が発
色する温度以上で画像を熱印加すれば全層が発色した混
合色画像が得られ、この混合色画像に対して特定の消色
温度で同一画像を熱印加すれば、その消色温度に該当す
る記録層の色が消えた混合色又は単一色の画像が得られ
る。このような操作を繰り返すことによって、該記録層
を構成する任意の単一色又は混合色の画像を得ることが
できる。なお、本発明では可逆的多色感熱記録層を構成
する記録層の一部の発色を非可逆的にしても良いが、こ
の場合は非可逆的記録層は一度発色すると消色不能なの
で、背景色として記録媒体に存在するだけである。
【0011】本発明で用いる可逆的熱発色性組成物は、
電子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物からなるも
ので、その発色を加熱によって瞬時に起させることがで
き、その発色状態は常温でも安定的に存在する。一方、
発色状態にある組成物は、発色温度より低い消色温度に
加熱することにより消色させることができ、その消色状
態は常温においても安定的に存在するものである。本発
明による可逆的熱発色性組成物(以下、単に組成物とも
言う)の発色と消色、すなわち画像形成と画像消去の原
理を図1に示したグラフで説明する。グラフの縦軸は発
色濃度を表し横軸は温度を表しており、実線1は加熱に
よる画像形成過程を、破線3は加熱による画像消去過程
を示したものである。Aは完全消去状態における濃度で
あり、BはT1以上の温度に加熱した時の飽和発色状態
における濃度であり、Cは飽和発色状態のT0以下の温
度における濃度であり、DはT0〜T1間の温度で加熱・
消色した時の濃度を示している。
【0012】組成物は、T0以下の温度では無色の状態
(A)にある。画像を形成させるためには、サーマルヘ
ッド等によりT1以上の温度に加熱すれば良く、発色
(B)して画像を形成する。この画像は実線2に従って
0以下の温度に戻してもそのままの状態(C)を保
ち、記録のメモリー性は失われない。次に画像の消去を
行うには、発色した組成物を発色温度よりも低いT0
1間の温度に加熱すれば良く、無色の状態(D)にな
る。この状態はT0以下の温度に戻しても、そのままの
無色の状態(A)を保持している。すなわち画像の形成
過程は実線ABCの経路により、Cに至り画像が保持さ
れる。画像の消去過程は破線CDAの経路により、Aに
至り消去状態が保持される。この画像の形成と消去の挙
動特性は可逆性を持ち、何回も繰り返し行うことができ
る。
【0013】本発明で用いる組成物の発色は、顕色剤と
発色剤が加熱によって共融反応して形成された発色体組
成物を、室温まで冷却することにより得られるものであ
る。この発色体組成物は、溶融温度より低温側に消色温
度領域を持つため、溶融発色状態から発色を保持したま
ま冷却して常温にするには、一般的には急冷であること
が好ましい。徐冷になると消色温度領域を通るときに消
色が起き、濃度が低下することが多い。発色体組成物
は、発色剤と顕色剤の分子が相互作用し、発色剤のラク
トン環が開環して発色しているものと考えられる。溶融
状態から急冷された状態の発色体組成物は、発色体分子
のほか発色体の形成には直接関与していない顕色剤分子
と発色剤分子を含んでいる。常温時の発色体組成物は、
これらの分子間に凝集力が働き固化した状態にある。
【0014】発色体組成物は、前記のように凝集した固
体となっている。この状態の凝集構造は規則性を示す
が、この規則性の程度は非常に高い場合もあるし、あま
り高くない場合もあるが、これは顕色剤と発色剤の組合
せや量比、或いは冷却条件等に依存する。このような凝
集構造の形成は、基本的には発色体を形成している顕色
剤分子のアルキル鎖構造部分と、発色体を形成していな
い過剰分の顕色剤分子のアルキル鎖構造部分との間に働
く凝集力が主に作用しているものと推定される。このよ
うな凝集構造を形成していることが、発色体組成物の消
色現象と関係するものである。このような発色体組成物
は、特定の温度領域に加熱して消色させることができ
る。この消色過程では発色体組成物の凝集構造が変化
し、最終的には発色体から顕色剤分子が分離・結晶化し
て顕色剤単独の結晶を作り、安定した消色状態となるこ
とがX線で確認されている。
【0015】本発明で用いる組成物では、発色体の形成
とその消色の過程に顕色剤のアルキル基が大きな役割を
果している。そのため、顕色剤の持つアルキル鎖部分の
長さで発色及び消色温度の制御が可能となり、鎖長が長
くなるほど発色及び消色温度が高温側へシフトする。こ
れは、アルキル鎖部分の長さによって顕色剤分子の凝集
性や運動性が変化するためである。顕色剤のアルキル鎖
長と発色開始温度と消色開始温度との関係を具体的に示
すと、表1及び図2のとおりである。
【表1】
【0016】表1及び図2は、代表的顕色剤である各種
鎖長のホスホン酸と、2−(o−クロルアニリノ)−6
−ジブチルアミノフルオランから得られる可逆的熱発色
性組成物について、その発色・消色開始温度とホスホン
酸のアルキル鎖長との関係を示すものである。図2の曲
線に付記したP14〜P20の数字はそれぞれのアルキ
ル鎖長を示す。図2は発色体の温度を上げていったと
き、その発色体を通過する光量の変化を測定した結果を
示すもので、初期の光量を1.0としている。従って、
カーブの立ち上がるところが消色開始温度であり、カー
ブが降下して初期と同じになるところが発色開始温度で
ある。図2から、アルキル鎖が長くなるほど消色開始温
度が高温側へシフトし、かつ発色開始温度も高温側へシ
フトすることが明確に観察される。
【0017】本発明で用いる可逆的熱発色性組成物は、
基本的にアルキル鎖構造を持つ前記顕色剤と発色剤とを
組合せた組成物であり、個々の顕色剤に対して好ましい
発色剤が存在する。該可逆的熱発色性組成物を構成する
顕色剤と発色剤の組合せは、両者を溶融温度以上に加熱
して得られる発色状態の組成物を、溶融温度より低い温
度へ加熱したときに起きる消色のし易さ、すなわち消色
性と、発色状態の色調等の特性により適当に選択され
る。このうち消色性については、その組合せによって得
られる発色状態組成物の示差熱分析(DTA)、又は示
差走査熱量分析(DSC)における昇温過程に現れる発
熱ピークの有無で判断できる。この発熱ピークは組成物
を特徴づける消色現象と対応するものであり、消色性の
良好な組合せを選択する基準となる。なお、組成物中に
は第3物質が存在しても講わず、例えば高分子化合物が
存在してもその可逆的な消発色挙動を保つことができ
る。
【0018】次に、本発明による多色画像形成機構につ
いて詳細に説明するが、本発明の可逆的多色感熱記録媒
体では、積層された複数の記録層、それぞれ異なった
色調及び消色開始温度を持つことを特徴にしている。前
記のように、本発明では複数の記録層の全てを発色させ
た後に、その一部の記録層を消色することで、任意の混
合色及び単一色より成る画像を得ることができる。これ
が可能となったのは、本発明に使用される可逆的熱発色
性組成物が発色温度より低温側にその消色開始温度を持
つことと、該組成物の発色開始温度と消色開始温度のコ
ントロールが材料−特に顕色剤−の選択で可能になった
ためであり、本発明の可逆的多色感熱記録媒体は、従来
技術の類推からは考えられない画期的可逆的多色感熱記
録媒体である。
【0019】本発明の可逆的多色感熱記録媒体は、発色
色調及び消色開始温度が異なる複数種の組成物を用意
し、これら組成物を各独立して含有する複数の記録層を
積層して作成することができる。また、本発明の記録媒
体は、不可逆的熱発色性組成物(消色温度が発色温度よ
りも高いか、或いは消色温度を持たず消色困難な熱発色
性組成物を言う)を含有していても良い。更に、本発明
の可逆的多色感熱記録媒体は、前記した記録層相互が加
熱時に溶融・混合するのを防止するため、各記録層間に
樹脂中間層を設置しても良い。
【0020】次に、本発明による多色画像形成機構を図
3を参照して説明する。図3は本発明の複数の記録層を
有する可逆的多色感熱記録媒体の基本的構成図を示す。
図3は支持体Sの上に発色色調及び消色開始温度の異な
った可逆的感熱記録層A,B,Cが積層されたものであ
り、Mは樹脂中間層を示し、Pは保護層を示している。
図3の各可逆的感熱記録層A,B,Cについて、その発
色開始温度と消色開始温度の関係を図4(a)、
(b)、(c)に示す。図4において、横軸は温度、縦
軸は発色濃度を示す。図中、実線のカーブは消色状態か
ら温度を上げていったときの濃度変化を示しており、例
えば記録層Aでは濃度が温度TA1で立ち上り、この温度
以上で発色状態になる。このTA1を記録層Aの発色開始
温度とする。同様に記録層B,Cの発色開始温度はT
B1,TC1である。また、図中鎖線のカーブは発色状態の
記録層温度を室温から上げていったときの濃度変化を示
しており、例えば記録層Aでは濃度がTA2で急に低下し
消色する。このTA2を記録層Aの消色開始温度とする。
記録層B,Cについても同様にTB2,TC2が消色開始温
度である。記録層A,B,Cの発色開始温度と消色開始
温度はそれぞれ異なっており、発色開始温度と消色開始
温度の間の矢印で示した領域、すなわち消色温度領域は
各記録層の間でずれている。
【0021】次に、図4に示す発色開始温度と消色開始
温度を持つ3層の可逆的感熱記録層からなる記録媒体を
例に、その記録方法を説明する。図4(a)、(b)、
(c)から、各層の消色開始温度はAが最も低温側、C
が最も高温側にあり、Bがこれらの中間にあることが分
る。今、この記録媒体を記録層Cの発色開始温度TC1
り高い温度T1に一時的に加熱し冷却すると、記録層C
だけでなく記録層A,Bも発色するため、記録媒体の色
は、A,B,Cの3層の混合色になる。次に、この混合
色(A,B,C)に発色した記録媒体を、記録層Bの消
色温度領域にある温度T3(TA1<T3<TC2)に一時的
に加熱し冷却すると、温度T3で記録層Bは消色する
が、T3は記録層Aの発色開始温度TA1以上で記録層C
の消色開始温度TC2以下にあるから記録層A及びCは消
色しない。それゆえ、混合色(A,B,C)の記録媒体
を温度T3に一時的に加熱すると混合色(A,C)が得
られる。
【0022】混合色(A,C)に発色した記録媒体を、
記録層Aの消色温度領域にある温度T4(TA2<T4<T
B2)に一時的に加熱し冷却すると記録層Aのみが消色
し、記録層Cは発色のままであるから記録媒体の色は記
録層Cのみの色になる。同様にして、記録層の全部が消
色状態にある記録媒体を記録層Bの発色開始温度以上で
記録層Cの消色温度領域にある温度T2に加熱すれば混
合色(A,B)が得られ、この発色状態にある記録媒体を
4に一時的に加熱すれば記録層Bの発色した色が得ら
れる。また、T1に一時的に加熱して得た混合色(A,
B,C)の記録媒体を温度T4に加熱すれば、記録層A
のみが消色して混合色(B,C)が得られる。更に、記
録層の全部が消色状態にある記録媒体を温度T3に一時
的に加熱すれば、記録層Aのみが発色した色が得られ
る。
【0023】図4に示した3種の記録層A,B,Cを有
する記録媒体において、その加熱温度と得られる色の関
係を表2にまとめる。
【表2】
【0024】ここで、加熱温度とはその温度に一時的に
加熱することを意味しており、例えばT1→T3というこ
とは、一時的にT1に加熱・冷却後、再びT3に一時的に
加熱・冷却することを意味する。ここでは可逆的感熱記
録層が3層の場合について説明したが、2層の場合、或
いは4層以上の場合も同様に多色の記録を行うことがで
きる。2層の場合は混合色と単一色を合せて3色の画像
が可能であり、3層では7色、4層では15色の画像が
得られる。以上の説明から分るように、発色している各
記録層を、消色開始温度が高温側にある記録層から順次
消色していくことで全記録層を消色すれば、初期状態に
することができる。また、この操作によって記録媒体は
多色画像の形成を繰り返し行うことが可能になる。
【0025】次に、図5(a)(b)(c)に示す消色
開始温度、発色開始温度をもつ3層より成る記録媒体の
多色記録について説明する。この3層は発色開始温度が
ほぼ等しく、消色開始温度のみが異なる。始めに3層す
べてを発色させる温度T1に一時的に加熱し、混合色
(A,B,C)を得る。この状態の記録媒体をT4に一
時的に加熱するとA層のみが消色して混合色(B,C)
となる。また、混合色(A,B,C)或いは混合色
(B,C)を一時的にT3に加熱すると、A,B層又は
B層が消色してC層のみの発色となる。従って、この場
合には3色の記録が可能である。以上の説明からも分か
るように、発色開始温度が同一であっても消色開始温度
