JP3350366B2 - 部品倉庫の部品管理装置 - Google Patents

部品倉庫の部品管理装置

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JP3350366B2
JP3350366B2 JP26268596A JP26268596A JP3350366B2 JP 3350366 B2 JP3350366 B2 JP 3350366B2 JP 26268596 A JP26268596 A JP 26268596A JP 26268596 A JP26268596 A JP 26268596A JP 3350366 B2 JP3350366 B2 JP 3350366B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一種類又は複数種
類の部品を載置するパレットを多数備えて部品を保管す
る部品倉庫の部品管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような部品倉庫としては、パレッ
ト及び棚部を平面的又は立体的に多数配置し、パレット
に一種類又は複数種類の部品を載置して、多数の部品を
保管するものがあり、この場合にパレットに載置される
部品のデータ(種類や個数等)を記憶する部品管理装置
を備えている。これにより入庫される部品が来ると、入
庫される部品をパレット(既に部品が載置されているが
新たな部品を追加で載置できる状態のパレットや、空の
パレット)に載置し、部品管理装置において前述のパレ
ットに載置される部品のデータを更新する。逆に部品の
出庫の指示があると、指定された部品がどのパレットに
載置されているかを部品管理装置によって選び出し、選
び出されたパレットから指定された部品を取り出して出
庫し、部品管理装置において前述のパレットに載置され
る部品のデータを更新する。
【0003】このような部品倉庫では、部品の入庫及び
指定された部品の出庫が頻繁に行われるので、部品が満
杯に載置されておらずに部品がまだ載置できる空きスペ
ースを備えたパレットが、各所に多数散在する状態とな
る。従って、部品倉庫の全体としての保管能力を高める
には、入庫される部品を前述のようなパレットの空きス
ペースに載置して、空きスペースを持つパレットを少な
くしていく必要がある。又、空きスペースを持つ複数の
パレットの部品(特に長期に亘り出庫の見込みのない部
品や、出庫頻度の非常に低い部品等)を、一つのパレッ
トに満杯状態で載置して、空のパレットを作ると言う配
置替え作業を行い、入庫される部品を配置替え作業によ
って作られた空のパレットに載置していったりする必要
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような、パレッ
トの空きスペースへの部品の載置や配置替え作業を行う
際に、パレットにおいて載置される部品の種類や個数等
のデータだけが部品管理装置に記憶されている状態で
は、どのパレットが空きスペースを持つのか、空きスペ
ースを持つパレットを見つけたとしても、このパレット
の空きスペースはどのような状態のものかと言う点につ
いて、作業者が正確に認識するのは困難な場合がある。
【0005】従って、パレットの空きスペースの状態を
正確に認識できない状態において、入庫される部品が来
ると、この部品を載置できる空きスペースを持つパレッ
トを探し出して、入庫される部品をパレットの空きスペ
ースに載置すると言う操作が行われることが少なくな
り、入庫される部品を部品が全く載置されていない空の
パレットに単純に載置すると言う操作が多く行われるこ
とがある。このように入庫される部品を空のパレットに
単純に載置すると言う操作が多く繰り返されると、空き
スペースを持った状態で部品が載置されたパレットは、
部品の出庫がない限りそのままの状態を維持することに
なるので、空のパレットをなかなか得ることができない
と言う状態となる。本発明は、一種類又は複数種類の部
品を載置するパレットを多数備えて部品を保管する部品
倉庫の部品管理装置において、どのパレットが空きスペ
ースを持つのか、このパレットの空きスペースはどのよ
うな状態のものかと言うようなことを、作業者が容易に
認識することができるようにすることを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】[I] 請求項1の特徴によると、多数在るパレットの各々につ
いて、載置される部品の種類、及び、パターン化された
画像で表される複数種類の保管タイプのうち、部品がパ
レットに立体的にどのように載置されているかと言う載
置状態に該当する保管タイプが記憶されている。従っ
て、例えば図2に示すように各々のパレット15の載置
状態を、表示手段に保管タイプT0〜T20として表示
すれば、作業者は保管タイプT0〜T20を目視するこ
とによって、どのパレット15が空きスペースを持つの
か、空きスペースを持つパレット15にはどのような種
類の部品Wが載置されているのか、空きスペースを持つ
パレット15において空きスペースはどのような状態の
ものかと言う点について、作業者が正確に認識すること
ができる。
【0007】これにより入庫される部品が来ると、入庫
される部品の種類、個数や大きさ等に基づいて、作業者
がパレットに載置される部品の種類及び保管タイプを目
視しながら、空きスペースを持つパレットのうちどのパ
レットに入庫される部品を載置すれば、空きスペースを
持つパレットを少なくすることができるか(空きスペー
スの無いパレットを多くすることができるか)、入庫さ
れる部品をどのパレットに載置すれば、この後に行う部
品の出庫を効率良く行うことができるかと言うような点
を考慮して、入庫される部品を載置するのに最適と思わ
れるパレットを選択することができる。
【0008】従って、入庫される部品が続いて多数来る
のに伴って、既に部品が載置されているパレットの空き
スペースに、入庫される部品が載置されると言う操作が
多く行われるようになるのであり、部品が全く載置され
ていない空のパレットに、入庫される部品を単純に載置
すると言う操作が行われるのが少なくなる。
【0009】さらに、作業者がパレットの空きスペース
の状態を正確に認識することができれば、空きスペース
を持つパレット(部品が少ししか載置されていないパレ
ット)を容易に探し出すことができるので、空きスペー
スを持つ複数のパレットの部品(特に長期に亘り出庫の
