JP3350076B2 - ジョンソン・カウンタの誤動作回避回路 - Google Patents

ジョンソン・カウンタの誤動作回避回路

Info

Publication number
JP3350076B2
JP3350076B2 JP33840591A JP33840591A JP3350076B2 JP 3350076 B2 JP3350076 B2 JP 3350076B2 JP 33840591 A JP33840591 A JP 33840591A JP 33840591 A JP33840591 A JP 33840591A JP 3350076 B2 JP3350076 B2 JP 3350076B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flip
flop
counter
johnson counter
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33840591A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05175832A (ja
Inventor
幸作 有馬
山本  明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP33840591A priority Critical patent/JP3350076B2/ja
Publication of JPH05175832A publication Critical patent/JPH05175832A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3350076B2 publication Critical patent/JP3350076B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ジョンソン・カウン
タに関し、より詳しくは、異常モードの発生に基づく誤
動作を回避するジョンソン・カウンタの誤動作回避回路
に関するものである。近年、伝送装置の高速化、高信頼
化の要求に伴い、ハード設計に関しても品質が高く、か
つ高速動作に対応できる回路構成が要求されている。こ
のため、回路設計を行う上で多く使用されるジョンソン
・カウンタにおいても、例外ではなく、高速化、高信頼
化が望まれている。
【0002】
【従来の技術】従来のジョンソン・カウンタにおいて
は、永久に回復されない誤動作いわゆる悪ループの回避
回路として、ブービ・トラップ回路が採用されていた。
図7は5ビットのジョンソン・カウンタにおける状態遷
移を示しており、同図から判るように、フリップフロッ
プの出力状態に異常が生じた場合、最大で6クロック後
に悪ループから正規ループに復帰する構成である。すな
わち、正規ループに存在しない出力状態“10001”
が生じた場合には、トラップの効果により、正常な出力
状態“11000”に戻すように構成されている。
【0003】このように動作させるためには、図8に示
すように、予め悪ループの状態を予期したブービ・トラ
ップ回路60を組み込む必要があるが、この場合、ゲー
ト処理にて正規ループに復帰させるため、マージン確保
によるフリップフロップでの打ち直しはできなくなる。
なお、図8に示した例は5ビットジョンソン・カウンタ
であり、61〜65はそれぞれフリップフロップであっ
て、それぞれのQ出力を次段のデータ端子Dに接続して
シフトレジスタを構成したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した例は5ビット
構成であるが、カウンタ値が大きくなるに連れ、それら
の値は大きくなり、結果として、悪ループから正規のル
ープへ復帰する時間が長くなる。また、全ての悪ループ
の状態を予期する必要があるばかりか、さらにはマージ
ン確保によるフリップフロップでの打ち直しができない
ため高速動作も不可能になる。
【0005】従って、ジョンソン・カウンタを伝送装置
に組み込んだ場合、伝送装置として正常に運用可能とな
るまでに時間がかかり、また、カウンタ値によって悪ル
ープの状態が異なるため、常にブービ・トラップ回路を
検討する必要があり、さらにはマージンの関係上、高速
動作ができないという問題があった。
【0006】この発明は以上の事情を考慮してなされた
もので、悪ループから正規ループに早急に自動復帰する
ことが可能であり、カウンタ値に左右されず統一化した
回避回路であり、高速動作にも適用可能であるジョンソ
ン・カウンタの誤動作回避回路を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は第1の発明の原理
説明図である。同図において第1の発明は、N/2ビッ
トハイ,N/2ビットローからなる初期パルスを生成す
るN進カウンタ部1と、N/2段のフリップフロップか
らなり、前記初期パルスを第1段のフリップフロップに
入力してシフトさせるシフトレジスタ部2とから構成さ
れ、前記初期パルスがNビット毎に更新されることを利
用して、シフトレジスタ部2を誤動作から即時復帰させ
ることを特徴とするジョンソン・カウンタの誤動作回避
回路である。
【0008】第1の発明は、N進カウンタ部1にて、
“High”N/2ビット,“Low”N/2ビットの初期パル
スを生成し、そのパルスをシフトレジスタ部2にてシフ
トさせることにより、ジョンソン・カウンタを構成して
いる。
【0009】この初期パルスは、Nビット毎に更新され
るため、シフトレジスタ部2で誤動作を生じても、即時
に復帰することができ、誤動作前のカウンタ値とのずれ
も生じない。また、N進カウンタ部1は、ビット数が異
なった場合でも、ほぼ統一化した回路構成である。さら
に、ブービ・トラップのように、マージン的に問題とな
るような回路を持たないため、高速動作にも適用するこ
とができる。
【0010】図2は第2の発明の原理構成図である。同
図において第2の発明は、N段のフリップフロップから
構成され、最終段の出力をNOTして入力に帰還するジ
ョンソン・カウンタ部3と、前記フリップフロップの各
出力とそれぞれ接続され1ビット分前の出力値を保持す
るシフト部4と、該1ビット分前の出力値と前記各フリ
ップフロップからの出力値とを全ビットについて比較
し、少なくとも1の不一致が検出された場合に信号を出
力し、全てのフリップフロップおよびシフト部4をリセ
ットする比較部5とから構成されることを特徴とするジ
ョンソン・カウンタの誤動作回避回路である。
【0011】第2の発明は、ジョンソン・カウンタ部3
の出力とシフト部4の出力とを比較部5によって比較