に差があれば多色画像を形成することができる。
【0026】本発明の可逆的感熱記録媒体において、発
色剤と組合せて用いられる顕色剤は、基本的に分子内に
発色剤を発色させることができる顕色能を示す構造と、
分子間の凝集力をコントロールするアルキル鎖構造部分
を併せ持つ化合物であり、炭素数12以上の脂肪族基を
持つ有機リン酸化合物や脂肪族カルボン酸化合物やフェ
ノール化合物、又は炭素数10〜18の脂肪族基を持つ
メルカプト酢酸の金属塩、或いは炭素数5〜8のアルキ
ル基を持つカフェー酸のアルキルエステル等である。脂
肪族基には、直鎖状又は分枝状のアルキル基、アルケニ
ル基が包含され、ハロゲン、アルコキシ基、エステル基
等の置換基を持っていてもよい。以下に、その顕色剤に
ついて具体的に例示する。
【0027】(a)有機リン酸化合物 下記一般式(1)で表されるものが好ましく用いられ
る。 R1−PO(OH)2 (1) (ただし、R1は炭素数12以上の脂肪族基を表す) 一般式(1)で表される有機リン酸化合物の具体例とし
ては、例えば以下のものが挙げられる。ドデシルホスホ
ン酸、テトラデシルホスホン酸、ヘキサデシルホスホン
酸、オクタデシルホスホン酸、エイコシルホスホン酸、
ドコシルホスホン酸、テトラコシルホスホン酸、ヘキサ
コシルホスホン酸、オクタコシルホスホン酸等。
【0028】有機リン酸化合物としては、下記一般式
(2)で表されるα−ヒドロキシアルキルホスホン酸も
好ましく使用される。 (ただし、R2は炭素数11〜29の脂肪族基である) 一般式(2)で表されるα−ヒドロキシアルキルホスホ
ン酸を具体的に示すと、α−ヒドロキシドデシルホスホ
ン酸、α−ヒドロキシテトラデシルホスホン酸、α−ヒ
ドロキシヘキサデシルホスホン酸、α−ヒドロキシオク
タデシルホスホン酸、α−ヒドロキシエイコシルホスホ
ン酸、α−ヒドロキシドコシルホスホン酸、α−ヒドロ
キシテトラコシルホスホン酸等があげられる。
【0029】(b)脂肪族カルボン酸化合物 下記一般式(3)で表されるα−ヒドロキシ脂肪酸が好
ましく用いられる。 R3−CH(OH)−COOH (3) (ただし、R3は炭素数12以上の脂肪族基を表す) 一般式(3)で表されるα−ヒドロキシ脂肪族カルボン
酸化合物としては、例えば以下のものが挙げられる。α
−ヒドロキシドデカン酸、α−ヒドロキシテトラデカン
酸、α−ヒドロキシヘキサデカン酸、α−ヒドロキシオ
クタデカン酸、α−ヒドロキシペンタデカン酸、α−ヒ
ドロキシエイコサン酸、α−ヒドロキシドコサン酸、α
−ヒドロキシテトラコサン酸、α−ヒドロキシヘキサコ
サン酸、α−ヒドロキシオクタコサン酸等。
【0030】脂肪族カルボン酸化合物としては、ハロゲ
ン元素で置換された炭素数12以上の脂肪族基を持つ脂
肪族カルボン酸化合物で、その少なくともα位又はβ位
の炭素にハロゲン元素を持つものも好ましく用いられ
る。このような化合物の具体例としては、例えば以下の
ものを挙げることができる。2−ブロモヘキサデカン
酸、2−ブロモヘプタデカン酸、2−ブロモオクタデカ
ン酸、2−ブロモエイコサン酸、2−ブロモドコサン
酸、2−ブロモテトラコサン酸、3−ブロモオクタデカ
ン酸、3−ブロモエイコサン酸、2,3−ジブロモオク
タデカン酸、2−フロルドデカン酸、2−フロルテトラ
デカン酸、2−フロルヘキサデカン酸、2−フロルオク
タデカン酸、2−フロルエイコサン酸、2−フロルドコ
サン酸、2−ヨードヘキサデカン酸、2−ヨードオクタ
デカン酸、3−ヨードヘキサデカン酸、3−ヨードオク
タデカン酸、パーフロルオクタデカン酸等。
【0031】脂肪族カルボン酸化合物としては、炭素鎖
中にオキソ基を持つ炭素数12以上の脂肪族基がある脂
肪族カルボン酸化合物で、その少なくともα位、β位又
はγ位の炭素がオキソ基となっているものも好ましく用
いられる。このような化合物の具体例としては、例えば
以下のものを挙げることができる。2−オキソドデカン
酸、2−オキソテトラデカン酸、2−オキソヘキサデカ
ン酸、2−オキソオクタデカン酸、2−オキソエイコサ
ン酸、2−オキソテトラコサン酸、3−オキソドデカン
酸、3−オキソテトラデカン酸、3−オキソヘキサデカ
ン酸、3−オキソオクタデカン酸、3−オキソエイコサ
ン酸、3−オキソテトラコサン酸、4−オキソヘキサデ
カン酸、4−オキソオクタデカン酸、4−オキソドコサ
ン酸等。
【0032】脂肪族カルボン酸化合物としては、下記一
般式(4)で表される二塩基酸も好ましく用いられる。 (ただし、R4は炭素数12以上の脂肪族基を表し、X
は酸素原子又はイオウ原子を表し、nは1又は2を表す
が、Xnが−SO2−基であっても良い) 一般式(4)で表される二塩基酸の具体例としては、例
えば以下のものが挙げられる。ドデシルリンゴ酸、テト
ラデシルリンゴ酸、ヘキサデシルリンゴ酸、オクタデシ
ルリンゴ酸、エイコシルリンゴ酸、ドコシルリンゴ酸、
デトラコシルリンゴ酸、ドデシルチオリンゴ酸、テトラ
デシルチオリンゴ酸、ヘキサデシルチオリンゴ酸、オク
タデシルチオリンゴ酸、エイコシルチオリンゴ酸、ドコ
シルチオリンゴ酸、テトラコシルチオリンゴ酸、ドデシ
ルジチオリンゴ酸、テトラデシルジチオリンゴ酸、ヘキ
サデシルジチオリンゴ酸、オクタデシルジチオリンゴ
酸、エイコシルジチオリンゴ酸、ドコシルジチオリンゴ
酸、テトラコシルジチオリンゴ酸、ドデシルスルホンブ
タン二酸、テトラデシルスルホンブタン二酸、ヘキサデ
シルスルホンブタン二酸、オクタデシルスルホンブタン
二酸、エイコシルスルホンブタン二酸、ドコシルスルホ
ンブタン二酸等。
【0033】脂肪族カルボン酸化合物としては、下記一
般式(6)で表される二塩基酸も好ましく用いられる。 (ただし、R5,R6,R7は水素又は脂肪族基を表し、
このうち少なくとも一つは炭素数12以上の脂肪族基で
ある) 一般式(5)で表される二塩基酸の具体例としては、例
えば以下のものが挙げられる。ドデシルブタン二酸、ト
リデシルブタン二酸、テトラデシルブタン二酸、ペンタ
デシルブタン二酸、オクタデシルブタン二酸、エイコシ
ルブタン二酸、ドコシルブタン二酸、2,3−ジヘキサ
デシルブタン二酸、2,3−ジオクタデシルブタン二
酸、2−メチル−3−ドデシルブタン二酸、2−メチル
−3−テトラデシルブタン二酸、2−メチル−3−ヘキ
サデシルブタン二酸、2−エチル−3−ドデシルブタン
二酸、2−プロピル−3−ドデシルブタン二酸、2−オ
クチル−3−ヘキサデシルブタン二酸、2−テトラデシ
ル−3−オクタデシルブタン二酸等。
【0034】脂肪族カルボン酸化合物としては、下記一
般式(6)で表される二塩基酸も好ましく用いられる。 (ただし、R8,R9は水素又は脂肪族基を表し、このう
ち少なくとも一つは炭素数12以上の脂肪族基である) 一般式(6)で表される二塩基酸の具体例としては、例
えば以下のものが挙げられる。ドデシルマロン酸、テト
ラデシルマロン酸、ヘキサデシルマロン酸、オクタデシ
ルマロン酸、エイコシルマロン酸、ドコシルマロン酸、
テトラコシルマロン酸、ジドデシルマロン酸、ジテトラ
デシルマロン酸、ジヘキサデシルマロン酸、ジオクタデ
シルマロン酸、ジエイコシルマロン酸、ジドコシルマロ
ン酸、メチルオクタデシルマロン酸、メチルエイコシル
マロン酸、メチルドコシルマロン酸、メチルテトラコシ
ルマロン酸、エチルオクタデシルマロン酸、エチルエイ
コシルマロン酸、エチルドコシルマロン酸、エチルテト
ラコシルマロン酸等。
【0035】脂肪族カルボン酸化合物としては、下記一
般式(7)で表される二塩基酸も好ましく用いられる。 (ただし、R10は炭素数12以上の脂肪族基を表し、n
は0又は1を表し、mは1,2又は3を表し、nが0の
場合、mは2又は3であり、nが1の場合はmは1又は
2を表す) 一般式(7)で表される二塩基酸の具体例としては、例
えば以下のものが挙げられる。2−ドデシル−ペンタン
二酸、2−ヘキサデシル−ペンタン二酸、2−オクタデ
シル−ペンタン二酸、2−エイコシル−ペンタン二酸、
2−ドコシル−ペンタン二酸、2−ドデシル−ヘキサン
二酸、2−ペンタデシル−ヘキサン二酸、2−オクタデ
シル−ヘキサン二酸、2−エイコシル−ヘキサン二酸、
2−ドコシル−ヘキサン二酸等。
【0036】脂肪族カルボン酸化合物としては、長鎖脂
肪酸によりアシル化されたクエン酸等の三塩基酸も好ま
しく用いられる。その具体例としては、例えば以下のも
のが挙げられる。
【0037】(c)フェノール化合物 下記一般式(8)で表される化合物が好ましく用いられ
る。
【化1】 (ただし、Yは−S−,−O−,−CONH−又は−C
OO−を表し、R11は炭素数12以上の脂肪族基を表
し、nは1,2又は3の整数である) 一般式(8)で表されるフェノール化合物の具体例とし
ては、例えば以下のものが挙げられる。p−(ドデシル
チオ)フェノール、p−(テトラデシルチオ)フェノー
ル、p−(ヘキサデシルチオ)フェノール、p−(オク
タデシルチオ)フェノール、p−(エイコシルチオ)フ
ェノール、p−(ドコシルチオ)フェノール、p−(テ
トラコシルチオ)フェノール、p−(ドデシルオキシ)
フェノール、p−(テトラデシルオキシ)フェノール、
p−(ヘキサデシルオキシ)フェノール、p−(オクタ
デシルオキシ)フェノール、p−(エイコシルオキシ)
フェノール、p−(ドコシルオキシ)フェノール、p−
(テトラコシルオキシ)フェノール、p−ドデシルカル
バモイルフェノール、p−テトラデシルカルバモイルフ
ェノール、p−ヘキサデシルカルバモイルフェノール、
p−オクタデシルカルバモイルフェノール、p−エイコ
シルカルバモイルフェノール、p−ドコシルカルバモイ
ルフェノール、p−テトラコシルカルバモイルフェノー
ル、没食子酸ヘキサデシルエステル、没食子酸オクタデ
シルエステル、没食子酸エイコシルエステル、没食子酸
ドコシルエステル、没食子酸テトラコシルエステル等。
【0038】フェノール化合物としては、下記一般式
(9)で表されるカフェー酸アルキルエステルを使用す
ることもできる。
【化2】 (但し、R12は炭素数5〜8のアルキル基である) 一般式(9)で表されるカフェー酸アルキルエステルを
具体的に示すと、カフェー酸−N−ペンチル、カフェー
酸−n−ヘキシル、カフェー酸−n−ヘプチル、カフェ
ー酸−n−オクチル等が挙げられる。
【0039】(d)メルカプト酢酸の金属塩 一般式(10)で表されるアルキル又はアルケニルメル
カプト酢酸の金属塩も好ましく使用される。 (R13−S−CH2−COO)2 M (10) (ただし、R13は炭素数10〜18の脂肪族基を表し、
Mはスズ、マグネシウム、亜鉛又は銅を表す) 一般式(10)で表されるメルカプト酢酸金属塩の具体
例としては、例えば以下のものが挙げられる。デシルメ
ルカプト酢酸スズ塩、ドデシルメルカプト酢酸スズ塩、
テトラデシルメルカプト酢酸スズ塩、ヘキサデシルメル
カプト酢酸スズ塩、オクタデシルメルカプト酢酸スズ
塩、デシルメルカプト酢酸マグネシウム塩、ドデシルメ
ルカプト酢酸マグネシウム塩、テトラデシルメルカプト
酢酸マグネシウム塩、ヘキサデシルメルカプト酢酸マグ
ネシウム塩、オクタデシルメルカプト酢酸マグネシウム
塩、デシルメルカプト酢酸亜鉛塩、ドデシルメルカプト
酢酸亜鉛塩、テトラデシルメルカプト酢酸亜鉛塩、ヘキ
サデシルメルカプト酢酸亜鉛塩、オクタデシルメルカプ
ト酢酸亜鉛塩、デシルメルカプト酢酸銅塩、ドデシルメ
ルカプト酢酸銅塩、テトラデシルメルカプト酢酸銅塩、
ヘキサデシルメルカプト酢酸銅塩、オクタデシルメルカ
プト酢酸銅塩等。
【0040】本発明ので用いる発色性組成物は、基本的
には前記顕色剤と発色剤を組合せて形成されるものであ
る。本発明で用いる発色剤は電子供与性を示すものであ
り、それ自体無色或いは淡色の染料前駆体であり、特に
限定されず、従来公知のもの、例えばトリフェニルメタ
ンフタリド系化合物、フルオラン系化合物、フェノチア
ジン系化合物、ロイコオーラミン系化合物、インドリノ
フタリド系化合物等が用いられる。その発色剤の具体例
を以下に示す。本発明に用いる好ましい発色剤として下
記一般式(11)のフルオラン化合物がある。
【化4】 (式中、R14は水素原子、アルキル基、アリル基、環状
アルキル基又はアルコキシアルキル基を、R15はアルキ
ル基、環状アルキル基、アリル基、アルコキシアルキル
基又は置換されていても良いフェニル基を表す。Xは水
素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、アルコキ
シアルキル基又はハロゲン原子を、Yは低級アルキル
基、アミノ基、置換アミノ基、シアノ基又はハロゲン原
子を表す。)
【0041】一般式(11)の化合物を具体的に示す
と、以下の化合物が例示される。2−アニリノ−3−メ
チル−6−(N−n−ヘキシル−N−iso−アミルア
ミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−
(ジ−n−ヘキシルアミノ)フルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−(ジ−n−アミルアミノ)フルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(ジ−n−オクチ
ルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−(ジ−n−ブチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−(N−イソプロピル−N−メチルア
ミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−
(N−n−オクチル−N−エチルアミノ)フルオラン、
2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−オクチル−
N−iso−プロピルアミノ)フルオラン、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−(N−n−アミル−N−n−プロ
ピルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−
6−(N−n−アミル−N−n−ブチルアミノ)フルオ
ラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−アミ
ル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3
−メチル−6−(N−n−アミル−N−メチルアミノ)
フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−i
so−アミル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−(N−n−プロピル−N−イ
ソプロピルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メ
チル−6−(N−n−ブチル−N−n−プロピルアミ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N
−エチル−N−sec−ブチルアミノ)フルオラン、2
−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−ブチル−N−
iso−プロピルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−(N−n−ブチル−N−エチルアミ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N
−イソブチル−N−メチルアミノ)フルオラン。
【0042】2−アニリノ−3−メチル−6−(N−シ
クロヘキシル−N−n−テトラデシルアミノ)フルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−シクロヘキ
シル−N−n−ドデシルアミノ)フルオラン、2−アニ
リノ−3−メチル−6−(N−シクロヘキシル−N−n
−デシルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチ
ル−6−(N−シクロヘキシル−N−n−オクチルアミ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N
−シクロヘキシル−N−n−ヘキシルアミノ)フルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−シクロヘキ
シル−N−n−アミルアミノ)フルオラン、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−(N−シクロヘキシル−N−is
o−アミルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メ
チル−6−(N−シクロヘキシル−N−n−ブチルアミ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N
−シクロヘキシル−N−n−プロピルアミノ)フルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−シクロヘキ
シル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−(N−シクロヘキシル−N−メチルア
ミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−
(ジシクロヘキシルエチルアミノ)フルオラン、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−(N−シクロヘキシルエチル
−N−n−ヘキシルアミノ)フルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−(N−シクロヘキシルエチル−N−
n−アミルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メ
チル−6−(ジシクロヘキシルメチルアミノ)フルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−シクロヘキ
シルメチル−N−n−ヘキシルアミノ)フルオラン、2
−アニリノ−3−メチル−6−(N−シクロヘキシルメ
チル−N−n−アミルアミノ)フルオラン、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−(N−シクロヘキシルメチル−N
−n−ブチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−
メチル−6−(N−シクロヘキシルメチル−N−シクロ
ヘキシルアミノ)フルオラン。
【0043】2−アニリノ−3−メチル−6−(ジアリ
ルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−(N−n−オクチル−N−アリルアミノ)フルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−ヘキシ
ル−N−アリルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3
−メチル−6−(N−n−アミル−N−アリルアミノ)
フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エ
チル−N−アリルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−(N−2−エトキシプロピル−N−エ
チルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−
6−(ジエトキシエチルアミノ)フルオラン、2−アニ
リノ−3−メチル−6−(N−エトキシエチル−N−n
−ヘキシルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メ
チル−6−(N−エトキシエチル−N−n−アミルアミ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N
−エトキシエチル−N−iso−アミルアミノ)フルオ
ラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エトキシ
エチル−N−n−ブチルアミノ)フルオラン、2−アニ
リノ−3−メチル−6−(N−エトキシエチル−N−エ
チルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−
6−(N−エトキシメチル−N−n−ヘキシルアミノ)
フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エ
トキシメチル−N−n−アミルアミノ)フルオラン、2
−アニリノ−3−メチル−6−(N−エトキシメチル−
N−iso−アミルアミノ)フルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−(N−n−ヘキサデシルアミノ)フ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−
オクチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチ
ル−6−(N−n−ヘキシルアミノ)フルオラン、2−
アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−p−トルイ
ジノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−
(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、
【0044】2−アニリノ−3−メトキシ−6−(ジ−
n−ヘキシルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−
メトキシ−6−(ジ−n−アミルアミノ)フルオラン、
2−アニリノ−3−メトキシ−6−(N−n−ヘキシル
−N−iso−アミルアミノ)フルオラン、2−アニリ
ノ−3−メトキシ−6−(N−シクロヘキシル−N−n
−ヘキシルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−エ
トキシ−6−(ジ−n−アミルアミノ)フルオラン、2
−アニリノ−3−エトキシ−6−(ジ−n−ブチルアミ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−3−エトキシ−6−ジ
エチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−エトキシ
−6−(N−シクロヘキシル−N−n−ヘキシルアミ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−3−エトキシ−6−
(N−シクロヘキシル−N−n−アミルアミノ)フルオ
ラン、2−アニリノ−3−エトキシエチル−6−(ジ−
n−アミルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−エ
トキシエチル−6−(ジ−n−ブチルアミノ)フルオラ
ン、2−アニリノ−3−エトキシエチル−6−ジエチル
アミノフルオラン、2−アニリノ−3−エトキシメチル
−6−(ジ−n−ブチルアミノ)フルオラン、2−アニ
リノ−3−エトキシメチル−6−(N−シクロヘキシル
−N−n−ヘキシルアミノ)フルオラン、2−アニリノ
−3−エトキシメチル−6−(ジ−n−アミルアミノ)
フルオラン、2−アニリノ−3−メトキシメチル−6−
(N−シクロヘキシル−N−n−ヘキシルアミノ)フル
オラン、2−ベンジルアミノ−3−メチル−6−(ジ−
n−ブチルアミノ)フルオラン、2−ベンジルアミノ−
3−メチル−6−(ジ−n−アミルアミノ)フルオラ
ン、2−ベンジルアミノ−3−メチル−6−(N−シク
ロヘキシル−N−n−ヘキシルアミノ)フルオラン、2
−(m−トリクロルメチルアニリノ)−3−メチル−6
−ジエチルアミノフルオラン、2−(m−トリフロルメ
チルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフル
オラン、2−(m−トリフロルメチルアニリノ)−3−
メチル−6−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミ
ノ)フルオラン、2−(2,4−ジメチルアニリノ)−
3−メチル−6−(N−n−ヘキシル−N−iso−ア
ミルアミノ)フルオラン、2−(2,4−ジメチルアニ
リノ)−3−メチル−6−(ジ−n−ヘキシルアミノ)
フルオラン、2−(2,4−ジメチルアニリノ)−3−
メチル−6−(ジ−n−アミルアミノ)フルオラン、2
−(2,4−ジメチルアニリノ)−3−メチル−6−
(ジ−n−ブチルアミノ)フルオラン、2−(2,4−
ジメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノ
フルオラン、2−(N−エチル−p−トルイジノ)−3
−メチル−6−(N−エチルアニリノ)フルオラン、2
−(N−メチル−p−トルイジノ)−3−メチル−6−
(N−プロピル−p−トルイジノ)フルオラン、
【0045】2−アニリノ−6−(ジ−n−ヘキシルア
ミノ)フルオラン、2−アニリノ−6−(N−n−ヘキ
シル−N−iso−アミルアミノ)フルオラン、2−ア
ニリノ−6−(ジ−n−アミルアミノ)フルオラン、2
−アニリノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニ
リノ−6−(N−n−ヘキシル−N−エチルアミノ)フ
ルオラン、2−アニリノ−6−(N−シクロヘキシル−
N−n−ヘキシルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−
6−(N−シクロヘキシル−N−n−アミルアミノ)フ
ルオラン、2−アニリノ−6−(N−シクロヘキシル−
N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−6−
(ジエトキシエチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ
−6−(N−エトキシエチル−N−iso−アミルアミ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−6−(N−エトキシエ
チル−N−n−アミルアミノ)フルオラン、2−アニリ
ノ−6−(N−エトキシエチル−N−n−ブチルアミ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−6−(N−n−オクチ
ルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−6−(N−n−
ヘキシルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−6−(N
−n−アミルアミノ)フルオラン、2−(N−メチルア
ニリノ)−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオ
ラン、2−(o−クロルアニリノ)−6−ジエチルアミ
ノフルオラン、2−(o−ブロモアニリノ)−6−ジエ
チルアミノフルオラン、2−(o−クロルアニリノ)−
6−ジブチルアミノフルオラン、2−(o−フロルアニ
リノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−(p−ク
ロルアニリノ)−6−(N−n−オクチルアミノ)フル
オラン、2−(p−クロルアニリノ)−6−(N−n−
パルミチルアミノ)フルオラン、2−(p−クロルアニ
リノ)−6−(ジ−n−オクチルアミノ)フルオラン、
2−(m−トリフロルメチルアニリノ)−6−ジエチル
アミノフルオラン、2−(p−アセチルアニリノ)−6
−ジエチルアミノフルオラン、2−(p−アセチルアニ
リノ)−6−(N−n−ヘキシル−N−iso−ヘキシ
ルアミノ)フルオラン、2−(p−アセチルアニリノ)
−6−(ジ−n−ヘキシルアミノ)フルオラン、2−
(p−アセチルアニリノ)−6−(N−n−ヘキシル−
N−n−アミルアミノ)フルオラン、2−(p−アセチ
ルアニリノ)−6−(ジ−n−アミルアミノ)フルオラ
ン、2−(p−アセチルアニリノ)−6−(N−n−ア
ミル−N−n−ブチルアミノ)フルオラン、2−(p−
アセチルアニリノ)−6−(N−シクロヘキシル−N−
n−ヘキシルアミノ)フルオラン、2−(p−アセチル
アニリノ)−6−(N−エトキシエチル−N−iso−
アミルアミノ)フルオラン、2−(p−アセチルアニリ
ノ)−6−(N−エトキシエチル−N−n−アミルアミ
ノ)フルオラン、
【0046】2−ベンジルアミノ−6−(N−エチル−
p−トルイジノ)フルオラン、2−ベンジルアミノ−6
−(N−メチル−2,4−ジメチルアニリノ)フルオラ
ン、2−ベンジルアミノ−6−(N−エチル−2,4−
ジメチルアニリノ)フルオラン、2−ベンゾイルアミノ
−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2
−(o−メトキシベンゾイルアミノ)−6−(N−メチ
ル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ジベンジルアミ
ノ−6−(ジ−n−ブチルアミノ)フルオラン、2−ジ
ベンジルアミノ−6−(ジ−n−アミルアミノ)フルオ
ラン、2−ジベンジルアミノ−6−(ジ−n−ヘキシル
アミノ)フルオラン、2−ジベンジルアミノ−6−(N
−n−ヘキシル−N−iso−アミルアミノ)フルオラ
ン、2−ジベンジルアミノ−6−(ジ−n−プロピルア
ミノ)フルオラン、2−ジベンジルアミノ−6−(N−
シクロヘキシル−N−n−アミルアミノ)フルオラン、
2−ジベンジルアミノ−6−(N−シクロヘキシル−N
−n−ヘキシルアミノ)フルオラン、2−ジベンジルア
ミノ−6−(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラ
ン、2−ジベンジルアミノ−6−(N−エチル−p−ト
ルイジノ)フルオラン、2−(ジ−p−メチルベンジル
アミノ)−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオ
ラン、2−ジベンジルアミノ−4−メチル−6−ジエチ
ルアミノフルオラン、2−ジベンジルアミノ−4−メチ
ル−6−(ジ−n−プロピルアミノ)フルオラン、2−
ジベンジルアミノ−4−メチル−6−(ジ−n−ブチル
アミノ)フルオラン、2−ジベンジルアミノ−4−メチ
ル−6−(ジ−n−アミルアミノ)フルオラン、2−ジ
ベンジルアミノ−4−メトキシ−6−(N−メチル−P
−トルイジノ)フルオラン、2−ベンジルアミノ−4−
メチル−6−(N−エチル−P−トルイジノ)フルオラ
ン、2−(α−フェニルエチルアミノ)−4−メチル−
6−ジエチルアミノフルオラン、2−(p−トルイジ
ノ)−3−(t−ブチル)−6−(N−メチル−p−ト
ルイジノ)フルオラン、2−(α−フェニルエチルアミ
ノ)−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラ
ン、2−(o−メトキシカルボニルアニリノ)−6−ジ
エチルアミノフルオラン、
【0047】2−メチルアミノ−6−(N−メチルアニ
リノ)フルオラン、2−メチルアミノ−6−(N−エチ
ルアニリノ)フルオラン、2−メチルアミノ−6−(N
−プロピルアニリノ)フルオラン、2−エチルアミノ−
6−(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−
エチルアミノ−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フ
ルオラン、2−メチルアミノ−6−(N−メチル−2,
4,−ジメチルアニリノ)フルオラン、2−エチルアミ
ノ−6−(N−エチル−2,4,−ジメチルアニリノ)
フルオラン、2−ジメチルアミノ−6−(N−メチルア
ニリノ)フルオラン、2−ジメチルアミノ−6−(N−
エチルアニリノ)フルオラン、2−ジエチルアミノ−6
−(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ジ
エチルアミノ−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フ
ルオラン、2−ジプロピルアミノ−6−(N−メチルア
ニリノ)フルオラン、2−ジプロピルアミノ−6−(N
−エチルアニリノ)フルオラン、2−アセチルアミノ−
3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アセ
チルアミノ−3−メチル−6−(ジ−n−ブチルアミ
ノ)フルオラン、2−アセチルアミノ−3−メチル−6
−(ジ−n−アミルアミノ)フルオラン、2−アセチル
アミノ−3−メチル−6−(ジ−n−ヘキシルアミノ)
フルオラン、2−アセチルアミノ−6−(N−メチル−
p−トルイジノ)フルオラン、
【0048】2−アミノ−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−アミノ−6−(ジ−n−ブチルアミノ)フルオ
ラン、2−アミノ−6−(ジ−n−アミルアミノ)フル
オラン、2−アミノ−6−(ジ−n−ヘキシルアミノ)
フルオラン、2−アミノ−6−(N−シクロヘキシル−
N−n−アミルアミノ)フルオラン、2−アミノ−6−
(N−メチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−
(N−エチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−
(N−プロピルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6
−(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ア
ミノ−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラ
ン、2−アミノ−6−(N−プロピル−p−トルイジ
ノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−メチル−p−
エチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−
エチル−p−エチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ
−6−(N−プロピル−p−エチルアニリノ)フルオラ
ン、2−アミノ−6−(N−メチル−2,4−ジメチル
アニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−エチル
−2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ
−6−(N−プロピル−2,4−ジメチルアニリノ)フ
ルオラン、2−アミノ−6−(N−メチル−p−クロル
アニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−エチル
−p−クロルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−
(N−プロピルル−p−クロルアニリノ)フルオラン、
2−アミノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−アミノ−3−メチル−6−(ジ−n−ブチルア
ミノ)フルオラン、2−アミノ−3−メチル−6−(ジ
−n−アミルアミノ)フルオラン、2−アミノ−3−メ
チル−6−(ジ−n−ヘキシルアミノ)フルオラン、2
−アミノ−3−メトキシ−6−(ジ−n−ブチルアミ
ノ)フルオラン、2−アミノ−3−メトキシ−6−(ジ
−n−アミルアミノ)フルオラン、2−アミノ−3−メ
トキシ−6−(ジ−n−ヘキシルアミノ)フルオラン、
【0049】1,3−ジメチル−6−ジエチルアミノフ
ルオラン、1,3−ジメチル−6−(ジ−n−ブチルア
ミノ)フルオラン、1,3−ジメチル−6−(ジ−n−
アミルアミノ)フルオラン、1,3−ジメチル−6−
(ジ−n−ヘキシルアミノ)フルオラン、1,3−ジメ
チル−6−(N−シクロヘキシル−N−n−ブチルアミ
ノ)フルオラン、2,3−ジメチル−6−ジメチルアミ
ノフルオラン、2−メチル−6−ジメチルアミノフルオ
ラン、2−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2
−メチル−6−(ジ−n−プロピルアミノ)フルオラ
ン、2−メチル−6−(ジ−n−ブチルアミノ)フルオ
ラン、2−メチル−6−(ジ−n−アミルアミノ)フル
オラン、2−メチル−6−(ジ−n−ヘキシルアミノ)
フルオラン、2−メチル−6−(N−シクロヘキシル−
N−n−アミルアミノ)フルオラン、2−メチル−6−
(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−(m−トリフロルメチル
アニリノ)フルオラン、3−メチル−6−(N−エチル
−p−トルイジノ)フルオラン、2−メチル−6−(N
−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、4−メトキシ
−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2
−シアノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−シアノ
−6−(ジ−n−ブチルアミノ)フルオラン、2−シア
ノ−6−(ジ−n−アミルアミノ)フルオラン、2−シ
アノ−6−(ジ−n−ヘキシルアミノ)フルオラン、2
−シアノ−6−(N−シクロヘキシル−N−n−ヘキシ
ルアミノ)フルオラン、2−シアノ−6−(N−シクロ
ヘキシル−N−n−デシルアミノ)フルオラン。
【0050】2−クロル−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−ブロモ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−
クロル−6−ジプロピルアミノフルオラン、2−クロル
−6−ジブチルアミノフルオラン、3−クロル−6−シ
クロヘキシルアミノフルオラン、3−ブロモ−6−シク
ロヘキシルアミノフルオラン、2−クロル−6−(N−
エチル−N−イソアミルアミノ)フルオラン、2−クロ
ル−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−
アニリノ−3−クロル−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−(o−クロルアニリノ)−3−クロル−6−シ
クロヘキシルアミノフルオラン、2−(m−トリフロル
メチルアニリノ)−3−クロル−6−ジエチルアミノフ
ルオラン、2−(2,3−ジクロルアニリノ)−3−ク
ロル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−エトキシエ
チルアミノ−3−クロル−6−ジブチルアミノフルオラ
ン、2−ベンジルアミノ−4−クロル−6−(N−エチ
ル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ジベンジルアミ
ノ−4−クロル−6−(N−エチル−p−トルイジノ)
フルオラン、2−(α−フェニルエチルアミノ)−4−
クロル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(N−ベ
ンジル−p−トリフロルメチルアニリノ)−4−クロル
−6−ジエチルアミノフルオラン等。
【0051】一般式(10)以外にも本発明に用いる発
色剤として好ましいフルオラン化合物は多数あり、具体
的には以下の化合物が例示される。2−アニリノ−3−
メチル−6−ピロリジノフルオラン、2−アニリノ−3
−クロル−6−ピロリジノフルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−(N−エチル−N−テトラヒドロフル
フリルアミノ)フルオラン、2−メシジノ−3−メチル
−4′,5′−ベンゾ−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−(m−トリフロルメチルアニリノ)−3−メチ
ル−6−ピロリジノフルオラン、2−(α−ナフチルア
ミノ)−3,4−ベンゾ−4′−ブロモ−6−(N−ベ
ンジル−N−シクロヘキシルアミノ)フルオラン、2−
ピペリジノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(N
−n−プロピル−p−トリフロルメチルアニリノ)−6
−モルフォリノフルオラン、2−(ジ−N−p−クロル
フェニル−メチルアミノ)−6−ピロリジノフルオラ
ン、2−(N−n−プロピル−m−トリフロルメチルア
ニリノ)−6−モルフォリノフルオラン、1,2−ベン
ゾ−6−ジエチルアミノフルオラン、1,2−ベンゾ−
6−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)フルオラ
ン、1,2−ベンゾ−6−ジブチルアミノフルオラン、
1,2−ベンゾ−6−(ジ−n−アミルアミノ)フルオ
ラン、1,2−ベンゾ−6−(ジ−n−ヘキシルアミ
ノ)フルオラン、1,2−ベンゾ−6−(N−メチル−
N−シクロヘキシルアミノ)フルオラン、1,2−ベン
ゾ−6−(N−エチル−N−n−オクチルアミノ)フル
オラン、1,2−ベンゾ−6−(N−エチル−p−トル
イジノ)フルオラン、1,2−ベンゾ−6−ジアリルア
ミノフルオラン、1,2−ベンゾ−6−(N−エトキシ
エチル−N−エチルアミノ)フルオラン等。
【0052】フルオラン化合物以外でも本発明に用いる
発色剤として好ましい化合物は多数あり、具体的には以
下の化合物が挙げられる。ベンゾロイコメチレンブル
ー、2−〔3,6−ビス(ジエチルアミノ)〕−6−
(0−クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム、
2−〔3,6−ビス(ジエチルアミノ)〕−9−(0−
クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム、3,3
−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリド、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレットラ
クトン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジエチルアミノフタリド、3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)−6−クロルフタリド、
3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェニル)フタリ
ド、3−(2−メトキシ−4−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2−ヒドロキシ−4,5−ジクロルフェニ
ル)フタリド、3−(2−ヒドロキシ−4−ジメチルア
ミノフェニル)−3−(2−メトキシ−5−クロルフェ
ニル)フタリド、3−(2−ヒドロキシ−4−ジメトキ
シアミノフェニル)−3−(2−メトキシ−5−クロル
フェニル)フタリド、3−(2−ヒドロキシ−4−ジメ
チルアミノフェニル)−3−(2−メトキシ−5−ニト
ロフェニル)フタリド、3−(2−ヒドロキシ−4−ジ
エチルアミノフェニル)−3−(2−メトキシ−5−メ
チルフェニル)フタリド、3−(2−メトキシ−4−ジ
メチルアミノフェニル)−3−(2−ヒドロキシ−4−
クロル−5−メトキシフェニル)フタリド、3,6−ビ
ス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3′)−
6′−ジメチルアミノフタリド、6′−クロル−8′−
メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、6′−ブ
ロモ−2′−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラ
ン等。
【0053】本発明で用いる組成物に含まれる発色剤と
顕色剤の割合は、使用する化合物の物性によって適切な
比率を選択する必要があるが、その範囲はモル比で発色
剤1に対し顕色剤が1から20の範囲、好ましくは2か
ら10の範囲である。顕色剤及び発色剤は単独でも2種
以上混合して使用しても良いが、発色剤と顕色剤の割合
によって消色特性が変化し、比較的顕色剤が多い場合は
消色開始温度が低くなり、比較的少ない場合は消色が温
度に対してシャープになる。従って、この割合は用途や
目的に応じて適当に選択すればよい。本発明で用いる熱
発色性組成物は、基本的に前記の顕色剤と発色剤によっ
て成り立つものであるが、種々の特性、例えば消色性や
保存性等の改善を目的に、顕色剤の結晶化をコントロー
ルする効果のある添加剤等を含有させることができる。
【0054】本発明において、可逆的感熱記録層を複数
層設けることによって該記録媒体を多色化させる場合
は、支持体上に熱発色性組成物を1種類だけ含有する可
逆的感熱記録層を複数層積層させるだけでも良いが、積
層させる記録層の間に樹脂中間層を設けるのがより望ま
しい。ここで用いられる樹脂中間層は、加熱時に記録層
相互が混ざらないようにするためのものであり、耐熱性
樹脂で形成するのが好ましい。また、支持体は紙、合成
紙、プラスチックフィルム或いはこれらの複合体、ガラ
ス板等であり、記録層を保持できるものであればよい。
可逆的感熱記録層は、前記の熱発色性組成物が存在すれ
ばどのような態様のものでも良く、例えば顕色剤と発色
剤を混合・溶融して膜とし、これを冷却して可逆的感熱
記録層としても良い。しかし、通常はバインダー樹脂内
に顕色剤及び発色剤を充分良く分散して可逆的感熱記録
層とするのが良く、この方法で長寿命の可逆的多色感熱
記録媒体が得られる。
【0055】バインダー樹脂としては、例えばヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、
メトキシセルロース、カルボキシメチルセルロース、メ
チルセルロース、酢酸セルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、澱粉、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリルアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビ
ニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレ
ン、スチレン系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリエステ
ル、芳香族ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネ
ート、ポリアクリル酸エステル類、ポリメタクリル酸エ
ステル類、アクリル酸共重合体、マレイン酸共重合体、
ポリビニルアルコール、塩素化塩化ビニル樹脂、これら
の樹脂の混合物等が用いられる。
【0056】顕色剤及び発色剤は、そのまま或いはマイ
クロカプセル中に内包して用いることができる。顕色
剤、発色剤のマイクロカプセル化は、コアセルベーショ
ン法、界面重合法、インサイチュ重合法など公知の方法
によって行えばよい。可逆的感熱記録層の形成は、従来
公知の方法に従い、発色剤及び顕色剤をバインダー樹脂
と共に水又は有機溶剤により均一に分散もしくは溶解し
て、これを支持体上又は中間層の上に塗布・乾燥するこ
とによって行うことができる。可逆的感熱記録層のバイ
ンダー樹脂の役割は、発色・消色の繰り返しによって熱
発色性組成物が凝集するのを防止し、熱発色性組成物が
均一に分散した状態を保持することにある。特に、発色
時の熱の印加で熱発色性組成物が凝集して不均一化する
ことが多いため、バインダー樹脂は耐熱性の高いものが
好ましい。本発明の可逆的多色感熱記録媒体において
は、必要に応じて塗布特性或いは記録特性の向上を目的
に、通常の感熱記録紙に用いられている種々の添加剤、
例えば分散剤、界面活性剤、高分子カチオン系導電剤、
填料、発色画像安定剤、酸化防止剤、光安定化剤、滑剤
等を記録層に加えることも出来る。
【0057】樹脂中間層は、前記のように隣接する可逆
的感熱記録層が消発色時の加熱・加圧で混合するのを防
止することが目的の分離層である。本発明の可逆的多色
感熱記録媒体は、多色のため複数の可逆的感熱記録層を
持つが、記録層を構成する各層のバインダー樹脂として
同一樹脂を用いた場合、熱印加時の加圧・加熱によって
隣接記録層が部分的に混合する傾向を持つことが認めら
れる。樹脂中間層はこのような問題を解決する。樹脂中
間層は、隣接する記録層のバインダー樹脂と相溶しにく
い樹脂又は相溶しない樹脂や、記録温度では溶融しない
樹脂を記録層上に塗工することにより形成することがで
きる。記録層が有機溶媒を含む塗工液で形成される場合
には、水性溶媒を含む水溶性樹脂塗工液を用いて中間層
を形成するのがよい。また、樹脂中間層は、耐熱性樹脂
フィルムを記録層の上に貼り合わせることにより形成さ
せることも可能であり、記録媒体の発色性や画像保存性
等の点から、樹脂フィルムをドライラミネート法で接着
させて形成させるのが特に好ましい。
【0058】中間層形成用の樹脂フィルムとしては、ポ
リエチレンテレフタレート等のポリエステルフィルムが
好ましく使用される。また、ポリアミド、ポリイミド、
ポリアミドイミド、ポリパラバン酸等のフィルムも好ま
しく用いられる。樹脂フィルムの接着に使用する接着剤
は、ドライラミネート法で使用される接着剤がいずれも
使用可能であり、熱可塑性樹脂ではアイオノマー樹脂、
アクリル樹脂(水系エマルジョンを含む)、変性エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリブタジエン、フェノキシ
樹脂、ポリビニルエーテル、ポリビニルホルマール、酢
酸ビニル樹脂、ポリエステル等が使用される。熱硬化性
樹脂ではウレタン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、
フェノール樹脂、尿素樹脂等が使用される。樹脂中間層
の厚さは、記録・消去の繰り返しによる熱及び圧力の印
加で破損を生じない程度の厚さであればよい。しかし、
樹脂中間層が厚すぎると伝熱性が悪くなるから出来るだ
け薄いものが良く、通常は10μm以下が好ましい。
【0059】
【0060】本発明の可逆的多色感熱記録媒体は、その
表面に保護層を形成させることができる。保護層は、熱
印加時の熱と圧力で表面が変形したり変色したりするこ
とを防止する役割のほか、耐薬品性、耐水性、耐摩擦
性、ヘッドマッチング性等を向上させる役割も行うもの
である。保護層を形成する材料は、耐熱性で且つ強度の
大きい樹脂フィルムを使用するのが望ましく、ポリアミ
ドフィルム、ポリイミドフィルム、芳香族ポリエステル
フィルム、ポリパラバン酸フィルム等が使用される。こ
のような保護層の形成で、前記のように耐熱性が向上す
ると共に、有機溶剤、可塑剤、油、汗、水等の接触に対
する抵抗力も増加し、悪い環境でも画像の形成及び消去
を問題なく繰り返すことのできる記録媒体を得ることが
できる。また、保護層中に光安定化剤を含有させること
で画像及び地肌の耐光性が著しく改良された記録媒体が
得られ、高分子カチオン系導電剤の添加で帯電防止を可
能とし、さらに保護層に有機又は無機フィラー及び滑剤
を含有させることにより、サーマルヘッド等との接触で
生じるスティッキング等の問題もなく、信頼性及びヘッ
ドマッチング性にすぐれた感熱記録媒体を得ることがで
きる。
【0061】本発明の可逆的多色感熱記録媒体では、必
要に応じて支持体と記録層の間にアンダーコート層を設
置しても良い。アンダーコート層は、断熱性向上、支持
体と記録層間の接着性向上、記録層作成時の溶剤に対す
る支持体の耐性向上、熱印加時の支持体による熱溶融性
インクの吸収防止等の目的で設置するものであり、支持
体の種類を勘案して設置の有無を定めれば良い。アンダ
ーコート層の重要な役割の一つは断熱性向上であるが、
これは印加熱エネルギーを無駄なく熱記録形成や熱消去
に役立たせるためのものであり、断熱層の設置で発色及
び消色をシャープに行うことができる。断熱を目的とす
るアンダーコート層の形成は、支持体上に有機又は無機
材質より成る微小中空体粒子を塗工すれば良く、具体的
にはガラス又はセラミックス、或いはプラスチック等で
形成された粒径10〜50μm程度の微小中空体を、バ
インダー樹脂と共に溶剤に良く分散させて支持体上に均
一に塗布・乾燥させれば良い。
【0062】本発明の可逆的多色感熱記録媒体は種々の
手順で製造可能であり、例えば支持体上に記録層Aを塗
布し、その上に接着剤を塗布した樹脂フィルムをラミネ
ートし、次に記録層Bを塗布してから樹脂フィルムをラ
ミネートするようにして製造することができる。なお、
ラミネート法では貼り合せた後にヒートローラー等で加
圧・加熱して強固に接着させるが、この加圧・加熱は保
護層を含めた全層を貼り合せてから行っても良いし、一
つの中間層を形成する度に行っても良い。 発明では、
支持体に透明フィルムを使用することで透明記録媒体を
得ることができ、これは表示媒体に好ましく使用され
る。この場合は、中間層及び保護層に使用するフィルム
も透明度の高い方が好ましいことは言うまでもない。
【0063】本発明の可逆的多色感熱記録媒体を初期状
態にするためには、該記録媒体の記録層に含まれている
可逆的熱発色性組成物の全部が発色する温度に一時的に
加熱して、可逆的熱発色性組成物の全部を発色状態にし
てから、発色した該組成物のうち消色開始温度が高温側
にある組成物から低温側にある組成物の順に、消色温度
領域に加熱して記録層に存在する可逆的熱発色性組成物
の全部を消色状態にすれば良い。記録画像の形成は、使
用目的によって熱ペン、サーマルヘッド、レーザー加熱
等特に限定されない。同様に、記録画像の消去も加熱ロ
ーラー、面状発熱体、恒温槽、温風、サーマルヘッド等
消去の温度条件が与えられるものであれば特に限定され
ない。
【0064】本発明で多色画像を得るためには前記の可
逆的多色感熱記録媒体を使用し、2種以上の組成物を加
熱・発色させた後、所定の色の組成物をその消色温度に
加熱・消去されば良い。ところで、表2に記載したよう
に3層構成の多色記録層で多色画像を得るためには、複
数の熱印加が必要である。そこで、熱印加可能な発熱体
が一個の記録装置では画像形成に長時間を要するから、
複数個の発熱体を備えた装置、例えば、複数種の組成物
のうちの任意の組成物をその発色温度以上になるように
画像状に熱印加できる発熱体と、任意の組成物をその消
色温度になるように画像状に熱印加できる発熱体と、各
組成物をその消色温度に全体に熱印加できる発熱体を備
えたものを用いることが好ましい。この場合、各発熱体
は複数の発熱体からなる発熱体群であることができる。
【0065】図6は、3層の可逆的記録層を持つ記録媒
体のための記録装置の基本的構成を示しており、L1
2、L3は3つの各層を全面的にその消色温度に加熱す
る消色用発熱体、H1、H2、H3は各層を画像状に加熱
するための発熱体である。記録媒体の各記録層の消色温
度領域が図4と同じである場合、全体消色用の発熱体L
1、L2、L3は、それぞれ記録層を温度T2、T3、T4
順次加熱できるように設定されており、記録媒体が既に
多色画像を形成していても、この部分を通過させれば全
部の記録層が消色される。その後、記録媒体は画像状に
熱印加できる発熱体H1、H2、H3からなる画像形成部
を通過する。このうちH1の発熱体は発色用であり、必
要に応じて画像状に温度T1、T2又はT3に加熱できる
ように発熱する。続くH2、H3はそれぞれ温度T3及び
4に記録層を加熱できるように必要に応じ画像状に発
熱し、H1で発色した記録層のうちの所要の色を消色す
る。具体的には、例えば図4のC層の色のみ必要な画像
部分であれば、H1はT1に加熱できるように、H2及び
3はそれぞれT3、T4に加熱できるように設定してお
く。H1通過でA、B、Cの全層が発色するが、H2を通
過するとB層が消色しH3を通過すればA層が消色する
ので、その画像部分はC層のみの色となる。
【0066】発熱体としては、画像状に熱を加える記録
部分は一般的な熱記録用サーマルヘッドを、全体消色部
分の発熱体はヒートローラー又はサーマルヘッドを用い
ることができる。なお、可逆的記録層の全消色を記録部
分の発熱体で行うこともでき、この場合は全体消色部分
の発熱体を省略できる。本発明の可逆的多色感熱記録媒
体において、一部の記録層が不可逆性の場合も、全層が
可逆性の場合と同一装置を使用して効率的な画像の形成
及び消去が可能であるが、この場合は当然のことながら
層を初期状態にすることはできず、その不可逆性組成
物の発色が残る。なお、不可逆性組成物が存在する場合
の画像形成及び消去の状況は可逆性組成物のみを対象と
して考えれば良い。
【0067】本発明において、効率の良い表示を行うの
に好ましい表示装置の基本構成を図7に示す。(a)は
シート状の表示媒体に、全体消色用の発熱体L1'、
2'、L3'と画像形成用の発熱体H1'、H2'、H3'が接
しており、移動する表示媒体に熱を印加し、画像の形成
と消去を行う。この場合、固定された表示媒体に対し発
熱体が移動してもよい。(b)はエンドレスベルト状の
表示媒体に対し、同様に画像形成用と消去用の発熱体が
設置されている。表示媒体の各画像形成層の消色温度領
域が図4と同じである場合、全体消色用の発熱体L1'、
2'、L3'は、それぞれ記録層を温度T2、T3、T4
順次加熱されるように設置されており、表示媒体が既に
多色画像を形成していても、この部分を通過すれば記録
層が消色されて初期状態にすることができる。
【0068】その後、表示媒体は画像状に熱を印加でき
る発熱体H1'、H2'、H3'からなる記録部分を通過す
る。このうちH1'の発熱体は発色用であり、必要に応じ
て画像状に温度T1、T2又はT3に一時的に加熱できる
ように発熱する。続くH2'、H3'はそれぞれ温度T3
びT4に記録層を加熱できるように必要に応じて画像状
に発熱し、H1'で発色した記録層のうち所要の色を消去
させる。具体的には、例えば図4のC層の色のみ必要な
画像部分であれば、H1'はT1に加熱できるように、
2'及びH3'はそれぞれT3、T4に加熱できるように設
定される。H1'通過でA、B、Cの全層が発色するが、
2'通過でB層が消色し、H3'通過でA層が消色するの
で、その画像部分はC層のみの色となる。なお、具体的
な画像印加用及び全体消色用発熱体は記録媒体の場合と
同一で良い。一部の記録層が不可逆層より成る場合につ
いても、記録媒体の場合と同様に可逆層による画像形成
及び消去を行えば良い。
【0069】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこの実施例で限定されるものではな
い。なお、以下に示す部はいずれも重量基準である。
【0070】実施例1 下記の顕色剤と発色剤をモル比2:1の割合に混合し、
良く粉砕・混合した組成物A、Bを作製した。 組成物A テトラデシルホスホン酸 2−(o−クロルアニリノ)−6−ジブチルアミノフル
オラン 組成物B オクタデシルホスホン酸 2−クロル−6−ジエチルアミノフルオラン 厚さ約1mmのガラス板を用意し、ホットプレート上で
表面が170℃になるように加熱した。そのガラス板上
に組成物Bの粉末を少量のせて溶融させた後、その融液
上に厚さ0.1mmのガラス板をかぶせて融液を均一な
厚さに広げた。次に、そのガラス板上に組成物Aの粉末
を少量のせて溶融させ、前と同様に厚さ0.1mmのガ
ラス板をかぶせて融液を均一な厚さに広げた。
【0071】次に、全体をホットプレートからはずして
氷水に接触させて急冷した。このようにして得られた記
録媒体は、ガラス基板上に発色した記録層Bを持ち、そ
の上にガラスからなる中間層を挾んで発色した記録層A
があり、最上部にガラスからなる保護層を持った構成と
なっている。なお、発色した記録層Aの単独色は黒であ
り、記録層Bの単独色は赤である。この記録媒体を、ま
ず記録層Bの消色温度領域である72℃に一時的に加熱
・冷却して、記録層Bを消色した。72℃は記録層Aの
発色温度以上となっているため、記録層Aは発色状態の
ままである。続いて、記録層Aの消色温度領域である5
6℃に一時的に加熱・冷却して記録層Aも消色した。こ
れで記録層A、Bの両方が消色した未記録の初期状態が
得られた。このようにして得られた記録媒体に対して、
表3に示す記録操作と消色操作の組合せを、→→
→→→……のように10回繰り返して行った。
【0072】
【表3】 表3に示すように、、のそれぞれの記録操作によ
り、3種類の色調が得られた。また、記録、消色の繰り
返しを安定して行うことができた。
【0073】実施例2 下記の組合せの組成物A及びBを用い、混合比をモル比
で4/1(顕色剤/発色剤)とした以外は、実施例1と
同様にして記録媒体を作成した。 組成物A ヘキサデシルホスホン酸 2−(o−クロルアニリノ)−6−ジブチルアミノフル
オラン 組成物B エイコシルホスホン酸 1,2−ベンゾ−6−(N−エチル−p−トルイジノ)
フルオラン 記録媒体を無色の初期状態とするため、まず記録層Bの
消色温度領域である80℃に加熱・冷却して、記録層B
を消色した。80℃は記録層Aにとっては発色温度以上
となっているため、記録層Aは発色状態のままである。
続いて記録層Aの消色温度領域である64℃に加熱・冷
却して記録層Aも消色した。これで記録層A、Bの両方
が消色した未記録の初期状態が得られた。
【0074】このようにして得られた記録媒体に対し
て、表4に示す記録操作と消色操作の組合せを実施例1
と同様に10回繰り返して行った。
【表4】 表4に示すように、、のそれぞれの記録操作によ
り、3種類の色調が得られた。また、記録、消色の繰り
返しを安定して行うことができた。
【0075】実施例3 下記の組合せの組成物A及びBを用いた以外は、実施例
2と同様にして記録媒体を作成した。 組成物A オクタデシルチオリンゴ酸 2−アニリノ−3−メチル−6−(N−シクロヘキシル
−N−メチルアミノ)フルオラン 組成物B エイコシルチオリンゴ酸 1,2−ベンゾ−6−(N−イソペンチル−N−エチル
アミノ)フルオラン 記録媒体を無色の初期状態とするため、記録層Bの消色
温度領域であり、かつ記録層Aの消色温度領域でもある
温度65℃に加熱して、両記録層を消色した。
【0076】このようにして得られた記録媒体に対し
て、表5に示す記録操作と消色操作の組合せ、を実
施例1と同様に10回繰り返して行った。
【表5】 表5に示すように、のそれぞれの記録操作により、
2種類の色調が得られた。また、記録、消色の繰り返し
を安定して行うことができた。
【0077】実施例4 下記の組合せの組成物A及びBを用いた以外は、実施例
2と同様にして記録媒体を作製した。 組成物A ヘキサデシルホスホン酸 2−(N−メチル−アニリノ)−6−(N−エチル−p
−トルイジノ)フルオラン 組成物B ドコシルホスホン酸 1,2−ベンゾ−6−(N−イソアミル−N−エチルア
ミノ)フルオラン 記録媒体を無色の初期状態にするため、まず記録層Bの
消色温度領域である84℃に加熱・冷却して記録層Bを
消色した。84℃は、記録層Aにとっては発色温度以上
であるため、記録層Aは発色状態のままである。続い
て、記録層Aの消色温度領域である64℃に加熱・冷却
して記録層Aも消色した。これで、記録層A、Bの両方
が消色した未記録の初期状態が得られた。
【0078】このようにして得られた記録媒体に対し
て、表6に示す記録操作と消色操作の組合せを実施例1
と同様に10回繰り返して行った。
【表6】 表6に示すように、、のそれぞれの記録操作によ
り、3種類の色調が得られた。また、記録と記録消去の
繰り返しを安定に行うことができた。
【0079】実施例5 下記の顕色剤及び発色剤を含む組成物A及びBを、それ
ぞれボールミルで粒径1μm程度になるまで十分に粉砕
・分散して記録層形成用塗布液を作製した。 〔組成物A〕 発色剤:2−(N−メチル)アニリノ−6−(N−エチル −p−トルイジノ)フルオラン 10部 顕色剤:ドコシルホスホン酸 45部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製 ;VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部 〔組成物B〕 発色剤:2−メチル−6−(N−エチル−p−トルイジノ) フルオラン 10部 顕色剤:ヘキサデシルホスホン酸 35部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製 ;VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部
【0080】厚さ100μmのポリエステルフィルム上
に、塗布液Aを塗布・乾燥して膜厚約5μmの記録層A
を設けた。次に、記録層Aの上に、ポリビニルアルコー
ルの10wt%水溶液を塗布・乾燥して厚さ約2μmの
中間層を設けた。更に、中間層の上に、塗布液Bを塗布
・乾燥して膜厚約5μmの記録層Bを設けた。一方、厚
さ4.5μmのポリエステルフィルムの片面に、接着剤
層として飽和ポリエステル樹脂〔東洋紡(株)製:バイ
ロン300〕のトルエン/メチルエチルケトン溶液を塗
布・乾燥した。この層の厚さは約0.5μmであった。
次に、記録層Bの上に、このフィルムを接着剤層と接す
るように重ね、圧力2kg(線圧)で温度125℃のヒ
ートローラーを通して圧着した。以上のようにして、中
間層を挾んで記録層AとBを持ち、更に表面に保護層を
持った記録媒体を得た。この記録媒体を125℃のホッ
トプレート上に約10秒間のせて急冷した後、温度82
℃のオーブン中に3分間入れて記録層Aを消色し、続い
て温度63℃のオーブン中に3分間入れて記録層Bを消
色した。この操作によって該記録媒体は両記録層が消色
した初期状態となった。
【0081】記録媒体の発色特性を調べるために次の操
作及びを順次行い、それぞれの段階での発色色調を
調べた。それぞれの加熱及び冷却操作は、ホットプレー
ト上に10秒間のせてから直ちに裏面を1℃の冷却板に
接触させる方法で行った。 加熱温度125℃・急冷→色調:あずき色(赤と緑の混合色)…A、B両 方とも発色 加熱温度 65℃・急冷→色調:緑…Aは発色、Bは消色 同様に下記の操作及びを順次行った。 加熱温度125℃・急冷→色調:あずき色(赤と緑の混合色)…A、B両 方とも発色 加熱温度 85℃・急冷→色調:赤…Aは消色、Bは発色 以上の結果から、この記録媒体は1又は2段階の加熱・
冷却操作によって3色の画像形成が可能なことが分っ
た。これらは、いずれも次の操作及びを順次行うこ
とで初期状態に戻すことができた。 加熱温度 85℃・急冷 加熱温度 65℃・急冷 以上の発色・消色は安定して繰り返すことができた。
【0082】実施例6 下記組成物A及びBを使った以外は実施例5と同様にし
て記録媒体を得た。 〔組成物A〕 発色剤:2−アニリノ−6−(N−エチル−N−n−ヘキ シルアミノ)フルオラン 10部 顕色剤:ドコシルホスホン酸 45部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製 ;VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部 〔組成物B〕 発色剤:2−メチル−6−(N−エチル−p−トルイジノ) フルオラン 10部 顕色剤:ヘキサデシルホスホン酸 35部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製 ;VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部
【0083】この記録媒体を実施例5と同様にして初期
状態とした後、次の操作及びを順次行い、発色特性
を調べた。 加熱温度125℃・急冷→色調:あずき色(赤と緑の混合色)…A、B両 方とも発色 加熱温度 65℃・急冷→色調:緑…Aは発色、Bは消色 同様に下記の操作及びを順次行った。 加熱温度125℃・急冷→色調:あずき色(赤と緑の混合色)…A、B両 方とも発色 加熱温度 85℃・急冷→色調:赤…Aは消色、Bは発色 以上の結果から、この記録媒体は3色の画像形成が可能
なことが分った。これらの色は、実施例5と同様にして
初期状態とすることができ、発色及び消色は安定して繰
り返すことができた。次に、該記録媒体を初期状態とし
て、サーマルヘッドを使って下記、の条件で画像状
に熱を印加して発色色調を調べた。 印加電圧13.3V、パルス幅1.8msec→色調:あずき色…A、B発色 印加電圧13.3V、パルス幅0.5msec→色調:赤…Bのみ発色 このように、熱の印加条件によって発色色調の異なる画
像が形成できた。
【0084】実施例7 下記組成物A及びBを使った以外は実施例5と同様にし
て記録媒体を得た。 〔組成物A〕 発色剤:2−アニリノ−6−(N−エチル−N−n− ヘキシルアミノ)フルオラン 10部 顕色剤:ドコシルホスホン酸 45部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製 ;VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部 〔組成物B〕 発色剤:1,2−ベンゾ−6−(N−エチル−N−イソアミ ルアミノ)フルオラン 10部 顕色剤:ヘキサデシルホスホン酸 35部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製 ;VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部
【0085】この記録媒体を実施例5と同様にして初期
状態とした後、次の操作及びを順次行って発色特性
を調べた。 加熱温度125℃・急冷→色調:あずき色(赤と緑の混合色)…A、B両 方とも発色 加熱温度 65℃・急冷→色調:緑…Aは発色、Bは消色 同様に下記の操作及びを順次行った。 加熱温度125℃・急冷→色調:あずき色(赤と緑の混合色)…A、B両 方とも発色 加熱温度 85℃・急冷→色調:赤…Aは消色、Bは発色 以上の結果から、この記録媒体は3色の画像形成が可能
なことが分った。これらの色は、実施例5と同様にして
初期状態とすることができ、発色・消色は安定して繰り
返すことができた。次に、記録媒体を初期状態として、
サーマルヘッドを使って下記、の条件で画像状に熱
を印加して発色色調を調べた。 印加電圧13.3V、パルス幅1.8msec→色調:あずき色…A、B発色 印加電圧13.3V、パルス幅0.5msec→色調:赤…Bのみ発色 このように、熱の印加条件によって発色色調の異なる画
像が形成できた。
【0086】実施例8 下記組成物A及びBを使った以外は実施例5と同様にし
て記録媒体を得た。 〔組成物A〕 発色剤:1,2−ベンゾ−6−(N−エチル−N−イソアミ ルアミノ)フルオラン 10部 顕色剤:ヘキサデシルホスホン酸 35部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製 ;VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部 〔組成物B〕 発色剤:2−(N−メチル)アニリノ−6−(N−メチル− p−トルイジノ)フルオラン 10部 顕色剤:ドコシルホスホン酸 45部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製 ;VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部
【0087】この記録媒体を実施例5と同様にして初期
状態とした後、次の操作及びを順次行って発色特性
を調べた。 加熱温度125℃・急冷→色調:あずき色(赤と緑の混合色)…A、B両 方とも発色 加熱温度 65℃・急冷→色調:緑…Aは消色、Bは発色 同様に下記の操作及びを順次行った。 加熱温度125℃・急冷→色調:あずき色(赤と緑の混合色)…A、B両 方とも発色 加熱温度 85℃・急冷→色調:赤…Aは発色、Bは消色 以上の結果から、この記録媒体は3色の画像形成が可能
なことが分った。これらの色は、実施例5と同様にして
初期状態とすることができ、発色及び消色は安定して繰
り返すことができた。
【0088】実施例9 実施例5と同じ記録媒体をホットプレートで125℃に
加熱・急冷して、AとBの両記録層が発色した状態にし
た(あずき色)。この記録媒体を、サーマルヘッドを使
って、次の、の条件で画像状に加熱し、そのときの
色調を調べた。 印加電圧13.3V、パルス幅1.6msec→色調:赤…A消色、B発色 印加電圧 8.0V、パルス幅0.9msec→色調:緑…A発色、B消色 このように、全体があずき色に発色した中に及びの
条件で熱を印加することによって、赤と緑の画像が形成
できた。
【0089】実施例10 下記組成物A及びBを使った以外は実施例5と同様にし
て記録媒体を得た。 〔組成物A〕 発色剤:1,2−ベンゾ−6−(N−エチル−N−イソアミ ルアミノ)フルオラン 10部 顕色剤:ドコシルホスホン酸 45部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製 ;VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部
【0090】〔組成物B〕 発色剤:2−(N−メチル)アニリノ−6−(N−エチル− p−トルイジノ)フルオラン 10部 顕色剤:ヘキサデシルホスホン酸 35部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製 ;VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部 この記録媒体を、実施例9と同様にしてAとBの記録層
が全面的に発色した状態とした(あずき色)。次に、サ
ーマルヘッドで下記、の条件で画像状に加熱し、そ
のときの発色色調を調べた。 印加電圧13.3V、パルス幅1.6msec→色調:緑…A消色、B発色 印加電圧 8.0V、パルス幅0.8msec→色調:赤…A発色、B消色 このように、全体があずき色に発色した中に及びの
条件で熱を印加することにより、赤と緑の画像が形成で
きた。
【0091】実施例11 下記顕色剤及び発色剤を含む組成物A、Bを、それぞれ
ボールミルで粒径約1μmになるまで十分に粉砕・分散