見込みのない部品や、出庫頻度の非常に低い部品等)
を、一つのパレットに満杯状態で載置して空のパレット
を作ると言う配置替え作業を容易に行うことができる。
【0010】[II] 請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項
[I]」を備えており、これに加えて以下のような「作
用」を備えている。部品倉庫に多数在る全てのパレット
について、部品の種類及び保管タイプを表示手段に表示
することは、表示手段における表示面積の制約から実際
には困難なことが多く、例え表示することができたとし
ても、多数の表示の内から作業者が最適と思われるパレ
ットを選択することは困難なことが多い。
【0011】請求項2の特徴によると、パレットに載置
される部品の種類及び保管タイプに加えて、一つのパレ
ットにおいて部品の載置可能な体積に占める部品の割合
である充填率が、記憶手段に記憶されている。これによ
り、表示手段には載置される部品の種類及び保管タイプ
が、全てのパレットについて表示されるのではなく、充
填率の低いパレットが選び出されて、選び出されたパレ
ットに載置される部品の種類及び保管タイプ、充填率が
表示される。以上のように、充填率の低いパレット(空
きスペースの大きなパレット)に関して、載置される部
品の種類及び保管タイプ、充填率が表示されれば、パレ
ットの空きスペースが大きな点により、入庫される部品
を載置するのに最適と思われるパレットを容易に選択す
ることができるのであり、入庫される部品が大きかった
り個数が多かったりしても、最適と思われるパレットを
無理なく選択することができる。
【0012】[III] 請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に前項
[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに
加えて以下のような「作用」を備えている。請求項3の
特徴によると、入庫される部品と同じ種類の部品が載置
されたパレットの中から、充填率の低いパレットが選び
出され、選び出されたパレットに載置される部品の種類
及び保管タイプ、充填率が表示されるのであり、作業者
は入庫される部品と同じ種類の部品が載置されたパレッ
トの中から、最適と思われるパレットを選択する。
【0013】以上のようにしてパレットを選択し、入庫
される部品を選択されたパレットの空きスペースに載置
していくと、同じ種類の部品が多数のパレットに亘って
分散して載置されると言う状態が少なくなり、同じ種類
の部品がある程度一つにまとまって、少数のパレットに
亘り載置されると言うような状態となる。従って、同じ
種類の部品が多数のパレットに亘って分散して載置され
ると言う状態に比べて、部品の出庫の際に複数のパレッ
トの中から、出庫すべき部品が載置されたパレットを容
易に探し出すことができる。
【0014】[IV] 請求項4の特徴によると、請求項2の場合と同様に前項
[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに
加えて以下のような「作用」を備えている。請求項4の
特徴によると、先ず入庫される部品と同じ種類の部品が
載置されたパレットの中から、充填率の低いパレットが
所定個数選び出される。この場合、所定個数に満たない
数のパレットしか選び出すことができなければ、入庫さ
れる部品と同じ種類の部品が載置されていないパレット
の中から、所定個数の残りの数だけパレットが選び出さ
れる。以上のようにして選び出された所定個数のパレッ
トにおいて、載置される部品の種類及び保管タイプ、充
填率が表示される。
【0015】以上のようにして、入庫される部品と同じ
種類の部品が載置されたパレットの中から最適なパレッ
トを選択して、入庫される部品を選択されたパレットの
空きスペースに載置していくと、同じ種類の部品が多数
のパレットに亘って分散して載置されると言う状態が少
なくなり、同じ種類の部品がある程度一つにまとまっ
て、少数のパレットに亘り載置されると言うような状態
となる。従って、同じ種類の部品が多数のパレットに亘
って分散して載置されると言う状態に比べて、部品の出
庫の際に複数のパレットの中から、出庫すべき部品が載
置されたパレットを容易に探し出すことができる。入庫
される部品と同じ種類の部品が載置されたパレットの中
に、最適と思われるパレットが無ければ、入庫される部
品と同じ種類の部品が載置されていないパレットの中か
ら、最適と思われるパレットを選択すればよい。
【0016】
【発明の実施の形態】[1] 図1に本発明の部品倉庫の全体の平面を示しており、部
品倉庫は小物自動倉庫1、中物自動倉庫2、大物自動倉
庫3、集約装置4、小物入庫ステーション5、小物出庫
ステーション6、中物入庫ステーション7、中物出庫ス
テーション8(地上1階)、中物出庫コンベア9(地上
1階)、中物入庫コンベア21(地上2階)、パレット
15の段積み装置22(地上2階)、昇降装置23、パ
レット15の段バラシ装置20(地上1階)、大物入庫
ステーション10、大物出庫ステーション11及び大物
コンベア12等から構成されている。
【0017】中物及び大物自動倉庫2,3においては、
多数段の棚状の部屋13が多数並べて配置され、部屋1
3の各列の間に列に沿った方向及び上下方向に移動自在
な複数のクレーン14が配置されており、部品Wが載置
された平板状のパレット15(図2参照)が部屋13の
各々に設置されて、部品Wが保管されている。
【0018】小物自動倉庫1においても同様に、多数段
の棚状の部屋13が多数並べて配置され、部屋13の各
列の間に列に沿った方向及び上下方向に移動自在な複数
のクレーン14が配置されており、部品Wが入れられた
カゴ状のバケット(図示せず)が部屋13の各々に設置
されて、部品Wが保管されている。
【0019】[2] 中物及び大物自動倉庫2,3に部品Wが保管される場合
に、各々の部屋13のパレット15に載置されている部
品Wの品名、品番(種類に相当)及び個数、一つのパレ
ット15において部品Wの載置可能な体積に対し、実際
に載置されている部品Wの占める割合である充填率A、
部品Wがパレット15に立体的にどのように載置されて
いるかと言う保管タイプT01〜T20(図2参照)等
のデータが、制御装置(図示せず)に記憶されている。
【0020】後述するように部品Wの入庫時において、
パレット15に載置される部品Wの状態を作業者が目視
確認し、このパレット15は保管タイプT01〜T20
のうちのどれに該当するかを作業者が判断して、このパ
レット15の保管タイプT01〜T20を制御装置に入
力する。保管タイプT01〜T20は大別すると、図2
に示すように保管タイプT01〜T15と、保管タイプ
T16〜T20とに分けられるのであり、次に保管タイ
プT01〜T15について説明する。
【0021】図2に示すように保管タイプT01〜T0
6は、段ボール箱や木箱等のケース16に入れられた部
品Wがパレット15に載置されている状態を示してお
り、保管タイプT01,T05は、部品Wを入れたケー
ス16がパレット15に載置された状態を示している
(例えば図3(イ)に示すように、同じ部品W(又は異
なる部品W)を入れたケース16を複数個寄せ集めた状
態でも、保管タイプT01,T05とする)。これによ
り保管タイプT01,T05は、パレット15に載置さ
れたケース16の上にケース16をどれくらい積み重ね
ることができるか、パレット15にどの程度の空きスペ
ースが在るかを示している。
【0022】保管タイプT02,T04は、部品Wを入
れた同じ大きさ(異なる大きさ)の二つのケース16
が、パレット15に載置された状態を示している(例え
ば図3(ハ)に示すように、同じ部品W(又は異なる部
品W)を入れたケース16を複数個寄せ集めた状態で
も、保管タイプT02,T04とする)。これにより保
管タイプT04は前述の保管タイプT01,T05と同
様に、パレット15に載置されたケース16の上にケー
ス16をどれくらい積み重ねることができるか、パレッ
ト15にどの程度の空きスペースが在るかを示してい
る。保管タイプT02はパレット15に空きスペースが
無く、パレット15に載置されたケース16の上にケー
ス16をどれくらい積み重ねることができるかを示して
いる。
【0023】保管タイプT03は、部品Wを入れたケー
ス16がパレット15に複数段積み重ねられて載置され
た状態を示しており、保管タイプT06は、部品Wを入
れたケース16がパレット15に複数段積み重ねられて
載置され、隣に異なる大きさのケース16が載置された
状態を示している。これにより保管タイプT03は、パ
レット15にケース16が上限(例えば1メートル程
度)まで積み重ねられて、ケース16の上には積み重ね
ることができず、ケース16とは別にどの程度の空きス
ペースが在るかを示している。保管タイプT06はパレ
ット15の紙面左側にケース16が上限まで積み重ねら
れ、パレット15の紙面右側に載置されるケース16の
上にケース16をどれくらい積み重ねることができる
か、ケース16とは別にどの程度の空きスペースが在る
かを示している。
【0024】以上の保管タイプT01〜T06では後述
する部品Wの入庫の際、入庫される部品Wと同一の品番
の部品Wが載置されたパレット15に、前述の入庫され
る部品Wを載置する積増入庫、並びに、入庫される部品
Wと同一の品番の部品Wが載置されていないパレット1
5に、前述の入庫される部品Wを載置する混載入庫が可
能である。積増入庫の場合には、部品Wを入れたケース
16を以前から載置されているケース16に積み重ねて
載置するか、又はパレット15の空きスペースに載置す
る。混載入庫の場合には、部品Wを入れたケース16を
パレット15の空きスペースに載置するようにして、以
前から載置されているケース16には積み重ねないこと
を原則としている。
【0025】保管タイプT07は、例えばコンバインの
クローラベルトやバックホウのバランスウェイト等のよ
うな、重量のある部品Wをパレット15に載置する状態
を示している。保管タイプT07では積増入庫を原則と
しており、略同一形状であれば異なる品番の部品Wの混
載入庫も可能である(例えば同じバックホウのバランス
ウェイトであるが、少しだけ形状(品番)の異なる場合
等)。
【0026】保管タイプT08は、部品Wを入れたケー
ス16とケース16に入れない部品Wとをパレット15
に載置した状態を示しており、混載入庫が可能である。
保管タイプT08では前述と同様に、以前から載置され
ている部品Wと同じ品番の部品W、及び同じ品番の部品
Wを入れたケース16を積み重ねていく。保管タイプT
09は、ケース16に入れない部品Wで比較的大きな一
種類の品番の部品Wのみをパレット15に載置した状態
を示しており、積増入庫が原則である。保管タイプT1
5は空のパレット15を示している。保管タイプT10
〜T14は、保管タイプT01〜T09以外の状態が発
生した場合、部品Wの新しい載置状態を追加で設定する
為のものである。
【0027】[3] 次に、保管タイプT16〜T20について説明する。保
管タイプT16は、金網を正方形の檻状に形成したパレ
テーナ17がパレット15に載置されて、未完成の部品
Wや荷崩れし易い部品Wを載置する状態を示しており
(載置可能な部品Wの個数は例えば30個程度まで)、
積増入庫及び混載入庫が可能である。
【0028】保管タイプT17,T18は、パレット1
5に上下複数段の棚部18が設置されて、割れ易い部品
W、長尺の部品W及び少量しか生産されない部品W等を
載置する状態を示しており(載置可能な部品Wの個数は
例えば30個程度まで)、積増入庫及び混載入庫が可能
である。保管タイプT17,T18では後述するよう
に、棚部18の各々にサブアドレスDを設定することが
できる。
【0029】保管タイプT19は、パレット15に上下
複数段の棚部18が設置され、棚部18の各々にカゴ状
のバケット19が載置されて、少量しか生産されない部
品W等をバケット19に入れて載置する状態を示してお
り(載置可能な部品Wの個数は例えば200個程度ま
で)、積増入庫及び混載入庫が可能である。保管タイプ
T19では後述するように、バケット19の各々にサブ
アドレスDを設定することができるのであり、棚部18
を無くしてバケット19を直に積み重ねる場合もある。
保管タイプT20は、保管タイプT16〜T19以外の
状態が発生した場合、部品Wの新しい載置状態を追加で
設定する為のものである。
【0030】[4] 次に、充填率Aについて説明する。充填率Aとは一つの
パレット15において部品Wの載置可能な体積に対し、
実際に載置されている部品Wの占める割合を意味してお
り、後述するように部品Wの入庫時において、作業者が
パレット15に載置される部品Wの状態を目視確認して
充填率Aを設定し、制御装置に入力するものである(パ
レット15に部品Wを載置できる上限は例えば1メート
ル程度であり、例えば図2に示す保管タイプT03が、
パレット15にケース16(部品W)が上限まで積み重
ねられた状態である)。
【0031】例えば図2に示す保管タイプT01である
と充填率A(16%)と設定することができ、保管タイ
プT02であると充填率A(33%)、保管タイプT0
4であると充填率A(25%)と設定することができ
る。同じ保管タイプT01であってもケース16の大き
さにより、充填率A(30%)と設定したり、充填率A
(40%)と設定したりすることができる。
【0032】例えば図2に示す保管タイプT17におい
て、一つの棚部18の全ての面積に部品Wが載置されて
別の棚部18が空の状態であれば、充填率A(50%)
と設定することができ、保管タイプT19において9個
のバケット19のうちの6個のバケット19に部品Wが
満載され、残りの3個のバケット19が空の状態であれ
ば、充填率A(66%)と設定したりすることができ
る。
【0033】[5] 納入されてきた部品Wは小物自動倉庫1、中物自動倉庫
2及び大物自動倉庫3のいずれかに入庫されるのであ
り、先ず大物自動倉庫3への新規入庫の流れについて、
図6及び図7に基づいて説明する。工場及び協力会社等
から部品Wが納入されてくると、部品Wの納品検査が行
われ、必要な場合には部品Wの塗装及び包装が行われ
る。
【0034】納品検査の終了した部品Wのデータをバー
コードで制御装置に入力すると(ステップS1)、入庫
される部品Wにおいて過去に保管実績が在るか否かが検
索されて(ステップS2)、保管実績がある場合には保
管実績に基づいて、入庫される部品Wを小物自動倉庫1
に入庫すべきか、中物自動倉庫2に入庫すべきか又は大
物自動倉庫3に入庫すべきかが判断される(ステップS
3,S4)。例えば新製品のように過去に保管実績の全
く無い新しい部品Wが入庫される場合には(ステップS
3)、入庫される部品Wを小物自動倉庫1に入庫すべき
か、中物自動倉庫2に入庫すべきか又は大物自動倉庫3
に入庫すべきかを、部品Wの大きさや品番等に基づいて
作業者が判断し、その結果を制御装置に入力する(ステ
ップS5)。
【0035】大物自動倉庫3への新規入庫の場合、大物
自動倉庫3において空のパレット15が設置された部屋
13が在るか否かが検索されて(ステップS6)、空の
パレット15が設置された部屋13が在ると、その部屋
13から空のパレット15がクレーン14により自動的
に取り出され、大物コンベア12及び大物出庫ステーシ
ョン11から、自動無人搬送車(図示せず)により大物
入庫ステーション10に空のパレット15が搬送されて
くる(ステップS7)。
【0036】これにより、大物入庫ステーション10に
おいて作業者が、部品Wを空のパレット15に載置する
のであり(ステップS8)、一つの空のパレット15に
部品Wを全て載置することができない場合には、複数の
部屋13から複数の空のパレット15が、大物入庫ステ
ーション10に搬送されてくるように指定する。大物自
動倉庫3において空のパレット15が設置された部屋1
3が無い場合には(ステップS6)、新しい空のパレッ
ト15が準備される(ステップS9)。これにより、新
しい空のパレット15に部品Wを載置し(ステップS1
0)、部品Wを載置したパレット15を大物入庫ステー
ション10に設置する(ステップS11)。
【0037】ステップS7,S8及びステップS9,S
10,S11により、空のパレット15に部品Wが載置
されると、パレット15に載置される部品Wの状態を作
業者が目視確認し、このパレット15が図2に示す保管
タイプT01〜T20のうちのどれに該当するかを、作
業者が判断する(前項[2][3]参照)。次に作業者
がパレット15に載置される部品Wの状態を目視確認し
て、充填率Aを設定する(前項[4]参照)(ステップ
S12)。
【0038】保管タイプT01〜T20及び充填率Aが
設定されると、保管タイプT01〜T20及び充填率A
や、パレット15に載置される部品Wの品名、品番及び
個数等のデータが制御装置に入力される(ステップS1
3)。図2に示す保管タイプT17,T18,T19の
場合には、部品Wを載置した棚部18(バケット19)
のサブアドレスDが入力される(ステップS13)。
【0039】以上のようにして制御装置への入力を終了
すると、部品Wが載置されたパレット15が、大物入庫
ステーション10から自動無人搬送車により大物出庫ス
テーション11に搬送され、大物コンベア12及びクレ
ーン14により大物自動倉庫3の部屋13に設置される
(ステップS14,S16)。自動無人搬送車によるパ
レット15の搬送中に、部品Wの荷崩れが発生した場合
(ステップS15)、このパレット15がそのまま大物
出庫ステーション11に搬送される(ステップS1
7)。これにより、大物出庫ステーション11において
部品Wの荷崩れを修正するのであり(ステップS1
8)、この場合に大物入庫ステーション10において最
初に入力された保管タイプT01〜T20や、充填率A
に変化が無いように、部品Wの荷崩れを修正する。
【0040】[6] 次に中物自動倉庫2への新規入庫の流れについて、図6
及び図7に基づいて説明する。過去に保管実績の全く無
い部品Wにおいて(ステップS3)、作業者がこの部品
Wを中物自動倉庫2に入庫すべきと判断した場合には
(ステップS5)、この部品Wが中物自動倉庫2に新規
入庫される状態となる(ステップS21)。
【0041】中物自動倉庫2への新規入庫の場合、中物
入庫ステーション7において作業者が、部品Wを空のパ
レット15に載置するのであり、一つの空のパレット1
5に部品Wを全て載置することができない場合には、複
数の空のパレット15に分けて部品Wを載置する(ステ
ップS22)。後述するように中物自動倉庫2における
部品Wの出庫([9]参照)や、配置替え作業([1
1]参照)により空のパレット15が発生すると、空の
パレット15が中物入庫コンベア21から段積み装置2
2に搬送されてきて、自動的に積み重ねられ所定の部屋
13で保管される。図1に示すように、中物入庫ステー
ション7の手前で積み重ねられている空のパレット15
が、段バラシ装置20により一つずつに分離されて中物
入庫ステーション7に供給されるのであり、前述の所定
の部屋13の積み重ねられた空のパレット15が、中物
入庫ステーション7の手前に随時供給される。このよう
にして供給された空のパレット15に、前述のように部
品Wを載置する(ステップS22)。
【0042】中物入庫ステーション7において空のパレ
ット15に部品Wが載置されると、前項[5]と同様に
パレット15に載置される部品Wの状態を作業者が目視
確認し、このパレット15が図2に示す保管タイプT0
1〜T20のうちのどれに該当するかを、作業者が判断
し(前項[2][3]参照)、作業者が充填率Aを設定
する(前項[4]参照)(ステップS12)。次に保管
タイプT01〜T20及び充填率Aや、パレット15に
載置される部品Wの品名、品番及び個数等のデータが制
御装置に入力される(ステップS13)。図2に示す保
管タイプT17,T18,T19の場合には、部品Wを
載置した棚部18(バケット19)のサブアドレスDが
入力される(ステップS13)。
【0043】以上のようにして制御装置への入力を終了
すると、部品Wが載置されたパレット15が、中物入庫
ステーション7から昇降装置23、中物入庫コンベア2
1及びクレーン14により、中物自動倉庫2の部屋13
に設置される(ステップS14,S16)。前述のよう
なパレット15の搬送中に、部品Wの荷崩れが発生した
場合(ステップS15)、このパレット15が再び中物
入庫ステーション7に搬送される(ステップS19)。
これにより、中物入庫ステーション7において部品Wの
荷崩れを修正するのであり(ステップS20)、この場
合に中物入庫ステーション7において最初に入力された
保管タイプT01〜T20や、充填率Aに変化が無いよ
うに部品Wの荷崩れを修正する。
【0044】[7] 次に、中物自動倉庫2における積増入庫及び混載入庫
(前項[2]参照)の前半について、図6及び図8に基
づいて説明する。入庫される部品Wにおいて過去に保管
実績が在り(ステップS3)、保管実績に基づいて、入
庫される部品Wを中物自動倉庫2に入庫すべきと判断さ
れた場合(ステップS5,S21)、保管実績に基づい
て入庫される部品Wを保管タイプT01〜T09のパレ
ット15に載置すべきか、保管タイプT16〜T19の
パレット15に載置すべきかが判別される(ステップS
23)。
【0045】次に、入庫される部品Wと同一の品番の部
品Wが載置されたパレット15が、中物自動倉庫2に現
在あるか否かが検索される(ステップS24)。入庫さ
れる部品Wと同一の品番の部品Wが載置されたパレット
15が在る場合、保管タイプT01〜T09(保管タイ
プT16〜T19)のうちで、設定値(例えば70%)
以下の充填率Aのパレット15が検索されて、このパレ
ット15のうちで充填率Aの低いパレット15から順番
に所定個数のパレット15が検索される(ステップS2
5,S26)。
【0046】これにより、検索された所定個数のパレッ
ト15(入庫される部品Wと同一の品番の部品Wが載置
されたパレット15で、充填率Aの低いパレット15)
において、各々のパレット15の保管タイプT01〜T
09(保管タイプT16〜T19)が、制御装置の一つ
のディスプレイ(図示せず)に表示され(図2の状態参
照)、各々のパレット15に載置される部品Wの品名、
品番及び個数、充填率A等のデータが同じディスプレイ
に表示される(ステップS28)(積増入庫の状態)。
例えば保管タイプT01〜T09を指定して所定個数が
「10」の場合、充填率Aの異なる保管タイプT01が
3つ表示されて、保管タイプT02,T03が各々1つ
表示され、充填率Aの異なる保管タイプT04が2つ表
示されて、充填率Aの異なる保管タイプT06が3つ表
示されると言うような状態が生じる。
【0047】入庫される部品Wと同一の品番の部品Wが
載置されたパレット15において、設定値以下の充填率
Aのパレット15が検索された際に、検索されたパレッ
ト15が所定個数に達しなければ(ステップS26)、
入庫される部品Wと同一の品番の部品Wが載置されてい
ないパレット15のうちで、設定値(例えば70%)以
下の充填率Aのパレット15が検索されて、このパレッ
ト15のうちで充填率Aの低いパレット15から順番
に、所定個数のうちの残りのパレット15が検索される
(ステップS27)。
【0048】これにより、検索された所定個数のパレッ
ト15(入庫される部品Wと同一の品番の部品Wが載置
されたパレット15、並びに入庫される部品Wと同一の
品番の部品Wが載置されていないパレット15で、充填
率Aの低いパレット15)において、前述と同様に各々
のパレット15の保管タイプT01〜T09(保管タイ
プT16〜T19)が、制御装置の一つのディスプレイ
(図示せず)に表示され(図2の状態参照)、各々のパ
レット15に載置される部品Wの品名、品番及び個数、
充填率A等のデータが同じディスプレイに表示される
(ステップS28)(積増入庫又は混載入庫の状態)。
【0049】入庫される部品Wと同一の品番の部品Wが
載置されたパレット15が無い場合(ステップS2
4)、前述と同様にして保管タイプT01〜T09(保
管タイプT16〜T19)のうちで、設定値(例えば7
0%)以下の充填率Aのパレット15が検索されて、こ
のパレット15のうちで充填率Aの低いパレット15か
ら順番に所定個数のパレット15が検索される(ステッ
プS27)。
【0050】これにより、検索された所定個数のパレッ
ト15(入庫される部品Wと同一の品番の部品Wが載置
されていないパレット15で、充填率Aの低いパレット
15)において、前述と同様に各々のパレット15の保
管タイプT01〜T09(保管タイプT16〜T19)
が、制御装置の一つのディスプレイ(図示せず)に表示
され(図2の状態参照)、各々のパレット15に載置さ
れる部品Wの品名、品番及び個数、充填率A等のデータ
が同じディスプレイに表示される(ステップS28)
(混載入庫の状態)。
【0051】[8] 次に、中物自動倉庫2における積増入庫及び混載入庫
(前項[2]参照)の後半について、図8及び図7に基
づいて説明する。前項[7]のようにして、ディスプレ
イに所定個数のパレット15の保管タイプT01〜T0
9(保管タイプT16〜T19)等が表示されると、作
業者は入庫される部品Wに基づいて、入庫される部品W
をディスプレイに表示されるパレット15のうち、どの
パレット15に載置すべきかを判断して、載置すべきパ
レット15を指定する(ステップS29)。入庫される
部品Wと同一の品番の部品Wが載置されたパレット15
を指定すると、積増入庫の状態となるのであり、入庫さ
れる部品Wと同一の品番の部品Wが載置されていないパ
レット15を指定すると、混載入庫の状態となる。
【0052】これにより、指定されたパレット15が中
物自動倉庫2の部屋13からクレーン14により自動的