し、その結果が不一致だった場合に、全てのフリップフ
ロップをリセットさせ、即時に正常状態に復帰させる構
成である。第2の発明の比較部5は、カウンタ値が異な
った場合においても、統一化した回路構成を実現するこ
とができ、また、マージン確保によるフリップフロップ
での打ち直しも可能であるため、高速動作にも適用する
ことができる。
【0012】
【作用】この発明に従えば、静電ノイズ,電源ノイズ等
の影響によりジョンソン・カウンタの各フリップフロッ
プが誤動作し、悪ループに入った場合でも、その状態は
即時に回避される。したがって、処理速度に関係なく、
自動的に即時に正常状態に復帰させることが可能であ
り、高速化、高信頼化の要求を満足することができる。
【0013】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づいてこの発明を
詳述する。なお、これによってこの発明は限定されるも
のではない。図3はこの発明の第1の実施例であり、5
ビットジョンソン・カウンタの回路構成を示している。
図中10は10進カウンタ部であり、11はシフトレジ
スタ部である。12〜16はフリップフロップであり、
それぞれのQ出力を次段のデータ端子Dに接続してシフ
トレジスタを構成している。
【0014】このような構成において、10進カウンタ
部10にて“High”5ビット,“Low”5ビットの初期
パルスを生成し、そのパルスをシフトレジスタ部11の
第1段12に入力し、シフトさせるため、いずれかのフ
リップフロップが誤動作を生じても、即時に正常状態に
復帰することができ、カウントずれを生じることもな
い。
【0015】図4は図3に示す回路の動作を示すタイム
チャートである。図中a点のQ1〜Q5出力は“000
00”であり、b点のそれは“10000”であり、c
点のそれは“11000”である。この状態は正常な状
態であり、Q1の出力である5ビット“High”,5ビッ
ト“Low”の繰り返しによる信号が順次シフトされてい
る。
【0016】次に、d点で静電ノイズ,電源ノイズ等の
影響を受けて異常が発生した場合、5ビット“High”,
5ビット“Low”の状態がくずれ、この状態はQ4出力
およびQ5出力まで影響されることになるが、次の5ビ
ット“High”の初期パルスが第1段のフリップフロップ
12に入力された時点でリセットがかかる状態と同様の
状態となり、以後は正常な出力が得られる。具体的には
同図のc点においては、異常は解消されている。しか
も、カウントずれも生じていない。
【0017】図5はこの発明の第2の実施例であり、5
ビットジョンソン・カウンタの回路構成を示している。
第2の実施例では、ジョンソン・カウンタの出力とシフ
ト部の出力とを比較し、その結果が不一致だった場合、
全てのフリップフロップをリセットさせ、即時に正常状
態に復帰させるように構成している。
【0018】図中20は5段のフリップフロップ20a
〜20eから構成されるジョンソン・カウンタ部であ
り、通常のジョンソン・カウンタからブービ・トラップ
回路を除いた構成である。21はシフト部であり、5段
のフリップフロップ21a〜21eから構成される。2
2はE−ORゲート22a〜22e,ORゲート22f
およびラッチ回路22gとから構成され、ラッチ回路2
2gの出力が全てのフリップフロップのリセット端子に
接続される比較部である。
【0019】このような構成において通常は、ジョンソ
ン・カウンタ部20のみで正常に動作するが、静電ノイ
ズ,電源ノイズ等の影響を受けて悪ループに入った場合
は、抜け出せなくなる。そこで、シフト部21にて1ビ
ット分前状態を保持し、比較部22にてその前状態と、
カウンタ部20からの出力値とを、全ビットについて比
較することにより、悪ループに入ったことを即時に判断
し、全てのフリップフロップにクリアをかけて初期化さ
せることにより、悪ループから回避することが可能とな
る。
【0020】すなわち、比較部22におけるE−ORゲ
ート22a〜22eにて2つの入力が不一致であれば信
号Highを出力し、ORゲート22fにて、入力のうち少
なくとも1つでもHighがあれば信号Highが出力され、全
てのフリップフロップ20a〜20eおよび21a〜2
1eがクリアされることになる。図6は上記処理を示す
タイムチャートである。
【0021】このように、第2の実施例では、比較した
結果にてフリップフロップをクリアさせるため、マージ
ン確保によるフリップフロップでの打ち直しが可能とな
る。さらに、ジョンソン・カウンタの値が変化しようと
も、E−ORとORゲートの統一化した回路構成である
ため、全ての悪ループの状態を把握する必要がない。
【0022】
【発明の効果】第1の発明によれば、N進カウンタ部に
て初期パルスを生成し、そのパルスをシフトさせるた
め、各フリップフロップが誤動作しても、カウントずれ
を起こさず、即時に正常状態に復帰することができる。
また、ブービ・トラップのようなマージン的に問題とな
る回路を必要としないため、高速動作が可能となる。さ
らに、ジョンソン・カウンタのビット数が変化しても、
N進カウンタの構成を代えるだけでよく、したがって従
来のジョンソン・カウンタのような悪ループの状態を把
握する必要がない。
【0023】第2の発明によれば、悪ループから正規ル
ープに早急に自動復帰することが可能であり、カウンタ
値に左右されずに統一化した回避回路を実現できる。ま
た、高速動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係るジョンソン・カウンタの原理
構成図である。
【図2】第2の発明に係るジョンソン・カウンタの原理
構成図である。
【図3】この発明の第1の実施例に係る5ビットジョン
ソン・カウンタ構成図である。
【図4】第1の実施例に係る5ビットジョンソン・カウ
ンタのタイムチャートである。
【図5】第2の実施例に係る5ビットジョンソン・カウ
ンタ構成図である。
【図6】第2の実施例に係る5ビットジョンソン・カウ
ンタのタイムチャートである。
【図7】従来例の5ビットジョンソン・カウンタの状態
遷移図である。
【図8】従来例のジョンソン・カウンタ構成図である。
【符号の説明】
1 N進カウンタ部 2 シフトレジスタ部 3 ジョンソン・カウンタ部 4 シフト部 5 比較部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−195999(JP,A) 特開 平1−232827(JP,A) 特開 昭63−120523(JP,A) 特開 昭51−59264(JP,A) 特開 昭52−109855(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 23/54