して記録層形成用塗布液を調製した。 〔組成物A〕 発色剤:1,2−ベンゾ−6−(N−エチル−N−iso− アミルアミノ)フルオラン 10部 顕色剤:ドコシルホスホン酸 45部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製; VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部 〔組成物B〕 発色剤:2−アニリノ−6−(N−エチル−N−n−ヘキシ ルアミノ)フルオラン 10部 顕色剤:ヘキサデシルホスホン酸 35部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製; VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部
【0092】厚さ100μmのポリエステルフィルム上
に、塗布液Bを塗布・乾燥して膜厚約5μmの記録層B
を設けた。一方、厚さ4.5μmのポリエステルフィル
ムの片面に、接着剤層として飽和ポリエステル樹脂〔東
洋紡(株)製バイロン300〕のトルエン/メチルエチ
ルケトン溶液を塗布・乾燥して、中間層用のフィルムを
得た。この場合、樹脂の乾燥付着量は3g/m2であっ
た。次に、このフィルムの接着剤層を前記で得た記録層
Bの上に重ね、圧力2kg(線圧)、温度125℃のヒ
ートローラーを通して圧着した。次に、このようにして
形成させた樹脂中間層の上に塗布液Aを塗布・乾燥して
膜厚約5μmの記録層Aを設け、本発明の可逆的多色感
熱記録媒体を作製した。この記録媒体を温度125℃の
ホットプレート上に20秒間のせて両方の記録層を発色
させた後、温度82℃のオーブン中に入れて記録層Aを
消色した。次に、温度63℃のオーブン中に入れて記録
層Bを消色した。この操作により、記録媒体はほぼ透明
な初期状態となった。
【0093】該記録媒体の発色特性を調べるため次の操
作及びを順次行い、それぞれの段階での発色色調を
調べた。それぞれの加熱・冷却操作は、ホットプレート
上に10秒間のせてから直ちに裏面を1℃の冷却板に接
触させる方法で行った。 加熱温度125℃・急冷→色調:赤と緑の混合色…A、B両方とも発色 加熱温度 67℃・急冷→色調:赤…Bは消色、Aのみ発色 同様に下記の操作及びを順次行った。 加熱温度125℃・急冷→色調:赤と緑の混合色…A、B両方とも発色 加熱温度 85℃・急冷→色調:緑…Aは消色、Bのみ発色 以上の結果から、この記録媒体は1段又は2段階の加熱
及び冷却操作によって3色の画像形成が可能なことが分
った。以上の発色・消色操作は安定して繰り返すことが
できた。
【0094】実施例12 下記C,Dの組成物を用い、実施例11と同様にして記
録層形成用塗布液を調製した。 〔組成物C〕 発色剤:2−アニリノ−6−(N−エチル−N−n−ヘキシル アミノ)フルオラン 10部 顕色剤:ドコシルホスホン酸 45部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製; VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部 〔組成物D〕 発色剤:1,2−ベンゾ−6−(N−エチル−N−iso−ア ミルアミノ)フルオラン 10部 顕色剤:ヘキサデシルホスホン酸 35部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製; VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部
【0095】厚さ100μmのポリエステルフィルム上
に、実施例11と同様にして記録層Dを設けた。一方、
中間層及び保護層とする厚さ4μmの芳香族ポリアミド
フィルムの片面に、接着剤層として飽和ポリエステル樹
脂〔東洋紡(株)製バイロン200〕を実施例11と同
一手法で塗布し、このフィルムを前記のようにして形成
させた記録層Dの上に実施例11と同様にラミネートし
て貼り合せて中間層とした。次に、実施例11と同様に
して中間層の上に記録層Cを設け、更にその上に中間層
の場合と同様にして芳香族ポリアミドフィルムを貼り合
せて保護層を形成させた。このようにして作製した本発
明の可逆的多色感熱記録媒体を実施例11と同様に処理
し、C、Dの両記録層とも消色されたほぼ透明な初期状
態の記録媒体を得た。
【0096】記録媒体の発色特性を調べるため次の操作
及びを順次行い、それぞれの段階での発色色調を調
べた。加熱及び冷却操作は実施例11と同じである。 加熱温度125℃・急冷→色調:赤と緑の混合色…C、D両方とも発色 加熱温度 85℃・急冷→色調:赤…Dは消色、Cのみ発色 同様に下記の操作及びを順次行った。 加熱温度125℃・急冷→色調:赤と緑の混合色…C、D両方とも発色 加熱温度 85℃・急冷→色調:赤…Cは消色、Dのみ発色 以上の結果から、この記録媒体は1段又は2段階の加熱
で3色の画像形成が可能なことが分った。これらは、い
ずれも実施例11と同様に、各記録層を消色温度領域が
高温側にある記録層から順に消色する方法で初期状態に
戻すことができた。また、これらの発色・消色操作は安
定して繰り返すことができた。
【0097】実施例13 中間層のフィルムを厚さ4μmのポリイミドフィルムに
代えた以外は、実施例11と同様にして本発明の可逆的
多色感熱記録媒体を作製した。この記録媒体について、
実施例11と同様にして発色特性を調べたところ、1段
又は2段階の加熱により3色の画像形成が可能であっ
た。また、これらの発色・消色操作は安定して繰り返す
ことができた。 実施例14 中間層のフィルムを厚さ5μmのポリパラバン酸フィル
ムに代えた以外は、実施例11と同様にして本発明の可
逆的多色感熱記録媒体を作製した。この記録媒体につい
て、実施例11と同様にして発色特性を調べたところ、
1段又は2段階の加熱により3色の画像形成が可能であ
った。また、これらの発色・消色操作は安定して繰り返
すことができた。
【0098】実施例15 下記E、F、Gの組成物を用い、実施例11と同様にし
て記録層形成用塗布液を調製した。 〔組成物E〕 発色剤:1,2−ベンゾ−6−(N−エチル−N−iso −アミルアミノ)フルオラン 10部 顕色剤:ドコシルホスホン酸 45部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製; VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部
【0099】〔組成物F〕 発色剤:2−アニリノ−6−(N−エチル−N−n−ヘキシル アミノ)フルオラン 10部 顕色剤:オクタデシルホスホン酸 40部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製; VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部 〔組成物G〕 発色剤:2−(o−クロルアニリノ)−6−ジブチルアミノ フルオラン 10部 顕色剤:テトラデシルホスホン酸 35部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製; VYHH) 45部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部
【0100】厚さ100μmのポリエステルフィルム上
に、実施例11と同様にして記録層Gを設けた。その上
に、実施例11と同様にして中間層となる厚さ4.5μ
mのポリエステルフィルムをドライラミネート法で貼り
合せた。次に、記録層Gの場合と同様にして記録層Fを
設けた。記録層Fの上に、前回と同一手法で中間層とな
るポリエステルフィルムを貼り合せた。更に、その上に
同じ方法によって記録層Eを設けた。また、記録層Eの
上に厚さ4μmのポリアミドフィルムを実施例12と同
様にして貼り合せて保護層とした。このようにして得ら
れた3層の記録層を持つ可逆的多色感熱記録媒体を、オ
ーブン加熱によって各層の消色温度に消色温度領域の高
い順に処理し、全記録層を消色して初期状態とした。
【0101】該記録媒体の発色特性を調べるため、実施
例11と同様に下記操作、、を順次行った。 〔試験1〕 加熱温度125℃・急冷→色調:赤、緑、黒の混合色…E,F,Gのすべ てが発色 加熱温度 70℃・急冷→色調:赤、黒の混合色…E,G発色、F消色 加熱温度 55℃・急冷→色調:赤…Eのみ発色、F,G消色 〔試験2〕 加熱温度125℃・急冷→色調:赤、緑、黒の混合色…E,F,Gのすべ てが発色 加熱温度 85℃・急冷→色調:緑、黒の混合色…F,G発色、E消色 加熱温度 55℃・急冷→色調:緑…Fのみ発色、E,G消色 〔試験3〕 加熱温度125℃・急冷→色調:赤、緑、黒の混合色…E,F,Gのすべ てが発色 加熱温度 85℃・急冷→色調:緑、黒の混合色…F,G発色、E消色 加熱温度 70℃・急冷→色調:黒…Gのみ発色、E,F消色 以上の結果から、この記録媒体は段階的な加熱によって
赤、緑、黒及びそれらの混合色による多色画像の形成が
可能なことが分った。また、発色と消色は繰り返し行う
ことができた。
【0102】
【0103】
【0104】
【発明の効果】本発明の可逆的多色感熱記録媒体及び表
示媒体では、熱を印加するだけで容易に多色画像を形成
することができ、この画像は常温で安定に保持すること
ができるうえ、その多色画像は消去が可能なので繰り返
し使用することができる。形成される多色画像の発色色
調は組成物の選択によって自由に変えることができるか
ら、三原色を発色剤とすることによってフルカラー画像
も形成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる組成物の発色濃度と温度の関係
を示すグラフで、発色及び消色原理の説明図である。実
線(A→B→C)は画像形成過程を、破線(C→D→
A)は画像消去過程を示す。
【図2】長いアルキル鎖を持つホスホン酸を顕色剤にし
た組成物について、その光の透過度と温度との関係を示
す図である。
【図3】本発明の可逆的多色感熱記録媒体の基本的構成
の一例を示す図である。
【図4】本発明の可逆的多色感熱記録層において、該記
録層を構成する各層の濃度と温度の関係を表す図であ
る。
【図5】図4と同一の関係を表す別の例を示す図であ
る。
【図6】記録装置の基本的構成を示す図である。
【図7】表示装置の基本的構成を示す図である。この図
において(a)はシート状の表示媒体を使用した場合、
(b)はエンドレスベルト状の表示媒体を使用した場合
の装置における基本的構成を示している。
【符号の説明】
A,B,C 記録層 S 支持体 M 中間層 P 保護層 R 可逆的多色感熱記録媒体 H1,H2,H3 画像状に熱を印加できる発熱体 L1,L2,L3 全体加熱用発熱体 H1',H2',H3' 画像状に熱を印加できる発熱体 L1',L2',L3' 全体加熱用発熱体 D 可逆的多色感熱表示媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−29883(JP,A) 特開 平3−76783(JP,A) 特開 平2−47087(JP,A) 特開 平1−222992(JP,A) 特開 平5−64959(JP,A) 欧州特許出願公開492628(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/28 - 5/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の電子供与性呈色性化合
    物と、炭素数12以上の脂肪族基を持つ有機リン酸化合
    物、脂肪族カルボン酸化合物、フェノール化合物;炭素
    数10〜18の脂肪族基を持つメルカプト酢酸の金属
    塩;及び炭素数5〜8のアルキル基を持つカフェー酸の
    アルキルエステルの中から選ばれる少なくとも1種の電
    子受容性化合物とを含有し、加熱溶融により発色状態を
    形成し、発色温度よりも低温に加熱することにより該発
    色が消えた消色状態を形成する可逆的熱発色性組成物で
    あって、発色色調及び消色開始温度の異なる複数種の可
    逆的熱発色性組成物のそれぞれを独立して含む記録層
    を、支持体上に積層したことを特徴とする可逆的多色感
    熱記録媒体。
  2. 【請求項2】 各記録層を、それぞれ中間層を介して支
    持体上に積層したことを特徴とする請求項1の可逆的多
    色感熱記録媒体。
  3. 【請求項3】 中間層が樹脂からなることを特徴とする
    請求項2の可逆的多色感熱記録媒体。
  4. 【請求項4】 中間層が耐熱性樹脂フィルムからなるこ
    とを特徴とする請求項2の可逆的多色感熱記録媒体。
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