に取り出され、中物入庫コンベア21及び昇降装置23
により自動的に、中物入庫ステーション7に搬送されて
くるのであり(ステップS30)、中物入庫ステーショ
ン7において、作業者が部品Wをパレット15に載置す
る(ステップS31)。入庫される部品Wが多い場合に
は、中物入庫ステーション7において前項[6]と同様
に、空のパレット15に部品Wをできるだけ充填率A
(100%)となる状態で載置し、図8のステップS2
2から新規入庫の状態とする。そして、残った部品Wに
対して前述のようにパレット15を指定し、指定したパ
レット15に残った部品Wを載置する。
【0053】例えばステップS26において、図3
(イ)に示すようなパレット15(保管タイプT01
(図2参照)、充填率A(16%)、部品W1(4
個))が、指定されて中物入庫ステーション7に搬送さ
れてきたとする。この場合に、作業者がパレット15に
載置された部品W1と同一の品番の部品W1を積み重ね
て(積増入庫の状態)、パレット15が例えば図3
(ロ)に示すような状態になると、図3(ロ)に示すパ
レット15は保管タイプT03(図2参照)、充填率A
(50%)、部品W1(12個)と言うように判断する
ことができる(ステップS12)。これによって、パレ
ット15の保管タイプT03(図2参照)、充填率A
(50%)、部品W1(12個)が制御装置に入力され
るのであり(ステップS13)、この後に前項[6]と
同様にパレット15が、昇降装置23及び中物入庫コン
ベア21により中物入庫ステーション7から中物自動倉
庫2に搬送されて、部屋13に設置される(ステップS
14,S16)。
【0054】前述のように図3(イ)に示すようなパレ
ット15(保管タイプT01(図2参照)、充填率A
(16%)、部品W1(4個))が、指定されて中物入
庫ステーション7に搬送されてきた際、作業者がパレッ
ト15に載置された部品W1とは異なる品番の部品W2
を、パレット15に載置したとする。この場合、例えば
図3(ハ)に示すように、パレット15の中程に載置さ
れている部品W1をパレット15の端部に寄せて、残り
の空きスペースに部品W2を載置すると言うようなこと
を行うことになる(混載入庫の状態)。
【0055】従って、図3(ハ)に示すパレット15は
保管タイプT04(図2参照)、充填率A(25%)、
部品W1(4個)、部品W2(3個)と言うように判断
することができる(ステップS12)。これにより、パ
レット15の保管タイプT04(図2参照)、充填率A
(25%)、部品W1(4個)、部品W2(3個)が制
御装置に入力されるのであり(ステップS13)、この
後に前項[6]と同様にパレット15が、昇降装置23
及び中物入庫コンベア21により、中物入庫ステーショ
ン7から中物自動倉庫2に搬送されて、部屋13に設置
される(ステップS14,S16)。
【0056】[9] 次に、中物自動倉庫2及び大物自動倉庫3における部品
Wの出庫について、図9及び図7に基づいて説明する。
市場での部品Wの要求により、各所からネットワークを
通じて部品Wの出庫要求のデータが時々刻々と送信され
てくるのであり、送信されてきた部品Wの出庫要求のデ
ータが制御装置に蓄積されていく。部品Wの出庫要求の
データが所定量だけ蓄積されると、後述するように蓄積
された部品Wの出庫要求のデータに基づいて、部品Wの
出庫が自動的に繰り返される。この場合、部品Wの出庫
が開始される前述の所定量は、任意に大小に変更するこ
とができるのであり、部品Wの出庫要求のデータが所定
量にまで蓄積されていなくても、その時点で部品Wの出
庫を開始させることもできる。
【0057】次に、部品Wの出庫要求の一つのデータに
よる部品Wの出庫に着目して説明する。出庫すべき部品
Wのデータに基づいて、中物自動倉庫2(大物自動倉庫
3)のパレット15のうちで、充填率Aが100%未満
のパレット15が検索され(ステップS41)、このパ
レット15のうちで出庫すべき部品Wが載置されたパレ
ット15が検索される(ステップS42)。
【0058】出庫すべき部品Wが載置されたパレット1
5(複数個)が見つかると(ステップS43)、このパ
レット15のうちで出庫すべき部品Wの個数が最も少な
いパレット15が選択される。出庫すべき部品Wが多数
で、前述の1個のパレット15だけでは足りない場合に
は、出庫すべき部品Wの個数に足りるだけの複数個のパ
レット15が、出庫すべき部品Wの個数の少ない順番で
選択される(ステップS44)。この場合、ある一つの
クレーン14で取り出せる範囲内において、前述の複数
個のパレット15が選択される。
【0059】充填率Aが100%未満のパレット15の
うちから、出庫すべき部品Wが載置されたパレット15
が見つからなければ(ステップS43)、充填率Aが1
00%のパレット15のうちから、出庫すべき部品Wが
載置されたパレット15が検索され(ステップS4
5)、前述と同様にある一つのクレーン14で取り出せ
る範囲内において、出庫すべき部品Wの個数に足りるだ
けの1個又は複数個のパレット15が選択される(ステ
ップS46)。
【0060】以上のようにして、出庫すべき部品Wが載
置されたパレット15が選択されると、このパレット1
5が中物自動倉庫2(大物自動倉庫3)の部屋13から
クレーン14により自動的に取り出され、中物出庫コン
ベア9(大物コンベア12)により、中物出庫ステーシ
ョン8(大物出庫ステーション11)に搬送されてくる
(ステップS47)。これにより、中物出庫ステーショ
ン8(大物出庫ステーション11)において、作業者に
より部品Wが取り出され(ステップS48)、出荷ライ
ン(図示せず)から出荷されていく。
【0061】この場合、例えば図4(イ)に示すような
パレット15(保管タイプT04(図2参照)、充填率
A(30%)、部品W1(8個)、部品W3(2個))
が、選択されて中物出庫ステーション8に搬送されてき
たとする。作業者が出庫すべき部品W3(2個)を取り
出し、荷崩れの防止の為に残りの部品W1(8個)をパ
レット15の中程に移動させると、図4(ロ)に示すよ
うな状態となって、このパレット15は保管タイプT0
1(図2参照)、充填率A(20%)、部品W1(8
個)と言うように判断することができる(ステップS1
2)。これにより、パレット15の保管タイプT01
(図2参照)、充填率A(20%)、部品W1(8個)
が制御装置に入力されるのであり(ステップS13)、
この後に前項[6]と同様にパレット15が、中物出庫
ステーション8から中物自動倉庫2の部屋13に設置さ
れる(ステップS14,S16)。
【0062】[10] 次に小物自動倉庫1について説明する。小物自動倉庫1
は前項[1]のように、多数段の棚状の部屋13が多数
並べて配置され、部屋13の各列の間に列に沿った方向
及び上下方向に移動自在な複数のクレーン14が配置さ
れており、部品Wが入れられたカゴ状のバケット(図示
せず)が部屋13の各々に設置されて、部品Wが保管さ
れている。
【0063】図6のステップS1〜S5において、納品
検査の終了した部品Wが小物自動倉庫1に入庫すべきと
判断されると、入庫される部品Wを新規入庫とすべき
か、積増入庫とすべきか又は混載入庫とすべきかが、制
御装置により自動的に判断されて、新規入庫の際には空
のバケット、積増入庫及び混載入庫の際には最も適切な
バケットが、小物入庫ステーション5に自動的に搬送さ
れてくる。これにより、小物入庫ステーション5におい
て作業者が入庫される部品Wをバケットに入れるのであ
り、入庫される部品Wが入れられたバケットが、小物入
庫ステーション5から小物自動倉庫1に自動的に搬送さ
れて部屋13に設置される。
【0064】次に出庫すべき部品Wのデータに基づい
て、どのバケットから部品Wを出庫すれば最適であるか
が制御装置により自動的に判断されて、出庫すべき部品
Wの入れられたバケットが、小物出庫ステーション6に
自動的に搬送されてくる。これにより、小物出庫ステー
ション6において作業者により部品Wが取り出されて、
取り出された部品Wが集約装置4に一時保管され、出庫
すべき部品Wが取り出されたバケットが小物自動倉庫1
に自動的に搬送されて部屋13に設置される。
【0065】小物自動倉庫1から出庫される部品Wは比
較的小さなものが多く、同一の出荷先に複数種類の部品
Wが出荷されることが多い。このような場合に集約装置
4において、出荷先の異なる複数種類の部品Wが小物自
動倉庫1から出庫されるのに伴い、同一の出荷先毎に複
数種類の部品Wを集約バケット(図示せず)に集めてい
き、設定時間が経過して集約バケットにある程度の個数
の部品Wが集まると、この部品Wを出荷する。
【0066】[11] 次に、中物自動倉庫2及び大物自動倉庫3における配置
替え作業について説明する。中物自動倉庫2及び大物自
動倉庫3において、前項[5]〜[9]のように部品W
の入庫(新規入庫、積増入庫及び混載入庫)、及び出庫
が繰り返されていくと、図5(イ)(ロ)(ハ)に示す
ように充填率Aの低いパレット15がどうしても多くな
ってくる。
【0067】このような場合、中物自動倉庫2(大物自
動倉庫3)の一つのクレーン14の範囲において、例え
ば図5(イ)(ロ)(ハ)に示すように充填率Aの低い
複数個のパレット15を、中物出庫ステーション8(大
物出庫ステーション11)に搬送してきて、充填率Aの
低いパレット15から全ての部品W1,W2,W3を取
り出す。次に別の空のパレット15を準備して、取り出
した前述の部品W1,W2,W3を、例えば図5(ニ)
に示すように別の空のパレット15に、充填率Aが10
0%に近くなるまで載置する。
【0068】これにより、図5(イ)(ロ)(ハ)
(ニ)に示す状態であると、充填率Aの低い3個のパレ
ット15が空のパレット15となり、充填率A(100
%)のパレット15が1個生まれる状態となって、差引
き2個の空のパレット15が生まれる。従って、前項
[5][6][7]と同様に図5(ニ)に示すパレット
15に対し、保管タイプT02(図2参照)、充填率A
(100%)、部品W1(12個)、部品W2(7個)
及び部品W3(3個)が制御装置に入力されるのであ
り、パレット15が中物入庫ステーション7(大物入庫
ステーション10)から中物自動倉庫2(大物自動倉庫
3)の部屋13に設置される。
【0069】前述のような配置替え作業の以外に次のよ
うな配置替え作業がある。中物自動倉庫2(大物自動倉
庫3)において、同一の品番の部品Wが載置されたパレ
ット15が、複数のクレーン14の範囲に分散している
ような場合、分散しているパレット15を集めて、一つ
のクレーン14の範囲の部屋13に設置する。前述とは
逆に出庫の頻度が高い部品Wが載置されたパレット15
が、一つのクレーン14の範囲に集中している場合、パ
レット15を別の複数のクレーン14の範囲に分散して
配置する。
【0070】[発明の実施の別形態] 図7のステップS12においては、作業者の目視確認に
よりパレット15の保管タイプT01〜T20(図2参
照)及び充填率Aを判断しているが、パレット15にお
ける部品Wの載置状態を撮影するカメラを備え、画像処
理によって保管タイプT01〜T20(図2参照)及び
充填率Aが、制御装置によって自動的に判断されるよう
に構成してもよい。
【0071】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、一種類又は複
数種類の部品を載置するパレットを多数備えて部品を保
管する部品倉庫の部品管理装置において、パレットにお
ける部品の載置状態を、パターン化された画像で表され
る保管タイプとして表示することにより、パレットの状
態(どのパレットが空きスペースを持つのか、空きスペ
ースを持つパレットにはどのような種類の部品が載置さ
れているのか、空きスペースを持つパレットにおいて空
きスペースはどのような状態のものか等)について、作
業者が正確に認識にすることができるようになった。こ
れにより、入庫される多数の部品を、空きスペースを持
つパレットに適切に載置していくことができるようにな
り、部品倉庫の全体のパレットにおいて空きスペースを
持つパレットを少なくすることができるようになって、
部品倉庫の保管能力を高めることができた。前述のよう
にパレットの状態について、作業者が正確に認識にする
ことができるようになれば、空きスペースを持つ複数の
パレットの部品を、一つのパレットに満杯状態で載置し
て空のパレットを作ると言う配置替え作業を容易に行う
ことができるようになるので、この配置替え作業の行い
易さと言う面においても、部品倉庫の保管能力を高める
ことができる。
【0072】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてい
る。請求項2の特徴のように充填率の低いパレットを選
び出し、選び出されたパレットに載置される部品の種類
及び保管タイプを表示することにより、入庫される部品
を載置するのに最適と思われるパレットを、容易に選択
することができるようになって、入庫される部品が大き
かったり個数が多かったりしても、最適と思われるパレ
ットを無理なく選択することができるようになり、入庫
の作業が容易に行えるようになって、部品倉庫の作業性
を向上させることができた。
【0073】請求項3の特徴によると、請求項2の場合
と同様に前述の請求項2の「発明の効果」を備えてい
る。請求項3の特徴によると、作業者は入庫される部品
と同じ種類の部品が載置されたパレットの中から、最適
と思われるパレットを選択することができるので、同じ
種類の部品がある程度一つにまとまって、少数のパレッ
トに亘り載置されると言うような状態となり、この後に
行う出庫の際に、出庫すべき部品が載置されたパレット
を容易に探し出すことができるようになって、部品倉庫
の作業性を向上させることができた。
【0074】請求項4の特徴によると、請求項2の場合
と同様に前述の請求項2の「発明の効果」を備えてい
る。請求項4の特徴によると、作業者は入庫される部品
と同じ種類の部品が載置されたパレットの中から、最適
と思われるパレットを選択することができるので、同じ
種類の部品がある程度一つにまとまって、少数のパレッ
トに亘り載置されると言うような状態となり、この後に
行う出庫の際に、出庫すべき部品が載置されたパレット
を容易に探し出すことができるようになって、部品倉庫
の作業性を向上させることができた。入庫される部品と
同じ種類の部品が載置されたパレットの中に最適と思わ
れるパレットが無ければ、入庫される部品と同じ種類の
部品が載置されていないパレットの中から、最適と思わ
れるパレットを選択することができるので、この面にお
いて柔軟性のある部品の管理が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】部品倉庫の全体平面図
【図2】パレットにおける保管タイプを示す斜視図
【図3】積増入庫及び混載入庫の状態を示す斜視図
【図4】出庫の状態を示す斜視図
【図5】配置替え作業の状態を示す斜視図
【図6】部品の入庫の前半及び新規入庫の流れを示す図
【図7】部品の入庫の後半の流れを示す図
【図8】積増入庫及び混載入庫の流れを示す図
【図9】出庫の流れを示す図
【符号の説明】
15 パレット W 部品 A 充填率 T01〜T20 保管タイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−81022(JP,A) 特開 昭62−36226(JP,A) 特開 平6−56220(JP,A) 特開 平2−48302(JP,A) 特開 平5−270611(JP,A) 特開 昭61−257802(JP,A) 特開 平8−301449(JP,A) 特開 平8−133482(JP,A) 特開 平7−251945(JP,A) 特開 平4−336680(JP,A) 特開 昭61−229701(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 1/137

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多種類の部品を載置可能な多数のパレッ
    トにおいて、一つのパレットに載置される部品の種類、
    及びパターン化された画像で表される複数種類の保管タ
    イプのうち、部品がパレットに立体的にどのように載置
    されているかと言う載置状態に該当する保管タイプを記
    憶する記憶手段と、各々のパレットの保管タイプを表示し、 パレットに載置
    される部品の種類を表示する表示手段と、 入庫される部品がパレットに載置された後において、載
    置された部品の種類、及びパターン化された画像で表さ
    れる複数種類の保管タイプのうち、部品がパレットに立
    体的にどのように載置されているかと言う載置状態に該
    当する保管タイプが入力される入力部と、 前記入力部に入力された部品の種類及び保管タイプを、
    前記記憶手段に記憶更新させる更新手段とを備えてある
    部品倉庫の部品管理装置。
  2. 【請求項2】 多種類の部品を載置可能な多数のパレッ
    トにおいて、一つのパレットに載置される部品の種類、
    一つのパレットにおいて部品の載置可能な体積に占める
    部品の割合である充填率、及びパターン化された画像で
    表される複数種類の保管タイプのうち、部品がパレット
    に立体的にどのように載置されているかと言う載置状態
    に該当する保管タイプを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている充填率に基づき、充填率
    の低いパレットを選び出す選び出し手段と、 前記選び出されたパレットの各々の保管タイプを表示
    し、前記選び出されたパレットの各々に載置されている
    部品の種類及び充填率を表示する表示手段と、 前記選び出されたパレットに入庫される部品が載置され
    た後において、載置された部品の種類、充填率、及びパ
    ターン化された画像で表される複数種類の保管タイプの
    うち、部品がパレットに立体的にどのように載置されて
    いるかと言う載置状態に該当する保管タイプが入力され
    入力部と、 前記入力部に入力された部品の種類、充填率及び保管タ
    イプを、前記記憶手段に記憶更新させる更新手段とを備
    えてある部品倉庫の部品管理装置。
  3. 【請求項3】 入庫される部品と同じ種類の部品が載置
    されているパレットの中から、充填率の低いパレットを
    選び出すように、前記選び出し手段が構成されてある請
    求項2記載の部品倉庫の部品管理装置。
  4. 【請求項4】 入庫される部品と同じ種類の部品が載置
    されているパレットの中から、充填率の低いパレットを
    所定個数だけ選び出すように、前記選び出し手段が構成
    され、 さらに入庫される部品と同じ種類の部品が載置されてい
    るパレットだけでは、充填率の低いパレットを所定個数
    選び出すことが不可の場合には、所定個数のうちの残り
    を、入庫される部品と同じ種類の部品が載置されていな
    いパレットの中から選び出すように、前記選び出し手段
    が構成されてある請求項2記載の部品倉庫の部品管理装
    置。
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