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N/2ビットハイ,N/2ビットローから
    なる初期パルスを生成するN進カウンタ部1と、N/2
    段のフリップフロップからなり、前記初期パルスを第1
    段のフリップフロップに入力してシフトさせるシフトレ
    ジスタ部2とから構成され、前記初期パルスがNビット
    毎に更新されることを利用して、シフトレジスタ部2を
    誤動作から即時復帰させることを特徴とするジョンソン
    ・カウンタの誤動作回避回路。
  2. 【請求項2】 N段のフリップフロップから構成され、
    最終段の出力をNOTして入力に帰還するジョンソン・
    カウンタ部3と、前記フリップフロップの各出力とそれ
    ぞれ接続され1ビット分前の出力値を保持するシフト部
    4と、該1ビット分前の出力値と前記各フリップフロッ
    プからの出力値とを全ビットについて比較し、少なくと
    も1の不一致が検出された場合に信号を出力し、全ての
    フリップフロップおよびシフト部4をリセットする比較
    部5とから構成されることを特徴とするジョンソン・カ
    ウンタの誤動作回避回路。
JP33840591A 1991-12-20 1991-12-20 ジョンソン・カウンタの誤動作回避回路 Expired - Fee Related JP3350076B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33840591A JP3350076B2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 ジョンソン・カウンタの誤動作回避回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33840591A JP3350076B2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 ジョンソン・カウンタの誤動作回避回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05175832A JPH05175832A (ja) 1993-07-13
JP3350076B2 true JP3350076B2 (ja) 2002-11-25

Family

ID=18317856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33840591A Expired - Fee Related JP3350076B2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 ジョンソン・カウンタの誤動作回避回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3350076B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05175832A (ja) 1993-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8260835B2 (en) Random number generator with ring oscillation circuit
JP2002208844A (ja) グリッチ除去回路
JP3080341B2 (ja) データ一致検出回路
US7113966B2 (en) Method and apparatus for decorrelating a random number generator using a pseudo-random sequence
US6407597B1 (en) Semiconductor device capable of immediately recovering from erroneous state to normal state
JP3350076B2 (ja) ジョンソン・カウンタの誤動作回避回路
JP3279812B2 (ja) Pll制御回路の暴走監視回路
US7760843B2 (en) High frequency divider state correction circuit
US6434588B1 (en) Binary counter with low power consumption
US5559453A (en) Interlocked restore circuit
US6115438A (en) Method and circuit for detecting a spurious lock signal from a lock detect circuit
EP1564927A1 (en) Random number generation device
US7107515B2 (en) Radiation hard divider via single bit correction
US7061284B2 (en) High frequency divider state correction circuit with data path correction
JP2618723B2 (ja) テスト回路
US11527271B2 (en) Self-correcting modular-redundancy-memory device
JP2901355B2 (ja) 出力同時動作低減回路
JP3201445B2 (ja) チャタリング防止回路
CN111510116A (zh) 电子装置和噪声去除系统
JP4114722B2 (ja) ステート回路
KR20010045774A (ko) 에러에 의한 영향을 최소화하는 카운터
CN117951758A (en) Method for carrying out logic locking encryption by using non-combination logic ring
JPH10173636A (ja) 故障検出回路
JPH08328687A (ja) クロック切替回路
JPS6013527B2 (ja) カウンタ回路

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020827

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees